希「リンデレラ」 (67)


希「むかーしむかしのそのまた昔。
そのまた昔のつい最近」

希「あるところにリンデレラという娘がおったんやって。」

希「リンデレラは意地悪な二人の姉と継母に毎日のようにいじめられていたそうな」

希「おお、かわいそうなリンデレラ」


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凛「ああ、今日もお掃除たいへんだにゃあ」

花陽「手伝うよ!リンデレラ!」

凛「わあ!ありがとうかよちんお姉ちゃん!」

絵里「ストップストップ!
花陽!私達は意地悪な姉役なんだから優しくしちゃだめよ!ただのいい姉じゃないの!」

花陽「うぅ、でも...凛ちゃんカワイソウ....」

絵里「あと凛!花陽の役名はハナスタシアよ!かよちんは禁止!」

凛「絵里ちゃんは演技してなくても意地悪にゃー」

絵里「絵里ちゃんじゃなくてエリゼラ姉さんよ!憶えなさい!」

凛「めんどっちいにゃー」

前に花陽のシンデレラネタあったよね。
同じ人かな?

にこ「あ~!ちょっとリンデレラ!ここ!ホコリが残ってるわ!掃除し直しよ!」

凛「継母役のにこちゃんは演技にしても厳しすぎにゃ!凛疲れて死んじゃうよ!」

にこ「うっさいわね!主役だからっていい気になってんじゃないわよ!あたしにはこんな役似合わないのに!さあ掃除掃除!!」

凛「こんな辛い主役嫌にゃー!!」


花陽「にこちゃん、シンデレラ役やりたかったんだね.....」

絵里「悲しいことに意地悪な継母役はどハマりだけどね....」

にこにーには赤ずきんがぴったりにこ

期待

>>5
真姫ちゃんに食べられちゃうんですね

にこ「私達は高級フレンチを食べてくるけど、あんたの昼ごはんはそれよリンデレラ!」

凛「わーっ!!ラーメンにゃ!
にこママ作ってくれたの?ありがとにゃ!!」

にこ「勘違いしないでよね!私達はそれよりもーーーっと美味しいもの食べてくるんだから!!」

凛「にこママが作るラーメンより美味しいものなんて無いにゃー!」


花陽「でもちょっと優しいですね」

絵里「世界観ぶち壊しの優しさね」

希「そんなある日、シンデレラの家に舞踏会の招待状が届いたやん」

希「その舞踏会は王子がそこで妃を選ぶという特別な舞踏会だったんやね」

にこ「やったわ!!遂にビッグチャンス到来!!にこが王子のお妃様になれる未来はすぐそこよ!」

絵里「お母様には悪いけど、選ばれるのは私かしらね。見てこの綺麗な金髪。王子の目を惹くに決まっているチカ!」

花陽「花陽はどうせ選ばれないから...
ご飯いっぱい食べたいな」

凛「そんなこと無いよ!かよちんすごく可愛いもん!王子様もきっとかよちんのことすきになっちゃうにゃ!」

みんな可愛い

花陽「えぇぇっ、いや、そんなことないし、花陽は王子様じゃなくて、凛ちゃんが....」

凛「? なあに?」

花陽「なんでもないよ!凛ちゃんも綺麗なドレス着ていこうね!」

凛「ドレス!?いや、凛はそういうのは」

にこ「凛は連れていかないわよ?
凛のドレスなんか、ウチにはないじゃない」

絵里「すまんな凛。うちの馬車は3人乗りチカ」

花陽「ええっ、そんな!凛ちゃんだけお留守番なんてかわいそうだよ!」

凛「い、いいんだよかよちん!
お母様もそう言ってるし、ドレスあったとしても、凛には...似合わないし」

花陽「そんなことないよ!
凛ちゃんが行かないなら花陽も...」

にこ「何言ってるの花陽!
あんたも来て王子様と踊るのよ!
家族ぐるみで気に入ってもらわないと!」

凛「そうだよ!かよちんも楽しんでくるにゃ!」

花陽「凛ちゃん...」



にこママは優しいのか野心家なのかわからんな


希「結局、三人はリンデレラを置いて三人で舞踏会へ行ってしまったやん」

希「元気だったリンデレラも、三人がいなくなるとさみしくなっちゃったみたいやね」

