モバP「ちえり日和」 (16)



ぽかぽか

  ぽかぽか……


P「…………」ボー…

智絵里「…………」ポケー


P「なぁ、智絵里……」

智絵里「はぃ……」


ぽかぽか


P「今日は……あったかいなぁ……」

智絵里「はい……あたたかいですね……♪」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425816461

P「油断すると眠っちゃいそうだ」

智絵里「わたし……もう眠いです」

P「膝、貸そうか?」

智絵里「ぁ、あぅ……それは、恥ずかしいので……!」モジモジ

P「ふふ」

智絵里「ぇへへ……」

P「もう春が近いんだなぁ」

智絵里「ですね……。小春日和、です」

P「うん……あ、でも智絵里」

智絵里「はい?」

P「小春日和って、本当は秋の終わりとか、冬の始めのあったかい日のことを言うんだってさ」

智絵里「え、そうなんですか……? わたし、ずっと勘違いしてました」

P「はは、俺も最近知ったんだけどな」

智絵里「ふふ……教えてくれてありがとうございます、Pさん」

P「いえいえ」

智絵里「……あれ、それじゃあ……」

P「ん?」

智絵里「今の時期の……今日みたいな暖かい日って、なんて言うのかな……?」

P「うーん……なんだろうな」

智絵里「気になりますね……」

P「勝手に作ってみるか。ちゃんとした言い方あるかもしれないけど」

智絵里「あ、面白そうです……♪」

P「んー、じゃあ『なんとか日和』って感じにしてみようか」

智絵里「はい、やってみましょう♪」

P「小春日和が初冬だから……『小夏日和』?」

智絵里「それだとなんだか……暑いイメージになってしまいますね」

P「だよなぁ」

智絵里「『小秋日和』……。これは涼しく感じちゃう……うーん」

P「うーんん……」

智絵里「意外と難しいです……」

P「うんむむ……。季節から離れてみるか」

智絵里「えっと、ただの感覚ですけど……『ほんわり日和』……とか」

P「お、いい感じだな!」

智絵里「えへへ……Pさんはどんなのがいいですか?」

P「そうだなぁ、感覚で言えば……」

智絵里「言えば……?」

P「うん、『ちえり日和』だな」

智絵里「……ふえ?」

P「智絵里と一緒にいるとほんわりして、幸せな感じだから……今日みたいな日にぴったりかな」

智絵里「ぇ、あっ、ぁの……! Pさんっ、そんな、わたし……!」プシュー

P「よし、決まり! 『ちえり日和』だ!」

智絵里「ぁぅう……ちょ、ちょっぷですっ!」ベシベシ

P「あっいたいいたい智絵里、痛いちょっと!」

智絵里「……Pさんなんて知りませんっ」

P「な、なに怒ってるんだよ……本当のこと言っただけなのに」

智絵里「~~~っ!」ベシベシ

P「ぬぁあごめん、ごめんって!」

智絵里「…………」プクー

P「悪かったよ……へへへ」

智絵里「へへへじゃないです……ふふ、えへへ♪」

智絵里「わたし、Pさんを幸せに出来てるんですね」

P「おう。智絵里は俺の、四つ葉のクローバーだからな」

智絵里「Pさんが幸せなら……わたしも、幸せです」

P「俺だけじゃないぞ。智絵里を応援してくれてる人、みんなが幸せだ」

智絵里「えへへ。もっともっと……幸せにしてあげたいなぁ」

P「出来るよ、智絵里なら」

智絵里「はいっ。……あの、Pさん」

P「ん、なんだ?」

智絵里「えっと……その。さっき、わたしのこと……四つ葉のクローバーだ、って言ってくれましたよね」

P「うん。……ちょっと恥ずかしかったなやっぱ」

智絵里「ふふっ。それで、だったら――」



智絵里「わたしにとっての四つ葉は……Pさんですっ。えへへっ♪♪」



おわり

というお話だったのさ
もうすぐ春、春は智絵里の季節だってことでひとつ(一年振り三回目)

おつおつー

やっぱりあなたでしたか…
春はクローバーの天使の季節ですな


ほんわりした

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom