【ミリマスSS】雪歩「ららららら、ららららら、ららららら…天使、ら」 (44)

天使を語ってはならない

天使を描いてはならない

天使を書いてはならない

天使を彫ってはならない

天使を歌ってはならない

天使の名を呼んではならない

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神と悪魔が千年の間地上で好き勝手できる権利をかけて戦うクリスマス・アルマゲドン

かつては悪魔王サタンと熾天使ガブリエルが各々軍を率いて力の限りぶつかり合う壮絶なものであった

しかし3000年前、突如としてガブリエルが

ガブリエル「私はもう戦うのは嫌ですぅ…お茶のんでゆっくりしますぅ」

と言い残し失踪、激怒した悪魔王サタンはガブリエルを探し回ったがついぞ見つかりはしなかった

好敵手を失った悪魔王サタンは

サタン「みんな、僕もう疲れたよ…アルマゲドンやる気になったら起こして」

と部下に言い残しふて寝、人間界に暫しの平和が訪れた

(スレタイアカン)

そして時は現代、3000年間起きなかったアルマゲドンが再び起こる兆しを見せていた








真「もうすぐクリスマスだね、雪歩」

雪歩「そうだね、真ちゃん。今年もあと少しかぁ」

真「みんな軌道に乗って忙しかったからあっという間だったね」

雪歩「うん、みんなとあまり会えないのは寂しいけどみんな楽しそうで私も頑張らなくちゃ!って思うよ」

真「雪歩も前向きになったなぁ…ん?茜だ」

雪歩「あ、本当だ。茜ちゃーん!」

茜「…」

真「?聞こえなかったのかな」

雪歩「近くにいってみよう」






茜「…」

真「茜、どうしたのこんなところで?」

雪歩「もう暗いから一人じゃ危ないよ、一緒に帰ろう?」

茜「…」

真「…茜?」

茜「…これが人の選択か…」

雪歩「えっ?」

真「上に何かあるの?」

雪歩「…何もないね」

真「茜、一体どうし…あれ、茜?」

雪歩「い、いない?」

真「どこいったんだろう…」

ドラッグオーンドラグーンかと。

真「…ん?」

「…ガブリエル」

雪歩「どうしたの真ちゃん?」

真「いや、気のせいかも」

「…ガブリエル…見つけたぞ」

真(ガブリエル…?)










茜「…サタン様そろそろ目覚めてほしいなー」

のり子「ようやくガブリエルも見つかったしね」

のり子「でも劇場内に敵さんの天使長も近衛天使もいるんだよねぇ」

茜「何にせよ先にサタン様起こして指示仰いだほうがよくない?って茜ちゃんは思うわけですよ」

のり子「じゃあ先に起こしにいきますか」

期待

雪歩「それじゃあ真ちゃん、また明日」

真「うん、お休み、雪歩」










真「…隠れても無駄だよ、出てきなよ。」

茜「さっすがー」

のり子「やっぱりバレちゃうかー」

真「茜…?のり子!?一体どういうつもりなんだ、ボクを監視して」

茜「茜ちゃん的にはそろそろアルマゲドンではっちゃけたいんだよねー」

のり子「そうそう、ガブリエルも見つかったし」

真(また…ガブリエル…なんだろう、ボクはなにかを忘れてる?)

