海未「希姉さん」 (76)
のぞうみ
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ガチャ
希「ごめんな~、ちょっと遅れたあ」
穂乃果「希ちゃんおはよ~」
絵里「遅刻よ希」
希「ちょっと寝坊しただけやんか~」
絵里「皆準備できてるんだからあなたも急ぐ」
希「は~い」
希「夏やのにみんな元気やね~……ってあれ?海未ちゃんは?」
穂乃果「なんかお姉ちゃんが夏バテで倒れたみたいで、お見舞いに行くんだって~」
希「へえ~、海未ちゃんお姉さんおったんやね」
絵里「海未ってお姉さんいたのね……。なんか意外」
希「そういうえりちはお姉さんいそうやね」
絵里「それはどういう意味よ」
希「さあ?どういう意味やろな?」
絵里「まあいいわ……それはそうと海未のお姉さんってどういう人なの?」
希「あれ?えりち海未ちゃんのお姉さんにも興味あり?」
絵里「にもって何よ、にもって」
希「で、どんな人なん?」
絵里「ちょっと、なんでスルーするのよ」
穂乃果「穂乃果もちゃんと会ったことないんだよね~」
ことり「だいぶ年上みたいだしね~」
穂乃果「きっと美人だよ!海未ちゃんみたいな!」
希「やってえりち、よかったやん」
絵里「なにがよかったのよ……今日の希はやたらと私にからんでくるわね……」
花陽「あの…そろそろ練習を……」
凛「希ちゃんも早く着替えて練習始めるにゃー!」
希「じゃあうち今から着替えるからみんな先行っといて~」
にこ「そういってサボる気じゃないでしょうね」
希「そ、そんなわけないやん?」
にこ「目が泳いでるわよ」
希「にこっちこそサボりたそうにしてるやん?」
にこ「そんなことないにこ~☆」
絵里「はやく着替えなさい」
希「はいは~い」
希「あ、海未ちゃんやん」
海未「……」
希「?海未ちゃん?おーい」
海未「あ、おはようございます、希」
希「お姉さんの調子はどうなん?」
海未「知っていたのですか」
希「穂乃果ちゃんとことりちゃんに教えてもらったんよ」
海未「そうでしたか。まあただの夏バテですからね。明日にはピンピンしてるでしょう」
希「やっぱり頑丈やね~。うちなら1週間ぐらい倒れてそう」
海未「やっぱりってなんですか」
希「やっぱり海未ちゃんのお姉さんやし?」
海未「私ってそんなに頑丈そうですか?」
希「頑丈やん」
海未「否定はしませんが……」
希「今日は練習出れるん?」
海未「出れますよ?」
希「ならええんやけど……」
海未「どうかしたのですか?」
希「どうもせえへんけど……」
海未「変な人ですね…もしかして希も夏バテですか?」
希「へ?ちゃうよちゃうよ!」
海未「ならいいのですが……」
希「じゃあ早く部室に行こか」
海未「はい」
期待
期待
海未「穂乃果、ことり」
穂乃果「何々?」
ことり「どうしたの?」
海未「私は明日午前から弓道部の練習なので明日は2人で来てくださいね」
穂乃果「わかったよ!」
ことり「は~い」
海未「穂乃果は寝坊しないようにして下さいね」
穂乃果「さすがに穂乃果だって昼まで寝ないよ!」
海未「あなたには前科がありますからね」
穂乃果「うっ……」
海未「宿題も計画的にして下さいね」
穂乃果「それ昨日も聞いた!」
海未「毎日言わないとあなたはすぐ忘れてしまうではないですか」
穂乃果「ことりちゃ~ん!海未ちゃんがいじめるよお~」
ことり「あ、あはははは……」
海未「まったく穂乃果は……」
希「まあまあ海未ちゃん、そんなガミガミいわんでもええやん」
海未「そういえば希は昨日遅刻したそうですね」
希「な、なんで知ってるん?」
海未「絵里から聞きました」
希「1日くらいええやん?」
海未「よくないです」
希「今日は遅刻しんかったし許してよ」
海未「では次遅刻したらランニング増やしますね」
希「海未ちゃんの鬼~」
ほのりん「鬼~」
海未「なんですか二人まで…ダッシュ10本増やしますよ」
凛「そういう所が鬼なんだよ!」
穂乃果「鬼畜!」
海未「……明日の練習は二人はダッシュ10本追加で」
ほのりん「酷い!」
海未「人の悪口を言った報いです」
穂乃果「横暴だー……」
海未「では私はこれから用事があるので帰りますね」
