穂乃果「うぅ...重いぃ...」
穂乃果「はぁ...生徒会ってこんな力仕事もあるんだ...」
穂乃果「生徒会でカリカリ書類書いてるだけだと思ってたよ...穂乃果はそれも苦手だけど」
穂乃果「だれか助けてくれないかなぁ...」
ザッ
???「呼びましたか?」
穂乃果「えっ!?」
???「義理と人情の使者、ラブアロー仮面...参上です」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406898169
!?
穂乃果「ラ、ラブアロー仮面!?
あ、あなたは誰!?」
???「荷物が重くて困っているのですね、どれ手伝いましょう」ヒョイ
穂乃果「えっ悪いよ...ってすごい!
片手で!なんという筋力!」
???「これくらい日頃の鍛錬に比べれば造作も無いことです。生徒会室まででいいんですね?」
穂乃果「すごい!すごいよ!
かっこいいよ!」
穂乃果「ありがとうラブハロー仮面!」
???「ラブアロー仮面です。
お間違いなく」
???「よっと...これで大丈夫ですか?」
穂乃果「うん!本当にありがとう!助かったよ!」
???「穂乃果さんの為ならこんなこと朝飯前ですよ」
穂乃果「あれ?なんで穂乃果の名前知ってるの?」
???「...ラブアロー仮面は助けを呼んだ人の場所も名前も分かるのです」
穂乃果「すごい!一歩間違えば犯罪級の能力だよ!」
穂乃果「すごいよ~!」
???「...では私はこれで」シュタタ
穂乃果「ありがとうラブアロー仮面ー!!」
ことり「ごめん穂乃果ちゃーん!
荷物全部運ばせちゃって...
ことり「ってあれ!?
全部終わってる!!」
穂乃果「ラブアロー仮面だよ!」
ことり「ラ、ラブアロー仮面?」
穂乃果「そう!ラブアロー仮面が手伝ってくれたんだよ!」
穂乃果「お面被っててね!力持ちでね!かっこいいんだ~!」
ことり「ふ、不審者...」
穂乃果「また会えないかなぁ~」
ラブアロー仮面…一体なにみちゃんなんだ…?
凛「...うーん」
凛「だ、ダメにゃー!
分からないよー!」
凛「うう...真姫ちゃんに勉強頼り過ぎてついに教えてもらえなくなっちゃったよぅ...」
凛「このページ全部解けたら教えてあげるって言われてもこれじゃ一生教えてもらえないよー!」
凛「うぅ...誰か助けて...」
ザッ
???「呼びましたか?」
凛「えっ!?」
???「勤勉と学業の使者、ラブアロー仮面...参上です」
凛「ラ、ラブアロー仮面!?
かっこいい!!」
海未「どこかで助けを呼ぶ声が聞こえた気がしましてね...」
凛「あっ、それきっと凛!
凛だよその声!!」
???「なるほど、あなたでしたか。何かお困りで?」
凛「それが...この英語の宿題がさっぱり分からなくて...」
???「ほう、なるほど。
まk...友達に聞いたりしてみては?」
凛「それが頼り過ぎて愛想尽かされちゃって...」
海未「なるほど」
凛「どうしよう!凛一人じゃ絶対に解けないよ!助けてラブアロー仮面!」
???「それはあなたの為になりませんから、全部教えるというわけにはいきません」
凛「えー!?真姫ちゃんと言ってること同じだにゃー!」
???「ただあなたは基礎ができていないようですから、そこを教えてあげましょう。まずSVOという...」
・
・
・
凛「と、解けたーーー!!」
???「頑張りましたね」
凛「すごいよすごいよ!
凛本当に自分の力だけで解いちゃった!」
???「ふふ、やればできるでしょう?では私はこれで」
凛「ありがとうラーメン仮面!」
???「ラ、ラブアロー仮面です!
お間違いなく!」シュタッ
凛「か、かっこいいにゃ~!」
ガラッ
真姫「凛、約束の時間よ。ちゃんと出来てるんでしょうね?」
凛「あ、真姫ちゃん!見て見てー!」
真姫「なによ妙に自信満々ね...」
凛「今回はちゃんと出来たよ!」
真姫「本当に?またまた、そんなこと言って出来てるわけ出来てる!!!」
真姫「なんでいきなり出来るようになるのよ!?」
凛「ラブアロー仮面のおかげだよ!」
真姫「はぁ...?ラブアロー仮面って何よ...?」
凛「禁断と額縁の使者...だっけ?
とにかくラブアロー仮面だよ!」
真姫「だからなんなのよそれ...」
花陽「はっ...」
花陽「しまった...午後に食べるはずだったおにぎり...もう食べちゃった...」
花陽「どうしよう...お昼ちゃんと食べないと授業中お腹鳴っちゃうよぉ...」
花陽「うぅ...ダレカタス....
ザッ
???「呼びましたか?」
花陽「えっ...まだ言ってない...」
???「食欲と健康の使者、ラブアロー仮面...参上です」
花陽「ラ、ラブアロー仮面!?
一体誰なのぉ!?」
???「どうやら食べ物が無くて困っているようですね...」
???「腹が減っては戦はできぬ...
これを食べてください」
花陽「お、おにぎり!美味しそう!」
花陽「それにとっても...いい匂い...」
???「園田k....ラ、ラブアロー仮面特製のだしおにぎりです。よく噛んで食べてくださいね」
うみみくんなにしてるの?(素)
花陽「えっ、本当にくれるの!?」
???「私は困っている人がいればどこにでも現れて助けるのです。」
花陽「で、でも...ライスアロー仮面さんのお昼ご飯は...」
???「武士は食わねど高翌楊枝。一食抜いても我慢するのですあとラブアロー仮面ですお間違いなく」
花陽「す、すごいなぁ...!」
???「では私はこれで失礼します、さらば!」シュバッ
花陽「あ、ありがとう!
ラ、ラブアロー仮面!」
凛「今日のかよちんのおにぎり色が付いてるにゃー!」
真姫「珍しいわね。それにお出汁のいい香り...」
花陽「ラ、ラブアロー仮面さんが...くれたんだ!」
真姫「...なんか聞き覚えがあるわね」
凛「えっ!?かよちんもラブアロー仮面に会ったの!?かっこいいよねー!」
花陽「凛ちゃんも!?
