モバP「お題でSS」 (130)
貰ったお題でSSを書きます。
長くても5レスくらいでさくさく書いていきます。
書き方は色々なのでご注意ください。
>>+1
>>+2
>>+3
から書いていきます。
お題を募集した際はアイドルの名前とシチュをお願いします!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1369970308
前川さん
またお前か
毎度面白いから楽しみにしてる支援
安価下
いつもと違うテンション
奈緒ちゃんの今期アニメ批評
では、
【前川さん】
【いつもと違うテンション】
【奈緒ちゃんの今期アニメ批評】
を書きます。しばらくお待ち下さい。
【前川さん】
「みんな、ありがとにゃー!」
前川みくはソロライブ、そしてその後の公開収録を終え、俺と共に歩いていた。
いつものように猫耳としっぽを揺らし、機嫌がよさそうに見える。
彼女の猫への情熱に、右に出るものは居ないだろう。
彼女の活動は、当初キャラ作りではないかなどと疑われていたものだ。
それが今になっては、猫と言えばみくにゃん、などと認知されてきている。
動物系の番組があれば、必ずと言っていいほど出演依頼が来る。
俺も彼女の魅力を引き出すことができ、嬉しい。
『ええと、この後はどうしようか?』
「…あ、みくはやることがあるから、このまま事務所に戻るにゃ」
そう言って、彼女は今まで歩いていた方向から逆に、事務所へ向かって歩き出した。
ここからなら、事務所も近い。暗いわけでもないし、大丈夫だろう。
俺は前川みくに別れを告げ、家に向かって歩いた。
そしてしばらく歩いたあと、俺は忘れ物を思い出した。
そういえば、次回のみくの企画の資料を読み込んでおかなければならなかった。
次の企画まであまり時間がない。早めに確認しておかなければ。
焦った俺は、事務所まで早歩きで戻っていた。
「…さて、これで大丈夫だ。そういえば、みくはどこに居るんだろう?」
彼女は何かやるべきことがある、と言っていたではないか。
それなのに彼女の姿はどこにも見えないのだ。
ああ、居た。みく。みく———
『ああ、そろそろ、猫耳ってキツいかな』
『尻尾最近電池切れてきたし買い換えないと…』
『猫耳もだいぶ反応悪くなってきたし、Pチャ———』
「………」
『………』
『な、なーんて…みくは、本物の猫なのにゃん☆』
「………」
「では、失礼します、前川さん」
『何でにゃ!?』
おわり
これは期待ですっ☆
【いつもと違うテンション】
同じテンションがいつまでも続くとは限らない。
落ち込んでいたり、喜んでいたりすればその振れ幅は変わってくる。
今日は事務所を支える事務員、千川ちひろについてだ。
いつもより楽しそうに仕事をしている。
「ちひろさん。何か、いいことでもあったんですか」
『いえ?別に、いつも通りですが』
「ううん、そうですか。何か、いいことがあったのかな、と」
『そんなことはないですよ、いつも通りです』
彼女はそう言うが、明らかに嬉しそうに仕事をしているのだ。
ある程度認知されている彼女の特徴としては、鬼、悪魔…すみませんでした。
正しく言うならば、世間のプロデューサーたちに対して非常に天使で大天使なチヒロエルだ。
そんな彼女が、今日に限ってはエナジードリンクもスタミナドリンクも和菓子も売らないのだ。
ありえない。ありえないだろう?そんなことがあってはならない。
ちょっと意地悪な気持ちになって、ちひろさんに尋ねてみたが、何もない。
あとあと俺の預金通帳が1万減っていたなんてこともなかったのだ。恐ろしすぎる。
「ちひろさん。やっぱり、何かあるでしょう。教えて下さい。気になって、仕方がなくて」
『………』
『…そんなに、気になりますか?』
「………」
「…はい。ちひろさんのことが、気になってしまって」
『プロデューサーさん…』
『わかりました』
『実は…いいことは、これから起こるんですよ』
彼女は小悪魔のように微笑んで、ゆっくりと目を閉じて、俺に身体を預けて。
こちらへ来たちひろさんを抱きしめるような形になって。
そして彼女は耳元で…そっと、呟いた。
『月末ガチャ』
おわり
このちひろは小悪魔、回さざるを得ないだろ!(ガチャガチャ)
【奈緒の今期アニメ批評】
神谷奈緒はアニメが好きなのである。
仕事から帰ってきて見る深夜アニメなどで興味を持った。
奈緒は録画組のようであり、どちらにせよ、彼女とは話が合うのだ。
俺の好きそうなアニメをオススメしてくれたりと、彼女には頭があがらない。
だが、最近は忙しくて、アニメを見る暇すらなかったのだ。
さて、そんなときに頼りになるのは神谷奈緒のアニメ批評である。
彼女は作画や展開を気にかけ、原作などがあれば購入して読んでいるらしい。
ふむ。アニメが好きなのだな、と感嘆せざるを得ない。よし、彼女に聞いてみようかな。
「奈緒。今期のアニメ、何かオススメはあるんだろうか」
『そうだな、どれもどれで面白いとは思うから、順番は決められないな』
そうなのか。たくさんアニメをみていても、甲乙つけるのは主義ではないのだろうか。
どれも、どのアニメについても、それはその作品なりの良さがある。
アイドルについても同じだと思った俺は、同意した。
「ああ、なら、案をあげていくから、好きそうなものをオススメしてくれ」
『わかった。それなら、あたしにもできると思う』
「了解」
「…ええと、まず、バトルモノが好きなんだ」
『うん。ええと…よし。次行って』
「主人公がカッコいい方がいいな」
『うん、あと1回くらいで決まる…かな』
「死せる」
『餓狼の』
「 『 自由を! 』 」
『知ってんじゃねえか!』
おわり
これで、
【前川さん】
【いつもと違うテンション】
【奈緒ちゃんの今期アニメ批評】
の3本を終わります。奈緒ちゃんの人ゴメンナサイ…あまり甲乙つけさせたくなかったので。
コレジャナイ、感があったら本当に申し訳ありませんでした。
よろしければ次もお題をいただけたら幸いです。アイドル名もお願いします。
では、次のお題をお願いします! >>+1 >>+2 >>+3
で!
