私はお姉ちゃんが (16)
あまりにも小説が完結しないのでちょっとずつなら進むかなと
ペースはのろのろ、文章はだらだら、そしてエロスが含まれます、しかもフェチっぽいやつです
それでもよろしければ少しだけお付き合いください
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クラスでの自分の立ち位置は理解してるつもり
浮いてる、暗い、ぼっち、非リア、なんでもいいけどマイナス要素ならほぼ当てはまる
そして極めつけは
「おい!起きてんだろ!寝たふりしてんじゃねーよ!」
私はいじめられっ子と言う奴だ
「おら!辛気臭い顔今日も見せてみろよ!」
机から髪を掴まれ乱暴に引き起こされる。痛い。
「なに?いたいよ。」
「痛くしてんだから当たり前だろ、おらこっちこいよ!」
何が面白いのかゲラゲラ笑っているいつもの猿女軍団。この四人はきっとロクな死に方しないと思う。それにいじめられてる情けない私よりマシだけれども。
「いつも通り笑わせてやるよ。バックをプロデュースだ。ぎゃははは!」
下品な笑い方。吐き気がするから近づかないで欲しい。しかし私の望みは基本的に叶わない。猿どもに教室の床に押さえつけられる。埃がつくし臭い息が身体にかかるのも不愉快だ。
「一応言うね。はなして。」
「はあ?き・こ・え・な・い!」
猿どもが猛烈に私の身体に指を這わせ始めた。私は湧き上がる擽痒感に身体をくねらせようとするが猿どもに乗っかられているせいで惨めに悶えることしかできない。
「こいつ首のとこつつくとビクビクしてすげーおもしれー」
「脇腹も楽しいよー?ほらぁ、くすぐったいんだよねぇ?どう?ぐーりぐーり」
「太もももきもちいねー。あ、だめだよー?暴れたらお仕置きしちゃうぞぉ?」
勝手なことを。誰だって首を急に触れられたらひゃっとか乙女な悲鳴を上げながら首をすくめるだろう。まあ私は頭を押さえつけられるのですくめられないのだが。
脇腹をドリルのように嬲られたら人間なら海老反りに反射的な行動でなってしまう。私は人間的行動が許されていないのでそれすら許されず無防備な脇腹を晒すしかないのだが。
太ももは神経が大量に通っている上に皮膚が薄いのだ。しかも陰部にも非常に近い。同姓のそんな部分を喜んで触っているこいつらは間違いなく変態だがやられている側もおかしな感覚に襲われる。足を閉じたいががっちり足に猿が絡みついている。時折舌まで這わせている気がするが気のせいかな。
「くぅぅぅ・・・」
「見てよこの顔!超ブサイク!鼻の穴凄い膨らんでよだれ垂れてる~、写真とっちゃお!」
三回に一回くらい写真を撮っているがそれは何に使っているんだ?私を後々脅迫するように取ってあるなら不必要だ。私は反乱を企てられるような大層な人間ではない。
「それじゃ、今日もメインディッシュいっちゃいますかー!はーい袖捲りましょうねぇ」
「や、やめてください・・・おねがいしましゅう・・・」
情けないが懇願する。まあこいつらはこんなことでやめるような人間ではないのは知っているがもしかしたらだ。もしかしたら良心が芽生えるかもしれない。
「どうするー?」
「「「ぎるてぃー!!」」」
私の脇の下に4つの手が突き刺さる。身体が跳ね上がるが足と腕を強引に押さえつけられなんの防御体制も取れない。はなして。くすぐったい!やめろ・・・やめてよ!!