...うん、ご飯を人にあげるなんて、ヒーローの鏡だよ...!」
凛「やっぱりラブアロー仮面はすっごいにゃー!」
真姫「...な、何者なの...?」
そら仮面ライダーラブアローですわ
ー部室ー
穂乃果「ラブアロー仮面!参上!」
凛「わー!ラブアロー仮面だにゃー!」
穂乃果「えーと...パンと...ご飯の使者!
ラブアロー仮面!」
凛「かっこいいにゃー!」
花陽「美味しかったなあ...ラブアロー仮面さんのだしおにぎり...また食べたいなあ...」
にこ「...あの子達は何を騒いでるのよ...」
絵里「さぁ...なんか流行ってるのかしらね?」
希「真姫ちゃんは知らないん?
ラブアロー仮面」
真姫「さぁ、知らないわ。
流行りの特撮か何かじゃないの?」
真姫「なんにせよ私には子どもっぽすぎるわ」フン
凛「えー!?みんなラブアロー仮面知らないのー!?」
穂乃果「遅れてる!みんなラブアロー仮面知らないなんて遅れてるよー!」
花陽「だしおにぎり美味しかったです!」
絵里「えっ!お、遅れてるの!?私って遅れてるのにこ!?」
にこ「し、知らないわよ!
なんか不安になって来たじゃない!」
希「まぁまぁみんな...」
海未「...」ッフー
海未「皆さん」ガタッ
ことり「海未ちゃん...?」
海未「...」
絵里「ど、どうしたの海未」
凛「突然立ち上がって...」
海未「...皆さん。すこし緊張感が足りないんじゃないですか?もう少しでライブだというのに無邪気にはしゃいで...」
海未「アイドルとしての自覚が足りません!私達に残された時間はあと僅かなのですよ?」
にこ「...そ、それは確かに...」
穂乃果「ご、ごめん。騒ぎ過ぎたよ」
海未「...まぁ、その」
海未「ラブ...なんでしたっけ?
ラブ...ラブ?アロー仮面?そんな感じの人が人気なのは分かりますが...」ニヤニヤ
ことり「(お説教してるのにすごい嬉しそう)」
希「(嬉しそうにお説教しとる...)」
真姫「(海未も知ってるの...?
ラブアロー仮面...)」
海未「それに穂乃果」
穂乃果「な、なに!?」
海未「パンとご飯の使者とは何ですか。
正しくは義理と人情の使者、ラブアロー仮面ですよ」
穂乃果「あっ!それそれー!」
海未「まったく...失礼ですよ ?
ラブアロー仮面さんだって名前を覚えてもらえないと傷付くのですから」
凛「海未ちゃんすごいにゃ!
詳しいねー!」
海未「いや全然知らないんですけどね?
なんでしたっけ、その~ラブ?ラブアロー...仮面?」
ことり「(絶対知ってる...)」
希「(なんなら一番詳しい...)」
真姫「(海未まで...馬鹿馬鹿しい...)」
翌日
ことり「ふんふーん」
ことり「!!」
ことり「あ、しまった...た、大変....!この道は...!」
ウ゛~~
ワンワン!
ことり「...繋がれてるけどすごく吠えるワンちゃんがいる道だったよぉ...」
ことり「チュンチュン!」
ワンワン!
ことり「ひぃぃ...どうしよう、怖くて横切れないし、だからといって戻るのも...」
ザッ
???「呼びましたか?」
ことり「!?」
???「知性と優しさの使者、ラブアロー仮面...参上です」
ことり「ラ、ラブアロー仮面...!?
本当にいたんだ!」
???「私が来たからにはもう安心ですよ」
ことり「た、助けてくれるの...?」
???「ほれ、どうどう」
ワンワン!
???「ひっ!」
ことり「(あれ?この怖がる声...)」
ことり「...海未ちゃん?」
海未「はい?」
???「あぁ、違った。
海未?はて誰ですかそれは。」
ことり「いや、今返事...」
???「犬は私が引き受けますから、ことりは早く!」
???「ほら、ドッグフードです、お食べなさい」
ワン!
???「ひぃっ!」
ことり「ありがとう海未ちゃん...」
海未「ラブアロー仮面です。
お間違いなく」
海未「コラ!あなたそんなに吠えて!
躾はどうなっているんです!」
海未「あっ...フフ、それ以上近づけないのですね...フフ」
ことり「...」
真姫「...しまった...」
真姫「私としたことが、体育着とジャージを忘れてしまうなんて...」
真姫「ど、どうしよう、もうみんな着替え始めてるし、一年生は1クラスしかないから誰にも借りれないわ...」
真姫「だ、誰か...」
ガラガラッ
海未「衣類と防寒の使者、ラブアロー仮面です!!」
真姫「うわぁっ、ちょっ、行為室に!!」
真姫「...しまった...」
真姫「私としたことが、体育着とジャージを忘れてしまうなんて...」
真姫「ど、どうしよう、もうみんな着替え始めてるし、一年生は1クラスしかないから誰にも借りれないわ...」
真姫「だ、誰か...」
ガラガラッ
海未「衣類と防寒の使者、ラブアロー仮面です!!」
真姫「うわぁっ、ちょっ、行為室に!!」
凛「あっ!ラブアロー仮面!」
花陽「凛ちゃん!上!上着て!」
???「どうやらお困りのようですすね」
真姫「あなた...本当にいたのね」
???「私は困った人がいればどこにでもいるのですよ」
真姫「た、助けて...くれるの?」
???「これを...」スッ...
真姫「た、体操着...!!!」
???「使ってください」
真姫「え...でもこれどうして...?」
???「ラブアロー仮面に不可能は無いのです」
真姫「あ、ありがとう...」
凛「あー!真姫ちゃんいいないいなー!」
真姫「いやそんな...あら、これ名前のところにガムテープが貼ってあるわ」ベリッ
???「!!あっそれは」
真姫「...園田?」
凛「...園田って書いてあるにゃ」
花陽「...海未ちゃん?」
海未「...えっと」
これは・・・U・KA・TSU☆
凛「これって...もしかして」
海未「いや、違くて」
花陽「これはもう...」
海未「いやあの...」
真姫「...」
海未「...その」
凛「海未ちゃんって」
凛「ラブアロー仮面と知り合いだったんだにゃー!」
海未「!!」
???「ええ、まあそういうことになりますね」
花陽「(ええーーー!?)」
花陽「え、そうなる!?そうなっちゃうの!?」
凛「そうだよ!ラブアロー仮面は知り合いの海未ちゃんから体操着借りて真姫ちゃんの所まで持って来てくれたんだよー!」
凛「だから海未ちゃんはラブアロー仮面に詳しかったんだねー!」
???「ふふ、その、海未ちゃん?は知られるのを嫌がっていましたが、バレては仕方ありませんね」
???「海未ちゃんは優しくてですね、色々手伝ってくれるのです。それにその、可愛い子ですし?私の目にも留まったわけです」
凛「海未ちゃんすごいにゃー!」
花陽「(可愛いとか優しいとか自分で言ったーーー!!)」
真姫「...」
???「おやもう時間ですね!