凛「いいもん...凛はどうせ...ドレスみたいな女の子が着るものは似合わないし...ていうか凛のは無いんだった...あはは」

凛「ぐすっ。」

穂乃果「ファイトダヨ!!!」スリスリ

凛「あはは、慰めてくれるんだね穂乃果ちゃん....」

穂乃果「ファイトダヨ!!!」

希「穂乃果ちゃんいないと思ったら飼い猫の役やったんか」

希「役柄不足が生んだ悲劇やね」

穂乃果の鳴き声wwww

演技する気ないじゃないですか!

コンコン

凛「ん?こんな時間に誰にゃ?」

ことり「ことりだよぉ!開けて凛ちゃん!」

凛「あっ、ことりちゃんか!
あれ、ことりちゃんって何の役だったっけ?」

ことり「ことりは魔女だよぉ!」

凛「あーそうだったそうだった!待っててね今開けるにゃ....」


凛「開けちゃダメにゃ!
凛この展開しってるよ!開けたら毒リンゴ食わされて死んじまうやつだにゃーー!」

ことり「凛ちゃんそれ違うよ」
希「それ別の話や凛ちゃん」


ことり「凛ちゃん開けて!おねがぁい!」

凛「凛は騙されないよ!ことりちゃん魔女なんでしょ!」

ことり「それは白百合姫でしょー」
希「白雪姫な」

凛「信じないにゃ!ここは明けないよ!」


ことり「....」チッ

ことり「にゃーにゃーさえずってんじゃねえぞ糞猫....」

凛「!?」
希「!?」

ことり「はよ開けろやケチュンケチュンにされてえのか....」

凛「い、今開けるにゃーー!!」ガチャ

ケチュンケチュンww

ことり「やっほーリンデレラ!
ことりだよ!」

凛「な、なにしに来たにゃ」ガクガク

ことり「ふふ!ことりは魔女なんだよ!
コトリーゴッドマザーと呼んでね!」

ことり「今日ここに来たのはリンデレラ!あなたを救うため!コトリーは可愛い女の子を助けたり着せ替えたりするのが大好きなんだよ!!」

凛「嫌な予感がして来たにゃ」

ことり「リンデレラは今、これが無くって困ってるんでしょ!?ジャーーンドレスーーーーー!!!」フリフリー

凛「ラブリーなやつ出てきたーーーー!!!」

凛「嫌だぁーー!絶対似合わないよぉー!!」

ことり「じゃあ一回着てみようよ!
ことりが魔法で作ったドレスなんだよー!」

凛「無理だってー!凛こんなに髪も短いんだよ!?」

ことり「じゃあ一回着てみようよ!ほらー!」

凛「嫌って...うわーーー!いつの間にボタン全部外したにゃーーー!?」

ことり「魔法だよ♪」

凛「ことりちゃんの魔法はさっきから全部手動だにゃ!!」


希「なんやかんやあってドレスに着替えたリンデレラ。」

凛「恥ずかしいよ...やっぱ凛には似合わないよ...」

ことり「これ着ていったら、きっとかよちゃん喜ぶよ?」

凛「それは...そうかもだけど」

ことり「ことり、リンデレラが動きやすいようにこのドレス作ったんだー。ダンスもし放題だよ!」

凛「ことりちゃん....」
凛「...わかったよ。そこまで凛のためにさせて置いて何もしない訳には行かないよね」

ことり「凛ちゃん!」

凛「で、でも本当に...凛にこのドレス似合ってる.....?」

ことり「バッチリだよ!ね!希ちゃん!」

希「うん、ウチナレーターやからなるべく話かけんといてな。いやうん、似合っとるよ?うん、大丈夫大丈夫」

凛「あっでも馬車がない!さすがに歩きでお城までいくのはきついにゃー」

ことり「コトリーに任せて!えい!」

穂乃果「ファイトダヨ!!?」

凛「穂乃果ちゃん!!」

ことり「穂乃果ちゃんを馬(という設定)にしたよ!」

凛「すごい!馬(という設定)になったにゃ!」

ことり「ここにあるお饅頭を荷台部分にするね!えいっ!」

凛「お饅頭の馬車はちょっと趣味悪いにゃ....」

ことりちゃんってすげーわ

ことり「あとこれ忘れてた!ガラスの靴だよ!」

凛「わー!綺麗だにゃー!

