老囚人「安価で野望を果たしましょう」 (77)
ディーラー「ハードエイトです」
刺青「……マジかよ…?」
女囚人「チクショウッ!」
老囚人「いやはや、本当に運が良かったです」
刺青「よく言うぜ…もう何ドル稼いでるんだよ」
女囚人「くそったれ!クインもあんなのと一緒に抜け出しやがって……」
刺青「いつまでその話をしてるんだよ…」
女囚人「あ?」
刺青「何でもござりません、はい」
老囚人「ほっほっほ」
老囚人(私はしがない囚人の老いぼれです、何故囚人の身分である私がこの様な所で賭けを興じているのかを説明しましょう)
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3年前
ガシャン
看守「今日から新入りのお前達にここのルールを説明する、全員に石鹸とスプーンを渡すがもしも無くしたら特別独房行き、看守に刃向かう行為をした者は特別独房行き、日曜日の昼以外に取っ組み合いの喧嘩をした者は特別独房行き、消灯時間後も騒いでる者は特別独房行き、もしも脱獄行為を志す者がいたら…」
老囚人「特別独房行き」
看守「ッチ……以上だ」
ブツブツ
老囚人「…?」チラッ
囚人「何だってこんな目に合うんだよ…俺は無実だ…あのくそったれの裁判員め……」ブツブツ
看守「……」トコトコ
ガンッ
囚人「ングッ!?」
バタン
看守「早速特別独房行きがいたな…連れていけ」
ズルズル
老囚人「酷い事を…」
食堂
パクパク
老囚人「……」
ガタッ
金歯「よお、あんた新人だよな」
老囚人「こんにちは、これからよろしくお願いします」
金歯「ハッハッハ!俺達みたいな奴に敬語なんか使わなくっていいんだぜ?」
老囚人「誰に対しても敬語を使うのが癖でして…それに私も『俺達』の中に入るのでは?」
金歯「そりゃ確かに…そんであんたの名前は?おっと失礼、まずは俺からだな。俺の名はサミュエルって言うんだ」
老囚人「私は…」
サミュエル「おっと待ってくれ、今当てる……ハッ!分かったぞモーガンだろ!?」
老囚人「好きに呼んで下さい」
サミュエル「えっと…違った?」
老囚人「かもしれませんね」
サミュエル「所であんたギャンブルは好きかい?」
老囚人「ええ、嗜む程度には」
サミュエル「やっぱり俺の勘は当たったな!ちょっと相談があるんだけどよぉ…」
老囚人(サミュエルさんの相談というのはこの刑務所に無謀にもカジノを作ろうという物でした。そこで上等なカジノへ行った事がありそうな私に目星を付け、中の装飾についてのアドバイスを申し付けられたという訳です)
サミュエル「悪い様にはしねえ、良い感じに仕上がったらコネを使って楽な仕事に回す事も出来るからよ」
老囚人「魅力的なお誘いですね」
サミュエル「でっ、どうなんだよ!」キラキラ
老囚人「ええ、お引き受けいたしましょう」
夜
廊下
サミュエル「コッチだぜ、じーさん」
老囚人「はて、何もありませんが…」
サミュエル「チッチッチ」
老囚人(そういうと不規則なリズムで壁を叩きました)
ココンコン
ガチャ
老囚人「ほう…隠し扉ですか」
サミュエル「その通りさ!さあ中に入って」
ガヤガヤ
老囚人(中は数十人の人と生のコンクリートや色々な種類のペンキがありました、察する所作業用の物をくすねてきたのでしょう)
ペンキ塗り「あっ、お疲れ様ですボス」
サミュエル「だからボスは止めろって言っだろ?俺はもう引退した、今のボスはバンザイだっての」
老囚人(やはり刑務所にはボスがようで彼はその前任だったのは驚きでした)
ペンキ「……」チラッ
サミュエル「ああ紹介するぜ、この人はここのアドバイザーになってくれるモーガンさんだ」
ペンキ「えっモーガン・フリーマンと同じ名前だ!どことなく顔も…」
サミュエル「すまん名前は俺が勝手に呼んでるだけだ」
ペンキ「???」
サミュエル「さっ、とにかく作って行こうぜ!イメージは浮かんでるのかい?」
老囚人「大まかには」
サミュエル「よぅし!作戦開始だ」
3ヶ月後
サミュエル「完成だな…」
老囚人「スムーズにいきましたね、まさか賭博場に行きはしても作る側に回るとは思いませんでした」
サミュエル「それもこれもあんたのお陰だ、何とか連中に掛け合って図書室の室長の席を開けておいた、もう外に駆り出されることは無いだろうぜ」
老囚人「ありがとうございます」
老囚人(しかしアドバイスと言ってもただ少し指示しただけの事、それだけでこの様な役割に就けるのは彼なりの優しさなんでしょうか)
サミュエル「それと他に何か頼みがあるならいつでも言ってくれ」
老囚人「ふむ…例えば探偵などは雇えますか?」
サミュエル「何を調べるつもりで?」
老囚人「少し探してほしい人がいましてね」
サミュエル「そうかい…確か似たようなことを請け負ってくれた連中がいたから詳しい相談はそいつらとしてくれ、明日手配する」
老囚人「…助かります」
老囚人(こうしてサミュエルさんはカジノを経営し、私は賭けを楽しむことが出来るようになったのです)
まさかの続編
前スレ面白かったよ
現在
女囚人「ぐぉぉお!!」ガンガン
刺青「痛い本当に痛い」
老囚人(この今暴れてらっしゃる女性はキャシーさんと言ってこの刑務所の女性囚人側のボスです。そして隣で止めておられる方はバンクスさんで最近男側のボスが失踪されたので新しくボスになられました)
キャシー「ちくしょう殺してやるあの野郎……」
バンクス「いくら飲んでも構わねえが俺に当たらんで下さいよ」
老囚人(彼女がこれほど荒れているのには訳があります、実は少し前ここを脱走した方達が居たのですがその人達の中にキャシーさんのお気に入りであった女性がいたのです。私も一度拝見したことがありますがまだ幼さの残るお顔で女性と言うより少女と言った方が良いかと)
バンクス「もう何日同じ話題で泣けるんだよ!」
キャシー「だってお前…うぐっ…ハッ!いいこと考えた」
バンクス「いや絶対悪いことだね」
キャシー「……決めた、私も脱獄する」
レズ?