私はこれで!」
真姫「ちょ、ちょっと!これ誰に返せばいいのよ?」
???「海未ちゃんに話は付けておくので、海未ちゃんに返していただければ大丈夫です。では!」シュタタ
花陽「...」
凛「うーんやっぱりラブアロー仮面はかっこいいにゃー!」
花陽「...そうだね...」
真姫「...」
花陽「...(真姫ちゃんも気付いたのかな...)」
真姫「...」
真姫「...」キュン
花陽「えっ!?」
絵里「希、帰りましょう」
希「う、うん、ちょっと待ってね~」
絵里「どうしたのよモタついて」
希「ご、ごめん。
うーん、ウチタロットカードどこ置いたっけ~?」
絵里「タロットカード無くしたの?
も~しょうがないわね希は~」
絵里「下校時刻も迫ってるし、私が一緒に探してあげ
ガラガラバーン
???「嗅覚と推量の化身、ラブアロー仮面です」
絵里「きゃああああ海未!?」
希「うわーー海未ちゃん!?」
海未「ラブアロー仮面です、お間違いなく」
海未「悲鳴が聞こえたので駆けつけました」
絵里「叫んだのはあなたに会ってからよ...」
絵里「というか...何こんなことして遊んでるのよ海未...」
海未「!?海未ではありませんし遊んでもいません!」
絵里「もうすぐ下校時刻よ?
まさかずっとそんなことしてたんじゃないでしょうね」
海未「そ、それは...ですが私は...」
絵里「でももですがも無いわ。もう...2年にもなって生徒会ともあろう生徒がこんなことして!」
希「ちょ、ちょっとえりち」
海未「...」
希「ちょっとえりち、言い過ぎやで」
絵里「でも生徒会の先輩として」
希「見てみって」
海未「...」プルプル
希「...お面でよう分からんけど多分泣いてるよアレ...」
絵里「...そんな泣くほど...」
希「それにホラ、後ろ手に隠しとるけどウチのタロットカード持ってるし...」
絵里「ちゃんと探して来てくれたのね...」
希「...わかるやろ?」
絵里「...」
希「ラブアロー仮面!ラブアロー仮面やないか!」
絵里「ほ、本当にいたのね!
やったわ!ラブアロー仮面が来たからには安心よ!」
海未「...!」
希「ウチ、タロットカード無いとダメやねん!死んでしまうやん!ああ、誰か誰か助けてくれないかなぁ!」
絵里「の、希ぃ~!
死んじゃ嫌よ!誰か、誰か助けてください!」
海未「...」プッ
海未「いや...死にはしないでしょう...」クスクス
絵里「...」イラッ
希「(えりち抑えて!!抑えて!!)」
???「いかにも!私がラブアロー仮面です!」
希「わぁー!」
絵里「わー」
希「え、えりち!」
???「私が来たからには安心です。これを、探していたんでしょう?」
希「あっ、これこれ!
すごい本当に探して来てくれたんやー!」
???「ふふ、部室に置きっ放しでしたよ?次から気をつけて下さいね」
絵里「何故μ'sじゃない子がうちの部室に入って希のタロットカードを探し出せるのかしらおかしいわねあなたμ'sのメンバーなんじゃないの」ボソッ
希「えりち!!!」
ポンコツポンコツアンドポンコツ
イラチカ
???「では!私はこれで帰ります!」シュバッ
絵里「...部室の鍵はちゃんと職員室に返すのよ」
???「了解です!」
希「...嵐のように去って行ったね...」
絵里「...」
希「ま、まぁ基本的に役立つことしかしとらんしええんやない?現にウチも助かったし?」
絵里「...なんていうか」
絵里「海未ってストレス溜まってるのかしら...」
希「それはウチも思った...」
ー部室ー
穂乃果「愛と正義の使者!ラブアロー仮面...参上っ!」
凛「わー!ラブアロー仮面にゃー!」
穂乃果「えへへー似てたー?
最近またラブアロー仮面に助けてもらっちゃってさー!」
凛「えー!?いいなー!
凛も困ってることあるのにー!」
穂乃果「この前トイレで紙が無くなっちゃった時に助けてくれたのは本当に助かったよー!」
凛「ずるいにゃー!」
海未「...」ニヤニヤ
絵里「海未...そんなことまでしてるの...」
希「明らかに穂乃果ちゃんひいきしとるやん...」
花陽「あ...やっぱり、海未ちゃんですよね」
ことり「花陽ちゃんも気付いた?」
花陽「まあ...はい」
真姫「....」クルクル
めんどくさ可愛い
凛「うーんラブアロー仮面ってサインとかくれるかなー?」
穂乃果「あっ、それイイ!!
ラブアロー仮面のサイン欲しい!!」
凛「どうする!?一緒に貰いに行っちゃう!?」
穂乃果「行こう行こう!」
絵里「はあ...いつまで騒いでるのかしら...」
希「まあ子どもの夢を壊さないであげたいやん?」
花陽「確かに...真実を言うのは二人にも海未ちゃんにもちょっと悪いよね」
ことり「海未ちゃん引っ込み思案だから...」アハハ
真姫「...っ」ガタッ
真姫「もう限界!あの子達いつまでふざけたこと言ってるのかしら」
おや?真姫ちゃんの様子が?
