弟「姉貴シークレットサービス」 (73)


VIPでしくじりましたのでこちらで
日本語に不慣れなため誤字脱字が多いです
後学の為に、誤字脱字を指摘していただくと助かります

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姉「弟ー宿題やったのー?」

弟「はいはい、やっとくやっとく」

姉「もう、返事は短く一回でって言ってるじゃん」

弟「はいはい」

姉「もー」

姉「男君の爪の垢でも煎じて飲ませたいよ」

弟(また、男先輩の話かよ)

姉「男君すごいんだよ、この前のテストも学年1位だったし」

弟「へぇーそりゃ凄い」

姉「それに比べて弟は」

弟「何か問題でも?」

姉「聞いたよ英語、赤点でしょ」

弟「俺は日本語も半人前なのに、英語の勉強なんておこがましいと思わない?」

姉「ああ言えばこう言う」

弟「てか、誰に聞いたんだよ」

姉「物理の先生」

弟「なんで、アイツが英語の成績知ってんだよ」

姉「先生も心配してるんだよ」

弟「そんなんじゃねぇよ、面白がってるだけだ」

姉「そんなことないよ」

弟「あの、ニヤリと笑った時の顔、ありゃ悪魔だ」

姉「えぇーすごく綺麗でいい先生なのに」

弟「幾ら表面を見繕っても、チラチラと本性が見える」

姉「そんなこと言わない、優しい先生なのに」

弟「はいはい」

姉「あ~もう、昔は可愛くて素直な子だったのになー」

弟「今も可愛いだろ」

姉「全然可愛くない」

弟「言い換えよう、愛嬌があると」

姉「いつの間にかに私より背が高くなってるし」

弟「背はしゃあねぇよ」

姉「汗臭いし、筋肉硬いし」

弟「筋肉は関係ないだろ」

姉「昔は『お姉ちゃんーお姉ちゃん』って五月蝿かったのに」

弟「ヒデーなおい」

姉「とにかく、私は弟が心配です。男君の十分の一、いや、百分の一でもいいので見習いましょう」

弟「はいはい」

姉「もうーだから返事は一回でって言ってるじゃん」

学校にて

友「そんで、政さんがオーストラリアでレンガ職人になるって言って沖縄に行ったんですよ」

弟「あぁ」

友「ってか、聞いてます俺の話?」

弟「あぁ」

友「さっきからどこ見てるんッスか?」

弟「あぁ」

友「あれは男先輩? 兄貴ってホモなんッスか」

弟「あぁ」

友「えっ」

弟「えっ」

友「た、たとえ兄貴がホモだったとしても、俺はそれを受け止めてみせます」

弟「何言ってんだお前」

友「いや、兄貴がホモだって話で

弟「んなわけあるかよ」ボコ

友「イテー、だって自分で認めたじゃないッスかぁ~」

弟「なこと言ってねぇ」ボコ

友「えぇ~、理不尽ッスよ」

弟「ったく、くだらねえこと言ってんじゃねぇ」

友「でも、男先輩には関わらない方がいいですよ」

弟「なんでだよ?」

友「だって、あの男先輩ですよ。文武両道・眉目秀麗・謹厳実直・質実剛健で校内一の有名人ですが、超弩級シスコン野郎」

友「そんで、その妹があの双子」

弟「お前がいつも言ってるあれか」

友「頭脳明晰で柔和温順、お淑やかで触っただけで壊れそうな双1ちゃん」

友「運動神経抜群で明快闊達、男子とも気兼ねなく話し、ポニーテールが最高の双2ちゃん」

弟「四字熟語好きだな」

友「趣味的なもので」

弟「でもな、双子は関係ないんじゃねぇ?」

友「何言ってッスか、俺らの学年じゃ双1派と双2派が二大派閥なんッスよ。この双子が学校に与える影響力は計り知れない」

友「たださえ、双1派と双2派は対立していて近々、戦争が起きそうな時期に双子の兄こと男先輩と揉めたら大変なことになるじゃないッスか」

弟「なんだよ、戦争って」

友「わかってないッスね」

友「よく、お好み焼き・もんじゃ焼き、関西風・広島風で揉めてるでしょ」

友「人間ってのはくだらないことで揉めるんですよ」

弟「わからないでもないが」

友「どちらも美味しいって言える奴が少ないんです」

弟「なんで、粉物メインの話を持ってきた?」

友「それは、個人的な好みでして」

弟「お好み焼き食いたくなってきた」

友「いいッスね、食いに行きましょう」

弟「そうだな」

友「おぉっと、危うく話をそらされる所だった」

弟 チッ

友「とにかく、俺は断然、双2ちゃんですけどね。普段は明るく元気な子ですが将来は三歩下がって歩く男を立てるいい女になりますよ」

弟「なにがともかくだ?そもそもお前の妄想だろ」

友「いやいや、絶対そうなりますって」

弟「そんなもんか?」

友「そんなもんですよ」

友「そんで、兄貴はどっち派なんです?」

弟「どっちかって言われてもな、よく知らねぇしなー」

友「兄貴は姉御しか見えてないですからね」

弟「な、なに言ってんだお前」

友「どうせ今回も、姉御絡みなんでしょ?」

弟「ば、馬鹿ちげーよ」

友「もう、わかりやすいんだから」

弟「お前のそういう所が嫌いだわ」

友「ひどいッス、生まれながら兄貴の舎弟なのに」

弟「出会って一年も経っていない赤の他人で同級生だろうが」

友「時間なんて関係ないッスよ、俺の想いで過去を変えて見せます」

弟「あぁ、がんばってくれ」

友「がんばります」

友「おぉっと、また話をそらされるとこだった」

弟 チッ

友「そろそろ、姉離れした方がいいッスよ」

弟「はぁ?」

友「姉御に好意を寄せる男共を裏で始末してるでしょ」

弟「おい、なんで知ってるんだよ」

友「やっぱり」

弟「ハメたな」

友「姉御はモテるのに彼氏が居ないっておかしな話でしょ」

弟「そんなのは、姉貴の好み次第だろ」

友「姉御に惚れる男が姉御から遠ざかるのは兄貴が何かしてるからでしょ」

弟「あれは違う、あれは、勘違いした奴がを姉貴を困らせてたから」

友「よく思い出してください。そんな困らせることしてましたか?」

弟「いま思えば、そんなに悪い奴らじゃないような」

友「今年だけで何人やったんッスか?」