ことり「もう帰っちゃうの?」
海未「すみません……」
ことり「明日も弓道部の練習?」
海未「夏休み中はほとんどそうですね…一緒に行ける日はまた連絡します」
ことり「は~い」
海未「それでは」
ガチャ
バタン
うみちゃん兄弟おったんか
しらんかった
穂乃果「今日の海未ちゃんは横暴だ!」
ことり「そ、そうかな~?」
凛「そうにゃそうにゃ!」
花陽「ま、まあまあ……」
穂乃果「希ちゃんもそう思うよね!?」
希「……」
穂乃果「希ちゃん?」
希「うん…そうやね」
凛「絵里ちゃんはどう思う?」
絵里「確かに今日はちょっと不機嫌だったわね」
穂乃果「きっと八つ当たりしてるんだよ!」
凛「こうなったら海未ちゃんにいたずらを……」
希「まあまあ二人とも。海未ちゃんだって二人の事を思って……」
穂乃果「希ちゃんは海未ちゃんの味方するんだね!」
凛「さては海未ちゃんの手先でしょ!」
希「ふっふっふ……。ばれてしまったみたいやね……」
穂乃果「やっぱりそうだったんだね!」
希「実は今までの会話は録音してある!これを海未ちゃんに突き出せば……」
凛「にゃ!?」
穂乃果「そ、それだけは勘弁を~」
希「ばらされたくなかったらウチに焼肉を……」
にこ「馬鹿やってないで早く帰るわよ」
ほののぞりん「は~い」
絵里「ねえ希」
希「どしたん?」
絵里「今日の海未…どう思った?」
希「う~ん……。えりちが言ったとおり不機嫌やったね」
絵里「普段ならさすがにあそこまで無茶苦茶なこと言わないものね」
希「とりあえず…聞いてみよか」
絵里「誰に?」
希「誰にって…海未ちゃんに」
絵里「直接聞くの?」
希「一番手っ取り早いやん?」
絵里「まあ良いけど……」
希「明日の弓道部の練習の後にでも拉致ってみよ」
絵里「拉致って…変な事しちゃダメよ?」
希「わかってるって」
絵里「希は変な事しでかしそうで怖いのよ」
希「ウチのこと信用してくれてへんの!?悲しいなあ」シクシク
絵里「うそ泣きは良いから」
希「は~い」
絵里「いい?絶対変な事しちゃダメよ?」
希「せやからわかってるって」
絵里「ホントにわかってるのかしら……」
希「うーみちゃん」
海未「希ですか?どうかしましたか?」
希「弓道部の練習はもう終わったんやね」
海未「はい。穂乃果とことりが来るまで作詞でもしておこうと考えていたのですが……」
希「それって今やらなあかん?」
海未「今やらなくてはならない、と言うことはありませんが」
希「じゃあちょっと来てくれへん?」
海未「どこにですか?」
希「う~んと…生徒会室でええ?」
海未「良いかと聞かれましても…希が誘ったのですから希が決めてください」
希「じゃあ生徒会室で決定ってことで」
海未「はい」
希「鍵取ってくるからちょっと待っててな~」
海未「……それで、何の用でしょうか」
希「ちょっと待ってて~。今準備するし~」
海未「はあ……」
希「そこのソファーここまで運んでくれへん?」
海未「私は弓道部の練習で疲れているのですが……」
希「海未ちゃんやし大丈夫!」
海未「まったく…しょうがないですね……」
期待
希「さすが海未ちゃん力持ちやね」
海未「煽てても何も出ませんよ」
希「じゃあ座って座って」
海未「……はい」
ポスッ
希「じゃあウチも~」
ポスッ
海未「それで用と言うのは……」
希「海未ちゃん」ポンポン
海未「膝…ですか?」
希「膝やね」
海未「希…もしかして膝を痛めたのですか!?」
希「へ!?」
海未「すみません気がつかなくて…病院には行きましたか?」
希「いやいや!大丈夫やから!」
海未「そうでしたか…では膝がどうしたのですか?私の膝は健康そのものですよ?」
希「そういうことでもなくて……」
海未「ではどういうことですか?」
希「毎日頑張ってる海未ちゃんに希ちゃんから膝枕のプレゼント?」
海未「さては希…私がちゃんと寝てないと思っていますね?」
希「へ?」
海未「安心してください。しっかりと睡眠はとっています。その証拠に隈なんてないでしょう?」
希「そ、そうやね」
海未「ですのでそんな気を使っていただかなくても結構ですよ」
希「……海未ちゃん…実はウチな…誰かを膝枕してあげんと死んでしまう病にかかってもうて……」
