姉「来たか……!!」ガタッ
姉(試行期間は10年らしい)
姉(しかも試行期間が終了しても、期間中に結婚した者は離婚しなくてもよし)
弟「~♪」
姉「」ゴクリ
弟「? なんだよ、姉ちゃん」
姉「……弟、昨日のニュースは見たか?」
弟「ああ、見たけど?」
姉「ふふっ……やったな!!」
弟「?」
弟(ああ、姉ちゃんが好きなアーティストがオリコン一位とってたな、そういや)
弟「よかったな、姉ちゃん」
姉「お、お前はうれしくないのか?」
弟「俺? 別に」
姉「な、何でだ!?」
弟「何でって……別に俺は好きじゃないし」
姉「」
弟「知ってただろ、別に。俺姉ちゃんと趣味合わないし」
姉「」
姉「弟……!!」
弟「なんだよ?」
姉「お前は私の事が嫌いなのか!?」
弟「は? 別に嫌いじゃないけど」
姉(好きでもないのか!?)
姉「……照れ隠し?」
弟「な、なんだよいきなり」
姉「いいから答えろ!」
弟「いや……そりゃ、好きだよ?姉ちゃんのことは」
姉「」
姉「け……」
弟「?」
姉「結婚しよう!!!!」
弟「はあ!?」
姉「そ、相思相愛なら別に構わないだろう?」
弟「……いやいや」
姉「いや、私も……昨日のニュースを見るまでは諦めかけていた」
弟「は?」
弟「ちょ、ちょっと待てよ……」
弟「好きなアーティストが一位取ったからって」
姉「? 何の話だ」
弟「は?」
弟「じゃあ、ニュースって一体何の」
姉「法律的に、近親での結婚が認められたんだぞ!」
弟「!?」
姉「だから弟」
姉「キ、キスしよう?」
弟「バ、バカか!するわけないだろ!」
姉「何でだ?」
弟「なんでって……」
弟「第一、俺たちは姉弟で」
姉「だから、それはもう私たちの結婚及びキスを邪魔する要因にはならないんだぞ?」
弟「い、いや……」
姉「だから……な?」
弟「……うん」
弟「ってするか!」
姉「ちっ」
続きは?
姉「なんで嫌なんだ?」
弟「俺の姉ちゃんへの好きはそういう好きじゃない」
姉「じゃあどういう好きなんだ?」
弟「家族としてのだよ」
姉「……///」
弟「何で顔赤くすんだよ」
姉「家族って……夫と妻としての好きだったのか」
弟「姉と弟としてだよ!」
姉「でも……結局は好きじゃないか」
弟「……。」
姉「あのな弟、父さんと母さんだって賛成してくれるさ」
姉「だから気にするな」
弟「そういう心配してねーよ」
姉「むう……」
姉「じゃあ弟は何を心配してるんだ」
弟「姉ちゃんの頭の中だよ」
姉「?」
弟「あのな姉ちゃん」
姉「なんだ?」
弟「従姉さんいるだろ?」
姉「む?」
弟「姉ちゃん、従姉さんのこと好きだよな?」
姉「ああ」
弟「俺の姉ちゃんに対する好きは、その好きと一緒なんだよ」
姉「!?」
姉「じゃ、じゃあ弟は……私にあんな事やこんな事をしてほしいわけか///」
弟(こいつ従姉さんのことどういう風に見てんだ)
弟(従姉さんに今度会ったら注意するように言わないと)
姉「どうした?」
弟「いや、別に」
姉「?」
姉「とにかく、私達はもう結婚できるんだ。十年以内に役所に届出ないと」
弟「……。」
弟(はあ……駄目だこの人)
弟「姉ちゃん」
姉「なんだ?父さん達に報告に行くか?」
弟「俺、姉ちゃんのこと嫌いだから」
姉「!?!!??」
弟(諦めてくれよー)
姉「弟……」
姉「いつからツンデレになったんだ?」
弟「ちげーよ!」
続けて
姉「恥ずかしがらなくていいぞ?」
弟「あのさぁ、姉ちゃんって俺の話聞かないよな」
姉「そんなことはない。言いたいことがあるなら言ってみろ」
弟「俺は姉ちゃんのことは好きだけど、結婚しません」
姉「なんで?」
弟「……だってさ」
姉「だって何だ」
弟「……姉弟じゃん」
姉「だからそれは」
弟「あーもう……!!」
弟「いくら法律が変わっても、ありえないの!」
姉「……むう」
姉「つまりなんだ」
姉「弟は、周りの目が怖いと」
弟「って言うか、大体姉ちゃんへの好きは違うって言ってるだろ」
姉「私は好きだぞ?」
姉「弟の事」
弟「あ、あのなぁ」
姉「お前が7歳の時から、家族じゃなくて男として見てきた」
弟(……。)
姉「だから、キスしようぜ!」
弟「断る!」
姉「hは?」
弟「悪化してんだろ!?」
姉「じゃあ何なら良いんだ!?」
弟「俺に聞くな!」
姉「……?」
弟「?」
姉「」ハッ
姉「ナニなら良いんだ?」
弟「それは俺に聞け!そして良くないわ!」
姉「むうぅ!!!」
弟「ふくれっ面すんな。俺は何も悪くない」
姉「え?」
弟「あ?」
姉「お、弟今……」
姉「俺はナニも悪くないって……///」
弟「そういう意味じゃないわ!!」
姉「じゃあどういう意味だ!」
弟「もういい加減にしてくれよ……」
姉「こっちのセリフだ」
姉「もう頭に来た」
弟「あ?」
姉「弟、あれを見てみろ」
弟「ん?」
姉(今だ!!)ガバッ
ageんな
弟「……。」
姉「……。」
弟「あのさ」
姉「なんだ」
弟「無理矢理押し倒そうとしたのか知らないけど、力で俺に勝てるわけないだろ」
姉「うむ。良い筋肉をしてるな」さすさす
弟「おい触るな」
姉「そろそろ立たせてくれないか」
弟「もうすんなよ」
姉「まさか大外狩りをかけられるとは……」
はよ
×大外狩り
○大外刈り
>>20
ハゲるぞ?
>>21
おまえもな
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