エレン「さて・・・」(28)
エレン「今回、訓練兵を志願した人数が121人か」
アルミン「少ないね」
エレン「少ないとか関係ねえよ。個人個人が何十人、何百人分もの力をつければ問題ないんだよ」
アルミン「エレンっ・・・・!」
エレン「あぁ、だから一緒に頑張ろうぜ」
アルミン「うん」
とか、言えてた時代がありました。
そうだな、俺もその時はこれから新しい生活と訓練が始まるということで倫理的に怪しい歓喜すら感じていました
エレン「そうなのか。訓練も生活も常に四人体制か」
アルミン「そうだよ。人と共に行動し、意思疎通を学び、巨人との戦闘において連携を上手く使えるようになる」
エレン「へぇ、なかなか理にかなってるな」
アルミン「だね。エレンとは一緒の班になれたらいいな」
エレン「そん時は厳しくするから覚悟しとけよ?」
アルミン「あはは、どんどん厳しくしても構わないよ~!強くなるためだもんね」
エレン「あぁ。早く班が決まらねえかな」
アルミン「うん!」
この時は思いもしなかった。
まさか、こんな事で俺の人生が狂ってくるなんて、本当に思いもしなかった
アルミン「えっと、なになに?僕の班はジャ〇、マ〇コ、コ〇ーっていう人とだよ」ペラッ
エレン「そうか。俺はまだその紙貰ってないから、誰と組むか分からないな」
アルミン「そっか。ちょっと僕さ、その人達と話してくるね」
エレン「おう!行ってこい行ってこい!良い人だと良いな」
アルミン「うん!じゃあ!」
エレン「おい、アルミン!」
アルミン「うん?」
エレン「なめられるなよ?いつも強気でいけ!な?」
アルミン「わかった!ありがとっ」タッタッ
エレン「ふぅ・・・俺の班は誰なんだろうな」
ええ、あるじゃないですか。席替え前のワクワク感みたいのが?
アルミンとは違う班になることが分かって少しはショックだったが、俺は知らない3人の人と新たな生活がスタートすると分かって高揚していたんですよ。はい
アルミン「え?まだ紙をもらってない?どうして?今夜からはもう一緒の部屋で過ごすようになるんだよ」
エレン「・・・・・分かんない。どうしてだ」
アルミン「教官が私忘れてるだけじゃない?」
アルミン「教官が渡し忘れてるだけじゃない?」
エレン「あ、あぁ!そうだよな、きっと」
アルミン「あっ!もしかして、121÷4のうちのあまり1人にハブられたとか?なんてないよねー、ははは!」
エレン「んなわけねえだろー!どんだけ不幸なんだよ、俺は!あっははは」
エレン「・・・・・・どんだけ不幸なんだよ、俺は・・・」
ハゲ「馬小屋の隣に一人部屋がある。匂いは気になるだろうが我慢しろ」
エレン「・・・・・・」
ハゲ「気にするな。そうなってしまう奴は数年に一人か二人はいる」
エレン「・・・・・・・」
『気にするな』・・・・か。
言う通り、気にする必要はない
人に頼らなくたって俺は一人だってやっていけるさ!
巨人が倒せれば俺はいいんだ!
そうさ、希望は前へ進むんだ!!
エレン「とか思っていた時期が俺にもありました!はい、ありました!」
馬「ひひーん!」
エレン「皆が対人格闘の時に2人1組で、せいやそいや!やっている中、俺だけなんで丸太を一方的にせいやそいや!やっているんだ」ナデナデ
馬「ばふぅ」
エレン「それで何だよ!自室で休憩してから、食堂で夕食を食べに行ったら『なんだか、におうね』とか俺の馬臭さを陰でゴチョゴチョ言われるし」
馬「パカラパカラッ」
エレン「ええ、分かってますよ。においますよ。すみませんね!そりゃ当たり前ですよ。なんたって俺の部屋が馬小屋の隣ですから、はい」
馬「ぬぅふ・・・」
エレン「一人で頑張れるなんて無理だよ、母さん・・・・周りの目が痛すぎて生きていけない。最近なんかはアルミンだって話しかけたら・・・」
アルミン『あれ?エレン、髪の毛切った?』
エレン『・・・・・キ、・・・・キッテナイ・・・・・・・ゾ』
アルミン『え?なんて言った?』
エレン『・・・ダカラ・・・・・キッテ・・・ナイッテ・・・・・・』
アルミン『え?なんて言った?』
エレン「って、俺を馬鹿にするように、わさわさと煽ってくるんだぜ!?俺は親友だと思っていたのに!酷いぜ、アルミィン・・・」
馬「ひひーんひ!」
エレン「なんですか、難聴系主人公ですか!?ああ、そうですか!『僕は敵を倒さなきゃいけないのに何故かフラグを立ててしまう件』とかいう現代的なタイトルの物語が始まっちゃうんですね!」
馬「ふもっふ」
エレン「今頃食堂ではアルミンを囲って」
金髪チビ『アルミン、ほらあーん♪』
アルミン『ちょっ・・・クリ〇タ恥ずかしいよ///』
金髪邪眼『あんた・・・私のアルミンに何をしているわけ?』
金髪チビ『ア〇!アルミンは私のものよ!』
芋ポニテ『待ってください!アルミンの芋は私のですよ!』
アルミン『まぁまぁみんな落ち着いてよ』
腹筋無口『・・・・アルミンっ』グイ
アルミン『えっ、いきなり引っ張らないでよ。なんなの?』
腹筋無口『あまり他人にデレデレしないで・・・///』
アルミン『ミカサ〇・・・』
エレン「とか、甘い空間を展開しているんですね。ああ!青春とは素晴らしい!最高ですか!?最高です!」
馬「ミカサ名前隠れてないひひーん!」
エレン「はっはは!アルミン?俺の周りだって雌はたくさんいるんだからな?・・・・うん。ハーレムだぞ、このやろー・・・」
馬♀「ばぅわぅ」スリスリ
エレン「ああ、ありがとな。雪女・・・」ナデナデ
雪女(馬♀)「うまうまー」
エレン「・・・・あはは、じゃあそろそろ俺は夕食と風呂に行ってくるわ。じゃあな」
雪女「ひひーん」
ガチャっ・・・・ギィ!