「やめなさい!!」
放課後の教室に凛とした声が響き渡った。
「チッ、またおねえちゃまかよ。」
「あー、しらけるわ・・・」
私のお姉様の登場だ。妹の私から見ても可愛らしく、頭の回転は遅いがよく勉強し品行方正で生徒会長。おまけにバスケ部の副キャプテンで性格が良く人徳もあるときている。まさに天下無敵、才色兼備のさいきょーお姉ちゃんだ。
「あやちゃんを離しなさい!」
人差し指をこっちに向けながら叫ぶ。おーおー、かっこいい正義の味方。私の上の猿どももしぶしぶ退いていく。まあ生徒会長様には逆らえないもんね。学校の処分怖いもんね。
「大丈夫、あやちゃん?」
私を抱き起こすお姉ちゃん。あー、可愛い、優しい、いい臭い。妹の私はよだれ垂らして四肢を弛緩させてる。もう少しくすぐられてたら漏らしてたかもね。今日はえらい長かった。
私はお姉ちゃんが嫌い。
私はお姉ちゃんが嫌い。
私はお姉ちゃんが大嫌い。
私はみんなにバックと影で呼ばれているのを知っている。優秀な姉のバックアップファイル。二番煎じ、劣化版、廉価版。影だ。
年が近い私とお姉ちゃんは小さい頃から比べられて生きてきた。一年先を生きるお姉ちゃんに何をしても勝てない。何をやっても秀でない。優しく可愛い姉をみんな讃え、可愛がり、愛しく思う。私はそれを見てますます卑屈になり、縮こまり、嫌われる。お姉ちゃんは私を何時だって助けてくれる。ならもうずっとお姉ちゃんの後ろで隠れて小さくなってればいいやといつからか考えていた。
そんな風に私をしたお姉ちゃんが嫌い。大嫌い。そして・・・私が嫌い。
「あ、りがと・・・」
「いいよ、あやちゃん。少し休んで帰ろう。」
私は目を閉じる。くすぐられすぎて身体が重かったし可愛いお姉ちゃんの顔をずっと見ているのは精神衛生上よろしくない。これならまだ猿どもの顔をみていた方がいい。目が焼けてしまう。
「きゃっ!」
唐突に枕がなくなって私は頭を床にしたたかに打ちつけた。しかし今の悲鳴は私のものではない。私はそんな女の子らしい悲鳴はあげない。まだ起き上がれない私は身体を転がしてうつ伏せになり目を開けた。お姉ちゃんが猿どもに突き飛ばされた結果が今の状態らしい。
「おまえいつもいつもムカつくんだよな。いい加減にしろよ?」
猿どもの反撃だ。人気者の生徒会長様に逆らうとはいい度胸だな。スクールカーストの最下層に落とされるがいい。
「君たちがいつもあやちゃんをいじめるからでしょ!いきなり突き飛ばすとか何考えてるの?痛いじゃない!」
さすがお姉ちゃん、全く物怖じしない。しかし私はなんとなく嫌な予感がする。この猿四人の中には二人くらい慎重な猿がいたはずだ。いきなり村八分になるようなことをするだろうか・・・
「ねっ、さや。私言ったじゃん、この女痛い目見ないとわかんないんだって。今誰もいないしわからせとこーよ!」
なるほど。そういうことか。頭の回転が遅いお姉ちゃんでも今の危機的状況を理解できたらしく慌てて起き上がろうとするがさやと呼ばれた猿・・・いや、ゴリラか?に押さえつけられる。こいつは人の髪を引っ張ったりタックルしたりと動物的だ。あっという間にお姉ちゃんはさっきの私と同じ状態になってしまった。無様なものだ。天下無敵の人間が最底辺の猿に地べたに押さえつけられている。
「せっかくだし姉妹で同じプロデュースしてあげよーよ。生徒会長だし笑顔は大事だよ?」
「なに?はなしてよ!やだ!」
お姉ちゃんは随分と暴れているがおそらく無駄だろう。ここからは陵辱タイムの始まりだ。
今日はここまでです、また来ます
乙
共学かな?
行間開けてくれないか
読みにくい
「それじゃ、まずは会長サマの身体検査からしましょうかねぇ。」
蛇のような目をしてお姉ちゃんの腕を抑えている猿がほざく。気持ち悪い。
「いやだ、やめて!触らないで!」
ここからだと良くは見えないがどうやら首筋を触られているようだ。乙女な悲鳴をあげるかな?
