吹雪「第五遊撃部隊でお鍋をつついた」 (79)
艦これアニメに影響されて書きました
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瑞鶴「親睦会?」
吹雪「はいっ!折角なのでやりましょうよぉ!」
金剛「Nice ideaデース!ブッキー!親睦を深めることは実戦でもきっと役に立ちマース!」
吹雪「加賀さんはどうですか?」
加賀「ご飯が食べられるのなら構いません」
大井「やってもいいですけど、私と北上さんの二人だけの時間を割くようなことがあれば61cm四連装酸素魚雷が黙っていませんけど」
吹雪「だ、大丈夫だと思います…多分」
北上「まぁまぁ、こういう機会も最初で最後かもしれないんだしのんびり楽しくやろうよ。いざ沈んだ時に後悔するのも嫌だし」
大井「いやぁぁぁ!!!!北上さん沈まないでぇぇぇえええ!!!!」
北上「大井っち…例えばの話だよ」
金剛「それじゃあ決まりですネ。menuは何にするデース?」
吹雪「うーん…やはりここは定番のお鍋が」
瑞鶴「あ、それいいかも」
加賀「鍋…」
北上「皆でお鍋を囲む。親睦を深めるにはもってこいだね」
大井「お鍋と言っても、味はどうするつもりなんですか?闇鍋とか言ったら魚雷ぶち込みますよ…!」
吹雪「そんなふざけたことはしませんよ!ちゃーんと普通のお鍋です」
瑞鶴「味はどうするの?豆乳鍋とか食べてみたい気もするけど…」
加賀「水炊きがいいです」
瑞鶴「えっ!?」
北上「それ賛成」
大井「北上さんが賛成なら私も」
瑞鶴「ちょ、ちょっと…!」
金剛「私もミズタキと言うお鍋が食べたいデース!」
吹雪「じゃあ水炊きで決定ですね」
瑞鶴「私の意見はーっ!?」
吹雪「材料は私が調達してきます。他の皆さんはそれまでゆっくりしていてください」
瑞鶴「待って、調達なら私が行くわ。もしものことがあったら旗艦の貴女が伝達を受け取らなくちゃいけないから」
吹雪「た、確かに」
加賀「では私も行きます」
瑞鶴「一航戦!?」
加賀「五航戦だけなら不安しかありません。ここは食のプロに任せて」
瑞鶴「ちょっ…材料の調達くらい私一人で行けるわよ!!」
加賀「…じゃあ鶏肉の見分け方もできるのね」
瑞鶴「そ、それは…」
加賀「決まり」
吹雪「それじゃあ、加賀さんと瑞鶴さんお願いしますね」
加賀「行くわよ」グイ
瑞鶴「引っ張らないで!」
金剛「ブッキー、私達はどうしマスカー?」
吹雪「間宮さんのところに昆布を貰いに行きましょう」
金剛「Kelp?Why?」
吹雪「水炊きと言っても、ほんとにお水でダシを作るわけじゃ無いんですよ。昆布の味を染み込ませば、美味しい美味しいダシになるんです」
金剛「なるほど!」
金剛「ではブッキー!早速間宮の所へ行くデース!」
吹雪「はい!」
大北「…」
北上「暇んなっちゃったね」
大井「では北上さん!他の人が帰ってくるまで愛の逃避行を!!」
北上「…あ、うん」
〜商店街〜
瑞鶴「…うーさむさむ」
瑞鶴「ねぇ、こんなところで大丈夫なの?人気が全然無いんだけど」
加賀「何も心配することはないわ」
加賀「こんにちわ」
店員「へいらっしゃい。おっ、鎮守府んトコの一航戦じゃないか。何にします?」
加賀「お鍋用の鶏肉…」
店員「お鍋かぁ…この季節はいいねぇ」
加賀「10kgで」
瑞鶴「10kg!?」
店員「今日はやけに奮発だねぇ。何かあったの?5000円ね」
加賀「親睦会で」スッ
店員「丁度預かりまーす。親睦会かぁ、フレッシュな響きがしていいもんだ」
店員「詰めるからちょっと待っててね。よかったら野菜とか他のとこ行ってていいから」
加賀「わかりました」
瑞鶴「じゅ、10kgって消費できる量じゃないわよ!!」
加賀「大丈夫。必ず足りなくなるから」
瑞鶴「いやいやいや…」
10kgを持って帰るのは辛いだろうな
お腹がすきました
鶏肉は余ったら加賀さんが焼き鳥にしてくれるんだろう
こういう馴れ馴れしい店員嫌い
敬語使えやクソが
商店街とか個人店って常連には割りとこんな感じじゃね?
