京太郎「今最ッ高に楽しいぜ!!」 (27)
京太郎「ん~~……! 疲れたー……」テクテク
咲「大丈夫? なんだか無理してない?」テクテク
京太郎「んぅ? いやいや、こんなの全然へっちゃらだぜ」
和「本当に大丈夫ですか?」テクテク
優希「のどちゃんと咲ちゃんの言う通りだじぇ。 あんま無理するんじゃないぞ!」テクテク
京太郎「だーいじょうぶだって! こんなの余裕余裕!」
※ネタ有! 遅筆I 書き溜めなしです!
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咲「ホントに? でも京ちゃんすぐ無理するからなぁ」
優希「確かに」
和「その通りですね」
京太郎「うっわひっで! もうちょい俺の事も信用してくれてもいいんじゃねぇかー?」
咲「信用……?」
優希「なにそれおいしいのか?」
京太郎「うぉい!!」
和「ふふ。 相変わらず三人とも息が合っていますね」クスクス
京太郎「なんか地味に和もひどいんだけど」
和「気のせいです」
優希「だじぇ」
咲「だよ」
京太郎「……俺からしたらお前らのほうが怖いわ。 いや割とマジで」
部室へと続く廊下を四人で談笑しながら進む。
今日の怠い授業も終わり、これから『楽しい』部活が始まる。
京太郎「……」
部活は楽しい。
麻雀を始めたのはついこの間で、まだ役も点数計算すらも満足にできないけど。
でもこの6人で過ごす部室での一時は俺にはとてもいいものだ。
部長も良くしてくれるし、染谷先輩からも可愛がってもらってると思う。
幼馴染の咲や¥はもちろんの事、なにかと構ってくる優希。
ひそかに憧れていた和がいるのも大きい。
入学当初はまさか麻雀部に入るなんて思ってもみなかったが、中々どうして今は毎日が充実している。
……まあ、さっぱり勝てないけど。
閑話休題。
とにかく俺にとって麻雀部での生活はなくてはならないもの『だった』。
--そう。 今日までは。
今日はここまで。
続きはまた今度。
ゴミスレ乙
福留要素は?
また京豚が蔓延る世界のssが誕生してしまったか
ここで一曲
ありの~ままの~ 京太郎見せるのよ~
ありの~ままの~ 須賀を見せるの~
「京太郎」は「男」じゃない
京豚は死ぬの 少しも悲しくないわ~
ありがとうございました。
乙です
期待してる
京太郎「こんちわっす!」
三人「こんにちわー!」
久「はい、こんにちわ」
まこ「こんにちわじゃ」
先ずは先に来ていた先輩たちに挨拶。
その後は四人で卓を囲み、あぶれた一人は後ろで観戦したりネット麻雀をしたりして自分の出番を待つ。
さて、そして俺はと言うと……。
京太郎「~~♪」
棚からお茶の葉を取り出し準備を進めていく。
お湯を注いで蒸らしている間に今度はお茶受けの用意。
加減を見計らってカップに注ぎ、用意したお菓子を添える。
そして皆に配っていく。
これが俺達の基本スタイルだ。
京太郎「はい、どうぞ」
咲「ありがとう、京ちゃん」
咲は基本猫舌なので、ほかの皆より少し冷ましてから渡す。
一緒に出すお菓子も咲の好きな甘いものを用意しておく。
そうすると、咲ははにかんだ笑顔を見せて受け取ってくれる。
次に和だ。
京太郎「ほい、和」
和「ありがとうございます、須賀くん」
こちらは咲と違って猫舌ではないので、十分に蒸らしたものを渡す。
添えるお菓子は洋菓子が多い。
ちなみに今日は一口サイズのバームクーヘンだ。
次は優希。
京太郎「ほらよ! 今日は若干アレンジしてみたぜ?」
優希「おーー!! 流石は我が忠実な下僕だじぇ! くるしゅうないじょ!」
京太郎「ははー!! ありがたき幸せ! って誰が忠実なる下僕だ!!」
こうしたやり取りも毎度の事なのだが、まるで飽きない。
むしろ少し楽しみにすら思っているくらいだ。
だからタコス作りも苦痛に思ったことは無い。
優希「うまいじぇ! また腕を上げたな!!」
京太郎「はっ! 当然だぜ」
そうして二人で笑うのだ。
次は染谷先輩だ。
京太郎「染谷先輩、どうぞ」
まこ「いつもすまんのぅ。 ありがとうな」
京太郎「どういたしまして」
余談だが、俺は染谷先輩には頭が上がらない。
先輩は完全な初心者の俺にも、丁寧に指導してくれる。
それ以外にも様々なことに気をかけてくれるし、相談にだって乗ってくれる。
そうしたことを思えば、これぐらいではとても返しきれない。
先輩が卒業するまでにはたして間に合うのかどうか。
最後は部長だな。
京太郎「部長、どうぞ」
久「ありがとね、須賀くん。 うわー、今日も美味しそうねぇ」
京太郎「うっす! ご賞味あれ!」
ところで、部長は割と構ってちゃんなところがある。
本人には決して言えない--知られたらきっとイジリ倒される--のだが、それらは普段の何気ない言動にも見え隠れしている。
人をからかって遊んでいるのもそうした気持ちの表れなのだ。
なにしろ部長はこの麻雀部をたった独りで立ち上げたのだから。
他に誰もいない部室なんて今しか知らない俺には想像もできないが、それは辛いものだったと思う。
そして、もうすぐ部長にとって最初で最後のインターハイだ。
三年の部長はこの大会を最後に引退してしまう。
だからこそ、今年こそ皆で出場出来るのが嬉しくて仕方ないんだと思う。
なら少々の事は大目に見るのが後輩から先輩に対して出来る最低限の思いやりだ。
だってそうだろ?