海未「……」スッ
ガシッ
海未「離してください。私は今から作詞をしなければならなくなったので」
希「待って海未ちゃん!とりあえず膝枕膝枕!」
海未「嫌です」
希「なんで!?」
海未「高校生にもなってそんなこと…したくありません」
希「……じゃあ海未ちゃんがウチの膝枕を使ってくれるまで、ウチは動きません」
海未「はあ……」
希「練習も出ません」
海未「出てください」
希「家にも帰りません」
海未「ちゃんと帰ってください」
希「……」
海未「……」
希「……海未ちゃんのケチ」
海未「なぜそうなるのですか」
希「ちょっと転がるだけやん」
海未「わかりましたよ…ちょっとだけですよ?」
希「どうぞどうぞ」ポンポン
海未「では失礼しますね」
ポフッ
希「ウチの膝枕は海未ちゃんのお眼鏡にはかかるかな?」
海未「そこそこですね」
希「そこそこって…ウチ結構膝枕には自信あったんやけどな~」
海未「それで…なんの用なんですか」
希「だから膝枕を……」
海未「あなたがわざわざ膝枕のためだけに呼び出すわけはないでしょう」
希「海未ちゃんは賢いな~」ナデナデ
海未「ちょっと…やめてください」ベシッ
希「いたた…これは手厳しいな~」
海未「早く用件を言ってください」
希「お姉さんと何かあったん?」
海未「いきなりですね……」
希「早くって言ったのは海未ちゃんやん」
海未「そうでしたね…ですがあまりプライベートに踏み込むのは良くないですよ」
希「と言うことは何かあったんやね」
海未「何もありませんでしたよ」
希「ほんまに?」
海未「本当ですよ」
希「じゃあなんで昨日あんなに不機嫌やったん?」
海未「……昨日は寝不足で」
珍しい組み合わせ、支援
希「ちゃんと寝てるって言ってたのはこの口か!」
ムギュー
海未「いたいれふ」
希「嘘はあかんよ」
パッ
海未「力入れすぎです…ヒリヒリします……」
希「報いってやつやね」
海未「はいはい」
希「ほらほら、希お姉さんに教えてみー」
海未「あなたが姉だと苦労しそうですね」
希「ひどい……」
海未「冗談ですよ…希に妹がいれば良い姉になっていたかもしれませんね」クスクス
希「ウチお姉ちゃんっぽい?」
海未「どうでしょうか?」
希「海未ちゃんのお姉さんはどういう人やったん?」
海未「私の姉ですか?……物心ついた頃には姉はもう嫁入りしていましたからね…あまり覚えていませんが……」
希「じゃあ海未ちゃんはほぼ一人っ子ってわけやね」
海未「ほぼ一人っ子ですか…そういう表現も面白いですね」フフ
希「ウチの仲間やね」
海未「ですがお盆とお正月は姉も戻ってきて私と遊んでくれましたよ?」
希「いとこのお姉ちゃんみたいやね」
海未「確かにそのような感じかもしれませんね…それより希」
希「どしたん?」
海未「私まだお昼ご飯を食べていないので…ここで食べてよろしいでしょうか」
希「ウチは構わんけど……」
海未「ではこちらで食べていく事にしますね」
希「あーんしてあげよっか」
海未「いらないので頭に置いているその手をどかしてください」
希「はーい」
海未「ごちそうさまでした」
希「お粗末さん♪」
海未「あなたが作ったわけではないでしょう」
希「ええやんええやん」
海未「自由な人ですね……」
希「さて海未ちゃんもう一回膝枕膝枕♪」
海未「ご好意だけいただいておきますね」
希「なんで!?」
海未「十分くつろげましたので…気を使っていただいてありがとうございます」
希「ウチはまた足りてないんやけどな~」
海未「足りないのであれば穂乃果か凛でも乗せておいてください」
希「ウチは海未ちゃんがいいんやけどな~」
海未「私はもう結構ですので……」
希「そんなこと言って~。ほらほら~、希お姉ちゃんのお膝にどうぞ~」ポンポン
海未「ですから……」
希「海未ちゃんはお姉ちゃんの膝は嫌いって言うの!?」
海未「もう十分満足したので……」
希「お姉ちゃんショックやわ~」
海未「はあ……」
希「これが反抗期なんやね…お姉ちゃん複雑……」
海未「……」
希「海未ちゃんはもうお姉ちゃんのお膝を使ってくれへんのやね……」
海未「……めて…さい……」
希「お姉ちゃん寂しいわ~」
ドンッ!