彼ヒッキーだから、触らないであげて
読んでたら腹が減ってきた
待て、まだ腹が減るほど食いもんの描写ないだろ
ましてや加賀さんとか目立つからな。見た目的にも消費量から計算した購入量的にも
鍋の大きさが足りるだろうか
瑞鶴「ねぇ、野菜はどうするの?」
加賀「八百屋で買うに決まっています」
瑞鶴「そうじゃなくて、お鍋に入れる種類を聞いてるのよ!」
加賀「…博多風にしたいと言うならキャベツが主体。だけど今回は無難に全国的な水炊きにするつもり」
瑞鶴「それなら、白菜とか?」
加賀「えぇ」
瑞鶴「後は…葱と椎茸と人参ね。そうと決まれば突っ走るわよ!」ダッ
加賀「あっ…」
加賀「(八百屋はここなのに)」
アッ!グンカンマ-チ!
加賀「(パチンコの音に反応しないで)」
加賀「…はぁ」
加賀「すみませーん」
ハ-イ イラッシャ-イ
間宮「ありがとうございまーす♪」
間宮「よいしょと」
ガラッ
間宮「いらっしゃい」
吹雪「間宮さんこんにちわ」
金剛「コンニチワー」
間宮「あら二人共、何にする?」
吹雪「あ、いえ…今日は食べに来たわけじゃないんです」
間宮「?」
金剛「Give us kelp!昆布が欲しいネ!」
吹雪「親睦会でお鍋を作るんです。間宮さんのところに行けば良い昆布があるかなぁって」
間宮「貴女達丁度いい時に来たわねぇ。たった今その昆布が届いたところなのよ」
吹雪「ホントですか!?」
間宮「ほーら、最高級の利尻昆布よ」
吹雪「ほぉ…!」
金剛「固くて…黒くて…大きいデース////」
おい金剛
金剛の棍棒が……ふふっ
加賀の鍋奉行っぷりが安易に想像出来るな
10kg5千円の鶏肉って安すぎるな
中国産かな?
瑞加賀仲いいな
吹雪「こんなに貰ってもいいんですか?」
間宮「いつもご贔屓に来てくれる貴女達には特別よ。それと、お鍋をするならこれも持って行きなさい」
金剛「Wao!大きな土鍋デース」
間宮「折角部隊のみんなでお鍋をつつくんですもの。大きいお鍋じゃないと食べづらいでしょ?」
吹雪「ありがとうございます!」ペコ
金剛「Thank you!間宮!」
間宮「楽しくやんなさいよ?」
吹雪「はいっ!」
金剛「イエース!」
ビ-!ビ-!