おお、またアンタか
期待してる
まあまあ眼鏡どうぞ〜鷺沢文香編〜
肇ちゃんとお茶で一息
モバP「友達んこ!」
すまん被った…
俺のレスは飛ばしてください
では、
【まあまあ眼鏡どうぞ〜鷺沢文香編〜】
【肇ちゃんとお茶で一息】
【モバP「友達んこ!」】
の3本を書きます。少々お待ち下さい。
【まあまあ眼鏡どうぞ〜鷺沢文香編〜】
鷺沢文香、という最近所属したアイドルがいる。
彼女は本が好き、といったような知的な趣味を持っている。
俺も彼女と同様に本が好き、ということがあり、趣味を共有している。
おかげか、以前よりか積極的にコミュニケーションがとれている、と思っている。
「———書の世界は、どこかどこか時が止まったような感覚で」
初めて出会ったとき、彼女は寂しげにそう呟いた。
どこか、期待をしていて。けれど、それには巡り合わなくて。
そんな彼女の言葉の行間を読み取った気がして、俺は彼女をスカウトした。
ただ…アイドル活動に意思を示してくれた彼女も、なかなか難題があるようだ。
人と話すことが苦手、という部分に関しては彼女は頑張って克服しようとしている。
けれど、人の目を見て話すことが苦手、というのは、難しいことだ。
俺も過去、そういう時期があったし、共感できる。
「ええと、文香。いいことを思いついたんだ」
『………なんでしょうか』
「その、さ。前、人の目をみて話すのが苦手、って言ってたじゃないか」
『………はい』
「なら、メガネをかけてみたらどうかな。借りてきたんだ、度は入ってない」
「レンズ1枚越しに見える景色なら、少しはましにならないかな、と思って」
『………』
「ああ、ごめん。無理にとは言わないから。よかったら、かけてみてくれ」
「じゃあ…俺、仕事に戻ってるからさ」
『………あの———』
彼女に呼ばれ、振り返った彼女の目元には、シンプルなデザインのメガネ。
レンズ1枚越しでも、その瞳は確実に俺を捉えていた。
その瞳に、吸い込まれそうになった。
『…まだ、1枚越しに、ですけれど』
『いつか、きっと…』
『だから…』
『よろしく、お願いします』
「………」
「うん」
そう言って、俺が笑うと…彼女も、少しだけ…俺に笑ってくれた。
ああ、やはり…この娘をスカウトしてよかった、と思った。
無言の時間が流れても、言いたいことは伝わって。
言うなれば、白紙の行間、と言ったところだろうか。
まだまだ先は長くて、どこまでも続いて。
終わりは永遠に見えなくて。
…これから、未来が書き込まれるのだから。
おわり
【まあまあ眼鏡どうぞ〜鷺沢文香編〜】を終えて
【肇ちゃんとお茶で一息】を書きます。
少々お待ち下さい。スピードあげるよう努力します…
これ以上スピードあげてどうすんだ
十分はえーわww
無理しなくていいのよ
これ以上スピード上げたら早苗さんが速度違反ですっ飛んでくるぞ
はえーよwwwwしかもクオリティ十分だからwwwwwwww
【肇ちゃんとお茶で一息】
今日は藤原肇と事務所でひといきついていた。
社長は仕事で外に、ちひろさんは事務用品の買い出しへ。
そんなわけで、せいぜい30分程度だろうけれど、ふたりっきりだ。
ああ、と言っても、彼女は魅力的だが、そういう関係への意識があるわけではない。
純粋に、彼女とのこのひとときを大切にしている、というべきだろう。
肇は熱心に他プロダクションの所属アイドルのコラム記事を読んで唸っていた。
己を形成する為に、他の意見も参考にしなければ、とも語っていた。
そんな彼女だが、そろそろ休憩してもいいだろう。
「肇。そろそろ、休憩しよう。今日は俺がお茶いれるからさ」
『わかりました、ありがとうございます』
手早く熱いお茶をいれたためか、少し香りが飛んでいる気がする。なんだか申し訳ない。
それを簡潔に述べ、ごめんと謝ると、いいえとフォローをしてくれた。
さらに美味しいですよ、とまで言ってくれたのだ。
「俺も、もう少し美味しくいれられるようにならないとな」
『ふふっ…十分、美味しいですよ』
『誰かの為に、といれていただいたお茶が、美味しくないわけはありません』
「………」
『………』
『ああ、ええと…その。お茶、のみますか?次は、私がいれますから』
なんだか慌てたようすがおかしくて、少しだけ笑って手渡した。
正直に言うと、自分のお茶より肇のお茶が飲みたい。
それを態度で表していたようにも思う。
『どうぞ』
ことりと置かれるカップの中の香ばしさに鼻をくすぐられた。
ああ、いい香りだ。心も落ち着くし、飲むのには最適な温度だ。
以前に買い込んでおいた私的なお茶菓子を取り出し、袋を開けた。
『…いいんですか?』
「ああ」
「お礼という名目でさ。少しだけ、付き合ってくれ」
『わかりました』
また、彼女は微かに笑って、まったりとした時間が過ぎてゆく。
いつまでもこの時間が続けば、と思うが、終わりはある。
時間が動き出し、事務所ににぎやかさが舞い戻る。
「さて…そろそろ、休憩は終わりだな」
『ええ。今日も、頑張りましょう』
絶妙な距離感の中、にぎやかさの中に挨拶を残し、そこを出た。
移動手段は東京には星の数ほどあったのに、歩いていた。
肩が触れるか触れないか、その距離の中で笑った。
まだまだ、休憩は続きそうだ。
おわり
【肇ちゃんとお茶で一息】を終え
【モバP「友達んこ!」】を書きます。
少々お待ち下さい…!
