僧侶「はぁ・・・今月もピンチだ。世の中平和で仕事もないし」
女武道家「・・・・・」
僧侶「おう、女武道家。なにしてんだ」
女武道家「・・・・・」
僧侶「あ?新しい勇者様がきてるだって」
女武道家「・・・・・」
僧侶「かっこいいって、お前またかよ。。。どらどら」
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ここはルイーダの酒場。
旅人が仲間を求め集う場所である。
勇者「あの・・・ここに来たら仲間になってくれる人がいるって聞いたんですけど」
ルイーダ「はいはい、可愛いぼっちゃん。ちょっとまちな」
僧侶「お前、ああいう気弱なひょろっとした、少年好きだな」
女武道家「・・・」
僧侶「は?声掛けろ?一緒に仲間にしてもらおうって?」
女武道家「・・・」
僧侶「急げじゃねえよ!しらねぇよ!興味ねぇよ!」
女武道家「・・・」
僧侶「つべこべ言わずに行け?自分で行けよ。。。」
女武道家「・・・」
僧侶「恥ずかしいって。。。お前いつもそれだろうよ。。。」
女武道家「・・・」ホロリ
僧侶「もう!!まってろ!」
僧侶「勇者様すんませーん」
勇者「はい」
僧侶「あのー、今仲間を探してるんですよね魔王討伐の」
勇者「そうなんです」
僧侶「すいませんけど私とあっちにいる女武道家仲間にしてもらえませんか?」
僧侶「私も回復魔法とかできますし、女武道家は暗そうに見えますが腕は確か・・・」
戦士「おーーーーーーーーーーーーーーーーっと、そこの僧侶くん!」
僧侶「?」
戦士「残念ながら勇者殿のパーティは決定済みだ!」
戦士「私、ムキムキ戦士!」
女僧侶「清楚系僧侶!」
女遊び人「エロエロ遊び人!」
戦士「この三人で決まっておるのだ!そうですな勇者殿!」
勇者「はい、一応こんな感じで行こうかなと。ですからすみません僧侶さん」ペコリ
僧侶「あー、そうなんすね!いやーもうちょっと早く声掛けとけばよかったなー」
勇者「すみません。。。」
僧侶「いえいえ、またなんかあったらお願いしまーす!」
女武道家「・・・」イライラ
僧侶「なんでお前がむかついてんだよ!恥ずかしかったわ!」
女武道家「・・・」
僧侶「俺のせいか!違うぞ!お前が根暗なのがわるいんだよ!」
女武道家「・・・」
僧侶「もっと早く聞きに行けって。その言葉そっくりそのままお前に返すわ!」
女武道家「・・・」
僧侶「あきらめれないってお前。。。じゃあどうすんだよ」
女武道家「・・・」
僧侶「は。。。お前本気で言ってるのか」
女武道家「・・・」
僧侶「旅の最初っから最後まで尾行って、無理だバカ!!!なんでお前はそんなにバカなんだよ!!!」
女武道家「・・・」ホロリ
僧侶「無理かなぁって、お前なあいつら今日から3日ぐらいはこの辺でレベル上げすんだぞ、それずっと見てるのか?」
女武道家「・・・」コクリ
僧侶「はぁ。。。じゃあ勝手にしろ」
女武道家「・・・」
僧侶「一緒に頑張ろう?そうだろ、お前一人で行かないんだろ。俺も行くんだろ」
女武道家「・・・?」
僧侶「用事あるのかって、ねぇよ!けど行きたくねぇよ!!!」
女武道家「・・・」ホロリ
僧侶「もういいわ!!!!行くよ!!!!テントとか虫よけスプレーとかあるのかよ!」
女武道家「・・・」
僧侶「買っとくよ!!!!」
・・・魔王城・・・
魔王「側近、このサイダー炭酸抜けてるよ」
側近「それは魔王様のふたの閉め方が緩いからです、そんなことより」
魔王「大事な事だよ、まったくすぐに人のせいにして」
側近「始まりの町より新しい勇者が誕生しましたので、第五世界から新しい魔人が2名きております」
魔王「この前頼んでたやつね、まぁ勇者来るまでだいぶあるから急いでは無いけど」
側近「通しますよ」
魔王「はいはい」
鉄魔人「よう、第二世界の魔王様!」
闇魔人「失礼いたします、第二世界の魔王」
側近「鉄魔人様は格闘型パワータイプ、闇魔人様は魔法に長けております」
