【安価】 絃 「今日は3月30日、私の誕生日よ」 【咲-sak-】 (30)

咲のssです

千葉MVPの霜崎絃さんに視点を当ててみました

キャラ崩壊気味になったらすみません

あと、今日中に終わらせるので、結構短いかもです

オチなかったらごめんなさい

では


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427653091

絃  「今日は私の誕生日」

絃  「でも、阿知賀編のアニメでも、頷くシーンしかとられなかった私の誕生日を、いったい誰が祝ってくれるというのか」

絃  「自分で言ってて悲しくなってきたわ」

絃  「とりあえず>>5ちゃんに>>7で連絡を取って、それとなくほのめかしてみることにするわ」

はやり

穏乃

メール

電話

京太郎で安価取れない無能

rrrrrrrrr

ガチャ

絃  「もしもし、憩ちゃん? わたしわたし」

憩  「ああ、霜崎さん! おひさしぶりやなあ、なに、どないしたん電話やなんて」

絃  「えー、あー、最近どう?」

憩  「なんや、そのざっくりした質問。まあ、ぼちぼちやけど」

絃  「ぼちぼちか……こう、なにか気付くことない? そろそろなにかがある、とか、なにかが差し迫っている、とか」

憩  「急になんやねん、それ…………ああ、まさか!」

絃  「! そのまさかですよ!」

憩  「春季大会! いやあ、すっかり忘れとったわ! さすがは霜崎さん、千葉MVPなだけあるわぁ!」

絃  「」

絃  「いや、そういう意図の質問じゃなかったんだけど……」

憩  「やっぱ、北大阪は激戦やし、今から気合入れんとかんとやもんね!」

絃  「そう、ですね…………」

絃  「あ、あのさ憩ちゃん、12月24日はキリストの誕生日じゃない?」

憩  「急に話題がほぼ別次元にトリップしたような気が…………そらそうやけど?」

絃  「じゃあ、今日は誰の誕生日かわかる?」

憩  「え、えー? だ、誰の誕生日やろな? ゴメン霜崎さん、わからんわ」

絃  「…………ドウセワタシナンテドウセワタシナンテ」

憩  「大丈夫? あ、ヤバイもうすぐ電車きてまうわ。ほんならな、霜崎さん! ひさびさにしゃべれて楽しかったで!」

絃  「ウン」


プツ、ツー、ツー、ツー


絃  「とりあえず、憩ちゃんは個人戦で痛い目見てもらおう」

絃  「散々な結果だった」

絃  「とりあえず>>11でも飲んで落ち着いた後、気晴らしに>>13まで遠出してみよう」

コーヒー

須賀家

雀荘

余計なお世話かもだが↓1とか↓3とかにした方がいいと思う

絃  「たしか、この戸棚にコーヒーが入っていた気がするわ」

    ガサガサ

絃  「あったわ」

    コポコポ

絃  「やっぱり、コーヒーはドリップに限るわ。ああ、缶やインスタントでは満足できない身体になってしまったのね、わたしは」

絃  「さて、出かけると言っても近所じゃ味気ないし、遠出をするにも全く知らないところと言うのも怖いわ」

絃  「というわけで、遠縁の親戚である、須賀京太郎君のところにでも行きましょうか」

絃  「お母さん。わたしちょっと、長野までいってくるわ」

絃母 「あら。別にいいけど、そのチャイナ服であまり外を出歩かないで頂戴ね

    おかあさん、あなたに似合いそうなかわいい服をたくさん買ってきてあげているのにあなたは昔からチャイナ服ばかり……」

絃  「わかったわ、お母さん」

    イソイソ

絃母 「あなたまさか、その格好で出かけるの?」

絃  「お母さんの言う通り、チャイナ服はきていないわ」

絃母 「チャイナ服どころか、なにも着てないじゃない」

絃  「そうね」

絃母 「捕まるわよ」

絃  「……はい」

絃  「というわけで、長野の親戚の家にやってきたのだけれど、その家の窓に、怪しい女の子が張り付いているのを見つけてしまったわ」

絃  「そういえば、あの子どこかで見たことがあるわね。たしか>>18さん……だったかしら?