>>19 修正です。
どこかどこか を どこか と1度にしてお読みください。
失礼しました…。
安価取れて良かった……これはいい肇ちゃん
http://i.imgur.com/HPIlm77.jpg
http://i.imgur.com/AbBmxrj.jpg
前川みく(15)
http://i.imgur.com/Pwopcc5.jpg
http://i.imgur.com/2OrPpwE.jpg
千川ちひろ(?)
http://i.imgur.com/tDr9JDb.jpg
http://i.imgur.com/miEQuiO.jpg
神谷奈緒(17)
http://i.imgur.com/9NcDaYL.jpg
http://i.imgur.com/uLAI2Ne.jpg
鷺沢文香(19)
http://i.imgur.com/aoT5vws.jpg
http://i.imgur.com/23jTBSc.jpg
藤原肇(16)
>>29
画像先輩乙っす
【モバP「友達んこ!」】
おぼっちゃまくんという作品をご存知だろうか?
その中に、あまり大声では言えないがともだちんこというギャグがある。
知らない人も居るだろう。ぜひオレに解説させていただきたい。
…さて、順序を以下に表すならば、こうなるのだ。
1.「ともだちんこ」と全力で奇声を上げる
2.相手の手首を掴む
3.相手の手のひらを自らの股間に押し当てる
このようにして「ともだちんこ」という名のギャグは完成される。
だがあまりにも淫猥すぎて子供の間でしかできないものだ。
まず1と2の間に相手に奇声をあげられるだろう。
そして見事に早苗さんがすっとんできてアウトになるだろう。
検挙率の増加にオレが協力するとは言っても逮捕される側は避けたい。
ということで、おもむろに事務所で話題を振ることにした。
無論、昔のアニメ知ってる?という出だしで、だ。
「おぼっちゃまくん、って知ってるか?」
『はい!コロコロコミックで読んでましたよ!』
「ううん、菜々さんが何を言ってるのか分からない」
『えーと、あれっス。ちょっとエッチな感じの』
「…詳しいんだな」
『ま、ある程度色々作品は読むんで』
「なるほど…やってみようと思うんだけど、無理かな」
『やっぱり、ちょっと厳しいっスねえ』
『ああ、でも、社長とかなら許してくれそうっスが』
「そっか。ちょっとやってみるよ」
と言った手前、もう後には戻れない。
だが…オレにはそれをすることができないのだ。
ならば、相手の股間を触って楽しむくらいがせいぜいなのだ。
「社長!ともだちんこ」
『な、何をやっているのかな…懐かしいネタだが』
「ごめんなさい。ちょっと、やってみたくて」
『なるほど…でも、一応体裁は気にしたまえよ』
「すみません」
さて、ちょうどそのとき、オレにチャンスが巡ってきた。
オレは、やってみせるのだ!最後のチャンスだ。
逃すわけにはいかない。ともだちんこ。
『な、何をやってるんだ…』
『…晴』
おわり
これで、
【まあまあ眼鏡どうぞ〜鷺沢文香編〜】
【肇ちゃんとお茶で一息】
【モバP「友達んこ!」】
の3本を終わります。
よろしければ引き続きお題をいだだければ幸いですよ!
では、次のお題をお願いします!
>>+1 >>+2 >>+3
あやめがPで房中術の特訓
まゆが双子だった
Pの宝物
あんたやっぱりすげえな
即興でこれだけ書けて質もあるって異常
では、
【あやめがPで房中術の特訓】
【まゆが双子だった】
【Pの宝物】
の3本を書きます!
少々お待ち下さいませ。
結城君の事女っていうのやめろよ!
これはやられたな
【あやめがPで房中術の特訓】
浜口あやめというアイドルがいる。
さながら忍者と言っても過言ではないだろう。ニンニン。
忍空とか読んでたりするんじゃなかろうか。
今日はこういうことだってばよ。
「わたくし、房中術の特訓をしたいと思いまして」
ううん、彼女の発想はいつも突飛であった。
手裏剣の的になった経験もあるプロデューサーです。
アイドル活動をする時点であまり忍べてはいない気がするが。
『一応聞いておくと、それが何かを知ってるのか』
「ええと、男女間の和合について、という認識です」
なるほど。きちんと理解しているのか。
なればこそ、どうしてそうする必要があるのか。
頭ごなしに否定するのはよくない。理由を聞かなければ。
『ええと…あやめは、どうしてそうしようと思ったんだ?』
「そ…その。子孫というか、血を絶やさんがため、とでも」
『わかった。できる範囲でなら、協力するよ』
俺としても一生懸命な彼女の想いは汲んでやりたい。
できる範囲で、という釘を差して協力しよう。
ええと、まずは何をすればいいのやら。
『…で、まずはどうすればいいんだ』
「えっと…とりあえず、そのままソファに座っていただければ」
『わかった』
「で、では…失礼します」
彼女は俺の方を向いて座ってきた。いわゆる対面座位である。
けれど入ってないよ。絶対だよ。捕まらないよ。
目を閉じて、というので閉じた。
「………」
ふいに、唇にやわらかい感触が。
驚いて目をあけると、彼女は微かに震えていた。
どうしたのか、と尋ねると、武者震いです、と笑って、続けた。
『…なにごとも、順序というものがありますから』
『いつか、わたくしにもそういうときが来るでしょう』
『けれど、そのときになって、慌てることになりたくないので』
『…ですから、その。今は、ここまで…ということで』
『いつか、わたくしを選んでくれるそのときが来たら』
『練習ではなく…その。お願いします』
「………」
「うん、とはいえないけど…わかった」
「忍ばなくてもいいようになったら、俺も協力…いや、するからさ」
『はい!』
彼女は安堵したように、ふっと息を吐いた。
瞳を潤ませ頬を赤らめ、俺を見つめた。
そして、そっと一言、俺に呟いた。
『色仕掛けの術…大成功、ですっ』
おわり
【あやめがPで房中術の特訓】を終え
【まゆが双子だった】を書きます。
少々お待ち下さい!
http://i.imgur.com/uXYH0P6.jpg
http://i.imgur.com/dHMUQxb.jpg
片桐早苗(28)
http://i.imgur.com/l5KNVOB.jpg
http://i.imgur.com/nw3qyj8.jpg
安部菜々(17?)
http://i.imgur.com/UXEx5dg.jpg
http://i.imgur.com/MtPtAlC.jpg
荒木比奈(20)
http://i.imgur.com/Q5hXvyB.jpg
http://i.imgur.com/29QMdPE.jpg
結城晴(12)
http://i.imgur.com/S1awowU.jpg
http://i.imgur.com/GehJxcM.jpg
浜口あやめ(15)
>>1乙です!