魔王「なるほどー、見たまんまだね」
側近「余計なひと言はいいですから」
魔王「初めまして、私が第二世界の魔王です。ずいぶん強そうな魔人を2名も、感謝してます」
魔王「・・・ただ、勇者が来るのはだーーーーーーいぶ先なんで、まぁゆっくりしてくださいね」
闇魔人「さっそっくですが魔王様、私ども策をもってまいりました」
魔王「じゃあ、あとでメールください」
側近「魔王様!」
魔王「はいはい。。。」
鉄魔人「俺たちなぁ、すぐにでも始まりの町にいって勇者をぶっ殺し作戦考えたんだよ!」
闇魔人「今からすぐに出陣し、始まりの町を勇者もろとも滅ぼします」
魔王「なるほど。。。どうかなぁそれは」
闇魔人「なにか不都合でも?」
魔王「いやね、お約束ってあるじゃない。変身ヒーローが変身してる時に攻撃しないみたいなさ。それに反するよ」
側近「魔王様!」
魔王「はいはい、始まりの町の近くにモンスターもいっぱいいるし、君達ほどの魔人がわざわざ出なくてもねぇ」
闇魔人「お言葉ですが、我々の第五世界の魔王は勇者によって滅ぼされました。それは勇者の成長をあなどった私どもの魔王様の過ちです」
鉄魔人「弱いうちにぶっ[ピーーー]、俺もあんまり好きじゃないがうちの魔王様の死にざまみたらな、そうもいえねぇなと思ってよお」ホロリ
魔王「まぁ、その話も聞いてはいるんだけど。。。側近どうしよ?」
側近「そういう大事な事はご自分で決めればいいんじゃないですか」
魔王「・・・」
闇魔人・鉄魔人「・・・」
魔王「じゃあ、いってみます?二人で?」
闇魔人「ありがとうございます」
鉄魔人「話がわかる魔王様でよかったぜ!!」
魔王「側近」
側近「はい、魔王様」
魔王「鉄魔人にゴーレム20体、闇魔人に魔導師を20体、貸してあげて」
側近「すぐに招集します」
鉄魔人「部下まで貸してくれるのか!ありがてぇな!徹底的にやれってことだな!」
闇魔人「恐れ入ります・・・(やけに気前がいいな第二世界は)」
・・・始まりの町周辺・・・
僧侶「はぁ、はぁ、テントこんなもんか?」
女武道家「・・・」
僧侶「おっけーな、お、勇者来たぞ!」
女武道家「・・・」
僧侶「虫よけスプレー?あ、忘れた。。。」
女武道家「・・・」
僧侶「買ってくるんじゃなかったのかって?お前なんでいつも上からなんだよ!」
勇者一行の前にモンスターが現れた!!!
勇者「行きましょう!やぁぁぁ!」
戦士「どっせーーーーい!」
女武道家「・・・」
僧侶「戦闘みてるから買って来いだとー!くそ、町までちょっとあるのに。。。」
女武道家「・・・」
僧侶「独り言ぐらい言わせろ!じゃあ一人で見てろ!買ってくるから!」
・・・・・・・・
僧侶「買ってきたぞー。ん?」
女武道家「・・・」シューーーー
僧侶「もしかして、さっきのモンスターまだ倒してないのか???」
勇者「でやぁぁぁぁぁぁ」
女遊び人「がんばれー!」
女僧侶「勇者様!ホイミ!ああ、もうMPがないわ!」
僧侶「まてまて、なんであいつら素手で戦ってるんだ?」
女武道家「・・・」
僧侶「かっこいい。。。じゃねぇよ!まてまて、あの戦士が持ってるでかいバックからはみ出てるの剣だよな」
勇者「ぐわああああ!まだまだです!」
僧侶「武器は装備しないと意味ないよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
僧侶「勇者様――――」ダッダッダ
勇者「あ、前会った僧侶さん」
僧侶「勇者様、戦闘中にすみません」
戦士の袋から剣を取り出した。
勇者「あ、それは王様にもらったんですが使い方がよくわからなくて」
僧侶「勇者様これまず持つでしょ、それで、モンスターに向かってブスってぐあいで」
モンスター「ぎゃあああああああ」
僧侶「これで大きなダメージ与えれますんで!それでは失礼します!」ダッダッダ
勇者一行はモンスターを倒した!!!
