キャラスレで書いてヤツの転載
「そんな夢をみた」
朝、俺を起こしに来たのは新妻の雪ノ下で
例の猫エプロンをつけて、PC用の例のメガネをかけていて、二人の子供だというものを大切そうに抱えている。
俺がキャッチャーで取ったパンさんのぬいぐるみを見せながら、雪ノ下がニッコリ微笑んでいうんだ
雪乃「名前はパンさん。ほら、目元なんてアナタにそっくり」
八幡「うわああぁあぁああ!」
どうやらソファで寝こけていたようだ。
エプロンとメガネをかけた雪乃が心配そうにのぞき込んでいる。
ああ、そうか俺たち結婚はしたんだよな。
さすがに雪乃はパンさんのぬいぐるみは抱えてない。
八幡「ははは、さすがに子供の名前にパンさんはないわな。ははは」
雪乃「驚いたわ。気がついていたの?私も今日、知ったばかりなのに。」ビックリ
雪乃「やはり、アナタは侮れないわ。」///
八幡「へ?」
雪乃「出来たみたい・・赤ちゃん。3ヶ月だって・・」///
八幡「へっ??」
雪乃「それにしても、パンさん・・・パンさん・・・」
雪乃「さっきまで、ネットでいろいろ調べていたのだけれど、その考えは無かったわ」
雪乃「比企谷パンさん。良い名前ね。」ニッコリ
八幡「ちょっとまてーーーっ!!」
※生まれてきた子供は女の子でパンさんは回避できました。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433636342
「私のパンさん」
八幡(本当に女の子で良かった)
八幡(パンさんなんてキラキラネームは子供が可哀想すぎる)
八幡(G飯さんと、Bーデルさんに土下座してでも回避するまである)
八幡(小町も「雪乃さんって、頭いいのに、ときどき世間ズレした事言うよね」って言ってたわ)
八幡(怖いわーマタニティーハイ怖いわー)
八幡(まぁ、男の子だった場合も対策がなかったわけじゃないが・・・)
対策
八幡「あー・・・雪乃、名前の話なんだが」
雪乃「また、その話?いい加減にして!だいたいアナタが言い出したんじゃない」イラッ
八幡(確かパンさんはないわって言ったんだが)
八幡「まぁ、そうなんだが俺の話も少し聞いてくれ。」
雪乃「・・・」
八幡「俺の名前は八幡だ。八はパーとも読む。」
雪乃「?」
八幡「だからだなぁ、実はずっと、俺はお前にパンさんって呼んでもらいたかったんだよ」
雪乃「・・・」
八幡「雪乃の大好きなパンさんって呼ばれたい。」
雪乃「・・・」
八幡「親として恥ずかしいが、簡単に雪乃の一番を明け渡したくないんだよ。」
雪乃「・・・」
雪乃「・・・」
雪乃「はぁ・・・全くアナタってワガママな子供ね・・・」
八幡(お前がな)
雪乃「本当にしょうがない、私のパンさん」チュッ
雪乃が俺の事をパンさんって呼ぶたび、皆が痛々しそうに俺のことを見るんだよな。
陽乃「本当に君は自己犠牲の固まりね。」
八幡「結構、幸せだから別にいいです。」
因みに陽乃さんは雪乃から、パンさんの命名案を聞いた時
陽乃「 い い 名 前 ね ぇ 。 雪乃ちゃん最高!!」
って、今まで見たこともないような最高の笑顔で雪乃を煽ってくれちゃたのは生涯忘れない
ありそう(小並感)
)
(=ω=”) <…なんだよ
<●> <●>「確かに似ているわね」
「比企谷に春の訪れ」
陽乃「ひゃっはろー! 雪乃ちゃん! 元気してる?」
雪乃「姉さん・・・来るなら来ると事前に連絡してと、あれほど(ry」
陽乃「おりょ? 義弟(おとうと)くんは?」
雪乃「うちのパンさ・・ウゥン! 彼なら今、買出し中よ。」
陽乃(うわっ! 本当にまだパンさんって呼んでるんだ・・・)
陽乃「ふ~ん・・・で、雪乃ちゃんは義弟くんに買い物行かせてもらえないんだ・・・」
雪乃「まだ、そんな状態じゃないし、本当は一緒に買い物に行きたいのだけど・・・」
陽乃「フタリデ・・・お熱いですなぁ・・」ニヤニヤ
雪乃「か、彼一人に任せておくと、いろいろ無駄な買い物が多いし、鯖を頼んだら鯵を買ってくるし、
飲み物はMAXコーヒーしか買ってこないし・・・石鹸は(ry
はぁ・・・・いったい今日は何しに来たの?」
陽乃「今日はコレを持ってあげたきたのよ。」
雪乃「また、変なものを持ってきたんじゃないでしょうね?」
陽乃「雪乃ちゃん、ひどーーい!お姉ちゃん、そんな変なもの持ってこないよ?」ニヤニヤ
雪乃「YES・NO枕事件を忘れたとは言わせないわ!」キッ!
陽乃「・・・あれぇ~?・・・お姉ちゃんの堪的に、アレはアレで役にたったんじゃない?」ニヤニヤ
雪乃「・・・」
雪乃「・・・」///
雪乃「ホントウニ、キョウハ、ナニヲモッテキタノヨ」/// ガサゴソ
雪乃「妊婦用のクッション?」
陽乃「そ、いろいろ調べたけど、それが一番楽でいいみたい。」
雪乃「・・・」
雪乃「・・・その・・・アリガトウ・・」
陽乃「どういたしまして」ニコッ
陽乃「で? 比企谷さん家の小パンちゃんの方は元気かしら」
陽乃が雪乃のお腹をやさしく撫でる。
雪乃「順調よ。五ヶ月目で性別がわかったのだけど、女の子みたい。」
雪乃「パンさんは諦めたけど、小パンちゃんなら・・・」ブツブツ
陽乃「ゆ・・雪乃ちゃん? お姉ちゃん、小パンちゃんはやめたほうがいいと思うな。」
陽乃(私がそんな命名のきっかけと知れたら義弟くんにもこの子にも一生恨まれるわ・・)
陽乃「もっと、女の子らしい名前がいいんじゃない?」(汗)
雪乃「・・・そ・・そうよね・・・女の子らしい名前の方がいいわよね・・」
雪乃「それで考えたのだけれど・・彼にはまだ話していないのだけれど・・・」
雪乃「由比ヶ浜さんの名前をもらえないかと思っているのだけれど。」
陽乃「・・・」
雪乃「由比ヶ浜さんは、私の大切な友達だし、その・・・彼女がいなければ、私たちはきっと結ばれなかったわ・・・」
陽乃「・・・」
陽乃「それに結衣ってとても可愛らしい名前だわ。」
陽乃「雪乃ちゃん・・・」
陽乃「やめておきなさい。」
雪乃「・・・」
雪乃「やはり、由比ヶ浜さんは気を悪くするかしら・・・」シュン
陽乃「違うわ。」クビフリ
陽乃「由比ヶ浜ちゃんなら、きっとすごく喜んでくれると思う。」
陽乃「由比ヶ浜ちゃんはとても良い娘だもの。あなた達の子供もすごく祝福してくれると思う。」
陽乃「問題は・・・雪乃ちゃん、あなた自身よ。」
陽乃「そうねぇ・・・義弟君は雪乃ちゃんをすごく愛していると思うわ。」
雪乃「きゅ・・急に何をいいだすのよ・・・」///
陽乃「それにとても純粋で、潔癖だから、まず100%浮気なんてありえない。」
陽乃「でもね・・義弟くんは肉親にとても甘いわ。」
雪乃「・・・」
陽乃「義妹(いもうと)ちゃんに対する態度を見ても、娘にはダダ甘のお父さんになるのは目に見えていると思うよ。」
陽乃「その甘やかしまくる娘の名前が「結衣」で、雪乃ちゃんは正気でいられる?」
雪乃「!」
陽乃(うわっ! このこ、今、自分のお腹をすごい勢いで睨んだよ・・・)
陽乃(自分のまだ生まれていない娘に嫉妬してるわ・・・)ドンビキ-
雪乃「・・・」
雪乃「・・・」アタマオサエ
雪乃「自分の考えの無さと、自分の母性の薄さに驚いたわ・・」
陽乃「女としても、母性も私にはよくわからないけど、もう少し考えなさい。」
雪乃「・・・そうするわ・・」
がちゃ!