茜「というわけでサタン様にはそろそろお目覚めして欲しいのですよ!」

のり子「だからアタシらが起こしに来たんだ」

真「一体なに言ってるんだよ!わかるように説明してよ!」

のり子「まどろっこしいから叩き起こすよ!」バチィ

真「うわぁ!危ないじゃないか!」

のり子「よけちゃダメでしょ!茜!」

茜「わかったよんよんよん!」ガシッ

真「くっ!一体どういうつもりなんだよ!」

のり子「起きたらすべてわかるよ!」バチィ

真「」

茜「ふぃっー、茜ちゃん疲れ…てなーい!ねえねえびっくりした?びっくりした?」

のり子「バカやってないで帰るよー」

茜「はーい」

どこのDODかと

真「…ん…」

茜「あ?起きた起きた?ねえ茜ちゃんが誰かわかる?」

真「下がれ茜、ボクの前に立つな」

茜「はーいごめんなさーい」

のり子「おはようございますサタン様」

真「ヘルライダーか…ボクは何年眠っていた?」

のり子「3000年でございます」

真「3000年…今になってボクを起こしたと言うことはアルマゲドンの再開か、はたまたガブリエルを発見したのか?」

のり子「両方でございます」

真「そうか…なら全員を集めよ、これより3000年振りのアルマゲドンを行う」











朋花「あら…とうとう目覚めたようですね」

亜美「やっぱり?」

星梨花「また戦いが始まるのでしょうか…」

朋花「ガブリエル様次第ですねー、まだ眠っているようですが」

亜美「向こうが春巻丼やる気なら亜美は受けてたつっしょ→」

朋花「アルマゲドン、ですよ亜美ちゃん。確かに降りかかる火の粉は払わないといけませんねー。もしその過程で悪魔の方々が死んだり子豚ちゃん達が死んでも所謂コラテラルダメージにすぎません。正義のための致し方ない犠牲です」

朋花「仕掛けてくるなら24日でしょうねー、私は天空騎士団に通達してきますねー」



亜美「アルマゲドンは久しぶりだからちょーわくわくするよ!」

星梨花「わ、私は出来るなら悪魔さん達とは戦いたくないです」

亜美「でもねせりかっち、亜美達が負けたらアイドル続けらんないよ?悪魔達が千年の間好き勝手するんだし」

星梨花「うっ…」

亜美「それでもいいなら戦わなくてもいいんじゃない?」

星梨花「私は…アイドル続けたいです!」

亜美「じゃあ勝つしかないっしょ→」

星梨花「私がアイドルであるために…悪魔さん達を倒します!」

P「…おかしいな、一体どういうことだ…?」

雪歩「おはようございますぅ…プロデューサー?どうしたんですか?」

P「雪歩か…実は所属アイドルリストに奇妙な空きがあってな」

P「うちのアイドルは44人しかいないはずなのにまるで50人だっかのように変な空きかたをしてるんだ」

雪歩「えっ?うちは50人じゃ…」

P「なに言ってるんだ雪歩、うちは最初11人でその後に33人入ってきたんじゃないか」

雪歩「す、すみませんプロデューサー、リストを見せてください!」

P「あ、ああ…」


雪歩(のり子さん…茜ちゃん…亜美ちゃん…星梨花ちゃん…朋花ちゃん…そして…真ちゃん…)

雪歩「プロデューサー…真ちゃんは…」

P「真?誰だそれ」

雪歩「」

P「雪歩?」

雪歩「し、失礼します…」

P「あ、雪歩!」

雪歩「真ちゃんが…消えた…?一体どうなってるの…」

雪歩「あ、さっきまで晴れてたのに…急に曇りだして…」

真「…」

雪歩「えっ?ま、真ちゃん?」

真「…」

雪歩「真ちゃん!待って!」ダッ

雪歩「えっ!?いない…」

茜「いまだやっちゃえー!」

悪魔「…」

雪歩「きゃっ!な、なんですかぁ!?」

茜「避けちゃうなんて腐ってもガブリエルかー…囲んで仕留めちゃってー!」

雪歩「た、助けて真ちゃん!」

茜「残念ながらまこちんはもういないんだよねー!」

キィン…

騎士団員「御無事ですか、ガブリエル様」

雪歩「あ、あなたは確か朋花ちゃんの…」

朋花「危なかったですねー」

雪歩「朋花ちゃん…」

茜「げえっ!天使長!」

朋花「調子に乗った悪魔はお仕置きですよー♪」チャキッ

茜「茜ちゃんは勝てない勝負はしないのだー!さらば!」

これは期待

このまま行くと育死ぬんじゃね?