戦士「うむ、さすが勇者殿ですな!はっはっは!」
勇者「優しい僧侶さんだなぁ」
女遊び人「応援疲れたー」
女僧侶「MPが。。。」
女武道家「・・・」テントニモシューーー
・・・魔王城・・・
側近「決行は今夜だそうですよ」
魔王「寝こみを襲うの?ガチンコだねぇ」
側近「手加減、傲りは全くなし。頼もしいですね」
魔王「第二世界は平和主義が売りなんだから、こっちが優しければ向こうも優しい。そういうもんでしょ」
側近「この世の理ですね。どうなることやら」
魔王「今夜寝れないねー、2人の戦いぶりを見ないといけないから」
側近「私はすでに寝だめしております」
魔王「だから居なかったの?自分でお菓子やら買いに行ったからみんなびっくりしてたよ」
側近「申し訳ございません」
魔王「あ、サイダー買うの忘れた」
側近「冷蔵庫に新品を冷やしております」
魔王「それもう飲んだよ」
側近「・・・チッ」
魔王「今、舌打ちしたよね・・・」
鉄魔人「そろそろ行くぞ!ゴーレムども!」
ゴーレム「アイアイサー!」
闇魔人「出ましょうか、みなさん」
魔導師「おーーーー」
闇魔人「私は南から、鉄魔人は北からせめてください」
鉄魔人「わかった。しかしこの軍勢なら始まりの町など5分で消滅だな」
闇魔人「本来なら、あなた一人でも行っても5分とかからないでしょう」
鉄魔人「確かにな!!」ガッハッハッハ
闇魔人「少々残酷ではありますが、勇者はかならず成長し我らを滅ぼす」
鉄魔人「俺らの魔王様の無念、ここではらしてやろう!」
闇魔人「出る杭は叩く、杭と認識する前に消滅させなくては。。。」
・・・テント・・・
僧侶「おい、飯出来たぞ」
女武道家「・・・」モグモグ
僧侶「明日も勇者のレベル上げ見るのかよ」
女武道家「・・・」コクコクモグモグ
僧侶「はぁ、通販で買ったやつ再配達になってんだろうな。。。。」
女武道家「・・・」
僧侶「・・・」
僧侶「あら、南の方からまぁまぁ強い奴らがこっちに来てるな」
女武道家「・・・」
僧侶「北の方から足音が聞こえるって?」
女武道家「・・・」
僧侶「大きいのが21体か、何事だ?」
女武道家「・・・」
僧侶「退治してくるって?飯は?」
女武道家「・・・」
僧侶「あとで食べるのな、じゃあラップしとく。。。ってラップ買ってないわ」
女武道家「・・・」モグモグ
僧侶「あー、無理やり詰め込むんじゃんぇよ。ラップ買ってくるわ。南のやつらボコってから」
女武道家「・・・」
僧侶「行ってくるから魔法で飛ばせって?走って行けよ・・・」
女武道家「・・・」アッチ
僧侶「はぁ。。。帰りは自分で帰ってこいよ!バシルーラ!」
女武道家「・・・」ヒューン
僧侶「迎えに行きゃあいいんだろ!!!!!」
僧侶「ふー、しかしなんでまた。今の勇者様にはちょっと厳しいぞ。こういう変身ヒーローの変身中に攻撃みたいなのはよくねぇよな」
僧侶「バシルーラ!」ヒューン
ゴーレムA「もうちょっとで着くかな、夜に進撃とかだるいよなー」
ゴーレムB「確かに。。。うちブラックだよなー」
ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
ゴーレムA.B「なんだなんだ!!!」
女武道家「・・・」
ゴーレムA.B「人間????」
ゴーレムA「お前!肩!」
ゴーレムB「うわ!いつのまに!」
女武道家「・・・」
ゴーレムB「え?俺らのボス。それはあの一番前歩いてる黒い服の。。。」
女武道家「・・・」ヒュン
ゴーレムA.B「あれ?どこいった????」
鉄魔人「うわ!!!びっくりした!!!なんだお前!!!」
ゴーレムC「どっからきたこの人間???」
女武道家「・・・」
ゴーレムC「向かってきますよ鉄魔人様」
鉄魔人「誰だか知らんがこの鉄魔人様にケンカ売る気か人間!」
フン!!!
