霞「ああ~肩こってつらいわ~」 (47)
霞「ほんと、胸なんてなんであるのかしら~」ボヨンボヨン
巴「…くっ!」
初美(これ見よがしに揺らしやがって)ビキビキ
初美「どうせすぐ垂れるのですよー」ボソッ
霞「んん~?初美ちゃんな~に?」
初美「はいはい、おもちが大きくてうらやましいですー」
霞「あらあら、いいことばかりじゃないのよ?ここまで大きいと肩が凝ってね」
巴(まったく白々しい)イライラ
小蒔「なんの話をしているんですか?」
霞「あら小蒔ちゃん。私たちのような人は辛いわねって話しをね」バインバイーン
小蒔「?」ポヨン
巴「それじゃあ、私たちはもう寝ます」テクテク
初美「せいぜい年取ってから垂れて絶望してください」テクテク
小蒔「あ、では私も。おやすみなさい、霞ちゃん」テッテッテ
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霞「おやすみなさい……はぁ」
霞「いつまでこんな嘘を続けなければならないのかしら…」ボールハズシ
霞「だいたいこんなものが人間の胸なわけないじゃない」ストーン
説明しようッッッ!!!霞さんはおっぱいお化けなどではないッッ!!むしろ72ッッッッ!!!
あまりの胸の無さに自虐混じりでつけたバレーボール胸という真実を打ち明けることが出来ないでいるのだッッッ!!
霞「肩だって凝るわよ。こんな重い物をぶら下げてたら」
霞「この一人の時間だけが休めるときね」スヤスヤ
~翌朝~
霞「んん~。今日もいい天気。さーて、早く朝食を食べに行きましょうか」
霞「おっとっと。ボールボール…って、ない!?」
霞「ない!ないない!私のボールは!?」
霞(そ、そんな…これが今まで嘘をつき続けていた私への罰だとでも言うの…)
霞「…いえ、逆に吹っ切れたわ。やっとあんな窮屈な生活から抜けられるんだわ。笑われようと構わない!」
霞「おはようみんな!!今日も元気に一日がんばろーー!」ガラガラ
春巴小蒔「「「…」」」ポカーン
霞「…えっと、みんな?驚かないでね?実は今までの私の胸は…」
春巴小蒔「「「キャーーーー!男の人ーーー!」」」
霞「…はい?」
巴「いったいどこから入ったんですか!」
春「巫女さん達を集めて。姫様は絶対に死守」
小蒔「春ちゃん、私達食べられてしまうんでしょうか?」ウルウル
春「大丈夫、そんなことはさせない。姫様は私たちが何があっても守る」ギュッ
巴「直ちに出ていきなさい!ここは男性は立ち入りを禁じられています!」
霞「ち、違うわよ!私よ!霞!」
巴「一目で分かる嘘をつかないでください!」
明星「お待たせしました!あれが無断で立ち入った男性ですか」
霞「そんな…っ!明星ちゃんまで…」ガーン
小蒔「怖いです…霞ちゃーん!助けてー!」
霞「だから霞は私…」
春「問答無用。姫様には指一本触れさせない」
霞「ば、ばかーーー!」タッタッタ
………………………………………………………………
霞「…みんなのバカ」グスン
霞「胸が無いくらいで私が分からなくなるなんて、胸でしか判断してなかったっていうの!?」
霞「でもあれでは帰るわけにはいかなくなったわね…これからどうしましょう」
豊音「うわーん!うわーん!」
霞「ん?あそこで泣いている背の高い子は確か…二回戦で戦った姉帯豊音さんだったかしら?」
豊音「みんなーー!どこーー!」ウワーン
霞「あの、どうかいたしましたか?」
豊音「ううぅ…みんなが、ちょっと目を離したらいなくなってて…それで…」グスッ
霞「なるほど、はぐれてしまったんですね。それなら一緒に探しましょう」ニコッ
豊音「え?本当ですか?でも…ご迷惑じゃ…?」
霞「そんなことないわよ。あなたが泣いていると私も悲しくなるもの」
豊音「あ、ありがとーー!」ダキッ
霞「あらあら」ナデナデ
霞「さて、どこから探しに行きましょうか?」