バンクス「それみろ!」
キャシー「うるせえ鼻にゼリービーンズ詰めんぞっ!私より格下の癖しやがって」
バンクス「今は対等だっての!それにあいつらが脱獄したせいでただでさえ難しい脱獄が更に磨きがかかってんだぞ!?」
キャシー「クソっ……」
トコトコ
老囚人「おや…」
>>13「遂に発覚しました」
老囚人(彼は>>13。私が昔から雇っているボディーガードの様なもので彼のお陰で私も伸び伸びとした生活が出来るのです)
>>13
名前と性格と性別を決めてね
ユージーン 男 せっかち
ライラ性別不明性格謎
ユージーン「犯人は……」
老囚人「……やはり彼でしたか」
ユージーン「どうします?今すぐブチ殺」
老囚人「まあまあ、お待ちなさい。こういうのは本人が直接話を着けるべきだと思いませんか?」
ユージーン「あっ、いやそうすね…」
バンクス「誰ですかそいつ?」
老囚人「仮にもボスなんですから囚人はチェックした方がいいですよ、彼はユージーンと言って私のボディーガードのような方です、少し考えずに行動する時もありますが」
キャシー「ふーん」
老囚人「所でキャシーさん、先程はなんと?」
キャシー「ええっ!いやいや何でも無いって…わ、忘れてよっ!」
老囚人「忘れるなんてトンでもない、私達でしませんか?脱獄」
バンクス「はぁー!?」
バンクス「あっ、あんた本気か!?」
老囚人「ほっほっほ!私はまだ呆けてませんよ」
キャシー「言い出しっぺが言うのも何だけど今行くのは無理にも程があるって!」
老囚人「私がなんの策も弄さずこんな事を言うとでも?」
バンクス、キャシー「……」ゴクリ
バンクス「ど、どうやって抜け出すんだ?」
老囚人「作戦はありますがその為にある物が必要なんですよ」
キャシー「どんな?」
老囚人「>>17とかですな」
チート
見取り図
キャシー「チート?ゲームのズルか?」
ユージーン「主にポーカーで相手を欺くのに使う技法を総称してチートと言うッス!」
バンクス「流石だな」
ユージーン「へへっ」
キャシー「んでもそのズルをやる相手は誰だ?」
老囚人「そこであなた方の出番ですよ」
ミスディレクションかな?
調理師「ニューヨーク~ニューヨーク~♪」
老囚人『2Fにいる調理師に何とか賭けを申し込ませて下さい、勝利条件は……』
バンクス「あそこにいる奴にギャンブルを持ちかければいいんだな?」
キャシー「何考えてるのか分からないけどとにかく賭けを申し込ませればいいんでしょ?…まず私が……」
トコトコ
調理師「イフアーイキャン…ん?ここで何をしている?」
キャシー「>>22」
はら減って
キャシー「ちょっと腹減ってさ、なんか摘まむもんない?」
調理師「無いね、ほら帰れ!俺はお前みたいな怪しい奴に頭殴られて見張りから格下げされたんだよっ!」
キャシー「そりゃお気の毒に…じゃあさ景気付けになられました賭けしない?」
調理師「賭けだと?」
キャシー「私達が勝ったらそうね…今日の夜は何処かで遊んでてくれない?」
調理師「ダメだ!そんな事したら最悪クビだっ!!」
キャシー「これは取引じゃなくて賭けだってば…あんたが勝ったらこれ…」ゴソゴソ
コトン
調理師「だ、ダイヤ…これは一体何カラットだ!?」
キャシー「さーね?やる気は出たかしら」
調理師「どこへ行けばいい…?」
バンクス「ほぉ…やるなあ」
一時間後
調理場
調理師「……」
老囚人「こんにちは」
調理師「本当にくれるんだろうな…勝ったら」
老囚人「ええもちろんですよ」
調理師「そういえば賭けのジャンルを決めてなかったな」
老囚人「ブラックジャックなんてどうですか?」
調理師「そっちが決めるルールはダメだ!そうだな…ポーカーとかどうだ?」
老囚人「もちろん良いですとも」ニコリ
バンクス「上手いなあのじいさんこうなる事を見越して敢えてポーカーを進めなかったんだ…」
キャシー「テメーの声でバレるから黙ってろよ!」
ユージーン「2人とも充分うるさいっすよ…」
調理師「それじゃあ始めるが…あんた名前は?」
老囚人「私の名前ですか?そうですな…」
セバス「私の名前はセバスチャン、セバスでもなんでも好きな名前で呼んでください」
とりあえず今日はここまで、過去作言わずとも覚えててくれた人に感動した…
前スレとは少し違うけど過去作を紹介
囚人「安価でこの刑務所から脱出しよう」
乙でしたー
楽しみにしてます
ディーラー「チップは全部で10枚です」
シャッシャッシャ
セバス「……」ペラッ
調理師「2枚だ」
セバス「コール」
ディーラー「オープン」
調理師「Aのワンペアだな」
セバス「3と9のツーペアです」
ディーラー「セバスチャン様の勝ちです」