鋼鉄の拳が振りおろされる!
鉄魔人「?、どこに消えた???」
ゴーレムD「鉄魔人様後ろに立ってます!」
鉄魔人「スピードだけはあるようだな」
ゴーレムC「鉄魔人様!!!!!」
鉄魔人「なんだゴーレムC」
ゴーレムC「あいつの手。。。鉄魔人様の。。。」
女武道家「・・・」プラーン
鉄魔人「なんなんだ。。。なんであいつは俺の腕を2本とも持ってるんだ」
ゴーレムD「鉄魔人様!」
鉄魔人「なんだゴーレムD!!!!!」
ゴーレムD「鉄魔人様の身体に大穴があいております!!!」
女武道家「・・・帰っていいよ」
僧侶「・・・さてさて」
闇魔人「なんですか、この人間は」
僧侶「あんたら、勇者様倒しに来たのかな?」
闇魔人「そうですよ、邪魔するならあなたも殺します」
僧侶「あんたみたいな強い奴がこんなところに出てくるなんてルール違反じゃないの?」
闇魔人「だれが決めたルールでしょう?」
僧侶「神様かな」
闇魔人「くだらない」
僧侶「神様馬鹿にすると罰があたるぞー」
闇魔人「邪魔をするなら死になさい。こんな魔法知ってますか?」
闇魔人の前に巨大な球の炎が出現する。
闇魔人「メラゾーマです。田舎の僧侶は見た事ないでしょうね」
僧侶に向かって炎の固まりが迫る!
僧侶「ふん!」
風の刃で炎をかき消した。
闇魔人「私のメラゾーマをかき消した?バギクロスをぶつけたのか」
僧侶「・・・」
闇魔人「ただの田舎僧侶ではないようですね。私も本気でお相手しましょうか」
僧侶「・・・おい」
闇魔人「なんですか」
僧侶「お前、魔人のくせに魔法初心者か?」
闇魔人「なんですか、調子に乗せてしまったようですね」
僧侶「さっきのはなぁ、バギだよ」
闇魔人「?」
僧侶「同じ呪文といえども使う者の魔法力の絶対量によってその威力は大きく異なる」
闇魔人「!」
僧侶「俺のバギクロスは威力が強すぎてな・・・『グランドクロス』と呼ばれている」
闇魔人「ばかな!!!!貴様!!!!」
・・・魔王城・・・
魔王「終わったねぇ。。。面白かった」
側近「寝だめする必要は無かったようです」
魔王「やっぱり二人とも強かったね、やっぱりあのクラスの魔人じゃ歯が立たないか」
側近「そうですね、さすがは初代勇者パーティ」
魔王「第一世界の魔王を殺したやつらだからねぇ」
側近「お父上は最強の魔王でしたからね」
魔王「なんの因果なのか、息子である僕の世界に住みついちゃってさ」
側近「次は魔王様が出られますか」
魔王「やめてよ。。。僕は平和主義だからね」
側近「そうですか」
魔王「やっぱり変身ヒーローの変身はおとなしく見守らないとね」
側近「そうですね」
・・・始まりの町・・・
戦士「さて!勇者殿今日もモンスターを倒しまくりますぞ!」
勇者「そうですね!戦士さん!」
女僧侶「MP満タンです!」
女遊び人「応援頑張るぞー!」
・・・テント・・・
僧侶「おーい、勇者出てきたぞー」
女武道家「・・・」
僧侶「起きろ―、勇者のレベル上げみるんだろー」
女武道家「・・・」
僧侶「はぁ・・・・。さて、今日は勇者様はちゃんと武器装備してんのかー」
おわり
乙です!
最後まで読んでくれた方ありがとうございました!
やっぱりSSは魔王と勇者、ドラクエ3・ダイの大冒険世代のSSでした!
乙!おもろかった!
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