ことり「!? 真姫ちゃん!?」
花陽「ま、まさか、言っちゃうの!?」
絵里「待ちなさい、言いたい気持ちはみんな同じなのよ!」
希「あかんて!残酷すぎる!」
真姫「イミワカンナイ!常識を教えるだけよ!」
真姫「ちょっとあんた達!」
穂乃果「え?どうしたの真姫ちゃん?」
凛「真姫ちゃんもサイン貰いに行く?」
真姫「するわけないでしょそんなこと!」
真姫「ラブアロー仮面は忙しいんだから、サインの要求なんてしたら仕事に支障が出るじゃない!!」
ことり「」
花陽「」
海未「いや、真姫。ラブアロー仮面はサインは大歓迎だと言っていました」
希「(書きたいんかい!!)」
絵里「(あげたいんだ!!)」
μ's最後の砦、陥落
穂乃果「そ、そうか...ラブアロー仮面さんすごく忙しいんだもんね...」
凛「凛達が未熟だったにゃ...」
真姫「ファンとして当然の心得よ!」
海未「皆さん聞いていますか?
ラブアロー仮面はサイン大歓迎だと...」
希「海未ちゃんしつこいな」
絵里「どんだけサインしたいのよ」
真姫「優しい嘘ってやつよ!
きっと無理してでもサインしてくれるんでしょうけど、私はそんなの嬉しくないわ!」
海未「で、ですがもう...」
希「サインもう考えちゃってるんやね...」
絵里「自分のサイン考えるとか中学生なの...海未...」
穂乃果「...!」
穂乃果「そうだー!」
穂乃果「思いついたよ!サインもらう方法!」
凛「本当に!?」
穂乃果「海未ちゃんだよ!知り合いなんでしょ!?ラブアロー仮面さんに暇な時間みつけてもらって、サインもらって来てよー!」
凛「名案だにゃー!海未ちゃん、凛のもお願い!」
真姫「まあそういうことなら...私もお願い...」コソッ
ことり「じゃあことりもー」
花陽「えっ?ことりちゃんなんで...」
希「んじゃウチもー」
絵里「希、どういうつもり?」
希「こういうの持っておけば後々役立つんやで」
ことり「ふふふ...」
花陽「うわあ...」
海未「...」
海未「はいっ!任せてください!」パァッ
希「うっわ、ええ顔しとるなー」
ことり「久しぶりに見たよ...あんな笑顔」
穂乃果「ありがと~海未ちゃーん!」
海未「いえ、それほどの事では」テレテレ
真姫「ところで今日にこちゃんは?」
絵里「ああ、にこなら今日は家庭の事情でお休みよ」
希「なんか苦労してるみたいでなぁ。
今日もクマつくって学校来とったで」
穂乃果「わぁ...にこちゃん大丈夫かなぁ」
花陽「あんまり知り合いが口出し出来ないことですよね...」
海未「...」ピクッ
海未「すみません。私、急用ができてしまったのでお先に失礼します」
凛「えっ?海未ちゃんどうしたの?」
海未「では!」シュタタッ
希「あー出勤したなぁ」
絵里「行ったわねえ」
花陽「だ、大丈夫ですかね...?」
希「いやいや、案外適任かもよ?」
一旦休みます。
明日の夜にまた再開予定。
SSは明るい部屋でモニターから離れて見て下さいね、ラブアロー仮面とのお約束です!
海未ちゃんかわいい
乙
ラスボスはにこか
出勤ワロタ
海未ちゃん可愛いな
海未「にこの家は...たしかここですね」
海未「妹さんが二人もいると聞きます。きっとお世話がたいへんなんでしょう。」
海未「普段では恥ずかしくてできませんが...このお面があれば、私にも皆さんのお手伝いができます」
海未「せめてにこの家の家事くらいなら...」
スチャ
???「このラブアロー仮面でも手伝えるはずです!」
???「ではいざ、にこの家へ!」
ピンポーン
にこ「はぁ...つっかれたぁ...」
にこ「さすがに家計が厳しくて今月だけバイト入れたけど...ついに練習休んじゃったわね...これはダメだわ」
にこ「これからチビ達にご飯つくって食べさせてお風呂入れて...そんで家事やって...うーん今日も早く眠れそうにないわね...」
にこ「はぁ~あ、猫の手でも借りたい気分だわ~」ガチャガチャ
にこ「ただいま~」
こころ「おかえりなさいお姉様!!このラブアロー仮面がお出迎えします!」
ここあ「にこにーの使者!
ラブアロー仮面、参上!!」
にこ「何があった!」
???「おかえりなさい、にこ。
愛と正義の使者、ラブアロー仮面が助けに来ましたよ」
にこ「誰だお前は!」
???「知っていますよ、あなたが最近困っていることは!」
にこ「ふ、不審者!?
こころ、ここあ!こっち来なさい!」
こころ「ラブアロー仮面ですよー!」
ここあ「不審者じゃないよー!」
???「不審者ではありません...」
にこ「うるさい!
家帰って知らない奴がいたら大体不審者でしょうが!」
にこ「大体ね!こんな夜遅くに人の家にズカズカ入り込ん...ん?」
にこ「(スクールバッグ...?なんでウチにあんなもの置いてあるのかしら...)」
にこ「(私の...じゃないし、こいつの持ち物かしら?)」
にこ「(しかもこのバッグについてるマスコット、見覚えがあるわ...)」
にこ「(えっと、穂乃果...じゃなくてことり...でもなくて...そのお揃いの...)」
にこ「...海未?」
海未「はい?なんですか?」
にこ「...」
海未「あっ、ゴホンゴホン。
海未ちゃんを知っているのですか?奇遇ですね私の知り合いなのですよ」
にこ「...なるほどね。理解したし思い出したわ」
にこ「凛達が騒いでた...ラブなんちゃら仮面...」
海未「ラブアロー仮面です。お間違いなく」
にこ「こころー、ここあー、とりあえずあんた達お風呂入って来ちゃいなさい」
こころ「えー!ラブアロー仮面と遊びたいです!」
ここあ「あそびたい!!」
にこ「後でね、はい行った行った」
にこ「...さて」
海未「えーと、にこさん?
