士郎「お、おい！一体……」

雷電「下がっていろ、奴は宝具を使うつもりだ」

士郎「宝具……？」

ランサー「ゲイ――」

雷電「来るか」ﾁｬｷ

ランサー「――ボルクッ！！！！！」ｷﾞｭｵｯ

雷電「その程度！」ｶﾞｷﾞｭｯ

ランサー「甘いんだよッ！」ｷﾞﾗｯ

雷電「――ッ！？」ｻﾞｸﾞｩｯ

士郎「なんだ……あの槍、今の動きは……！？いや、そんな事よりあいつ、胸を！おい！しっかりしろ！すぐに手当てを……！」ﾊﾞｯ

雷電「ガハッ……いや、来るな。俺なら平気だ」

士郎「白い血……！？そ、そんな訳があるか！怪我人が妙な見栄を張るんじゃない！」

雷電「生憎、俺は馬鹿じゃない。見栄かどうかはすぐに分かるさ」

ランサー「何……？おい、貴様。こいつは一体どういう了見だ？俺は今、てめえの心臓を穿ってやった筈だぜ、確実にな……」

雷電「生憎だが、見ての通り俺は人じゃない。答えてやるのはそれだけだ！」ﾌﾞﾝｯ

ランサー「……チッ」ﾊﾞｯ

雷電「退いたか。このまま追撃してやってもいいが……おいマスター。どうする」

士郎「ど、どうったって……いや、そんなのより！あんた、胸をあいつに！早く治療を……」

雷電「安心しろ。俺の体は全部機械で出来てる……脳以外、全部な。
　　　　それにゲイボルクと言ったか。魔槍の呪いも俺の体には通用しないだろうし、傷の方も心臓部を掠った程度だ。これならナノマシンで治せる」

士郎「ナノマシン……機械……？あんた一体……」

雷電「……奴の気配が完全に遠ざかった。追撃は無理か……ん？これは別のサーヴァントの。この場合先手必勝だろう。悪いが指示は待たない！」ﾊﾞｯ

士郎「あっ、おい待てよ！」


～衛宮邸前～

アーチャー「凛。サーヴァントの気配だ、それもランサーとは別のな」

凛「どういう事……あいつ、一体何を……！」

雷電「――悪いが。それを知る前に消えてもらう」

アーチャー「……ッ！」ﾊﾞｯ

凛「えっ――」

士郎「あいつはっ……！？まずい！」

安価

>>4
やめろ、雷電！

>>5
駄目だ、間に合わない……！

眠くて最高にミスった

>>5
１「やめろ、雷電！」

２「駄目だ、間に合わない……！」

2

１

なんだこのスレ、超俺得やん。

バーサーカー戦で詰みそう

知っていないほうの雷電ね。

MGR雷電かな？MGS4雷電なら透析云々で悲惨な事になっていたろうな

雷電なら20mmで木っ端微塵だろ
7.7mmはポイーで

―覚醒です―

顎が人間じゃない

>>11
RAYの機銃弾いてんだよなあ

雷電って家庭用コンセントで充電できたっけ？

鯖なんだし魔翌力で良いんだろ

知っているのか雷電？

脳以外というか顎から上は生身じゃなかった？

雷電「悪く思うな」ﾁｬｷｯ

凛「アーチャー！」

士郎「駄目だ、間に合わない……！」

雷電「はぁっ！」ﾌﾞｫﾝｯ

アーチャー「舐めるなよ……！」

ｸﾞｻｯ

雷電「ぐっ！？」ﾊﾞｯ

ｽﾞｻﾞｰ

アーチャー「不意打ちとは、やってくれる。貴様はアサシンか？いや違う……その剣。ハッ、セイバーが弓兵相手に不意打ちとは、聞いて呆れる」

雷電「……しくじったな、一応セイバーというのは白兵戦では最強と自負していたんだが……こうも簡単に防がれてしまうとはな。どうやらお前は余程の手練れと見る」ﾌﾞｼｭ　ﾌｯ

士郎「クソッ、待ってくれ雷電！そいつらとは戦っちゃいけない！」

雷電「何故止める？こいつらはこのタイミングでここに来た。どう考えてもお前の命を取りに来たとしか思えんのだが？マスター」

士郎「い、いや！だからマスターだとかなんとか、俺には何のことやらまるで理解が……それに、相手のマスター」

凛「……驚いた。衛宮君、貴方がサーヴァントを……？」

士郎「遠坂……雷電、あいつは俺の……同級生、いや、顔見知りだ。できれば争いは避けたい」

雷電「そうはいかん。向こうのサーヴァントはそう思っていないようだが」

アーチャー「凛、下がれ。マスター諸共このまま仕留める」

凛「待ちなさいアーチャー……衛宮君、質問に答えなさい。あなたがそのサーヴァントを召還したの？」

士郎「いや、だから待ってくれ遠坂、さっきから俺にも状況が呑み込めてない。……青い槍使いに襲われて、どうにか凌いでいたら突然雷電……セイバーが現れて、助けてくれた。それ以外はさっぱりだ」