「あうっ!」
さすがお姉ちゃん、男が見ていたら前かがみになってしまうような反応を上手く抑えている。もぞもぞと動いているが何も行動を起こせていないところを見るとやはり脱出は不可能だったのだろう。
「首筋ってさぁ、細い物でいじられるとたまんないと思うんだよねぇ。と、いうワケでぇ・・・」
さっき私の太ももを舐め回していた変態女が何かしようとしている。アイツは多分1番変態だ。もしかしたら同性愛者なのかもしれない。
「かいちょーの髪の毛で弄ろうかと思いまーす。」
天才か。変態の天才だ。私は半身を腕の力で起こし状況を見る。これで何が起きているか少し見やすい。お姉ちゃんはイヤイヤをしている。可愛いな、むかつく。
「ほらぁ、だめでちゅよーおみみもくしゅくしゅしましょーねぇー」
高校受験を控え徐々に黒髪に戻している長い髪。綺麗な髪だ、私はその髪が嫌いで自分のヘアスタイルをロングにしたことがない。その綺麗な髪でお姉ちゃんがくすぐられている。変態共の汚い手で。
ジタバタと暴れるお姉ちゃんを力ずくでゴリラが押さえつけ乱暴に脇腹をくすぐりだした。ゴリラは変態プレイに飽きたようだ。お姉ちゃんがびくんと大きく反応する。
「あぐぅ!いた、ひたいよぉ!!あははっ、やだぁ!」
力ずく過ぎて痛みすらあるのかもしれない。くすぐったさと痛み、そして不可思議な耳のムズムズ感にお姉ちゃんは身悶えている。あ、よだれ垂れてる。私もこの様だったのか、わかってはいるがとても惨めだな。
蛇猿が広げられた脇の下に手を這わせた。姉妹だ。当然お姉ちゃんも敏感である。大きな笑い声をあげ身体をくねらせる。変態女が腕を抑えているので抵抗として成立はしていないみたいだ、可哀想に。
「やだやだ!くすぐったいよぉ!!やめて!脇触らないで!いやああ!あははははあんん!」
「おっ、脇敏感じゃん!おもしれーな!おら、脇腹ももっともんでやるよ!おいさくら!足抑えろよ!」
腰巾着の猿がお姉ちゃんの足を押さえにかかる。バタバタ暴れるが両腕で抱え込まれあえなく抵抗は終了した。
「せっかくだし私もやろう。昔男子がやられてたの見たなぁ・・・」
腰巾着は靴を唐突に脱ぎ始める。そして・・・おいおい、何する気だ。
「電気あんまぁ!!」
「あひひひひ!!!!」
ガクガクとものすごい反応。一種変態女を浮かせるほど腕を振り回すお姉ちゃん。
「あんっ!凄い敏感ね、やっぱりかいちょーもバックちゃんのお姉ちゃんだね。ほれほれっ!」
「いやだぁぁぁああぁぁあ!!!もうやだぁぁぁああああぁ!!だらかぁぁあ!!たすけてええええ!!!」
「あっはっはっ!泣いてるぜコイツ!糞ガキかよ!ほら、笑えよ!おら!」
めちゃくちゃだ。レイプか。おそらく誰からも忘れられている私はゆらりと立ち上がった。
馬鹿なお姉ちゃん。私なんかを助けに来てこのざまだ。人生最大の屈辱だろう。こんなことされたことは勿論いじめなんか受けたことないだろうし。
私のせいでこうなってるんでしょ?恨んでるかな?後悔してるかな?のろまで頭の回転が遅いお姉ちゃん。
私はお姉ちゃんが
>>5
共学設定ですが責め手は全員女の子のつもりでした。
詳しく決めているわけではないのでどっちでも大丈夫です。読んでくださってありがとうございます。
>>6
ごめんなさい、善処します。
読んでくださってありがとうございます。
次の投稿でラストのつもりです、終わり方は2つに別れます。
ええやん
レズレイプ!レズレイプ!
