エレン「ピザって10回言ってみろよ」
ミカサ「エレン? 突然何を…」
エレン「良いから言ってみろって」
ミカサ「わかった。ピザピザピザピザ…」ユビオリ
エレン(待ってると結構長いな、この時間)
ミカサ「10回言った」
エレン「じゃあここは?」ユビサシ
ミカサ「肘」
エレン「チェッ、まぁお前はこんなのに引っかからねぇよな」ツマンネ
ミカサ「膝と言って欲しかったの?」
エレン「そういうの言わなくていいって…」
エレン「ピザって10回言ってみろよ」
アルミン(また子供みたいなことを…)
アルミン「ピザピザピザピザ…」コックリコックリ
エレン(数えるとき鳩みてぇに頭カクカクすんのやめろよ…)
アルミン「……」
エレン「あ、10回言ったのか。じゃぁここは?」ユビサシ
アルミン(やっぱり…こんなのに引っかかるわけないじゃないか)
アルミン「膝…あっ」
エレン「プハッ!残念!肘でしたー!」
アルミン「あぁ! 意識しすぎてかえって混乱してしまった!クソォ…」グゥウ...
エレン「あぁ、何かすっきりした…」
エレン「ピザって10回言ってみろよ」
ライナー「ん? あぁ。ピザピザピザピザ…」
エレン(何も言わずに数えてくれるのは初めてだ…数えるときも腕組みするんだな)
ライナー「10回言ったぞ?」
エレン「じゃあここは?」ユビサシ
ライナー「俺の肘」
エレン「残念!膝でしッ………肘だよな」
ライナー「…よっと」ヒョイッ
エレン「オイやめろ! 逆立ちとかいいから! 余計惨めになっちゃうだろ!」
ライナー「まぁ…誰にでも間違いはあるって、な?」
エレン「逆立ちしながら言うなよ…」
ライナー「例えば俺もそうだ。俺が今日まで肘だと思ってたもんは、実は膝だったとかな…」
エレン「いや、もういいって…というかそれだとライナーの股間に頭が生えてる事になっちゃうだろ」
ライナー「おっと、そいつは大変だな」ヒョイッ
エレン「お前オレを馬鹿にしてんだろ?」
エレン(次は誰にしようか… お、あそこにいるのはジャン…あいつでいいか)
エレン「よぉジャン、ピザって10回言ってみろよ」
ジャン「あぁ? 突然なんだよ、うぜぇな」
エレン「…まぁいいから言ってみろよ」イラッ
ジャン「ったく、仕方ねぇな…ピッツァピッツァピッツァピッツァ…」
エレン(何だこいつ…)イラッ
エレン「やっぱいいわ…」スタスタ
ジャン「ハァ? …何だったんだあいつ」イラッ
コニー「よぉライナー! 何してんだ?」
ライナー「いや、今は特に何もしてねぇけど…何か用か?」
コニー「いや、別に…」ストン
ライナー「そうか…」
ライナー(……そうだ、こいつにアレ試したらどうなるんだろう)
ライナー「なぁ、コニー…ピザって10回言ってみてくれ」
コニー「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ…」ボー...
ライナー「オイ、10回超えてるぞ」
コニー「あっやべ、数え忘れてた」ハッ
ライナー「…じゃぁここは何だ?」ユビザシ
コニー「? 膝だろ?」
ライナー「肘だ」
コニー「え? あれ?」
ライナー(まぁ…予想通りだな…)
コニー「俺もやってみてぇなそれ…」
ライナー「それならちょうどあそこにいるサシャにでもやってみたらどうだ?」
コニー「お、あいつなら馬鹿だし簡単に騙せるな!」
コニー「おーいサシャ、ピザって10回言ってみろよ!」
サシャ「あ、コニー? ピザ……」
コニー「おい、1回しか言ってねぇじゃねーか」
サシャ「ピザ…食べたいですね…」ハァ...
コニー「食べられたらなぁ…」ハァ...