八幡「ただいま~、雪乃、何も問題なかったか?」
陽乃「お帰りなさい、アナタ。お風呂にする?食事にする?それとも わ・た・し」
八幡 (゜Д゜)・・・
八幡(俺が買い出し行ってる間に、大問題が起きてるじゃねーか)
八幡「いらっしゃい、雪ノ下さん。」
陽乃「相変わらず、つれないな~。お姉ちゃんって呼んでっていつもいってるのに。あっ!陽乃でもOK! むしろ推奨。」
八幡「で、今日は何を煽りに来たんですか? 雪ノ下さん」ニコッ!
陽乃「あはは、確かに今日も煽りには来たんだけど、義弟君も帰ってきたみたいだし、本題に入ろうかな。」
雪乃「そう、じゃあ、その前にお茶でも入れてこようかしら・・・」
八幡「バカ、そんなもん俺が入れてくるから、お前は座ってろ。」
雪乃「いいのよ、少しくらい動かないと本当に調子が悪くなるわ。」トコトコトコ
陽乃「いやぁ~相変わらず熱々だねぇ~、妬けるねぇ~。」
八幡「・・・」
八幡(本当に頼みますよ!雪ノ下さん!雪乃に変な煽りいれないでくださいよ)ヒソヒソ
八幡(この間のパンさんの命名では本当に、本当に困ったんですから!)ヒソヒソ
陽乃(本当に義弟くんは酷いなぁ・・・ひとを疫病神か何かみたいに・・・)ヒソヒソ
陽乃(パンさんの件では悪いことをしたから、さっき、ひとつ大きな問題を回避したあげたばかりなのに。)ヒソヒソ
<●> <●>「二人で何をヒソヒソやっているのかしら?」
八幡・陽乃「「ヒィ!」」
陽乃「で、本題だけど・・・」
陽乃「子供が生まれたら、一度、三人で雪ノ下の家に遊びにきなさい。」マジガオ
雪乃「・・・」
陽乃「子供ができたことで、お母さんはともかく、お父さんはだいぶ態度を軟化させているわ。」
陽乃「それと、本気で雪ノ下の家と和解する気があるなら・・・」
陽乃「誰かの名前でなく、お母さんの名前をもらいなさい。」
陽乃「使い古された手で、あざとい手だけど、有効な手段よ。」
陽乃「本当にみんなに祝福されたいなら、どんな汚い手でも使いなさい。」
陽乃「ジジババに有効なら孫というカードだって使いなさい。」
陽乃「私はあなた達が私に本物を見せてくらた日から、あなた達があなた達である限り、
あなた達を守る覚悟だから安心しなさい。」
陽乃「あなた達は、私も誰かを信じていいという証なのだから。」
そう言って、陽乃は雪乃のお腹をやさしく撫でた。
了
おつー
八幡の目元そっくりでパンさんなんて名前付けられたら発酵食品のあだ名でいじめられそうだな
もうおわり?
基本は終わりです。
何かネタ思いついたら投下します。
陽乃は自分のお腹をやさしく撫でた。
こういうネタでひとつ
さて、プロローグが終わったようですが、
本編の投下はいつ頃でしょうか?
葉山「やぁひさしぶり
存命中に名前もらうってのはどうなのか
一族の長になると代々同じ名前を名乗る(当然戸籍も変える)
家とかたまにあるよね
ふとんの西川とか
葉山「やぁ、久しぶり」
八幡「・・・」ムシ テクテク
葉山「君は本当に酷いなぁ・・・」
八幡「お前と話す事なんて何もないからな」テクテク
葉山「まぁ、そう言うなよ、久しぶりなんだから、少し話さないか?」
八幡「・・・」
■居酒屋 酔虎伝
葉山「居酒屋か・・・」
八幡「こちとらセレブなお前と違って、しがない公務員だからな。」
葉山「ははは・・・」
八幡「何か腹立つなぁ・・」
葉山「そんな事より、結衣から聞いたよ。お子さんできたそうで、おめでとう。」
八幡「お、おう・・・」
葉山「本当に二人とも幸せそうで、よかったよ」ホホエミ
八幡(・・・)
八幡(葉山には借りがある・・・ムカつくヤツだけど、何か気に入らないけど・・・)
八幡(あの時、葉山は雪乃を雪ノ下の家から切り離してくれた。)
八幡(自分との縁もろとも、雪乃を雪ノ下の家から絶縁させるように仕向けてくれた。)
八幡「あの日以来か・・・」
葉山「ああ・・」
◇
葉山「パンさんwwwwwwwwwwパンさんってwwwwwwwwwwww」
八幡「笑うな!wwwwこっちは必死だったんだwwwwwwww」
葉山「wwwwwwあぁ笑った、笑ったww」
葉山「・・・」
葉山「なぁ、ところで、比企谷・・・」
八幡「あんだよ・・」
葉山「最近、陽乃とは話したか?」
八幡「雪ノ下さんなら、ときどき雪乃の様子を見にきてくれてるかな。」
八幡「それで、雪乃にパンさんの名前を煽ってくれちゃったのは、雪ノ下さんだ。」
葉山「陽乃は何やってんだwwww」
八幡「だいたい、雪ノ下さんの事なら、俺なんかより、お前の方が話す機会多いだろう?」
葉山「いや、そうでもないんだ。あの日以来、うちの家と雪ノ下の家は微妙でな・・」
八幡「何かすまん。」
葉山「いや、いいんだ。アレは自分で選んだ事だし、後悔なんてないさ。」
葉山「それに、もともと陽乃は、俺には興味はなかったし、今では君たちに夢中さ。」
八幡「・・・」
葉山「俺な・・・結婚する事になりそうだ・・・」
八幡「相手は三浦か?それとも・・・」
葉山「君が考えているような人じゃないよ。うちの親の関係の、良いところのお嬢さんさ。」
八幡「・・・」
葉山「一応、お祝いを言ってほしいなぁ・・」
八幡「お、おう・・・おめでとうさん。」
葉山「陽乃は・・・陽乃は、自分のホンモノをみつけられるかな・・・」
そうつぶやいた葉山の背中はとても小さく見えた。
八幡「ただいま。」
雪乃「お帰りなさい。宿六さん」ジト
八幡「悪ぃ、少し遅くなったな。」
雪乃 クンクン
雪乃「飲んできたの?」
八幡「怒ったか?」
雪乃「あなたも、付き合いもあるでしょうから、そこまで狭量なことは言わないけれど」
雪乃「埋め合わせはしてほしいかしら。」ジッ
八幡「アレか?」
雪乃「アレ」ニコッ
雪乃「うぅん、ちゅっ・・ちゅぷっ・・ちゅ」
八幡(本当に雪乃はキス、好きだよなぁ・・)
雪乃「ふうっん、んうぅん、ちゅ・・ちゅ」
八幡(それも、自分でするんじゃなく、俺にさせるのが。逆キス魔?)
雪乃「ちゅ・・ぷはぁ・」
八幡(なんで、唇離れるとき、そんなせつなそうな顔するの?マジやめて・・止めずらい。)
雪乃「ふぅ・・・これはビールと・・・その・・・ジントニックかしら?」
八幡「おい、変な分析すんな。」(当たってるし)
雪乃「ふふふ、その顔は当たりね。」
雪乃「もう一度、キスすれば、何を食べてきたかも当ててみせるわ。」
雪乃「朝、キスするときも、だいたいあなたの体調がわかるのよ。」
八幡 (;゜Д゜)
雪乃「冗談よ。」
雪乃「でも、そうなりたいとは思っているかしら。」クスクス
八幡 (;゜Д゜)(キス乃さん半端ねー・・・)
雪乃「それで、夕飯はもぉいらないのかしら?」
八幡「いや、食うよ、いま、準備する。」
雪乃「もう用意できてるわ。食べましょう。」
八幡「バッカ・・・俺がやるって言ってるだろ?」
雪乃「こんな時間に帰ってきた人のセリフじゃないわね。」
雪乃「それにあなたの作る料理は嫌いじゃないけど・・・栄養が偏るのよ。」
雪乃「それはこの子にも良くないわ。」
八幡「その、スマン・・・」
雪乃「ふふ、お腹がすいたわ。はやくいただきましょう。」
八幡(今日は和風にまとめてるのか。俺が作ったんじゃ、こうはいかないな。)
八幡(美味そうだ。雪乃につきあって軽く食べるつもりだったが、普通に食えてしまいそうだ。)
雪乃「それで、今日は誰との付き合いだったの? 同僚の人?」
八幡「・・・」
八幡(別に隠すようなことじゃない。隠すようなことじゃないんだが・・・)
八幡(何なんだろう、このチリチリしたような嫌な気分は・・・)
八幡「葉山とだよ」ボソッ
雪乃「葉山君? あなた、葉山君とつきあいなんてあったのね。」
八幡(何か普通だな・・・俺一人、イライラしてバカみたいだ。・・・ってイライラ?)
