両津「なに!? クインクス手術だと!?」 (44)

中川「ええ。CCGが喰種に対抗するために新しく開発した技術で、今被験者を募っているみたいなんです」

麗子「クインケを体内に入れて喰種みたいに操らせるんでしょう? 何だか人間を喰種に変えるみたいで怖いわね」

両津「まったくだ! 流石のわしも人肉しか食えなくなるのは嫌だからな…」

麗子「両ちゃんなら喰種になっても普通の食事を採れそうな気がするけど…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419077582

東京喰種:re×こち亀のクロスです。
喰種サイドのキャラは出てきません。

こち亀の設定との矛盾、及び口調が変なところがあったらオブラートに包んで教えて頂ければ嬉しいです

ドルルルル

ガタン

本田「おはようございまーす」ヒョコ

両津「おう、本田か」

本田「皆さん何の話してるんですか?」

中川「クインクス施術の話ですよ。被験者は公務員と一般からも募るらしいんです」

本田「えっ? じゃあ先輩も手術受けるんですか?」

両津「やらんやらん、いくらわしでもまともな飯を味わえんのは嫌だからな」フアー

両津「それに絶対危険な事ばっかりやらされるだろ、それ。そうゆうのは本職の喰種捜査官に任せりゃいいのよ」

本田「なーんだ、安心しました! いくら先輩でもご飯と大金じゃご飯の方が大事ですよね!」


両津「…ん?」ピクッ

フリーザ様すら退ける両さんはジャンプどころか漫画界最強なんじゃないかと思う

両津「中川くん。クインクス施術受けた人って、いくらくらい貰えるもんなの?」

中川「えっ!? そ、それは…」アセッ

両津「さっきの話じゃ給料の話してなかったよね。いくら貰えんの?」

中川「えっと、その…成果にもよりますが、上手く行けば…」



中川「本職の喰種捜査官にも劣らないかと…」

両津「行くぞ本田! あと二人は今から連絡してCCG本部に合流させる!」ガタッ

本田「えええええ!? 先輩、ご飯食べられなくなりますよ!?」

両津「食べられなくなる『かも』だ! そんぐらいの配慮はしてるだろ! あとお前にも手術受けてもらうからな!」

本田「ひええええ!!」ズルズル


中川・麗子「」ポツーン

麗子「…やっぱり行っちゃったわね…」

中川「だから給料の話はしなかったのに…」

部長「おはよう…両津のバカはどこだ?また競馬にでも行ったのか?」

中川「部長…それが…」


部長「…そう言うことか。まあ両津なら死なんだろうな」

中川「ですね…」

麗子「喰種捜査官って殉職率高いはずなのに…両ちゃんが喰種に殺される図が全く想像できないわ…」

~CCG本部~

ボルボ「お前に呼ばれたから来たが…」

左近寺「また凄いことに巻き込まれたな」

両津「この面子なら体力もチームワークも問題ないからな。誰がどの赫子やるかはもう決めてあるからさっさと行くぞ!
何処の馬の骨とも知れないやつに先を越されてたまるか!」ダッ

左近寺「俺たちがその馬の骨だと思うんだが」ダッ

ボルボ「お前も大変だな…」タタタ

本田「はい…ご飯が食べられなくなったらどうしましょう…」トホホ

ーーーーーーーーーー

和修「…それで、入れてしまったのか」

丸手「はい…その警官がアポイントメントも無しに突然『クインクスに入れろ』と本部に突入してきまして…
慌てたバカが喰種の襲撃と勘違いしてクインケを使ったんですが、その両津ってやつは即座にそのクインケの弱点を見抜いて奪い取りまして…
あいつら人間じゃねえ…!」ハアアアア