豊音(さっきは思わず抱き着いちゃったけど…よく考えたら私、男の子と触れ合うのなんて初めてだよ)カアア
霞「大丈夫?顔が赤いですよ?どこか具合でも?」
豊音「い、いえ!お気遣いなく!」ブンブン
霞「そう?まあいいわ。それより、どこではぐれてしまったの?」
豊音「えっと…確かみんなで公園にいて…焼き芋屋さんの声が聞こえて私が追いかけちゃって…」グゥゥ
豊音「うわっ///えっと///」
霞「あらあら」クスッ
豊音(お腹鳴っちゃった//ちょー恥ずかしいよー//)カアア
豊音「実はお金もないまま飛び出しちゃって…//」
霞「そうなの。じゃああそこのクレープ屋さんで何か食べましょう」
豊音「でも私持ち合わせが…」
霞「遠慮しないの。じゃあこうしましょう」
豊音「?」
霞「あなたがみんなと合流出来たらもっと美味しいものを買ってくれる。これで決まりね!さあ、行きましょう」テクテク
豊音「ま、待ってよー」
エイスリン「トヨネー!」
胡桃「おーい!豊音ー!」
シロ「見つかった?」
エイスリン「イナイ」
胡桃「こっちもまだだよ」
シロ「そっか…」
胡桃「まったく。焼き芋買ってくるって言っておきながら財布は忘れるし、焼き芋屋さんにはいないし」
エイスリン「トヨネ、オッチョコチョイ!」
塞「おーい!みんなー!」タッタッタ
胡桃「塞!豊音は見つかった!?」
塞「それが…見つかったんだけど」
シロ「何かあったの?」
塞「豊音が…男の人と一緒にいた」
胡桃「豊音が!?大丈夫なの!?」
シロ「豊音が男の人と…まさか…」
エイスリン「」バッ←誘拐犯の絵
胡桃「確かに、豊音は簡単に騙されそうだし…」
塞「とにかく、こっち!」
豊音「美味しい!ここのクレープちょー美味しいよー!」
霞「あらあら。やっぱりあなたは笑っている方が可愛いわ」
豊音「ふぇぁ///!!?」
霞「ふふっ、可愛い」
豊音(可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた可愛いって言われた…)
霞「そっちのクレープもおいしそうね。私にも貰えるかしら?」
豊音「ええ!?」
霞「私のもあげるから、ね?はい、あーん」
豊音「うぁ//うぁうぁ///あ、あーん//」パクッ
豊音(か、間接キスだよー//恋人みたい//)
霞「私にも食べさせてもらえる?」
豊音「あ、あーん//」
豊音(もう何が何だか分からなくなってきたよー…)
霞「うん、美味しいわ♪あなたのあんなに素敵な笑顔を見られたのも頷けるわ」
豊音(うぅぁ//ううぁぁ//)
霞「あら?豊音ちゃん」
豊音「は、はいぃぃ!」ビクッ
霞「ほっぺにクリームついているわよ?」
豊音「は、はい!」
霞「とってあげるわね」フキトリ
豊音「ふぇぇ//」
霞「えい」パクッ
霞「うん、美味しいわ」
豊音「ふきゅぅぅ」バターン
霞「と、豊音ちゃん!?」
胡桃「ああ!豊音が倒れてる!」
エイスリン「トヨネ、ピンチ!」
塞「やめなさい!そこの男!」
霞「え?わ、私?」
胡桃「惚けたって無駄だよ!豊音に何をするつもり!」
霞「いや、私は…」
エイスリン「ケーサツ!ヨブ!」
霞(まずいわね…豊音ちゃんが倒れてしまった以上弁明は出来ない。でも豊音ちゃんはお友達と再会できた…それなら)
霞「三十六計逃げるに如かずよ!」タタタタタタ
塞「くっ!逃がすか…って早!」
胡桃「まあ豊音は無事なようだし、良かったよ」
エイスリン「イッケンラクチャク!」
塞「しっかし豊音は…」
豊音「zzzz」ニヘラ
胡桃「幸せそうな顔で寝てるね」
塞「シロー、豊音は無事だよー?」
シロ「…」
塞「シロ?」
シロ(さっきの人…どこかで見たような…?)
霞「…逃げられたようね」タタタタタタ
霞「バレーボールが無いと走るのがこんなに楽だなんて…何だか楽しくなってきたわ」
霞「久しぶりに本気で走ってみましょう!」タタタタタタ
霞「すごいすごい!早い早い!」
末原「ん?」
霞「あら?」
どんがらがっしゃーん!