ことり「はい、ことりがしてあげられるのはここまで。あとは凛ちゃんが自分で頑張るんだよ!」

凛「うん...ありがとうことりちゃん!
凛頑張るよ!」

ことり「うん♪
じゃあほら馬車に乗って!」

凛「餡子くさいよ!」

ことり「はい穂乃果ちゃん!頑張って引っ張るんだよ?」

穂乃果「...えっと」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ファ、ファイトだよ!!!」

穂乃果「ファイトだよ!!!ファイトだよぉ!!!」

希「こうして馬(という設定)の穂乃果ちゃんは頑張ってリンデレラをお城まで運んでいったとさ」

希「その頃、舞踏会が開かれているお城の一番上の部屋では、女の子に大人気のチャーウミング王子と執事の真木ちゃんがお話をしとったんや」

海未「私の妻を決める日が、遂に来たのですね....」

真姫「そうよ。お客さんは沢山来てるみたいだし、一人くらい王子の目に留まる子がいるはずだわ」

海未「きっとみんな私にメロメロなんでしょうね...」

真姫「演技とはいえ海未がいうとすごく印象悪いわね」

真姫「なんならあたしが王子にお似合いの子を選んで来てもいいわ。どんな妻が欲しいのかしら?」

海未「やはり髪色は明るくて髪型はサイドアップ。元気で行動力のある子がいいですね。」

真姫「まんま穂乃果じゃない...。あんた妻探す気あるわけ...?」


海未「むっ!?真姫!外を見てください!!今着いた馬車です!」

真姫「何よ...。荷台がすごく趣味悪いけど、普通の馬車じゃない」

海未「普通ですか!?女の子が引っ張っているように見えるのですが!?」

真姫「いや馬よ。あれは馬よ」

海未「私がおかしいんですか!?」

真姫「まさかあの子がいいとか言うんじゃないでしょうね?」

海未「ま、まさか!ただ乗っている人に興味が湧きます。行きましょう真姫」

真姫「わかったわ」


ザワザワ

にこ「ん?なんか騒がしいわね」モグモグ

絵里「お母様見て!チャーウミング王子ですよ!王子が出てきたんです!」

にこ「嘘マジで!?」

花陽「お母さんお口にケチャップついてますよ!!!」フキフキ

にこ「い、いけない!ありがとう花陽!」

絵里「きゃー!王子ー!」

海未「ん」チラ

海未「おやこれはごきげんよう、にこ婦人と娘さん達ではないですか。来てくださったのですね、ありがとうございます」

にこ「そ、そんな!(か、かっこいい!やっぱ近くで見ると違うわね!」

絵里「私達は着いて来ただけですチカ!(美しいだけでなくフェンシングやアーチェリーも嗜む王子の風格!素敵チカ!)

