【艦これ】憲兵「艦これ世界、チーッス」 (27)
短いです、連投で終わります。
現実⇒艦これ転生「憲兵」⇒???
な流れになってます。
転生ものが苦手な方はご了承ください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410444801
「あー艦これ、楽しいぜ!!」
「時雨たん、可愛い。ハアハア」
「金剛デースwww ちょっ、時間と場所を弁えますので続きを!www」
「艦これ最高ーーーーーー!」
***
「って、あれ?」
妖精「おう、死んでしまうとはなさけない」
「えっ? 俺死んだの?」
妖精「はい(こちらの手違いで)」
妖精「本当はあんたみたいなクソに構う時間はないんですが」
「クソッっていった! クソッっていった今!」
妖精「あなたの好きな世界に転生させてあげれますよ?」
「まじで!?」
妖精「はい、あなたは(うっかりクシャミで今日の死亡リストに入っちゃった)可愛そうな人ですので」
「なんかよくわかんねーけど」
「じゃ、じゃじゃっじゃじゃあ。艦これの世界にお願いします」
(ぜかましたん、金剛たん、あたごん。はぁはぁ)
期待
憲兵「って、なんで憲兵やねん!」
憲兵「そこは提督だろうがよおおお!!!」
憲兵「おれは夜戦がしたいんだ!!!」
妖精「提督は大変ですよ? それこそ常に命の危険g」
憲兵「諦めます」
妖精「はやっ!」
妖精「ま、まあいいでしょう。あなたはクソみたいな人生でしたが、
まぁこちらの手違いで死んじまいましたので、生活環境は保障します」
憲兵「えっ? 俺、そんな軽いノリの手違いで死んだの?」
妖精「チッ」
憲兵「舌打ちされたよっ!?」
憲兵「はぁ…なぜだ…おっぱいでかい艦娘と全然出会えない」
曙「ったく、なんで私が罰なんか…あいつらが無能なだけじゃない」
憲兵「ん?」
曙「ん?」
憲兵(うわぁ…こいつ確かすげえ態度悪い艦娘だったよな)
憲兵(曙っていったっけ)
曙「何みてんのよ、あんた。うっざいなぁ」
憲兵「うっせー、クソガキ」
曙「なんですって!?」
数日後
曙「くっ…くそぉ…どうして皆、私の事を…」
憲兵(また、こいつと会っちまったよ)
憲兵(なんでおっぱい艦と出会えないんだ…)
憲兵(せめて軽巡クラスに…)
曙「クソックソッ」グズ
憲兵(……)
憲兵(変な場面に遭遇しちまったな)
憲兵(ああ、そういえば曙って史実では…)
憲兵(泣いてる子ってのはどーも苦手なんだよなぁ…)
曙「だれっ!?」
憲兵(ばれたか…)
憲兵「よう」
曙「なによ…」
憲兵「まぁなんだ」
憲兵「犬や猫だと思って俺に話してみないか?
曙「はっ、きもいし…」
曙「…でも、ま、無関係な、あんたになら別にいいかな」グズ
憲兵(なんだこいつ、可愛いとこあるじゃねぇか)
***
憲兵(この日、俺は曙という一人の女の子を守りたいと思った)
憲兵(ぶっちゃけ、この時、惚れちまったんだろうなぁ)
憲兵(というわけで)
憲兵「好きだっ!!」
曙「はわっ!? なんで!?」
憲兵「まてーーーー!!!」
曙「いやああああああ」
曙「っつうか、なんであんたそんなにしつこいの?」
憲兵「それはなーーー!!」
憲兵「お前が、本当に私を好きなら信じさせろって言ったか…」
曙「キャーーーーーーーー!!! その口を今すぐ閉じなさいっ!!」
漣「なんですかこの、臭いラブコメ臭」
潮「へ、平和で良いと思うな」
誤クリで開けちまったスレだが、面白い。期待
曙「はぁ、このクソ憲兵ッ! きもい! うざい! しね!」
憲兵「はは、そんな強烈な感情向けられると照れるぜ」
曙「…はぁ、あんた何いってもついてくるわね」
憲兵「俺が言った事を信じてくれるまではな」
曙「はぁ? そ、それって」
曙「あんたがわたしを、す、すす、すすす、すき」//
憲兵「OK!」
曙「へ?」キョトン
