P「美希に見せたいものがあるんだ」 (35)

美希「見せたいもの?」

P「ああ、今日誕生日だろ。それで運が良ければ見れるんだが、たまたま今日は条件が良さそうだからちょっと見に行こうと思ってな」

美希「そうなんだ。……でもね、ハニー」

P「どうかしたか?」


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美希「だからってこんな時間に動くことはないと思うな」

P「ははは、まあ絶景を見るにはよくあることだよ」

美希「夜の11時半に動きたくないの」

P「そこを何とか頼むよ」

美希「むぅ……」



P「登山口に着いた」

美希「もうここまでけっこう登ったのにまだ登るの?」

P「何言ってるんだ。ここから先が山だぞ」

美希「えー ミキここでいいって思うなー」


P「ここからじゃ見えないぞ」

美希「ミキもう疲れちゃったの」

P「終わったらババロア追加でもう1個買ってやるから」

美希「本当? 約束だよ?」



美希「すごい、真っ暗なの」

P「ああ、ここ街灯ないからライトつけないと危ないぞ」

美希「あ、ライト忘れちゃった」

P「おいおい……」


美希「ハニーが持ってるから大丈夫なの」

P「はぐれたらどうするんだよ」

美希「こうすればいいって思うな」ギュッ

P「お、おい、抱きつかれたら歩きにくいだろ?」


美希「えー ミキはぐれちゃうよ?」

P「せめて手つなぐくらいにしてくれ」ギュッ

美希「! ……えへへ」

P「?」




美希「えっと、第三展望台?」

P「ああ、ここには上から第一、第二、第三って展望台があるんだ。ここは一番下だな」

美希「ミキ達はどこに行くの?」


P「上の第一展望台だ」

美希「……」

P「ライトで照らさなくても嫌そうな顔をしてるのがわかるんだが……」




P「少し霧が出てきたな。足元滑りやすいから気をつけろよ」

美希「ミキは大丈夫だよ、ここで滑るのは春香の仕事なn、わっ!?」ツルッ

P「美希!」ガシッ

美希「……」


P「大丈夫か?」

美希「ハ、ハニー……」

P「どうかしたか? まさか怪我でも……」

美希「そ、そのミキは大丈夫だから、もう抱きしめてなくても……///」


P「あ…… ごめん」

美希「う、ううん。ハニーはミキを助けてくれる為にやってくれたんだから///」

P「……」

美希「……」



P「美希、歩き方がぎこちないけど大丈夫か?」

美希「さっきのでちょっと痛いけど大丈夫だよ」

P「……よっと」ヒョイッ

美希「ハ、ハニー!? 何してるの?」

P「何って見ての通りだよ」


美希「お、女の子を急におんぶするのはどうかって思うな」

P「ごめんごめん、足痛い状況で歩かせて何かあったら大変だし、それに……」

美希「それに?」

P「美希なら許してくれるかなって思ってさ」

美希「……///」



P「それにしても美希が滑るなんて珍しいな」

美希「み、ミキだってあそこで滑ると思わなかったの……///」

P「春香の仕事じゃなかったな」

美希「む、むー! ハニーひどいの」プンプン


P「ははは、ごめんごめん」

美希「ミキゆるさないの」

P「ごめんって、美味いおにぎりも買ってやるから」

美希「……約束だよ?」

P「ああ、約束する」



P「ようやく着いた……」

美希「真っ暗なの」

P「日の出まで4時間。まだ先だな」


美希「ミキ4時間も待てないから寝るの」

P「ま、待て美希! この気温で寝るのは危険だ。せめてもっと暖かくしてくれ!」

美希「これじゃあ逆に寝にくいの……」モコモコ



美希「……」スヤスヤ

P「……本当に寝たし」

P「ふむ、4時間何かすることもないしな……」


P「……」

P「……」

P「……暇だ」




美希「うーん……」

P「やっと起きたか」

美希「あれ?ハニー?」

P「あと少しで日の出だぞ」


美希「日の出? ……あ、山に登ったんだっけ?」

P「そうだ」

美希「わ、すごい人」

P「明るくなってからすごい増えたんだ。今日は当たりらしいぞ。ほら、あれ見てみろ」

美希「あれ?」



美希「わあ、すごい綺麗なの!」

P「あれが天空の城とか日本のマチュピチュって呼ばれてる城跡だ」

美希「すごい! 本当に浮いてるみたい!」

P「この景色を見せられて良かった」


美希「ねえねえハニー、あっち行ってみようよ」

P「今から行っても着くころにはもう雲海がなくなってるぞ」

美希「えー、ミキあっち行きたいー」

P「じゃあ…… 来年にでもな」

美希「約束だよ!」



P「そろそろ列車の時間もあるし、降りるか」

美希「うん! あ、あのね、ハニー」

P「どうかしたか?」

美希「帰りもおんぶしてくれると、ミキ嬉しいな///」


P「この人の中でおんぶして帰れって言うのかよ……」

美希「だって今日はミキの誕生日だよ」

P「……わかったよ、ほら」

美希「えいっ」


美希「……ハニー冷たい」

P「寒かったからな」

美希「ミキが背中暖めてあげる!」

P「ははは、ありがとな」


美希「……えへへ」

P「さ、降りるぞ、つかまってろよ」

美希「うん!」

 おわり

今年の11/23の朝は、天空の城と言われる竹田城跡を見てきました。
雲海が綺麗で、美希誕なのに何か自分がプレゼントをもらったような気分になりました。

ここまで見ていただいてありがとうございました。


乙なの

美希をバックにパンパン突いていてフィニッシュ時に陽が上る展開を望んでたがこなかったな

乙、ありがとう!


乙でした

地元がその辺りだが急に活気付いてきたよな

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