ビーデル髪型娘「あっ」
エレン「・・・・・」
なーにが『あっ』だよ
いたいけな視線を向けるな
というのは、嘘ですよ。私様はそんな庶民じみた小さな小言、気にしたりしません
それこそ、クールな私様は、見事なスルースキルを発揮するんですよ。『ゴミムシ』と言われても私様は『はい、私は神様ですが、何か?』とクールに返事しますよ
ビーデル髪型娘「お、お疲れ様・・・」
エレン「・・・・・」カチャカチャ
さて、夕食は持ったし、テラスで食べようか
ここだと居心地悪いし、何より周りが迷惑するし
エレンイェーガーはクールに去るぜ
ざわざわっ・・・
特徴がないのが特徴男「・・・なんか、におうね」
エレン「・・・・・・・・」
ガチャ・・・・ギィ、バタン
アルミン「ラ〇ナーいつも汗臭いよ」
筋肉野郎「ははっ、筋トレし過ぎたな!」
そばかす男「程々にしとかなきゃ明日に響くよ?」
筋肉野郎「動いてなきゃ気がすまねえんだよな」
エレン「・・・・よし、持ってけ泥棒」
猫「はぐはぐっ」
小鳥「ちゅんちゅん」
犬「きゃふふん」
エレン「・・・・・・・」
趣味が猫の世話の奥さんが亡くなってしまった子孫のいないお爺ちゃんですか、俺は
『家には犬がいるから寂しくないです』的な発言をする40歳を越えた独身のおばさんですか、俺は
別に寂しくないし。隣人とは上手くやっていけてるし!馬だけにね(キリッ)
エレン「あはは・・・・おいしいな」
犬「きゃんきゃん」
エレン「あまり大きな声だすなよ。教官に見つかったらブッ殺されるぞ」ナデナデ
犬「わふふぅ」
エレン「・・・・・よし、水汲みに行くか。あとブラシも備品室から持っていかなきゃ」
猫「みゃみゃーん」
エレン「あはは、俺はミジンコじゃねえっての!それじゃパンはもう全部食べて良いからな」タッタッ
ハンナ「わいわいがやがや」
芋ポニテ「やんややんや」
金髪チビ「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」
うわ・・・クソリア充に出くわしちまった
え?なに?そんなに珍しい?
あんまこっち見んなよ、絶望が感染しますよ
ハンナ「もにょもにょ」
芋ポニテ「ぼそぼそ」
金髪チビ「こそこそ」
えー・・・なんでそんなチラチラこっち見ながら陰湿に会話してるんだ
陰口なら陰で話せよ
金髪チビ「ね、ねぇ・・・バケツ1個持とうか?」
金髪チビが俺に向かって喋りかけてきた▽
→・返事
・戦う
・魔法
・持ち物
・土下座
・逃げる
ピッピッピッ・・・・
・返事
・戦う
・魔法
・持ち物
・土下座
→・逃げる
エレン「あ、あー!!」
女3人「!?」ビクッ
エレン「は、ははは早く!水汲みをすすすっ済ませなきゃならならならないんだっ!!だ、だから!悪いな!!」ダッダッダッ
オーケー超クール
エレン「ふぅ・・・水汲み完了」ボチャボチャ
5ヶ月ぶりに人と話した
普段から馬ときちんとした会話をしてるから、しっかり話すことが出来た。まぁ会話は得意な方なんだよな
エレン「・・・・なんだか現状にいっぱいいっぱいだ」
別に訓練に力が入らないって訳じゃない
寧ろ、教官とマンツーマンで教えを受けてるから成績的には問題ないんだ
何が悲しいって空気が虚しいんだ
他県の車校に行って待ち時間ずっと1人で教科書読んでる感じ
エレン「はぁ、あと1年もこんなのが続くのか」
書き溜め終了
また後日出す
キャラ崩壊理解した上でギャグ書いたから把握ヨロ
支援
支援
いや普通に面白いな。これ
このSSまとめへのコメント
はよ
(^_^)