佐世保
やまぐも「♫♫♫」
司令「いよいよ出発だねえ、やまぐもちゃん」
やまぐも「あ、お疲れ様です!」
司令「やまぐもちゃんがいなくなっちゃうと寂しくなるねえ…えっと、どこ行くんだっけ?」
やまぐも「横須賀基地です」
司令「そっかそっか。あそこは精鋭揃いだよ」
やまぐも「私の尊敬するひゅうがさんも横須賀に居るんですよ…ああ、きっと実物も素敵だろうなあ」
司令「大変だろうけど、頑張ってね」
やまぐも「はい!やまぐも、頑張ります!」
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横須賀基地
司令「よし、みんな居るかー。朝礼始めるぞ」
きりしま「はい」
おおなみ「はいはーい」
てるづき「ちょっとひゅうがさん、そろそろ起きてくださいよ。朝礼始まりますよ」
ひゅうが「Zzzzz」
てるづき「ひゅうがさーん!朝礼ですよー!起きてくださーい!!!」
ひゅうが「ムニャ…あと五分…」
てるづき「ああっ、もう!いっつもこの人はこうなんですから!」
おおなみ「起こすのなんて諦めたら?向こう三時間は起きないと思うわよ、この人」
たかなみ「起きたって大した事言わないしねー。くけけ」
司令「しょうがないな。きりしま君、どうにかしたまえ」
きりしま「はあ…ひゅうが、起きなさい」
ひゅうが「むにゃ…わぁ…シーホークだぁ…モグモグ…もう食べられないよ」
てるづき「なんで夢の中で自分の艦載機を食ってるんですか、この人は」
きりしま「ひゅうが、良い加減にしなさい」
ひゅうが「んん…ん~」モニュモニュ
たかなみ「あ、ひゅうががきりしまのおっぱい揉んだ」
ひゅうが「わ~…オスプレイって、柔らかいんだ~…」
きりしま「…」ボコッ
ひゅうが「んっ…痛ってえな!誰だ俺の頭叩いたの!」
おおなみ「ひゅうが、空気読みなさい」
ひゅうが「ふぇ?なんだよ、急にマジメな顔して」
きりしま「…」ゴゴゴゴ
ひゅうが「ヒッ…ねえ、てるづきィ、俺もしかしてなんかしちゃったの?」
てるづき「知りませんよ、もう」
きりしま「申し訳ありませんが提督。少し失礼しますね…ひゅうが、来なさい」
ひゅうが「やだあ!怖いもん!俺怖いのやだもん!だから手を離せ!引っ張らないでぇぇぇ」
たかなみ「大人しく裁きを受けるのじゃー」
てるづき「自業自得ですね」
司令「もうあの二人は良いな。面倒臭いし…朝礼やります」
おおなみ「ホント適当ね、アンタは」
司令「昨日言った様に、今日はみんなに紹介する娘がいます。入っていいよ」
ガタッ
やまぐも「ど、どうも!汎用護衛艦のやまふもでふ!どふもふぃふぉふぉふぉふぃ…ごめんなさい」
おおなみ「噛みすぎ噛みすぎ」
たかなみ「変な奴だなー」
司令「やまぐも君は2018年に浸水、じゃなくて進水し、えーっと…佐世保基地の方にしばらくいたそうです」
てるづき「へーっ、最新鋭の艦なんですね。宜しくね、やまぐもちゃん」
やまぐも「オッス、先輩ッ!」ビシィ
司令「もう少し楽にしてもいいぞ」
やまぐも「ハッ!」
たかなみ「もしかして佐世保の艦娘ってみんなこんな感じなのか、おおなみ?」
おおなみ「んな訳ないでしょ…」
やまぐも「あの憧れの横須賀基地に来たのでしっかりしなくてはと思って」
てるづき「本当に、もっと肩の力を抜いて大丈夫だよ」
やまぐも「ハッ!」
司令「まあ、慣れるまで時間は掛かるさ。君の席はそこね」
やまぐも「あっ、はい」
司令「まあ、なんかあったら誰にでも聞いてよ。僕とひゅうがとたかなみ以外全員が君と同じ長崎出身だから」
おおなみ「まあね。でも造船所が同じだからって…なんかあるかしらね。どう?」
やまぐも「いや、特に…進水式は覚えてますけど、あとはあんまり」
てるづき「ですよねー」
たかなみ「あのー、ほら。長崎ちゃんぽんとかは?美味しいお店とか知らないの?」
やまぐも「それならリンガーハットが一番良いですよ!」グッ
司令「うん、すぐそこにもあるよね。リンガーハット」
やまぐも「いや、長崎のリンガーハットはここのと違うんですよ!」
きりしま「まったく…誰も自分の故郷についてロクに伝えられないなんて、少し哀しいわね」
やまぐも「!!」ビシィ
てるづき「お疲れ様です。ひゅうがさんはどうして来たんですか?」
きりしま「さあ…しばらく戻って来ない事は確かよ」
たかなみ「南無三」
司令「きりしま君も戻ってきた所だし、各自自己紹介でもしようか。きりしま君から」
きりしま「はい。こんごう型ミサイル護衛艦、きりしまよ」
やまぐも「おうわさはかねがね!ミサイルを100基搭載した対空戦闘の鬼・イージス艦!その一隻だとか?」
きりしま「はい、そうなるわね」
やまぐも「戦闘機は一歩も近づけない、そうですよね?!」