弟「ふ、二人ぐらい?」

友「なぜ、疑問形?」

弟「いや、五人だな」

友「…」

友「いやでも、イケメン糞シスコン野郎の男先輩が姉御に好意を寄せていたとは驚きッス」

弟「いや、男先輩が姉貴の事を好きかどうかわからん」

友「えっ?」

弟「姉貴は男先輩が好きかもしれん」

友「えぇー、それなら邪魔しちゃ駄目ッスよ」

友「訳の分からない男共の気持ちなってどうでもいいッスけど、姉御の気持ちを踏みにじるようなことしちゃ駄目ッス」

弟「だから、何もやってないだろ」

友「でも、ちょっと気になる?」

弟「お前のそういう所が嫌いだわ」

友「そんなこと言わず、後のことは俺に任せて下さい」

弟「何をだよ?」

友「糞野郎のこと色々調べときますから」

弟「変なことするなよ」

友「任せて下さい、兄貴の敵は俺の敵でもありますし、姉御といい、双子といいあのイケメンシスコン野郎」

弟「心配だなおい」

友「どーんと任せを」

弟「まぁいいや、次サボるから」

友「次って物理でしょ、先生綺麗なんだから見とかないと損ですよ」

弟「アイツ嫌いなんだよ」

友「なに言ってるんですか、あの笑顔の裏に隠れる悪魔の様なところ最高じゃないッスか」

弟「いや、俺はそんな性癖じゃないしお前の性癖にも興味ない」

キーンコーンカーンコーン

友「おっと、じゃあサボり頑張ってください兄貴」

弟「何を頑張るんだよ…」

弟(さて、いつものとこ行くか……)

とある倉庫化した空き教室にて

双1(先生に頼まれてきたのはいいけど)

双1(高い位置にあるなーどうしよう)

オロオロ

弟「どうかしたか?」

双1「えっ」

双1(なんで、ここに弟君が)

双1「その…荷物を持ってくるよう頼まれて…でも高い位置にあって…」

弟「じゃあ、俺がとるわ」

双1「でも…」

弟「いいって、えっとどれ?」

双1「一番上にある…右側の…」

弟「これ?」

双1「それです…」

弟「わぁーキタネー。しかも重い」ヨイッショ

双1「あ…ありがとうございます…」

弟「コレぐらいいいって」

双1「私、持ちます…」

弟「重いし汚れるからいいって」

双1「でも…」

弟「ほら、俺汚れちまったし二人共汚れる必要ないだろ」

双1「わかりました…」

弟「どこに運べばいい?」

双1「物理準備室に…」

弟「アイツの所かー、はぁーしゃあねぇ、居ねぇこと祈るか…」

双1「すみません…」

弟「謝ることたぁねぇーよ、俺が嫌いなだけだし」

物理準備室移動中

双1「…」

弟「…」

双1「…」

弟「…」

双1(なにか、喋ったほうがいいのかな?)

弟「…」

双1(そもそも、弟君と喋ったこと無いし)

双1(怖そうだし)

双1「…その…なぜ、あの教室に…」

弟「サボりだよサボり」

双1「さっきの授業…」

弟「そうそれ」

弟「あの教室って倉庫代わりになっててごちゃごちゃしてるだろ、中にいてもバレないし、日当いいからな」

双1「でも、鍵が…」

弟「合鍵、パクった」

双1「えっ鍵を…」

弟「この学校って、合鍵の管理は適当であの部屋もあんまり使ってないからバレないだよなー」

双1「そうだったんですか…」

弟「…」

双1「…」

弟「…」

双1「…」

双1(会話途切れちゃった…なにか、話題は…)

弟「…」

双1「そういえば…姉先輩は男君のお姉さんですよね…」

弟「そうだけど」

双1「私、姉先輩とは同じ部活で…」

弟「へぇー姉貴と」 

弟(ん?姉貴の部活の後輩で男先輩の妹ってことだよな)

弟(今回のキーマンじゃん)

弟(神は俺を見放してはいなかった、貴重な情報源をありがとう神よ)

双1「なにか気に触っることでも…」

弟「いやいや、ちょっと、神様に感謝してたとこ」

双1「かみさま?」

弟「気にしないでくれ」

双1「はぁ…」

弟(ここは、慎重かつ自然に姉貴と男先輩の情報を引き出さなねーと)

弟(でもな、どうやって聞くんだ?突然、姉貴や男先輩の話しをしたらおかしいだろ)

弟(そもそも、双1さんとは初めて喋ってんだぜ?)

弟(『姉貴って部活じゃどうなの?』いや、フレンドリーすぎるか?」)

弟(『姉貴が迷惑かけてない?』保護者じゃねぇんだからな)

双1「あの…」

弟(う~んどうしたものか…)

双1「あの…」

弟「おお、どうした?」

双1「準備室…つきました…」

ガラ

弟「ちわーッス、お荷物をお届けに参りましたー」

弟(うぁ、居るわ)

先生「おい、弟。なぜ私の授業をサボった?5文字以内で説明しろ」

弟「サボってないッスよ、諸事情で受けれなかっただけで」

先生「制限数オーバー。それどころか、説明にもなってない」

弟「5文字じゃ俺の全身全霊の謝罪ができるわけないだろ」

先生「授業を受けてないと、こんな馬鹿になるから気をつけてね双1さん」

双1「そんなことは…」

弟「あぁ、受けたかったなー授業」

先生「そうか、そんなに受けたかったのか」

弟「そりゃ、もちろん」

先生「そんな、弟には特別授業を授けよう」

弟「いえ、結構です」

先生「遠慮するな」

弟「結構です」

先生「放課後でいいから、この部屋片付けといてくれ。いろんな機材あるし勉強になるだろ?」

弟「ふざけんな、一日二日で終る量じゃねぇだろ」

先生「やれ、留年させるぞ」

弟「あ、ハイ」

先生「双1さん、荷物ありがとうねー」ニコ

弟「運んだの俺なんだが」

先生「あ”?」

弟「なんでもないです」

放課後

弟「おい、友さぁー」

友「スイマセン、ちょっと用事がありまして。お先に」

弟「なんだよ」

弟(どっすかなーバックレるかー)

双1「あの…」

弟「ん?」

双1「物理準備室の片付け…私も手伝います…」

弟「いいって俺が言われたことだし」

双1「今日、色々と手伝ってもらったので…」

弟(その好意が辛い。バックレられない)

弟(アイツこの事、見越してたのか?)