凛「……。アーチャー、私には彼が嘘をついているようには思えないわ」

アーチャー「どうだか。現に奴のサーヴァントは俺たちに襲い掛かってきた」

雷電「悪いな。しかし主を守るのが俺の役割である以上、当然の判断にすぎん。このままお前たちが剣を収めると言うのなら、俺はマスターの指示通り刀を収めてもいいが」

凛「――良いでしょう。アーチャー」

アーチャー「……了解した」ﾌｯ

士郎「消えた……！？」

雷電「案外素直な奴だ」ﾂｰ……ﾁﾝｯ

凛「消えたわけじゃないわ、霊体化……っていっても分かんないか。まぁ良いわ、改めてご機嫌よう？衛宮君」

http://i.imgur.com/cfRVt7x.jpg

>>17
眼も弄ってるんじゃなかったか？

>>19
うわぁ…

なんか全員違う話しててワロタ
艦これの話してるやつとか>>11は戦闘機の話してるし

話が噛み合ってないな

>>19
巣でやってろ豚

豚が沸いてるな

ぶたが豚を笑う世界

アーチャー絶対雷電との交戦経験あるよね。不自然な位の連携見せたりしそうだ

ジャックの方
って言っても戦闘機のchord nameもジャックだった
期待して待ってる

↑キモい

Rule of nature!

And they run when the sun comes up　　
With their lives on the line
(Alive)
For a while
(No choice)
Gotta follow the laws of the wild
(Alive)
With their lives on the line
(No choice)
Out here only the strong survive