和修「親父はそいつらのこと気に入ったんだろ? なら問題ないじゃないか。面白い警官がいたもんだ」ハッハッハッ

丸手「なんかもう…今から胃痛がしてきましたよ…」

ーーーーーーーーーー

左近寺「良かったな両津、手術を受けられて」

両津「うんうん! やっぱり話してみるもんだよねえ君い!」

本田「主に肉体言語でしたけど…」

ボルボ「…で、お前は何の赫子を入れるんだ? 鱗赫か?」

両津「いや、わしは甲赫にする」

左近寺「理由は?」

両津「甲赫の弱点が一番何とかなりそうだからな。何より見た目がカッコいい! 鎧とか斧とか重そうな金属製の武器は男のロマンだ!」ワッハッハ

ボルボ「両津らしいな!」ハッハッハ

両津「んで羽赫はボルボ、尾赫は左近寺がやれ。羽赫は銃を扱い慣れてる奴がいいだろうし、左近寺ならパワーよりも攻守バランス取れてる方がいいだろ」

ボルボ「わかった」

左近寺「俺もそれでいいぞ」

本田「じゃあ…僕は鱗赫ですか?」

両津「おう。再生力が高い方がお前も安心できるだろ?」

本田「先輩…!」ジーン

ボルボ「暗に『いざって時は盾になれ』って言ってるようなもんだぞ」ボソッ

本田「ひいいいい!?」

今日はここまで。

両さんと有馬特等だとどっちが強いだろうか

間違いなく最強の喰種捜査官が完成する

中川が両津にかじられそうな悪寒

ホントこち亀ってクロスもの多いよなぁ

ギャグにしかならねぇ(確信
これで仮にグールになっちまったらssレートゲジマユゴリラとかが誕生してしまうのか……(困惑

>>15
でも結局部長に怒られて壊滅するんだろうな

人肉以外で喰種が食えるものを開発したら儲けられるんじゃね?

噛みつかれても痛たたた!で済みそうな人材だな

まだクインクス組書かれてないのによくクロスやろうと思ったなww

~10日後~

両津「待てこらトルソー!」ブオオオオ

本田「テメエ程度が振り切れると思ってんじゃねえぞ!」ドルルルル

トルソー「ヒイイッ! 何なんだ…こいつら何なんだよ!」ブウウウン

ーーーーーーーーーー

麗子「両ちゃん、本当に10日で『トルソー』の正体を特定したわね…施術してから2週間も経ってないのに、もう赫子を使いこなしてるわ」

中川「甲赫の弱点であるスピードも『バイクに乗りながら攻撃する』ことで即座に補いましたしね…先輩のアイデアは若手の喰種捜査官にも良い影響を与えているみたいです」

麗子「トルソーがタクシー運転手だと見抜いた後
尾赫の左近寺さんにタクシーを使わせて、
正体が判明次第車にわかりやすい傷をつけて
あとは両ちゃん達二人で追跡…
一体両ちゃんの頭のどこからこんな作戦が出てくるのかしらね」

中川「赫子の采配も完璧ですしね…」

麗子「そう言えば、ボルボさんは何をしているのかしら?」

中川「ああ、それは喰種が増援を呼んだときのために…」

ーーーーーーーーーー

両津「追い詰めたぞトルソー! 大人しく狩られやがれ!」

トルソー「く、クソ…!」

ズンッ

オロチ「はい、その確保中止。オッサンらには悪いけどそのガリ半裸は俺らの…」ダンッ

オロチ「…あ? ああッ!?」バッ

両津「でかしたボルボ! 命中したぞ!」

ーーーーーーーーーー

ボルボ「この距離なら外さないな…」シュウウ

ーーーーーーーーーー

オロチ「そ、狙撃か! しかも羽赫で!」

両津「ただでさえ消費の早い羽赫がさらにヘボくなってるからな! わざわざ目の前で使うかバカ!」

オロチ「…ッ! さっさと退いた方が良さそうだなクソが…!」ダッ


両津「ううむ…流石に乱入してきたSレート喰種までは狩れんか。まあいい、とりあえずトルソー殺すぞ!」ジャキ

トルソー「ま、待て…!」

トルソー「ぎゃああああ!!」バツン



トルソー「」ゴロン

左近寺「よお、お疲れ。トルソーは倒したみたいだな」

両津「おう、捜索お疲れ」

本田「お疲れ様です~」

左近寺「しかし人食いの化物って言ったって、こうして見ると人間とあまり変わらんな。
向こうは生きるために食ってるだけなのに、ちょっと可哀想に思えて来るぞ」ジー

両津「そりゃ喰種だって生きてる事には変わらんからな。だが同情すればわしらが殺られるし中途半端に傷付けても余計に苦しめるだけだ!
本当に可哀想だって思うんなら、一撃で楽にするのが本当の情だろ」

左近寺「…そうだな」

両津「さてと…今度はこいつでクインケ作らせるか…」グイッ

今日はここまで。両さんは真戸さんや亜門君とは気が合わなさそう

追記。
サッサンやシラズなら悪いこと色々教えた結果、いい悪友になりそう


まさかこち亀サイドに喰種がいる?