希「!」ビクッ
海未「……やめてください!あなたは私の姉でもなんでもないでしょう!勝手に姉ぶらないでください!」
希「え、えっと…ウ、ウチそんなつもりや……」
海未「ではどういうつもりなんですか?私をからかいたかったんでしょう?」
希「海未ちゃんにちょっと落ち着いてもらおうって思て……」
海未「ただ落ち着いてもらうために姉の真似事など必要ないでしょう!私を馬鹿にしているのですか!?」
希「ば、馬鹿になんか……」
海未「いいですか!?私の姉はですね…私の姉はですねっ……!」
希「……海未ちゃん?」
海未「私の姉はですね…もっと凛としていて…あなたのようなふざけた人ではありませんでしたっ……!」
希「ご、ごめんて……」
海未「あなたと私の姉はっ…全然違う人で…私は…私は……」
希「う、海未ちゃん……?」
海未「私は…私は……」ポロポロ
希「え!?い、いきなりどしたん!?」
海未「……すみません…少々取り乱しました」
希「少々って……」
海未「頭を冷やしてきますので…失礼します」
希「ちょ、ちょっと待ってっ!」
海未「……すみません」
ガラガラ
ピシャッ
希「やってもうた……」
これはのんたんもつらいな
のんたんの人柄の良さはこういうことにもなっちゃうよな…(´・ω・`)
のんたんふぁいと
まあこんなデブに妹とか言われたらキレるわな
まあこんな根暗ゴミカスキモオタ[ピザ]に[ピザ]とか言われたらのんたんも唖然だわな
のぞうみとか最高やな。今んとこめっちゃおもしろい期待してるねん
>>32
そこで構っちゃうからお前は友達が居ないんだよ
海未「凛!早すぎます!リズムをちゃんと聞いてください!」
凛「は、はい!」
海未「穂乃果!足が全然動いてないです!」
穂乃果「はい!」
海未「花陽!手をもっと伸ばす!」
花陽「は、はい……!」
海未「にこ!まだ動けるでしょう!なまけないでください!」
にこ「う……」
穂乃果「な、なんか今日の海未ちゃんはいつもに増して厳しいね……」ボソボソ
ことり「そ、そうだね……」ボソボソ
穂乃果「休憩も全然ないし……」ボソボソ
海未「穂乃果!ことり!しゃべる余裕があるならもっと動けるでしょう!」
ほのこと「は、はいっ!」
海未「真姫!もっと動けるでしょう!サボらないでください!」
真姫「……」
海未「……みなさんやめてください」
真姫「何よ…何か文句でもあるの?」
絵里「ちょっと真姫!」
海未「真姫、練習には真面目に取り組んでください」
真姫「さっきから休憩もまともに取らないで…こんなもの私は練習だと思えないんだけど」
海未「みなさんができないからです。できたら休憩ぐらい取りますよ」
真姫「休憩なしでぶっ続けでやってできるわけないじゃない…暑さにでもやられたの?」
絵里「やめなさい真姫」
真姫「海未が休憩を取ってくればやめるわ」
海未「……では5分ほど休憩を取りますので…みなさん振り付けを再度確認しておいてください」
穂乃果「5分!?短いよ!」
凛「さっきから休憩全然とってないじゃん!」
海未「大声を出してる余裕があるみたいですね…休憩なんて不必要ですか?」
穂乃果「いりますいります!」
絵里「ちょ、ちょっと…どうしたのよ海未?今日のあなたちょっと変よ?」
海未「絵里、あなたもステップ間違えてましたよ。気をつけてください」
絵里「え、ええ……」
海未「では私はお手洗いに行ってまいりますので」
バタン