最近お困りのようでしたので、私お手伝いを」
にこ「みりゃ分かるわよ。
部屋はピカピカだしお皿洗いも済ませてあるし...ご飯も作ってくれたの?」
海未「ええ、まあ...」テレテレ
にこ「ありがとう。すごく助かるわ」
にこ「でも!」
海未「!?」
にこ「あなた、人助けだかなんだか知らないけど、限度ってもんがあるわ!勝手に人の家入り込んでいいと思ってるの?」
海未「そ、それは...妹さんが開けてくれて...」
にこ「妹が知らない人相手にドア開けてもいい、って覚えたらどうするわけ?」
海未「そ...それは」
海未「す、すいません」
にこ「私はあなたの心配もしてるのよ。私はまあ...許せるけど、近所から不審者と通報されてもおかしくないわよ、あなたの手口」
にこ「お面外してれば話は別だけど、取る気はないんでしょ?」
海未「...うう」
にこ「(ちょっと言い過ぎな気もするけど、先輩として当然の注意よね)」
にこ「(ていうか海未が心配なのも事実だし、こんな夜中にうちに呼び込んで海未の身に何かあっても責任取れないし)」
にこ「まあ?
実際役に立ったのは事実だし?感謝はしておくわ、ありがとう」
にこ「もう夜も遅いし、泊まっていったら?妹達も喜ぶわ」
海未「...」
海未「いえ、私は失礼します」
にこ「(...あれ?)」
にこ「(...声...泣いてる...?)」
にこ「ちょ、あんた!
ラブアロー仮面!言い過ぎたわ!ごめん!」
海未「いえ、にこの言うことは至極真っ当なことでした...」
海未「私は自分の立場も弁えず...
お節介を...!」
にこ「お節介なんて...!
充分役には立ってたわよ!私が注意したのはあなたのことを心配して...」
海未「失礼します...っ!」タタタッ
にこ「あっ...」
こころ「あれ?ラブアロー仮面さんお帰りになったんですか?」
ここあ「ラブアロー仮面はー?」
にこ「...海未...」
海未「ううっ...う....」
海未「私は...まだ、未熟でした...」
海未「自己満足で、こんなことをして...にこに嫌な思いをさせて...」
海未「考えてみれば、穂乃果や凛は喜んでくれてましたが....他の皆はそこまでの反応ではありませんでした...」
海未「やはり...お節介だったのですね...」
海未「...こんなお面...」
ポイッ
海未「...もう、ラブアロー仮面はナシです...」
スタスタ...
にこの思考回路が完全に母親のそれ
やってることは良いことなんだけど、やり方が多少強引だったな…
ー数日後ー
穂乃果「むー...」ムスー
凛「むむー...」ムスー
真姫「フン...」クルクル
にこ「うーん...」モヤモヤ
海未「...」ズーン
希「ちょ...なにこれ」
絵里「負のオーラが...」
ことり「海未ちゃん...目が死んでるよ...」
花陽「こわい...」
穂乃果「もーっ!!」
穂乃果「海未ちゃんっ!」
穂乃果「ラブアロー仮面のサインはー!?もう何日待ったと思ってるのー!」
凛「そうにゃそうにゃー!
凛最近ラブアロー仮面に会えてもいないしサインくらい欲しいにゃー!」
にこ「...!」ビクッ
海未「サイン...?ああ...そうですね」
海未「あのですね...ラブアロー仮面は...」
海未「死にました」
穂乃果「!?」
凛「!?」
真姫「!!?!?!」ガタッ
にこ「!」ビクッ
希「死んだの!?」
絵里「死...いやあなたそこに」ムグッ
ことり「絵里ちゃんだめー!」
花陽「どうゆうこと...?」
海未「...ですから、サインはもう貰ってくることはできません...ごめんなさい穂乃果、凛、真姫...」
穂乃果「そ、そんな...」ポロポロ
凛「あんまりだよ...」ポロポロ
真姫「ちょっと海未!」ガシッ
真姫「なんでラブアロー仮面を見殺しにしたのよ!なんで!」
真姫「なんで...」ポロポロ
海未「真姫...」
海未「ごめんなさい...」
真姫「くっ...ラブアロー仮面の...馬鹿」ポロポロ
穂乃果「うう...」ポロポロ
凛「えぇーん...」ポロポロ
希「すごい茶番になっとるけどにこっち原因知ってるんやろ?」
絵里「最後に会ったのはにこのはずよね」
にこ「...話すわ」
にこ「...と、いうわけなのよ...」
希「あー...」
絵里「あちゃー...」
ことり「にこちゃん...」
花陽「かわいそう...」
にこ「いやだって仕方ないでしょ!?
勝手に仮面かぶって上がり込んでたら注意するでしょうよフツー!」
絵里「でも...海未の気持ちも察してあげなさいよ...」
ことり「絵里ちゃんがそれ言う?」
にこ「いや、そうも思ったけど、チビ達といっしょにいるせいか危ないことがあるとすぐ注意する癖ついてるのよ...」
花陽「にこちゃんなりに海未ちゃんのこと考えた結果なんだね...」
希「で、お説教でヘコんだ海未ちゃんはラブアロー仮面を殺して、もう人助けを辞めよう思ってるわけやね....」
にこ「謝りたいけど、今の海未に謝るわけにもいかないし、ラブアロー仮面もでてきてくれないしどうすりゃいいのよ...」
絵里「困ったわね...」
海未「...」
希「...」
希「あー!なんでー?
まーたウチのタロットカードが無くなってしもたー!」
希「ここに置いたはずやのにーー!!
おかしいなー!?」
希「だ、誰か探してくれんかなー?」チラチラッ
海未「...」ピクッ
絵里「反応してるわ!」
ことり「いける....!」
海未「...っ」
海未「の、希、カードならさっきバッグに自分でしまっていましたよ」
希「...」
希「あー!本当やー!
おおきにー!」
海未「気をつけてくださいね...」
希「ダメやった...えりちパス」
絵里「任せなさい」
ダレカタスケテー
絵里「あれ~?おかしいわ~?