憲兵「クックックッ、バッチリ録音した」ピッ
『す、すき』
曙「あ、あ、あ、あ、あああああああ!!」///
曙「それよこせ! 変態憲兵!!!!」
憲兵「断るっ!!!」
憲兵(寝ずに考えてきたぞデートコース)
憲兵「遊園地だっ」
曙「ふ、ふんっ。こんなところ子供騙しよ」
曙「キャー――!!」
憲兵「じぇっとこーすたあああ!!」
曙「こ……こわくなん…て…」
曙「キャッ」ギュッ
憲兵「お化け屋敷good job!!」
曙(なかなか可愛いじゃない、これ)
曙「なにこれ」ビックリバコ
曙「キャッ」
憲兵「」ニヤニヤ
曙「くっ…しねっ!」///
憲兵(か、かわいい。鼻血でそう)
憲兵「俺は絶対に曙を裏切らない」
曙「はぁ? いきなりなんなの、あんた」
憲兵(初めは、同情もあったのかもしれない)
憲兵(でも今は違うとはっきり言える)
憲兵「」ジー
曙「な、なによ」
憲兵「ちゃんと目、あわせろよ」ジー
曙「な、なんであんたなんかと」
憲兵「ちゃんと目合わせて嫌いっていやー諦めるよ」ジー
曙「うぅ」///
曙(わ、わたしが嫌いなんて、いつ言ったのよ…ばか)
憲兵「ツンデレぼの子かわいいぞーーーー!」
曙「ツンデレ!? ぼの子いうなっ!!」
憲兵「AL作戦だと!?」
曙「うちの鎮守府には提督がいないからね、AL方面に展開する部隊の派遣になったのよ」
憲兵(AL作戦なら……)
憲兵「……絶対に無茶すんじゃねーぞ」
曙「はっ、私を誰だと思ってるの」
憲兵「…」ギュッ
曙「はっ、はなせ」///
憲兵「グーグー、ネムイナーネムッタ(棒)」
曙「ばかーばかーばかーはなせーー」ポカポカ
憲兵(全然痛くない)
「MI作戦は成功したらしいな」
「わが軍の圧勝らしい」
「はっはっは、深海棲艦ごときに遅れはとらんよ」
憲兵(よかった、AL/MI作戦は思ったより無事に終わったみたいだ)
憲兵(にしてもMIで圧勝だって…? ま、艦これの世界だし史実と違う事もありえる…か?)
憲兵(だけど、なんだこの胸騒ぎ……)
憲兵(曙…無事だよな…うん)
AL帰還組
漣「曙っ! ちょっと早すぎますよっ!」
曙「うるさいなー! この海域の敵は倒したし、帰るだけだし別にいいでしょ!」
潮「ふふ、噂の殿方に会いたいんですね」
漣「そうなんですかねぇ、ってもう曙が見えない所まで…」
曙(もうちょっと)
曙(もうちょっとだ!!)
曙(もう少しで憲兵に会える!)
曙(あ、あいつ、今回の作戦で不安そうな子犬みたいな顔して寂しがってたし)
曙(しょうがないから、急いで帰ってあげるのよ!うん!)
曙(……ぇ?)
曙(あれは……深海棲艦!?)
曙(なんでこんなところに…)
曙(MI作戦はこっちの勝利で終わったはずよね…)
曙(しかもあの艦隊数…取りこぼしってレベルじゃない…)
曙(明らかに主力艦隊級だ…)
曙(!? もう陸が目と鼻の先じゃない)
曙(陸には…あいつが……)
曙(ゴクッ)
曙(震えが止まらない……)ガタガタガタ
曙(誰か…助けて……)
曙(憲兵)
曙(………)
曙(…違う)
曙(私がっ、助けるんだ!!)
曙(クソッ、震え止まりなさいよッ!)ガタガタガタ
曙「……ッ!」
曙「ぁ………!!!」
曙「ああああああああああああああ!!!!!!」
曙「…行かせない」
曙「おまえらにッ……私の大事な人が奪われて、たまるかああああっ!!!」
曙(せめて、時間稼ぎだけでも……)
曙(その間に…なんとか……)
憲兵「鎮守府が襲撃を受けただとっ!?」
憲兵「クッ!」ダッ
「どうやら鎮守府は壊滅的打撃を受けたらしい」
「艦娘もたくさん轟沈したらしいな…」
「深海棲艦に不意をつかれるなんて!!」
「はぁ、しっかしりしてほしいよ。全く」
「駆逐艦が時間稼ぎしたらしい」
「はっ、時間稼ぎ? ちゃんと追っ払ってくれよ…」
「こんな時に役になってもらわねぇとなぁ」
憲兵(…!! クソ共がっ!)