嫌い
私はゆっくりと起き上がった。ならべく音をたてないように、気配を[ピーーー]ように。こういったことは得意だ。いつもやっているから。
お姉ちゃんをなぶっている猿どもはいじめに夢中で私に気が付いていない。私は静かに手近な椅子を持ち上げそして
「うあああああ!!」
ゴリラの頭に走りこむように叩きつけた。ならべく大きい声で、発狂したように。
「やべろおおおおお!!!」
もう一発。これでゴリラは戦闘不能なはず。あとは演技力の勝負。わめきながら椅子をふりまわし威嚇する。
「ちょっ、なんだよこいつ!あたまおかしいんじゃないの?」
「大丈夫、さや!ねえ!」
私の豹変ぶりに思考がついて行っていないだろう猿三人。なんとか撤退させないといけないな。袋叩きになってしまっては勝ち目はない。
「おねえぢゃんにぢがづくなぁああああ!!」
あえて攻撃はせず逃げ道を残す。腰巾着は完全に及び腰だ。近づいて恐怖心を煽ってやる。
「ひっ、こいつやばいよ!いこ!いこうよ!!」
ゴリラを引きづりながら三匹の猿は撤退していった。ふぅ・・・何とかなるもんだ。椅子をゆっくり床に置く。重かった、もうこういうことは避けたいな。
「お姉ちゃん。お姉ちゃん。大丈夫?」
ぐったりとしたお姉ちゃんを揺さぶる。うめき声を上げながらお姉ちゃんは私を見た。哀れなので涎をハンカチでぬぐってやる。
「あ、あやちゃん・・・?大丈・・・夫?」
この馬鹿は・・・開口早々それか。だから頭の回転がとろいのだ。もう少し利害を考えて行動してほしいものである。
「お姉ちゃんってさ、馬鹿だよね。本当に馬鹿。だいっきらい。」
あれ?私何言ってるんだろ。柄にもないことをやったせいでテンションがおかしくなったみたいだ。頭ではストップをかけているのに口がもうとまらない。
「小さい頃から私の前に出てきてウザったいよ。お姉ちゃんのせいで私はつらいの!お姉ちゃんが私のために動いてくれることは私の重荷なの!もうやめてよ!私を影にしないで!私の前から消えてよ!」
なんと身勝手な思想だろう。口に出すと改めて実感する。まさに逆恨み。低能の中の低能。なんてことはない、私も猿だったということだ。臆病で身勝手な猿だ。嫌気がさす。さあ、お姉ちゃん。私に愛想を尽かしてくれ。もう太陽のそばにいることが辛いんだ。
「ごめんね、あやちゃん・・・そんなことを考えていたんだね・・・辛かったね・・・ごめんね・・・」
お姉ちゃんは私の方に弱弱しく腕を伸ばしてくる。近づくと首に腕を絡めてそのままべしゃりと床に這いつくばった。くすぐられすぎて体力がもうないらしい。哀しくなるくらいぼろぼろだ。
「私、あやちゃんが何を考えてるかよくわからなくて・・・お姉ちゃんとしてあやちゃんを守ってあげようと思ってずっとこれまで色々やってたの・・・でも、迷惑だったんだね、ほんとにごめんね・・・馬鹿なお姉ちゃんで・・・ごめんね・・・」
また泣いてる。人前で泣ける人って本当に羨ましい。私はしゃがみこんでお姉ちゃんを抱きしめた。
「迷惑だったよ。だからもういいんだ。私お姉ちゃんの陰に隠れるのはもうやめるよ。お姉ちゃんの負担にならないようにするから・・・だから・・・」
「もう私のために頑張って傷つくのはやめて。」
私はお姉ちゃんが嫌い。お姉ちゃんは馬鹿だから。馬鹿で私の嫌いなお姉ちゃんに私はずっと憧れてたんだってやっと気が付けたよ。
「ずっとありがとね、お姉ちゃん。」
パソコンから書くのが久しぶりであげてしまいました。申し訳ないです…
今回がハッピーエンド、エロはなしのルートです。次が正真正銘のラストになる予定です。更新遅くてすみません。
>>9
読んでくださってありがとうございます。
>>10
はい、レズレイプです。いいですよね、レズレイプ。
読んでくださってありがとうございます。
はよ
嫌い。いや、その表現は的確ではないかもしれない。お姉ちゃんが存在している以上私は存在が許されない。全部お姉ちゃんが悪い。私は悪くな
い。今回だって勝手にお姉ちゃんが来たわけだ。それで勝手に巻き込まれている。私の知るところではない。そうだ。私には関係ない。