久保

貴子 「クッソ、池田ァ! あいつアタシの京きゅんの家にズカズカ入り込みやがって! しかも清澄の連中や福路達まで!」

絃  「あの……あなた風越の………」

貴子 「中はどうなってやがんだ? クッソ、よく見えねえじゃねえか」

絃  「あの、風越のコーチさんですよね? 
    
    一昨年の全国大会の二回戦でおたくの福路さんに中堅でお世話になった、須和田の霜崎ですけど……覚えてます?」


貴子 「アァ!? なんだテメェは!」

絃  「すみませんでした」

貴子 「わかりゃいいんだ! アタシは京きゅんのストーキ……監視をしなくちゃならねえんだ、アンタに構ってる暇はない」

絃  「惚れてるんですね」

貴子 「ほ、惚れてねーし!」

絃  「そうですか、では」

    ゲンカンガチャ

貴子 「」


絃   「なんだったのかしら」

絃   「まあいいわ。おじゃましまーす」


  
華菜  「ロン! 一発だし!」
 
京太郎 「ぐはっ!」

咲   「京ちゃん、なかなかうまくならないね」

和   「リーチの一発目に危険牌を打つなんてありえません」

美穂子 「さあ京太郎さん、もう一局やりましょう?」



絃   「あの、ごめんください!」

一同  『?』

京太郎 「えーと、あ、千葉の絃姉さん?」

咲   「京ちゃん知り合い?」

京太郎 「えーと、親戚だよ。みんな知らないのか? 須和田高校の霜崎絃っていったら、千葉県一位で有名だと思ったのに」

一同  『!』

美穂子 「あ、霜崎さん! 確かに面影があるわ」

優紀  「チャイナ服じゃないから分からなかったじぇ」

絃   「ドウセワタシナンテドウセワタシナンテ…………」


京太郎 「いや、一年ぶりだなあ。で、なんで長野に?」

絃   「それは、今日が私のたんじ………」

絃   (危うく言いかけるところだったわ。とりあえず、>>21で話を逸らせましょう)

料理の仕方

絃   「いえ、料理上手だと有名な福路さんに料理の仕方を教えてもらいに……」

美穂子 「あら! じゃあさっそく」

美穂子 「京太郎さん、お台所お借りしますね」

京太郎 「はい、よろこんで!」

京太郎 (福路さんが俺の家で料理を作っているなんて! まるで新婚みたいじゃないか!)

優紀  「風越のキャプテンに聞きに来たのに、尋ねたのが京太郎の家だなんて、おかしな話もあるものだじぇ」

絃   (ああ、なぜ誕生日のはずの私が、わざわざ自らケーキを焼かなければならないのかしら)

美穂子 「ケーキやけましたよ!」

一同  『わーい!』

絃   「やっふーい(棒)」

美穂子 「京太郎さんの家の台所を使わせてもらったんですし、最初の一口は京太郎さんに食べてもらいましょう
    
     さあ、霜崎さん、京太郎さんに食あげてください」

絃   「あーん(棒)」

京太郎 「い、絃姉さん……」

絃   「あーん」

京太郎 「あ、あーん」


     ドガッ

貴子  「だまっていれば京きゅんにふざけたことしやがって小娘共ォォォォ! そこに直れ、全員まとめてロンしてやんぞゴルァ!」

華菜  「ギャ――――コーチ!」

星夏  「コーチが窓を蹴破って侵入してきました! いつからいたんですか!」

絃   「私がお邪魔するときにはすでに窓に張り付いていたわ」

星夏  「おしえてください!」

     ギャーワーコーチ!