『通達です。第五遊撃部隊駆逐艦吹雪、提督室に出頭してください』
吹雪「えっ!また何か変なことしたかなぁ!?」
金剛「お鍋と昆布は私が部屋に持っていくらブッキーは行ってくるといいデース」
吹雪「ありがとうございます。何だろう…」タッタッタッ
吹雪「うぅ…毎度のことながら緊張するなぁ」カチコチ
コンコンコン
吹雪「第五遊撃部隊、駆逐艦吹雪です!」
『入れ』
ガチャ
吹雪「し、失礼します!」カチコチ
長門「…」
吹雪「ー!」カチコチ
長門「肩の力を抜け。大したことではない」
陸奥「貴女宛に荷物が届いたのよ」
吹雪「へ?荷物ですか?」
長門「あぁ。どうやら食材みたいだが」
吹雪「あっ…!」
長門「どうした。心当たりがあるのか?」
吹雪「もしかすると、ヲばあちゃんかもしれません。ヲばあちゃん、いつもこの時期になると畑で作った野菜を送ってくれるんです」
長門「ほぉ、野菜か。それと、手紙も同梱されていた」スッ
吹雪「どうも…」ペラ
『ヲッ!(吹雪ちゃんへ)ヲッヲッ!ヲヲヲッ!ヲッヲヲヲッ!(吹雪ちゃんが鎮守府に着任することを聞いてヲばあちゃんビックリしたよ)ヲヲッ!ヲヲヲヲッヲヲヲヲ(あんなに小さかった吹雪ちゃんがもう独り立ちだなんて…ヲばあちゃんも歳をとったねぇ)ヲヲ!ヲヲヲッ!ヲッヲッヲッ!(今年も美味しい野菜が出来たから、そちらの鎮守府へ贈ります。提督さんや隊の皆さんにおすそ分けしてね)ヲッ!ヲヲッ!(平和になったら、また顔を出しに来てください。隣のヲばあちゃんより)』
吹雪「ヲばあちゃん…」ウルッ
長門「いいおばあちゃんじゃないか」グスングスン
陸奥「えぇ、ホントに」ズビ-
大淀「…」
大淀「(なんですかこれ。なんでヲとしか書いてない手紙でここまで泣けるのですか)」
特型駆逐艦とビック7二人にスパイ疑惑
深海側と繋がりが…?
きっと深海の連中も、退役するときは解体(艤装を外して引退)して人間になるんだな
吹雪「私がここの鎮守府に配属されたこと知ってたんだ…」グッ
吹雪「お、重…」
陸奥「わざわざ手で持たなくても、荷台ぐらい貸してあげるわよ」
吹雪「あ、ありがとうございます」
吹雪「あの…これみなさんで食べてください」
長門「すまないな」
陸奥「ありがとう」
スッ
吹雪「あっ、荷台…」
グッ
吹雪「司令官…」
吹雪「ありがとうございます!」ペコ
吹雪「失礼しました!」
バタン
長門「…」
長門「それで、何が入ってるんだ?」ワクワク
陸奥「長門ったら…ずっとそわそわしてたでしょ」
長門「貰い物でワクワクしないわけがないだろ」ゴソゴソ
パカ
長門「…」
陸奥「じゃがいも、玉ねぎ、人参…」
大淀「どれも立派ですね…」
長門「(うほっ、これはカレーのフラグ)」
陸奥「今晩は肉じゃがね」
長門「えっ」
大淀「この材料だと…そうなりますね」
コクコク
長門「か、カレー…」
ながもんかわいいな
瑞鶴「ハァ…ハァ…ここにあるなら先に言いなさいよ…」
加賀「勝手に行ったのは貴女」
八百屋「加賀ちゃん、今日は赤城ちゃんと一緒じゃないのね」
加賀「はい。新しい隊の皆で親睦会を」
八百屋「へぇ〜、焼肉とか?」
加賀「いえ、お鍋を」
八百屋「お鍋かぁ。それじゃ、お鍋にあう野菜持ってくるから待っててね〜」
瑞鶴「ね、ねぇ…アンタどんだけここに来てるの…?」
加賀「お腹がすいたらよ」
瑞鶴「ほぼ毎日ってことじゃない」
八百屋「あ、これ野菜スティックなんだけどよかったら食べて」スッ
加賀「ありがとうございます」
八百屋「はい貴女も」
瑞鶴「どうも…」