八幡「いや、今日、帰り道にたまたま、つーか、待ち伏せされた。」
八幡「その、俺達の子どものこと、由比ヶ浜から聞いたらしい。おめでとうだと。」
雪乃「そう・・・葉山君にも、きっと葉山君の家にも色々迷惑かけただろうに、葉山君らしいわね。」
八幡「・・・」
八幡「それで近いうちに、親父さんの知り合いのお嬢さんと結婚するらしい。」
雪乃「そう・・・よかった・・・ほんとうによかった。」
八幡(何か怖くて雪乃の顔が見れん・・・今、雪乃はどんな顔をしているのだろう・・・)
八幡(別に雪乃と葉山は何でもない。何でもないんだが・・・)
八幡(俺の知らない雪乃を知っている。子供のころとはいえ、俺の知らない時間を共有している。)
八幡(そのことが、俺の胸をチリチリと焼く・・・俺は今、どんな顔をしているんだろうか。)
八幡「どうやら、俺も相当嫉妬深いらしい・・・」ボソッ
雪乃「・・・」
雪乃「バカね・・・」
その夜、八幡はもう一度、雪乃に深いキスをした。
パンさんSSとは
陽乃「ひゃっはろー義弟くん!こっち!こっち!」
八幡「なんなんすか? 急に呼び出して。」
八幡「だいたい、何なんすか?あの【お姉ちゃん】って登録は?」
陽乃「いやぁ~、悪い虫がついてないか、チェックした際、ついでにね」
八幡「まぁ、いいんですけどね。で、今日はなんすか?」
陽乃「義弟くんはあいかわらず、ぞんざいだなぁ。」
陽乃「まぁ、いいや、こっち、こっち。これを運んでももらいたいのよ?」
八幡 (;゜Д゜)
八幡 (;゜Д゜) ・・・
陽乃「にゃははは、そう、そう、その顔が見たかったのよww」
陽乃「これね、雪乃ちゃんが赤ちゃんの頃つかってたのと、同じ会社のベッドなのよね。」
八幡「天蓋のついたベビーベッドなんて初めてみましたよ・・・」
八幡「・・・」
八幡「で?このバカデカいベビーベッドをどうしろと?」
陽乃「運んで」ニコッ
八幡「誰が?」
陽乃「義弟くんが」ニコッ
八幡「どうやって?」
陽乃「手で」ニコッ
八幡「マジっすか?」
陽乃「マジで」ニコニコ
八幡「業者に配送さればいいじゃないですか!」
陽乃「いやよ。それじゃ、雪乃ちゃんの驚く顔がすぐに見れないじゃない。」
陽乃「まぁ、分解するし、車からマンションまで運ぶだけなんだから、がんばれ!お父さん。」
八幡 (´;ω;`)カンベンシテクダサイ
陽乃「いま、業者が無理やり分解してるから、準備できるまでお茶でもしましょう。」
八幡「無理やりかよ!」
陽乃「にゃははは」
【 喫茶店 】
八幡「だいたい、予定日まで、まだ3ヶ月以上あるつーのに」
八幡「あんなバカでかいもんで、狭い部屋を圧迫してどーしろというんですか?」
陽乃「いやぁ、たまたま、あの会社のベッド見つけちゃってさぁ、懐かしくて。」
陽乃「つい、思わずね。」
八幡「まぁ、いつもいろいろありがたく(迷惑)はあるんですけどね。」
_, ._
( ゚ Д゚)
陽乃「義弟くん、義弟くん、顔に出てるから」
陽乃「で、最近はどんな感じ? 何か変わったことあった?」
八幡「う~ん・・・最近、すこし雪乃のつわりが酷くなって。」
八幡「もともと、食の細い方なのに、本当に何も食べてくれなくって・・・」
八幡「何か、好きなものを、と思うんですが、あいつ別に好き嫌いないですしね。」
八幡「雪ノ下さんは、何か雪乃の好きなもの知ってますか?」
陽乃「雪乃ちゃんの好きなもの?」
陽乃「う~ん?」
陽乃「!」 ピコーン!
陽乃「義弟くん、かな」
八幡(何、言っちゃってるの?この人・・・)///
陽乃「いや~、義弟くんは雪乃ちゃんの、義弟くんラブラブ度をわかってないと思うなぁ~」
陽乃「義弟くんが、雪乃ちゃんを3年も放置したことで、どれだけ雪乃ちゃんが悲しい思いをしたか・・・」
陽乃「お姉ちゃん、あの頃、義弟くんに少し殺意が沸いたな・・」
八幡 ビクッ
陽乃「まぁ、義弟くんがそうなったのも、私の一言のせいなんだけどね・・・」
陽乃「お姉ちゃん、責任感じて、その間の義弟くんに近づく、バカな女子大生3人は排除したよ♪」<●> <●>
陽乃「あっ!一人は女子高生だったかな♪」<●> <●>
陽乃「まぁ、冗談はさておき・・・」ニコ
八幡(目が本気だった! 目が本気だった!)
陽乃「つわりが酷くなる女性は、甘えの強い女性が多いと言われてるらしいわ。」
陽乃「雪乃ちゃんは理性的で、しっかりした子だけど、本質的には、すごく甘えたなのよ。」
陽乃「義弟くん、最近、雪乃ちゃんのお腹ばかり気にしてない?」
八幡「・・・」
陽乃「義弟くんは自他共に認める、義妹ちゃんラブ!だから、雪乃ちゃん、本能的にわが子に義弟くんが取られないかおびえてるのよ。」
陽乃「つまり、義弟くんはもっと、雪乃ちゃんとイチャイチャしなさい!」ニヤニヤ
八幡(なんか言いくるめられてるよな気がするが・・・)
陽乃「雪乃ちゃんはとても面倒な女の子に見えるけど」
陽乃「しっかり愛してあげれば、大概な事はオールOKなわかりやすい子よ。」
八幡(当たってるような気がしないでもない・・・ハチマン イチャイチャスル?)
陽乃「お姉ちゃんのためになる雪乃ちゃん講座はこんなところかな。」
陽乃「で、他に何かおもしろいことはなかった?」
八幡「そう言えば、この間、葉山に会いましたよ。」
スゥーーー
八幡(あれ?何か温度が下がったような・・・)
陽乃「ふぅ~ん・・・それで隼人はなんて?」<●> <●>
八幡「その、子どものお祝いと、そのヤツも結婚スルッテイッテマシタヨ・・・」
八幡(怖い!何か超怖い! 俺、地雷踏んだ?)
陽乃「そっか♪ 隼人も身を固めるか。よかった、よかった。」
八幡(あれ、空気がもどった。)
陽乃「ふふぅ~ん♪」
葉山 <陽乃は・・・陽乃は、自分のホンモノをみつけられるかな・・・>
八幡「・・・」
八幡「その・・雪ノ下さんは、そういった事は考えていないんですか?」
キーーーーンッ!