絃   (このままでは私までロンされかねないわ。ここはいったん退いて、>>24に逃げましょう)

カツ丼宅

京太郎ハーレムいいゾ~これ
ようやった!それでこそ咲SSや!

絃   「というわけで、私はいま、『まくりの女王』こと、藤田プロのお宅におじゃましております! 

     いやー、いいお住まいですね!」

靖子  「いや、帰れよ。どうしたんだよお前」

絃   「え、『突撃! となりの雀プロさん!』のコーナーなのですが」

靖子  「なんだそれは、ギャグか。というか、キャラ崩壊してないか。親善試合で会ったときはそんなんじゃなかっただろ
     
    もっと寡黙な感じで、目の下にクマとかできてて、痛いチャイナドレスきた根暗だったと思うんだが」

絃   「いえ、実はかくかくしかじかでして」

靖子  「なるほど、で、まるまるうまうまだと」

絃   「自分の誕生日なのに誰からも祝ってもらえないものだから、精神を安定させるためにちょっと無理しちゃいました てへぺろ」

靖子  「しかたないな。私からのプレゼントとしてこれをやる」

絃   「どんぶり、ですか」

靖子  「ああ。あとお前は>>27に行くといい あそこならお前の悩みを解決できるやつがいるはずだ」

京太郎の腕の中

久保貴子による騒ぎも治まり、彼女にロンされた少女たちも全員帰宅して、今須賀邸のなかには京太郎一人だけだった。

彼は座卓の前に胡坐をかき、彼女たちが残していった一つのケーキを眺めていた。

正直なところ、見た目はとても悪い。

おそらく、京太郎本人が作った方がまだ上手に焼けるというものだろう。

目の前のケーキにフォークを入れ、一口頬張る。

途端に、バランスや調和など一切無視した、強烈な甘みが口内を支配する。

スポンジも固く、お世辞にも美味とは言えない。

だが、それを食べる手は、一向に止まらなかった。

ふと、玄関の呼び鈴が鳴った気がして、億劫ながらも立ち上がり対応に出る京太郎。

と、そこには。
  


「絃、姉さん…………」

「絃、姉さん…………」

「京太郎君」

「どうしたんですか、千葉に帰ったんじゃ……」

「あるひとに言われたのよ……ここに、私の悩みを解決できる人がいるって」

「え? でも、今この家にいるのは俺だけで……」


そこまでいいかけて、京太郎は首を振る。そして、目の前の女性の方をしっかりと抱いた。


「ごめんなさい、絃姉さん。俺、ほんとは知ってたんです。今日が絃姉さんの誕生日だって」

「え……」

「実は、朝から電車に乗って、千葉まで行こうとしていたんです。でも、咲たちに邪魔されて」

「そんな、そんなのうそよ……だって私たちは、一年も会っていなかったのに……」

「だからこそですよ」

「そんなのって…………」

「絃姉さん、さっきここにいる人があなたの悩みを解決できるって言われたと言ったじゃないですか」

「うそよ、私の意思でも、京太郎君の意思でもないわ!」

「それでも! それでも今は! 俺は、あなたのことを想ってる!」

「京、太郎くん……」

「愛しています」


 
月明かりに照らされた二人のシルエットが重なった瞬間だった。




かくして、京太郎は原村和への淡い思いや福路美穂子への憧れをかなぐり捨てて、誰にも見向きもされず、ひっそりと傷付いていた一人の女の子にすべてをさ

さげると決心した。

京太郎の本当の気持ちに気付かせたのは、あの不出来なケーキ。

心の底に燻る愛ゆえに、不出来であるのにもかかわらず、そして不出来であるがゆえに手を止めることができなかったのだ。




―――――――――――――


 
??  「おーい、まってくれよ、絃姉さーん!」

??  「京太郎くん、その呼び方はいいかげんにやめてほしいのだけれど……」

??  「わかったよ……じゃあ、い、絃」

??  「はい、あ・な・た! うふふっ!」


                               カン!


展開が雑でしたね、精進します

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