陸奥「ここが執務室」伊達正宗「はぁ」 (74)
ドリフターズと伊達政宗をごった煮。
人を選ぶと思うので注意されたし。2次創作なので気をつけてください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425051965
政宗「いきなり呼びだされて、平野耕太『ドリフターズ』のノリで提督やれって
言われたけど、どうすんだよ」
政宗「おい、陸奥っぱい。何とかしろ!その大筒で上杉景勝と直江、浅井を吹き飛ばせ。木端微塵にしろ」
陸奥「ああああああー!コレが来ちゃったのね…家康とか利家がよかった」
陸奥「はぁー…私…運がないのよね」
政宗「こっちのセリフじゃーボケ!言っとくが前田は超ケチだぞ。
そっちこそ貧乏鎮守府押し付けやがって、爆発しろ」
陸奥「……ふーん」プチッ
陸奥「そういうこと言うの~?」
陸奥「奥州仕置きで涙目になったの誰かしら」
政宗「むっ」ピクッ
陸奥「どこの誰とは言いませんけど、芦名家を滅ぼして天狗になりその後、小田原攻めで遅刻。
頑張って切りとった会津・御尾崎岩瀬・安積・安達諸郡を召し上げられる」
政宗「………」
陸奥「葛西・大崎の一揆を扇動して、一揆を自分達で鎮圧すれば領土ゲット♪と考えたら」
政宗「一揆が和賀・稗貫・出羽国などの東北各地に飛び火してー♪」
陸奥「一揆扇動の懐疑で~太閤殿下から呼び出しくら~い♪」
陸奥「伊達・長井・信夫・田村・苅田・安達郡を没収されて……」
政宗「………うう」
陸奥「大規模な一揆が勃発している葛西・大崎12郡を押し付けられ
たのは誰だったかしら~?みっともな~い」
政宗「葛西・大崎の一揆を撫で斬りした伊達政宗ちゃんだよ☆」
陸奥「葛西・大崎の一揆軍との血みどろの抗争、お・疲・れ・様☆」
政宗「うるせええええ」
陸奥「まぁ、でも100万石の大名でしょう。流石、上杉とは器が違うわよねー」
政宗「ごめんな。むっちゃん、さっきは言い過ぎた」
陸奥「こちらこそ。ごめんなさい…許してくれるのね」
陸奥「流石、100万石ー!よっ、日本一!」
政宗「だろ?もっと俺を褒めろ」
陸奥(チョローイ)
―執務室―
政宗「ここの水軍の規模は?」
陸奥「私だけ」
政宗「そういうボケはやめろ。いつもの俺なら打ち首にしとるぞ」
陸奥「あなたがここに来る前の話だけど」
陸奥「前任の提督がね、とある戦艦を手に入れるために資金と資材、艦娘までも
投入したら資金と兵力スカンピンになったの」
政宗「ハハハッwwww糞をもらした狸もこんな、爽快な気分だったろうな。ワロスwww
そんで、任務を達成できないと…お前は解体処分か」
陸奥「…はい」
政宗「任せておけ。俺、超できるヤツだから。世界を滅ぼす悪ーい水軍のことを聞かせろ」
――陸奥・説明中――
政宗「海図もってこい。出陣するぞ」
陸奥「即決ね。何か策があるのかしら?」
政宗「そもそも、敵は何でお前らを攻めるんだ?」
陸奥「不明なのよねぇ。交渉も断られているから」
政宗「敵の水軍は海からやってくる。海で不自由なく暮らせる魚が、陸地に興味を示すか?
何で陸地を攻めるんだ?漁師で不自由なく暮らせる人間が、山で樵はやらん」
政宗「つまり、連中は陸地が欲しいんだ。海図を見るに…敵の水軍によって小島が本土から隔離されている。
そーんで、この鎮守府は攻撃されっぱなし。多分、この小島が敵の中継基地」
政宗「ここに奇襲をかける」
陸奥「ちょっと待って!あまりに無謀すぎないかしら」
政宗「待ってても解体されんぞ?敵が攻めてくれば敗北は必至」
政宗「だったら、こちらから攻める」
政宗「増援なし、物資もない、兵もない。こういうときは乾坤一擲に限る。
心配するな!今日負けるか、明日負けるかの違いしかない」
――小島・上陸――
陸奥(艤装外しているおかげで腰あたりがスースーして落ちつかない)
陸奥「すんなり上陸できたわね」
政宗「お前らの戦闘記録を読んだら連戦連敗。さらに上陸戦闘した記録も一切なかったんで
連中は油断しきっとる。手筈どおりやれ」
陸奥「了解」
政宗「後で合流な。じゃんじゃん燃やせよ。俺も、やることやってくる」
陸奥(放火魔ってこんな気分なのかしら…。あ~…よく燃える)
陸奥(すごーく気もちいいー…… 最高ねっ!!)