相変わらず筆が早い。
にんにんちゃん可愛い
これは傾国の美女ですわ
ID変わってますが>>5です。
ありがとうございます。奈緒ちゃん可愛い。
【まゆが双子だった】
佐久間まゆが双子であると知ったのは、ここ数日のことだ。
言いにくそうにしている彼女を諭し、真実を聞き出した。
その結果得た情報というのが、このまゆが双子だったということだ。
驚いたりもしたが、彼女…佐久間まゆが佐久間まゆであることに変わりない。
「まゆの双子の姉か妹か…どっちか分からないけど、どこに住んでるんだ?」
『そうですねぇ。いつも一緒に居ますよ』
「へえ。仲がいいんだな。俺には兄妹が居ないからさ、羨ましいよ」
佐久間まゆは今、対面に座っている。
3時のおやつの羊羹が彼女の皿の上に1つ、俺に2つ。
彼女が言うには、甘いモノを食べ過ぎるのはよくないから、だそうだ。
おやつを終え、レッスンに向かったまゆを送り、俺は事務所に戻って、みなに尋ねた。
それはもちろん、佐久間まゆが双子であるということの確認である。
彼女は嘘をつかない。だからこそ、気になるのだ。
『まゆが双子?もちろん、知ってるよ。みたことあるし、それに』
ふむ。みな知っているのか。ありがとうを告げ、俺はさらに、みなを呼び出した。
社長にも確認したところ、家族構成の欄に当人であるだろう名前を見つけた。
なるほど。可愛らしい名前だなと思いつつ、さらに情報を集めたかった。
「な、まゆ。まゆの双子はさ、やっぱりまゆに似てるのか?」
『そうですねぇ。人から言われることは、寸分違わない、とかでしょうか』
『考えることも同じで、やることもほとんど同じで…今日は、譲りますけど』
『うふふ』
ふむ。以心伝心できるような家族がいるというのは、本当に微笑ましい。
この気持ちは本当だ。弟や兄が欲しかったという想いもある。
俺は事務所にお疲れさまを告げ、まゆと歩いた。
「じゃあ、お疲れさま。今日は俺はまっすぐ帰るよ」
『わかりました。Pさんも、帰りは気をつけてくださいねぇ。大丈夫ですけど』
「うん。まゆも気をつけるんだぞ。ああ、俺をつけてきたらダメだぞ」
『うふふ。わかりました』
さて、そういうなら彼女は絶対にそんなことはしない。
まゆもきちんと送り届けたし、後は家に帰るだけ。
電車に揺られ、人の波に飲まれ、俺は戻った。
…そういえば、俺は羊羹を1つしか食べていなかった気がする。
なんだか、不自然だ。あの場には羊羹が3つあった。
彼女には1つ。俺には2つ。普通、1つずつか、2つずつだろう。
ちひろさんはそんなミスをするだろうか?みな公平に均等に、がちひろさんなのだ。
そんなことを考えながら、俺は玄関のドアを開け、ただいまを告げた。
相変わらず薄暗い部屋に明かりをつけ、まゆが先回りしていないか確認した。
だが、彼女はああ言っていたのだ。そんなことはしないのだが。
当初より、もっと優しく可愛くなっている気がする。
…そのとき、玄関からただいま、と、まゆに似た声がした。
俺は全てを理解して、崩れ落ちそうになった。
いつも一緒に居ます、と言っていたまゆの言葉の意味を。
譲る、と言っていた彼女の言葉を。誰もが知っていた、その理由について。
…あの場に、アイドルの為のおやつは2つずつあったのだから。
おわり
>>47 修正です。
数がおかしくなっているので、
…あの場に、アイドルの為のおやつは2つずつあったのだから。
を
…あの場には、3人いたのだから。
としてお読みください。
まゆが双子って時点で予想ついても怖いです(震え声)
【まゆが双子だった】を終え
【Pの宝物】を書きます。
しばらくお待ち下さい。
よくわからなかったから馬鹿な俺に説明してください
>>51 さん
いつも後ろに居た、という設定で書いてました。
わかりにくくてゴメンナサイ。
あああ、そういうことか
面白いな
【Pの宝物】
ある日、大切なものということについて考えてみた。
身近なもので言えば、お金ということになる。
世俗にまみれたような答えにうんざりしたが、仕方ない。
それがなければ、この世の中でやっていくことは、本当に厳しい。
小学校、中学校、高校、大学…俺は何が大事だっただろうか。
日々を遊びに費やした小学校時代。あまり勉強はしなかった。
中学校時代に、ようやく勉強の大切さを知ったのだ。
高校にあがり、人との関係を大切にした。
大学時代、世の中の仕組みについて正しく理解し、喜怒哀楽した。
そしてその葛藤の中、人を支えたいという想いから、この職についた。
俺は限界を知った。俺では、人を笑顔にすることはできない。
ならば、それができる彼女らの手助けを、と思った。
無論、楽な仕事ではない。けれど、やりがいを感じている。
アイドルの体調管理から、スケジュール管理まで。
肉体面から精神面のフォローまで、俺は友達のようにやった。
その結果、俺たちが作り上げた希望や結果に、共に喜び、泣いて喜んだ。
人生で1つだけ、自らにとって、最も大切なものをあげるとしたら、何だろう。
ここまでの人生経験から、色々なものをあげることになった。
人脈、お金、教養…形あるものから、そうでないものまで。
そして、今。日々を過ごしている俺に大事なもの、とは。
「———この仕事は難しい。何をやるにも綱渡りだ」
「———ああ、けれど…達成した喜びは、何者にも代えがたい」
「———そして、私にとっても、君とっても、きっと———」
そう言ってくれた社長の言葉で、俺は思い直した。
ああ、金でも、地位でも、ステータスでもないのだ、と。
今の俺を作り上げてきたそれが、これからを作るそれが大事だと。
「…ねえ、プロデューサー。何をみてるの?」
『…ああ、これか?昔の写真だよ』
「これ…プロダクションがはじまった日の、写真?」
『そうだ。いつになっても、これだけは、手放したくないからな』
『例えばさ、俺がいなくなっても、何もなくなっても、これだけはな』
「…もう。そういうこと言うの、やめて」
「でもさ、私もそう思う。私にとっても、1番大事なのはさ———」
『うん』
『…思い出、だよ』
おわり
これで、
【あやめがPで房中術の特訓】
【まゆが双子だった】
【Pの宝物】
の3本を終わります。
引き続きお題をいただければ幸いです。
>>+1 >>+2 >>+3 で、お願いします!