憲兵(いや……急がないと)
憲兵(……大丈夫だ、大丈夫)
憲兵(曙はAL方面に向かったはず…)
憲兵(居残り組じゃない…)
憲兵(だから…無事のはずだ)
期待
憲兵「曙おおおお!!!」
憲兵「やっとみつ…け……」
曙「はぁはぁ……なによ…そんなに…急いで……」
憲兵「ッ!」
憲兵(曙の状態はかなり酷かった、素人目にも分かる。これは、もう……)
提督「お前…なんで………」
曙「はっ……あん…な…雑魚ども……よゆう……よ」
曙(あんたがいるこの場所を…あいつらに、荒らさせるわけにはいかない…じゃない…)
曙「それ…より……」
曙「せっか…く早く…帰ってきて…あげ…たのに……あんた……どこに……いるの……」
曙「声しか…きこえない…の」
憲兵(もう…目が…)
憲兵「俺はここだ」ギュッ
曙「…へ…へ……んたい……せく…はら…よ」
憲兵「構わない。何を言われても絶対離さない」
曙「ば…ばか」
曙(あたたかい…な)
曙「私、がん…ばっ…たわ…じかん…かせ…いだの……」
憲兵「ああ、よくがんばった」
憲兵「街中の噂になってるぞ、勇敢な駆逐艦が奮闘したって、英雄だって」
曙「へへっ、わた…しにかかれ…ば、これ…くらい」
憲兵「さすがだ、さすがは俺の嫁だ」
曙「……ば……ばか…じゃない……の」
憲兵「…大真面目だよ」
曙「……そう…ふふ…やっぱり…あんた…おおばか…よ…」
憲兵「……そうかもな」
助けてあげて
曙「ああ…もう…ねむ……いわ……」
提督「あ…ぁ、ゆっっぐり、やすっ…めっ!!」
曙(ごめんね、私の事で涙を流させて)
曙(…でもね、ちょっと嬉しいかも…)
曙(はは、今、幸せだな…)
曙「憲兵…」
曙「……わたしね……あんたの事が……」
曙(あぁ…でも……もっと早く…素直になれていれば…な…)
曙「……す…」
曙「…」
憲兵「曙…?」
憲兵「冗談だろ…? おいっ、起きてくれよ。曙!!」
憲兵「ははっ……ったく、演技がへたくそなんだよ……」
憲兵「バレバレなんだよ……ははっ」
憲兵「………」
憲兵「あ…け…ぼの…ッ…!!」
俺の腕の中で曙が段々と熱を失い冷たくなっていく。
同時に、俺の視界が世界が色を失っていく。
アア、もう、ドウデモイイナ。
こんな世界…
***
妖精「ここにいましたか」
憲兵「…」
妖精「……曙を助ける事ができますよ」
憲兵「…ッ!? ほ、本当か??」
妖精「……ええ」
妖精「まず、あなたが提督になってくれれば、ですが」
妖精「再度忠告しておきます」
妖精「今までの比較にならないほどの危険に見舞われ」
妖精「あなたが今、目の前にしている悲劇が何度でも繰り返されるでしょう」
妖精「それでもあなたは、提督になることを選びますか?」
憲兵(ああ)
憲兵(ゴチャゴチャうるせえな)
憲兵(選ぶかどうかだって? 決まってるだろ)
憲兵(俺に大切な事実は一つだけ)
憲兵(曙が救える)
憲兵(それだけで十分だ)
腕の中の曙を強く抱きしめる。
曙を救えるなら……何でも何にだってなってやる。
憲兵「…曙が救えるなら、何だってしてやる」
憲兵「だから、頼む」
憲兵「曙を救ってくれ…」
妖精「わかりました」
妖精「では」
憲兵「ああ、俺を提督に----」
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・
妖精「その願い叶えましょう」
妖精(…ただ、もうあなたが知っている彼女ではないかもしれませんが、ね)
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海沿いの小さな町。
そこに1人の男が佇んでいる。
男の容姿は平凡そのもので特にこれといった特徴はない。
---いや、1つだけ特徴があった。
何もかに絶望し、とても暗い瞳。
だがその奥に確かな強い意志を感じる不思議な目をした。
彼は"この世界"にどんな影響を与えるのだろうか。
そして、何かを決意したかのように、新たな一歩を今、踏み出そうとしている。
果たして彼が向かうその先は、
輝かしい英雄の道か、あるいは、もっと別の----
『提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮に入ります』
完
乙
まさかの曙
これにて、完結です。
続きは憲兵から提督にジョブチェンジして、
2LOOP目で奮闘するというストーリーを予定してます。
この曙が一緒に2LOOP目に行くのか
そういうところもまだ未定です。
いつか続きが描ければ良いかな、と思ってます。
※もしかするとこっちもリメイクして描くかもしれませんが。
短いですが見て頂いた方、ありがとうございました。
乙
よかった
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