P「泣き虫響」 (47)

響、幼少時代


響「うぁっ!」ズシャッ


兄「響!大丈夫か!?」


響「い、痛いぞ………転んだぁ……」グスッ


兄「全く……危なっかしいやつだな、来い」


響「うぅ………にぃに………」ギュッ


兄「全く、一人にさせると心配だよ……」なでなで


響「ありがとう……にぃに……」///

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響「うぅ………グスッ………」


兄「響?どうした、泣いて?」


響「捨て犬がいて……可哀想で……」グスッ


兄「そうか………響は優しい子だな」なでなで


兄「よし……母さんと父さんにその犬を飼っていいかどうか、聞いてやるよ」


響「ほ、本当!?」


兄「あぁ。飼うなら、名前何にする?」


響「へへっ、いぬ美!!」

葬儀場


響「うっ………うぅっ………」グスッ


兄「………………」


響「にぃに………すー(父)が……」


兄「……大丈夫、大丈夫だ、響」なでなで


兄「今日は……目一杯泣いとけよ」ギュッ


響「う……うあぁぁぁぁあん!!」ギュッ

泣き虫ユッキの人?

現在、響


響「アイドル………」


響「………やって、みたいな……」


響「……………」








兄「はぁ?アイドル?」


響「う、うん……自分、それで家計の助けもしたいし……」


兄「無理無理、響みたいに泣き虫なやつがなれっこないさ」


響「なっ!……自分、いつまでも子供じゃないぞ!」


響「もういい!バイトしてお金貯めて、上京してアイドルになってやる!」タタタ


兄「あっ!待て!……しょうがないやつだなぁ……」


兄「………」カチッ、ジャー カチッ、ジャー


兄「あ、もしもし、そちらは………」

響「そこそこ溜まったな……少ないけど、行くぞ!」


兄「全く……傍若無人なやつだな」


響「に、にぃに!」


響「自分、何言われようともう行くぞ!」


兄「止めないよ。勝手にいけ。」


響(…………ふ、ふん!)


兄「でも、最後にこれやるよ」


響「??立体型パズル?」


兄「辛くなったりしたら、それで遊べ」


響「自分は子供かーー!!」

東京都


響「ひ、人がいっぱいだぞ……」


響「でも、アイドルになるなら、頑張らないと……」


??「おや?君、なかなか可愛いね?」


響「えっ!?じ、自分、初めてそんな事言われたぞ……」///


??「君、アイドルに興味とかないかな?ウチの事務所なら歓迎するよ?」


響「本当!?するぞ!自分、アイドルになるぞ!」


黒井「ククク……それはよかったよ……」

3ヶ月後


黒井「さぁ響ちゃん、今日も他の事務所アイドルを蹴散らしておいで」


響「……………う、うん…」







オーディション会場


響「はぁ……友達も作っちゃダメ……クールで毅然とした態度をとる……」


響「…………辛いなぁ……」


響「……うぅ……」じわっ


響「な、泣かないぞ!自分、泣き虫なんかじゃ……」ドンッ


??「痛たっ!!」

響「あっ!ご、ゴメン!」


P「いやいや、大丈夫だ」


響「本当、ゴメン!じゃあ……」


P「あれ?君は……我那覇響ちゃん?」


響「え?そうだぞ。」


P「やっぱり!オーバーマスターのPVで見たよ!あれ、かっこいいね!」


響「あ、ありがとう……」


P「いやぁ、やっぱりオーディション会場となると有名アイドルに会うなぁ」


響「……じゃ、じゃあ、自分行くね…」


P「ま、待って!今日はうちのアイドルも一緒にオーディション受けるから、よろしくね!」



響「……………」スタスタ

961からか
そういえばアイマス2の時って961時代はないことになってるんだっけ?