八百屋「取り敢えず白菜と人参と椎茸と葱でいいかしら?」
加賀「構いません」シャクシャク
八百屋「それじゃ、白菜1kgと人参800gと椎茸500gと葱300gで…3500円になります」
瑞鶴「えっ!?そんなに食べないでしょ!?」シャクシャク
加賀「大丈夫よ…これで」
八百屋「ちょうど頂きますね」
瑞鶴「…」シャクシャク
瑞鶴「(美味しいわね野菜スティック)」シャクシャク
いいね
八百屋「折角だし他も回ってきたら?荷物は預かっておくから」
瑞鶴「いいんですか?」
八百屋「えぇ。向こうにも面白いお店がたくさんあるわよ?」
加賀「行きましょう」
瑞鶴「」ペコ
すき
加賀「…」シャクシャク
瑞鶴「…」テクテク
惣菜屋「あら加賀ちゃん、こんにちわ」
加賀「こんにちわ」シャクシャク
惣菜屋「今ちょうどだし巻き出来たところなのよ。おひとついかが?」
加賀「ありがとうございます」ガバチョ
ムシャア
惣菜屋「お、おひとつ…」
(ナカチャンダヨ-☆
加賀「」テクテク
瑞鶴「…」テクテク
揚げ物屋「おーい加賀さーん」
加賀「こんにちわ」
揚げ物屋「コロッケ揚がりましたよ。食べていきますか?」
加賀「いただきます」
瑞鶴「…」
こういのすき
オニギリガ-
ヤキトリガ-
アツカンヨ-
ナカチャンダヨ-☆
加賀「…」モグモグモグ
瑞鶴「ね、ねぇアンタ」
加賀「もぐもぐもぐ」
瑞鶴「食べてからでいいわ…」
加賀「」ゴクン
加賀「なにかしら」
瑞鶴「いつもこんな感じなの?」
加賀「いえ、今日はそこまで」
瑞鶴「そこまで!?これ以上があるっていうの!?」
加賀「えぇ、赤城さんとならラーメンご馳走してくれたわ」
瑞鶴「そ、そうなんだ…」
瑞鶴「(今度二人について行こうかな…)」
加賀「これ以上行っても何もくれません。戻りましょう」
瑞鶴「食べるためだけだったの!?」
加賀「?」キョトン
瑞鶴「いや…何当たり前のこと言ってるのみたいな顔しないで…」
八百屋「よいしょと、白菜はこれくらいでいいですか?」ドスン
加賀「構いません」
瑞鶴「あの、トラックまで出してくれてありがとうございます」
八百屋「いえいえ、これもサービスの一貫ですよ」
お肉屋「あっ、おーい!」ゴロゴロゴロ
お肉屋「すまんがコイツも一緒に届けてやってくれないか?」
八百屋「うわっ、すごい量の鶏肉…」
お肉屋「ここだけの話、2、3kgは比内地鶏なんよ」ヒソヒソ
加賀「なんと…!」
加賀「本当に、ありがとうございます」ペコペコ
お肉屋「艦娘のおかげでこの商店街も健在してると言ってもいいからね。これくらいはサービスサービスよ」
八百屋「ではそろそろ出発しますね〜」
瑞鶴「あのっ!後ろ乗ってもいいですか?」
八百屋「別に大丈夫ですけど…乗り心地悪いですよ?」
瑞鶴「いいんです!ほら、一航戦も」
加賀「ちょ、ちょっと…」
ブロロロロ…
お肉屋「また来てくださいね〜!」
北上「ねぇ大井っち」
大井「どうかしまたしたか?」
北上「私達も飲み物ぐらい買いに行こうよ。同じ隊の仲間なんだし」
大井「はい!北上さんとならどこへだってついていきます!」
北上「はは…そんじゃ、行きますか」
(ヒェ-
大井「…お茶とジュースと」
北上「大井っち大井っち」
大井「はぁい?」
北上「こ、れ」
大井「お、お酒ですか…それは流石に」
北上「大丈夫だって。少しだけなら問題ないよ」
大井「でも…」
北上「大井っち!私を信じて!」
大井「北上さん…!」
北上「何のお酒なんだろう…す、すぴりたす?」
北上「まぁいっか」
ちゃんと割るんですよね…?
