P「嫌だ! 絶対『YOU DIED』って赤文字で表示される奴じゃん!」
奈緒「でーてーけーよー!!」
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・・・・・・・・・・・・・・・
P「お疲れ様」
凛「お疲れさま。時間、かかっちゃったね」
加蓮「奈緒のノリが良くないのが悪いんだよー?」
奈緒「あ、あんなの出来る訳ないだろぉ!」
P「はいはい。反省会と言うか奈緒いじりは後回し。
収録が終わったので今から帰りますが、お気づきの通り」
加蓮「通り?」
P「プランB発令です」
奈緒「プラン?」
加蓮「びーぃ?」
P「あれ? 伝えてなかったっけ?」
凛「聞いてたでしょ。収録が早く終わったらすぐ帰る。
遅かったらお泊りだって」
P「そーいうことです」
奈緒「……そ、そそそんなのむむ無理に決まってるだろぉ!?
Pさんとおおお泊りなんて!!」
P「何を妄想してるのかは知らんけど、もちろん別部屋だぞー」
加蓮「新幹線は無駄になっちゃう感じ?」
P「そういう感じ」
凛「まぁ着替えとかは何とかなるでしょ」
P「下着とかはコンビニで買えばいいし、
上も洗濯機回して乾燥機回せば何とかなるしな」
奈緒「アイドルとしてはどうかとも思うけどなそれ」
加蓮「でも、よく経費の鬼のちひろさんが許してくれたね」
P「まぁ必要経費だしな。ホテルは安ホテルだけど」
奈緒「な、なぁ。高速で帰るとかは駄目なのか?」
P「誰が運転するんだよ」
凛「それは」
加蓮「Pさんしかいないよね」
P「天国への片道切符で良ければ」
奈緒「それは勘弁して」
P「いーじゃんお泊り。俺もよくデスマってる時はホテル住まいだったぞ」
加蓮「ですま?」
P「あ、前の職場の思い出が。
奈緒は何か帰りたい用事でもあるのか? 親御さんの許可は取ってあるが」
奈緒「その、み、見たいアニ……何でもない! 何でも!」
P「アニメは後で見ろよー。
とりあえず、三人は移動しちゃっててくれ。俺は後で行く」
凛「場所は?」
P「メールで送る。タクシーは呼んであるからホテル名伝えてくれ。
それで分かってくれるはずだから」
加蓮「Pさんは?」
P「苦手な偉い人とお話してくる」
奈緒「お、おぉ頑張れ」
P「頑張る。
それじゃまたな」
三人「「はーい」」
・・・・・・・・・・・・・・・
加蓮「ねぇ、先にコンビニ寄ってお菓子買って行かない?」
奈緒「いいな! 実はお腹ぺこぺこでさー」
凛「今から食べると肥るよ?」
加蓮「私は少し肥ったほうがいいから大丈夫~」
奈緒「あたしもたぶん大丈夫~……かな?」
加蓮「いいじゃんいいじゃん♪ 修学旅行みたいでさ」
凛「それじゃおやつは三百円までね?」
奈緒「それは幼稚園の遠足だろ!」
加蓮「ま、幼稚園児が一人いるから」
奈緒「十七だよ!」
凛「あ、自覚はあったんだ」
奈緒「う、うるせぇ!」
加蓮「買ったねー」
奈緒「買ったなー」
凛「うん、いっぱい」
三人「「……一日で食べきれない……」」
凛「すいません、領収書お願いします」
奈緒「……」
加蓮「……」
凛「予約していたPです」
「――――」
凛「はい、これでお願いします。
あ、領収書も一緒に。名前は――」