コニー「ってオイ! 10回言えよ!」
サシャ「あ、何か騙されそうな予感がするので遠慮しておきます」スッ
コニー「ハァ!? なんだそりゃ! おい!?」
ライナー「…残念だったな」ポンッ
コニー「ちくしょぉ…」
ジャン「よぉマルコ、ちょっとピザって10回言ってみろよ」
マルコ「え? まぁいいけど… ピザピザピザピザ…」
ジャン(何の特徴もねぇ数え方だな…)
マルコ「10回言ったよ」
ジャン「いや、11回言っただろ今」
マルコ「細かいな…」
ジャン「まぁいい、じゃあここは何だ? 言ってみろ」
マルコ「肘だね。何がしたいんだよお前は?」
ジャン「…いや、別に。まぁお前がこんなのに引っかかるガキじゃねぇと確かめたかっただけだよ」
マルコ「ガキはこんなことしてるジャンの方だろ?」
ジャン「いや、これやってきた奴がいたから何となくよ…」
マルコ「それでいつも馬鹿にしてるエレンのものまねかい?」
ジャン「……見てたのかよ」
マルコ「恥知らずだな、君は」
サシャ「クリスタ、ピザって10回言ってみてくれませんか?」
クリスタ「え? うん…ピザピザピザピザ…」
サシャ「……」ニヤニヤ
クリスタ「えっと、10回言ったけど…」
サシャ「あ、そうですか? じゃあ、ここは何でしょう?」ビシィッ
クリスタ「……膝だよね?」
サシャ「いいえ、違います! ここは肘と言うんですよ! 騙されましたねクリスタ!」フーッ
クリスタ「あ、騙されちゃった! 恥ずかしいなぁ…」
サシャ「ふふふふふ……」ウキウキ
クリスタ(これで満足してもらえたかな…)
サシャ「クリスタもユミルにコレやってみましょうよ!」
クリスタ「え? でも迷惑じゃないかな?」
サシャ「これしきの事で迷惑も何もないじゃないですか。クリスタとユミルは仲いいんですし!」
クリスタ「…ちょっとやってみたくなってきたかも…」ソワソワ
サシャ「やりましょうやりましょう!」ワクワク
ユミル「あぁ? 何でそんなくだらねぇことしなきゃなんねぇんだよ」
クリスタ「え…」
サシャ「クリスタはまだ『ねぇユミル、ピザ』としか言ってないじゃないですか…」
ユミル「お前らの考える事は単純だからな、一を聞けば十を知れるってこった」
クリスタ「そっか…ごめんね」シュン
サシャ「行きましょうか、クリスタ」シュン
クリスタ「うん…」トボトボ
ユミル「ぁ…」
ユミル(やっぱり乗ってやろうかと思ったけどもうそういう雰囲気じゃないなこれ…)
ベルトルト「ねぇ、ライナー…」
ライナー「ん? どうしたベルトルト」
ベルトルト「この前ライナーに勧めてもらった二冊の本なんだけど…どっちから読もうかと思って…」
ライナー「迷ってるって? …好きな方から読めばいいだろ」
ベルトルト「それが…どうしても決められなくて…」
ライナー「……ピザって10回言ってみろ」
ベルトルト(え? それって最近ちょっと流行ってるやつだよね? 何で今?)
ベルトルト「ピザピザピザピザ…」
ライナー「んじゃ、ここは?」ヒジポン
ベルトルト「ひじゅ」
ライナー「何だそれ」
ベルトルト「ごめん、間違えて膝って言いそうになって…」
ライナー「そうか…まぁ、そのくらいの事は自分で決められるようになれってこった」
ベルトルト「え? あぁ…わかった」(何だったんだろう…)
ライナー(間違えるかどうかで決めてやろうと思ったんだがな…)
ベルトルト「ねぇ、ライナー…」
ライナー「ん? どうしたベルトルト」
ベルトルト「この前ライナーに勧めてもらった二冊の本なんだけど…どっちから読もうかと思って…」
ライナー「迷ってるって? …好きな方から読めばいいだろ」
ベルトルト「それが…どうしても決められなくて…」
ライナー「……ピザって10回言ってみろ」
ベルトルト(え? それって最近ちょっと流行ってるやつだよね? 何で今?)