あっかん
吹雪「ふぅ…」ゴロゴロ
ガチャ
金剛「ヘーイブッキー、大丈夫でしたカー?」
吹雪「あ、はい。ヲばあちゃんから荷物が届いたんです」
金剛「Oh グランマデース?」
吹雪「はい!美味しいお野菜送ってくれました」
金剛「Vegetable!それならお鍋に丁度いいネ!」
吹雪「だとよかったんですけどね…」
金剛「Why?」
パカ
金剛「…」
金剛「これはcurryの具材デスね」
吹雪「後は加賀さんと瑞鶴さんが帰ってくるのを待つだけですね」
ガチャ
北上「たっだいまー、飲み物買ってきたよー」
吹雪「ありがとうございます!」
金剛「気が利くじゃないデスカー」コノコノ
北上「ふふん」
大井「北上さんが選んだんですからね。感謝して飲みなさい!」
吹雪「あはは…」
金剛「なになにー、お茶とジュースと…Oh!alcoholデース!」
吹雪「お酒ですか!?お酒はちょっと…」
北上「少しくらいいいじゃん。折角の親睦会なんだし」
金剛「ハメを外すのも親睦を深めるにはmustデース!」
吹雪「そうなのかなぁ…」
北上「まーまー、大した量じゃないから酔っ払ったりしないって」
吹雪「だといいんですけど」
大井「ぎゃっ!」
北上「大井っちどうしたの!?」
大井「き、北上さん…このお酒」
北上「お酒がどうかしたん?」
大井「スピリタスじゃないですか…」
吹雪「スピリタス!?」
金剛「Wao!challengerデスネー」
北上「え、なんかヤバイお酒なの…?」
瑞鶴「ひーふーみーよー…随分とあるわね」
瑞鶴「ねぇ、これホントに大丈夫なの?」
加賀「問題ないと何度も言っています」
瑞鶴「でもこれ絶対余るわよね。飽きるというか」
加賀「その場合はまた別の調理法があるから」
瑞鶴「そうなんだ…」
加賀「お肉よし、野菜よし…後は飲み物だけね」
瑞鶴「飲み物くらい用意してるわよ。私達はさっさと戻りましょ」
加賀「…そうね」
瑞鶴「それにしても」
瑞鶴「トラックの後ろって、かなりガタガタするわね」ガタガタガタ
加賀「乗りたいと言ったのは貴女。私は何も知らない」
瑞鶴「それはそうだけど…こんなにも居心地が悪いとは思わなかったわ。今度翔鶴姉にも教えなきゃ」ギュ
加賀「(そう言いつつ白菜を抱きかかえてる瑞鶴可愛い)」
瑞鶴「〜♪」
唐突な飯テロにはやめるんだ
なんてものを見せてくれたんだ
>>47の鍋は赤城さんによって数秒で無くなりました
お腹にきました
瑞鶴かわいい
吹雪「どうするんですか…スピリタスなんか買ってきて」
北上「知らなかったんだよぅ」
大井「北上さんは何も悪くありません!」
金剛「スピリタスはno.1のalcohol度数らしいデース。確かninety-sixだったと思いマース」
北上「マジ?アルコールランプにできるじゃん」ケラケラ
吹雪「笑ってる場合じゃないですよぉ」
吹雪「はぁ…」
ガチャ
瑞鶴「ただいまー」
加賀「野菜とお肉、買ってきました」
ドスン!