凛「今日は昨日より不機嫌だにゃ~」
花陽「ま、真姫ちゃんすごいね…花陽だったら今日の海未ちゃんにはあんなこと言えないよ……」
真姫「私もすごく怖かったわよ…穂乃果、ことり、何があったのよ」
穂乃果「穂乃果は知らないよ…昨日部室で別れた後会ってないし……」
ことり「ことりも穂乃果ちゃんと同じで部室の後は会ってないし……」
にこ「どうせ家でなんかあったんじゃないの~」
ワイワイガヤガヤ
希(あかん…このままやとえりちに……)
絵里「ねえ希」
希(あちゃ~……)
絵里「あなた何かしたの?海未、一層不機嫌になってるわよ」
希「な、なんもないよ?」
絵里「ほんとに?」
希「ほんまのほんまに」
絵里「今日の希は汗っかきね…拭いてあげましょうか?」
希「えっ!?ええよええよ!」
絵里「風の噂によるとあなた海未を生徒会室に連れ込んでたそうじゃない」
希「……」
絵里「怒らないから話してくれる?」
希「……はい」
絵里「とっとと謝ってきなさい」
希「ウチだって謝りたいけど……」
絵里「けど?」
希「ウチが近づくと恐ろしいほど冷たい目で見てから『話しかけないでください』って……」
絵里「相当怒ってるわね……」
希「すごい怖いんよ……」
絵里「ハア…どうしようかしら……」
希「ごめん……」
絵里「止めなかった私も悪いわ」
希「でもウチが自分でやる言うたし……」
絵里「今は他にやる事があるでしょ」
希「わかってるけど……」
絵里「……じゃあ私が生徒会室にでも海未をなんとか連れてくるからそこできちんと謝りなさい」
希「ありがとえりち……」
絵里「ねえ海未」
海未「……なんでしょう」
絵里「この後ちょっと時間ある?」
海未「すみません…もう帰らないといけないので」
絵里「何か用事でもあるの?」
海未「用事はありませんが…日課の稽古があるので」
絵里「それって少し遅れても大丈夫よね?」
海未「……問題はありませんが」
絵里「じゃあちょっと連いて来てくれる?」
海未「……希の所ですか?」
絵里「……ご名答って所かしら」
海未「すみませんが急ぎの用を思い出したので」
絵里「そんなあからさまな事言わなくたっていいじゃない」
海未「……今日は希に会いたくありません」
絵里「希だってすごく反省してるわ…謝罪ぐらい聞いてあげても」
海未「そうではなくて!」
絵里「どうだって言うのよ」
海未「今日は希に合わせる顔がありません……」
絵里「明日になったらもっと会いにくくなるわよ」
海未「それはわかっています……」
絵里「だったら……」
海未「それでもっ…今日は希に会いたくないです……」
絵里「……わかったわ。希には伝えておくわ」
海未「すみません……」
ガラガラ
希「!海未ちゃっ…なんやえりちだけか……」
絵里「……今日は合わせる顔がないんですって。海未らしいわ」
希「……」
絵里「どうするの?」
希「海未ちゃんち行って謝ってくる」
絵里「家知ってるの?」
希「穂乃果ちゃんかことりちゃんに教えてもらう」
絵里「そう…また怒らせたらもう知らないからね」
がんばって!希姉さん!
八つ当たりする海未ちゃんやだなぁ
海未ちゃんだって人だしねぇそんな時もあるさ
こういう海未ちゃんも大好きだにゃー
続き気になります
楽しみです!
待ってる
待ってるぞ
随分経ったけどまってやすぜダンナ
希(ここであってる…やんね?)
ピンポーン
希「……」
希「……」
希(……留守なんかな?)