私はゆっくりと起き上がった。ならべく音をたてないように、気配を[ピーーー]ように。こういったことは得意だ。いつもやっているから。 お姉ちゃんをなぶっている猿どもはいじめに夢中で私に気が付いていない。扉にそっと近寄り・・・
「ガタッ!」
一斉に私に目が向けられる。なんだ?何が起きた?足元を見ると私の携帯が落ちていた。お姉ちゃんに言われいやいや撮ったプリクラの中の彼女が私をあざ笑っている。
「おいおい、バック~。それは屑すぎるんじゃないのぉ?おねえたまはあんたを助けに来たんだよぉ?」
腰巾着が喚きだす。なるほど、自分が屑なだけあって人のそういう行為には敏感というわけだ。見下げ果てた根性である。ゴリラがこっちにくる。走って逃げるか?いや、追いつかれたら・・・ごちゃごちゃ考えている間に私はつかまりお姉ちゃんの前に跪かされた。随分とぐったりしたお姉ちゃんをレズ女が揺さぶる。
「ねぇ、かいちょー。この卑怯者にウチら罰を与えようと思うんだけどどう?かいちょーが決めて」
「あ、あやちゃんには手を・・・ださないで・・・わたしが・・・」
変態の言葉を遮りお姉ちゃんは弱弱しい声で殊勝な言葉を述べた。爆笑が起きる。それはそうだ。この状況下でこの姉妹の違いだ、第三者視点から見れば愉快極まりない。
「だそうだからさ、あ~や~ちゃん。」
変態が私の顎に手を当てる。気色悪いことこの上ない。
「貴女が選んでいいよ。罰を受けるかそれとも・・・」
「一緒にかいちょーをいじめるか。」
こいつは本物の屑だ。最低の変態。私にだって・・・私にだって・・・でもここでもし罰を選べばそれはこいつの意向に背くことになるだろう。そしたらさっきよりもっとひどい目に合うかも知らない・・・怖い。
お姉ちゃんの方をちらりと見ると諦めた顔で私を見ている。なんだ、その顔は。その目は。目が合う。口が小さく動いた。
「い・い・よ」
ああそうかよ。それでいいんだな。最初からお姉ちゃんは私になんて何の期待もしてない。私を守るとか自分の自尊心を満たす道具に過ぎないんだ。ならいいよ。お望みどうりにしてやる!
「お姉ちゃんをくすぐらせて!私弱点も知ってるし効果的ないじめ方もわかるよ!だからおねがい。」
ゆっくりとお姉ちゃんは目を閉じた。止まらない嘲笑の中私は自分の中の何かが死ぬのを感じていた。
「じゃあ実演してもらおうかな。あ、私達が不合格だと思ったらその時点でバックのことをくすぐり[ピーーー]からそのつもりでね。」
言われなくたって手加減するつもりはない。そんなことをして私に何の得がある?私はお姉ちゃんの上履きを脱がしにかかった。びくりと足が痙攣する。やはり弱点を責められるのには抵抗があるのだろう。しかし諦めているのか特に暴れたりなどはしない。
「へぇ、かいちょーは足が弱点なんだぁ。これは見落としてたなぁ。さくら失敗したねぇ。」
「いいじゃん。電気あんまの方がキモチヨクさせてあげられるし。」
ゲス共の会話が遠くに聞こえる。白いソックスに包まれた足。その足裏にそっと人差し指を立てる。びくっと足が動き反射的に引っ込めようとするがゴリラの力には勝てない。そのまま指をつぅーっと動かす。お姉ちゃんがばたんばたんと悶絶する。
「あ、あやちゃん。やめっ・・・」
「やめない。」
黙らせたくて一気に引っ掻いた。ゴリラ越しに首をお姉ちゃんがのけぞらせこっちに腕を突き出してるのが見える。
「おーっ、すごい効き目!これはさっき責めなかったの本当にもったいなかったなぁ・・・ねぇ、かたっぽかしてよ。」
私は左足、レズ女は右足を責めることになった。まあどうでもいいが。
「ねえ、かいちょー。どんな気持ちかなぁ?助けに来た人間に痛めつけられるって?」
「・・・」
「き・い・て・る・の・か・な・ぁ?」
「ふんぎぃいいいい!!」
ニコニコしながら足の裏をがりがりと引っ掻く。お姉ちゃんは頭を抱えて腹筋のような動きをしている。申し訳ないが少し面白い。
「あふ、あy、あやちゃんが無事なら・・・お姉ちゃんだから・・・わたしはそれひゅうう!!」
「つまんないなぁ。バック。なにぼーっとしてるのぉ?早くくすぐりなさいよぉ。手が止まってるよぉ?まこもやればぁ?