陸奥「自分が爆発炎上するのは嫌だけど、炎上させるのって快感…スッキリするわね」
陸奥「そういえば政宗提督は何をしているのかしら…」
陸奥「あら、いけない。早く放火を済ませて、脱出の準備を整えなくては…!」
――海上・脱出――
政宗「焼き打ち…ひ、ひっ! よーく。燃えとるわハッハハハ」
陸奥「綺麗ね。大文字焼きを思い出すわ」
陸奥「ところで、その大きな風呂敷包みの中には、何が入ってるの?」
政宗「ああ、雑兵の耳」
陸奥「ひっ!」
政宗「あとはなー、位が高そうなやつの首。あいつら寝ていたんで簡単だったわ」
陸奥「ちょっとー!生首の液とかもれてない!?」
政宗「少しだけ」
陸奥「イヤアアアアアアアアアアアアア」
政宗「大丈夫、大丈夫ハハハッ」
陸奥「絶対に私につけないでよ!!」
※陸奥と伊達は おんぶの状態
政宗「赤子もいたが荷物が増えると面倒なんで、人質とらなかった……すまん。面目ねえ」
陸奥(天国の姉上さま…戦国時代の人は修羅の時代でございました)
政宗「さぁーて、このまま水軍本部に行くぞー喜べ、褒美がでるぞ」
陸奥「行くって…」
陸奥「あぁあ!?……まさか…耳と生首を持っていく気!?」
政宗「新鮮な方がいいだろ。痛むと、本部が難癖付ける可能性がある」
陸奥(海軍のお偉いさん、ドン引きね)
政宗「それとも、日持ちする塩漬けの方が好みか?塩漬け作業はお前やれ」
陸奥「無理無理ー絶対にムーリ!!」
一時中断します、また後で投稿します
伊達のマーくん、野球選手の田中マー、岩クマーさんといい仙台はマーとの縁が深いなw
――大本営・玄関――
陸奥「着いたわ。ここが大本営」
政宗「なかなか大きい屋敷だな。それに比べて、お前の鎮守府の貧相なことよ」
陸奥「海軍の親玉だからねぇー大きいわよ。あと、中で抜刀しちゃダメよ?問題になるから」
政宗「教養ある文化人な俺が抜刀するわけないじゃんww任せとけwww」
政宗「そういえば陸奥は首級0じゃんwwビック7って何なの?」プッ
陸奥「あーはいはい、早く行きますよお爺ちゃん」ギリギリ
――大本営・内部――
中将「ご苦労さん。お前の鎮守府もやっと戦果を挙げたな」
陸奥「はい」
政宗「これは長門型 2番艦・陸奥が挙げた首級である。見分されたし」
中将「あー、そういうパフォーマンスはいいから」
陸奥「では、鎮守府の解体は延期ですね?」
中将「延期だ」
中将「やれやれ、お前みたいなクズ艦艇がいるせいで、我々海軍は税金泥棒と罵られているよ」
陸奥「ははは…」
政宗「………」
秘書艦「解体するにも税金がかかりますし、困ったものです」
中将「おい、本当のことを言っては失礼だぞ?一応、資材として役立つんだしね」
秘書艦「フフッ失礼」
政宗「………」ニコニコ
陸奥「失礼します」
――大本営・玄関――
陸奥「はぁ……やっと終わった」
政宗「奴らが何を言っているか…仔細はわからんが、馬鹿にされたことは理解した」
陸奥「まーくんが、キレるかとハラハラしたわ…それより、私の手柄にしてよかったの?」
政宗「むっちゃんが戦果無しで、あまりにも可哀そうだったから譲ってやったんだよ。俺に感謝しろよー」
政宗「まぁ、俺は今まで散々、戦功を挙げてきたしなぁー!大大名の余裕ってやつだハッハハ」
陸奥「ありがとう。じゃあ、今日は祝勝会ね」
政宗「美味いもの用意しろ。カレーライスな」
陸奥「お爺ちゃんは、お粥の方がよろしくなくて?」
政宗「俺を年寄り扱いするんじゃねー!まだ若いんだよ!永遠の10代だぞ」
陸奥「そ、それはそれで問題ないかしらぁ?」
政宗「やかましいー!心は元服したときと変わらねえ!!」
陸奥「はいはい。買い物して帰るわよー」
陸奥(翌日、大本営の中将と秘書艦が遺体で見つかった。公式発表では事故死とされたけど)
陸奥(実際は首を切り取られ、その首はドブに投げ捨てられていた模様)
陸奥(物騒だなと思うが…不思議なことに、私の心は晴れ晴れとした)
陸奥(海軍では、やれ人斬りだとか通り魔だとか大騒ぎ。幹部と一部の艦艇には護衛がついた)