ーーーーーーーーーー

『その後も両津率いるクインクス班は、両津の高い戦術とチームワークで多くの高レート喰種を狩っていった』

『両津自身も個人で白単翼賞、白双翼賞(※1)を何度も受賞し半年もしないうちに三等から準特等(※2)まで出世街道を駆け上がり、特等の地位に就くのも時間の問題と思われたがーーー』

※1:Sレート以上の喰種を討伐した者に贈られる賞。
Sレートで白単翼賞、SSレートで白双翼賞、ちなみにSSSレートで白龍翼賞が贈られる。
※2:CCGでの地位は下位より三等、二等、一等、上等、準特等、特等の6段に分類され三等~一等が下位捜査官、上等~特等が上位捜査官と呼ばれる。
尚CCG入局の際アカデミー卒業者は二等、それ以外は三等からのスタートになる。

両津(準特等)「なんか…喰種狩りすぎてクインケが今何個あるかすら把握しきれんぞ」

本田(一等)「殺した喰種から作ったクインケは、基本的に殺した捜査官のものですからねえ…僕は最初、先輩からいくつか譲ってもらってましたけど…」

ボルボ(上等)「下位捜査官に譲り続けた結果『実力が伴ってないのに調子に乗って結局死亡率が上がった』って上から文句言われたな」

両津「それは調子に乗った奴が悪いだろ…わしらは悪くない」

左近寺(一等)「しかしどうするんだ? もうケースを置くところが無いぞ」

両津「うーむ…お、そうだ」




両津「君達…クインケはもっと平和利用されるべきとは思わんかね?」ニヤリ

ここまで。明日の朝には完結してるかと。

はいテンプレコース入りましたー

派出所でニュース見てる部長、中川、麗子が目に浮かぶわ

どうやって売り捌くのか…
民間の警備会社でも設立するのか

~1ヶ月後~

中川「急に呼び出してどうしたんですか?」

麗子「1ヶ月も何してたのよ?」

両津「知り合いと作っていたものが遂に完成してな。ちょっとお前らにも見せたくなった」

両津「これだよ!」ドーン

中川「モデルハウスですか?」

麗子「入り口が無いわ!」

両津「こうやって開けるんだよ」メキッ

ズバッ

グニョグニョグニョ

中川「壁が勝手に開いた!?」

麗子「良く見たら、これ壁じゃないわ! 何か肉のようなもので出来てる!」

両津「24区の地下にあるって言われてた『肉の壁』だよ。ちょっくら本場に行って喰種を狩るついでにサンプルも切り取って来てな。
それを基に作ってみたんだよ」

中川「あんな喰種の巣窟から『ついでに』って…」

麗子「何だかブニブニしてて怖いわ!」

両津「赫子に反応して開く仕組みなんだが…尾赫か甲赫あたりで専用の鍵を作ってそれだけに反応するように改良したら、
かなりすごいセキュリティシステムになるぞ」

中川「あの…まさかクインケも金儲けに使ってませんよね?」タラー

両津「さすが中川だな! 長い付き合いなだけはある!」

中川「使ってるんですね…」ガクッ

両津「だが実際、クインケは戦闘以外にも使えるんだ。主に建築関係でな!」

麗子「そうなの?」

両津「今まさにその方面で市場を拡大してるんだけどな。
例えば甲赫だが、あれは細かく分けてカンナとか金槌とかの工具に使う。
尾赫は甲赫程じゃないが十分な硬度があるし、甲赫みたいに重くないからコンクリートの鉄心代わりに大量に使う。
鱗赫は工具としては脆すぎるから、解体工事専門だな。爆破解体よりも安全かつ作業効率が良いからかなり使えるぞ」

麗子「羽赫はどうなの? 銃としてしか使えそうに思えないんだけど…」

両津「羽赫は材木の収穫用だ! 日本の土地は傾斜が多いから林業をするには海外より労力がかかる、
だが羽赫を使えば遠くから根元を狙うだけでチェーンソーよりも早く倒れてくれるからな。
銃みたいに弾丸が残らんし、山に立ち入ることなく材木を大量に切り落とせるのは魅力的だ!」