どこに行ったのかしら~?」
絵里「私がさっき机の中に隠し...ッてないわ、そうじゃなくて机の上においといたあの、の、ノート?」
絵里「ノートが無いわ~今日大事な日なのに~」
絵里「あぁ困ったわ~」ジロジロ
海未「...」
海未「あぁ、はい...」
絵里「海未知らない?」
海未「...机の中では...?」
にこ「絵里下手くそ!!」
ことり「何言ってるのか全然分からない!!」
希「初っ端で隠し場所言っちゃったし大事な日って何やねん!!」
花陽「チェンジ!!」
花陽「うーん、うーん」
海未「...」
花陽「おにぎり...」
花陽「おにぎりが食べたいなぁ...」
花陽「おに...おにぎり...」
花陽「花陽はおにぎりが...すきだなあ」
花陽「おにぎりが...食べたいなぁ...」
海未「...」
にこ「いつもの花陽じゃない!!」
希「どこぞの画家さんみたいになってもうてるやん!!」
ことり「仕方ないな~、代われ」
ことり「うーん、いいお天気」
ことり「海未ちゃん、こんな日にそんなに落ち込んでちゃダメだよ?」
ことり「ほら、ことりとお話しよう?」
海未「...」
ことり「うんうん」
海未「...」
ことり「あぁ~」
海未「...」
ことり「わかる!ことりも大好きだよ!」
海未「...??」
にこ「なんで一人で勝手に会話してんのよ海未困ってるでしょうが!」
希「何がしたいんやあの子!!」
絵里「なんか怖い!」
ことり「そのうち元気だして話してくれると思ったんだけどなあ...」
花陽「ちょっと怖かったからやめてね...?」
にこ「私のことは...もう助けてくれないだろうし...」
希「打つ手ナシやな...」
絵里「うーん...」
海未「...」
穂乃果「いつまでもくよくよしてちゃダメだ...!」
穂乃果「ラブアロー仮面を弔わないと!」
凛「グスッ...そうだよね...
ラブアロー仮面を悼んであげないとかわいそうだにゃ...」
真姫「...どこかに出かけて、お供え物を買ってきましょう」
穂乃果「うん!ごめん絵里ちゃん!
穂乃果達、ちょっとコンビニ行ってくる!」
絵里「え?あ...あぁ、いってらっしゃい」
希「海未ちゃんは行かなくてええの?」
希「ラブアロー仮面と...友達だったんやろ?」
海未「...それは」
穂乃果「いってきまーす!」
海未「あっ...」
海未「...」
にこ「...」
にこ「...海未」
海未「...あっ、なんですか?」
にこ「...これ、通学路に落ちてたわ」
スッ
海未「あっ...ラブアロー仮面の...お面...」
にこ「...あんた友達なんでしょ。
それくらい、持っといてやりなさいよ」
海未「にこ...」
希「あー!穂乃果ちゃんたらお財布忘れていってるー!」
海未「...!」
希「きっと困ってるんやろなぁ。ウチが届けてこようかな?」チラ
海未「...」
海未「いえ、私が届けてきます。」
希「そぉ?」
海未「はい、失礼します」
希「頼んだよ~」
希「...行ったねー」
絵里「...希、あんた穂乃果から財布スってたでしょ」
希「ありゃ、ばれたか」
にこ「恐ろしいわね本当...」
希「ま、後はどうにかなるんやない?」
いいSS
凛「うん、これくらいで大丈夫かな!」
穂乃果「ごめんね、真姫ちゃん財布借りちゃって...」
真姫「いいわよ...ラブアロー仮面を思う気持ちは一緒でしょ」
凛「お財布忘れるなんて穂乃果ちゃんはおっちょこちょいだにゃー」
穂乃果「むっ!
言うね凛ちゃんー!」
ドンッ
穂乃果「いたっ」ドシャッ
凛「穂乃果ちゃん!?」
男1「...ってーなー」
男2「前みろよボケ!」
真姫「!」ムッ
真姫「ちょっとあんた達!
そっちからぶつかっておいて謝罪のひとつもないわけ?」
男3「あー?」
凛「ま、真姫ちゃん!」
穂乃果「あっ、いえ、すみません!
次から気を付けますから!」
男1「ちょっとまてよ、それだけ言っておいて...ん?」
男1「お前ら見覚えあると思ったら...スクールアイドルのμ'sじゃねえか?」
男2「あー!それだそれだ!思い出した!すげー、本物だよ!」
穂乃果「えっ?えっ?」
真姫「...だったら何よ」ムスー
男3「ちょうどいいじゃん!」
男3「ちょっと俺達と付き合ってよ!」
男1「ちょうど暇してたんだよなー」
穂乃果「ええっ、いや私達用事が...」
凛「怖いにゃ...」
真姫「ってゆーか!
あんたらみたいなダサい奴らと、並んで歩きたくないわ」
男1「あれ?これお願いじゃなくて命令なんだけど?」
男2「あんなこと言っといてよく言えるねー、誠意見せろって言ってんの誠意~」
男3「これからちょっと遊びに行くだけでいいって言ってんだよ。な?」
穂乃果「こ...これ、やばいんじゃ」
凛「...うう~~」
真姫「ちょ、ちょっとあんた達!
通報するわよ!!」
男1「出来るならしてみろよ」ガシッ
真姫「...っ」
男2「とりあえず路地裏行こうか~」
穂乃果「ま、待って!この子達は関係ないでしょ?私だけで勘弁してよ!」
男3「いやいや
残りの2人に助け呼ばれても困るしね」
凛「うぇぇーーん、嫌にゃー!
かよちん...」
男2「大声出すなよ?
アイドルの顔に傷付けられたくないだろ?」
真姫「...ゲスね。吐き気がする」
男1「たまんないねーその目」
男2「いやーいい拾いもんしたな本当ーアイドルだよアイドル」
男3「じゃあ行こうかー」
海未「....!!!」
海未「ほ、穂乃果達が知らない男性に...!」
海未「声は聞こえませんでしたが、これは助けにいかないと...!」
海未「...」
海未「...助けに...」
にこ『人助けだかなんだか知らないけど、限度ってものがあるわ!』
にこ『ご近所から見たら完全に不審者よ、あんたの手口』
海未「...っ」
海未「そうです...真姫か凛の知り合いかもしれません...。そこに乗り込んで行っても、私はただの不審者...」
海未「...またプライベートに押し入って、迷惑をかけるわけには...」
海未「...」
海未「...でもっ!」
海未「...万が一...万が一!
穂乃果達に何かあったら!」
海未「顔に傷を付けられたり、辱めを受けていたら...」
海未「...やはり、助けにいきます!」
海未「...ッ」
海未「...」
海未「...無理です」
海未「こんな状態では...乗り込んで行っても、ただ被害者が増えるだけ...」
海未「おとなしく警察に通報しましょう...」
海未「そうです...私はもうこんなお面...」グッ
希『ラブアロー仮面と、友達だったんやろ?』
にこ『友達なんでしょ。それくらい持っといてやりなさいよ...』
海未「...」
穂乃果「は、話が違うよ!離して!」
凛「やだやだ!やめてよ!」
男1「声出すなって言っただろ?」
男2「まあここまで来ればもう人なんて来ないんだけどなー」
真姫「ここどこよ!変な所に連れてきて!タダじゃおかないわよ!」
穂乃果「そうだよ!遊ぶだけって言ったじゃん!」
男3「信じてたのかよ、ピュアだねぇ」
男2「アイドル捕まえて遊びだけってなるわけねえじゃん!」
凛「凛達に何するの!?