陸奥(特に理由はないけれど…多分、私が斬られることはないだろう)
陸奥(姉さん、戦国武士ってイイですね。私は…いや、拙者は爽快な気分でござる…
患っていた不眠も治り、よく眠れます)
戦国の武士に喧嘩売るから仕方ないね(合掌)
政宗「陸奥は守護っぽい雰囲気あるな」
陸奥「わかるわーw戦いの女神っぽいってイメージね。自分でもわかるわー」
政宗「残念!違いますwww」
政宗「貧乏鎮守府に執着している点が、守護大名っぽいんだよ。
○○の土地は自分が守らなくてはならない!他者に渡さん!って感じだな」
陸奥「姉との思い出と、お墓もあるしね…死んでも守るわよ」
政宗「素晴らしい」
政宗「『義や愛ため、平和のために戦います』なんて奴は、信用できん。
戦う目的がなくてはならん。少しでも生活を豊かにしたいとか、自分の名誉や意地
親兄弟・一族、先祖代々の土地を守るため…とかな」
政宗「文禄・慶長の役、関ヶ原も皆が目的を持って戦った。
領地が欲しい、政敵を排除したい等…。お前ら艦艇も、戦う理由やら目的あんだろ」
陸奥「そんなことより政宗先生!お金と人材がたりません」
政宗「足りないのなら、奪えばよいのですよー…他の鎮守府にいる艦艇達を利用して」ニコッ
陸奥「どうやって関係もつのよ?というか、既に関係が出来てるのね」
政宗「茶湯に詳しい文化人で、一揆扇動も得意な大名だーれだ?」
陸奥「ああ、なるほど…そういうセンスは最強ね」
陸奥「お茶が美味しいわ」
政宗「だろー。茶湯の話題で友好を深めつつ、ほっかほっかの白米と仙台味噌を送ったら、大物が釣れた」
陸奥「誰なのよ、大物って」ズズッー
政宗「大和と加賀」
陸奥「ブッー!!」
政宗「茶を吹くなよ…まぁ、今も昔も変わらない。豊臣政権では派閥争いがあった」
陸奥「石田三成達と福島正則派の衝突ね」
政宗「組織はある程度、大きくなると派閥争いが発生する。鎮守府という仕組みの中でも、派閥争いがあってな
とある鎮守府では、大きな派閥は3つある」
政宗「大和派、加賀派、金剛派の3つ。この派閥争いは、提督達は気づいておらんか無視しておる」
陸奥「見かけは仲が良いんでしょうね…」
政宗「その派閥争いを利用して、お金と人材を、おいしく頂く」
陸奥「いくらなんでも人材は無理じゃない?」
政宗「派閥争いの勝者は、敗者を完全に消したいと思うが[ピーーー]わけにもいかない。
敗者は他の鎮守府に異動して、安全を確保するなり再起したいが…
男である提督達は気づかないか、見て見ぬフリをする」
陸奥「女の派閥闘争なんて、関わるとめんどくさそうだものねえ…」
政宗「敗北者を受け入れ、俺達の鎮守府の戦力とする」
政宗「陸奥は自分の鎮守府さえ、守れたらそれでよいのだから
派閥争いには関係ないし、敗北者を受け入れても大して問題ない」
陸奥「派閥闘争の敗北者を受け入れたら、勝者から睨まれないかしら?」
政宗「派閥は2つだけではない。必要な戦力を手に入れたら、他の派閥と手を組むなり
傍観を決め込めばいいのだ。あんまり喧しいようなら排除する」
政宗「さて…喜べむっちゃん。貧乏鎮守府で、ぼっちである君にお友達が増えるよ☆」
陸奥「え?」
政宗「金剛派の金庫番に会いに行くぞー!お友達が増えて嬉しいだろー感謝しろ」
陸奥「金庫番…ま、まさか」
政宗「霧島。霧島さんと仲良くお話しようねww」
陸奥「凄く……胡散臭いです」
政宗「霧島さんはお金儲けが得意らしい。ちょっとお金をわけてもらおうや…ハハッ」
陸奥(姉さん…戦国武士は本物のヤ○ザでした。ぶっちゃけ大河ド○マのイメージと全然違います)
陸奥(伊達政宗公はちょっと、アレというか個性的な人なのですが)
陸奥(彼が鎮守府に来てから、鎮守府の生活水準が改善されたので良しとします)
一時中断します
続きは後ほど・・・・。
おつおつ
―某料亭―
霧島「はじめまして。霧島です、お困りでしたら、いくでもお貸ししますよ」
霧島「低金利ですから安心してくださいね。お金ならいくらでもありますからね」札束ドン!
