モバP「ちえり日和」 (16)
ぽかぽか
ぽかぽか……
P「…………」ボー…
智絵里「…………」ポケー
P「なぁ、智絵里……」
智絵里「はぃ……」
ぽかぽか
P「今日は……あったかいなぁ……」
智絵里「はい……あたたかいですね……♪」
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P「油断すると眠っちゃいそうだ」
智絵里「わたし……もう眠いです」
P「膝、貸そうか?」
智絵里「ぁ、あぅ……それは、恥ずかしいので……!」モジモジ
P「ふふ」
智絵里「ぇへへ……」
P「もう春が近いんだなぁ」
智絵里「ですね……。小春日和、です」
P「うん……あ、でも智絵里」
智絵里「はい?」
P「小春日和って、本当は秋の終わりとか、冬の始めのあったかい日のことを言うんだってさ」
智絵里「え、そうなんですか……? わたし、ずっと勘違いしてました」
P「はは、俺も最近知ったんだけどな」
智絵里「ふふ……教えてくれてありがとうございます、Pさん」
P「いえいえ」
智絵里「……あれ、それじゃあ……」
P「ん?」
智絵里「今の時期の……今日みたいな暖かい日って、なんて言うのかな……?」
P「うーん……なんだろうな」
智絵里「気になりますね……」
P「勝手に作ってみるか。ちゃんとした言い方あるかもしれないけど」
智絵里「あ、面白そうです……♪」
P「んー、じゃあ『なんとか日和』って感じにしてみようか」
智絵里「はい、やってみましょう♪」
P「小春日和が初冬だから……『小夏日和』?」
智絵里「それだとなんだか……暑いイメージになってしまいますね」
P「だよなぁ」
智絵里「『小秋日和』……。これは涼しく感じちゃう……うーん」
P「うーんん……」
智絵里「意外と難しいです……」
P「うんむむ……。季節から離れてみるか」
智絵里「えっと、ただの感覚ですけど……『ほんわり日和』……とか」
P「お、いい感じだな!」
智絵里「えへへ……Pさんはどんなのがいいですか?」
P「そうだなぁ、感覚で言えば……」
智絵里「言えば……?」
P「うん、『ちえり日和』だな」
智絵里「……ふえ?」
P「智絵里と一緒にいるとほんわりして、幸せな感じだから……今日みたいな日にぴったりかな」
智絵里「ぇ、あっ、ぁの……! Pさんっ、そんな、わたし……!」プシュー
P「よし、決まり! 『ちえり日和』だ!」
智絵里「ぁぅう……ちょ、ちょっぷですっ!」ベシベシ
P「あっいたいいたい智絵里、痛いちょっと!」
智絵里「……Pさんなんて知りませんっ」
P「な、なに怒ってるんだよ……本当のこと言っただけなのに」
智絵里「~~~っ!」ベシベシ
P「ぬぁあごめん、ごめんって!」
智絵里「…………」プクー
P「悪かったよ……へへへ」
智絵里「へへへじゃないです……ふふ、えへへ♪」
智絵里「わたし、Pさんを幸せに出来てるんですね」
P「おう。智絵里は俺の、四つ葉のクローバーだからな」
智絵里「Pさんが幸せなら……わたしも、幸せです」
P「俺だけじゃないぞ。智絵里を応援してくれてる人、みんなが幸せだ」
智絵里「えへへ。もっともっと……幸せにしてあげたいなぁ」
P「出来るよ、智絵里なら」
智絵里「はいっ。……あの、Pさん」
P「ん、なんだ?」
智絵里「えっと……その。さっき、わたしのこと……四つ葉のクローバーだ、って言ってくれましたよね」
P「うん。……ちょっと恥ずかしかったなやっぱ」
智絵里「ふふっ。それで、だったら――」
智絵里「わたしにとっての四つ葉は……Pさんですっ。えへへっ♪♪」
おわり
というお話だったのさ
もうすぐ春、春は智絵里の季節だってことでひとつ(一年振り三回目)
おつおつー
やっぱりあなたでしたか…
春はクローバーの天使の季節ですな
乙
ほんわりした
乙
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