弟(いや、さすがに無いかー)

双1「どうかしましたか…?」

弟「じゃあ、頼むわ。ありがとな」

双1「いいえ…そんな大したことじゃ…」

弟「部活とかは大丈夫か?」

双1「はい、さっき姉先輩にメールしたので…」

物理準備室

弟「こりゃヒデーな」

双1「そうですね…」

弟「重そうなもんは俺が端に動かすからさぁ、双1さんは細々としたのを頼むわ」

双1「分かりました…」

弟「…」

双1「…」

弟「…」

双1「…」

弟(さて、せっかく二人きりなんだ。どうやって姉貴の話をするかな)

双1(んー黙々と片付けてるし喋りかけたら邪魔かな)

弟(大丈夫だ、俺の巧みな話術を持ってすれば)

弟「あのさぁ」双1「あの…」

弟「すまん、そっちからいいぜ」

双1「いえ…弟君からで…」

弟「そんじゃ、俺の姉貴のことなんだが」

双1「姉先輩ですか…」

弟「最近、ちょっと様子がおかしいというか…」

双1「様子ですか…」

弟「悩み事があるっていうか…」

双1「心配されてるんですね」

弟「いや、俺じゃなくて 親父が…そう、親父が心配してて」

弟「そんで、イライラしてるのか俺に当たるんだよ。親父、柔道経験者だから」

双1(う~ん、柔道は関係あるのかな?)

弟「いやー、いい迷惑なのねこれ。さっさと解決してもらいたいんだが」

弟「俺が直接聞くのも姉貴の性格上、余計な心配しちゃうだろ?」

弟「だから、双1さんがなんか知らないかな~って」

双1「すみません…心当たりはないです…」

弟「じゃあ、こうしよう。姉貴の様子とか俺に報告してくれるとありがたい」

双1「それなら…お役に立てるかも…」

弟「あとこの事は他言無用で、姉貴は顔が広いからどっかから情報が漏れてもいけないし」

双1「分かりました…微力ながら協力させて頂きます…」

弟「これ、俺の番号とメールアドレスね」

弟(完璧だ、俺が姉貴を気にしていることは微塵も感じさせない巧みな話術だった)

双1(姉先輩のこと本当に心配してるんだな)

弟「今日はこのぐらいでいいだろ」

双1「そうですね…」

弟「悪いな、こんな時間まで」

双1「いえ…そんなことは…」

弟「時間も時間だし、送っていくわ」

双1「そんな…気を使わなくても…」

弟「ありがた迷惑かもしれないが、俺のせいで何かあっちゃ困るし」

双1「それじゃ…お言葉に甘えて…」

駐輪場

弟「じゃあ、このメット使って」

双1「これって…」

弟「あっ、大丈夫。下ろし立てのメットだから、全然綺麗で臭くないし」

双1「そうではなくて…」

弟「やっぱきになるよなーごめんな、今日はそれで勘弁してくれ」

双1「あの…バイクに乗るんですよね…」

弟「おう、ちゃっちゃと送ってやんよ」

双1(バイクって怖そうだな)

双1「……」

弟「どうした?」

双1(覚悟決めるしか)

双1「宜しくお願いします…」

弟「じゃあ、行こうか」

双1「あの…ヘルメットが…」

弟「おっと、危ねえ。ノーヘルで捕まるところだったわ」

弟「とりあえず、隣のバイクのを」

双1「それは…他の人のじゃ…」

弟「あぁ、貸してたやつだから大丈夫」

双1「はぁ…」

双1(絶対に嘘だ…)

バイク帰宅中

双1(あ~怖い、怖い、怖い、目を瞑っても怖い)

双1 ギュ

弟(おぉ、何この柔らかい感触)

弟(こっちから、話しかけても聞こえてない感じだし)

弟(あれ、もしかして怖がってる?俺やっちまった?)

双1(やっぱり、バスで帰ればよかったかな)

双1(あれ、止まった。着いたのかな)

双1(あ~信号待ちか)

弟「動くよ」

双1「は、ハイ…」

ブロロロロオー

双1「あ…」

弟「どうした?」

双1「夕日が…」

弟「綺麗だろ」

双1「綺麗です」

弟「バイクに乗ってるとやたら綺麗に見えるんだよね」

双1「すごく綺麗です」

弟「そりゃよかった」

弟「でもごめんな、怖かっただろバイク」

双1「最初は…怖かったんですけど…」

双1「バイクって気持ちいですね」

双1家に到着

双1「弟君…ありがとうごさいました…」

弟「おう、じゃあな」


双2(ありゃ、コレはびっくり)

双2(双1が男とそれもバイクで帰ってくるとは)

双1「あっ、双2ただいまー」

双2「目の前に居たのに気付いてなかったの?」

双1「全然、気付かなかった」

双2「ふ~ん、それはそれは随分お楽しみなさったようで」

双1「うん、バイクすごく楽しかった」

双2「いや、そうじゃなくて」

双1「うん?」

双2「まぁいいや」

双1「変なのー」

双2(これは、面白いことになりそうだ)