吹雪「お疲れ様です…って何ですかその量!?」
加賀「これくらいで丁度いいの」
瑞鶴「絶対おかしいわよね!?おかしいと思わない!?」
金剛「まるでfoodfightデース!」
吹雪「でも…6人で食べるんだったらこれくらいで丁度いいのかも」
瑞鶴「そんなわけないから!!」
大井「取り敢えず材料揃ったんですし、下準備に取り掛かりましょう」
加賀「では、私と貴女で野菜を切るわよ」
金剛「私もお手伝いしマース!」
2人「えっ」
加賀「…貴女、包丁使えるの?」
大井「不安しかないんですけど…」
金剛「ムッキー!私はちゃんと料理できるネ!curry大会の時を忘れたんデース!?」
加賀「そう…」
大井「まぁ、なんでもいいですけど」
瑞鶴「吹雪、北上、私達は」
吹雪「あーーーーっ!!!!!」
瑞鶴「!!」ビクッ
金剛「ブッキー!どうしたんデース!?」
大井「いきなり大声出さないでくださる!?」
加賀「…耳にきました」
吹雪「ない」
瑞鶴「えっ、何が?」
吹雪「マロニーが…ないんです」
瑞鶴「!!」
瑞鶴「完全に忘れてた…」
加賀「私としたことが…」
大井「マロニーの無いお鍋なんて北上さんのいない球磨型と同じです…」
金剛「マロニーってそんなに必要デース?」
北上「さぁ…?」
吹雪「私、今すぐ買ってきます!!」
北上「なんか面白そうだから私もついて行こーっと」
大井「北上さんがいくなら私も…」
加賀「待って」ガシッ
大井「!?」
加賀「貴女は野菜を切るという任務があるの」
大井「離してください!」
加賀「金剛」
金剛「ヘーイ!大人しく野菜を切るデース!」
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!!」
〜スーパー〜
吹雪「えーと…あったあった」
吹雪「やっぱりお鍋にはこれがないとね」
北上「ねぇ吹雪」
吹雪「なんですか?」
北上「その、マロニーってしらたきとは違うの?」
吹雪「しらたきは糸こんにゃくと同じなんですけど、マロニーはじゃがいもの澱粉…つまり葛切りに似たようなものなんです」
北上「ふーん」
吹雪「葛切りといっても本物の葛切りじゃないんですけどね」
北上「葛粉なんだよね。本物って」
吹雪「はい」
北上「そんじゃ、早く買って帰ろっか」
吹雪「そうですね」
グー
吹雪「あっ////」
ブッキー可愛い!
ガチャ
吹雪「戻りましたぁ」
金剛「ブッキー!準備はバッチリデース!」
大井「お帰りなさい北上さん。あの駆逐艦に何かされませんでしたか?」
北上「うん」
加賀「さぁ、ここに座って」
グツグツグツ
吹雪「おお…」
瑞鶴「はい、取り敢えずはジュース入れたわよ」コトン
吹雪「ありがとうございます」
北上「ありがとね」
金剛「それでは!親睦会のスタートデース!」
北上「誰か乾杯の音頭とらないの? 」
瑞鶴「その役目は、旗艦がするものなんじゃない?」
吹雪「えっ、えええ!?」
加賀「そうね」
金剛「ブッキー!いい感じの挨拶お願いするデース!」
吹雪「そ、それでは…」オホン
吹雪「第五遊撃部隊の親睦会を始めたいと思います。乾杯!」
5人「かんぱーい!」
吹雪「おいしーい!」ハフハフ
瑞鶴「しっかし…こんな大きな土鍋があるとはね」ハフハフ
金剛「Delicious!鶏肉美味しいデース!」
大井「北上さん、熱くないですか?」
北上「うん」ハフハフ
大井「あっ、フーフーしてあげますね」ハァハァ
