男「そりゃあ夜の山道で車を故障させた俺にも非はあるかもしれないが……」
男「なんの因縁もないお前に祟られる筋合いはないんだよ」
幽霊「トッテ…トッテ…ソレ、トッテ」パクパク
男「さっきから薄気味悪いんだよ、ふざけんじゃねーぞ」
男「幽霊は精神力の強い者は襲えないと以前聞いたことがある……」
男「つーことで、気持ちを高ぶらせるために↓1をするぜ」
かめはめ波
男「かー…めー……はー…めー…」
幽霊「……」
男「……」
幽霊「トッt男「波ァァアアアアッ!!!」ババッ
幽霊「……ソr男「かめはめ波ァアア!!」バッ
幽霊「」ズリッ
男「よしっ!離れた!!」
○ ●
↑ ↑
男 幽霊
男「へへんっ!中学時代の練習がこんな形で役に立つとはな…」
幽霊「…マブシイ……マブシイヨォ……」スッ フッ
男(なっ!?車のライトが消えた!やべぇ懐中電灯の光だけじゃ心が持たない!!)
男「くそっ!ペースを乱されてたまるか!!↓1で対抗だ!」
腹太鼓
男「フンッフンッフンッフンッフンッ!!ヌゥゥウ!!!」バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ
幽霊「」
男「ハァ!ヤーレンソーラン!ヤーレンソーラン!!ハァ!どっこいっしょ!どっこいっしょ!!」ビシッ ビシッ バシッ バシッ
幽霊「ヴォ…男「はっ!ニシン来たかと鴎に問えばぁ~、『わたしゃ発つ鳥、波に聞~け~』ちょいやさ、えぇ~ん、やーさのっどこいっしょ!」バンッ バンッ
男「ノッてきたぁぁあああ!!!」
男「歌って声を出すことで勇気がつく!そしてこの腹の痛み!生きてることを実感させてくる!!」バシィ
幽霊「」ズズッ
男「あれれ~幽霊さん怖じ気ついちゃいましたか~?自分から絡んできたのに~?」
男「よーしっ!さらに↓1もしちゃうもんねっー!」
分身
男「まず反復横跳びをします」タッ タッ タッ
男「どんどん加速します」シュタタタタタッ
男「ある程度速度がでたら、前と後ろに同時に跳びます」バッ
男×2「「分身完成」」ニヤッ
男×2「「これを何回か繰り返します」」
・
・
・
男達『ぼくらはみんなーいきているー♪』
幽霊「ぅぁぁ」スッー
男達『逃げるなよ』
幽霊「!?」ビクッ
男達『お前、何か未練があるんだろ?それを晴らせるチャンスから逃げんなって言ってんの』
幽霊「……」
男達『吐き出せよ、楽になるぜ?』
幽霊「……あの日、つまり私の命日…私は家族とハイキングに来ていました」
幽霊「……妻と七歳になったばかりの娘と一緒にね…あの日は楽しかった…、娘がね…私に綺麗な花の冠を作ってくれたりしてね…」
幽霊「日も暮れてきた帰り道……三人で手を繋ぎながら下山していたんですよ、そしたら何か躓いて転んじゃったんですよ、私…」
幽霊「娘を巻き込みたくなかったのでとっさに手を離したんですよ……それで…」
どっちが幽霊なんだよw
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