陸奥(サラ金みたい)
政宗「これこれ、陸奥さん。お金を素手で持つもんじゃあないですよ」
政宗は 金銭を広げた扇の上に乗せて、遠慮深げに眺めた
霧島「本物ですよ。手にとって、じっくりと確認してください」
政宗「………」
政宗は、突然と扇の上で金銭を弄ぶかのようにポンポンと跳ね上げ始めた
政宗「陸奥は、進水式にやんごとなきお方も出席した名誉ある艦艇ぞ。
その艦艇の手を、このような不浄な物で汚すわけには、いかないな」
霧島「……何が言いたい」
政宗「この金はどこから出てきたのやら。陸奥よ、戦の敗北者には何が待ってんだ?」
陸奥「落ち武者狩り?」
政宗「人身売買が抜けてんぞー。天文年間、弘治年間頃の九州では良い商売になったそうな」ニヤニヤ
霧島「………」
政宗「秀吉は、人身売買に関わった日本人の仲介人や船主を磔。慶長元年、イエズス会は奴隷商人を破門。
慶長二年四月、インド副王は日本人奴隷の売買を禁じたが従う商人は少なかった」
政宗「あぁー恐い恐い。この南蛮眼鏡、現代人のふりしてるが、頭の中が戦国時代だぜ」
霧島「あークソ、ゴチャゴチャと…だから何だよ、何なんだよ!」
霧島「ああ、そうだよ!死にかけの深海棲艦を片っぱしから売りさばいてるよ。深海棲艦は
頭のおかしい金持ちや将校がダッチワイフとして買ってくれるのさ。人じゃねえから、何しても許される!」
陸奥「!?」
陸奥「!?」
霧島「元手はタダ!儲かるんだよ。でもな、深海棲艦を売ったって違法でも何でもねえ。
アレは毒にも薬にもならねぇが、オモチャにはなるんだよ。ファックすると良いらしいぜー」
霧島「人を脅迫するなんて百年早いんだよクソッ!クソッ!!爺と婆、まとめて海に沈めてやらあ」
政宗「今の聞いたか?陸奥」
陸奥「しっかりと聞いたわ。録音も完了」
霧島「ああ?」
政宗「御召艦の栄誉を賜ったのは姉君だったかのう?