ピンポーン
希(今日は帰ろうかな……)
ガラッ
海未「すみません、道場のほうに行ってまし…希ですか」
希「こ、こんばんは」
海未「折角来て頂いたのに申し訳ないのですが今から……」
希「ま、待って!」
海未「……」
希「ごめん海未ちゃん!」バッ
海未「ちょ、ちょっと!何やってるんですか!?ここ外ですよ!?」
希「ウチ無神経やった!海未ちゃんがお姉さんとなんかあったのはすぐわかるのに!」
海未「わかりましたから!家に入ってください家に!」
海未「……」
希「……」
海未「……」
希「ごめん海未ちゃん…ウチが変な事してもうたし」
海未「い、いえ!私が悪いんです!希に当たってしまって……」
希「でももとはと言えばウチが海未ちゃんにいらんことしたから!」
海未「ですがっ…いえ、すみません希…もう謝らないでください」
希「や、やけどっ……!」
海未「確かに希も悪いのかもしれませんが…私にも落ち度はあるので……」
希「ウチが何もせんかったらっ……」
海未「私を励まそうとしてくれていたんでしょう?希はむしろ良いことをしたのですから……」
希「でも……」
海未「私が未熟だったのです…人に当たってしまうなど……」
希「そんなこと……」
海未「希の行為に私は喜んでたはずなんですよ…けれどそれと同時に悔しかったんです」
希「どういうこと?」
海未「少し…私の話に付き合っていただけますか?」
希「……うん」
海未「……私の姉が夏バテで倒れた、と言うのは知っていますよね」
希「うん……」
海未「私が姉のお見舞いに行ったときには姉は大分元気になっていました」
希「……」
海未「姉には娘がいるのですが…私が姉の部屋にお邪魔したとき、姉はその娘を大事そうに抱きかかえていたのですよ」
海未「そのような場面はこれまでに幾度となく見ていたはずなのですが…寂しくなったんですよ」
希「……」
海未「あの穏やかな顔は、私が小さい頃に私に向けられていたのだろうか、と。私と姉の歳がもう少し近ければ…私もあのように姉に……」
希「……海未ちゃんはお姉ちゃんにもっと構ってほしいん?」
海未「もうそんな歳ではありませんよ…姉も…私だって」
希「じゃあ昔は構ってほしかったってことやね」
海未「……そういうことですかね」
希「……ねえ海未ちゃん」
海未「なんでしょう」
希「なんならウチが甘やかしてあげようか」
海未「また姉にでもなるつもりですか?」フフ
希「ウチは海未ちゃんのお姉さんにはなれんけど…代わりというかなんというか……」
海未「希、私はもう16歳なんですよ。今更姉に甘えるなんてできるわけないでしょう」
希「ウチは今妹ができても甘やかせる自信あるんやけどな~」
海未「妹に嫌がられるかもしれませんよ」
希「このおっきい妹は嫌がる?」
海未「どうでしょうね…やってみたらわかるんじゃないですか?」
希「じゃ、じゃあ…お膝どうぞ」ポンポン
海未「嫌ですよ」
希「ひどい……」シクシク
海未「冗談ですよ…お詫びもかねて寝させていただきます」ポスッ
希「それ逆やない?」
海未「姉は妹のわがままを聞くものですよ…恐らくですが……」
希「じゃあ今日は海未ちゃんのわがまま聞いたげるね」
海未「ではもうひとつだけ…明日皆さんに謝るとき、一緒に謝りましょうね」
希「連帯責任?」
海未「冗談ですよ…今日の私はあまりにもひどかったなと思いまして……」
希「大丈夫大丈夫。謝ったらみんなちゃんと許してくれやるって」
海未「そうだと良いのですが……」
希「なんならウチが海未ちゃんは泣くほど今日の事を後悔してたってみんなに伝えてあげてもいいんよ?」
海未「な、なぜ泣いていたと知っているのですか!?」
希「だって目真っ赤やったし……」
海未「……恥ずかしいので秘密にしておいてください」
希「わかってるって」
海未「バラしたら副会長は人を妹にして弄ぶ趣味を持っています、といううわさを流しますからね」
希「それは勘弁かな…でもこの妹は満更でもない顔してるやん」
海未「そうですか?気のせいではないですか?」
希「そんなだらしない顔で言われても……」
海未「そんな顔してません」
希「してるって」
海未「してません」