事務所に帰るとアイドルがかならず死んだふりをしています
ブリュンヒルデ最終形態
関西弁で喧嘩するありすとちゃまを関西弁でなだめる小梅
では、
【事務所に帰るとアイドルがかならず死んだふりをしています】
【ブリュンヒルデ最終形態】
【関西弁で喧嘩するありすとちゃまを関西弁でなだめる小梅】
を書きます!少々お待ち下さい!
今回の全部カオスwwwwwwww
まさかこうなるとは露ほども知らず・・・
ちゃまとありすは知ってたけど小梅ちゃんも兵庫だったんね
【事務所に帰るとアイドルがかならず死んだふりをしています】
拝啓
故郷のお母さん、元気にしていますか。
今日は、久しぶりに仕事を報告したいと思っています。
ええと…事務所に帰るとアイドルがかならず死んだふりをしています。
「ただいま戻りました!」
『………』
なんということでしょう。
白坂小梅が死んだふりをしています。
ぶちまけられたケチャップを片付けるのは俺です。
『………』
「こら、小梅。死んだふりは辞めなさいって言っただろ」
『………』
『………ごめん、なさい』
という言葉でネタばらしが起こるが、もうネタでもなんでもない。
先日は黒川千秋が、昨日は千川ちひろが、今日は小梅だ。
あまりにも殺人系に恵まれすぎた職場です。
「ケチャップ拭き取るの手伝ってくれ…」
『……わか、った』
ごしごし、と事務所に飛び散ったケチャップを拭いていく。
トマト缶の中にいるような気分です、お母さん。
マヨネーズじゃないだけマシです。
「もう、そろそろこんなことは止めてくれ…社長に怒られる」
『うん』
わかってくれたのならそれでいい。一応報告しておかないと。
片付けを終えたかと尋ねると、終わったと返ってきた。
まだケチャップ臭がすごいが、早めに言おう。
「すみません、失礼します」
『………』
『………』
『………ぶふっ』
故郷のお母さん、元気にしていますか。
僕はそろそろ、実家に帰ろうと思っています。
家に帰ったら、ミートソーススパゲティを食べます。
楽しみにしていてください。
おわり
社長wwwwwwおまえもかwwwwwwww
Pはミートスパじゃなくてケチャップたっぷりなナポリタン食べたらいいんじゃないかな
【ブリュンヒルデ最終形態】
我が身を拐かす太陽に鉄槌を。
魔王の手によってこの世界は討ち取られた。
我が身もまた、魔王の手中で輪舞曲を奏でる。
流転と共に侵食してゆく故郷に救いを与え給え。
「闇に飲まれよ!」
魔王の言霊が人々の心を蝕む。
我、それに共鳴し時の中を彷徨う。
大悪魔が人間の血肉を纏いて口を開く。
『闇に飲まれよ!』
加速する世界で我が身の崩壊を知った。
未来は朽ち、永劫の時に飲まれるであろう。
悪姫が血に染まり、過去は異なる未来を生んだ。
「閉じられし扉」
『今宵は宴』
舞い降りた堕天使は魂を食らう。
神の琴線に触れた悪姫への天罰が下る。
共鳴を終えた我は雷の如く世界を再構成した。
「再び時は動き出す」
『流転の調和』
姫は光に撫でられ伝説となる。
光の鉄槌を喰らいし姫は身を捧げた。
惨劇の中、一瞬ですらも躊躇いはなかった。
「ユグドラシルの呪い」
『樹は果実を結ばん』
「表裏一体の侵食」
終焉
最早何が何だかwwwwwwww
解読班早く来てー
何じゃこりゃwwwwwwwwww
どういうことだってばよ・・・?
http://i.imgur.com/bVIp4nk.jpg
http://i.imgur.com/keyVICF.jpg
佐久間まゆ(16)
http://i.imgur.com/aOsdqjr.jpg
http://i.imgur.com/1PoJvxg.jpg
白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/62LPP6V.jpg
ブリュンヒルデ
【関西弁で喧嘩するありすとちゃまを関西弁でなだめる小梅】
「せやかて」
「せやかて、そんなこと言うことないんちゃうの?」
関西弁のありすと口論中の俺である。
原因はありすがタブレットを失くして道に迷ったことだ。
それを見かねた俺は車で送り迎えをしようと提案した直後の会話なのだが。
「確かに迷ったけど、ちゃんと着いたやろ?」
「手借りるほどやあれへんわけやし」
『せやな』
白坂小梅は割と適当であった。
…アイコンタクトで助けを求めた。
うん、と頷き俺の意思を読んでいたよ。
『ま、待ちぃな。………別に、送り迎え…くらい、ええやん』
お前もか。お前もか小梅。
関西弁流行ってるのか?なんなの?
大阪難波ジュンク堂前の謎の広場を思い出した。
「嫌や!自分、1人で出来るから心配せんでええて、ほんまに」
『…そないなこと言うたかて…実際、出来てへんやん』
「それはそうやけど…」
『ほら、どっちも謝りぃ…喧嘩両成敗言うやろ…』
オカンか。俺のオカンなのか?
アメちゃんはいらない。
オカンである。
「あー、でも、ホンマ嫌やねん、自分で出来るねんから放っといてくれへん?」
『………』
『せやな』
諦めたようだった。
おわり
これで、
【事務所に帰るとアイドルがかならず死んだふりをしています】
【ブリュンヒルデ最終形態】
【関西弁で喧嘩するありすとちゃまを関西弁でなだめる小梅】
の3本を終わります。
引き続きお題をいただけると幸いです。
では、>>+1 >>+2 >>+3 でお願いします!