奈緒「……」
加蓮「……」
奈緒「なんかさー」
加蓮「んー?」
奈緒「……いや、やっぱり凛がリーダーだなーって」
加蓮「そうだねー」
加蓮「とーちゃーく!」
奈緒「うわー、何て言うか、その」
凛「狭いね」
奈緒「言わないようにしてたのに!」
加蓮「だーいぶ!」
奈緒「テレビテレビ」
凛「ちょっと二人とも、まずは着替えとかそうい」
キャー
凛「!?」
加蓮「?!」
奈緒「う、うおおぉ」
凛「映画?」
奈緒「ホラーっぽい」
加蓮「あ、ほらちょうどコーラもポテチもあるよ」
凛「途中からだよ?」
奈緒「そ、そうだよ。消そう消そう」
凛「やっぱり見ようか」
奈緒「んなっ?!」
加蓮「ほらほらー、座って座ってー」
奈緒「や、やめろおおぉぉ!」
・・・・・・・・・・・・・・・
凛「割と怖かったね……」
加蓮「うん、怖かったね……」
奈緒「なんでホテルが舞台なんだよ……」
凛「で、でもほら、一人で寝るわけじゃないし」
加蓮「そ、そうだよ。みんなでいれば怖くないよ」
奈緒「そ、そうだな」
凛「ご飯食べよ、ご飯」
加蓮「そ、そうだね」
奈緒「……さっきから気になってたんだけどさ」モグモグ
凛「どうしたの奈緒」モグモグ
奈緒「あの絵画の裏にお札とかあったりしないよな?」モグモグ
加蓮「……」
凛「……」
奈緒「……」
加蓮「……奈緒見てきてよ」
奈緒「やだよ!」
凛「お姉さんでしょ」
奈緒「リーダー?!」
加蓮「ほーらほーら」
凛「言いだしっぺの法則ってのがあるんだよ、奈緒」
奈緒「い、一瞬だけだからな! 一瞬だぞ!」
ガバッ
ピラッ
加蓮「……」
奈緒「……」
凛「落ちたね、御札」
加蓮「落ちたね」
奈緒「……」
凛「えんがちょ!」
加蓮「切った! えんがちょ!」
凛「切った!」
奈緒「え? あ、ちょっと! あたしは!」
凛「……」スススッ
加蓮「……」スススッ
奈緒「何で逃げるんだよぉ!」
凛「ごめんごめん」
加蓮「冗談だってば冗談」
奈緒「……本気で見捨てようとしたくせに」
凛「はいはい。ごめんねお姉ちゃん」ギュー
加蓮「ごめんねー」ギュー
奈緒「ぐ、苦しい」
トントントン
凛「」ビクッ
奈緒「」ビクッ
加蓮「」ビクッ
P?『おーい、いるかー?』
凛「……なんだプロデューサーかぁ。
うーん、いるよー」
奈緒「待った凛!」
凛「奈緒?」
奈緒「なんか、開けちゃマズイ気がする」
加蓮「……どうして?」
奈緒「どこかで見たことがあるんだ。
幽霊は招かれないと家に上がれないって」
凛「まぁ鍵がかかってるからね」
加蓮「人でも入れないよね」
奈緒「……本当にPさんか? ドアの向こうにいるのは」
凛「……」
加蓮「……」
P?『どうしたー?』
凛「……」
加蓮「……」
奈緒「……確かめよう」
凛「確かめる?」
奈緒「うん。本当のPさんしか知らないことを質問するんだ。
それで答えられたらPさん」
加蓮「答えられなかったら?」
奈緒「……開けるのはよそう」
奈緒「質問だ!」
P?『お、急にどうした?』
奈緒「えーっと……あ、あたしと初めて会った場所はどこだ!」
P?『秋葉原』
凛「何してたの?」
加蓮「多分アニメのグッズとか買ってたんじゃない?」
奈緒「後ろうるさい!