調理師「ッチ」
シャッシャッシャ
調理師「1枚」
セバス「レイズ2枚」
調理師「コール」
バッ
セバス「3のスリーカードです」
調理師「よし!フラッシュだっ!」
キャシー「おいおいやべぇんじゃないの?」
セバス(そろそろ仕掛けます)パチン
ディーラー「……」コクリ
シャッシャッシャ
調理師「!」ペラッ
セバス「……」
調理師「7枚だ」
バンクス「勝負に出やがった!」
セバス「レイズ、更に2枚」
調理師「へっ…レイズその上にもう1枚、オールインだ!」
セバス「コール」
キャシー「何ィ!?」
ユージーン「全部賭けた……セバスさんはまだ一枚残っているがもしも負けたら……!」
バンクス「いや待てお前ら、確かじいさんには策があるって…」
調理師「ちなみに交換はしねえ」
セバス「……」コク
ディーラー「オープン!」
調理師「>>28だ」
フルハウス
バンクス「ワオ……」
調理師「さあ見せてみろよセバスチャン?10枚も賭けたんだからそれなりに良い手なんだろ?」
セバス「ええ…それなりにね」
セバス(こういう事は私のポリシーに反しますが致し方ありません)
パッ
ユージーン「す、スゲぇ!8のフォーカードだ!こんな手初めて見たっ!!」
調理師「そんな……嘘だ…」
セバス「ゴホン…ご心配無く、私が上手くやれば、運が良ければ不在だと発覚することはありませんよ」
調理師「グッ…こ、こんなのインチキだ!」
セバス「例えそうだとして…見破れない貴方が悪いのです、やってはいませんがね」
調理師「……クソッ!」
バンクス「今の本当にマジだったのかよ!?」
セバス「いいえ、そんな訳ありませんよ」
バンクス「ええっ?」
セバス「私はディーラーに手助けしてもらいました」
キャシー「でもあんた前にウホとやった時……」
セバス「ほっほっほっ!今日のはズルではありませんよ、障害を取り除く『手段』です」
コンコン
ユージーン「そろそろです…」
ムクリ
セバス「もうそんな時間でしたか…」
カチャ
バンクス「見張りが居ねえ…」
パタン
バンクス「なぁ!?な、なんでお前がここまで……」
キャシー「私だってここまで来れた事が未だに信じらんねえよ!じーさんの言う通りの道に進んだら誰も居ねえんだよ……一体どうなってるんだよ?」
セバス「お静かに…そうですね、私もこの時の為に綿密な計画をしていたという訳です。まさか彼らに先を越されるとは思いませんでしたが」
ユージーン「さあ、先を急ぎましょう!」
すまん、数少ない見てる人には悪いけど何故か筆が進まんから今日はここまでにする…
乙
おつー
あんま参加できなくてすまんね
ガチャ
セバス(ドアを開けると心地よい風が吹いていました)
バンクス「ここ屋上じゃねえか…どうやって脱出を?」
トコトコ
キャシー「誰か来たよ…」
セバス(キャシーさんはそういうと息を潜めてドアの横に張り付き待ち伏せをしています)
セバス「ああ待って、大丈夫ですよ」
キャシー「…?」
看守「……」
ユージーン「か、か、看守!」
看守「ほれ鍵だ」
セバス(彼は私に鍵を投げて去り際にこう言い放ちました)
看守「俺の役目はここまでだ…数十分後他の奴に追われても文句言うなよ」
セバス「ええ、分かっておりますとも」
ユージーン「その鍵は確かヘリのッスか?」
セバス「その通りです、バンクスさん…貴方は確か以前ヘリの操縦が出来ると」
バンクス「あ、ああ…そうだが。………まさか俺にやれって?」
セバス「ほっほっほ」
バンクス「笑い事じゃねえよ!」
キャシー「なるほど、こっからヘリで逃げるのまでは理解したけどさっきの奴の通り追ってはどうすんのさ?」
セバス「>>35」
来ませんよ
バンクス「何だって?」
キャシー「ほらさっさと行くよ!」
バラバラバラ
ユージーン「うぉぉ、やっぱり来たっ!!」
セバス「どうか皆様安心して下さい、当ヘリは安全な飛行を保証しますよ」
バンクス「って運転するのは俺なんだけどな……ん?」
ガヤガヤ
キャシー「どうしたんだあいつら…同じ様にヘリで追って来ねえぞ?」
セバス「だから言ったでしょう、あらかじめ鍵は全て別の場所に隠してありますよ」
ユージーン「いつの間にそんな事やってたんスか!?」
バンクス「か、隠すってどこに?」
キャシー「オラッ前見て運転しろよ!」
セバス「そうですね…明日の朝食にはパイがあるそうですがそのまま食べられない様に祈りましょう」
キーン
バンクス「ふぅ…やっと刑務所を出れたか…」
キャシー「これからどうする?」
セバス「皆さんが良いのなら少し付き合って頂きたい事があります」
バンクス「俺はいいが…」
