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ラブライブ！SSです
りんぱなです
各媒体との設定の食い違いの可能性ありです
地の文なしです
それでは投下開始です

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▼部室
凛「さあさあ、凛のご飯を召し上がれ！」

花陽「ちょ、ちょっと待って、凛ちゃんお料理できないんじゃなかったの？」

凛「かよちん……」

花陽「な、何？」

凛「人間は常に成長し続ける生き物なんだよ。凛が料理できるようになっても不思議じゃないニャ」

花陽「」

凛「さあかよちん、観念するニャ！」

花陽（お母様お父様、先立つ不孝をどうかお許しください……）

花陽「いただきます！」


ﾊﾟｸｯ


花陽「ん……」


ﾓｸﾞﾓｸﾞ


凛「……」ｷﾗｷﾗ


ｺﾞｸﾝ

凛「……どう？ かよちん」

花陽「凛ちゃん……」

凛「……」ｺﾞｸﾘ



花陽「これ本当に凛ちゃんが炊いたの！？」ﾊﾞｧﾝ

凛「そ、そうだよ」ﾋﾞｸｩ

花陽「このご飯、しっかりとツヤツヤだし、水加減もぴったりだよ！ それに、お米の個性がしっかり生かされてる……。凛ちゃん、すごいよ！」

凛「照れるニャ～、照れるニャ～……エヘヘ♪」

凛「あ、それとね！ ご飯だけじゃ足りないと思って、おかずも用意してるんだよ！」

花陽「本当に？」

凛「はいどうぞ、卵焼きと焼鮭、それからたくあん！」


ﾊﾟｸｯ
ﾓｸﾞﾓｸﾞ……


花陽「凛ちゃぁん……美味しいよぉ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

凛「かよちん、そんな泣くほど美味しかったのかニャ？」

花陽「だ、だってぇ……『カップめんにしとこ？』って言ってたあの凛ちゃんがこんなに美味しいご飯を作れるようになったんだよ……？ 子供の成長を喜ぶ親の気持ちにもなるよぉ……」