霞「いたたたた」サスリサスリ
霞「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
末原「いてててて。へ、平気や。こっちこそすみません。全力疾走していたもので」
霞「いえ、私の不注意で…」
末原「って、こんなことしとる場合やない!早く逃げ…痛…っ!」ズキッ
霞「大丈夫ですか!…足腫れてますね。これでは動けないですよ」
末原「ぐぅ…でもこのままじゃ…」
赤阪「すーえはーらちゃんっ!」
末原「くっ、追いつかれたか」
赤阪「さーて鬼ごっこは終わりやで。私と楽しいことしようや」ケッケッケ
末原(今の足じゃ、これ以上走るのは無理やな…)
末原(こ、ここまでか…)
霞「いくのんちゃん?」
赤阪「なんや、今いいところなんや。邪魔せんといてや」
霞「いくのんちゃん」
赤阪「だからなんや!やっと捕まえた獲物、誰にも渡さへん…よ…」
霞「やっほ」
赤阪「…ぬわぁぁぁぁ!何であんたが!?その恰好は!?」
霞「やっと気づいてくれる人が」ジーン
霞「って、そんなことではなくて。いくのんちゃんはここで何をしてるの?」
赤阪「い、いやぁ…今日はいい天気ですなー」ダラダラダラ
霞「そうね。涼しくていいお散歩日和ね。あら?何故そんなに汗をかいているのかしら?」
赤阪「は、ハハハ。さーて帰ろか末原ちゃん」
末原「あわわ」ブルブル
霞「待ちなさい」ガシッ
赤阪「な、何でしょうか?」
霞「末原さんは私が連れていきます」
赤阪「え”!?なんで!?」
霞「さっき走っていてぶつかってしまいまして。怪我をしたようだから私が病院に連れていきます」
赤阪「わ、私が連れて…」
霞「いくのんちゃん?」ニコッ
赤阪「あわわわわ」ガクガク
霞「さあ、行きましょうか末原さん」オヒメサマダッコ
末原「いや、ちょっと///」
赤阪「ああああ!お姫様抱っこなんて私でもまだ…」
霞「いくのんちゃん」
赤阪「ほ、ほなさいならー。達者でなー」ビュン
霞「はぁ、まったく困った人ですね」
末原「あ、ありがとうございます」
霞「どういたしまして、でいいのかしら?さて、行きましょう」
末原「あの…代行とお知り合いなんですか?」
霞「ええ。ちょっと古い付き合いですよ。あの子いつもああでしょ?よく懲らしめていたのよ」
末原「代行を懲らしめるなんて…と、それより、あの///そろそろ降ろしていただけると//」
霞「なぜ?」
末原「いや、恥ずかしいですし//もう代行もいないので」
周囲「ヤダーカワイイークスクスクスオヒメサマダッコヨー」
霞「その足じゃ歩くのは無理よ。お詫びだと思って、ね?」
末原「お、重いでしょうし//」
霞「まったくそんなことはないわよ」
霞(私のおっぱいお化け時代に比べたら羽のようだわ)
霞「こんなに軽いんじゃ簡単に攫われるわよ。末原ちゃんは本当に女の子らしくて可愛いから」
末原「じょ、冗談はよしてください///」
霞「なんなら、このまま私が攫ってしまおうかしら?」
末原「ふぇぇ///!!?」
霞「冗談よ。いちいち反応が可愛いわね。いくのんちゃんがご執心なのも頷けるわ」
末原「ううぅ」プシュー
霞(あれ?そういえばこの子は私が石戸霞だって気づいているのかしら?)