のあさんと立ち食い蕎麦
たくみんスマイルで悩殺
バックトゥザ17歳 ~安倍菜々~
ぷち修羅場 千枝ちゃん&ちゃま編
では、
【のあさんと立ち食い蕎麦】
【たくみんスマイルで悩殺】
【バックトゥザ17歳 ~安倍菜々~】
の3本を書きます。少々お待ち下さい!
なんでウサミン毎回ネタ枠になってしまうん?
最近金曜ロードショーでやってたね
ウサミンって正統枠に十分入るのにな、「やばい…楽しい」に何人撃ち抜かれたことか
【のあさんと立ち食い蕎麦】
「…お昼。輝く麺につゆを浸したいの」
高峯のあにかかれば立ち食い蕎麦も意味深になる。
素直に、蕎麦を食べたい、と言ってくれてもいいのだが。
だが夏を前に蕎麦は非常に軽食で食べやすいと言えるだろう。
「…立ち食い、蕎麦…いいじゃない」
立ち食い蕎麦の看板を見上げながら含んだ顔で笑っていた。
喜んでくれていると解釈していいんですか?
そう解釈することにした。
「メニュー…吟味されていると言える」
単にメニューは少ないだけだ。
店主は割と面倒くさがりやなだけだ。
一流の店として宣伝できそうな文句だった。
「…全ては、私の空腹を満たすため」
ええそうでしょうとも。
だってお昼どきなんだもん。
俺だって空腹を満たすためです。
「貴方…この選択に迷いはないの」
かけそば頼んだくらいで圧力かけないでください。
俺はかけそばが好きなの。そして金欠なの。
何でのあさんはきつねうどんなの?
『お待ち』
「あなたに、多大な感謝をするわ」
油揚げおまけしてもらっただけでこれである。
店主頬を赤らめて喜ぶのはやめなさい。
かけそばとっても美味しいな!
「…つゆが弾ける」
だしがはねただけです。
とっても美味しそうなコメント。
グルメレポートの仕事を取ってこよう。
「私の空腹は満たされた…行きましょう」
待って。俺まだ食べ終わってません。
のあさんは満足げに腹をさすってるけど待って。
俺は急いでかけそば(315円)をすすりおえて並んだ。
『美味しかったです。また来たいです』
「ええ」
『また行きましょうか』
「ええ」
『楽しみです』
「ええ」
のあさんはモスバーガーを見て唸っていた。
おわり
【のあさんと立ち食い蕎麦】を終え
【たくみんスマイルで悩殺】を書きます。
少々お待ち下さい!
のあさんはあらゆる属性が映えるなぁwwww
楽しみ
【たくみんスマイルで悩殺】
向井拓海は悩んでいるようだった。
子供たちに笑顔で駆け寄ると苦笑いで逃げられていた。
子供たちもなかなか人の傷つけ方を知っているな、と思った。
最終的には子供たちは向井拓海を姐さんと呼んで慕っていたのだが。
「ったくよ、ガキの相手は疲れるんだよな」
『とか言いつつ、なんだかんだで楽しそうだったじゃないか』
「…そんなことねえよ」
「………」
「その…アタシの笑顔ってさ、そんなおかしいか」
彼女は寂しそうにそう問うた。
そのトーンに俺も真剣な表情をしていた。
そして、言葉を選んで、彼女に真実を告げることにした。
『…最初は、ちょっとぎこちない感じはした』
『でもさ、最後。みな、喜んでくれてただろ』
『意識してなかったかもしれないけど、すごくいい笑顔だった』
「………」
「こっ恥ずかしいこと言ってんじゃねーよ」
『ごめんごめん』
『ああ、それでもさ』
『俺は…俺は、いいと思った』
『可愛いとも思ったし、綺麗な笑顔だな、とも思った』
嘘偽りない、本音だった。
最初は、本当にぎこちなかった。
けれど、遊んでいるうち…そう思った。
『俺が選んだアイドルだからな…って言うと、なんだか偉そうだな、やめよう』
「………」
「ああ、そうだ」
「てめえが選んだんだから、きっちりトップにしろよな」
『………』
『もちろん。これからも、よろしくな』
「ああ、よろしくしてやるよ」
そう言って、彼女は笑った。
そして、彼女のその顔も、また。
どこまでも自然な笑顔だな、と思った。
人を惹きつける…まさに、悩殺するような笑顔だった。
>>85 修正です。
人を惹きつける…まさに、悩殺するような笑顔だった。
おわり
としてお読みください。あれで終わりです。
【たくみんスマイルで悩殺】を終え
【バックトゥザ17歳 ~安倍菜々~】を書きます!
少々お待ち下さい!
修正いら無くね?
あ、おわりの部分か。すまん…なんでもない
よくある
【バックトゥザ17歳 ~安倍菜々~】
「ナナですか?17歳ですよ」
安部菜々はそう言って笑った。
17歳か…俺は話題についていけるかな。
俺にはさっぱり分からないので、話を切り出してみた。
『俺が17の頃は何してたかな…』
「東京ビッグサイトが開場したりしました!」
ビッグサイト?
菜々さんは17歳でしょ。
その歳で開場は知らないはずよ。
『ああ、CDとか集めてたかな、懐かしい』
「森且行さんが脱退してました!」
何だろうなこれ。
ツッコむべきなのだろうか。
それは17年くらい前の話なのだが。
『高校は弁当だったしな、昔を思い出す』
「懐かしいです」
『………』
「………」
『懐かしい?』
「あっ」
『………』
『オリンピックと言えば!』
「アトランタ!」
おわり
>>80
正統枠???
これで、
【のあさんと立ち食い蕎麦】
【たくみんスマイルで悩殺】
【バックトゥザ17歳 ~安倍菜々~】
を終わります!
次で最後にしたいと思います。
>>+1 >>+2 >>+3 でお願いします!