御召艦の妹君は、深海棲艦ダッチワイフ販売で儲けてたんだ、まーくん知らんかったわー」
政宗「それに比べて、進水式にやんごとなきお方も出席した陸奥さんは
武功によってのみ生活しておるが…フフッ、随分と違うでおじゃるな?」
霧島「ッギ……ギ」
政宗「これは近衛前久のモノマネな!似てるだろ?」ドヤッ
政宗「むむ?御召艦の妹君、滝のような汗が流れておるが大丈夫でおじゃるか?麻呂が扇いでやろう」パタパタ
陸奥(まーくんの煽り才能が天下無双)
霧島「………」
政宗「金剛さんだっけ?提督と婚姻希望らしいが…姉妹である霧島さんはさぁ」
政宗「もちろん、結婚式の費用は出すよな?残念だなぁ、汚れなき花嫁衣装は
深海棲艦の自慰玩具販売して、得たお金で買われたんだなぁー…へー」
霧島「ひっひっ…」
政宗「結婚式には自慰玩具販売のお客さん、もちろん将校も招くんだろ?職場だもんなぁ、出席するよなwwwwww
式は下種が用意して、出席者も下種。ついでに挨拶も下種が行う」
政宗「随分とまぁ、下種な結婚式でゲスなー!」
陸奥「霧島が息してないわよ」
霧島「 」
続きはまた次回すいません
政宗「毎月資金と資材、送れよ。滞ったら…わかってんだろうな」
霧島「ハイ」
政宗「榛名は人質として、こっちの鎮守府に送れ」
霧島「わかりました…」
政宗「あと、お前も婆になるから安心しろ。ついでにケジメとして陸奥の足なめろ…誠心誠意こめてな」
陸奥「遠慮します」
――執務室――
陸奥「人質をとるのはいいけど、射殺とかやめてよね…」
政宗「お前は何を言っているんだ?」
政宗「人質ってのは、生きてるからこそ価値があるんだぞ。榛名には、存分に働いてもらうヒッヒヒヒ」
陸奥「ところで今回の脅迫に関して、霧島の情報を漏らしたのは誰?」
政宗「榛名がそれらしいことを仄めかした。大部分は俺のハッタリ、何にも確証なし」
陸奥「何故、そんな予想を…」
政宗「お前…長生きしている癖に、純粋なやつだな」
陸奥「年齢のことは言わないで」
政宗「深海棲艦の面を見ればわかんだろ。とっ捕まったら、犯されるわい。何したって、文句も出ない」
陸奥「ほら、戦国時代でも規律とか法度があったじゃない?」
政宗「古今東西、どんな軍勢もやることは同じよ。収奪するもんだ。ただし、時と場所を選ぶだけの話だ」
政宗「いつまでも味方と思うな、親兄弟・姉妹…名言だな」
陸奥「世知辛いわねえ…」
陸奥(榛名がこの鎮守府に加わるらしい)
陸奥(姉さん…初日から伊達政宗公が榛名を手打ちにしないか、陸奥はハラハラしております)
陸奥(天国の姉さん、私に加護を!)
長門(ごめんね陸奥、ごめんね。戦死した駆逐艦と遊ぶのが忙しいから無理です)
陸奥(姉さん…楽しそうですね)
ながもぉん!
奥州筆頭が英語じゃなくてスペイン語バリバリなのを想像してたのに。
失望しましたビスマル子のファンやめます
>>43
長門さんは毛利とミックスさせようと思いましたが
輝元さんは人妻に手を出す人なので難しいですね
政宗「ひゃっはー」
ドガッガガガガガガガ!
陸奥「男の子は今も昔も鉄砲好きなのね~。弾はいっぱい余ってるから遠慮しなくていいわよー」
政宗「ひゃっはー」
ドガッガガガガガガガ!
陸奥「1時間も乱射して飽きないわね」
政宗「いいなーこれ。自動小銃ってやつ?これ欲し~い」
陸奥「おじいちゃん、日が暮れはじめたから帰りましょう」
政宗「これで戦の常識を覆したい。元服した俺に自動小銃を贈ってくれ」
陸奥「歴史の教科書の内容が一変しそうだからやめて」
政宗「歴史を変えろと言うなら、けーたい電話の方がいいけどな。いつでも離れていても瞬時に情報交換ができる」
陸奥「こっちでは携帯電話を煩わしいと思う人もいるのよ」
政宗「贅沢な話だなー。最高な道具だぞ?奥州に居ながら、京の情報がすぐに手に入る。とんでもない話だ」