花陽「ふぇぇ...(眩しくて花陽は直視できません」

真姫「ちょっとコラァ!デレデレしてんじゃないわよにこちゃん!!」

にこ「げっ、執事は真姫ちゃんだったのね...!!!」

真姫「その年で王子と結婚とか舐めてんの?無理に決まってんでしょでなおしなさい!」

にこ「にこっ....!!」ガーン

真姫「ほらあんたら道を開けなさい!王子のお通りよ!!」

凛「おおー大きいにゃー!」

凛「ていうかガラスの靴歩きにくいし!
かわいいけど脱いじゃいたいなあ....」

ドン

凛「にゃあ、あっごめんなさい、足元がふらついてて」

海未「いえ、こちらこそ、前を見ていませんでした」

真姫「海未、彼女があの馬車から降りてきた子よ」

海未「ほう、やはり」

凛「?」

海未「髪は短いですがサイドアップはできそうですし、髪色も明るい。
なにより元気!採用です!
あなた!一緒に踊りませんか?」

凛「なんか変な評価されたみたいだけど
踊るのはすきにゃー!!」

海未「さあホールへ!」


花陽「(あれ?凛ちゃんがいる!
ドレス可愛い...けどどうやって...?)」

にこ「ん?王子が手を引いてる小娘、なんかリンデレラに似てない?」

絵里「気のせいでしょう。着るドレスも無ければ来る手段もありませんよって」

にこ「でもアレは...やっぱり似てるわ」

絵里「んー?そう言われてみると確かに...」


花陽「....!!! ふ、二人とも向こうでご飯食べようよ!王子様相手決めちゃったから今日はもう無理だよー!」グイ

にこ「いやちょっとまって....って花陽力つよっ!!」

花陽「果報は食って待て、だよ!」

花陽「(頑張ってね凛ちゃん!)」

海未「楽しいですか?」

凛「うん!すっごく楽しいよ!」

海未「よかったです、よければお名前を教えていただけませんか?」

凛「凛はリンデレラだよ!」

海未「リンデレラ...素敵な名です。
ところでリンデレラ。お外に止めてある馬車ですが」

凛「あれはね!ことりちゃんが魔法で出してくれたんだよ!」

海未「そうなんですか。特にあれを引いている馬...とても可愛らしいです。」

凛「でしょー!凛のお友達なんだよ!」

海未「私にくれませんか?」

凛「....え?」

海未「ですから私に馬を譲ってくれませんかと聞いているんです。」

海未「もちろん代わりの馬は用意します。報酬だって差し上げます。」

海未「ダメでしょうか?」

凛「だ、ダメだよ!穂乃果ちゃんは大事な凛の友達だもん!いくら王子様の頼みでも聞けないにゃ。」

海未「...そうですか。仕方が無いですね。」
海未「ちからずくで奪うしか無いようですね!!」

凛「えっ...?」

そうきたかw

海未「こちらに来てください。お部屋で二人きりでお話がしたい。」グイ

凛「や、嫌だよ!凛に乱暴する気でしょ!安価スレみたいに!安価スレみたいに!」

海未「あなたが馬を譲ると一言言ってくれれば問題など何も無いのですよ?」

凛「酷いよ!お母様達が王子様のこと褒めてたからいい人だと思ってたのに、こんな人だったなんて!」

海未「何とでも言いなさい!さあ行きますよ!」

凛「やだーーー!誰か助けてえええええ!!」



バチッ

海未「ッ.....!?」

花陽「凛ちゃんに触らないで!!!」

うみりんスレだと思ったらりんぱなスレだった
いいぞもっとやれ

海未「あなたがにこ婦人のところの....。
私の手を払いのけるとは随分不躾なことをしますね」

花陽「何言ってるの?人の妹に勝手に乱暴しようとする方が無礼だよ!」

凛「か、かよちーーん!怖かったにゃー!」

花陽「もう大丈夫だよ、穂乃果ちゃんもうちの家族。王子様には渡さない」

凛「かよちんかっこいいにゃー!でもなんでこんな人混みの中で凛の場所が分かったの?」

花陽「それは...、凛ちゃんのドレスから落ちる羽を辿って来たからだよ!」

花陽「凛ちゃんのドレスはどう作ったのか分からないけど羽毛で作ってある。
それがこの辺りで急に落ちた羽が増えてたからなにか激しい動きをしたんじゃないかと思って駆けつけたんだよ!」