朋花「あら…相変わらず逃げ足の早い…」

騎士団員「追いますか?」

朋花「彼女を追っても時間の無駄でしょうねー、警戒だけ強めておきましょう」

騎士団員「かしこまりました、全員に伝達します」

朋花「お願いしますねー」

雪歩「あ、あの…朋花ちゃん、これ、何かの撮影だったりするのかな?」

朋花「いえ、撮影とかではないですよー」

雪歩「えっ…じゃあさっきのは…それに撮影じゃないなら朋花ちゃんから生えてるその羽根は…」

朋花「本物ですよ?」

雪歩「い、一体なにがどうなってるんですかぁ!?」

朋花「今はまだ知らなくてもいいですよー、貴女が目覚めた時にまた会いましょう」

雪歩「えっ、目覚めた時って一体…あれ?朋花ちゃん?…いない…」

雪歩「一体何だったんだろう…」








茜「以上が茜ちゃんからの報告でーす!」

真「ご苦労、下がれ」

茜「ははー!仕事終わったしプリン食べよー!」

真「あ、ゴージャスセレブプリンなら残しといて」

茜「えー」

真「今度何か奢ってあげるから」

茜「しょうがないにゃあ」


のり子「茜、サタン様…なにやってるんです?」

茜「ゴージャスセレブプリン食べてるよー」

真「最近甘いもの食べてなかったからね、のり子も食べる?」

のり子「まあいただきますけど…悪魔連中到着しましたよ?」

真「あ、わかった。……ごほん。うむ、ご苦労」

のり子「口にクリームついてますよ」

真「悪魔諸君、久しぶりだな」

サタン様ー!よく眠れましたかー?

真「ああ、鋭気は十分に養えた。ボクが起きてきたことで気付いているだろうが改めて宣言しよう。悪魔王サタンの名の元に、今3000年の時を越えアルマゲドンを告げる閧の声を上げよ!」

おー!