政宗「戦なら、離れた2つの軍勢が即座に情報を伝達・交換できる。伝令を
使わなくて済む。けーたい電話を持って、戦国時代やりなおしてえー」
――執務室――
陸奥「霧島の脅迫に関してだけど政宗提督にしては、要求した資金と物資が少な目よね?」
陸奥「もっと搾り取るもんだと思っていたわ」
政宗「あれでいいのだ、領土経営と同じことよ。領国においては領民は生かさず殺さず」
陸奥「持ちつ持たれつ、ってことね」
政宗「そういうことだ。過度な搾取によって、追い詰められ反抗されると面倒だ。
ある程度は、相手の面目と生活を保ちつつ、こちらは納められた品を美味しく頂く」
政宗「もしも…霧島から奪うとは、何もかも奪う」
陸奥「全部?」
政宗「全部だ、キレイサッパリと掃除する。家族、一族郎党、女子供も片っぱしから撫で斬り
霧島に関わる者は、悉く根絶やしにせねばならん」
陸奥「うわぁ…苛烈ね」
政宗「中途半端にやると、将来に禍根が残るんでな。キレイサッパリと滅ぼすのが無難ぞ」
陸奥「うわぁ…苛烈ね」
政宗「"一族の恨み辛み"とか"先祖代々の土地を取り戻す"と考える奴を
敵に回すとスゲーめんどくさいぞー」
政宗「土地に拘る奴は特にな」
陸奥「自縛霊みたいに言わないでよ!それって、半分アタシのことじゃない?」
政宗「まぁね」
政宗「でもなぁー仲間にすると心強いんだよ。頼りにしているぞ、世・界・七・大・戦・艦」
陸奥「提督……。この陸奥に任せておいて!」
陸奥(そろそろ榛名が来るかしら…)
陸奥(ところで天国の姉さん、報告があります)
陸奥(陸奥は…久しぶりに他人から頼られましたよ…うっうっ)
陸奥(WW2では、戦うことなく沈んで、皆さんからガッカリされましたけど…)
陸奥(生きててよかったです)
長門(ごめんね陸奥。姉さんも、ほとんど戦闘らしい戦闘してなくて、ごめんね)
まー君は十年早く生まれてくれば、天下を取れた逸材
九州のたー坊も似たようなもんだが
このコンビ好きだわー
トリプル小十郎呼んでこい
いっそのこといろんな戦国系とコラボるのもよさそう
ただ、ドリフターズ抜くとキャラ濃いのはマイナーな漫画アニメばかりになるけど
榛名「榛名、着任しました。よろしくお願いします」
陸奥「はじめまして陸奥よ。よろしくね」
政宗「悪いようにしねえから。お前の歓迎会やるから遠慮なく、食べれ」
陸奥「普通の和食だけどね」
政宗(陸奥が予算を減らしたせいで、良い食材が買えず)
政宗(伊達政宗の面子が潰れるところだった。何とかやりくりしたが…榛名は満足するだろうか)
榛名「いただきます…」
榛名「もぐっ…もぐ…」
……榛名・回想……
比叡「夕飯は比叡特製カレーよ。いっぱい食べてね」
榛名「実は……」
比叡「いっぱい食べてね!」
榛名「お友達と外食してきました」
比叡「お姉さまも外食したっていうし……」
榛名「……」
比叡「せっかくカレーを作ったのに…ボソッ」
榛名「わ…私、お腹…空きました」
比叡「カレーのおかわりは自由だからね」
榛名「いただきます……ぱくっぱくっ……」
比叡「顔色悪いけど大丈夫?」
榛名「はい、榛名は大丈夫です!ニコッ」
比叡「金剛お姉さまの分もあるし、私の分までいっぱい食べてね!!」
榛名「はい!」
榛名「ぱくぱく…もぐっもぐ…」
比叡「美味しい?」
榛名「美味しいです」
比叡「大盛り10杯まで、おかわりあるからね」
榛名「はい、榛名は大丈夫です!」
……榛名・回想終わり……
榛名「……うっうっ…おい…ひぃ(美味しい)」
陸奥「急に泣き出したんだけど…食事に何か入れたの?」
政宗「いや。戦力兼人質だから生きて貰わないと困るだろうが」
陸奥「ズズッー…いつも朝食で出てくる味噌汁ね。榛名には仙台味噌が合わなかったかしら」
政宗「俺は仙台味噌を使った味噌汁、白米、刺身、卵焼きを作っただけだからな。何もしてない」
政宗(スーパーで買った1パック980円の刺身だと見抜かれた…?)