キャシー「まあ私もクインに会えたらそれでいいしその前にじいさんにも仮は返しておきたいね」
ユージーン「俺は最初から一緒に行くって決めてますよ!だってボディーガードなんスから!!」
バンクス「で、どこ行くって?」
セバス「サンディエゴの~~~」
サンディエゴ
バラバラバラ
バンクス「本当にここでいいんだよな…?」
キャシー「なんかしみったれた感じのトコだな」
ユージーン「でも逆に人が居ないお陰でヘリを置いといてもしばらくはバレそうになっス」
セバス「さあ行きましょう」
コンコン
シーン
キャシー「なあ…これ誰も居ないんじゃねーの?」
セバス「…私ですよ」
バンッ
>>39「…!」
ユージーン「ひっ…!」
セバス「皆さんご紹介します、こちらは>>39」
>>39
名前
セバスチャンとの関係
性格
ロギエル
おいっこ
エゴイスト
ロギエル「セバス伯父さん!本当に脱獄してきたんだ!?……そいつらは?」
バンクス「一緒に付いてきた脱獄仲間のバンクス」
ユージーン「ユージーン、ッス!」
キャシー「ローナよ」
バンクス「なんでそこで嘘ついちゃうの!?」
キャシー「なんかムカつく…」
ロギエル「ふん、まあいいだろう。ほら全員上がって…」
コツコツ
バンクス「んだよこんな狭い部屋に閉じ込めて…」
ロギエル「これから広くなる……っと!」
ギィ
ユージーン「地下室…なんかスパイっぽい……」
セバス「では先に…」トコトコ
地下室
セバス(部屋の中は少し暗いですが大きな長方形のテーブルを中心として濃綺麗なものでした、昔と変わっていません)
ロギエル「まだ俺たちだけだけど呼べば直ぐに集まると思うよ」
セバス「電話帳は?」
ロギエル「ここに」
ドサッ
セバス「上出来です、ユージーンさん」
ユージーン「はいっ!」
セバス「ここにある番号から赤丸を付けてある人達に電話を掛けて下さい」
ユージーン「了解ッス!」
バンクス「名前が書いてあるな……はぁぁ!?」
キャシー「どうしたの?」
バンクス「合衆国元大統領の名前まで乗ってやがる…これは印を付けられてないがよ」
キャシー「じいさんの人間関係は分からないわ…」
セバス「何、昔の付き合いですよ」
ユージーン「あっはいソッス!セバスチャンさんからで…はい!はいっ」
セバス「さて…少し暇が出来ましたね」
キャシー「言っておくけど賭けはやらないから!」
セバス「まだ何も言ってませんよ。そういえば…」
バンクス「?」
セバス「バンクスさんとキャシーさんは囚人達を束ねておられましたが2人で抜け出すと混乱するのでは?」
バンクス「ああ…それなら昨日サミュエルに譲ったよ」
セバス「なるほどなるほど」
キャシー「あっ…やべ」
バンクス「お前…」
キャシー「ま、まあその方が面白いだろ!センゴク時代みたいでさっ!」
バンクス「やれやれって感じだな」
ガチャ
トテトテ
ロギエル「あっマリーここへは来るなと言っただろ?」
バンクス「子供か…」
マリー「おねーさんとおにーさんは何やってるの?喧嘩?」
バンクス「違うぞマリーちゃん、これは一方的な憐れみだぜ」
キャシー「なんだとテメエ!?」
マリー「ふーふ喧嘩?」
キャシー「だから違うって言ってるだろ殴るぞ」
ロギエル「お前うちの子になんて事いいやがる!?」
キャシー「大体こんな奴の子供なんか欲しくねー直ぐに教会に置き去りにするね」
バンクス「俺だって勘弁だ!」
マリー「そういえばどーやって赤ちゃんは出てくるの?」
キャシー「ん?ああそれはコウノトリが運んで来るんだよ」
マリー「そっかー」
ロギエル「さっ、上に上がりなさい!こんな奴らと一緒にいると柄が悪くなるぞ」
キャシー「あんたもな」
バンクス「へへっ…それにしてもお前の事だから本当のこと言うと思ったぜ」
キャシー「本当のことってなんだよ?」
バンクス「えっ、だから赤ちゃんの事だよ」
キャシー「はぁ?何言ってんだお前」
バンクス「えっ」
バンクス「えっ」クルッ
セバス(出来れば私の方を見ないで下さい)
ガチャ
コツコツ
セバス「やあお待ちしておりましたよ」
マイケル「おー!久しぶりだなセバス!」
フレド「最後に会ったのは10年前か?」
ソニー「また何かやるんだな?」
ゾロゾロ
ユージーン「一気に来たッスね」
バンクス「見ろよあれテッシオじゃねえか!後でサイン貰おう」
セバス「さて…」
セバス「総勢12人、いづれも懐かしい面々です。またこうして集まるとは思いませんでした」
キャシー「そういえばこんなにじーさんばっか集めてどうすんだよ?」
セバス「ほっほっほ…まだあなた方には言ってませんでしたね、私がこのタイミングで脱獄をした理由を」
セバス「これは3年前、ちょうど私が刑務所に入る少し前の事です」