弟帰宅

弟 ガチャ

友「兄貴、おかえりなさいっス」

姉「遅い、夕ごはん食べちゃうところだったんだからね」

弟「飯ぐらい、勝手に食べろよってかなんでお前が居るんだよ」

友「そりゃ、兄貴の舎弟ですから」

弟「放課後、逃げたくせに?」

友「いやーどうしても外せない用事がありまして」

弟「どうだか」

友「だから、お詫びの品をこうやってお持ちした次第で」

姉「友くんが街角のケーキ屋さんのモンブラン持ってきてくれたんだよ」

弟「それで、タダ飯を食うと」

友「そうではなく、姉御のご行為で」

弟「つうか、モンブラン嫌いなんだが」

友「姉御の好みに合わせました」

姉「でかした」

姉「今日は、カレーです」

友「俺、カレー大好なんッスよ」

姉「たくさん作ったから、どんどん食べてね」

弟「なに、馴染んでんだ」

友「まぁ、そんな嫉妬しないでくださいよ」

弟「あ”」

友「ちゃんと調べてきましたから」

弟「おい、それを早く言えよ。よし、俺が注いでやる」

友「いや、その、あれ、なんか福神漬の量多くないッスか」

弟「俺が考えた最強のバランスだ」

友「これ、6割は福神漬けッスよ」

姉「こら、食べ物で遊ばない」

友「大丈夫ッス、兄貴が俺のために、あぁ福神漬の味しかしない…」

弟の部屋

弟「そんで?」

友「はい、男先輩はシスコン以外完璧です」

弟「つかえねぇなー」

友「しかたないッスよ。学校一の俊才、空手部部長で全国大会経験者、真面目で誠実、シスコンも言い換えれば妹思いの兄ってことでしょ.
こんな奴、どこ探しても居ない」

弟「……」

友「次元が違いすぎて、俺なんかじゃ理解できないッスよ」

弟「……」

友「欠点?弱点?そんなもんあるんでしょうか」

弟「……」

友「こんな男が近くに居るってだけで奇跡じゃないッスかね?姉御が惚れるのも仕方ないんじゃないッスかね?大人しく見守ってやるのが男じゃないッスかね?」

弟「いや、ダメだ」

友「あれ?俺の話聞いてました?」

弟「すげー奴ってことは分かったわ」

友「兄貴も男先輩に負けないぐらいのシスコンぶりッスね」

弟「ああ”そんなんじゃねぇよ」

友「姉御となんか合ったんですか?」

弟「なんもねぇー」

友「このこの、本当は言いたいくせに」

弟「あれは、小二の時だった」

友「あっ…語るんですか…」

弟「昔から親父もお袋も仕事が忙しくてほとんど家に居なかった」

友「うわ、聞いてねーまぁ、聞きますけど…」

弟「広い家に二人だけ、でも不思議と寂しくなかったむしろ楽しかったわ」

弟「俺が寂しくないように不安にならないように困らないように楽しくなるように」

弟「全部、姉貴が何とかしてくれた。馬鹿な俺でも分かるコイツすげーって」

友「さすが、姉御。昔からしっかりしてらっしゃる」

弟「っと、ここまでは大した話じゃないんだが」

弟「たまたま、姉貴が同級生の男からいじめられるのを見ちまった」

友「好きな子、いじめちゃう奴でしょ」

弟「いま、思えばそうだろうな」

友「小学生ならそんなもッスよね、それだけ姉御が可愛かったことでしょ」

弟「でもな、俺は初めて姉貴の泣いてる所を見たんだぜ」

友「まじッスか」

弟「なんで泣いてるのか知らねぇし、姉貴を泣かせる理由もわからねぇし」

弟「意味わかんねぇけど、めちゃくちゃムカついたんだわ」

友「じゃあ、一戦交えたんッスか」

弟「そりゃねぇ」

友「さすが兄貴、上級生でも関係ない。それでどうなったんッスか?」

弟「それがもう悲惨、ありゃガキの喧嘩じゃない。流血で先生飛んでくるわ親も来るわ親父に殴られるわ姉貴泣いてるわで」

友「悲惨ッスね」


弟「それ以来、姉貴の泣いてる所見たことねぇよ。そりゃ、俺の知らない所で泣いてるのかもしれんが、律儀だよな。俺の前じゃ絶対に泣かない。もう、ガキじゃあねぇのによ」


弟「だから、姉貴の泣いてる所なんか見たくないんだわ」

友「その気持なんとなくわかります」

弟「あーこんなこと言ってるうちはガキなんだろうなー」

友「そんなこと無いッス」

友「それは兄貴が姉御のことを思っているから…」

弟「おめーも言ってたじゃねぇか姉貴の邪魔はするな当人の問題だろって」

友「言ったッスけど」

弟「俺だって、分かってんだよ…でも男先輩に振られた姉貴なんて見たくねぇ」

友「……」

弟「姉貴がどうこうって話じゃねぇ、俺が嫌なんだよ」

友「うわーー、重度のシスコンッスよ。軽く気持ち悪いッス」

弟「お前、厳しすぎ」

友「常識のある人間の感想です」

弟「もっと優しく接しろよ」


友「とりあえず、話はわかりました。兄貴がシスコンだろうがシリコンだろうがウンコだろうが、気持ち悪いですけどそんな兄貴を俺が全て受け止めます」

弟「やっぱ、馬鹿にしてるだろ?」

友「あっ、殴ったら痛いkら、やghちょっt,スマホ鳴ってますよ」

弟「メールだろ」

友「ほら、大事な用かもしれないッスから」

弟(ん?誰だコレ?)

弟(あー双1さんか)