霞「そういえば末原ちゃん、少し聞きたいことがあるのだけど…」
洋榎「恭子!見つけたで!無事か…な、なんやと!?」
末原「主将…」カオマッカ
洋榎「た、大変や…恭子が…恭子が…」
洋榎「男に襲われとるーーーー!」
霞「ええええ!?」
洋榎「何であんたが驚いてるんや!」
霞「いえ、どっちにツッコんだらいいかと…」
末原「主将!それは違います!」
霞「そうです!私は女ですよ!」
洋榎末原「「え?」」
霞「末原ちゃんまで!?私は女です!」
末原「そんな嘘言わなくていいですよ。あなたの勇姿を見ていて私…その…//」ポッ
洋榎「おのれー!襲うだけでは飽き足らず恭子を誑かすとは!絹!来るんや」
絹「呼んだ!?お姉ちゃん」シュイン
洋榎「恭子がピンチや!キックや絹!」
絹「末原先輩が!?了解や!」
絹「チェストオオオ」ブン
霞「うわぁぁ!なんでこんなことにーー!」タタタタタタ
末原「あぁん//まってくださいぃ///」
霞「はぁはぁはぁ…ようやく…撒いたわね…」
霞(今日は災難だわ。永水のみんなには追い出され、豊音ちゃんの友達にも誤解され、末原ちゃんの友達には○されかけ…)
霞「この調子だと全国二回戦で戦った人みんなと会ってしまったりして…」
霞「…逆に会いに行ってみようかしら?そうね!そうしましょう!もしかしたら私だとわかるかも知れないし!」
霞「そうと決まれば行きましょう」テクテクテク
霞「ここに清澄高校の人たちがいるらしいと聞いたのだけど…」キョロキョロ
久「」テクテクテク
霞「あの人は確か…清澄の部長さんだったかしら?聞いてみましょう」
霞「すいませーん!」
久「はい?」クルッ
霞「えっと、あなたは清澄高校の麻雀部部長さんですよね?」
久「はい、そうですけど?」
霞「私、あなたの高校の宮永咲さんに少しお話がありまして」
久(何かしらこの人?咲に用事…そういえばこの人どこかで…)
久(あっ!誰かに似てるかと思ったら…)
霞「申し遅れました、私は石戸かすm…」
久「分かりました。咲に用事ですね。どうぞ、こちらです」テクテクテク
霞「えっ?ちょっと…」
久「咲も喜びますよ。ありがとうございます」
霞「は、はあ…?」
霞(私宮永さんに喜ばれるようなことしましたっけ?)
久「みんなただいまー!」バン
優希「部長お帰りなさいだじぇ!」
まこ「もっと静かに登場できんのか?」
咲「お帰りなさい、部長」
久「はいはい。それより咲、あなたにお客さんよ」
咲「私に?誰です?」
久「こちらですよ」
霞「こんにちは」
咲「!?」ガタッ
霞「お久しぶりです、宮永さん」
咲「あ、ああああぁ」ワナワナ
霞「えっと…私のこと覚えているかしら?」
咲「わ、忘れるわけ、無いよ…」ワナワナ
霞(やった!私だとわかる人がまた一人…)
咲「お母さーーん!」ダキッ
霞「そうよ、私がお母さんよー………はい?」
咲「会いに、来てくれたんだね」グスッ
久「やっぱりね、誰かに似てると思ったら」ウンウン
優希「咲ちゃん…よかったな」グスッ
まこ「偶には久も良いことするんじゃな」
久「偶には、は余計よ!まあここはお邪魔にならないように私たちはお暇しましょうか」
咲「お母さーん!」ウワーン
霞「………………………」
霞「違うわよーーーー!」バシッ
咲「きゃっ!」
優希久まこ「「「!?」」」
やっぱこうなるか
霞「誰があなたのお母さんよ!私は…っ!」
久「この人でなし!」
霞「ええ!?」
まこ「自分の娘に向かって何てことを…覚悟は出来とるんじゃけえのう?」
霞「えええ!?」ガーン
霞「違うのよ!本当に母親じゃないの!」
咲「…まだ、怒ってるんだね」
咲「でも私は、もう一度お母さんと暮らしたいよー」ウワーン
優希「ここまで慕ってくれる娘になんて態度をとるんだ!母親とはいえ許さないじぇ!」
霞(ああ、もう何が何だか…)
照「咲ーーー!愛しのお姉ちゃんが会いに来たよーーー!」バンッ
和「お姉さんはすっこんでいてください!マイラブリーエンジェル咲さん!只今戻りました!」
咲「」ウワーン
照和「「…誰だ咲(さん)を泣かせた野郎はーー!」」
優希「そこにいる人でなしだじょ!」ビシッ
霞「」