はよ

はよ

こりゃ来ないな。

来たんだな、これが。放置して申し訳ないです

期待の声が失望の声に変わらないよう尽力致しますのでとりあえず投下すまします

申し忘れましたが今後はこのコテで投下していきます。乗っ取りじゃないです

士郎「遠坂――」

凛「何？その顔は――まぁ良いけど。ついてきて？中で話をしましょう。見た所何も知らないようだし」ﾆｺ

士郎「……な、何か考えてないだろうな？」

凛「――逆に聞くけど何も考えてないと思う？けれど言っておくわ。貴方が今の状況を把握するには私に従うのが一番手っ取り早いとだけ」

士郎「――っ」

凛「あら、分かってくれたようで何より。とりあえず行きましょうか。衛宮君のおうちに」ﾆｯｺﾘ

ｽﾀｽﾀ

士郎「……」ﾁﾗ

雷電「分かってる。そんな目で見るなよマスター……いくらなんでも話の流れを無視して斬り殺すような血に飢えた真似はしないさ」

士郎「そうか、すまない……って、そういえば俺、あんたにまだ礼を言ってなかった。助けてくれてありがとう、雷電」

雷電「は？」

士郎「は？って……なんだよ、その反応」

雷電「――ハハハ！いやすまない。お前はとことん変わった奴だ……お前の名前すら知らないこの状況でまず礼を聞かされるとは」

士郎「あ」

雷電「いやなに気にするな。お前のその義理堅い性格はよくわかった。嫌いじゃない」

士郎「……むっ……悪かったよ。俺は衛宮。衛宮士郎だ」

雷電「フッ、そうか。シロウか。良い名前じゃないか。名前を教えてくれてありがとう、シロウ」

士郎「――早く行くぞ。遠坂を待たせちゃ悪い」ｽﾀｽﾀ

雷電「そう怒るなよマスター」

士郎「……あと、そのマスターっていうのはやめろ」

雷電「ん？どうして」

士郎「年上からそんな風に呼ばれるのはおかしいだろ。俺は義理堅いんだ」

雷電「フッ。了解した、シロウ殿」

士郎「――はぁ……行くぞ」

～衛宮邸～

士郎「……赤い奴はどこに？」

凛「アーチャーは今屋根の上で見張りをさせてる。別のサーヴァントがいつ襲ってくるか分かったものじゃないし」

士郎「……」

雷電「――」

凛「にしても割と中は広々としてるのね……和風って言うのもなかなか面白いなぁ。そこが居間？あ。大当たり」

士郎「……電気つけるぞ」ﾊﾟﾁ

凛「――うわっ、寒っ！窓ガラス全部割れてるじゃないの！」

士郎「さっき言ったろ。青い槍使い……ランサーとか名乗ってた。そいつにここで襲われたから必死だったんだ。窓なんて気にしてる場合じゃなかったんだよ」

凛「そういう事。ん？じゃあ、そこの雷電とかいう――」

雷電「馴れ馴れしいな」

凛「あらごめんなさい。そこのアサシンみたいなセイバーを召還するまでは自力でアイツとやり合ってたの？」

雷電「……アサシンか。言うじゃないか」

士郎「いや、ただ一方的にやられただけだ。やり合ってなんかいない」

凛「へえ？変な見栄はらないのね。ふぅん……そっか。衛宮君って見た目通りの性格してるのね」ﾆｺ

ｽﾀｽﾀ

士郎「？」

凛「……この程度ならまるで余裕ね」ｽｯ

士郎「おい、破片なんか手で触ったら怪我――」


凛「――――Ｍinuten vor schweisen」ﾌﾟﾂ　ﾎﾟﾀ


ｻｧｧｧｧ

士郎「！？」ｷﾞｮｯ

凛「ガラスの修復。ま、この程度じゃデモンストレーションにもならないけど。私のサーヴァントがセイバーに怪我させちゃったでしょ？そのお詫びって事で。一応筋は通しとかないとね」

雷電「……この程度、傷の内にも入らないんだがな」

凛「あらそう？じゃあ私はこのまま帰っちゃってもいいんだけど」ﾆｺ

雷電「君に、このヒヨッコを放っておくような真似が出来るならな」

凛「……ふぅん。舐められてるのかしら？」

雷電「褒めてる」

凛「あっそ。全く嬉しくないわ」

士郎「い、今のは――」

凛「私がやらなくてもそっちで直したんだろうけど。こんなの魔力の無駄遣いでしょ？
　　　ホントなら窓ガラスなんて取り換えればいい話だけど、こんな寒い中で話すのはあれだし」

士郎「――いや、遠坂。俺にはそんな凄い事出来ないから、直してくれて感謝してる」

凛「？　何言ってるの？ガラスの扱いなんて初歩中の初歩もいいところじゃない」

士郎「そうなのか。俺は親父にしか教わってないからそういう基礎だとかはまるで……っていうか。ここに現れた時点で察してはいたけど……遠坂、お前、魔術師だったのか」

凛「――――え？」ﾋﾟﾀｯ

士郎「え……な、なんかまずい事言ったか、俺」

凛「……あー、ちょっと待って。冗談よね？ツッコミどころが多すぎるんだけど。まずなに？衛宮君は自分の工房の管理も出来ない半人前って事？」

士郎「いや。そもそも俺、工房なんて持ってないぞ」

凛「…………じゃあ何？まさかとは思うけど、貴方、五大要素の扱いとか、パスの作り方も知らない？まさかとは思うけど」

士郎「おう」

凛「…………そんな状態で、魔術師らしき人間を、自宅の中へむざむざ案内したって事？つまりなに、貴方素人？」

士郎「いや、一応強化の魔ぐらいは使える」

凛「またなんとも半端な魔術を……それ以外はからっきしってわけ？」

士郎「……まぁ、端的に言えば、そんな感じかも」

凛「……………………」ﾊｧｰ

士郎「と、遠坂？」

凛「呆れてるの……はぁ。なんだってあんたみたいなのがセイバーを引き当てるのよ……」

士郎「……むっ」

凛「まぁ良いわ。起こってしまった事を嘆いても始まらないもの……話を始めましょう。
　　　衛宮くん。貴方、自分の今の立場がどうなってるのか分かってないって事で間違いない？」

士郎「――あぁ。さっき、門の前でも言ったと思うが」ｺｸ

凛「ま、一応確認しとかないとね。知ってる相手に説明するなんて心の贅肉だし」

士郎「……贅肉？」

雷電「なかなかユニークな表現を好むようだな、君は」

凛「……」ｷﾞﾛﾘ

雷電「そう睨むな」

凛「……まぁ良い。率直に言うと、衛宮君はマスターに選ばれたの。なんとなく分かってるとは思うけど、マスターっていうのはサーヴァントを使役する存在よ」

士郎「あぁ。それはなんとなく察しがついてた……けどなんの為に？マスターは何の為にサーヴァントを使役するんだ」

凛「それについては後で教える。その前に、どっちかの手に聖痕……変わった形の痣みたいなものがあるでしょ？手の甲だとか腕だとか……」

士郎「手の甲……これか」ｽｯ

凛「そ。その三つの線は令呪っていうんだけど、それがある限りはサーヴァントを従えていられる」

士郎「ある限り……？それってどういう事だよ」

凛「令呪はそれ自体が絶対的な命令権なの。
　　　一回につきその刻印を一つ消費することで、サーヴァントの自由意思を捻じ曲げて絶対に命令を言い聞かせる事が出来る、いわば呪文のようなもの」