八幡(痛い! 何か空気が凍りついた、ヤバイ・・・本当にヤバイ・・・)
陽乃「・・・」
陽乃「・・・」
陽乃「比企谷くん・・・君、踏んじゃったね・・・」
陽乃「特大の地雷を」<●> <●>
陽乃「本当だったら、比企谷くんには潰れてもらうんだけど・・・」<●> <●>
陽乃「比企谷くんは私のかわいい義弟くんだから、特別に許してあげるね♪」ニコッ
八幡(ほっ・・助かった・・・雪乃の夫でよかったわ・・・)
陽乃「でも、お姉ちゃん、ちょっと機嫌を損ねちゃったなぁ~」
陽乃「だからね・・・」
陽乃「義弟くんには・・・」
陽乃「お姉ちゃんの深淵を少し覗いてもらおうかな・・・」<●> <●>
八幡(助かってねぇ~!!!!!)
陽乃「義弟くんが、こんな事に首をつっこんだのは、隼人のせいだとう思うのだけど」<●> <●>
陽乃「隼人は、私に好意以上のものを抱いていたようだけど・・・」<●> <●>
陽乃「私にとっての、葉山隼人はとても便利な道具だったかな」<●> <●>
陽乃「たいていの事は言うことをきいてくれたし、スペックも高かったしね。」<●> <●>
陽乃「事がすんだら、潰して捨てちゃうつもりだったのよね。」<●> <●>
八幡(ひぃいいぃぃぃいぃ・・・怖い、雪ノ下怖い・・・)
陽乃「でも、隼人は最後の最後で私を裏切ってくれた・・・」
陽乃「それは本当に感謝してるのよ。」
陽乃「ちゃんと身を固めるみたいだから・・・」
八幡(空気が緩んできた・・・)
陽乃「隼人は見逃してあげる。」ニコッ
八幡(終わったのか・・・)
陽乃「じゃあ、比企谷八幡はどうか・・・」<●> <●>
八幡(終わってねぇ~!!!!)
陽乃「・・・」グッ
八幡「・・・」
陽乃「・・・」ググッ・・・
八幡(何か近づいてきてね?)
陽乃「・・・」ググググッ!
八幡(近い!近い! しかも目が<●> <●> のままだから超怖ぇえ!!!)
陽乃「・・・」
陽乃「・・・」
陽乃「やっぱりないかな?」
陽乃「だって、義弟くん、いろいろ足りないもの・・・」
陽乃「うん、やっぱり雪乃ちゃんとお似合い!」ニコッ
八幡(あれ?ひょっとして、夫婦でdisられた?)
陽乃「でもね、時々、考えたりはするのよ。」
陽乃「義弟くんが私と同級生で、いろんな事を一緒に体験して、乗り越えて、一緒に成長できたなら・・・」
陽乃「私も、雪乃ちゃんみたいに素敵な恋ができたからなって・・・」
陽乃「もぉ!黙り込んじゃって・・・お姉ちゃん、ちょっと脅しすぎたかな?」
八幡「肝が冷えましたよ・・・」
陽乃「ふふふ、これに懲りたら、もぉ、あんな事聞かないでね。」
陽乃「義弟くんに心配されなくても、お姉ちゃん、恋してるから!」
陽乃「それもとびっきりの!」
陽乃「今、最高にわくわくしてるのよ。うん、人生で初めてみたいな!」
陽乃「だから、義弟くんは、私にかまってる暇があるなら雪乃ちゃんとイチャイチャしなさい!」
八幡(本当に今日は疲れたわ・・・ハヨ カエッテ ユキノニ イヤサレタイ)
八幡「ならそうしますよ。帰っていいですか?」
陽乃「うん!でも、ベッドはちゃんと運んでね!」ニコッ
乙でございます
こんな駄文を読んでくれてる人一応いるのな。
ありがとさん。
雪乃「・・・」
雪乃「ウッ・・・」
雪乃「・・・その・・・ごめんなさい・・・」
雪乃「・・・せっかく用意してもらったんだけど、ちょっと・・・」
八幡(今日はかなり薄味にして、香りも控えめにしたんだが。)
八幡(ほとんど食べてないな・・・)
雪乃「ゥウッ・・・」
八幡(これは本気でなんとかしないといかん・・・いけないんだが・・・)
八幡(イチャイチャって・・・)
八幡(シュミュレーションは何度もした。したが・・・)
八幡(本気でアレをやるのか?)///
雪乃「・・・ごめんなさい。」
雪乃「悪いけど、少し休ませてもらうわね。」
八幡(迷ってる場合じゃねぇよな・・・)スクッ
トコトコトコ
ストン
雪乃「?」
雪乃「ひとの後ろに座ってなんのつもりかしら?」
八幡「・・・あのだな・・・」
八幡「その・・だな・・・」///
八幡「俺のひざに座ってみないか?」///
雪乃「あなたは一体、何を言ってるのかしら?」
_, ._
( ゚ Д゚)
八幡(うわぁあああああぁああぁあぁーーーーーー!!!)////
八幡(はずしたあぁぁあぁああぁあぁぁああ!!)///
八幡(死にたいぃい! マジで死にたい)///
雪乃「・・・」
雪乃(何を似合わないことを・・・)
雪乃(顔を真っ赤にして・・・あれ絶対、頭の中でのたうってるわ)
雪乃(少しかわいそうだったかしら・・・)
雪乃(どうせ姉さんあたりに何か吹き込まれたんでしょうけれど・・・)
雪乃(まぁ、ここは乗せられておきましょう。)///
スクッ・・・ストン
雪乃「これでいいのかしら?」ニコッ
八幡(ハチマン モウ シニタイ・・・)
八幡(死にたいけど、アレ? 雪乃さん少し体を預けてきた?)
雪乃(乗せられてはみたのだけど・・・)
雪乃(これはこれで・・・)
雪乃(とても良いモノだわ。)///
雪乃(後ろから抱きしめられるのは初めてだったかしら・・・)///
雪乃(基本、この人はとてもテレ屋で、私に対して少し気後れしているというか・・・)ムカ
雪乃(だいたい、いつもは私が彼からするようには仕向けないと、何もしてこないヘタレぶりで・・・)ムカムカ
雪乃(今日は徹底的に、彼からさせるようにしましょう。)
雪乃「で?どうするのかしら?」ニヤニヤ
八幡(どうしよう・・・)
八幡「その・・・だな・・・二人でもう少し食事をつづけないか?」
雪乃「あら?あなたが食べさせてくれるのかしら?」
八幡「ちょっ!おま・・」///
雪乃(ホントウニ ヘタレ)
雪乃(もう少し押してみましょう。)
雪乃「私は口移しでもかまわないのだけれど?」
八幡「・・・」
雪乃「・・・」ニコッ
八幡「・・・スプーンで・・・お願いします・・・」
雪乃「まぁ、譲歩してあげましょう。」
雪乃「そうね・・・あの、煮物が食べたいわ。」
八幡「ほれ・・」
雪乃「あら?ふーふーはしてくれないのかしら?」クスクス
八幡「もぉ、十分に冷めてんだろ・・いいから早くあ~んしろよ。」
雪乃「あ~ん」パク
八幡・雪乃((!!))
八幡(無茶苦茶かわいんですけど? 何?この生き物?)///
雪乃(これ・・・困るわ・・・何か変な食習慣つきそう・・・)/// アムアム
八幡「その・・旨いか?」///
雪乃「・・・」/// ウマウマ
雪乃(軽い気持ちで、彼にこんなことをさせたけど・・・)/// アムアム
雪乃(このまま、彼に完食させられたら、本当に変な扉がひらきそうだわ・・・引き返さないと・・・)/// ウマウマ
雪乃 ア~ン ///
◇
雪乃(結局、彼に完食させられてしまったわ・・・)orz
雪乃(このプレーは危険ね・・・封印しないと・・・)
このあと、雪乃のつわりは収まった。 やはり、雪乃は複雑そうに見えて、けっこう簡単な女であった。
かわいい
【寝室】
八幡(今日は死ぬほど恥ずかしかった・・)
八幡(八幡のライフはもぉゼロよ。)
八幡(ゼロなに・・・)
雪乃「・・・」
八幡(雪乃が俺のパジャマの袖をチンマリにぎってんのな・・・)
八幡(雪乃は基本自分からは、何もしてこない。)
八幡(してこないが・・・俺にやらせるのは好きなんだよな・・・)
八幡(この状態で、このチンマリは、手を握ってほしいのサインなわけで・・・)
雪乃「・・・・・・」
八幡(サインを放置したり、気づかなかったりすると恐ろしく機嫌が悪くなるんだよなぁ・・)
八幡 ギュッ
雪乃「ふふふ・・」ニッコリ
八幡(そしてこの笑顔・・・何?その超嬉しそうな顔・・・反則すぎんだろ!)