希「強情やなー」
海未「希こそ」
希「姉を呼び捨てで呼ぶとは良い度胸やね~?ワシワシしとく?」
海未「やめてください」
希「冗談やん」
海未「あなた冗談でもするでしょう」
希「そやったかな?」
海未「そうでしたよ」
希「……ねえ海未ちゃん」
海未「どうかしましたか?」
希「ウチそろそろ帰らんと……」
海未「姉と妹が別居ですか…複雑な家庭環境なんですね……」
希「泊まってほしいん?」
海未「泊まっていきたいのですか?」
希「どっちかって言うと帰りたいんやけど」
海未「私は明日希がいないと皆の前に出られる気がしないのです……」
希「……」
海未「泊まっていってくれませんか?」ウルウル
希「……泊まっていきます」
海未「ではお布団用意しておきますね。少し待ってて下さい」
ガラッ ピシャッ
希(……)
希(あんな顔ずるいわ……)
希「海未ちゃん…お風呂一緒に入る?」
海未「一人で入れないのですか?」
希「そうやないけど…折角のお泊りやし」
海未「私は一人で入るほうが好きなので……」
希「ウチのわがままも…ひとつぐらい聞いてくれてもええんやない?」
海未「まったく仕方のない人ですね……」
希「入ってくれるん?」
海未「あなたがそう言ったんでしょう」
希「じゃあ背中と髪洗ったげるな♪」
海未「結構です」
希「前も洗ってほしいん?」
海未「結構です」
希「遠慮せんでもええやん」
海未「結構です」
希「わがままやな~」
海未「お風呂場であなたに背中を見せるのはちょっと……」
希「変な事せんって」
海未「まったく信用できません」
希「ウチ悲しいわ……」シクシク
海未「……髪を乾かすぐらいならしてもらっていいですよ」
希「髪の洗うのも似たようなもんやんかー」
海未「全然違います」
希「じゃあウチにもしてええから」
海未「別に私はしたいわけではないので」
希「とりあえず今回は諦めることにしよかな」
海未「……それは次のお泊りへのお誘いですか?」
希「えっと、海未ちゃんが良いっていうなら…やけど……」
海未「私は別にかまいませんが」
希「じゃあ次は洗わせてな?」
海未「それはどうでしょうか」
希「えー!海未ちゃんひどーい!」
希「そういえばウチはどこで寝ればいいん?」
海未「座敷にでも布団を敷いてそこで寝ましょう」
希「海未ちゃんは?」
海未「別々に寝ることもないでしょう…隣で寝させていただきますよ」
希「一緒の布団で寝えへん?」
海未「今は夏ですよ…熱いに決まっているでしょう」
希「そうやけど……」
海未「希も人肌が恋しいんですね」
希「そういうことではないんよ?」
海未「隣なんですからわざわざ一緒の布団でなくてもいいでしょう…さて、とっとと布団を出して寝ますよ。手伝ってください」
希「もう寝るん?」
海未「当たり前です」
希「せっかくのお泊りやのに」
海未「お泊りだとしても、です」
希「もうちょっと海未ちゃんとおしゃべりしたいなー」
海未「布団に入っても会話ぐらいできるでしょう」
希「海未ちゃん布団に入ったらすぐ寝てまうやん」
海未「退屈させないように面白い話をしてくださいね」
希「ウチは試されてるんやね……」
海未「そういうわけではありませんが……」
希「そういえばウチはどこで寝ればいいん?」
海未「座敷にでも布団を敷いてそこで寝ましょう」
希「海未ちゃんは?」
海未「別々に寝ることもないでしょう…隣で寝させていただきますよ」
希「一緒の布団で寝えへん?」
海未「今は夏ですよ…熱いに決まっているでしょう」
希「そうやけど……」
海未「希も人肌が恋しいんですね」
希「そういうことではないんよ?」
海未「隣なんですからわざわざ一緒の布団でなくてもいいでしょう…さて、とっとと布団を出して寝ますよ。手伝ってください」
希「もう寝るん?」
海未「当たり前です」
希「せっかくのお泊りやのに」
海未「お泊りだとしても、です」
希「もうちょっと海未ちゃんとおしゃべりしたいなー」
海未「布団に入っても会話ぐらいできるでしょう」
希「海未ちゃん布団に入ったらすぐ寝てまうやん」
海未「退屈させないように面白い話をしてくださいね」