真「貴様たちは各自の判断で人間界に降り好き放題やるがいい!行け!」






真「ふうっ…ああー!茜ボクのプリン食べたなー!?」

茜「美味しかったー」

真「もう許さないぞ!」

茜「逃げるが勝ちなのだー!」

真「待てー!」

のり子「はあっ…」

亜美「悪魔たち降りてきたねー」

星梨花「もう後戻りは出来ませんね…」

朋花「私達の目的は悪魔の討滅とガブリエル様の守護ですよー、力の限りを尽くしましょう」










悪魔A「しかし好き放題か…なにすればいいんだ?」

悪魔B「悪魔がやるような悪事って言えばあれだよ、ほら、列の割り込み!」

悪魔A「おおー、なんか悪魔っぽい!」

悪魔B「だろ?さっそくあそこのゲーセンで割り込んだり負けたら台を殴ってやろうぜ!」

天使や悪魔だったアイドルは記憶や履歴などから消えるなら亜美はいなかった事に?
なら竜宮があるなら真美が竜宮メンバーだって記憶に改竄されるのだろうか

朋花「悪魔は」

亜美「討滅!」

悪魔A「があああああ!」

悪魔B「て、天使だとぉ!?不意打ちするなんて卑怯だぞこの悪魔!」

亜美「やー、悪魔はそっちっしょ」

朋花「うふふっ…悪魔に慈悲は要りませんねー♪」

悪魔B「ひい!」

朋花「天使が悪魔より怖くないなど誰が決めましたかー?」

悪魔B「た、たす」

朋花「慈悲はない」





朋花「騎士団による悪魔の殲滅は順調みたいですねー」

亜美「前途非情!殺られる前に殺れだね!」

朋花「…先手必勝ですかー?」

亜美「そう、それ」

朋花「私達のエナジーが高まればガブリエル様もお目覚めになるでしょうねー」

亜美「狩れるだけ狩って早く起こしてあげないとね」

真「…地上に降りた悪魔の数が減っている?」

茜「向こうさんが片っ端から狩ってるみたい」

のり子「天使長率いる天空騎士団が複数で単独の悪魔を囲い討滅しているようです」

真「一対多とは…『あのお方』から神の座を奪った奴等らしい卑怯なやり口だ」

のり子「どうされますか?」

真「悪魔達の力を解放、そして最低でも三人一組で行動させろ、もはや地上がどうなろうと構わん、全て更地にせよ」

悪魔達の解放された力は非常に強力であった

狩る側であった天使は次第に押され、狩る側と狩られる側が逆転しようとしていた

天使と悪魔のぶつかり合いの余波で街は崩壊、多数の死傷者を出す大惨事になっていた






P「いいか?こんなこともあろうかと作っておいたシェルターだ」

P「発電機は1000年くらいならメンテナンス無しでも動くし水も食料も1000万人収容しても150年分の備蓄がある」

P「シェルター内も東京ドーム100個分の広さがある」

P「外が安全になるまでみんなここでまってるんだぞ」

未来「プロデューサーさんはどうするんですか!?」

P「まだ育と雪歩がいない、アイツらを連れてくる」

P「音無さんは…まあどうせ何があっても死なないだろ」

Pは一体何者なんだ

超天海

雪歩「育ちゃん、こっち!もうすぐシェルターだよ!」

育「わ、わたしもうはしれない…!」

雪歩「じゃあ、私が背負って…」

悪魔「ガァブリエェル!死ねぇ!」

雪歩「きゃあ!」

悪魔「ちいっ!」

雪歩「ううっ…育ちゃん?育ちゃん何処!?」

育「」

雪歩「い、育ちゃん…?」

育「」

雪歩「そんな…そんな!」

悪魔「貴様もすぐに送ってやるよ!」

雪歩「…許さない!」

ガキィィィィン

悪魔「何!?」

雪歩「…本当の力、今まで隠していてごめんなさい
…。もう、逃げません!アルマゲドンに、立ち向かいます!」

悪魔「覚醒したのか!?」

雪歩「消えて!」

悪魔「ぐあああああぁ!」

雪歩「…育ちゃん、ごめんなさい、私は一緒には行けない…せめてあなただけはシェルターに」

育「…………雪…歩…さん?」

雪歩「さようなら」

P「雪歩」

雪歩「プロデューサー…」

P「目覚めたんだな?」

雪歩「はい、私は、私自身の手でサタンと…真ちゃんと決着を着けます!」

P「そうか、育は俺に任せろ。お前は思う存分戦うといい」

雪歩「はい!」

朋花「くっ…」

真「ボクの剣撃を受けきるなんて、そうそう出来ることじゃないよ」

朋花「うふふっ…遅くて欠伸が出ますよー?」

真「強がりは止しなよ、平気そうに振る舞っているけど君の右手、本当は剣を握るのもギリギリだろ?」

朋花「さあ、なんのことでしょう」

真「強情だな…だからこそ崩し甲斐がある!」

朋花「っ!剣が!」

真「終わりだぁ!」

カッ

真「この力は!」

朋花「…ようやくお目覚めになられたんですねー、お寝坊さんはダメですよー?」

雪歩「遅れてごめんなさい、後は私に任せて」

朋花「ガブリエル様、お願いしますねー」








真「久しいな、ガブリエル」

雪歩「サタンちゃん…」

真「ちゃん付けするな!」

雪歩「どうしてこんなことを?」

真「決まっている、地上はボクらのものだからだ。支配者が自分の土地で好き放題やってなにが悪い」

雪歩「それでたくさんの人や短い間でも一緒に過ごした仲間が苦しんでも?」

真「人間がいくら死のうが苦しもうがボクらには関係ない、人間などまた作れば良いのだ」

雪歩「人を守ることが私の使命、人を傷付けるならば…あなたを倒します!」

真「来いガブリエル!3000年振りの宴だ!楽しもうじゃないか!」