私はやっぱりかいちょーのかわいいお耳をいじめることにするよぉ。」
少し離れてみていた賢い猿がこちらに来る。外の様子を気にしていたようだ。座り込むと同時にソックスを速攻で脱がした。
「こっちのほうがくすぐったいっしょ。」
まあそうだと思う。しかしこいつはあまり表情を出さない。もしかしたらいじめには実はあまり加担したくないのかもしれない。そう思っていると唐突にお姉ちゃんの足の指を押さえつけくすぐり始めた。
「ああああああああ!!!やべてぇえええええ!!!やだあああああ!!くすぐったいいいいい!やめ!ゆびひいいいい!」
「むぅ・・・難しいなぁ。すごい暴れる・・・足指の動きを止めれば効果的だと思うんだけどなぁ・・・」
あっけにとられてしまった。なるほど、こいつにとっていじめはゲーム感覚なのか。理解した。レズの視線を感じるので私も作業に戻る。隣にならい靴下を脱がそうとすると
「あひひひひひひ、あ、あやじやああんn!たす!たすけ!だずけでえええ!!」
今更何を言ってるんだ?もう戻れない。もう止まれないよお姉ちゃん。だからいじめてあげる。壊れてもらう。靴下を脱がし終わった私はお姉ちゃんの足の指の当たりをこそこそといじくる。ここがお姉ちゃんの一番の弱点なのだ。小さな小さなころじゃれあってくすぐりあった頃私が見つけたお姉ちゃんの秘密。完璧なお姉ちゃんの弱み。ねえ、お姉ちゃん。くすぐったいかな?もっと乱れて。私だけが知ってるお姉ちゃんを見せて。
「こちょこちょ・・・ねえ、どうかいちょー?よく見て。妹のあの目・・・貴女をくすぐること楽しんでるよぉ・・・ほら・・・かいちょーは守ろうとしたのに・・・裏切っていじわるしてるよ・・・どんな気持ち?ねえ・・・」
「あひゃひひひいっははっはは!!!あやじゃああああああんんん!!やだぁああああああ!やめろおおおおおおおお!なんでわだじがあああああ!あああああああ!!!!」
お姉ちゃんが急に喚きだす。うるさいなあ。どうせ何の抵抗もできないんじゃん。ほら、足の指の間とかどうかな?一本一本押さえつけてくすぐってみる。必死に指を曲げて私の侵入を拒むが力づくでこじ開ける。逆らうことは許さない。
「おねえちゃぁん・・・ねえくすぐったいおねえちぁん?指の間はどうかなぁ?ここはどう?ここはぁ?こちょこちょこちょこちょ・・・」
「ああああああああああ!!!!うあああああああ!!!びゃあああああ!!!くしゅぐったあああいいいいいい!おかあさああああんんん!!あやのおおおおおおおおお!!!!やめろおおおおおお!!!」
「やぁめぇなぁいよぉ??わたしはお姉ちゃんのことが嫌いなんだぁ・・・ふぅー・・・小さい頃から嫌いだったのぉ・・・」
レズ女はさっきからお姉ちゃんにキスでもしてるみたいに耳元から離れない。まあどうでもいいや。今はたまらなくお姉ちゃんをいじめていることが楽しい。人生で一番楽しいかもしれない。私はお姉ちゃんが嫌い。お姉ちゃんは馬鹿だから。馬鹿で私の嫌いなお姉ちゃんを私はずっといじめたかったんだ。やっとそれに気が付けたよ。
「わたしだってあんたのことなんてええええええあひゃやひゃはやはやあああ!だいっきらいだあああああああああああ!!!!!」
足にそっとキスをしながらつぶやく。
「私はお姉ちゃんがダイスキ。だいすきだよ・・・」
>>13
遅くなりました、ごめんなさい
これでおしまいです。読んでくださってありがとうございます。非常に個人的には微妙な終わり方になってしまいましたが完結が目的だったので目標達成です。お付き合いいただきありがとうございました!
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