卯月が可愛すぎて生きるのが辛い
新社長ちひろ
モバP「愛海はペン回しが変態レベルでうまい」
小梅ちゃんの右目を覗いてみた
http://i.imgur.com/zNGc5vU.jpg
http://i.imgur.com/7TZYlLX.jpg
橘ありす(12)
http://i.imgur.com/wH375CX.jpg
http://i.imgur.com/MkWmDC1.jpg
高峯のあ(24)
http://i.imgur.com/vgEIr6N.jpg
http://i.imgur.com/CzEJlEj.jpg
向井拓海(18)
ニュージェネ 人気格差
木場
早すぎwww
わずか7秒の攻防である
はえーよお前らww
エレ速読んでたよ リアルタイムで読めて嬉しい
これが安価の速度か…
あ、菜々さんもう貼ってた
ってもう最後か…くそう
【卯月が可愛すぎて生きるのが辛い】
【新社長ちひろ】
【モバP「愛海はペン回しが変態レベルでうまい】
を書きます!少々お待ち下さい!
みりあちゃんを孕ますつもりだったのにwww
>>91
なんだよ、正統枠だろっ!!(迫真)
>>108
(その内容で取ろうかどうか悩んでたなんて言えない)
【卯月が可愛すぎて生きるのが辛い】
「———いっしょに、夢を叶えましょう」
そう言って、この仕事に就いて間もない俺を元気付けてくれたのは、島村卯月だった。
右も左も分からない、こんなプロデューサーの俺を、喜んで頼ってくれた。
ミスをしても、嫌な顔1つせず頑張りましょうと言ってくれた。
最近、そんな彼女は悩みを抱えているようで、俺は力になりたいと思った。
いつも、いつだって隣で俺を励ましてくれた。
俺は彼女に、未だ何かしてやれたとは思っていない。
だからこそ…こういうときぐらい、彼女のちからになれれば。
『卯月…最近、元気ないけど、何か悩んでるのか』
『俺でよければ、話聞くからさ』
「…はい」
活発な彼女の笑顔は、その端正な顔立ちの中には浮かんでいなかった。
それを見るだけで、俺はどうにかなってしまいそうになった。
ああ、彼女の笑顔を取り戻したいと、素直に願った。
「………」
「私って、どうしてアイドルをやってるんでしょうか」
落ち込んだ顔から見せる、単純なようで、最も複雑な問いだった。
抽象的でもあって、具体的でもあって、難しいことだ。
彼女がなぜアイドルをしているか…か。
「ほら。私って、その…普通、ですし」
「周りの皆をみて、思うんです」
「何もかもが普通で、そんな私が、何でアイドルなんだろう、って」
「それを考え始めたら、私…自分が、わからなくなってしまって」
「…ああ、すみません。責めているわけじゃ、ないんです」
すみません、すみません。泣きそうな彼女を、俺は抱きしめた。
流暢に答えが俺の口から語られないことに怒りを覚えた。
どうしてこんなときですら、俺は彼女を、笑顔に。
「今日は、帰ります。ごめんなさい」
仕事を終え、俺は問いの答えを探した。
彼女がどうしてアイドルをしているか、についてだ。
簡単に言うなら、俺がスカウトしたからだ。
しかし、そんな答えは不必要だ。
俺は島村卯月に出会ったとき、トップアイドルになる資質があると思った。
今だって、仕事を覚えたとは言えない。二流とも呼べない。
けれど、俺はそのとき何かを思っていたのだろう。
俺は彼女がトップになると確信している。
「…卯月が、どうしてアイドルをしているか、か」
1人、何もない部屋の中で呟いた。
呟いても、部屋のどこからも答えは返らない。
それどころか、俺までそれに悩むことになってしまった。
ふと、本棚に置かれたアイドル別にファイリングされた資料を見た。
今まで彼女らと作り上げてきたプロダクションの輝かしい成果。
小さな仕事でも、彼女らは笑顔を絶やさずやってくれた。
感謝している。彼女らが悩むことなどないのに。
「島村卯月…島村卯月、あった」
卯月、と書かれたファイルを取り出し、ページをめくる。
今でも覚えている。最初は、地方のラジオ番組からはじめたんだ。
卯月も慣れていなくて、ところどころ噛んでいたけど、とても反応がよかった。
『———ほら、私って、その…普通、ですし』
彼女がそう言って悲しげに呟いていたことを思い出す。
普通。普通。普通…とは、なんだろうか。何を持って、普通なのか。
俺はその問いの答えを探すべく、寝る間を惜しんで、ページをめくりつづけた。
また、朝が来る。
俺が思案し、ファイルを読み終えた頃には、7時を回っていた。
一睡もしていないが、思考はクリアで仕方がなかった。
ああ、俺は答えを見つけた。正しく言うなら、思い出したのだ。
彼女がどう思おうと、俺はこの答えを、正しく彼女に伝えよう、と思った。
朝の早い時間から出社し、今日の仕事をやり終えた。
彼女は昼から来る予定だったが、今日は仕事がない。
俺は11時には仕事を終わらせ、ちひろさんに頼み込んだ。
ちひろさんは快くそれを了承してくれ、頑張ってと応援してくれた。
「おはようございます」
『…おはよう、卯月。ちょっと、出ないか』
「………」
「わかりました」
俺の表情を見て、気付いたのだろう。
また、その顔には寂しげな様子が浮かんでいた。
その顔も、今日で最後だ。きっと、彼女を笑顔にするのだ。
『卯月』
「…はい」
『昨日、言ったよな。どうして、アイドルをしているのか、って』
「…はい」
『俺、昨日考えたんだ。1日中。やっと、わかったんだ』
『やっぱりさ。俺がスカウトしたからなんだ、って思った』
『…それでさ。そのスカウトした理由が、普通の女の娘だから、だったんだ』
『ああ、別に悪い意味じゃないんだ』
俺はそう前置きをして、卯月との思い出を巡らせた。
いつでも元気で、笑って、そんな彼女に魅力を覚えたから。
普通だから…そう。普通だから、スカウトしたと、俺は言い切れる。
『普通に可愛くて、普通に笑って、普通に喜怒哀楽してさ』
『そういうところが、いいと思った』
『だからこそ…輝かせたい、そう思ったからだった』
『そして、その結果、見事に華を咲かせた』
『今じゃ、卯月を知らない人はほとんど居ない』
彼女は一生懸命頑張って、俺と共にやってきた。
