とある酒場の奥の席が私のお気に入り。ここは酒場全体が見渡せて、なんだか楽しい
色々な武器や防具を身に着けた腕自慢が集まるこの酒場で、私は今日も勇者を待つ
勇者「あの、受付さん。前衛を任せられる方を二人探しているんですが」
受付「ようこそおいでくださいました、勇者様」
戦士「なら俺とこいつが仲間になってやろうかい?」
剣士「おうよ、俺たちは強いぜ」
勇者「本当ですか!ぜひ一緒に魔王を討伐しましょう」
今日も後衛志望の私はダメそうだな
僧侶「魔法使いさん、目が死んでますよ?大丈夫ですか?」
魔法使い「大丈夫なわけないでしょ、いつになったら旅に出られるのよ...」
僧侶「まあそんなに気を落とさず!」
魔法使い「あんたは元気ね、いつも」
僧侶「だって僧侶ですもん」
魔法使い「僧侶ならもっとお淑やかでいなさいよ」
僧侶「僧侶はみんなに元気を与える職業です、私が元気じゃなくてどうするんですか!」
僧侶「淑やかさなんて必要ない!」
魔法使い「あ、そう」
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弓使い「なんだよ、またお前は僧侶に愚痴聞いてもらってんのか?」
魔法使い「あ、弓使い」
僧侶「弓使いさん。お久しぶりです~」
弓使い「久しぶりだな僧侶ちゃん。相変わらず小せえな」
僧侶「死ね、ザキ」
弓使い「うっ...と、危ねえ!死にそうになったじゃねえか!」
僧侶「うるさいです」
魔法使い「ああもう、静かにして!」
魔法使い「どうせ今日は勇者様も来ないだろうし、飲んでやる」
弓使い「よっしゃ、俺も少しだけ付き合うぜ」
僧侶「じゃあ私も~」
魔法使い「あはははは」
僧侶「うう...」
弓使い「魔法使いは相変わらず酒豪だな、僧侶もなかなかだが勝てそうにない」
魔法使い「あんたも酔い潰してやるよ。さあここに座りな、弓使い君」
弓使い「少しだけしか付き合わないって言っただろ。明日は朝から魔物の討伐依頼が来てるから酔っぱらうわけにはいかないんだ」
魔法使い「...つまんない」
弓使い「そう言うなって。次は最後まで相手してやる。じゃあ俺は僧侶を持って帰るから」
魔法使い「うん、おやすみ」
弓使い「おう」
期待
支援
楽しみ
ふむふむ
乙
どうした?
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