雪乃がもう片方の手で、八幡の目のあたりを撫でる。
雪乃「パンさん・・・」
雪乃「私のパンさん・・」フフ
八幡(えっ?そのネタまだ続いてたんですか?)
もうパンさんとして生きなきゃな
雪乃「あのとき、アナタはいったわよね・・・」
雪乃「私の一番を譲りたくないって・・・」
雪乃「私も・・・」
雪乃「私も簡単に譲りたくはないわ・・・」
雪乃が少し強く手を握りってくる。
雪乃「だから、あの席は、この子が生まれる前に買占めよ・・・」
雪乃「私はズルイお母さんね・・・」
雪乃「でも、約束してくれる?・・」ウル
八幡(本当にズルいなぁ・・・)
八幡「60のお婆ちゃんになっても、座らせてやるまである・・・」
雪乃 クスッ
雪乃「約束よ。」
雪乃は簡単な女だけど、めんどくさい・・・
そんなめんどくささがとても愛おしい。
ちなみに、数十年後、雪乃お婆ちゃんが、八幡お爺ちゃんの膝に座ってにこにこしてるのを
孫に見られてはずかしい思いをしたらしい。
結衣「あっ!ヒッキーおかえり~」
八幡「なんだ、由比ヶ浜、来てたのか・・・」
結衣「うん。仕事の帰りにね、よったの。」
結衣「それで今ね、ゆきのんにお腹さわらせてもらってたの。」
結衣「ゆきのん、もう一回さわってもいい?」
雪乃「いいわよ」ニッコリ
結衣 ピトッ
結衣「あっ!今、赤ちゃんが動いたよ!」
雪乃「この子も由比ヶ浜さんの事がわかるのかしら?」フフ
まるで聖母と幼子の会話のような暖かい図なんだが・・・
八幡(何?あの幼子のオッパイ?)
八幡(無防備に四つんばいになって、耳を雪乃のお腹にあてにいってるもんだから、揺れる揺れる)
八幡(ガミラスの惑星間弾道弾? ちょっと見ないうちにまた大きくなってない?)
八幡(しかし、俺の心は揺れぬ!)
八幡(巨乳グラビア事件)
八幡(あの高校時代の遺物のせいで起きた悲劇・・・)
八幡(お冠になった、雪乃を宥めるために3時間、雪乃のオッパイの素晴らしさを語るハメになった
経験は俺に鉄の理性を・・)
八幡(あっ!また揺れた・・・)///
八幡「お、お茶、入れてくるわ」/// スク・・・スタスタ
<●> <●>
八幡 ゾクッ
そんな少し嫉妬深い聖母と、巨乳な幼子と、若干よこしまな鉄の理性で、懐かしくも楽しい時間をすごした。
結衣「あ~・・・もう、こんな時間だ・・・私、そろそろ帰るね・・・」
雪乃「そう・・・」シュン
結衣「うん、また来るからさ。」
雪乃「・・・」
雪乃「時間も時間だから、駅まで送ってあげたら?」
八幡「あぁ、そうだな・・・」
結衣「い、いいよ~、駅近いし」ワタワタ
雪乃 アイサイン
八幡「・・・」
八幡「駅前のコンビニで買いたいもんあるし、そこまで一緒にいくわ。」
結衣「あははは、そ、そう? それじゃ駅前まで・・・」///
八幡・結衣 テクテク
結衣「もぉ、ゆきのんも変な気をつかうなぁ~」
八幡「・・・」
結衣「・・・」 テクテク
結衣「ヒッキーもさー、だいぶ変わったよね。」
八幡「そうか?」
結衣「うん、目元とかさ、優しくなったし」
結衣「やっぱ、ゆきのんと一緒になれて、幸せなんだね・・・」
結衣「ゆきのんもすっごく幸せそうだし・・・」
結衣「あの頃の二人は見てるのもつらかったなー・・・」
結衣「だから、本当によかったよ・・・ホントウ ヨカッタ」
八幡「由比ヶ浜、その・・・なんつーか・・・ありがとな。」
結衣「本当に、あの時・・・シナクテ ヨカッナ・・・」
八幡「?」
結衣「あっ、もう駅だ、ここでいいよ。」
八幡「そうか?、じゃあな。また何時でも遊びに来てくれ。」
結衣「うん、じゃ・・・」テクテク
八幡(ついでだから、コンビニよってくかな・・・)テクテク
結衣 <「ヒッキー!」
結衣 「バイバイ」
そう言って由比ヶ浜は駅に消えていった。
壁]∀・) <由比ヶ浜ちゃんもようやく吹っ切れたかな・・・ ヌッ!
八幡「ちょっ! 雪ノ下さん!?」
Σ (゚Д゚;)
陽乃「義弟くん・・・こんな夜遅くに、由比ヶ浜ちゃんと二人で、いけないなぁ~」
八幡「うちに遊びに来てて、遅くなったから駅まで送ってきただけですよ。」
陽乃「知ってるわよ。ずっと見てたから。」
八幡(なに、それ?ちょっと怖いんですけど・・・)
陽乃「どうせ雪乃ちゃんが送っていけって言ったからだろうけど、お姉ちゃん関心しないな。」プンプン
陽乃「お姉ちゃんポイントマイナス2点だよ。」
八幡(なに?そのポイント・・・小町のマネ?)
陽乃「今の義弟くんの持ち点はけっこう高いけど、
お姉ちゃんポイントが赤字になったら、本当に酷い事になるから気をつけてね」ニコッ
八幡(超怖いんですけど!!)
陽乃「まぁ、でも、由比ヶ浜ちゃんなら問題ないかな。」
八幡「えらく買ってるんですね。」
陽乃「まぁーね・・・由比ヶ浜ちゃんも、義弟くんとは違う意味で、私のスペシャルだから。」
八幡「・・・」
八幡「由比ヶ浜に何かしたんですか?」
陽乃「お姉ちゃん、覗きたがりは嫌いだな・・・」
八幡「・・・」
陽乃「・・・」
陽乃「ちょっと前に、義弟くんに近づく女子大生を潰したっていったよね・・・」
陽乃「由比ヶ浜ちゃんはその内の一人。」
八幡「!」
陽乃「そんな怖い顔しないで。」
陽乃「由比ヶ浜ちゃん「は」とても良い子だったから、何にもしてないよ。」
陽乃「ただ一言ささやいただけ。」
陽乃「雪 乃 ち ゃ ん が 、 悲 し む よ っ て ・・・」
八幡「・・・」
陽乃「お姉ちゃん、猛毒使いなんだよ・・・」
陽乃「その言葉の毒の効果については、義弟くんは身をもって知ってるよね?」
八幡「・・・」
陽乃「でも、そんな毒も通用しない娘には・・・」
陽乃「本当に酷い事したかな。」
陽乃「その辺のことは、聞かないでくれるとありがたいかな・・・」
陽乃「由比ヶ浜ちゃんのすごいところはね・・・」
陽乃「義弟くんに想いを残しながら・・・」
陽乃「雪乃ちゃんの友達でいてくれたこと。」
陽乃「雪乃ちゃんを支えてくれたこと。」
八幡「・・・」
陽乃「由比ヶ浜ちゃんは、私にとっての、もうひとつのホンモノで・・・」
陽乃「特別なのよ。」
陽乃「だから、雪乃ちゃんだけを見つめて、由比ヶ浜ちゃんにかまったりしないであげてね・・・」
(あれ八幡怒ってる?怒ってもいいのよ)
八幡「・・・」
陽乃「私の事、黒いって思ってるでしょ?」
陽乃「でも、こんなもんじゃないよ・・・」
陽乃「こんなのはほんのお遊び・・・」
陽乃「比企谷くんはチェーザレ・ボルジアって知ってる?」
八幡「確か、マキャベリの君主論のモチーフだったんじゃ・・・」
陽乃「比企谷くんはほんとうに博学だなぁ・・・」
陽乃「じゃあ、さ・・・」
陽乃「チェーザレに、ルクレツィアっていう美しい妹がいたのは知ってる?」
八幡「・・・」
陽乃「美しきルクレツィア。気高きルクレツィア、兄を愛したルクレツィア」
陽乃「そして哀れな妹、ルクレツィア」
陽乃「チェーザレが、自分を愛してやまない妹ルクレツィアに何をさせたか知ってる?」
陽乃「淫買よ」
陽乃「政略結婚させては別れさせ、また新しい男に与える・・・」
陽乃「法王の父の力と、政略結婚で、領土を固め、自分の王国を作った。」
陽乃「 本 当 に く だ ら な い ! 」
陽乃「雪乃ちゃんも、もう少しでルクレツィアになるところだった・・・」
こえーよ…gkbr
急なシリアス展開に逆にwktk