きりしま「まあそうね」
やまぐも「すごーい!」
てるづき(こんな嬉しそうな顔してるきりしまさん初めて見た。しかし口角は上がらないッ)
おおなみ「えっと、じゃあ次ね。私がたかなみ型護衛艦二番艦のおおなみで」
たかなみ「私がネームシップのたかなみだよーん」
やまぐも「あっ、はい。よろしくお願いします」
たかなみ「反応薄くないかい?」
おおなみ「まあ、前に会ったことあるものね」
やまぐも「はい、お世話になりました!そしてなります!」
おおなみ「あら、随分と図々しいわね」
たかなみ「私は何もしてあげないよん」
やまぐも「そんなあ!」
てるづき「あきづき型護衛艦のてるづきです。対空戦闘が得意だよ、よろしくね」
やまぐも「はい、こちらこそ!」
たかなみ「なんかさっきから新人に優しいじゃん、てるづきっち」
おおなみ「やまぐもが準同型艦だからじゃ無いの?イトコみたいなものよ」
てるづき「一緒にきりしまさんを守ろうね!」
やまぐも「??は、はい!」
司令「これで…まあ以上だな」
やまぐも「あれ、ひゅうがさんはいないんですか?横須賀に居ると聞いていたのですが」
おおなみ「ああ…ひゅうがはちょっと、ね」
やまぐも「ほら、私対潜艦なんで…対潜に強いひゅうがさんに会えるのを楽しみにしてたんですけど」
たかなみ「それは残念だったなー」
きりしま「そういう事なら今すぐ連れてくるわ。待っていて」
やまぐも「あ、ありがとうございます」
やまぐも(遂にあのひゅうがさんと…!!)
ズリッ…ズリッ…
ひゅうが「」グテン
やまぐも「意識が無い?!」
きりしま「紹介するわ。これが、ひゅうが型ヘリコプター護衛艦のひゅうがよ」
ひゅうが「」
やまぐも「えっと…ひゅうがさんに何があったんでしょうか?」
てるづき「安心して。いつもこんな感じだから」
やまぐも「そうなんですか?!」
おおなみ「全く、どうしょうも無いわね」
きりしま「ひゅうが、起きなさい。新入りの娘よ。挨拶ぐらいしなさい」バキッゲシッ
てるづき「ああ…あんなに蹴られちゃって…羨ましい…」
たかなみ「アワ吹いてるぞー。大丈夫なのか、これ」
きりしま「峰打ちよ。気を失っているだけで、傷は無いわ」
おおなみ「そういう問題なのかしらね、これは」
ひゅうが「」ブクブク
きりしま「ダメね、起きない。ごめんなさいね折角楽しみにしていたのに、こんな有様で」ドゴォ
ひゅうが「」ヒューッ
たかなみ「あっ、魂的なものが口から出かけてる」
おおなみ「何ボサっと見てるのよ!押し込んで!ほら、とにかく戻して!ジュースで流し込むのよ!」ぎゅうぎゅう
てるづき「教育で轟沈なんてシャレになりませんよ!」ぎゅうぎゅう
きりしま「ほら、ひゅうが。肉体に戻りなさい…でないとこのペンチであなたの◯◯を××…」
ひゅうが「ひえーっ!!」
たかなみ「生き返った!」
てるづき「良かった…良かったわね」
ひゅうが「失礼したな。俺はひゅうが型ヘリコプター護衛艦、ひゅうがだ…宜しく」キリッ
やまぐも「宜しくお願いします!いやあ、私ね?ひゅうがさんに憧れてこの業界入ったんですよー」
きりしま「…」
ひゅうが「お、そうなのか?」
やまぐも「ひゅうがさんって単なるヘリ空母じゃなくって、自分でも対潜戦闘しちゃうんですよね!」
てるづき「…」
ひゅうが「あ、ああ。VLSにはアスロックとシースパローを入れてあるが」
やまぐも「すごいなあ、かっこいいなあ、尊敬しちゃうな~~!!私も、ほらっ!対潜艦なんですよ!」
おおなみ「…」
ひゅうが「お、おお」
やまぐも「だから、その、対潜戦闘のご教授お願いしますね!」
ひゅうが「あ、ああ」
やまぐも「良いんですか?良いんですね!やった♫夢みたーい!」
一同(うるっせえな、こいつ……!!)
きょうはここまで
次回、>>1は二回目の更新ができるのか
それともいつも通り初回だけでエタるのか
乞うご期待
兵器解説①
やまぐも型護衛艦(25DD、5000トン型護衛艦)
現実では建造中の新型護衛艦。
二代目あきづき型護衛艦をベースに、いろんな物を抜き取って加速度的に進行する海自の貧乏体質に対応した画期的な艦だ!
乙ー
この世界の艦娘は皆自衛艦娘なのかな?
深海凄艦に負ける気がしないが
>>19
そうですね
敵も考えときます…A級重航空巡洋艦とか
アメリカ艦むすは紹介だけでこのスレの半分は使うんだろうなぁ
今はアメリカもそんなに
艦は多くないよ
>>22
イージス艦9隻に揚陸艦に原子力空母に補助艦艇だぞ…しかもこれが属国への派遣に過ぎないって、完全にキチガイですわ
米軍横須賀は海を挟んで隣だから出ないとな。
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