友「誰ッスか?」

弟「あれ、まだ居たの?」

友「さっきまで、無邪気に殴ってたくせに」

友「もしかして、女ッスか?」

弟「ばっ、馬鹿ちげぇよ」

友「もう、分かりやすいんですから」

弟「はよ帰れ」

友「じゃあ、バイクで送ってくださいよ」

弟「なんで、男を乗せにゃあかんのだ」

友「チャリで帰るのめんどいッスよ」

弟「……」

友「っちょ、無言で殴るのやめっtgdg」

弟「帰るか」

友「帰ります」

姉「あれ、友くん帰っちゃったの?」

弟「色々と忙しいからなアイツ」

姉「せっかく食べてもらおうと思ったのに」

弟「おいおい、どんだけ食わせんだよ」

姉「だって、喜んでくれるし」

弟「姉貴のオモチャじゃねぇよ」

姉「そんなこと言って無いでしょ」

弟「あんまイジメてやんなよ」

姉「もーーー」

弟「あら、怖い」

姉「早く寝れば」

弟「言われなくても寝るっつーの」

今日はここまでです

はよー

双子宅にて

双1「兄さん、今いいですか?」

男「どうした」

双1「女先輩って兄さんと同じクラスですよね」

男「あぁ、そうだが」

双1「クラスではどんな感じなのかなーっと思いまして」

男「彼女は誰に対しても誠実だが、少し抜けてるというか見ていて危なっかしいというか…」

双1「そうではなくて最近、姉先輩が悩んでいるといいますか…そn

男「なに!!それは本当なのか?」

双1「いえ、まだ決まったわけでは…」

男「委員長でもあるこの僕がクラスメイトの変化に気づかないとは、委員長失格ではないかっ!!!」

双1「あの…兄さん?」

男「このままでは、クラスの気持ちがバラバラになってしまう、僕がクラスをまとめなければ!!」

双2「おい、話を聞けよバカにぃ」つボコ

男「なにも殴ることはないだろ、女の子としてその素行はどうかと思うぞ」

双2「うるさい、バカにぃが双1の話をちゃんと聞かないのが悪いんでしょ」

男「少しは、双1を見習ったらどうだ」

双2「私はいいのだ」

男「いやダメだろ」

双1「あの…」

男「おっと、話の途中だったな」

双1「姉先輩のことは、私の気のせいかもしれないので…」

男「そうなのか」

双1「はい」

男「しかし、クラスメイトの不安を取り除き円滑な学生生活を送ってもらうためにも委員長として何か考えなければ」

ダッ

双2「あぁ、いっちゃたよ」

双1「うん」

双2「真面目なのはバカにぃの良い所だけどさぁ」

双1「うん」

双2「めんどくさい」

双1「うん、めんどくさい」

朝 

双2「ふぁあ~おはよう」

双1「おはよう」

双2「あれ、バカにぃは?」

双1「今日は、朝練だから」

双2「よくもまぁ、飽きもせず頑張るねぇ」

双1「大会が近いからね」

双2「ふ~ん」

双1「双2は部活とかやらないの?」

双2「う~ん、やりたい部活とか無いし、そもそも続かない」

双1「もったいないなー」

双2「そんなこと言われても」

双1「双2だったら、何やってもいいとこまで行けるはずなのに」

双2「ふふふ、それは買いかぶり過ぎだぜ」

双1「褒めてるのに」

双2「私は私のやりたいことだけやる、あとは人に任せる」

双1「また、そんな他力本願な」

双2「別にいいじゃん、自分の苦手なことは得意な人に任せとけば。全部自分でやらなくていいんだよ」

双1「その考えには納得がいかない」

双2「双1は頭固すぎ」

双1「そうかな…」

双2「そうそう」

双1「違う気がする」

双2「そういえばさぁ、今日って部活休みの日でしょ」

双1「うん」

双2「一緒に帰ろうよ、ちょっと寄りたい所あるんだ」

双1「ごめん、放課後はちょっと用事が…」

双2「ほうほう、そうですかそうですか」

双1「ごめんね」

双2「いえいえ、いいのですよ、お楽しみください」

双1「なにか、勘違いしてる」

双2「してない、してない」ニヤニヤ

双1「あやしい」

双2「あやしくないない、ほら、そろそろでないと」

双1「うん」

双2「それじゃ、今日も元気に行きますかっ」

双1「あれ?」

双2「どうかした?」

双1「財布が無い」

双2「また~?」

双1「えぇー、だってここに置いたと思ったんだけど」

双2「双1ってよく物を無くすよね」

双1「だって~」

双2「その辺に、物置く癖は直した方がいいよ」

双1「双2も一緒に探してくれる?」

双2「さらばだ!明智君!!」

双1「いじわる」

学校にて

弟「うぃーす」

友「おぃーす」

ラミレス「ちぃーす」

弟「朝から顔が濃いんだよ」

ラミ「これは生まれ付きだ仕方ないネ」

友「兄貴、さすがに酷いッスよ。帝王もそう思うだろ」

トウカイテイオー「外見は判断基準の一部に過ぎないんや、一部で全部知ったきになるのはアカン、男なら内面も測る男になれ」

弟「いや、お前うまじゃん」

友「さすが、帝王は説得力あるわ」

ラミ「さすが、無敗の二冠馬は言うことがちがうネ」

テイオー「ソレは言わんといてな、古傷が痛む」

弟「なぜ、エセ関西弁なん?」

友「そもそも、帝王は骨折多すぎ」

テイオー「別に、折りたくて折ってるわけちゃうから」

ラミ「プロなら体のケアも大切ネ」

テイオー「骨折した時はなぁ、捻挫かなって期待するんだけど、だいたい折れてるんよね」

友「痛さ違うだろ」

テイオー「アドレナリンが出まくってるのかあまり痛くないん」

友「そうなのかー骨折したこと無いからわかんねぇー」

弟「よっし、折ってみるか」

ラミ「折るならやっぱり利き腕ネ」

テイオー「いや、足やろ」

友「ちょっと、えっ、抑えってちょ、あっそうだ、兄貴が女とメールしてました」

弟「ちょ、おま」

友「兄貴、顔がニヤけてました」

弟「はぁ、してねーよ」

ラミ「慌てぶりが怪しいネ」

テイオー「気になるな」

ガラ

担任「朝礼すっぞ」

弟「ほら、担任も来たしな」

ラミ「関係ないネ」

ガラ

双1「ハァ、ハァ、すみません…遅れました…」

担任「双1、ギリギリだぞ」

双1「すみません…」

友「双1ちゃんって遅刻は無いッスけど結構ギリギリに来るの多いッスね」

弟「そうか?」

テイオー「多いな」

弟「いちいち、そんなこと覚えてねぇよ」

ラミ「ギリギリで来れば目立つネ」

友「兄貴、クラスに興味なさすぎ」

弟「そんなことねぇよ」

ダン

担任「おい、てめぇら席にもどれや」

テイオー「おーこわ」

弟「そんなんだから、奥さんに逃げられんだよ」

担任「逃げられてねーよ」

弟「そういや、一時限目ってなんだっけ?」

友「物理ッスけど」