海未「くっ、気付きませんでした!」

花陽「そもそも食べ放題に白米を用意していない時点で私はあなたを疑ってたんです!!」

海未「くっ、迂闊でした!!!」


海未「しかし女性が一人増えたところでどうするつもりですか?私はアーチェリー1級、フェンシング2級、穂乃果に関しては黒帯ですよ...?」

花陽「私だって白米検定1級所持者です!
それに私はあなたと戦いに来たわけじゃない....」

花陽「凛ちゃんを守りにきたの!」

花陽「凛ちゃん!私はいいから穂乃果ちゃんを連れて走って逃げて!」

凛「でもかよちん....!!」

花陽「私は大丈夫!穂乃果ちゃんを守ってあげて!」

凛「....分かったにゃ!凛に任せて!」

海未「あくまでも私の狙いを阻止するわけですね....!!」

海未「仕方が無い、あなたを人質にさせていただきます!」

花陽「っ.....!」

海未「さあこちらへ」

にこ「そうはいかないわよ!」

絵里「王子が賢くないなんてエリチカは残念チカ」

海未「なっ!あなた達!」

花陽「お母様お姉様!」

にこ「あんたのこの横暴な態度!世間の人に言いふらしたら周りのあんたへの目はどうなるかしら?」

絵里「お母様の卑劣な連絡網をナメないほうがいいチカ!!」

海未「何故ですか!あなた達も私と同じ人間だったのではないのですか!?
リンデレラの可愛がっている馬を王子に普通に差し出せる人間ではないのですか!」

花陽「一緒にしないで!」
花陽「お母様達はリンデレラ物を与えないことはあっても、何かを奪った事なんて一回だってない!」

にこ「私達以外の人間がリンデレラをいじめるなんて100年早いってことよ!」

絵里「恥を知るチカ!」

海「.....っ」

海未「仕方ないですね。今日は退きましょう。舞踏会はお開きです。」

海未「せいぜい夜道に気をつけてお帰りください...」

にこ「言われなくてもそうするわよ!」

絵里「もう招待状なんてもう送ってくるんじゃないチカ!」


花陽「食べ物はタッパーに入れて持ち帰らせてもらいますからね!」

海「構いませんよ。では、また」

かよちんちゃっかり食べ物持ち帰ってるな


真姫「良かったの王子?
舞踏会お開きにして、妃は見つけたんでしょうね?」

海未「ええ、見つけましたよ。」

亜里沙「失礼します!海未王子!」ガチャ

海未「おや亜里沙、どうでしたか」

亜里沙「それがリンデレラはとても足が速く、あたしだけではとても...」

海未「そうですか...」

亜里沙「ですがコレを!どうやら走りにくいから脱ぎ捨てたようです!彼女の足にしかハマらないオーダーメイドのガラスの靴を拾いました!!」

海未「...ふふ、いい子です亜里沙。メイドがあなたで私は幸せです。...真姫」

真姫「なによ」

海未「これがハマる女を探しなさい。名前はリンデレラ。その女がいるところに」

海未「穂乃果がいます」

馬を迎える……
オシラサマかな?