手離してよー!」
男1「どうする?とりあえず脱がしちゃう?」
男3「おー、もういっちゃう?」
穂乃果「えっ!?」
真姫「ちょ...ちょっと...!
犯罪よ...?犯罪!本気...なの?」
凛「やだ...怖いよ...」ポロポロ
男2「じゃあ動かないでね~」
穂乃果「ちょっ、嫌っ!やめてよ!」
男1「静かにしろって」
凛「穂乃果ちゃん!嫌ぁっ!」
真姫「...ママ...パパ...」ポロポロ
穂乃果「...海未ちゃん...」ボソッ
男2「ん?なんか言ったか?」
穂乃果「...海未ちゃんがいればね...
あんた達なんか敵じゃないんだから!」
穂乃果「すごく強いんだよ!
絶対助けに来てくれる!」
凛「そうだよ!海未ちゃんの怖さに比べれば、お前らなんて対したことないよ!!」
真姫「...グスッ...本当。
せいぜい助けに来てくれるまで偉そうにしてるといいわ」
男1「まだ舐めた口聞いてんのかよ...」
男3「自分の立場分かってねえな、なぁおい?」
男2「仕方ねえ、一発殴っとく?」
凛「ひっ!?」
真姫「ちょっと!殴るなら穂乃果じゃなくて私を殴りなさい!」
凛「ええっ!?あ、り、凛も!
げんこつくらい平気だよ!」
穂乃果「やりなよ!
海未ちゃんのビンタよりは痛くないに決まってる!」
男1「...いちいちムカつくわ本当」
男2「安心しろよ、全員殴ってやっから!!」
男2「いくぞ!!」
穂乃果「...っ!!!」ギュッ
???「待ちなさい!」
男2「...あ!?」
ザッ
穂乃果「...!」
穂乃果「...海未ちゃん...?」
海未「...どうやら、お困りのようですね?」
海未「愛と勇気の使者、ラブアロー仮面....参上です!」
かっこよすぎ
男1「...は?」
男2「だれだおめぇ!」
男3「おい、ここにどうやって入ったよ?」
海未「おめぇではありません、ラブアロー仮面です。お間違いなく」
凛「ら、ラブアロー仮面...?」
真姫「そんな...だって...死んだんじゃ」
穂乃果「...ラブアロー仮面...なんで?」
海未「私は」
海未「困った人のいる所になら、どこにでもいると言ったでしょう?」
海未「警察では間に合わないと思ったので」
凛「うわぁーーー!怖かったよーーー!!」
真姫「...か...かっこいい...!!」
穂乃果「...ラブアロー仮面...!!
やっぱり最高のヒーローだよ!」
海未「あなた達」
海未「どうやら本物の悪党だったようですね、言っていることは全て録音させていただきましたよ」
男1「なんだとてめえ...調子乗ってんじゃねえぞアマ!」
男2「なんだか知らねえけど、1人でどうにかなると思ってるの?こっち3人よ?」
男3「本当だよ、よく一人で来れたなお前」
海未「...先程穂乃果さんに向けた握り拳、素人の握り方でした」
海未「あなた達ならば、私一人で十分かと」
男2「...いいよ。俺だけでやってやるから」
男2「後から後悔しても知らねえぞオラッ!」
海未「...」
海未「ほっ」ドスッ
男2「ん゛ッッ!?」
海未「せやァァァッ!!」ブンッ
男2「うぉぉぁぁぁ!!?」
ドシャッ!!
男2「ごふぉっ!!」
男2「」
男1「えっ」
男3「...なっ、強っ!?」
海未「...アマではなくラブアロー仮面です」
海未「お間違いなく!」ビシッ
凛「すごいにゃ!綺麗な一本背負いだにゃ!」
真姫「かっこいい...!」
穂乃果「(...あれ?あの型、どこかで...?)」
海未「さあ、次はどちらですか?」
男3「フッ...なにやら格闘技でもやってそうだが」
男3「武器持った男には勝てないんじゃねえの?」スッ
凛「鉄パイプ!?」
真姫「し、死んじゃう!」
穂乃果「...ラブアロー仮面!これ!」ヒュッ
海未「ありがとう穂乃果さん」パシッ
海未「私に剣道で勝とうとは、愚かな人ですね...」スラッ
男3「同じ武器でも男の力に敵うかよ!柔道と違うんだよ!」
男3「オラッ」
海未「...」スラッ
男3「オラッ!」
海未「...」サッ
男3「避けてばっかじゃどうにもならねえぞ!?」
海未「...はぁ、すこしは恥じたらどうです?」スッ
ドスドスッ
男3「ふん゛ッッ!!」
海未「...年下の女性に避けられるような剣撃を」
男3「」
凛「突きだにゃ!すごい!」
真姫「相手は大振りで隙がありすぎたのね」
穂乃果「...(やっぱり...あの剣捌きも...)」
海未「後はあなた一人です。観念しなさい」
男1「女が...調子乗りやがって!」
凛「今となってはもうこの人達小物にしか見えなくなったにゃ」
真姫「こら凛。事実を言ったら失礼よ」
男1「...」
男1「...よし、じゃあ俺も武器使わせてもらうわ。鉄パイプ」
男1「いいだろ?ラブアロー仮面さんよ?」スラッ
海未「...!」
海未「(...構えが...この男、経験者...)」
海未「いいでしょう、手加減はできませんよ...?」
男1「いくぞ?」
ガツンガツンッ
海未「...っ!!」
男1「あんた、そうとう腕があるみたいだが久しぶりに剣を持ったな?」
男1「動きからなってねえぞ!」
バシンッ
海未「いッ!?」
凛「あっ、腕を!」
真姫「ま...負けてる!?」
穂乃果「...そんな!」
海未「...あなたも、心得があるようですね」
男1「現役で剣道やってんだよ。舐めてたろ?」
海未「...!」
男1「次は折る勢いで行くぞオイ?