人を守る為に戦うガブリエルは地上にこれ以上被害を出さぬよう力を押さえて戦っていた

サタンはそれが気に障りわざと地上に被害が出るような戦い方に切り替えた

真「うおおおおおお!」バシュゥゥゥゥン

雪歩「地上が…私の守るべき人たちが!」

真「腑抜けたかガブリエル!ボクらの戦いに人間など不要だ!貴様が人間を守り全力が出せぬというのなら…ボクが全て焼き払ってやる!」

雪歩「やめてぇ!」

真「消えろぉ!バシュゥゥゥゥン

雪歩「あ…ああ……!」

真「回りを見てみるがいいガブリエル、人間を守って戦っている天使など貴様以外に存在していない。何をそんなにこだわる」

雪歩「…さない」

真「ん?」

雪歩「絶対に許さない!人を苦しめて殺す悪魔も!人を守らない天使も!」

真「…」ニヤッ

真「ならばついてくるがいい!ボクらの因縁に決着をつける地へ!」

雪歩「そこは!?」

真「『新宿』だ」



















新宿













雪歩「ええーい!」

真「くっ!」

雪歩「フェザードリル!」

真「サタンクロス!」

ドガアァァァン

雪歩「はあっ…はあっ…」

真「はあっ…はあっ…」

雪歩「私が…全て終わらせます!天使も悪魔もない世界に!私が救うんです!」

真「野心を持つと堕ちるぞ、ガブリエル!」

雪歩「構いません!たとえ私が堕ちても…人々を守って見せます!」

真「…」ニヤッ

雪歩「人に仇なす悪魔よ、人を守らぬ天使よ…!両方まとめて…おしおきですぅ~っ!受けてください!デビルセイント・ドリルアッパー!!」

真「ぐあああああぁ!」

雪歩「終わりだよ、真ちゃん」

真「ふ、ふふふっ…」

真「あっはっはっはっはっはっは!!お前が堕ちるのを待ってたぞガブリエルゥ!」ズバッ

雪歩「きゃあ!」

真「ようやく手に入れた…堕ちた熾天使の血を!」

雪歩「私の血で一体何を…!」

真「これを見るがいい」

オガーザーンオガーザーン!ラララララ、ララララララ、テンシハウタウヨララララララ

雪歩「それは…!」

真「この器に堕ちた熾天使の血と悪魔王の血と魂を捧げ『あのお方』を再び神として降臨させる!」

雪歩「あの存在は危険すぎるよ!封印は解かせない!デビルセイント・ドリルアッパー!」

真「ぐううううっ!もう遅い!この器に必要なものはすでに捧げた!ボクの望みは達せられる!」

雪歩「なんてことを…」

真「貴様が堕ち神の資格を失うこの時をずっと待っていたぞ…」

雪歩「わ、私が止めて見せますぅ!」

真「無駄だ…堕ちた者の力はあのお方には届かない!後は世界が滅ぶのを指を加えて見ているがいい!…ごふっ」

雪歩「サタン!」

真「先に逝っているぞ!…ばいばい、雪歩」

雪歩「真ちゃん!」

真「」


器から光の柱がのびる

雲を突き抜け光の柱が消えた

異形の色をした雲の中から『ソレ』は現れた

現れた『ソレ』は10mくらいの大きさをした『赤子』であった

大量の『赤子』が空を覆い尽くす

残った戦力を率いて堕天使ガブリエルは『赤子』に攻撃を開始した

一人、また一人と『赤子』の犠牲となる天使達

ガブリエル達の疲労が限界を迎えようとしていた時、ある旋律がガブリエルの耳を撫でた

歌…ガ…聞…コエル…

歌が聞こえた直後、異形の空より『赤子』に守られるように、『母体』が現れた

新宿の地に降り立った母体はその口から白と黒の旋律を紡ぎ始め…




世界は白と黒に染まった

本当に、本当にありがとうございました

「というわけでこれが今回の報告だよプロちゃん!」

「お疲れさん。うーん…今回は不干渉が過ぎたかな」

「そうだねー、もうちょっと首突っ込んでもよかったかもね!」

「結局またアイツらを救えなかった訳だしな」

「次はいつ頃に戻るの?」

「あまり戻りすぎても意味がない、ガブリエルとサタンの両方が目覚めず尚且母体の出てこない世界にするにはあと何回繰り返せばいいんだろうな」

「おやおやー?珍しく弱気だね、プロちゃんらしくもない」

「今回は完全に見てるだけだったからな…」

「凹んでるプロちゃんをおちょくるのもいいけどやっぱりプロちゃんは元気な方がいいから茜ちゃんが慰めてあげるのだー!」

「はいはい」

「なあ」

「なんだいプロちゃん」

「俺はあと何回繰り返せばいいんだ?あと何回アイツらが死ぬのを見ないといけないんだ?俺はあと何回…アイツらを見殺しにしないといけないんだ…」

「それでもやるって決めたのはプロちゃんだよ、泣き言を言ってる暇があるならとりあえず繰り返せばいいんだよ。茜ちゃんだって仲間が死ぬところを見る趣味なんかないし」

「…」

「でもその果てでみんなが助かるならソレでいいじゃん、死んでいって繰り返してる事実がなくなる訳じゃないけどプロちゃんが忘れなきゃ今までのみんなはプロちゃんの中で生きてるんだからさ」

「…そうか」

「そうだよ」

「俺は甘かったんだな」

「そうだね」

「俺、まだ頑張るよ、アイツらを助けるためにも」

「その意気だよプロちゃん!」

P「よし、さっそく次のプランを練ろう、茜、なにかアイディアはないか?」

茜「そうだねー…」



END

おつ!

何なのだ、これは! どうすればいいのだ!?

【ミリマス】雪歩「杭となりし女、発火する皿の上で世界を握るだろう」 - SSまとめ速報
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