ことり「凛ちゃん!?どうしたのこんなボロボロで...」

凛「ことりちゃあん...かよちんが....!ていうかまだうちにいたんだね....」

ことり「花陽ちゃん達は....大丈夫みたいだね。」

凛「ことりちゃんのドレスが羽毛だったおかげで助かったよ...ありがとうにゃ」

ことり「ことりの体毛で作ったからね」

凛「ことりちゃんそれ話違くない...?」

穂乃果「ファイトダヨ!!」

凛「ふふ、凛が守るよ」


希「この後にこっちや絵里お姉様も無事帰ってきてリンデレラはとりあえず一安心やった」

希「しかし、次の日にはもうチャーウミング王子の手は迫っていたんや....」

真姫「さあ聞きなさい!王国からの命令よ!」

真姫「今からこの町の家を一軒ずつ回っていくから、女は全員出て来てこの靴を履きなさい!」

真姫「なお靴がピッタリハマる者を探し出した者にも褒美をとらせるわ!!」

真姫「真姫ちゃんの完璧な計画に酔いしれなさい!」


にこ「まずいわね...あの真姫ちゃんは相当頭のキレる女だから...」

絵里「同等の賢さを感じるチカ....」

ことり「あー!ことりの靴!!」

凛「穂乃果ちゃん...凛が守るよ...!!」

穂乃果「ファイトダヨ?」

真姫「さあ次はこの家ね!!リンデレラという女はいるかしら?」

凛「....っ」

にこ「あたしよっ!!!」

凛「えっ....」

にこ「ふふん、あんただけ王子とお近づきになるなんてリンデレラのくせに生意気だわ。ここはにこお母様がかっさらっていくにこっ!」

凛「お母様....!でももし靴がピッタリだったら連れてかれて....」

真姫「ふふ、もう遅いわリンデレラ。いやもうリンデレラだろうが誰だろうがいいわ足がハマればね!いくわよ!」

にこ「くっ...!!来なさい!!」




真紀「....つま先が余ってるわね。あんたにこの靴は大きいわ。」

にこ「ぬぁんでよぉ!!」


にこ「ごめんなさいリンデレラ...。にこが幼児体型だから...足の大きさが足りなかったわ....!!!」

凛「お母様が謝ることじゃないよ!それにお母様、凛をかばってくれるなんてすごくかっこよかったにゃ!さすがみんなのお母様にゃ!」

にこ「凛....!」

真姫「さあ次は誰?全員やるまで帰らないわよ!」

絵里「次は私チカ!」

凛「絵里お姉様!」

絵里「お母様にばかりいい格好はさせないわ。妹を守るのは姉の仕事よ!」

凛「絵里お姉様....!!!」

真姫「ふふん、泣けるわね。でも容赦しないわ!さあ履きなさい!」



絵里「このエリーゼラの力をとくと見るチカァァァァ!!」


スポッ


真姫「...うん、ちょっとキツそうだけどハマってるわね。合格よ。」

絵里「ドヤチカァァァァ!!!」

真姫「でもあんたさっき履く直前に「このエリーゼラ」とか言ったでしょ?
私達が探してんのはリンデレラよ!アウトアウトアウトーーーー!!」

絵里「いやああああ
しまったチカァァァァァ!」

凛「賢くない....」

真姫「さあもう一人しか残ってないようね!こっちにきなさい!」

凛「そんな....!」

花陽「待って!!」

凛「かよちん....!?」

花陽「まだ私がいる。私がリンデレラです!」

真姫「いつまで足掻く気?今度こそ本物でしょうねぇ?」

凛「だ、だめだよかよちん!だってかよちんは!」

花陽「分かってるよ。私とリンデレラの足のサイズは同じ。」
花陽「王子の目的は穂乃果ちゃんだけど、きっとリンデレラにだって報復する気でいる」

花陽「花陽が、いや、私が、リンデレラが凛ちゃんを守るよ...!!」

凛「かよちん.....!!」

真姫「どうやら本物みたいね!さあ、いくわよ!!」




真姫「....入らないけど...」

花陽「ヴェエエエエエ!?」

かよちんお米食べ過ぎにゃ~


絵里「もしかして花陽....」
にこ「昨日すっごい食べてたわよね...」
凛「持ち帰って来てまで食べてたにゃ....」


花陽「足が太るなんてことあるのぉぉぉ?恥ずかしいぃぃぃ!!」

真姫「もう!いつまでふざけてんのよ!
そこのショートヘアのあんた!あんたが最後よ!来なさい!」

凛「うっ....」

にこ「どうする...?逃げちゃう?」
絵里「リンデレラだけならギリギリ逃がしてやれるかもしれないチカ...!!!」

真姫「なに話してるか知らないけど変な気は起こさないことね!もちろん街の周りは衛兵が見張ってるし、国に逆らう行為をすれば速攻逮捕して極刑...」

真姫「わしわしの刑に処されるわ」

にこ「そんなっ....!!!」
絵里「絶体絶命チカ....!!!」

凛「嫌にゃ、嫌にゃ...!」

真姫「それじゃあいくわよ!!!!足出しなさい!!」

わしわしの刑か

執行者はのんたんかな?

ことり「あーー!ちょっと待って!」

凛「ことりちゃん!?」

真姫「もうっ!なんなのよ!」

ことり「それ私の靴なの!私が先に試してもいい?」

真姫「....あなたの着ているドレス、それ羽毛でできているの?」
真姫「王子がリンデレラは羽毛で出来た素晴らしいドレスを着ていた、と言っていたわ!」
真姫「それに比べてこいつはボロ衣着てるし違うと思ってたのよ!どきなさい」