響の家


響「…………はぁ、何だったんだろ、あの人…」


響「うちのアイドルって言ってたし……多分、プロデューサーとかかな?」


響「………961プロも、プロデューサー付けてくれないかなぁ……」


響「………ずっと、1人でアイドルしないといけないのかな……」


響「……………」


響「………うぅ……」グスッ


響「寂しいぞ……にぃに……あんまー……すー……」グスッ


響「………あ、そういえば……立体型パズル……」


響「………しよう、かな」

響「……………」カチャカチャ


響「む、難しい、ぞ……」カチャカチャ


響「……でも自分、負けないさーー!!」






カチャッ


響「!!この感触………」


響「開いた!やった!にぃにに勝ったぞ!」


響「って、勝つっておかしいか……ん?何か入ってる?」


響「………!!こ、これって……!」


響「お金……こ、こんなにも………」


響「…………う、うぅ……」グスッ


響「にぃに……にぃに……いつも心配してくれて、ありがとう……」グスッ

黒井「響ちゃん、最近調子がいいねぇ~」


響「ふふん、自分完璧だからな!」


響「じゃ、今日もお仕事行って来るぞ!」


ガチャ


黒井「………クククク、これで765プロを……」










収録現場


響「自動販売機は……あ、ここだな」


春香「あれ?あなた、確か961プロの……」


響「誰?」


春香「あ、初めまして!私、765プロ所属の天海春香!」


春香「響ちゃんの事、プロデューサーさんから聞いてね……」


響「プロデューサーって……あぁ、もしかして、あの時ぶつかっちゃった……」

春香「今日の収録、よろしくね!」


響「………ふん、自分慣れ合うつもりはないさ」


春香「え?」


響「自分は、友達なんて余計なものを作らずにトップアイドルになるからな!」


春香「そ、そんな、余計なものだなんて……」


響「社長は言ってたぞ!自分は、黒井社長を信じるぞ!」


響「じゃあね!これ以上は関わらないで!」


春香「ひ、響ちゃん………」

黒井「響ちゃん、ちゃんと余計な友人など作らず、孤高を持したかい?」


響「うん!自分、社長を信じてやって来たからね!」


黒井「よし、ならば今日のオーディションで765プロを完膚無きまで叩き潰して来い!」


響(にぃに……見ててね、自分がトップアイドルになるのを!)

待合室前


響(………今日、トップアイドルになるんだ……絶対!!)


P「あ、君は……」


響「!!」


響「き、君は765プロの……」


P「今日は、よろしくね。どっちが勝っても文句は無しだぞ?」


響「………ふ、ふん、当たり前さ!」


P「頑張ってね、響ちゃん」


響「!!」


響(は、初めてオーディション前に応援された……)


響「ふ、ふん!そっちも精々最下位にならないようにね!」

オーディション


響(3回戦の形式か………)


春香「……………よしっ!いける!」


響(………あの子、確か天海春香…)


響(………全然緊張してない様子だな…)


響(じ、自分だって!大丈夫!)


審査員「では、早速一回目の審査をを始めます」


響(今まで辛いことを乗り越えたんだ、勝てるはず!!)

審査員「………はい、では一回目の審査発表です。1位は我那覇響さん」


審査員「2位は、天海春香さん」


審査員「3位は…………さん、はい、それ以下は帰っていいですよ。」


春香「やったぁ!やりました、プロデューサーさん!」


P「よくやった!この調子で行こう!」


響「……………」スタスタ


P「あっ、春香、先に待合室で準備しててくれ!」


春香「あ、はい!」










P「おーーーい、響ちゃん!」


響「………なに?」


P「1位おめでとう、凄いね!」


響「………当然だぞ。それで?」


P「えっ?」


響「他に用は?」

P「………いや、ないけど…」


響「はぁ!?」


P「いや、だって祝いの言葉を掛けたくて……」


響「呆れたぞ……全く、敵の事務所なのに祝うなんて、変なプロデューサーだな」


P「ライバルの成長は、悔しいけど祝いたくもあるんだ」


響「………ふん、自分にはそんなの必要ないさ!」


P「そっかー……響ちゃん、強いんだね。一人でも大丈夫なのか。」


響「…………………」


響「大丈夫……無いぞ……」


P「ん?」

響「………なんでも、無い」


響「次も1位取ってやるからな!」タタタ


P「あ、あぁ、ウチも負けないぞ!」


響(…………)








オーディション


審査員「それでは、2回目の審査を始めます」


響(自分一人でも大丈夫何だ!アイドルにしてくれた黒井社長は正しいんだ!)


響(自分……一人でも……一人でも……大丈夫……大丈夫!)








兄『………大丈夫、大丈夫だ、響』


兄『今日は……目一杯泣いとけよ』

響「!!?」ウルッ


響(あっ、しまっ………)ズシャッ


響「痛いっ!」


春香(ひ、響ちゃんが転んだ……!)


審査員「…………………」



響「うぅ………」










審査員「はい、では審査発表をいたします」


審査員「1位は……天海春香さん」


響「!!?」


響(た、大変だ!2位に入らなきゃ落ちゃう……!)


審査員「2位は………」


響(後半は完璧だったんだ!……お願い!!)