1人前に、特別になりたい。彼女はそう思っていた。
だからこそ、普通の女の娘が、特別へと変わっていった。
『それってさ。もう、特別って言えないかな』
彼女はそう変わっていったからこそ、世間でも評価が高い。
一生懸命、努力し続けて、夢を掴みとったからこそ。
普通から、特別な存在になり得たからこそ。
『卯月はそれで納得しないかもしれない。けれど、俺の考えは、こうだった』
「………」
『卯月は、今まで自分がやってきたことに、後悔してるか?』
『もっとさ。いいプロデューサーに当たれば、とか思ったかもだけど』
「…いえ」
「私は、何1つ後悔なんてしてません」
「プロデューサーさん。私は、プロデューサーさんでよかった」
「…きっと、いえ、絶対。一生、後悔なんてしないと思います」
「ごめんなさい。何か、迷惑かけてしまいました」
『迷惑かけてるのは、俺の方だけどな。頑張るから、もう少し待っててくれ』
「いえいえ。私こそ、これからも頑張りますから、待っててください」
「初めて出会った日の夢を、叶えるんです」
「そして、いつか、きっと———」
ゆっくりと、彼女の瞳には光が戻ってきていた。
ああ、表情にも、いつもの明るさが戻ってきている。
ならば、最高の笑顔で、彼女の魅力は完成されるのだ。
決して揺らがない意思を携え、華を咲かすように輝いて。
彼女の未来は、きっとどこまでも続いているのだろうと思った。
…少し前を歩いていた彼女は、ゆっくりと振り返って、俺に言った。
「———きっと、トップアイドルになりますからっ」
おわり
【卯月が可愛すぎて生きるのが辛い】を終え、
【新社長ちひろ】を書きます。
卯月にコレジャナイ!感あったらスミマセン…。
気合入りすぎだろぉ!うづきん可愛い!!
うむ、やはりしまむらさんはかわいい
【新社長ちひろ】
新社長にあく…天使、ちひろが就任した。
最初は驚きこそあったが、今では慣れたものだ。
見事なリスクリターンの的中率で、この会社は更に大きくなった。
ゆえに、誰も声をあげたり、反対することなどはもとよりなく、希望の声があがった。
「では、プロデューサーさん。頑張ってきてください」
今でも呼称は特に変わりない。
俺も彼女をちひろさん、と呼んでいる。
みなも特に変わりなく、普通に生活している。
その一方、元社長は普通にちひろさんと茶を飲んでいた。
現役を退いた今でも、彼の業績には目を見張るものがある。
ゼロからここまでを1代で築いたのだから。
さて、色々変わったこともある。
1つは、スタミナドリンクとエナジードリンクが支給されること。
日に1本くらいいただけるのだが、以前よりか嬉しい変化だ。
これも会社が大きくなった為であろう。アイプロもしやすい。
『ううん、あと少しでアイプロ完走なんだけど…』
『ううん、フェスでエナドリが足りない…』
そんな声をあげると、そっとちひろさんがエナドリを置いてくれる。
見事にフェスのグループ優勝を果たすまでに至るのだ。
ああ、もう彼女の事は大天使と呼ばねば。
…だが、それに反して、俺は以前より家計簿の支出が大きい。
なぜ、だろう?俺はそんなに金を使っていただろうか?
課金額も着々と増えてきているのがわかった。
微課金だが重課金になりそうだった。
そして俺は事務所で定期預金に手をつけようとしたとき、気付いた。
日々支給されるドリンク。アイプロの走る度合い。
フェスで支給されるドリンク、勝利の関係。
優勝に辺り…必要なものがあること。
彼女はあと1歩という所まで物品を支給している。
そしてその1歩を叶えるために、俺は課金していることに。
少しだけ。100円。100MC。1000MC。そうなっていることに。
誰もいない事務所のはずなのに…振り返ると、新社長が微かに笑う声が響いた。
「次は、月末ガチャですよ」
彼女は笑った。
おわり
最後に【モバP「愛海はペン回しが変態レベルでうまい】で最後です!
少々お待ちください…。
【モバP「愛海はペン回しが変態レベルでうまい】
棟方愛海はおっぱい星人である。
かく言う俺もおっぱいが大好きである。
無論、揉んでみたいと思う。揉まざるを得ない。
だが、揉む側に関してもマナーというものがあるのだ。
「愛海はペン回しが上手いんだな」
『あ、指の体操を…うひひ』
あまりに悪い顔でペン回しをする彼女に絶句した。
そして感嘆した。乳への執念は伊達ではない。
なればこそ、俺は彼女に教えを請うた。
「俺にもペン回しを教えてくれ!」
さて、そんな一言ではじまったペン回しだが、難しい。
まず1回転もなかなかできない。時折出来る。
彼女は見事に3回転していたのだ。
しかし、やってみるとなかなかおもしろい。
たまに回ったときの爽快感が半端ではないのだ。
良い感じに指の体操ができたところで、愛海に直った。
「じゃあ、そろそろ胸を揉みに行かないか」
『…プロデューサー。最低で変態だけど、カッコいいよ』
「…ありがとう」
「俺、さ。胸を揉みたくて、仕方がないんだ」
「ただそこでふっくらしてる膨らみが、俺の手によって形を変えるんだ」
『………』
『プロデューサー…』
『あたし、プロデューサーに着いて行くよ!』
『交番まで』
おわり
これで今回のお題でSSを終わります!
なんだかんだで質が低下している気がしてなりません。
次回があれば頑張りますので、よろしければお題をいただければ幸いです。
ありがとうございました。html化依頼を出してきます。
乙です
乙、相変わらずハイペースハイクオリティで尊敬するわ
おっつおっつ
上手いやつのペン回しは怖ろしいよな
手の上でぐるんぐるん
お疲れさま
これで質落ちてるとか俺が泣くからやめろ
次回も超期待してる
乙
乙ー
ハハハ、質が落ちてるとかご謙遜を
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千川ちひろ(?)
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棟方愛海(14)
ハイクオリティー・ハイスピードですよ?
おっつおっつばっちしぃ☆
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