ある日、突如として巨大隕石が地球に落ちてきた話 (13)

それは突如上空に現れた

激しい地響きのような音が大地を揺らす

突然の出来事に誰もが辺りを見渡した

もしかしたら火山が噴火したのかもしれない、遠くで地震が起きて津波が来てるのかもしれない

ふと、誰かが空を見上げた

皆も空を見上げた

そして、それを見た瞬間全てを悟った











世界が終わるのだと


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突如として上空に現れた、それ

『隕石』

それはそこまでは大きくは無かった

地球と比べるなら野球ボールの横にある極めて小さな石ころ程度の大きさ

確かにその程度の石ころでは地球そのものは破壊出来ないだろう

だが、誰もが本能で察した

この小さな石ころがぶつかれば地上の、……いや、全てのありとあらゆる種が滅ぶことを

それはその身を鮮やかな赤に染め、全てに終わりを告げるかの様に轟音を響かせながらゆっくりと大地に近づいて行く

ある者が動き出した

少しでも離れる為に

死から

滅びから

ほんの少しでも逃れるように

そして、全ての者がそれを追随する様に動き出した

ある者は家族と共に

ある者は仲間と共に

またある者は何時もは殺し合う者と共に

全ての者が、全ての生き物が

逃げた

それは勿論、地上を我が物顔で歩いていた王者達も例外では無かった

いや、王者故に自らの滅びの運命を悟ったのだろう

しかし、誰もが逃げた

逃れられぬ運命であると分かっていても

破滅がすぐそこまで迫っているの分かっていても

そして、その時は呆気なく訪れた

乾いた大地にそれは爆音と共に激しく激突し、

それは弾けとんだ












それを合図に全ての終わりが始まった

まず、それの近くにいた者は断末魔を上げることなく

消滅した

そこには何も残ってはおらず、破壊痕だけが刻み残された

そして、次に、激しく大地が揺れ

全てを飲み込む波が地上を覆った

抵抗すら許さない

為すすべもなく、地上の王者達は飲み込まれていった

こうして、長い間地上を支配していた生物は滅んだ

彼らの支配していた期間の何億分の、いや、天文学的数値分にも満たない早さで

だが、一部の者は空に逃げることによって地上の惨劇から逃れることに成功した

そして、地上の者が滅ぶ様を眺めていた

しかし、彼らも気づいていた

直に自分たちにも終わりがくることを

滅びは平等であった

大気を、地球を滅びはゆっくりと黒く包んでいった

逃げ場など何処にも無かった

やがて空からも全ての者が消えた

空には赤い大地を見下ろす黒き滅びだけが残った

そして、ものの数分もしない内に

全てが終わった

だが、これは始まりでもあった

今まであった全ては確に消えて無くなってしまったかもしれない

しかし、例え如何なる事があろうとも、

この地球という星は生きとして生きる者を作り出し、育む







全てが滅んだ

しかし、その滅びからまた新たな物語は始まっていく

それはこの地球という星が消滅するまで続く、決して終わることのない引き継がれていく物語







新生命。惹かれるな

そして、また、ここに

新たな物語が動き出そうとしている

それは静かな世界に地中からひょっこりと顔を出した














「XXXXXXX」
















そして、それは何かを探すように走り去っていった

また、新たな物語が始まる






END

これが6600万年前の物語なのか、それとも未来の物語なのか

それは皆さんのご想像にお任せします




拙い文章でしたが読んで下さいましてありがとうございました






またどこかでお会いしましたらその時はお手柔らかに

おつ

またお前かーーーいっっ!!!

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