能力戦争の監督 (8)

テンポ遅


??「キミはその能力で戦争を勝ち抜くのだ」

男「剣にする……能力で!?」

??「ああ、さぁいけ! 先には未知なる敵が待っているぞ」

男「待ってくれ! アンタはいったい!」

監督「私は戦争の監督役だ――――」


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監督「チッ、イレギュラーか」

 この監督、今年で36である。

監督「狂ったやつではなかったが」

 能力戦争監督役の仕事はいくつかあるが

 簡単に言えば

 1 破損部分の修理

 2 情報を漏らさない

 3 敗北者の保護

 の3つである。

監督「……鑑賞にはちょうどいい」

 前監督は現監督の父親であり、無論能力使いだった。

 父親の能力はすごく強かったが、監督は違った。

 手元にナイフを出す能力、名もつけるまでもない能力だったのだ。

監督「見回りでも行こうか」


?「……!」

?「……ッ!」

????「ハッ……!」

監督(あれは……)

チャラ男「ザコの一人や二人増えたってどうにもならねーよ!」

女「男クン、アナタは逃げて!」

男「そ、そんな訳にはいかないだろ!」

女「あの能力じゃまともに戦えないわよ!」

監督(ほどほどにしてくれよ)

チャラ男「ハッハー! 殺してやるぜッ!」
        ブラック・ホープ
女「ッ! 『希望祓いし悪の弾丸』ッ!」
       シルバーフィール
チャラ男「『鉄翼の波導玉』ゥゥゥゥ!!」

監督(女は黒い波導弾、だらしない男の方は鉄の翼の薙ぎ払い……)

監督(幼いころから思っているのだが、名前の付け方はどうにかならないのか?)

女「クッ……!」

監督(やはり女の方が押されているか)

チャラ男「ハッハッハー! どォしたよォアマァ!」

監督(リタイヤか、庇うか)

男「危ない、女!」


 ガギンッ

チャラ男「何っ」

男「クッ……ァアアア!」

監督「ほぉ……」(押すか……)

女「男クン!?」
              カーニヴァ
男「ゥオオオオオオ! 『元素は剣の演劇団』ァァァァアアアアアア!!」

女「石ころが剣に変わった!?」

男「女! 隙をつくるから攻撃してくれ!」

女「わ、分かったわ!」

チャラ男「くっくそがァァァアアッ!」

男「ひィィらァァけェェえええええええええ!!」

  ギャルッッ

監督(おお、ホントにやった)

男「今だ!」
     ブラック・ホープ
女「『希望祓いし悪の弾丸』ッ!」

チャラ男「うっうわ」

  ッッゥパコォ

チャラ男「……」ドサッ

男「こ……殺してないよな?」

女「大丈夫よ、能力はダメージは与えても殺すことは無いから」

男「こいつはどうするんだ?」

女「記憶を消される、まぁ監督役が全てやってくれるからほっときましょ」

監督(え~、教会まで運んでくれてもいいじゃん)

監督「……ほっといてもくるか」


チャラ男「はぁ……! ハァ……!」

 バタン

チャラ男「おい! 監督! 何処だ!?」

監督「そんなに騒がなくても私はいる」

チャラ男「あれってルール違反じゃねぇのかよ!」

監督「何も反していない、どこにも協力してはいけないなんてないからな」

チャラ男「……ッ」

監督「ところで君は、記憶を消さない代わりに戦い続けるという契約だったかね?」

チャラ男「あ、ああ」

監督「覚悟はあるんだな?」

チャラ男「そ、そうだ! だからよ、あいつ等に復讐できるつぇえ能力くれよ!」

監督「……実は、まだ誰も試したことのない能力があるのだが」

キョウハオワリッ

どう見ても神父です本当に(ry

麻婆豆腐好きそう

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