3年と2ヶ月前
セバス「コール」
>>46「……」
セバス(その頃の私はカジノで自由に賭けを楽しんでいました、この>>46と賭けをするまでは…)
>>46
名前
性格
ピユラ
飄々とした性格
グレゴリー
皮肉屋
ジュニア
狡猾
ピユラ「フルハウスだ」
セバス「ツーペア…」ジッ
ピユラ「ん?私の顔に何かついてるのか?」
セバス「『最初だけ見逃すが次は許さない』」
ピユラ「ふっ…なんの話だか……」
シャッシャッシャ
セバス(彼はこのカジノでもやり手と有名な人物、それもイカサマの名人として)
セバス「レイズ100ドル」
ピユラ「レイズ200ドル上乗せだ」
セバス(何故イカサマ師だと分かっているのに捕まらないのか…それはあまりにも鮮やで器用な手腕により手を加えたのがまったく分からないのです、しかし)
ピユラ「カード二枚交…」
ガシッ
ピユラ「!?」
セバス「今…胸ポケットに何を?」
ピユラ「ッグ!」
ディーラー「ああ!コイツAを二枚中に入れてる!爪に粘着性の高いマニキュアを塗って素早い隠したんだっ!」
セバス「言ったはずですよ私は…」
ピユラ「くそっ!くそっ!」
黒服「こっちへこい!今まで散々ここをおちょくりやがって!!」
トコトコ
支配人「いやぁ、ありがとうございましたセバスさん」
サバス「いえいえ…これが依頼ですから」
セバス(そう、私はあえて彼と勝負をし見破るのが目的だったのです)
ピユラ「覚えてろよ貴様…!必ず復讐してやるっ!!」
支配人「哀れな捨て台詞ですな!」
セバス「……」
セバス(私はあれからもう少し警戒するべきでした)
ピンポーン
セバス「はい、誰ですか?」
警察「この家のセバスチャンさんですか?少し署までご同行を願います、ここに令状も」
セバス「…何ですって?」
セバス(私にかけられた罪というのは殺人罪でした、私は勿論反論し知り合いの弁護士も雇いましたが結果は有罪。あまりにも証拠が揃っていたのです)
キャシー「なるほどな!それで今までムショで犯人を探してたのか!」
セバス「ええ、私は色んな人に仮があるのと同時に恨みも抱いてますからね」
バンクス「それって…」
ソニー「ハッハッハ!コイツと俺たちは昔から詐欺仲間だったんだよっ!」
セバス「随分前に足を洗ったつもりでしたがやはり沼からは出れませんね」
ルカ「人生少しぐらい汚れてた方が楽しめるって物だ…ゴホッ」
バンクス「つまりあれか?あんたら『オーシャンズ13』みたいな仲間ってか!?」
フレド「オーシャンズ?」
マイケル「ほら『グッドフェローズ』で出てたジョージクルーニーの…」
トム「『スティング』みたいなって言いたいんだろ」
フレド「ああそれか!そう、その通りだ」
ユージーン「憧れるッス…」
ルカ「まあ昔の話だからな、
今はそれぞれ隠居生活を楽しんどるよ…んんっ!!」
ソニー「ほれ水」
ルカ「すまん…」
酉つけないの?
バンクス「そんでそのピユラって奴に復讐しかえすのか?」
セバス「復讐というかそうですな…私が居ない3年の間稼げたはずの資金を彼に返してもらうだけですよ」
ソニー「おぉう…想像したくもねえ金額だな」
セバス「勿論こんな老人だけでは上手くいきませんでしょう、だからあなた方に手伝ってもらうと言ったのです」
バンクス「ふっ、ワクワクするな」
キャシー「それに関しては同意ね」
セバス「それでは皆さん、じっくり話し合いましょう」
続く
>>51
こんなスレ乗っ取る奴がいるか?酉とか今まで付けた事ないけど一応付けてみるかな
セバス「これが探偵に頼んだピユラのプロフィールです」
バンクス「へぇ、結構良い所に住んでるんだな」
マイケル「ふむ…酒も女も女もやらないが賭けはやるんだな」
フレド「イカサマ限定」
ソニー「『穴あきチーズ』はどうだ?」
テッシオ「ダメだ使い古されてる」
モー「『ジンジャーエール大好き』とか『ガキンチョバスターズ』もダメか?」
コニー「酒はやらないって言ってたの聞いてたかしら?」
ビト「…『日記帳』」
ルカ「ん?」
ビト「『日記帳』がいい」
ルカ「正気か?あれは20年以上も前のだ」
ビト「紙を見ろ、あいつは今までやられる側には縁がないと書いてあるぞ」
ソニー「古い手だが…それが逆にいいのかもな」
セバス「ではこれで決定ですね?」
コニー「やるならさっそく準備しないとね」
キャシー「おいっ…何が決まったんだよ……」ボソボソ
バンクス「詐欺の方法じゃね?」
酉忘れてたわ
ソニー「やるなら何処かの空き店舗を用意しないとな」
コニー「確かバルジーニの所が丁度開くつもりだったらしいからそこを借りましょう」