審査員「…………さん、以上。それ以下はお帰りください」


響(……………)


響「落ち、た」

春香「………ひ、響ちゃん…」


響「…………」ダッ


春香「ひ、響ちゃん!!」


P「……春香、先に待合室に行っといてくれ。」


春香「………響ちゃんをおねがいしますね…」


P「………………」









待合室


響「………負け、ちゃった」


響「無様な姿、見せちゃったな……」





コンコン


響「!は、はい!」





ガチャ

黒井「私だ」

お前だったのか

暇を持て余した

神々の

遊び

おちんちんびろーん


さぁ続きどうぞ

>>23-27
なんだこの流れ

続きはよ

つまんねーなマジで 夏真っ盛り

Pじゃないのかよ!

響「く、黒井社長………」


黒井「……………」


響「黒井社長……ごめん!自分落ちちゃった……」


響「で、でもいつか、またリベンジして汚名返上するぞ!」


響「だから、次まで……」







黒井「次なんて……あるわけなかろうが!この小娘が!!」


響「ひっ!!」


黒井「リベンジだぁ?1度負けた人間など、トップに立つ資格などない!!」


黒井「せっかく金を掛けて育ててやったのに!!」


黒井「しかも、負けた相手があの忌々しい765プロと来たもんだ!!」


黒井「もうウチの事務所に顔を見せるな!!消えろ!!」






ガチャ


響「……………」


響「うっ………うぅっ………」グスッ

響「………にぃに……ごめん、なれなかったぞ……」グスッ



響「自分、トップアイドルに………」


響「………!!」


響「だ、誰?ドアの所にいるの……」







P「…………………」


響「……………き、君は……」


P「話……聞いちゃったよ……ごめん……」


P「……待合室のドアが開いたままだったから、聞こえちゃって……」


響「…………自分を、馬鹿にしに来たのか?」


P「そんな……馬鹿にする所なんて無いよ……」


響「………出て、行ってよ……」


P「………泣いてる子を、ほっといてなんて行けないよ……」


響「……………う、ううぅ…」グスッ

響(泣いてるとこ……にぃに以外に見せたく無いぞ……)


P「………その、響ちゃん」


P「……我慢しない方がいいよ」


P「今は………目一杯泣きなよ」


響「!!!」



響(にぃにと………同じ………)





響「…………うぇっ」ウルッ



響「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!」ギュッ



P「…………………」



P「よく、頑張ったね、響ちゃん」なでなで


響「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」ギュッ













3ヶ月後



響「プロデューサー!早くご飯食べに行こうよ!ほらぁ!」


P「ま、待ってくれ響、まだ予約出来てないんだって……」


響「もぅ!遅いぞー!!」


春香「く、961プロの時のイメージと大分変わったね……」


真「クールなキャラは何処にいったのやら……」


小鳥「」

小鳥「」

小鳥「響ちゃんがウチに移籍してもう3ヶ月も経つのね」

春香「前の時は一人でなんでもするって言ってたのに、今じゃプロデューサーさんにベタベタだね」


真「今まで一人でやって来た分、その反動なのかな……」




響「ほらぁ!終わっただろ?早く行くぞ!」


P「ひ、響!引っ張らないでくれぇ!」


ガチャ






真「行っちゃった……」


春香「プロデューサーさん、なんの予約してたんだろ……」


小鳥「それがね………プロデューサーさんと響ちゃん、来月に……」

一瞬、小鳥がショック死でもしたかと思ったわ

もう余裕が無いのに仕事場で唯一の射程範囲の男性が他の娘に掻っ攫われたら、そらショック死するわ

1ヶ月後


響「プロデューサー!ほら、海綺麗だろ!?」


P「本当、沖縄の海は綺麗だな……」


響「えへへっ!プロデューサー。実家に付いて来てくれて、ありがとうね!」


P「前から約束してたもんな。沖縄で何かしたかったのか?」


響「あのね、自分にぃにに返したいもんがあるんだ」


P「返したいもの?」


響「うん!これだぞ!」


P「…………パズル?」

響「うん!にぃにがくれた、御守り!」


P「へぇ~、中に何か入ってるのか?」


響「うん!お金!」


P「お、お金が御守り……」


響「こ、心がこもったお金なの!」


P「使わなかったのか」


響「うん!お金で困ってなかったし、何よりにぃにが一生懸命稼いでくれた大切なお金だからな!」

P「そっか……でも、返しちゃっていいのか?」


響「うん!だってコレは、にぃにが自分を心配してくれた物だもん!」


響「もう、心配してもらわなくても大丈夫になったから返すんだ!」


響「今は、大切な仲間達と……」


響「プロデューサーが付いてくれてるからな!!」











ちょっと泣けた…


乙。
響はやはりかわいいな。

乙です
響かわゆす


よかったです

泣きっ面に響かとおもた

響が可愛いのは当たり前だけど、この響が可愛いのは>>1のおかげだわ。乙

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