凛（あ、凛はそんな風に思われてたんだね……）

凛「か、かよちんが喜んでくれて凛は嬉しいよ！」

花陽「凛ちゃんってこんなにお料理できたんだね……」

凛「そう言ってくれると練習の甲斐があったニャ♪」

花陽「うん、すごい成果だよ！」

凛「あっ、そうだ！」

花陽「なぁに？」

凛「はい、あーん」

花陽「あむっ……美味しいよ、凛ちゃん」

凛「エヘヘ♪」

花陽「じゃあ凛ちゃんにもあげるね。はい、あーん」

凛「あむっ……エヘヘ、凛は幸せニャ♪」

花陽「ご馳走さまでしたっ」

凛「お粗末様ニャー」

花陽「凛ちゃん、美味しいお料理を用意してくれてありがとう」

凛「凛はそんな、大したことしてないよ」

花陽「そうだね――」

凛「かよちん？」



花陽「――にこちゃんのお料理、とっても美味しかったよ」ﾆｯｺﾘ

凛「」

花陽「あのコンロと鍋はにこちゃん家のもの。ってことは、調理担当がにこちゃんで、言い出しっぺが凛ちゃん……かな？」

凛「ちちち違っ、えっと凛が」ｱﾀﾌﾀ

花陽「おかず食べてるうちにね、どこかで食べた味だなーって、思ったんだ。……今思うとこれ、にこちゃんの手料理のお味と一緒なの」

ｶﾞﾁｬｯ

にこ「お見事、その通りよ……まあ花陽にならバレると思ったけど」

絵里「だからやめときなさいって言ったじゃない、凛」

希「えっと、ウチは調味料とか持ってきて、えりちがにこっちを手伝った感じなん」

絵里「手伝ったことといえば、材料買ってきたくらいだけどね」

希「四人で割り勘したんよ」

花陽「……」

凛「……」ｿｰｯ

花陽「えっと、にこちゃん、絵里ちゃん、希ちゃん……美味しいご飯をありがとう」

にこ「ま、いいのよ。普段から作ってて慣れてるから」

絵里「お口に合ったみたいで良かったわ」

希「どういたしまして。ほとんどにこっちがやってくれたんやけど」

にこ「アンタ達もなかなかいい働きしてたわよ」

希「それはどうもやね」

凛ちゃん……

花陽「……さて、凛ちゃん」

凛「ハイッ！」ﾋﾞｸｩ

花陽「何か言うことはありますか？」ﾆｺﾆｺ

凛「すみませんでしたっ！」ﾄﾞｹﾞｻﾞ
　
花陽「……ごめんなさいよりもっと大事なこと、まだ言ってないよね？」ﾆｺﾆｺ

凛「はい、申し訳ありません！」



凛「……にこちゃん、絵里ちゃん、希ちゃん」

凛「凛のワガママを聞いてくれてありがとう」

にこ「……まあ、たまにはね」

にこ（花陽、怖くない？）

希「せっかくのエイプリルフールなんやから、楽しいことしたいやん♪」

希（ここまで怒ってるの、ほとんど見たことないなぁ）

絵里「……って、希がね」

絵里（花陽は本気で怒らせたらダメね）

花陽「凛ちゃん……どうしてこんなことしたの？」

凛「凛、いつかかよちんに美味しいご飯を作ってあげたくて……。凛はご飯作れないけど、かよちんの喜ぶ顔が見たくなって……」ｼｭﾝ

花陽「そうだったんだね……」

にこ「料理なんて、誰かに教えてもらえばいいじゃない」

凛「にこちゃん……」

絵里「今上手に作れないからって、一生下手なわけじゃないでしょ。何事も練習よ、練習」

凛「絵里ちゃん……」

希「練習するだけしたら、あとは運を天に任せるんや。ウチもついてるから、きっとうまくいくと思うん」

凛「希ちゃん……」

凛「……凛、かよちんを満足させられるご飯を、いつか作ってみせるニャ！ そうと決まれば……」



凛「かよちん、ラーメン食べに行くニャ♪ 凛は知ってるよ、作る前にまず食べることが大事だって！」

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ

花陽「凛ちゃんちょっと待ってよぉー！ あ、皆さん本当にありがとうございました！」

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ

絵里「騒がしいのがいなくなっちゃったわね」

希「ウチはなかなか楽しかったと思うん」

にこ「そうね、たまにはみんなでワイワイしたいわよね」

絵里「頻度が高すぎると問題だけどね」

希「あ、ウチはバイトあるしそろそろ行くな。それじゃあ、にこっち、えりち、ばいばい」

にこ「ばいばい」

絵里「またね、希」

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ

にこ「……さて、今日はエイプリルフールだった訳だけど、絵里は何か嘘ついたの？」

絵里「何事も練習、ってとこね。どんなものにも天才はいるのよ」

にこ「なっ！？」

絵里「……引っ掛かったわね、今のが嘘よ……クスクス」

にこ「ぐぬぬ……」

微笑ましい

絵里「それで、にこはどんな嘘をついたのかしら」

にこ「みんなのアイドルにこにーは、嘘なんてつかないニコ☆」

絵里「っていう冗談はおいといて……」

にこ「ちょっと、セリフ取らないでよ」

絵里「ごめんごめん、それでどんな嘘？」

にこ「買い物リストに、私的なもの混ぜたわ」

絵里「はぁ、道理で妙に多いと思ったわ……」

にこ「お金が絡んじゃってごめんなさいね」

絵里「『まあ、たまにはね』……ってね」

にこ「もうっ……クスクス」

絵里「……クスクス」

にこ「あ、そういえば希がついた嘘なんだけど……」





にこ「調味料って称してたアレ、媚薬らしいわよ」

絵里「」

おしまい

▼凛宅
凛「かよちん……なんでだろ、凛、身体が熱くなっちゃったニャ」

花陽「花陽も、凛ちゃんを見てると熱くなっちゃうの……」

凛「かよちん、かよちぃん……」ｷﾞｭｯ

花陽「凛ちゃん……私、凛ちゃんになら、いいよ」ﾊﾟｻｯ

りんぱなの貞操もおしまい
どっとはらい

以上、エイプリルフールネタでした
2日間ほど書き込めない状況でしたので遅れました

おつ！

乙
続き書いてくれてもいいのよ

皆様感想などありがとうございます
続きはもしかすると……いつか書くかもしれません
それでは依頼出してきます
また、いつか。

乙です
続き楽しみ