フレド「おお!それなら4日で出来るな」
ルカ「ゴホッ…いいや善は急げ、2日までだ」
ガヤガヤ…
ユージーン「あのぉ~、俺たちはどうすればいいんス?」
セバス「貴方達には重要な役を与えますよ…明日ピユラに会ってもらいます」
バンクス「はぁ!?」
次の日
カジノ
ザワザワ
ピユラ「アーハハハ!また赤だっ!」
バンクス「居たな…写真の通りだ」
キャシー「確か爺さんは挑発してこいって言ってたね」
ユージーン「そッス!このうちの誰かが行ってもいいんですけど…」
キャシー「私は前にやったからもういい、お前が行けよ」
ユージーン「いやその…こういう時は上手く出来ないっていうか…緊張するから……」チラッ
バンクス「はぁ……行きゃいいんだろ?」
ドカッ
バンクス「ここ空いてるよな?」
ピユラ「ああ勿論だ、だが気を付けな若いの…今日のワシは付いてるからな!」
キャシー「ツキも何もねえだろ…」コソコソ
ディーラー「では始めます」
シャッシャッシャ
ユージーン「確かディーラーとピユラ以外の他の相手もグルなんスよね?」
キャシー「ああ…見てな、もうすぐ奴のぶったまげる顔が拝める」
パサッ
バンクス「フルハウスだ」
ピユラ「何…!?」
パッ
バンクス「Aのフォーカードだな」
ピユラ「グッ!!」
バンクス「ロイヤルストレートフラッシュ」
ピユラ「ふざけるな……イカサマだぁぁ!!」
ザワザワ
バンクス「おいおい俺がイカサマ?馬鹿言っちゃいけないよ、証拠があるなら仕方が無いがね…」
ピユラ「このっ…!!」
バンクス「じゃあなジジイ、もうすぐ俺もカジノを開くからそんときはご贔屓に」
ピユラ「糞ッ…まるで分からなかった」
ユージーン「そりゃ全員グルだから当然
ッス」
キャシー「じゃ、次行ってくるわ」
ユージーン「頑張って下さい!」
トコトコ
バンクス「ふう…キャシーは行ったか?」
ユージーン「ここが勝負所ッスね!」
トントン
キャシー「ねえアンタ…」
ピユラ「何だ君は…今ワシは気分が悪いんだ、それに浮気はせん」
キャシー「あら家庭思いなのは関心よ、でもそういう目的で喋りに来た訳じゃないの。お分かり?」
ピユラ「詐欺でもしにきたか?」
キャシー「クックック…そうじゃないわ、さっきあの男に負けたわよね?」
ピユラ「ふんっ…あんなのイタズラを使ったに決まってる!」
キャシー「ええそうね…彼の名はジョー・ギブソン」
ピユラ「知ってるのか?」
キャシー「ねえ、彼から金を取り戻したくない?」
ピユラ「……詳しく聞こう」
ホテル
キャシー「彼は天才イカサマ師として有名よ」
ピユラ「かつて私もそう呼ばれてた」
キャシー「あらそうなの?あっ、名前を聞いてなかったわね」
ピユラ「ピユラだ、君は?」
キャシー「ローナよ」
ピユラ「よしローナ、君は奴から金を奪い返せると言ったが具体的にどうすればいいんだ?」
キャシー「ジョーは新しいカジノを開くわ」
ピユラ「そうだ…確か最後にそう言ってた」
キャシー「そこでイカサマをし返すのよ、そして大金を得る」
ピユラ「で、その為にワシを?」
キャシー「ご明察。それなりの金を持ってる人じゃないといけないわ、だからさっき丁度彼に恨みを持った貴方を誘った訳」
ピユラ「ふっ!賢い選択だな。して私はどうすればいい?」
キャシー「実はカジノのディーラーを1人オトしたの、やるのはブラックジャックよ」
ピユラ「ううむ…」
キャシー「どうかした?」
ピユラ「それだけだとイマイチだな、その後ポーカーで奴に勝ちたい。それならこのワシの怒りも収まるだろう」
キャシー「強情な人は嫌いじゃないわ。オーケー金を出してくれるならそっちのディーラーもオトしてくる」
ピユラ「悪いな」
キャシー「ああそれと利益は7:3ね」
ピユラ「なんだと!?ワシがやるのだから6:4にしろ!」
キャシー「あのね…言うなれば脚本と監督が私で俳優が貴方ってだけなのよ?」
ピユラ「そうか、じゃあ他を当たれ…」
キャシー「……もう。5:5でいいわ」
ピユラ「取引成立だなっ!」
夜
キャシー「で、あとは詳しい日時を言ってもお別れしてきたって訳よ!」
バンクス「おお!やるなぁお前っ!」
キャシー「あっ、そう?もっと褒めろ!」
バンクス「よっ!天才!可愛いぞ!」
ユージーン「マジ惚れるッス姉御!」
キャシー「ふっふっふっ…」
セバス「皆さんお疲れ様でした、どうやら上手くいった様ですね」
キャシー「ああ!今日はここで寝るのか?」
サバス「部屋は少し狭いですが辛抱してください、ベッドは用意してありますから」
ロギエル「狭くて悪かったね!」
セバス「おや聞いていたか、これは失礼」
HAHAHA‼
安価なくてごめん!今日はここまで!