和「あ”ー?てめえかこら?生きて帰れると思って…」
照「お、お母さん…」
和「ジュリア・ロバーツ似のお母様、私に咲さんをください!」ドゲザァ
霞「」
久「なんて変わり身の早さなの」ゴクリンコ
照「お母さん、どうしてここに?お母さんもやっぱり意地を張ってるのに耐えられなくなったの」
霞「」
まこ「違うんじゃチャンピオン。この人は…いや、こいつは、咲を自分の娘じゃないと言い放ったんじゃ!」
照「う、うそ…っ!私レベルに咲好きなお母さんがそんな…」ガーン
まこ「あそこで泣いてる咲が何よりの証拠じゃ!」
咲「ごめんなさいお母さーん!」ウワーンウワーン
照「どういうことお母さん!?」
霞「」
照「なんとか言ったらどうなの!」
和「よーちよち咲ちゃーん。私が新しいママですよ~」
咲「和ちゃん」グスン
和「あんな母親のことは忘れて私にいくらでも甘えてくださいね~」ヨチヨチ
照「何やってんだピンクーーー!」ドガシャア
和「なにって、傷心の咲さんを慰めようと…」
照「ゆ゛る゛ざん゛!!!咲のお母さんには私がなる!」
和「あなたはお姉さんでしょうが!」
ワーワーキャーキャードタバタバキバキ
霞「……帰りましょう」トボトボトボ
霞「結局私だと気づいてくれたのはいくのんちゃんだけだったか…」
霞「何だかへこむわ…だいたい、分からないならまだしもみんなして男だとかお母さんだとか…もういや…」
霞「みんなの所に戻りましょう、何とか説得してみせるわよ」
霞「今日はどっと疲れたわ。帰りは電車にしましょう」
~満員電車内~
霞(電車って初めて乗ったけど、狭苦しいところね)ギュウギュウ
霞(これであの胸をぶら下げていたらと思うとたまったものじゃないわ)
ハギヨシ(おや?あの方…ふんふむ、偶にはああいった小柄な殿方も良いかもしれませんね)ジュルリ
霞(目的地まではあと何駅…っ!)サワッ
霞「!」バッ
乗客「?」
霞「あ、いえ…何でもありません」
霞(確かに今おしりに何かが触れた感触が…)
ハギヨシ「」サワサワ
霞「ひぅっ!」バッ
霞(やっぱり痴漢…っ!でもどこから?)
ハギヨシ(ふふふ、私の執事滅法にかかればこの程度の状況で身を隠すのは容易いこと。しかし反応が可愛らしいですね。ますます燃えてきましたよ)サワサワ
霞「この…っ!」
ハギヨシ(うっひょひょ。反応がたまりません…ああいう男の娘のおにんにんを握るという長年の夢、ここで叶えてしまいましょう)
ハギヨシ(うひょー!)スカッ
ハギヨシ(…あれ?)
霞「捕まえたっ!皆さん!この人痴漢です!」ガシッ
乗客「」ザワザワ
ハギヨシ(わ、私が目測を見誤った!?いや、そんなことよりもこの状況を打開しなくては)
ハギヨシ(幸い、このような状況を打破する方法は日夜検討を続けて参りましたのでね)
ハギヨシ「どうかなさいましたか?」キラン
霞「あなた、私に痴漢しましたよね?」
ハギヨシ「いえいえそんな滅相もない。誰かのカバンでもあたっていたのでは?」
ハギヨシ「誰か私が痴漢していると目撃した人はいらっしゃいますか?」
乗客「」ザワザワダレカミテネーノカヨ?シラナイワヨザワザワ
霞「くっ…っ!」
ハギヨシ(どうやらもうひと押しですね)
ハギヨシ「第一私は男性ですよ?男性に痴漢するわけないではないですか。私にはこの様に妻もいますからね」トウカトツーショット
ハギヨシ(くっくっく、完璧だ。普通ホモだなんて疑われない。まして既婚者がホモなどとは誰も…っ!完璧な戦略ですね)
霞(…また…またなのね…どいつも、こいつも…っ!)ワナワナワナ
霞「私は、女よっっ!!!」
ハギヨシ「…ん?んん~?聞き間違ったかな~?」
ハギヨシ「失礼、今なんと?」
霞「私は女です!!」
ハギヨシ「ひょ、ひょえ~~~!」ガクガクブルブルビショビショ
霞「何がそんなにおかしいのよ!」
ハギヨシ「つ、つまりは私がさっきおにんにんを握ろうとして失敗したのも初めからなかったからッッッ!!???」ジョバー
ハギヨシ「こ、この私が女などに痴漢してしまうとは…」ガクッ
乗客「」コイツミトメタゾートリオサエローワーワー
霞「はは、ハハハハハ」