弟「マジかよ、朝から来て損したわー」

テイオー「物理あるのに朝から来るとか変だと思ってたが忘れてただけかいな」

ラミ「サボる?」

弟「当たり前だろ」

担任「あのさぁ、そういうのは聞こえねぇように喋ろよ」

友「こういうのが学級崩壊って奴ですよね」ニコ

担任「笑顔で言えるお前すごいわー」

友「いえいえ、そんな」

担任「褒めてねぇからな、あれ、あいつらが居ねぇぞ」

友「エスケープしたッスよ」

担任「はぁ……お前はサボらんのか?」

友「そりゃ、物理の先生は美人ですからねぇ」

担任「だよな、普通は授業受けるよな」

友「追わないッスか」

担任「勉強がたらふく出来る機会を自ら放棄する奴は馬鹿がすることだ」

担任「馬鹿を連れ戻したところで馬鹿は馬鹿だろ授業受けても意味ない」

友「バッサリッスね」

担任「いいかお前ら、学歴社会なめんなよ」

サボり中

ラミ「何するネ?」

テイオー「あれでもするか?野郎だらけの脱衣麻雀」

弟「あれは悲惨だったな」

テイオー「ラミがズボンから脱ぎだすし」

ラミ「男なら当然ネ」

弟「使ってねぇ教室なのに女子生徒が入ってきて叫ぶわ、先公駆けつけるわで」

テイオー「顔がバレないよう服で顔隠して下隠せずに逃げ回ったな」

ラミ「スリリングネ」

弟「馬鹿だなお前ら」

テイオー「お前もな」

ラミ「朝から元気に走ってる奴もいるネ」

テイオー「隣のクラスか、朝から体育とは大変やな」

弟「真ん中の奴、速くねぇか?」

ラミ「速いネ」

テイオー「本気で走ったら男より速いかもなー」

弟「それは言いすぎだろ」

テイオー「6割ぐらいで走ってるな、あれ」

弟「マジかよ」

ラミ「帝王が言ってるならまず間違いないネ」

テイオー「あれって、双2だろ」

弟「ふーん」

ラミ「反応薄いネ」

弟「双1さんも足速かったけなーと思って」

テイオー「運動はダメな方だろ」

ラミ「双子だからってどこまでも同じとはいかないネ」

弟「まぁ、顔は似てねぇしな」

テイオー「でも」

ラミ「どっちも可愛い」

弟「仲いいなお前ら」

姉×物理授業後

先生「君の弟はどうにかならないのか?」

姉「また何かしましたか?」

先生「授業サボりやがった」

姉「すみません」

先生「君が謝ることはない」

姉「でも…」

先生「授業はサボるが成績はいいのがムカつく」

姉「先生、怖い…」

先生「物理だけ無駄に成績がいいんだぞ、わざとやってるだろアイツ」チッ

姉「だから、先生怖い」

先生「正直な話、生徒一人ぐらいどうなろうとかまわんが」

姉「うわー」

先生「このままだと他の生徒に示しがつかないだろ?」

姉「そうですね、弟も男君みたいになれば…」

先生「それは駄目だ」

姉「なんでですか?」

先生「それだと真面目すぎる」

姉「いい事じゃないですか」

先生「あのクソ真面目マジで面倒くさい」

姉「教師が言うことじゃないです」

先生「生徒は少しバカな方が扱いやすい」

姉「問題発言です」

先生「あの弟が男みたいになるとか鳥肌立つわー」

姉「一応、私は姉なんですけど」

先生「いや、すまないすまない」

姉「でも、授業をサボるのは良くないです」

先生「あぁ、そうだな」

姉「私が更生させてみせます」

先生「威勢がいいねぇ」

姉「だって、姉ですから」

放課後 物理準備室


弟「なんで、片付けたのに散らかってんだよ」

双1「ちょっと…これは…」

弟「あのクソババ」

先生「誰が、スレンダーガールだ」

弟「言ってねぇよ、急に出てくんな」

先生「失礼な、愛する生徒のために日々頑張っているというのに」

弟「微塵も思ってないだろ」

先生「もちろん、君を除く」

弟「」

双1「先生…昨日よりも散らかっているような…」

先生「あるべきところにあるだけだ、散らかってるわけではない」

弟「いや、散らかってるだろ」

先生「必要な時に必要な物を取り出せることができれば、整理なんてしなくていいんだよ」

弟「なら、片付けなくてもいいだろ」

先生「校長がうるさい」

弟「……」

先生「……」

ガコ バサー

弟「言ったそばから、なに提出ノートに足ぶつけてんだよ。そもそも、床に置くな机の上に置け」

先生「何を言いているだ?机の上に置くスペースは無いだろ」

弟「なら片付けろよ、床と接してる一番下の提出ノートが可哀想だろうが」

先生「君のが一番下だ」

弟「」

先生「おっと、職員会議の時間だ。頑張ってくれ君たち」

弟「逃げやがったか」

双1「逃げましたね」

弟「まぁ俺も部屋汚いけどさぁ」

双1「私も片付けるのは苦手なんです」

弟「へー意外だな」

双1「恥ずかしい話なんですが、サイフとか鍵とか見つからなくて、今日も遅刻ギリギリで」

弟「俺の勝手なイメージだけどよ、真面目ってつうかキッチリしてると思ってたが案外、可愛いとこあるんだな」

双1「そそそ、そんなことないです、私なんてトロいし不器用だし全然k

弟「別にいいじゃん」

双1「えっ」

弟「得意不得意なんて人それぞれじゃん、なんでも完璧にやろうとすれば疲れちまう」

双1(あっ、これって)

弟「得意な事やりたい事は自分でやって後は他人に任せちまえば」

双1(双2が言ってたことと同じだ…)

弟「まぁ、人様に自慢できるようなことは無いけどさぁ」

双1「そんなこと無いと思います」

弟「そんな気を使わなくてもいいのに」

双1「そんなわけでは…」

弟「よっしゃ、さっさと片付けちまおうぜ」

双1「ハイ」

弟「なんか悪いな」

双1「そんなことは」

弟「でも、部活とかあるだろ」

双1「はい、でも今日は休みなので」

弟「へぇー休みとかあるの?」

双1「はい、他の部員も色々と忙しくて休みの日を決めてるんです」

弟「そうかー」

双1「弟君は部活はしないんですか?」

弟「あー俺には無理無理」

双1「なんですか?」

弟「やりたことねぇし、そもそも、続かない」

双1「そうですか」

双1(これも、双2と同じ理由だ)

双1「はぁ…」

弟「休むか?」

双1「えっ」

弟「なんか、ため息してたし」

双1「いえ、疲れたわけではなくて…」

弟「いや、俺が疲れた休もうぜ」

双1「はい…」

弟「そろそろ、終わりにすっか」

双1「そうですね」

弟「そうだ、メット持ってきたから、姉貴のだけど」

双1「姉先輩ってバイクに乗られるんですか?」

弟「あぁ、後ろにな」

双1「そういうことですか」

弟「ほとんど乗らんが、怖いらしい」

双1「ちょっと、可愛いです」

弟(いやいや、昨日怖がってたじゃんとは言えない)