嫌だったらあんたもこのクソ女どもと同じく大人しくしてな」
海未「...くっ」
凛「ら、ラブアロー仮面!
助けないと!」
真姫「やめなさい!あんたの手に終える相手じゃないわ!」
凛「でも...腕折るって!!」
真姫「...どこまで最低なのよ...っ」
穂乃果「...」
穂乃果「...嘘だ」
穂乃果「...嘘だよ!!」
海未「!?」
穂乃果「がんばって!ラブアロー仮面!こんな奴に敵わないなんて嘘だよ!」
穂乃果「なんか分からないけど...あなたのこと、ずっと前から見ていた気がするの!」
穂乃果「穂乃果が見てきたあなたなら、こんな人には負けない!絶対に勝てる!だから...」
穂乃果「ファイトだよ!!ラブアロー仮面!!」
海未「...」
海未「...穂乃果」
海未「...分かっています。私だって、ずっと前から自分の守るべき物を見ていました...」
海未「こんな人に!何があろうと指一本!穂乃果達に触れさせはしない!」
男1「何ほざいてんだよ、もう行くぞ?」
海未「皆さん、私がいいと言うまで向こうを向いていてください。」
海未「少々お見苦しい物をお見せすることになるので...」
凛「!」クルッ
真姫「!」クルッ
穂乃果「...うん!」クルッ
海未「...さて、お待たせしましたね」
ポトッ
海未「私が相手になりましょう」
男1「へえ...面外せば可愛い顔してんじゃねえか」
男1「その顔に打ち込むのは心が痛むが」
男1「あれだけ舐めくさった事言っといてタダで帰れると思うなよ!」
男1「オラッ!」
海未「フッ!」ガツンッ
男1「っ!?受けた!?」
海未「やはり、お面が無い方がよく見えます」
海未「...あなた、先程穂乃果達のことを"クソ女"と言いましたね...」グイグイッ
男1「うぉっ...!」
海未「この不届き者がっ....!」
海未「せええええええやぁぁぁあああッッッ!!」
ドスンッ!!
男1「おゴッ!!!!」
海未「...ふぅ」
海未「二度と私の友人をクソ女などと言ってみなさい...その時は怪我程度では済ましません!!」
海未「以後お間違いなく!」
男「」
凛「...ラ、ラブアロー仮面...?もう見てもいいー?」
真姫「どうやら、悪党は倒してくれたみたいね。さすがラブアロー仮面だわ」
穂乃果「...いなくない?」
凛「えっ!」バッ
真姫「ウソ!!」バッ
穂乃果「いない!いつの間にか帰っちゃったよ!ラブアロー仮面!」
凛「そ、そんなー!凛ちゃんとお礼言ってないよー!」
真姫「私も...ん?
見て、何か置いてあるわ」
穂乃果「...これ、穂乃果の財布。」
真姫「届けてくれたみたいね」
凛「...お礼は言えなかったけど、正体も明かさずに去って行くなんて、やっぱりかっこいいにゃ」
穂乃果「...うん」
穂乃果「本当に、かっこいいよ!」
これは間違いなくかっこいい
面白すぎるやばい
はよはよ
ー翌日ー
凛「でねー!ラブアロー仮面がねー!こう!相手を持ち上げてー!ズシャアアアって!」
真姫「凄かったのよ本当!
剣捌きなんて目にも留まらぬ早さだったわ!」
穂乃果「ラブアロー仮面が来てくれなかったら本当にどうなってたか...
命の恩人だよー!」
希「へえー!!すごぉーい!」
絵里「...いやいや、ちょっと膨らましすぎじゃない...?」
希「シー!えりち、わかるやろ?」
にこ「...死んだんじゃなかったっけ」
凛「実は生きてたのー!」
海未「皆さん!」
ことり「ど、どうしたの海未ちゃん」
海未「たるんでいます!
ライブが迫っているんですよ!
今日から練習をすこしずつキツめにしていきます!」
穂乃果「えーー!?死んじゃうよー!」
凛「海未ちゃんの鬼!ラブアロー仮面を見習って欲しいにゃ!」
海未「あ、そのラブアロー仮面?ですが、サインもらってきましたよ」
穂乃果「本当に!?」
凛「うわーーー!!!ホンモノだにゃーーー!」
真姫「リビングに飾らないと...!!」
希「...」
ことり「...」
ラブアロー仮面より
愛を込めて
for のんたん
希「キッツイなぁ...」
ことり「永久保存版だね☆」
海未「あと伝言ですが、ラブアロー仮面は皆さんとはしばらく会えないようです」
凛「えええーーーーー!?」
真姫「嘘ォーーーーー!?」
海未「海外の方で活動なさるので、日本には当分帰らないそうです」
凛「うう...サイン見て頑張るにゃ...」
真姫「海外ってどこよ!
旅行先それで決めるわ!」
海未「ヒーローは秘密の多いものなんです!詮索しないでください!」
穂乃果「...海未ちゃん」
海未「ん、なんですか?もうサインは...」
穂乃果「海未ちゃん!!」ギュッ
海未「ほぉッ!?」
穂乃果「海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃーーーん!!」ギュウウウ
海未「ほ、穂乃果!?いきなりなんですか!!」
穂乃果「サインもらってきてくれたりとか、伝言してくれたりとか、あと色々のお礼!」
穂乃果「それにね、すごく海未ちゃんとハグしたい気分なんだ~...なんでだか分からないけど...」
海未「穂乃果...」
海未「...私もです」
希「まあ...一件落着ってところかな?」
にこ「でも正直助かってたわよねーラブアローン仮面のお手伝い」
絵里「わかるわかる。
もう一回くらい見たかったかも?ラブハラショー仮面?だっけ」
ことり「ことりも!一回しか見れなかったんだもん...ラブラブアロマ仮面...」
花陽「花陽も...おにぎりもう一回食べたいです....ライスアロー仮面のおにぎり...」
海未「!! そこ!!」
海未「ラブアロー仮面です!
お間違いなく!!」
ーおしまいー
乙!
めちゃめちゃ良かった!
乙
女子高生の割にチートスペックな海未ちゃんかわいい
乙!
正義の味方物はいいね
続編期待
乙乙
素晴らしい
おもしろかった乙です!
乙
海未ちゃんかっこかわいかった
このSSまとめへのコメント
面白いです!
起承転結がしっかりしてる、ベタだけどよい