北上「ありがと」
大井「グラス空いてますよ。おつぎしますね」トクトク
北上「ん」
加賀「」モグモグモグモグモグ
瑞鶴「吹雪、あなたのおばあちゃんから送られてきた人参美味しいわよ」
吹雪「ほんとですか!?喜んでもらえてよかったです」
金剛「vegetable stickもdeliciousデスネー」シャクシャクシャク
加賀「」モグモグモグモグ
北上「鶏肉美味しいね」
瑞鶴「一航戦のお墨付きだからね。悔しいけど」
加賀「」モグモグモグモグ
北上「ねぇねぇみんな」
吹雪「はい?」
北上「そろそろこれ、飲んでみない?」
瑞鶴「お酒?別にいいけど」
北上「水割りでいいよね」トクトクトク
北上「〜♪」クルクルクル
北上「どうぞ〜」スッ
吹雪「ありがとうございます」
金剛「どんなflavorなんでしょう」
加賀「(スピリタス…初めてですね)」
大井「北上が作ってくれた水割り!」
瑞鶴「(アルコールランプみたいな匂いするわね)」スンスン
グイッ
一同「!!!!!!」
吹雪「っ〜!!」
北上「おお…きっつぅ」
金剛「口の中が熱いデース」
大井「くぅぅ…」
加賀「…」クイッ
瑞鶴「アンタ、よく平気な顔して飲めるわね…」
加賀「確かに最初は刺激的ですが、それを過ぎると仄かな甘味を感じます」
瑞鶴「そうなの…?」クイッ
瑞鶴「〜!!」
どうなるんや...
誰も突っ込まないから突っ込むけど
水炊きの出汁は鶏からとるから昆布なんて普通使わない
関西は使うんだが?
吹雪「お酒を飲むと、食が進むってホントなんですね」モグモグ
金剛「chickenがdeliciousデース!」
加賀「まだまだあります」ドサドサ
瑞鶴「ぐちゃぐちゃに入れちゃダメじゃない!」
加賀「こんなの気にしたら負けよ」
瑞鶴「…」
瑞鶴「まさかアンタ、酔ってる?」
加賀「いいえ?」グイッ
北上「美味しいね、大井っち」モグモグ
大井「はい!」モグモグ
北上「お酒も美味いしご飯も美味い。これ以上のことはないよ」グイッ
北上「これで平和だと、なお良かったんだけどねぇ」
大井「…」
吹雪「でも、私達がこうして集まることができたのも深海棲艦が現れたからだと思いますよ」
北上「…まぁね。深海棲艦がいなきゃ艦娘もいなかったわけだし」
金剛「深海棲艦に感謝デース!アーメン」
瑞鶴「アーメンソーメンヒヤソーメン」
大井「ぶふっ」
北上「わっ!大井っち大丈夫!?」
アカン...このssは空腹時に見てはいけないスレだった...
し、知らなかった・・・
吹雪「うへへへ…金剛さぁん」スリスリ
金剛「もぅダメだよブッキー…そこはてーとくに捧げるつもりデース」ナデナデ
吹雪「よーし!じゃあ私が今からしれーかんだー!!」
金剛「それなら全然no problemデース!」バッ
吹雪「ひゅーっ!」
瑞鶴「おうおう!その乳しまいさないよ!!」
大井「甲板胸は出す乳がなくて?」
瑞鶴「はぁ!?そんなら出してやろうじゃないの!!」
大井「かーっ!そんなムキになるから甲板胸なんですよ!」
瑞鶴「なんですってぇ!?」
北上「いいねぇ。しびれるねぇ」グイッ
加賀「…」モグモグモグモグモグモグモグ
吹雪「金剛!酒だぁ!お酒買って来ーい!提督命令だぞー!」
金剛「お安い御用デース!でも」
金剛「今日の夜は寝かさないデスよ?」
吹雪「よし!マムシドリンクも追加だー!」
瑞鶴「どうよこの胸!ハリ!つや!」