霞「どうして…どうしてなの…」トボトボ
霞(胸が無くなっただけでこんな扱い…やはり今までの私への天罰なの…?)グスン
霞「もういやよー」ウワーン
俺「おや?」
霞「」グスングスン
俺「どうしました?なぜ泣いているんです?可愛いお顔が台無しですよ?」キラーン☆
霞(今度は変質者のような顔をした人…やっぱり天罰なのね。もう、いいわ…)
霞「…好きに、してください」グスン
俺「ほあぁぁ!?そ、そんな…イヤーコマッタナー…とりあえずそこのホテルで休憩でも…」
初美「霞ちゃんに何してんだゴラァァ!」ドゴン
俺「みぎゃああああ」
初美「まったく、こんな時間に一人で外を出歩いてたら危険ですよ?…なに泣いてるんですか霞ちゃん?」
霞「…初美ちゃん?わ、私が分かるの?」グスン
初美「寝ぼけてるんですか?帰りますよ、霞ちゃん」
霞「は、初美ちゃーん!」ダキッ
初美「うわわ!く、くるし…くない?あれ?おもちは!!?」
霞「うわーん!」
巴小蒔春明星「「「「申し訳ありませんでした」」」」
霞「いえ、こちらこそ。今まで嘘をついていたから罰があたったのよ」
巴「そりゃあ一日であのおもちが無くなったら誰でも疑いますよ」
霞「それよりまずあんなおもちが存在することを疑ってよ!」
春「姫様みたいな例もあるし、ありえなくはないと思って」ポリポリ
小蒔「?」ポヨンポヨン
霞巴初美「「「くっ」」」
初美「…ぷっ、あはは!霞ちゃんがこっち側なのは新鮮なのですよー」
霞「今まで騙していてごめんなさい。こんな私とでもまた仲良くしてくれると嬉しいわ」
巴「そのぐらいで嫌ったりしませんよ。逆に今までよりもっと仲良くなれそうです」
霞「巴ちゃん」ジーン
春「これで一件落着…と行きたいけど。霞、お客さん」
霞「はい?誰かしら?」
春「外にいる」
ギャーギャーワーワー
霞「騒がしいわね。はーい!」ガラガラ
豊音「霞さん!シロから聞いたよー!約束通り美味しいもの奢るよー!ま、また食べさせあいっこを//」
末原「霞さん。これ、代行がお詫びのしるしにって…そして私も、霞さんに会いたくて//この後一緒にディナーでも//」
豊音「ええー!霞さんは私とこれから食事に行くんだよー!」
末原「何言ってんや!私が先や!霞さん、あなたの男気に惚れました!私と付き合ってください!」
豊音「なああああ!?なにいってるんだよー!」
咲「お母さん、私はやっぱり一緒に暮らしたい!また一緒に麻雀したい!戻ってきてよー」ウエーン
末原「なにーー!?こ、子持ち!?ど、どういうことや!?説明しい!」
春「この人たちの処理、ちゃんとしておいてね?」
霞「ははっ、ハハハハハハハハ!」
カン
皆さん、バースデーケーキのご予約は済ませましたか?
私は手作りにしようと思っています
乙 良いノリだった
俺……
咲豚の書く典型的なきめえSSだったな
HTML速攻依頼しろ
またお前かどんだけ好きなんや永水
そして毎回出てくる俺はどうにかならんのか
乙乙 面白かったよ
また書いてね
乙
細かいけど霞さんて初美ちゃんじゃなくてはっちゃんって呼んでなかったっけ?あれ、思い違い?
乙
ただ同一人物かどうか分からんが50レス以内で終わるスレ多すぎるから霞ss総合スレ立てたら?ちょっと小だし多すぎないかい?
>>38
やっぱり小出しって迷惑でしたか?まだ来たばかりなのでここのことよく知らなくて…
では明日からは 霞さんの誕生日を祝うss のタイトルで全てやることにします
残り五つ、宜しければお付き合いください
>>37
そうでしたか、申し訳ない
そこは脳内保管でお願いします
性懲りもなくまたこんなクソSS書くのかよ…
ホント咲豚って奴らは…
別に小出しでも問題ないと思うよ
全く違う話なんだし
残りの話も楽しみにしてる
真面目な受け答えしてて草不可避
ぶっちゃけあんまり面白くないわ
俺ネタ正直寒いし何か二次創作しか知らないさそうだし
短いSSって何が悪いの?
乙
俺くん結構好きなんでまた書いて欲しい
>>34
こんな典型的なSSがあるかww
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