希「ウチは試されてるんやね……」
海未「そういうわけではありませんが……」
海未「希」
希「んー……?」
海未「朝ですよ。起きてください」
希「練習はお昼からやし…もっと寝させてー……」
海未「私は朝から弓道部の練習があるんです」
希「そういえばそやったなあ…じゃあ家帰って寝よかな……」
海未「……あの…お願いがあるのですが」
希「どしたん?」
海未「弓道部の練習は12時に終わるのですが…そのくらいの時間に学校に来てもらえないでしょうか……」
希「へ?なんで?」
海未「む、無理ならいいんですけど!」
希「別にうウチはええけど……」
海未「本当ですか!?ありがとうございます!」
希「え、うん」
海未「とりあえず起きて朝食を食べてください。もうできていますので」
希「は、はい」
海未「すみません、わざわざ来てもらって」
希「それはええんやけど…何かあるん?」
海未「えっと…できれば人目に付かない所がいいのですが……」
希「生徒会室なら開けられるけど…そこで大丈夫?」
海未「ではそこで……」
海未「えっと、あのソファー…座って大丈夫ですよね?」
希「ウチはええけど……」
海未「では私も座るので希はそちら側に……」
希「う、うん……」
海未「……」
希「で、どしたん?わざわざこんなところで?」
海未「えっとですね……」
希「……みんなの前に出るのが恥ずかしいとか?」
海未「は、はい……」
希「そんな心配しなくても大丈夫やって」
海未「そう言われましても……」
希「じゃあうちが海未ちゃんのお手々掴んどいてあげよっか…なーんて」フフッ
海未「えっ…そ、それは……」
希「冗談やって冗談」
海未「あの、その、できればお願いしたいのですが……」
希「えっ?」
海未「えと、駄目ですか……?」
希「ダメではないけども……」
海未「で、ではお願いしますっ」
希「う、うん」
希「やっぱりみんな許してくれやったね」
海未「はい!ありがとうございました!」
希「散々からかわれたけどね」ウシシ
海未「そ、それは…いいんです別に!」
希「で、なんで海未ちゃんはまだうちの手を掴んでるん?」
海未「落ち着くんですよ、希の手を握っていると」
希「そうなん?」
海未「2人目の姉…という感じですね」
希「……それは光栄やね」
海未「ちょっと呆れてませんか?」
希「そんなことないよ」
海未「本当ですか?」
希「本当やって」
海未「では甘いものでも食べに行きませんか?」
希「海未ちゃんのおごり?」
海未「……妹から姉への感謝の気持ちということで…奢りましょう」
希「じゃあうちの事お姉ちゃんって呼んでみて?」
海未「欲張りな人ですね……」
希「海未ちゃんケチ~」
海未「妙なこと言ってないでさっさと行きますよ。のぞ……」
希「ん?」
海未「……希姉さん」ボソッ
希「……」
海未「さ、さあ!早く行きますよ!」
希「ちょ、ちょっと!腕引っ張らんといて!」
ひとまずおわり
しばらく更新できなくてすみません
待ったかいがあった
乙です!!
待ってた
海未ちゃんってベッドじゃなかったか?
ID変わってますが1です
訂正
>>59
海未「ん……」
希「海未ちゃんもう限界?」
海未「まだ…大丈夫です……」
希「全然大丈夫そうやないね…もう寝よか」
海未「希……」
希「どしたん?」
海未「やっぱり私は…まだ姉に甘えてみたかったみたいです……」
希「うん……」
海未「希が…妙なことするからですよ……」
希「ウチのせいなん?」
海未「ですので…責任…とってくださいね……」
希「責任て…そんな大袈裟な…って海未ちゃん?」
海未「……」
希「おーい」
スースー
希「あらら…もう寝てもうたん……」
希「……」
希「おやすみ海未ちゃん」
素晴らしすぎるSSだわ
おつ
甘えん坊な海未さんか…理性がやばいな
見て頂いてありがとうございます
続き書こうと思ってましたが
しばらく書けなさそうなので一回落としたいと思います
了解~
面白かったんで残念だけど、続きが読めればぜひ楽しみにしてます
乙
おつ
乙じゃ
このSSまとめへのコメント
続き楽しみにしてます。
続きまってるよー
続きまってます。
続き楽しみです