正直、書いてて、シリアスすぎて書き込む気なかったんだけど
ブラウザトラブルで書き込んでしまったので、そのまま進めます。
八幡「急にシリアスすぎて怖いんですが・・・」ガクブル
陽乃「にゃははは、お姉ちゃん、自分に少し酔っちゃったかな。」
陽乃「でもね、政治とお金が絡む世界は怖いわよ・・・」
陽乃「ボルジアの話はアレとしても、雪ノ下の家も小さいながらもそういう家だという事は覚えておいてね・・・」
陽乃「チェーザレはあなたという目つきの悪い王子様(笑)ニャハハ に討ち取られたけど」
陽乃「アレクサンデル6世は何を考えているかわからないから」
◇
あの日
俺は雪乃に告白した・・・
雪乃と葉山の婚約の場で、雪ノ下家と葉山家の親族の前で・・・
黒歴史もいいところだ
いいところだったのだが・・・恐ろしい事に実ってしまった。
雪乃は俺を責めた。
由比ヶ浜とデートしたことを
親族一同の前で壮絶な痴話喧嘩。
痴話喧嘩の末、二人で初めてキスをした。長く・・・長く・・・
葉山が苦笑いし、陽乃さんが目を丸くしていたのを覚えている。
その後は酷い混乱だった。
葉山は、静かに、そして明確に雪乃を拒絶してくれた。
そして、その後の混乱を鎮めたのは陽乃さんだった。
雪乃は大学卒業をもって、すべてを失い雪ノ下家を放逐されることが決まった。
そして陽乃さんは俺にささやいた。
陽乃「あーぁ、比企谷くん、やってくれちゃったねぇ・・・」
陽乃「君の想いにまかせた行動が、雪乃ちゃんの人生を潰したんだよ・・・一生台無しだよ・・・」
陽乃「君は雪乃ちゃんから奪ったもの以上のものを、捧げられるの?」
本当に黒歴史だった。
それから3年間、俺は雪乃に応えることが出来なくなった。
俺の思い上がった想いが、雪乃から何もかも奪ったのではないかと恐ろしくなった。
俺がいなくなれば、何もかも元にもどるのではないかと・・・
高校の卒業式、最後にあった雪乃の顔は今でも忘れられない・・・
あんな悲しい顔を見たかったわけじゃないのに・・・これでお別れだと・・・思った・・・
思ったのだが・・・
俺の入った大学に、雪乃がいた事に驚いた。
国公立の大学を蹴って、俺と同じ大学に入ったのだ・・・
思えば、あの頃から、陽乃さんの新しい暗躍は始まったのではないだろうか・・・
ひょんな事から、俺は雪乃の想いに応えてしまった。
奪ってしまった以上のものを捧げられる自信など、まったくないのに・・・
俺から離れなくなった雪乃。
自信など、全くないのに、雪乃の想いがたまらなく嬉しくて、幸せで・・・
雪乃の愛に甘えてしまう自分が嫌でたまらない。
だから、雪乃が二十歳の誕生日にどうしても欲しいものがあると言ったとき
「なんでもする。」と答えてしまった。
まさか、婚姻届を突きつけられるとは思ってもいなかった。学生結婚である。
思えば、これも裏で陽乃さんが絵図を描いていた形跡がある。
いろいろな人や所に迷惑をかけながら、今度は22の若さで子供である。
まったく俺という人間は度し難い・・・
そんな俺を見て、陽乃さんはどう思っているのだろうか・・・
あざ笑っているのだろうか?
◇
その光景を見たとき、私は唖然とした。
愚かな道化男が、姫君をさらって行く。
そんな一幕・・・
私は一度たりともこの道化を評価していなかた。
雪乃ちゃんを苦しませる、良いあて馬になればいい・・・そう思って心の中であざ笑っていた。
そして二人の間に、何度も何度も毒を垂らした。
しかし、その毒も二人の前には通用せず、どんどん二人の仲は深まった。
そして最後にはこんなキラキラした「ホンモノ」を見せつけらた。
二人の前では、いつもいいなりの隼人まで、二人の味方だ・・・
なんなのだろう・・・
この敗北感と、この気持ちは・・・
「 羨 ま し い 」
自分が決して、手に入れることが出来ないであろうものを手に入れた雪乃ちゃんが妬ましくて
最後に一滴猛毒を垂らした
私が垂らした猛毒は覿面に効果を表した・・・
道化男は私の差し出した鏡を見て、姫君へ手を伸ばすのをためらうようになった。
「身の程を知れ!」そう思って、笑いながら
あのキラキラした「ホンモノ」がつぶれて行くの眺めた。
なんなのだろう・・・
この気持ちは・・・
私は潰すのが大好きなのに、全然楽しめない・・・
むしろ苦しくてしょうがないのだ・・・
この気持ちの正体がわからない・・・
その正体に気づいたのは、雪乃ちゃんの卒業式
雪乃ちゃんの涙を見たときじゃないだろうか・・・
こともあろうに私は「恋」をしていたのだ。
愛し合う二人に恋をしてしまったのだ。
私自身、決して持てそうもない、その気持ちを、雪乃ちゃんを通してなら、見ることができたから・・・
居ても立ってもいられなくなった・・・
私 の 初 恋 が 死 ん で し ま う !!
そこから私の新たな暗躍が始まった。
雪乃ちゃんを言いくるめ
お母さんの目を欺いて、雪乃ちゃんを彼と同じ大学に行かせた。
お母さんに事がバレるのはまずい。それだけは何としても誤魔化さないと・・・
彼のヘタレぶりには殺意が沸いた。
にもかかわらず、何人もの女が寄っていくのには閉口させられた。
由比ヶ浜結衣を味方につけられたのは大きかった。
私は、彼女を何度も道具として使ってきたのに・・・
雪乃ちゃんのケアは、彼女に負うところが大きい。それに嫌な役目も何度も買って出てくれた。
彼女がいなければ、二人は結ばれなかったかもしれない。
彼女は「私の恋の恩人」なのだ。
彼が、雪乃ちゃんから、3年間距離を置いたことは
結果的に、お母さんの目を欺くことになった。
結果オーライ、まさに天の采配、いや悪意の采配か?
だから、雪乃ちゃんと彼が結ばれたとき、電光石火で事を運ぶことができた。
まさに、してやったりだ。
私の恋は大きく育った。
雪乃ちゃんのお腹が大きくなった。
私の恋もついに実を結ぶまでになった・・・快哉だ。
しかし、最後の詰めを誤ってはならない。
チェーザレ・ボルジアは、自らの親 法王 アレクサンデル6世 に誤って毒を持って滅んだ。
私はチェーザレだったのか、お母さんはアレクサンデル6世なのか
見極めるときは近づいている。
俺達が部屋に帰ったとき、雪乃は部屋にいなかった。
陽乃「ふ~ん・・・」
陽乃「そういう事しちゃうんだ・・・おかあさん・・・」
■ 雪ノ下邸
陽乃「だだいま~・・・」
八幡「・・・」
陽乃「って比企谷くん・・・何固まってんの・・・」
八幡 ( ゚Д゚)・・・
陽乃(ありゃ・・・これはダメだわ・・・カチカチになってる・・・)
陽乃(しっかりして欲しいけど、急だったからな~)
陽乃(色々、言い含めてる時間もなかったしなぁ~)
陽乃「あなたは黙って、堂々としてついてきなさい。」
八幡 ( ゚Д゚)
陽乃「築地、おかあさんは?」
築地「奥様は、旦那様と奥のお部屋でお待ちです。」
陽乃「そ、お父さんも帰ってるんだ。丁度いいじゃない。」
陽乃「じゃ、行こうか。」
築地 スッ サエギリ
八幡 ( ゚Д゚) ・・・
陽乃「築地!」
築地「しかし、お嬢様・・・」
陽乃「いいから、いくわよ、比企谷くん。」
八幡 ( ゚Д゚) トコトコトコ
築地「・・・」
陽乃「だだいま~」
雪ノ下父「陽乃・・・」
陽乃「あれぇ~? 雪乃ちゃんはぁ~?」
八幡 ( ゚Д゚)
雪ノ下母「・・・」チラッ
雪ノ下父「何だね? その男は・・・」ギロッ!