……次! 凛!」
凛「え? 持ち回り制なの?」
凛「んー質問」
P?『お前もか』
凛「一応ね一応。
じゃあ、私の趣味はなーんだ」
P?『質問って言うよりもクイズだな。
犬の散歩』
凛「ファイナルアンサー?」
P?『ファイナルアンサー』
デデデーン
凛「……正解」
奈緒「まじめにやれよぉ!」
凛「真面目だよ。
じゃあ次加蓮ね」
加蓮「クイズです」
P?『ついにクイズになった』
加蓮「今日の奈緒ちゃんの下着は何色でしょーか?」
奈緒「んな?!」
P?『それは分からん』
加蓮「奈緒やばいよ! やっぱり幽霊だよ!」
奈緒「答えられたら変態だよ!」
凛「答えは?」
奈緒「教えるか!」
奈緒「ふっふっふっ」
P?『大丈夫か? 頭とか』
奈緒「さあPさん答えてもらおうか」
P?『お、おう』
奈緒「昨日Pさんが外に行った後! 加蓮は何をしてたでしょーか!」
加蓮「!?」
P?『分かるか』
奈緒「正解は!」
加蓮「わーわーわー!!」
奈緒「Pさんが飲み残したこうちへぶしっ!!」
加蓮「何も無かった。いいね?」
P?『はい』
加蓮「それじゃあ今日奈緒が移動中につぶやいぶはっ!」
奈緒「何も言ってない! 何も言ってない!」
加蓮「”最近Pさ「なおちゃんドロップキック!」
凛「正解は”最近Pさんがかまってくれない”だよ」
奈緒「凛んんんん!!」
P?『お、おぉそうか』
奈緒「凛は今日Pさんの上着嗅いでたぞ!」
凛「嗅いでないよ」
奈緒「携帯のロック画面が「かれんちゃんシャイニング・ウィザード!」
加蓮「ちなみに私の待ちうけはPさんとのツーショットだよ」
P?『そうか。変えてくれ』
凛「私は寝顔だよ」
P?『誰のって聞くのは野暮か?』
凛「野暮だよ」
P?『変えてくれ』
奈緒「あたしは違うぞ!」
ガチャ
凛「ほら、ちゃんとプロデューサーだったよ」
P「おうそうか。俺は微妙にプロデュース欲が下がったぞ。
で、なんだこの惨状は」
奈緒「」グデー
加蓮「」グデー
凛「あー布団の上でプロレスしてたから」
P「卑猥だな」
凛「私たちもする?」
P「セクハラで訴えるぞ。
正確には?」
凛「ホラー映画見てたら奈緒が疑心暗鬼になった」
P「それで俺が本物かどうか確かめようとしてた訳だ」
凛「そういうこと」
奈緒「だ、だって絵の裏にお札あったんだぞ!」
P「復活したか。
よく見ろ。御札なんてないぞ?」
奈緒「だ、だってぴらって! ぴらって!」
P「なんだそのぴにゃこらたの親戚みたいな擬音は。
ただのレシートだろこれ」
加蓮「あ、本当だ」
P「大体、ホテルに御札なんて都市伝説だぞ都市伝説」
奈緒「なーんだ」
凛「二人がうるさくするから隣の人から怒られちゃったじゃん」
奈緒「凛も同罪だろ!」
P「旅先で迷惑かけるなよお前ら」
加蓮「本当の意味での壁ドンをされたよ」
奈緒「思いっきり叩かれたからサイドライト消えたんだぞ!」
P「お前らがわる……ん? つまり隣って右隣?」
凛「そうだよ」
P「……そこ俺の部屋」
加蓮「……へ?」
P「俺まだ入ってない」
奈緒「……」
P「……部屋交換しようぜ」
凛「いやだ」
??「うふふふふふっ……」
SAKUMAMAYU END
乙
いったい誰久間なんだろう
おつー
面白かったっす
何か赤いリボンのオーラを感じるぜ……
乙。いいテンポだった
途中まで本格的なホラーかと思ってドキドキしながら見てた
よくわかんないけど凜ちゃんたちと一緒に寝ればいいと思いました!
>>29
翌朝、凛たちが起きるとリボンで縛られたPが!
幽霊の正体わかんないけど多分ぽんこつだから大丈夫へーきへーき
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