榛名「う、っうっ…はぐはぐっ!おぃひぃ(美味しい)…もぐもぐっ」
政宗(刺身の件は…見抜かれてないようだな)
政宗(予算さえあれば、もっと接待できたのに…伊達政宗、一生の不覚)
榛名「おかわりお願いします!」
政宗「俺の分も食べろ」
陸奥「あらあら、お腹空いてたのね」
榛名「もぐっもぐっ…ぱくぱくっ」
政宗「お、落ちついてよく噛んで食べろ。喉につまるぞ」
榛名「はい、榛名は大丈夫です!」
陸奥「デザートもあるわよー」
政宗「豆大福もあるぞ」
榛名「もぐもぐっ…おかわりお願いします!」
榛名「ふぅ……」
榛名「ごちそうさまでした」
政宗(どうやら歓迎会は成功したな)
陸奥(合計で米茶碗4杯、味噌汁5杯、豆大福3つ、おかわり……空母に比べたらマシね)
榛名「…はぁ~…」
榛名(榛名、生きていて良かったです!!)
比叡カレー地獄から脱出出来て良かったね……
ダテムネメシ作りうまいからな
ずんだもちつくったり
比叡のファンの方には申し訳ないネタとなりました、すみません
――某所――
加賀「大本営の中将と秘書艦が遺体で見つかった、例の人斬り事件について、教えてほしいの」
あきつ丸「あの事件の詳細は軍機であります」
加賀「お願いするわ」
あきつ丸「軍機であります」
加賀「陸は予算を減らされて、お困りでしょう。コレでお願い」
加賀の差し出した薄い本を受け取るあきつ丸。
あきつ丸「加賀殿、陸とか海とか一体何なのでしょうなー」
加賀「海と陸、お互いが手を取り合っていく必要があると思うわ」
あきつ丸「あきつ丸、独り言を言うのであります」
加賀「助け合いの精神は大切よね。ありがとう」
あきつ丸「中将殿と秘書艦である艦艇は首を取られておりました」
加賀「凶器の断定は?ノコギリや斧かしら?」
あきつ丸「いいえ。切り口は綺麗なもので、凶器は鋭利な刃物であると思われます。
ノコギリや斧を使った痕跡は皆無であります」
加賀「一太刀…」
あきつ丸「そう!まさに一太刀であります。骨の境目をスッパリと切断しておりますゆえ…
中将殿らを斬った下手人はかなりの使い手であります」
加賀「陸軍でそのような訓練は?」
あきつ丸「ありえません。訓練において真剣で人を斬るなど、狂気の沙汰であります」
加賀「海でも、ないはずだわ」
あきつ丸「そもそも現代の日本に犯罪者以外では、真剣で人を斬った人間など存在しないはずであります」
加賀「現…代?」
あきつ丸「人を斬る事に"手慣れた人間"など、現代ではありえないことであります。
手慣れるほど人を斬れば、騒ぎとなって警察のお世話になるであります」
加賀「……」
あきつ丸「武士の存在していた江戸時代や幕末ですら、大きな問題になるでしょうな」
加賀「……」
あきつ丸「か、加賀殿?」
加賀「…いえ、何も。協力感謝します」
加賀「失礼」
――喫茶店――
赤城「ここのアイスは美味しいですねー」
加賀「……」
赤城「あ、加賀さん。加賀さんもアイス食べますか?」
加賀「……赤城さん」
赤城「待ちくたびれましたよ。どうです?収穫ありました?」
加賀「赤城さん…神聖な大本営に、深海棲艦の首を持ちこんだ連中がいたわよね?」
赤城「はい『頭がおかしい』って騒ぎになってましたね。たしか…某鎮守府だったかと」
加賀「……」
赤城「某鎮守府は戦果に乏しく、予算を減らされていた鎮守府でしたからね。
予算獲得のための、狂ったパフォーマンスだって…噂でしたよ」
加賀「……フフッ」
赤城「店員さん、アイスを追加お願いします」
加賀「……」
加賀(あの隻眼の伊達という老人…ただの老人に非ず)
赤城「店員さん、プリンの追加を!」
加賀(犠牲を問わず戦果を求める提督、私達を玩具として扱う提督など
狂っている提督は何人か見たことはあるけれど……何かが違う)
加賀(少なくとも、普通の軍人ではないことは確かなようね)
加賀(もっと血生臭い、おぞましい何か)
赤城「ここのプリンは格別ですねー」
また次回おやすみなさい
おつ
このSSまとめへのコメント
ソシャゲの戦国時代風なもの想像してたけどすげー戦国時代のこと詳しく書いてくれてる。長く続いてほしい期待してます