八幡 Σ (゚Д゚;)ビクッ!
陽乃「いやだなぁ~、雪乃ちゃんの旦那様じゃない。」
雪ノ下父「陽乃!」
陽乃「お腹の子のお父さんだよ。」ニッコリ
雪ノ下母「・・・」
雪ノ下母「陽乃・・・」
陽乃「・・・」ビクッ
雪ノ下母「それと・・・ひきがや・・・はち、まんさん、でしたか?・・・」
八幡「・・あの・・・」
雪ノ下母 テデセイシ
雪ノ下母「どうか、このまま、何も言わず、お引取りいただけませんか?」ニッコリ
雪ノ下母「お腹の子供の事も、私どもで、責任をもって考えますから・・・」
雪ノ下母「何もなかった・・・ということで・・・」
雪ノ下母「それが、雪乃ちゃんとお腹の子供のためにも一番いいのではないかしら・・・」
八幡「・・・」
陽乃「・・・あの、お母さん・・・」
雪ノ下母「陽乃・・・」ニッコリ
陽乃「・・・」ビクッ!
陽乃(ヤッパリ ナニモ カワナインダ コノヒトハ・・・)
陽乃「・・・」
陽乃「・・・そう・・・ね・・・」
雪ノ下母 ニッコリ
陽乃「二人に言い含めるから・・・雪乃ちゃんをつれて来てくれる?・・・」
八幡「・・・」
雪ノ下母「陽乃はいい子ね・・・」ニッコリ
雪ノ下父「築地・・・連れてきなさい。」
陽乃「・・・」
雪乃「八幡!!」 ギュッ!
八幡「雪乃!!」 ギュッ!
雪ノ下父母「「・・・」」
陽乃「雪乃ちゃん・・・」シンケン
雪乃「姉さん!」キッ!
雪乃「姉さんは・・・姉さんは味方だと思っていたのに!」
陽乃「比企谷くん・・・」シンケン
八幡「・・・」
陽乃「 ふたりは絶対に手を離しちゃダメよ 」ニッコリ
雪ノ下父「陽乃! 何を言ってるんだ!お前!!」
雪ノ下父「雪乃には、もっといい男を捜してやる。」
雪ノ下父「この子だって、雪ノ下の子供なんだ・・・だから・・・」
そう言って雪乃のお腹に手を伸ばした
パシン!!!!
陽乃「 さ わ る な 」 <●> <●> ギンッ!
陽乃「 その薄汚い手で、私の「 ホ ン モ ノ 」 にさわるなあぁあぁぁあぁあぁぁぁぁーーー!!!」
雪ノ下母「陽乃・・・」
陽乃「許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、
許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない」 ブツブツ
陽乃「絶対に許さないから。」<●> <●>
雪ノ下母「はる・・・の?」
陽乃「お姉ちゃん、もぉ決めた」
陽乃「もぉ、いらない」
陽乃「こんな家、いらない」ニッコリ
そう言って陽乃は携帯を懐から出した。
陽乃「私ねぇ・・・中学生の頃から、いろいろ家の仕事手伝ってきたじゃない?」
陽乃「だから色々、知ってるの・・・」
雪ノ下父「は・・陽乃?」
陽乃「お父さんが、どんな不正に手を染めたかも・・・」クスクス
陽乃「どんな汚いお金の流れがあったのかも・・・」ニヤニヤ
雪ノ下父「・・・」
陽乃「お母さんが、いろいろな人にどんな仕打ちをしたかも・・・」ビクッ!
雪ノ下母「・・・」
陽乃「私の10代は、そういった汚いことや、色々人たちの憎悪や、悪意、期待と嫉妬、そして羨望で塗りつぶされてる。」クスクス
雪乃「・・・」
陽乃「だから、私は誰も信じてないの。お父さんも、お母さんもね・・・」
陽乃「お父さん・・・」ニヤニヤ
陽乃「あの、若い女の人とは楽しかった?」
雪ノ下母「!!」
陽乃「お母さん・・・そんな顔してるけど・・・いるよね? お母さんにも・・・」pgr
雪ノ下父「!!」
雪乃「・・・」ガクゼン
陽乃「雪乃ちゃん・・・どうしよう・・・お姉ちゃん、もぉ誰も愛せないよ・・・」ブワッ
陽乃「あんなに汚いものなのに・・・この携帯の小さな小さなカード一枚に収まるんだよ。」
陽乃「ボタンひとつで、全世界配信だよwwww」
陽乃「ITってすごいね!!」ニッコリ
雪ノ下父「陽乃!!」
雪ノ下母「やめなさい!陽乃!」
陽乃「お父さん、お母さん、知ってた?」
陽乃「私って、モノを壊すのが大好きなんだよwwww」
陽乃「でも、自分の家を壊すことになるとは思わなかったなぁ~!」
陽乃「お父さんと、お母さんがどうなるか、今からとても、とても楽しみwwwwww」
そう言って、陽乃は携帯のボタンに手をかけた。
築地「お止めください! お嬢様!!」
陽乃「ちょ・・築地! 離しなさい!・・・・離して!!」
雪ノ下父「でかした!築地!」
転がり落ちる携帯をすっと、雪ノ下母が拾い上げる。
陽乃「離して!離してよ!!うあぁああぁぁぁぁぁぁあぁあぁ・・・!!!」号泣
とりあえず乙
ドガッ!!
八幡 キック!! ヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ `Д´)ノゲシッ
八幡(あっ・・・ヤベっ・・・いいのがモロに入っちまった・・・)
八幡(でも、まぁいいか・・・)
八幡「おい!おっさん。」
築地「・・・」
八幡「痛かったか?」
築地「・・・」
八幡「俺も痛かったよ。」
八幡「あんた、俺をはねたおっさんだよな?」
築地「!」
八幡「あんたは俺に直接は謝らなかったから、俺もあやまらねーよ。」
八幡(胸糞悪い・・・)
八幡(ヤバい・・・ヤバいわぁ・・・)
八幡(自分で、どんどん目が腐っていくのわかるわー!)
八幡(雪乃にパンさんって呼んでもらえなくなったら、どーしよう。)
八幡(でも、今はこれでいい。)
八幡(懐かしい感じ・・・ふひひ・・)
八幡(今なら神だって殺せる!)
雪ノ下父「おい!貴様!!」
八幡(敵はこっちじゃない・・・)
八幡「お義母さん。」
雪ノ下母 ニッコリ
八幡(超怖ぇえ・・・)
八幡(余裕の笑みってヤツですか)
八幡(目をそらしたら負けだ・・・)
八幡(若造に何ができるのかって顔ですよね・・・ふひひ)
八幡「お義母さんは陽乃さんの携帯を確保して安堵しているようですが・・・」
八幡「こういう場合、ツーマンセルが基本ですよね?」
八幡「なんで二人で乗り込んできたか、わかります?」
雪ノ下母・父「「 !! 」」
そう言って八幡は携帯をとりだした。
八幡「おい!おっさん!! 動くなよ・・・」
八幡「俺は陽乃さんと違って、肉親の情とか、いろいろな感情なんてねーから」
八幡「大切な妻と子と」
八幡「大事な姉を守るためなら、簡単に押すぞ。」
築地 ビクッ!!
陽乃 ピクッ
八幡「なんせ、俺は大切な婚約の席をぶちこして、雪乃を略奪しちゃった前科のある無軌道な若者ですから・・・」
雪ノ下父「貴様という男は・・・」
八幡(外野がうるさい!)
