四条貴音のお料理教室 その2 (25)

[※すでに放送は始まってます]

(ありがとうございました。5分後本番です)

貴音「りはではあいえいちなるものは使いませんでしたが……」

(IH前回大好評でしたよ)

貴音「痴れ者っ!恥を知りなさい!」キッ!

貴音「私の慌てる姿を見世物にするとは……っ」ワナワナ

(でも、四条さんが可愛いと話題だったじゃないですか)

貴音「ええ、存じております。私宛に届いたお便りが常よりも増えておりましたから」

貴音「可愛いと褒めてくださる声が多かったのも嬉しくは思います。が……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428755473

貴音「あのような姿を褒めてもらっては、素直に喜べないではありませんか!」クワッ

(ア、ハイ)

貴音「そも、料理番組なのですから、不慣れな器具では視聴者もわかりにくいはず」モジモジ

貴音「ですから、難解な器具ではなく、手慣れたものを使いたいのです……」モジモジ

(今日はリハ通りおこわですよ)

貴音「真ですか!?」パァァ

貴音「あ、いえ…」コホン

貴音「前回は天ぷらから、急にぱえりあへと変わったものですから……」

(安心してください。では、よろしくお願いします)

貴音「かしこまりました。それではすたっふの皆様、よろしくお願いいたします」ニコッ

(本番!カメラ回しまーす!3,2…)

貴音「みなさま、こんばんは。四条貴音と申します」

貴音「前回はお見苦しいところがありましたことを、この場でお詫び申し上げます」フカブカ

貴音「さて、本日は『春の山菜たっぷりおこわ』をご紹介します」ニッコリ

貴音「……」

貴音「本当におこわの様ですね」ポツリ

貴音「よしっ……」グッ

貴音「てれびの前の皆様はご存知でしょうか?」

貴音「おこわとは、もち米で作る炊き込みご飯のことなのですよ」ドヤァ

貴音「もち米はたくさん水を吸わせなければなりませんので」

貴音「少なくとも4時間以上、できましたら半日は水を吸わせるのが良いでしょう」

貴音「こちらが今朝から水を吸わせたもち米です」ドン

貴音「元々のもち米はこちらのように、普段食べるうるち米よりも丸みがありますが」ザラザラ

貴音「水を吸うとより丸々としておりますね」ウットリ

貴音「次に山菜ですが、市販の山菜みっくすが便利ですので、お好みのものをお買い求めいただいてけっこうです」

貴音「では、山菜をざるにあけて、軽く水洗いしましたら」バシャバシャ

貴音「こちらの油揚げを短冊切りにして、山菜と一緒にぼうるに入れるのですが、ここでわんぽいんと」ウィンク

貴音「このように、短冊切りする前に油揚げを一度湯通ししておきますと」ジャバー

貴音「余分な油を落とすことができますので、気になる方は是非お試しくだ……」

貴音「あの、何故そのように残念そうな顔になるのですか?」キョトン

貴音「なんと。電気ぽっとを使えない方が良かった……ですか?」ムッ

貴音「もう!どうしてすたっふの皆様は意地悪なのでしょう」プンプン

貴音「なあんちゃって♪」カニサンノポーズ

貴音「前回は無知なために粗相をいたしましたが、私だって学んでいるのですよ」ドヤァ


貴音「ささ、料理に戻りましょう」

貴音「醤油と酒、みりんを合わせたこちらの調味料を」カシャカシャ

貴音「短冊切りした油揚げと山菜の入ったぼうるに加えましょう」パシャ

貴音「このまま30分程おくのですが、それでは完成品をお見せできませんので、30分おいたものがこちらです」ジャン!

貴音「この山菜と油揚げは、一度ざるにあけて」

貴音「つけておいた調味料を別のぼうるに受け、このように分けておきましょう」ザッ

貴音「下準備は以上でおしまいです」

ガラゴロガラゴロ

貴音「それでは、炊飯器に材料を入れ……」

貴音「もし!これは土釜ではありませんか!!」クワッ

貴音「ええ、確かに難解な器具ではありませんが、でも」

貴音「土釜……」ジィー

貴音「土釜ですか……」ジィー

貴音「も、もし……」ヒソヒソ

貴音「恥ずかしながら、私土釜でおこわはもちろんのこと、ご飯すら炊いたことがないのです……」ションボリ

貴音「え?出来上がったものがあるので、分量だけを伝えれば良い?」ホゥ

貴音「しかし……」ムムム

貴音「いえ、背に腹は変えられませんね」カクゴカンリョウ

貴音「お待たせしました」コホン

貴音「手違いで土釜を用意してしまいましたが、ご家庭でも作れる様に、炊飯器での炊き方をご説明しますね」ニッコリ

貴音「まず、水を吸わせたもち米を土釜に入れ、さきほど分けた調味料を加えます」パシャ

貴音「そして、もち米の分量の線まで出汁を加えて軽く混ぜ」グールグル

貴音「最後に、山菜と油揚げを全体に満遍なく乗せましたら」ノセノセ

貴音「炊飯ぼたんをぴっ♪と押しましょう」ポチットナ

ガラゴロガラゴロ

貴音「それではお待ちかねの、炊き上がったものがこち……」カパッ

貴音「……」ワナワナ

貴音「炊けていないではありませんか!」クワッ

貴音「……」ワナワナ

貴音「炊けていないではありませんか!!」クワッ

貴音「土釜は仕方なく許しましたが、今度という今度は……」

エンディングテーマ〜♪

貴音「な!?」クルリ

時計<15分経ってるよ

貴音「ま、まだ15分ほどしか経っていないでは……」アセアセ

貴音「え?りは終わりからカメラが回っていた!?」ナント

貴音「……」

貴音「おこわ」ポツリ

貴音「楽しみにしておりましたのに……」グゥゥ



制作・著作
ブーブーエス

短めですがおしまいです


某所でコメントたくさん頂けたことに喜んで、2匹目のドジョウを狙ってみました

お姫ちんではもう苦しいので、次書くならば別のアイドルでやるかもしれません

HTML化依頼してきます

乙です

おこわ食いたくなった

>>13

もち米3合に対して

山菜ミックス(200g前後のもの) 1袋
油揚げ 2枚

*しょうゆ 大さじ3
*酒 大さじ3
*みりん 大さじ2

出汁 市販の白だしを炊き込みご飯用に薄めて使う
*を入れたあとに、おこわ(もち米)3合の目盛りまで入れる

山菜と油揚げは、出汁を入れたあとに乗せてください

簡単ですよ^^

相変わらず面白かった
次は千早でお願いしたい
もちろん違うキャラでも読むけど

貴音がじぶ響ちゃんと料理するのが似合ってるぞ

>>15
72かまな板だけでつくれる平易な料理ご存知ですか?


>>16
響は完璧に料理できるから、SS書きにくいです

くっ

乙です
次回も期待してます

でこすけがいいと思うな

雪歩で

新手の飯テロだな(夕飯の買い物しつつ)


夕飯はおこわだ

第三回、待ってる

おつー

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