降り出す前、一瞬の冷たい風に乗せていった「海未ちゃん、寂しいの。だから少しだけ話を聞いて」って

夜が近付く度、私が大好きなあの子の顔が浮かんだ。

どうか私をあなたのとこまで連れて行ってください

私は音ノ木坂を卒業後、逃げるようにこの街を出ました。
両親を口止めし、携帯も解約し二度とμ'sのメンバーと会うことはないように…

そんな私がいまいる場所は音ノ木坂に向かう夜汽車の中でした。

あれだよね？駅弁食べるやつ

>>4
ごめんなさい！駅弁は食べません！

いまさら卑怯だとは思いますが、許してください

そろそろ発車の時間ですね

もう一度あなたの顔を見れれば諦めますから

あなたは私を忘れたと思いますが、私はまだ会いたいです凛

「誰か助けて」といったら「ちょっと待ってて」と叫ぶ声はどこかに…

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ


こうやって電車に乗ってる間にも凛は誰か別な人と過ごしているのかも知れません

目を閉じるたび、唇を噛みしめる


「好き」と言えなくても、あなたの顔がみたいです

そんな気持ちは降り出した雨に流れたような気がしました

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

発車してから早いもので2時間

ふと窓の外を見ると、私と凛が手を繋いでる姿を見たような気がして…

モノクロの過去の記憶を思い出すと涙が溢れてきました

願わくばもう一度振り返ってください

私をもう一度見てくださいと

瞼の裏のあなたに叫んだ

こんな気持ちも終わりにしますから

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

まだ夜汽車よ走ってください

もう一度あの子の頬に触れるまで

もう一度触れたら諦めますから

あなたを忘れない。それだけは自信があるのです

あなたは忘れたと思いますけど、まだ会いたいのです


…凛の困ったような顔が脳裏に浮かびます

これで完結です！
この後の話は想像にお任せします！ちなみにこれにも元ネタっぽいのあります。

乙