バイク帰宅中


弟「あのさぁ」

双1「なんですか?」

弟「送っておいてなんだけど、コレって色々まずくない」

双1「どういうことでしょうか?」

弟「いや、気にしてないならいいけど」

双1「そこまで言われると気になります」

弟「ほら、バイクでさぁ」

双1「バイク楽しいですよ」」

弟「そうじゃないんだが、二人乗りってのが」

双1「免許取得後、1年間は二人乗りできないことですか?」

弟「確かにそれも問題かもだが、てか、詳しいなおい」

双1「昨日、色々調べました」

弟「もしかして、バイクに興味ある?」

双1「少しありますけど…」

弟「あるけど?」

双1「お金の事とか、あと、兄が…」

弟「金はなんとかなるが、男先輩はな」

双1「はい…」

弟「男先輩ってそんなに凄いの」

双1「私達の事を思ってだとは思うんですけど…」

双1「ちょっと、過保護って言いますか…」

弟「大変だな」

双1「でも、兄に甘えてる部分はありますし…」

弟「ふ~ん」

双1「それで、まずいとはどういうことでしょうか?」

弟「あれ、覚えてた?」

双1「それは、まぁ…」

弟「男女でダンデム下校中ってどうよ、ちょっと勘違いされないかなって」

双1「あああっ、そういうことですか、すみません」///

弟「いや、謝ることじゃねぇけど」

双1「そうですよね…私なんかが弟君に迷惑を…」//

弟「俺が迷惑ってよりも、双1さんに迷惑がかかるんじゃねぇのかな」

双1「私は、大丈夫です…」

弟「…」

双1「…」

双子宅 到着

弟(結局、あの後は喋らんかった)

双1「あの…ありがとうごさいますした…」

弟「お、おう」

双1「…」

弟「…」

双2(えっなに、また?バイクで送り向かい?)

双2(私へのあてつけ?でも、ちょっと昨日と雰囲気が違う?)

双2「あれれ?喧嘩ですかい?」

双1「えっ、なにもう、急に出てこないでよ」

双2「いやいや、もうね、ずっといたけど」

双1「ふん」

双2「あれ、図星?」

双1「そんなんじゃない」

双2「付き合ってるんじゃないの?」

双1「つつつ、付き合ってるってなんでっd」//

双2「そりゃーねぇ、あれ見れば付き合ってるようにしか見えないし」

双1「ち、違う、あれは送ってもらっただけで」

双2「いや、普通、付き合ってもないのに送らんでしょ」

双1「でも、別に弟君と付き合ってるわけじゃ…」

双2「えええええええええええええええーーあれ、弟くんだったの?」

双1「えっあれ」

双2「ヘルメットで顔が見えなかったけど、コレは意外だ、意外すぎ」

双1「そうかな…」

双2「だって、弟くんでしょ双1とは正反対の場所にいる人じゃん」

双1「でも、弟君はそんなに皆が思っているほど…」

双2「分かった、分かった、好きな男を擁護したい気持ちは」

双1「そんなんじゃ…」///

双2「よし、これは色々、聞かないと行けませんな」ジュルリ

双1「双2顔がちょっと、おかしい」

双2「なんだとー私達は双子なんだぞ」

双1「いや、顔はそんなに似てないと思う…」

双2「おっと、話をそらされるとこだった」

双1「そんなつもりは…」

双2「しかし、残念、今宵の私は無敵なのだ」

双1「また、意味不明な…」

双2「話はきかせてもらうからね」

双1「だから、誤解だって」

双2「今日は寝かせない覚悟しろ」

弟帰宅

姉「遅い」

弟「そんなに遅いか?」

姉「だって、弟は部活もバイトもしてないじゃん」

弟「別にいいだろ」

姉「とりあえず、そこに正座」

弟「なんでだよ」

姉「心に手を当てて考えてみましょう」

弟「意味わかんねぇ」

姉「授業」ボソ

弟「え?なに?」

姉「物理」ボソ

弟「はぁ?聞こえねぇよ」

姉「ほら、なにかやましい事あるでしょ」

弟「どれのことだ?多すぎてわかんねぇ」

姉「もーー」

弟「あら、怖い」

姉「物理の授業サボったでしょ!!」

弟「なんだよ、そんなことかよ」

姉「そんなことじゃない」

弟「てか、なんで知ってんだよ」

姉「今は、そんなこと関係ありません」

弟「あぁ、アイツかー」

姉「先生のことをアイツって呼ばないの」

弟「別に問題ないだろ、物理は成績いいし」

姉「なら、英語も」

弟「あれは仕方ない、日本人だし俺」

姉「まったく、少しは男君を見習って」

弟(また、男先輩ですか…)