今更だけどおつー
2日後
セバスチャン作カジノ
ガヤガヤ
ホステス(キャシー)「お酒はいかがですか?」
ピユラ「3番のテーブルで良いんだな?」ボソッ
キャシー「ええそうよ、彼にはもう貴方の顔を覚えさせているわ」ボソボソ
ピユラ「よし…じゃあせっかくだから一杯貰おうかな?」
ドサッ
ディーラー(マイケル)「おやこれはピユラ様ですか?噂は聞いておりますよ」
ピユラ「悪名高いってか?さっさと配れ」
ディーラー「…では始めます」
サッサッ
客(ソニー)「ヒットだ……うん、スタンドだな」
客2(コニー)「チェッ!バーストよ」
ピユラ「ハハッ!やったぞブラックジャックだっ!」
ディーラー「おめでとうございます、ブラックジャックなのでピユラ様にチップを2.5倍の配当でございます」
ピユラ「悪いな」
ジャラララ
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客「おいアンタいくらなんでも勝ち過ぎじゃあないのか?」
ピユラ「ハッ!負け犬の妬みは醜いな」
客「…ンだと?」
客2「やめなよ2人とも!」
ピユラ「フン…今日はここまでにしておこう」
トコトコ
ガシッ
ホステス「ちょっとどうしたのよっ…全然稼いでないわ」
ピユラ「今日は下見を兼ねて来ただけだ、明日が本番。文句は言わせないぞ?」
ホステス「…そういうのは最初に言いなさい」
ピユラ「予定が狂ったか?」
トコトコ
バタン
ホステス「帰ったよ!」
ソニー「ふぅ…ムカつく野郎だな」
セバス「まあここまでは『予想通り』です、落ち着いていきましょう」
夜
コンコン
ガチャ
ピユラ「なんだ…誰だお前は?」
ロギエル「少し話がある…セバスチャンの事を覚えているか?」
ピユラ「……!!」
ピユラ「…中に入れ」
ピユラ「馬鹿な…!まさか奴がワシの仕業だと気付いたのかっ!」
ロギエル「ああ、腕の立つ所を雇ったらしいがな……脱獄のニュースは?」
ピユラ「確か二回続けて、とあったが…」
ロギエル「その二度目の方がセバスチャンだ、偽名を使ってたが今俺の家にいる」
ピユラ「フハハ!よく言ってくれたなっ!これで今すぐ警察を送り込めば………いや待てよ。もっといい手がある」ニヤリ
ロギエル「アンタが言わなかったら俺が提案してたぜ、上手く行けばもっと稼げるな」
ピユラ「罪悪感は無いのか?親戚だというのに」
ロギエル「俺と家族さえ良ければいい」
ピユラ「とんだエゴイストだな!」
次の日
ガチャ
コツコツ
ピユラ「……」
ホステス「……」コクリ
ピユラ「馬鹿め…全員グルなのは知っているぞ」ボソッ
ドン
ロギエル『奴らは最後のポーカーでアンタをハメるつもりだ、だからブラックジャックでは気にしなくていい』
ディーラー「今日も来ましたね」
ピユラ「ああ、とりあえず1万ドルからだ」
客「何!?」
ピユラ「悪いか?」
客「いや、構わねえが…」
ピユラ「よし!よし!またブラックジャックだっ!」
トントン
ピユラ「あぁ?」
ジョー(バンクス)「お楽しみの所悪いが少し付き合って貰おう」
ピユラ「へっへへ…いいとも、前の時に比べて余裕が無い顔だな」
ジョー「…来い」
昨日
ロギエル「いいか、奴らはお前に儲けさせて良い気分にさせた所でサシのポーカーを挑む。そこでアンタはぼろ負けになる、だが安心しろ…俺がディーラーだ絶対に勝たせてやるよ」
ピユラ「で、その代わりお前に分け前をやればいい訳だな?」
ロギエル「ああ、あっちについてもあまり金は入らねえからな」
VIPルーム
ジョー「なあピユラ、ここで少しポーカーをやらないか?」
ピユラ「ポーカーだと?またイカサマするつもりだろ」
ジョー「安心しろ、いつでも辞めていいしお前は充分勝ってるだろ」
ピユラ「ふっ…いいだろう、最後にお前のメンツを潰してやるのもな」
ジョー「おっ、割と乗り気だな」
ピユラ「当たり前…この前の仕返しだ!」
ジョー「よし、じゃあ始めよう。ディーラー!」
ディーラー(ロギエル)「ハッ!」
ピユラ「ほぉ、なかなか良い面構えの奴だな。こいつは出来る奴だろう」
ジョー「その通り…だよな?」
ディーラー「ハッ!それでは配ります…」
シャッシャッシャ
ジョー「レイズ2000ドル」
ピユラ「コール」
ジョー「1枚交換」
ピユラ「私は~~」
ディーラー「オープン」
ジョー「ふっ、イカサマなんて無くても充分勝てる相手だな!」
ピユラ「……」ジッ
ディーラー「……」コクリ
ジョー「おいディーラーを睨むなよ、八つ当たりは良くないぜ?」
ピユラ「ふっ…確かにそうだな、じゃあ一つ大きな勝負をしようか?」
ジョー「いいだろう…いくらでも受けて立つさ」
「お待ちなさい」
ジョー「えっ!?」
セバス「ここは私にやらせていただけませんか?」
ピユラ「セ、セバスチャン…確かお前は刑務所にぶち込まれてたんじゃなかったのか!」
セバス「ほっほっほ、仮釈放ですよ」