ベルトルト「ピザピザピザピザ…」
ライナー「んじゃ、ここは?」ヒジポン
ベルトルト「ひじゅ」
ライナー「何だそれ」
ベルトルト「ごめん、間違えて膝って言いそうになって…」
ライナー「そうか…まぁ、そのくらいの事は自分で決められるようになれってこった」
ベルトルト「え? あぁ…わかった」(何だったんだろう…)
ライナー(間違えるかどうかで決めてやろうと思ったんだがな…)
ハンナ「ねぇフランツ…ピザ、って10回言ってみて?」
フランツ「あぁ! ピザピザピザピザ…」
ハンナ「じゃあ、これは何かな?」ユビサシ
フランツ「ハンナの肘だね」
ハンナ「残念、違うわ!」
フランツ「えぇ? じゃあ…何だって言うんだい?」
ハンナ「これは、フ・ラ・ン・ツ・の…肘よ!」
フランツ「え? そ、それってどういう…」
ハンナ「それはね…あぁ、ダメ! やっぱり恥ずかしくて言えない!」
フランツ「あぁ、大丈夫だよハンナ。みなまで言わなくたって、君と僕の心は通じ合っているんだ。君の気持ちは痛いほどよくわかったよ」
ハンナ「フランツ…!」
フランツ「ただ、やっぱり君の声に乗せた君の気持ちを…聞いてみたいな…」
ハンナ「…! いいわ…でも今ここでは恥ずかしいから…訓練が終わったら、ね?」
フランツ「ハンナ…!」
アニ(最近、『ピザって10回言って』とかいうのが少しばかり流行っているらしい。馬鹿馬鹿しい、くだらない)
アニ(あんなのに引っかかるのなんて余程の馬鹿くらいだ。私がもし10回ピザと言ったとしても、『じゃあここは?』と聞かれれば即座に『肘』と答えられるだろうね)
アニ(まぁ、誰も私にそんな事をしてくる人なんていないんだけど……別にちょっとやってみたいとかは思ってないし)
ライナー「よぉアニ、日向ぼっこか?」ドカッ
アニ「…何? あんまり話しかけてこないでよ」
ライナー「暇な俺がたまたま暇そうにしてるお前に声をかけただけだ。何もおかしなことじゃねぇだろ?」
アニ「ハァ…」
ライナー「……なぁ、アニ…ピザって10回言ってみろ」
アニ(来た!? いや、別にどうでもいいけど…どうせ暇だし乗ってやってもいいか…)
アニ「ピザピザピザピザ……」
ライナー(お、やはり乗ってきたか…)
アニ(最近、『ピザって10回言って』とかいうのが少しばかり流行っているらしい。馬鹿馬鹿しい、くだらない)
アニ(あんなのに引っかかるのなんて余程の馬鹿くらいだ。私がもし10回ピザと言ったとしても、『じゃあここは?』と聞かれれば即座に『肘』と答えられるだろうね)
アニ(まぁ、誰も私にそんな事をしてくる人なんていないんだけど……別にちょっとやってみたいとかは思ってないし)
ライナー「よぉアニ、日向ぼっこか?」ドカッ
アニ「…何? あんまり話しかけてこないでよ」
ライナー「暇な俺がたまたま暇そうにしてるお前に声をかけただけだ。何もおかしなことじゃねぇだろ?」
アニ「ハァ…」
ライナー「……なぁ、アニ…ピザって10回言ってみろ」
アニ(来た!? いや、別にどうでもいいけど…どうせ暇だし乗ってやってもいいか…)
アニ「ピザピザピザピザ……」
ライナー(お、やはり乗ってきたか…)
ライナー「じゃあここは?」ヒザポン
アニ「肘。フン、こんなのに引っかかるのなんて余程の馬鹿だけだね。くだらない」
ライナー「よう、余程の馬鹿」
アニ「は?」
ライナー「……」ヒザペシペシ
アニ「……」
ライナー「『こんなのに引っかかるのなんてよほどのバカだけだね。くだらない』」
ライナー「向う脛ぇ……」プルプル...
思いつきで書いた。ネタが尽きたんで終わり
乙
本当ならこういう馬鹿馬鹿しい遊びやっててもおかしくない年齢だもんなー
このSSまとめへのコメント
ベルベル・・・ひじゅって、おい、ここに天使がゴシゴシ
アニww