士郎「意思を捻じ曲げて……？」

凛「けど、使うのなら二回までに留める事よ。令呪がなくなったら衛宮君は殺されるだろうから注意して」

士郎「――え、俺が殺されるって……？」

雷電「……」

凛「えぇ。マスターが他のマスターを殺す。それが聖杯戦争の基本だから。七人のマスターによる生き残りを賭けた生存競争。
　　　聖杯戦争っていう、魔術師同士の殺し合いにね」

士郎「――待て……待てよ。お前は何を言ってるんだ……それに聖杯って、あの聖杯……？そんなバカな話が……」

凛「気持ちは察するわ。けど私は事実を述べているだけよ？そうでしょう、セイバー」

雷電「あぁ。整然とした説明だ、思わず感心してしまった」

士郎「――――」

凛「……実際、貴方だって心の底では理解してるんじゃないの？二回もランサーに殺されかけて、自分は今更逃げ出せる立場じゃないってことくらい……。
　　あ、違うわね。一度殺されたんだっけ？よく生き返ったわね、衛宮君」

士郎「――っ」

雷電「――」

凛「話を進めるわ。私もマスターに選ばれた一人で、だからこそサーヴァントと契約した。貴方だって、結果としてそのセイバーと契約した。
　　　サーヴァントは聖杯戦争を勝ち残るため……生き残るための使い魔として聖杯が与えたものだと考えなさい」

士郎「……」

凛「つまり、私たちマスターはサーヴァントと協力して他のマスターたちを始末していくっていう事。サーヴァントを使役するのはその為よ」

士郎「……ちょっと待ってくれよ。使い魔だなんて、俺にはそうは思えない。だって使い魔っていうのは犬とか猫とかだろ？
　　　　そりゃあ――中には人の幽霊を扱う奴だっているらしいけど、雷電にはちゃんとした体がある。実体があるじゃないか」

雷電「つまり？」

士郎「……その。とてもじゃないが、使い魔なんかには見えない」

凛「それもそうでしょうね。だって、サーヴァントっていうのは使い魔としては桁違いどころか段違いの存在とされるゴーストライナーなんだから」

士郎「ゴーストライナー……？じゃあ、その……やっぱり幽霊って事なのか？」ﾁﾗ

雷電「……まぁ、そんなところだろうな。だがただの幽霊とは一つ大きな違いがある……悪いが説明してやってくれ。自分でこんな事を言うのは好きじゃない」

凛「そ。衛宮君、サーヴァントっていうのは受肉した英雄なの。英霊、とも言うのかしら。ともかく、精霊に近い人間以上の存在」

士郎「――はあ？受肉した、英雄？」

凛「そう。過去だろうと現代だろうと……まず起こり得ないでしょうけど、それが未来の英霊だろうと。とにかく伝説や神話上から引っ張て来て、実体化させるの。それが召還の正体よ」

士郎「……いや、けど俺には魂の実体化なんてややこしいことは……」

凛「そんなの私だって無理よ。マスターの役割は英雄を呼び出すまでだから。というか魂を実体化して固定化するなんて一介の魔術師には不可能な芸当だもの。
　　呼び出した後の事は聖杯が肩代わりしてくれるってわけ」

士郎「え、英雄だなんて……」

雷電「……どうやら俺は死後そう呼ばれている、らしい。我ながら相応しくはないとは思うが、残念な事実だ」

本日はここまで

一応原作を改めて進めながら書いてるので文章はなるべく丸写しにならないよう極力要約してます
ルートとしてはセイバールートをベースに展開していきますが、ちゃんとセイバー（本物）も出てくる予定です

セイバールートですが某廃墟で雷電と士郎と凛でホモセックスメインの３Pとかいうクッソきたない展開は全力で避けるのでご安心ください

ここからHF分岐はしねえのか？

（HFは予定して）ないです
セイバールートといってもあくまでベースなのでそこそこオリジナル(笑)な展開も多めで行こうと思ってます

一番HFが盛り上がるのに残念

雷電とシロウなら耽美ですらあるんだよなぁ…

更新乙っす
期待してます

乙です

乙
楽しみにしてる