大井「はんっ、よくそんな貧相な胸を晒す勇気がありますこと」
瑞鶴「五航戦なめんじゃないわよ!!」
北上「けっけっ」グイッ
加賀「…ごちそうさま」
〜次の日〜
吹雪「…」
吹雪「うう…頭痛い」ズキズキ
吹雪「ってあれ!?何このお酒の量!」ガバッ
金剛「…てーとくぅ」ムニャムニャ
吹雪「な、なんで金剛さんが私の隣で寝てるの…?」
金剛「んん…」モゾ
吹雪「!!!!」
吹雪「金剛さん!服!服来てください!!」
吹雪「てゆーか、みなさんどうしてこんなに…」
瑞鶴「…どうよ…本気出せば一航戦並よ… 」ムニャムニャ
大井「北上さぁん…いきすぎですよぉ」ムニャムニャ
北上「うへへ…そこに魚雷ははいらないって」スヤスヤ
加賀「…」スヤスヤ
グチャア…
吹雪「後片付けもしてないし…」
吹雪「やらなきゃ」
吹雪「うー…頭重いよぉ。これが二日酔いかなぁ」フラフラ
ジャーッ
吹雪「加賀さん、一人で完食したんだ」ゴシゴシ
吹雪「…」
吹雪「思い出したんだけど、私金剛さんに思いっきり命令してたんだよね…後で謝んなくちゃ」ゴシゴシ
瑞鶴「おはよう吹雪…」フラフラ
吹雪「おはようございます。まだ休んでてもいいんですよ?」
瑞鶴「大丈夫…取り敢えず空き瓶片付けるわね」
吹雪「お願いします」
瑞鶴「…」フラフラ
吹雪「…」ゴシゴシ
瑞鶴「ねぇ吹雪」
吹雪「はい」
瑞鶴「昨日の夜、私どんなんなってた?」
吹雪「大井さんと胸の張り合いしてました」
瑞鶴「…そう」ガサゴソ
瑞鶴「…何やってたんだろ。私」
金剛「good morningデース…」フラフラ
大井「うぅ…気持ち悪」
北上「大井っち大丈夫?」サスサス
大井「き、北上さぁん////」
加賀「…」ズキズキ
吹雪「おはようございます」
瑞鶴「ほら、お水シャキッとしなさい」
金剛「瑞鶴…サンクスネ」グイッ
吹雪「金剛さん、昨日はごめんなさい」ペコ
金剛「What's?ブッキー何かしたんデスか?」
吹雪「酔った勢いで金剛さんにお酒を買いにいかせちゃって」
金剛「Don't worry そんなの気にしてたらお酒は飲めないデスよ」
吹雪「でも…」
金剛「親睦が深まったってことでいいじゃないデスか!」
吹雪「…」
金剛「ね?」
吹雪「はいっ!」
これで出撃したら大惨事だな
吹雪「…ふぅ。さて、お鍋を間宮さんに」クルッ
北上「…zzz」
大井「…zzz」
加賀「…zzz」
吹雪「さ、3人共!起きてください!」
吹雪「瑞鶴さんも何か言ってあげて」
瑞鶴「ごめん吹雪、私も無理…」
バタン
瑞鶴「…zzz」
吹雪「瑞鶴さん!?」
金剛「…zzz」
吹雪「金剛さんまで…」
吹雪「…と言う私も、ふぁぁ〜」
吹雪「おやすみ…なさい」バタン
吹雪「…zzz」
吹雪「…zzz」スヤスヤ
金剛「…zzz」スゥスゥ
瑞鶴「…zzz」ス-ス-
加賀「…zzz」ス-ス-
北上「…zzz」クカ-
大井「…zzz」スヤスヤ
『…撃してください』
吹雪「…ふふ、またみんなで…ご飯食べたいなぁ」
『第五遊撃部隊、出撃してください』
おしまい。水炊きの作り方が異なるのは知らなかった。>>1は関西の人間なので昆布でダシをとるのが普通だと思ってた
乙
みんなかわいい!
おつおつー!
ほんわかした>>1乙
北海道だが昆布も鶏肉も使ってた
>>47
グロ
乙!
鍋が食いたくなった
このSSまとめへのコメント
(;・ω・)…昆布で出汁とるのが普通じゃないっぽい(-_-;)