中川「そ…そのために喰種を?」

両津「生きた喰種は地球の一員だが死んだ喰種は大事な資源だ! 資源は有効活用しなきゃいかんよキミ!」ワッハッハッハッハ

ーーーーーーーーーー

『両津の言った通りクインケは建築方面で大活躍し、四種類とも飛ぶように売れた』

『だが需要の増加に伴う喰種の乱獲は喰種の絶対数を減らすと共に危機感を覚えた喰種のコミュニティの強化が行われ、両津たちは材料の確保自体が困難になっていった』

『両津が知り合いの学者と研究していた肉の壁においては最初から「気持ち悪い」「流石にイカれてる」と不人気で、それまでの給料を盛大に注ぎ込んだ研究は一銭も金が帰ってくることなく頓挫した』

『そもそも販売していたクインケ自体CCGに無許可で横流ししていた物であり、一度在庫が尽きてからは両津個人が見よう見まねで作成した未完成品を販売するようになっていたので、返品騒ぎが相次ぐと共にCCG本局から正式に起訴される事となった』

『足りない分は両津達自身が出向く事にしたが増え続ける需要にたった四人で対応しきれるはずもなく、
途絶えた供給の隙間を縫ってクインクスを騙った喰種がサービスを担うようになり、一部では喰種に対し理解を示す人間が増え始めた』

『それに伴い喰種の死体を利用した両津達のビジネスに倫理的な側面から異を唱える者も出始め、両津はCCGと世論と商業、さらには仲間を駆逐された喰種自身からも追われる身となった』

~とある喫茶店~

部長「…それで、まだ両津は逃げていると」

中川「ええ…まさか先輩を追いかけるためだけに捜査官と喰種が手を組むとは思いませんでした…あっ、コーヒーとサンドイッチのおかわりお願いします」

「は、はい! お姉ちゃーん! ~~くーん! サンドイッチとコーヒーお願いしまーす!」

麗子「このお店の店員さんは全部で8人だったかしら? 良く来てる捜査官のお兄さんと派手なスーツの人と不良っぽい四人組も含めて、なんだか大家族みたいね」

中川「つい最近までここまで繁盛はしてなかったはずなのに…何があったんでしょう?」

部長「私達が気にしても仕方のないことだ。店の雰囲気が明るくなっていいことじゃないか。
…それより両津だ。あいつには『SSSレート喰種 ゲジマユゴリラ』とでも名付けて討伐させた方が良いんじゃないか?」

中川「いや…今回ばかりは、先輩は人間で良かったのではないかと」

部長「? どういう事だ?」

ーーーーーーーーーー

両津「わーはっはっはっ! ヒヨッコ共がこの両津特等様に勝てるわけが無いのだよ!」ドカバキボゴ

喰種「ひい!」

捜査官「ぐえっ」

両津「おいボルボ! 弾幕薄いぞどうした!」

シーン

両津「…ボルボ?」

両津「おい! 左近寺もいないぞ! 何やってるお前ら!」

本田「せ…せんぱぁーい」フラ

両津「本田か! どうした!」ガシ

本田「僕達、もう、ダメ…」バタン

両津「本田! 誰にやられた! おい…」ハッ

「……」┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"

両津「…あ、あなたは…」タラー

「…両津勘吉『元』準特等…」┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"






有馬「やりすぎ」




ーーーーーーーーーー

『先日、無断でクインケの横流し及び作成をしていた疑いで男性グループの4名が逮捕されました。
リーダーと思われる両津勘吉氏は「わしは悪くない世界中の兵器はもっと平和利用されるべきなのだ」などと供述しておりーー』

客1(やっと捕まったか…居場所リークしたかいがあったな)

客2「(半年前に手も足も出なかった人だっけ?)」

店員「やめろ、昔の話だろ」



麗子「部長以外に両ちゃんを捕まえられる人がいたなんて…」

中川「前々から『CCGの死神』と呼ばれていたようですが…その名に嘘はなさそうですね」

部長「もうあいつをクインケにしてしまえ!」



有馬特等は実力以上にラスボスの風格が凄いから、負ける図が想像できない。

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m!!


両さんのクインケは使いたくないな

おつ!なんかテンポ良くてワロタ

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