姉「あっ、やっぱ今のなし」

弟「どうした急に?」

姉「先生が困るらしい」

弟「えっなにが?」

姉「と、ともかく、サボっちゃダメ」

弟「へいへい」

姉「……」

弟「あぁ、睨むなよわかった、授業には出るから」

姉「よろしい」

弟「まったく、困った弟ですわー」

姉「それは、こっちのセリフです」

姉「それで、なんで最近帰りが遅いの?」

弟「まだ続くのコレ?」

姉「なんで?」

弟「そうだな、学校への奉仕活動?」

姉「意味わからない」

弟「まぁ、ちょっとな、先生の手伝い?そんなことやってんだよ」

姉「信じられない」

弟「ありゃ、信用ないね俺」

姉「茶化さない」

弟「まぁ、アイツにでも聞いてみれば」

姉「アイツって言わない」

弟「ほいほい」

姉「じゃあ何、先生のお手伝いをしてるわけ?」

弟「まぁ、そんな感じ」

姉「ふ~ん」

弟「なんだよ」

姉「さすが、私の弟エライエライ」ナデナデ

弟「お、おい、急になんだよ」

姉「いいコトしたら褒める、コレ姉の役目ね」

弟「ガキじゃねぇよ」

姉「あれ、恥ずかしがってる?」

弟「いや、ちょっと気持ち悪かった」

姉「はい、夕食抜き-」

弟「いやもう、最高でした」

姉「はい、朝食抜き-」

弟「なんでだよ」

姉「もう、可愛くないねまったく」

友「あの…」

弟「せめて夕飯だけは」

姉「どうしよっかな~」

友「あの…姉弟、仲睦ばしい所すみません」

弟「よし、一発殴らせろ」

友「えっ、なんで」

弟「どう考えてもお前が出てくる場面じゃない」

姉「こんばんわ、友くん」

友「あ、姉御、夜分遅くスイマセン」

弟「だから、馴染むな」

友「いや、ちょっと兄貴に用事が」

弟「俺はない」

友「そんなこと言わないでくださいよ、また、色々調べてきたんですから」

弟「おまえ、ソレを早く言えよ」

姉「えーなになに、また悪いことしようとしてる?」

友「いや、違いますよ決してそんなことはないです」

姉「じゃあ、エッチなこと?」

友「いやだなー姉御違いますよ健全な男子では有りますがまた別の健全な理由で」

姉「ふ~ん、まぁいいや、今日もご飯食べてく?」

友「円領なく頂きます」

姉「いや、友くんみたいな子がいると作る側としても嬉しいのね」

友「姉御の料理マジ美味いッス。今日もたくさん食べますよ」

弟「お前、飯食いに来てんだろ」

夕食

友「それで、兄貴がなんて言ったかわかります」

姉「なんて言ったの?」

友「『、新潟産あきたこまちだろ』って」

姉「ハハハちょっとたんま、何いってんのもう弟は」

友「もう、完全に兄貴の勘違いで」

弟「おい、もうやめろ、あと馴染むなおまえは」

姉「あっははh,もうおかしい」

友「そうなんッスよ」

弟「余計なこと言うなよ」

姉「別にいいじゃない」

弟「よくねぇよ」

姉「友くんありがとうね」

友「いえ、俺は別に何も」

姉「弟はね、学校のこと話してくれないから」

友「それは、ダメっすよ兄貴」

弟「なんで、お前に説教されないといけないんだ」

姉「コラ!弟!ごめんね友くん」

友「いえ、そんな」

弟「別に話すことなんてねぇよ」

友「そう言わずに」

姉「学校のことも話さないし、口を開けば私をバカにして」

友「それも、ダメっすね」

弟「おい」

姉「弟は黙る」

弟「話さないと文句言えば、今度は黙れと」

姉「授業はサボるし、学校でなにしてるのかわかんない」

友「うんうん」

姉「ほら、うちは両親二人共仕事でほとんど家にいないでしょ」

友「そうですねえ、あまりお会いしたことは無いッス」

姉「私はねえ、家を守る立場として姉として弟が心配なの」

友「さすが、姉御」

姉「だから、友くんは円領せずどんどん弟のこと教えてね」

友「不肖私が、姉御の目となり耳となり兄貴を監視します」

弟「あのー、もう喋っていいですか」

姉「いえダメです」

弟「……」

友「もう、ちょっとなッスか兄貴そんなに見つめて」

弟「……」

友「つねった痛いからいたっtkさ」

夕食後、弟の部屋にて


弟「……」

友「もう、過ぎたことはいいじゃないッスか」

弟「……」

友「怒らないでくださいよ」

弟「……」

友「なにか喋ってくださいお願いします、マジで怖いんで」

弟「お前の頑張り次第だな」

友「その言葉を待ってました」

友「本日の成果を発表させていただきます」

弟「おう」

友「双1さんの好物はドーナツです。それも、チョコ&カスタードホイップです」

弟「おう」ボコ

友「いてー、何も殴ることはないじゃないッスか」

弟「なんで、双1さんが出てくるんだよ」

友「またまた」

弟「なんのことだ」

友「知ってるんッスよ」

弟「何が」

友「もう、この、色男、何やってんッスか二人っきりで」

弟「あ”」

友「いや、ちょっと、落ち着いてください」

弟 チッ

友「いや、だって、あの双1さんとひと気のない部屋で…」

弟「……」

友「それも、バイクでダンデムとは俺は乗せてくれないくせに」

弟「いやちょっとな、色々あってだな」

友「なッスか、羨ましい限りっすよ」

弟「おい、聞け」

友「兄貴も隅に置けないッスね」

弟「だから、聞けって」

友「ああー俺も双2ちゃんとダンデムして-」

ボコ

友「だから、殴らなくても、最近痣になってんるんですから」

弟「お前が人の話を聞かないからだ」

友「暴力はんたーい」

弟「いや、だからなこれこれしかじか」

友「かくかくうまうまってことッスか」

弟「簡単に言えばそうだ」

友「ちょっと、それは無理があり過ぎますよ」

弟「仕方ねぇだろ本当なんだから」

友「いや、でもコレはマズイっすね」

弟「何がだよ」

友「実は、俺が実際に見たわけじゃなく人づてに聞いたんですよ」

弟「それがどうした」

友「考えても見てください、俺がこんな勘違いしたんっすよ」

弟「おう」

友「他の奴らも同じこと考えてますって」

弟「おお、そうか、あ”それはマズイだろ」

友「あれ、兄貴って馬鹿ッスか?」

弟「……」

友「マジで、無言やめてください」

弟「でも、噂だろ」

友「噂をなめない方がいいッスよ」

弟「またまた」

友「いや、本当ッスから」

弟「んじゃ、どうすんだよ」

友「なるようにしかならないッスね」

弟「お前ちょっと、頭使えよ」

友「えーちょっと、酷い」

弟「どうすっかな」

友「一言だけいいッスか」

弟「なんだよ」

友「兄貴の悩みは贅沢なんッスよ」

弟「どうした急に?」

友「冷静に考えれば考えるほど、贅沢ッス」

弟「なこと言われてもな」

友「もいいじゃないッスか、付き合っちゃえば」

弟「そういうわけにはイカンだろ」

友「だって、あの双1ちゃんですよ、うちの学校んなら誰もが惚れる」

弟「でもお前は、双2なんだろ」

友「そうですけど、今はどうでもいいッスよ」

弟「そもそも、相手の気持ちが」

友「大丈夫ッス、俺が惚れてる兄貴なら一発です」

弟「お前に惚れられても嬉しくないんだが」

友「とにかく、面倒くさいことになるのがいやならこれ以上目立たないことですね」

弟「まぁ、物理準備室の片付けが終わればな」

友「じゃあ、俺もご一緒させて頂いて」

弟「いや、お前は来んな」

友「兄貴、独占力強すぎ」

弟「お前が来ると話がややこしくなるんだよ」

友「そんなことないッスよ」

弟「どうだか」

友「それじゃあ、俺はコレで」

弟「おい、男先輩の話は?」

友「収穫ゼロです」

弟「存在価値ねぇー」

友「全否定ッスか」

弟「お前、ちょっとは努力しろよ」

友「いやいやいや、何もしてない兄貴には言われたくないッスよ」

弟「俺なりに調べてる」

友「収穫は?」

弟「無い」キッパリ

友「男らしい返事で」

弟(つうか、双1さんも一緒に片付けしてるわけだから、姉貴とからまねぇしなー)

弟(男先輩の方に切り替えて行くしかないか…)

今日はここまでです

ラミレスが出てくるのは癖みたいなものなんで気にしないでください

ラミちゃん最近見ないと思ったらこんな所にいたのか

待ってる

でてこい

今年が終わってしまいます
ウェアを出して、ボードにワックスをかけ
雪山に行き、筋肉痛になったら家に篭りたいと思います

準備だけして家に篭るのかと思った

おいおい、遭難でもしたのか?はよ戻って来い

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