八幡(敵はこっちだ・・・)どろっとした視線を向ける。
雪ノ下母 ジーッ
八幡「俺は3年間、結婚してからも合わせれば5年間」
八幡「ずっと悩んできました・・・」
八幡「俺ははたして雪乃にふさわしい男なのか。雪乃から奪ったものに見合うものを与えてやれるのか・・・」
八幡「今日、答えがわかりました。」
八幡「だから、雪乃と」
八幡「陽乃さんもつれて行きますね。」
陽乃「おとう・・・と・・くん?」
八幡「・・・」(怖ぇ・・)
雪ノ下母「・・・」ジー
八幡「・・・」(超怖えぇ・・)
雪ノ下母「・・・」ジー
八幡「・・・」(でも・・・)
雪ノ下母「・・・」ジー
八幡「・・・」(目をそらしたら負けだ・・・)
雪ノ下母「・・・」
雪ノ下母「・・・」
雪ノ下母「勝手になしなさい。」プイ
雪乃「お父さん・・」
雪乃「お母さん・・・」
雪乃「育ててくれてありがとう・・・」
雪乃「でも・・・」
雪乃「もぉ、私達、姉妹には関わらないで・・・」
陽乃「・・・」
雪乃「行きましょう。姉さん・・・」
雪乃・陽乃「お父さん、お母さん、さようなら・・」
そして八幡たちは雪ノ下邸を出た。
■ベンツ
ブロロロロr
八幡(ベンツ・・・ベンツって・・・)
八幡(俺、ペーパードライバーだっーつの・・・)
八幡(左ハンドル?クラッチ?何、それ?おいしいの?)
八幡(これを使えって言った陽乃さんは後ろの席で寝ちゃってるし・・・)
雪乃「ねぇ?」
雪乃が少し怒った顔で話しかける。
八幡(お願い・・今、話しかけないで・・・はちまん、いっぱい、いっぱいだから・・・)
八幡「何だよ?」
雪乃「知っていたのね・・・雪ノ下の家のことや、姉さんの事も・・・」
雪乃「私に内緒で・・・いろいろと・・・」ムッ
八幡「は?知るわけねーだろ・・・」
八幡「お前のかーちゃんの顔なんて、はじめてじっくり見たわ。」
八幡「何?バカデカい家? 門扉見た瞬間、頭、真っ白になったわ。」
八幡「お前、ホンモノのお嬢様なのな・・・」
雪乃「じゃあ、さっきのセリフや、ツーマンセルとか言ってたのは?」
八幡「お前、いつも、ほっぽらかしにしてる俺の携帯に、そんなヤバい情報本当に入ってると思うの?」
雪乃「はったりだったのね・・・」アキレ
八幡「でも、本当のこともある。」
八幡「お前に告白したことが間違ってなかったこと・・・」
八幡「うしろの真っ黒なお姉ちゃんを連れ去ってよかったこと・・・」
雪乃「そう」
雪乃「・・・」
雪乃「それで、これから、どうするの?」
八幡「・・・」
八幡「・・・」
八幡「・・・」
雪乃「のーぷらんなのね。」はぁ
八幡(しょうがないじゃない?だって、はちまん、まだ22のわかぞうだし・・・)
ガリッ!!
八幡(くるまをこすったってしょうがいよね・・はちまんしらない。)
結論から言うと
うちの親に丸投げした。
ほら、無軌道は若者の特権だけど、話をまとめるには、それなりの立場がいるもんね。
情けない話だけど、22の若造なんて誰もまともに相手しないから。
死ぬほど怒られたけど、うちの親は思った以上にうまく話しをまとめてくれた。
というか、葉山を通して、葉山の家が動いたのが大きかったのはある。
葉山の家は、雪ノ下の家を不和になっていたし
それ以上に、陽乃を通して、自分達の昔の悪事がバレるのを恐れた一面もある。
俺と雪乃、それに比企谷の家は、雪ノ下の家と、相互に接触禁止になった。
これで雪乃への干渉は完全消えた。
そして、雪ノ下陽乃は、本当の俺の姉になった。
比企谷陽乃
これが今の彼女の名前だ。
こればかりは、本当に両親を尊敬してしまった。
うちの親は、なんと雪ノ下の跡取り娘の養子縁組を申し入れたのだ。
このとんでもない、申し入れは、以外なことにあっさり、雪ノ下の家に受け入れられてしまったのだ。
思えば、あの時、垂らした陽乃の毒が雪ノ下の家を蝕んでいたのかも知れない。
雪ノ下の夫婦は互いに敬遠しあい、その娘達にも興味を持たなくなってしまったのだ。
わが最愛の妹、小町は俺にも寄り添える逸材である。
あっさりと陽乃にとけこみ、つけいり、甘え、そしてその優しさで、雪乃より本当の妹前としているまである。
わが敬愛する、鬼畜なる社蓄な両親は、陽乃の能力に目をつけ、辛いことを忘れるのは仕事である!と都合の良いことを並べ
両者で、仕事をどしどし押し付けているらしい。
今では、どちらの会社に入れるかで争っているらしい。(働きたくないでござる。)
そうこうしてして、我が、姉 比企谷陽乃の心は、ゆっくりとだが回復しているように思える。
つーかそうであれ。
陽乃「ひゃっはろーーーー! 雪乃ちゃん、弟くん!きたよーーー!」
雪乃「姉さん・・・来るなら来ると事前に連絡してと、あれほど(ry」
八幡「陽乃さん、また、きたんですか?」
陽乃「にゅははは、まぁ、まぁ、いいではないか・・・」ニヤニヤ
陽乃「弟くんがお姉ちゃんに優しいっからって、そんなに妬く事はないぞ。」ニヤニヤ
雪乃「私は別にそんな・・・」///
八幡 ///
雪乃「ってそこ!あんまりくっ付かないで!」ムカッ!
陽乃「にゃはは、相変わらず、雪乃ちゃんは弟くんLOVEですなぁ~。」ニヤニヤ
陽乃「今日も比企谷さん家の小パンちゃんは元気かにゃ~? ひゃっはろ~はるのさんですよ~」ニコニコ
八幡「お願い・・・その呼び方やめて・・・本当に・・・」
陽乃「にゃははは、はるのさんだぞ・・叔母さんなんて呼んだらゆるさいないぞ~。は・る・の だぞ~」
こうやって、しょっちゅう来ては、自分の名前を刷り込もうとしている。
陽乃「ねぇ、雪乃ちゃん・・・」
雪乃「何かしら?」
陽乃「この娘の名前、本当にアレでよかったの?」
陽乃「本当に、あの人の名前で・・・」
雪乃「・・・」
雪乃「私達も考えたのだけれど・・・」
雪乃「あの人とは、本当にもぉ終わってしまったけれど・・・」
雪乃「かわりにこの娘と、しっかり母娘していきたいなって・・・」
陽乃「そ、か・・・」
陽乃「ねぇ?雪乃ちゃん・・・」
陽乃「抱っこしていい?」
雪乃「どうぞ」ニッコリ
ハーノ・・・ ハーノ・・キャッキャッ・・
雪乃「う」
八幡「そ」
陽乃「いやだ・・」ポロポロ
陽乃「この子・・・本当にかわいい・・・」ポロポロ
陽乃「ねぇ、雪乃ちゃん・・・」
陽乃「いつか私も雪乃ちゃんみたいに、本当の恋をして・・・」
陽乃「こんなカワイイ子供が生めるかな?」
そう言って陽乃は二人の子供を抱き上げた。
本当に 了
乙
もう完全に終わる感じ?
乙です
すごく良かったよ
つたない文章にお付き合いいただきありがとうございました。
途中でとんでもない方向に走り出しましたが、笑ってゆるしてやってください(汗)
脳みそくさってました。
焦って、一気に終わらせました。
もっと八雪イチャイチャ、お姉ちゃんニヤニヤな、ゆるーい話書きたかったですわ。それでは ノシ
乙
とても楽しめました
よかったら酉残していってくれ
また読みたい
乙
はるのん…
乙です
陽乃さん頑張った!
はるのんSSもっと増えてくれー
ゆきのんがもぉって言ってるのすんげーアホの子みたいだな
このSSまとめへのコメント
泣いた
俺はこーゆー話好きです
よかったで(T-T)
感動した