例えばお茶だって本来なら先に部長から渡すべきなのに、先輩達はむしろ後輩から先にと言ってくれる。
こんな人たちだから、俺達は楽しく過ごすことが出来る。
俺は未だ弱いから皆の相手にはなんねぇし、こんな事でしかサポートできねぇけど、でも腐らずにいられるのは皆のお蔭だ。
今は本当に楽しい。
今日はここまで。
続きはまた今度。
おつ
久「ほんと須賀くんって料理上手よねぇ」
京太郎「光栄至極の極み」
そう言って、ハギヨシさんの様に少々気取った感じで返すと、部長はケラケラと笑う。
……いや、ゲラゲラの方が正しいか。
余程ツボに入ったのか、なんかめっちゃ笑ってる。
久「あはははははっ!! だ、だめっ……くふふふっ……!」
京太郎「いやいやいや。 幾らなんでも笑いすぎだと思うの」
咲「きゅふふふふふ……!」
京太郎「ブルータス、お前もか」
しれっと咲の奴まで笑っていやがった。
しかもこの笑い方はあれだ。
ガチのほうだ。
……ってかなんかみんな笑ってる!?
まこ「くくくくく……! な、なんじゃあわれ、そのいっ、言いかあははははは!」
優希「言えてない……! 言えてないじぇ先輩っ、あっはははははは!!」
和「うふふふふふゅっ!」
京太郎「言えてねーし。 大口笑いだし。 和に至っては笑いすぎてなんかおかしくなってるし」
笑いすぎだろこいつらマジ腹立つ……!
京太郎「ちぇー」
久「ごめんごめんっ。 なんかはまっちゃって」
京太郎「これでもバイト先だと結構評判いいんすけどねぇ」
咲「きゅふふふっ。 いや別におかしくはないんだよっ? おかしくはきゅふふふふ」
京太郎「お・ま・え・は・笑い過ぎだっちゅうんじゃーー!!」
咲の両頬を摘まんでグニグニと引っ張ってやる。
くふふふ、俺の恨みを喰らえっ!
今日はここまで。
続きはまた今度。
期待
早く来て
咲「いひゃいいひゃい! ひょうひゃんやへふぇ~!」
京太郎「う~ん? 何だって~? 聞・こ・え。な・い・なぁ!!」
弾力の良い頬をグニグニと引っ張る。
そんな俺達の様子を遠目に眺めながら、部長たちはおかしそうにクスクスと笑っていた。
久「ちょっと須賀くん? 仲が良いのはわかってるけど程々にしとかないと後が大変よ~?」
優希「そうだじぇ! 麻雀でゴッ倒されちゃうぇ」
優希の言葉でピタリと固まる俺。
そうだった。 今日はこの後……!
咲「あはは……」
手元の咲が哂う。
咲から溢れ出す言いようのない迫力に思わず一歩下がる。
伏せた顔を上げ、俺を見上げた咲の顔は--。
咲「ねぇ京ちゃん……」
----麻雀、しよっか。
☆
咲との麻雀という名の『暴力』に一方的に蹂躙された俺は一人部活の後片付をしていた。
内容については割愛しておく。 割愛させてくださいお願いします!!
あ、思い出すだけで寒気が……!?
京太郎「ふぅ……」
今日の対局は……まあ俺の自業自得だったんだから仕方ないとして。
にしても、ああも一方的にってのは流石に堪えた。
咲が強いのは知ってるけど、それとこれとは別だ。
俺にだって矜持はある。
幾ら素人だって負ければ悔しいさ。
それになにより。
京太郎「意地があるんだよ! 男の子にはよォッ!!」
そうさ。
女子にあそこまで完膚無きにやられて黙っていられるか!
そうと決まれば早速帰りに本屋に寄って『稗のお姉さんが教える素人の為に!』を買って帰らなければ!!
今日はここまで。
続きはまた今度。
何このくっさいスレ
乙です
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