ピユラ「…災難だったな、そんで何故勝負を?まさか俺がお前をハメたとでも言うんじゃないだろうな?」
セバス「いえいえ…今回はただ純粋に賭けがしたかったのですよ」
ピユラ「……嘘つけ腹は読めてるぞ…」
セバス「?」
ピユラ「いや何でも無い、さあやるならさっさと始めようじゃないか!」
セバス「まあそう慌てないで下さい…まず色々手続きをしなくてはね。大きな賭けならお互いの資金を賭けましょう、老後の資金とやらをですな」
ディーラー「……」コク
ピユラ「…乗った!待ってろ…今小切手を……」
サラサラ
ジョー「うお…300万ドルだと!?」
ピユラ「お前は黙ってな!さてセバス、お前も同額を出せ」
セバス「ええ勿論」
サラサラ
トン
ピユラ「ふっ、ふははは!もう今更後戻りは出来ないぞっ!?」
セバス「お互いに」
ディーラー「では交換に移ります」
ピユラ「2枚だ」
セバス「3枚」
ピユラ「…!!」
セバス「……」
ディーラー「オープン!」
ピユラ「まさか…信じられない……」
セバス「?」
ピユラ「Qのフォーカードだ!!アーッハッハッハ!信じられないぞ!」
セバス「……」
ピユラ「ブタかと思ったか?運が悪かったなセバス!300万ドルは私だっ!!」
ザワザワ
ホステス「馬鹿な……」
ロギエル『奴らは俺がイカサマをしても強く言えないのさ、何故なら奴ら自身警察にバレるといけない身だ』
ピユラ「悔しいか?悔しいだろう!これもイカサマだと言うのであれば警察へ行けっ!」
セバス「……」
ニヤリ
ピユラ「……?」
セバス「私の手は>>72です」パサッ
Aのフォーカード
ピユラ「な…なぁあ!?」
セバス「3年の借りは返しました。私は今も昔も何度でもこういいます…」
セバス「次は許さない」
ピユラ「このっ…」ギロッ
ロギエル「悪いな…俺は自分勝手だから約束はすぐ忘れるんだ」
ピユラ「お前ら!こんなが通用すると思うなよ!?今すぐ警察を呼んでやる!」
ガチャ
「全員動くな!!」
セバス「……」クルリ
警官「ここに市の許可なしに賭博場を設立していると通報があった、全員署まで来い!」
バンクス「おいおい嘘だろ…」
キャシー「何ィ!?」
ユージーン「くそったれ…!」
ピユラ「ハッ、ハハッ!俺が呼ぶまでもなかったようだなっ!?おいそこの警官!こいつ等の中に脱獄犯が居る、あの老人だ!捕まえれば昇格間違い無しだっ!」
警官「何だと!?と、とにかく署で話を聞く、大人しくしてろっ!」
セバス「皆さん…ここは仕方がありません手を上げましょう」
バンクス「でもここまで来たってのに!!」
セバス「また脱獄すればいいじゃないですか…」
ユージーン「でもそんな……」
警官「ほら何してる?そこのお前等だ!」
バタン
ブロロロ
警察署
尋問室
ピユラ「そんでよ、ロギエルとか言う奴が俺に話を持ちかけやがったんだ…」
警官「続けて」
車内
警官「……」
バンクス「……」
ユージーン「……」
セバス「……」
キャシー「あっ、そこのガソリンスタンド寄ってよ。グミ切らしたんだけど」
警官「パシリに使うなよ…」
バンクス「そろそろ手錠の鍵くれてもいいんじゃないか?」
警官「そうだな…ほれっ」
セバス「ありがとうございます」
警官(ルカ)「ああ、そこのでいいな?」
キャシー「おう」
キキー
バタン
ルカ「作戦のため仕方が無いが全員で別れを言えないのは寂しいな」
セバス「いえいえ…またどこかでパティーを開きましょう、無事成功したお祝いに。…この300万を使って」ピラピラ
ルカ「ハッハッハ!うっゴホッゴホッ」
キャシー「あんたどうすんの?」
バンクス「これからか?そうだな…もう少し爺さんと一緒にいるとするか。お前はクインを探すんだろ?」
キャシー「ええそうね…だけど手がかりが一つもないからかなり掛かるかも」
セバス「それなら良い機関を知ってますよ、一緒に来るなら彼女を探す様に頼みますが」
ユージーン「良かったッスね!あの、俺もついていっていいっすか!?」
セバス「勿論ですとも」
ルカ「じゃあな…その祝いはどこでやる?」
セバス「ケヴアなんてどうでしょうか?」
ルカ「ケヴアか、あそこが良い」
セバス「ええ…それではケヴアで」
ルカ「ふっ…ケヴアでな」
トコトコ
終わり
おまけ
警官(テッシオ)「じゃあ今日は帰ってもいいぞ」
ピユラ「ふっ…いい気味だ…」
ガチャ
トコトコ
ピユラ「ん?」
『ここより3km先警察署』
ピユラ「はぁ!?」クルッ
ブンブンブン
テッシオ「チャオ!」
ブロロロロ
ピユラ「ま、待て!ここが警察署じゃ……ハッ!ここはダミーか!?じ、じゃあ!」
プルルルル
銀行員「~~ですのでピユラ様の預金は今の所6ドルです、少し前に小切手でのやり取りがありましたが…」
ピユラ「くっ、クッソぉぉ!奴は偽の警官で時間稼ぎだったのか!覚えてろセバス、絶対に復讐してやるっ!!」
本当に終わり
乙でしたー
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