凛「にゃっ!?」
凛「ことりちゃん!!」

ことり「大丈夫だよ。凛ちゃん。
あなたにこれを着せたのは私。私が責任取るのは当然でしょう?」

凛「でも!凛お世話になってばっかりで!」

ことり「穂乃果ちゃんは凛ちゃんのおかげで助かったんだよ?もっと自信持って」

真姫「いくわよ!」

凛ちゃん「ことりちゃーーん!!」


ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー


ーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー

希「コトリービッグマザーの足は、ガラスの靴にピッタリはまりました。」

希「リンデレラ達は引き止めましたが、たちまち黒服の連中が真姫ちゃんの指示で動きだし、コトリーは連れ去られてしまいました。」

希「彼女の表情は最後まで、微笑みを称えていました。」


ペラリ

希「リンデレラ達は、その後はとっても幸せに暮らしました。」

希「愛情の表現が不器用な継母と姉は、この一件が終わって素直になり、リンデレラへの意地悪をやめました。」

希「花陽はしばらく食べるのをやめました」


にこ「私はね!王子なんて得体の知れない奴に凛を合わせるのがいやだったのよ!」

絵里「そうよ!大体凛なんて一目で見染められちゃうに決まってるじゃない!」

にこ「結婚なんて早いわ!」

凛「二人とも一周回って気持ち悪いにゃ...」

にこ「私は謝りたいのよ...。今まであなたの為だと思って酷いことしてた。」

絵里「私もよ...花嫁修業だと思って掃除ばかりさせてきたし、贅沢を覚えないようにいい物を食べさせなかったり」

凛「大丈夫、凛全部分かってたよ。
二人ともすごく悲しそうに凛に意地悪してたもんね。」

凛「ありがとう。お母様、お姉様。」

にこ「リンデレラ....」
絵里「偉いチカァ....」

凛「それよりかよちん、そろそろご飯食べるにゃー」

花陽「うう...凛ちゃん....」

凛「かよちんはそれくらいが丁度いいにゃ!あの時かよちんが連れて行かれなくて凛はうれしいよ?」

花陽「ありがとう凛ちゃん。
でも、ことりちゃんが」

凛「うん、でもね、凛は、ことりちゃんは大丈夫だとおもうよ。だってーーーーーーー」



ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー

ペラリ


希「4人はそれからも末長く仲良く暮らしましたとさ。」

パタン

希「おしまい。」


希「え?なに?

続き?ええ~、読むん?

うん、まあ読みたいなら聞かせるけど...」


ペラリ

希「その後のコトリーの話....」


真姫「おとなしくしなさいよリンデレラ。あんたはお縄にかかったのよ!」

真姫「あの王子に何をされるかなんて想像も出来ないけれど、せいぜい軽く済むといいわね」

ことり「うん、楽しみ」ニコニコ

真姫「なんか怖いわあんた...。
とにかくじっとしてなさいよ....。
もうすぐ王子がここにくるから」

ことり「うん!」



海未「真姫、本当にリンデレラを捕まえたのですか?」

真姫「ええ。足の形もピッタリだったわ。本人も自分がリンデレラって認めてる」

海未「でかしましたよ。後は私に任せてください。あなたには後でトマトをあげます」

真姫「やったぁ!ありがとう海未!!
えへへっ」

海未「....」


ガチャ

海未「久しぶりですねリンデレラ」

ことり「やっほー海未ちゃん。
本当に久しぶりだね☆」

海未「」

海未「ことり!....いやお母様....!!!」

ことり「ひどいよ海未ちゃん。私のこと国外へ追放しちゃうなんて....。ことりずーーっとさみしかったんだよ?」

海未「いやだってあなたは余りに過保護ですし、ていうか母親という役柄のくせに私にセクハラを
ことり「でもことりは帰って来たよ!全部計算通り!リンデレラと接触しといてよかった☆海未ちゃんなら穂乃果ちゃんに食いつくと思ってたよ☆」

海未「ごめんなさいことり、でも私穂乃果が
ことり「海未ちゃんが穂乃果ちゃん好きなのは知ってたけど変なアドリブ入れたせいでストーリーめちゃくちゃだよ?」

ことり「だからことりもちょっとくらいのアドリブ...いいよね?」

海未「ことり!あっちょっ、だめだめ、そこはアッだめですってッアーーーーーー?」



希「二人はとっても濃厚な時間を過ごしましたとさ。めでたしめでたし」

パタン

希「...本当におしまい」

イイハナシダナー( ;∀;)

おつ~

おつ

書くのにすごい時間をかけてしまいました。
頭の中でずっとLove wing bellがかかってました。
もしも次書く時があれば童話関係でいきたいと思っています。
ありがとうございました。

乙ww

おつ

おつ

トマト貰って喜ぶ真姫ちゃんかわいい
乙でした

乙乙

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