おにぎりには3つの素材が必要である。

米、具、海苔。

一見、主役は確定的だが、そうでないと言う者もいる。

花陽「主役は米でしょ？ っていうか百歩ゆずって具はまだしも海苔が主役とかありえないでしょ？」

凛「かよちん、主役って意味わかってる？ おにぎりにお米があるのは大前提でしょ？ 踊る場所がなきゃアイドルが踊れないのと一緒だよ？」

真姫「米が舞台なら具は観客ね、無くても平気でしょ？」

凛「は？ 観客いなきゃ盛り上がんないだろ」

真姫「穂乃果達だって最初は観客居なかったし」

花陽「なんだかんだ全員いただろ」

凛「真姫ちゃんまさかの海苔厨だにゃ、ありえん」

真姫「私はパリパリとしっとりで争う様な俗物とは違うわ、とにかくおにぎりに海苔は必要よ」

花陽「わかった、海苔は必要、だけど主役は米だよ」

凛「だから米は要る要らないじゃないんだって」

凛「米は味のある物と一緒に食べて初めて真価を発揮するんだにゃ」

花陽「塩でもかけてろ」

真姫「だから海苔巻きなさいよ、味あるでしょ海苔」

凛「ちょっと海苔海苔うるさいにゃ、だから磯臭いとか言われるんだにゃ」

真姫「言われたことないわよ！ 誰よそんな事言ってんの！」

花陽「にこちゃん」ﾎﾞｿｯ

真姫「嘘よ………」

花陽「海苔派は去ったよ凛ちゃん」

凛「今ちょっと悪いところ出たにゃ？ ブラックかよちんだったにゃ？」

花陽「米については凛ちゃんの話にも一理あるから主役は具っていう事でもいいよ」

凛「なんでかよちんに決定権があるみたいになってるん？ 最初から具一択だったにゃ」

花陽「本当はこんな心にも無い事も言いたくないけど、凛ちゃんの為だし主役の座は具に譲ってあげる」ﾆｺｯ

凛「あの時以上に不本意だにゃ、かよちんがTOP3なのも相まって」

花陽「」ﾆｺｯ

凛「その愛想笑いやめろにゃ」

絵里「はいストップストップストップ」

凛「あれ？もう終わりにゃ？」

花陽「たまには皆でケンカっぽい事してみようって、10分間言い争うんじゃなかったの？」

海未「いや途中からスイッチ入ってましたよ絶対」

真姫「にこちゃんあれ嘘よね？ 嘘でしょ？」

にこ「ちょっと花陽何言ったの！ 真姫ちゃんが泣きそうよ！」

希「凛ちゃんと花陽ちゃんは結構普通に喧嘩してた気がするけど本当は仲悪いん？」

海未「全く！ 穂乃果が変な事を提案するから！」

穂乃果「ごめん」

ことり「目にハイライトがない…」

穂乃果「ごめん」

絵里「普段とのギャップが酷かったからかしら」

花陽「ごめんね凛ちゃん、酷いこと言って」

凛「大丈夫にゃー」

絵里「もうこの遊び禁止ね、普段通り仲良くやりましょ」

凛「でも多分かよちん今怒ってるにゃ」ﾋｿﾋｿ
絵里「え？ なんで？」ﾋｿﾋｿ

凛「こんな遊びさせた穂乃果ちゃんに」ﾋｿﾋｿ

希「あー、さっきの『心にも無いこと』ってそういう…」ﾋｿﾋｿ


おわり

少しくらい話考えなきゃダメだね、って思った。


ちなみに俺は海苔派だよ、海苔真姫ちゃん可愛い。
ばいばい。

おつかれ