穂乃果「6月の花嫁だよ、絵里ちゃん!」 (41)
絵里「……どうしたの急に」
穂乃果「もーっ!反応薄いよっ」
絵里「そう言われても……順を追って説明してくれない?」
穂乃果「しょうがないな~」
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絵里「へぇ、親戚の結婚式があるのね。確かに今なら6月の花嫁(ジューン・ブライド)ね」
穂乃果「そうなの!絵里ちゃんも一緒に行こう!」
絵里「えっ?」
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絵里「ち、ちょっと待って穂乃果。また話がとんでるわ」
穂乃果「あれ、そうだった?」
絵里「そうよ……えっと、その結婚式はいつ行われるの?」
穂乃果「来週の日曜日だよ」
絵里「そう。それで、どうして私を誘ってくれたの?」
穂乃果「あ、そっか。そこを説明しなきゃね」
絵里「もう……」
穂乃果「あはは、ごめんごめん」
穂乃果「その結婚式、お母さんが出席する予定だったんだ。だけどその親戚の人がね、私にお祝いに来てほしいって」
絵里「随分気に入られてるのね」
穂乃果「子供の頃よく遊んでくれた人なんだ。最近は会えてなかったんだけどね」
穂乃果「それでね?『もし来てくれるなら、ウエディングドレスの試着をさせてあげるよ』って言われたの。メイク、カメラマンもついて無料!」
絵里「へぇ……!それは太っ腹ね」
穂乃果「ドレスの手配とかしてくれたお店の人が友達なんだって。『穂乃果ちゃんももう高校生なんだし、体験しておくのも悪くないんじゃない?』って……まだ気が早いんだけど」
絵里「なるほどね。それで、どうして私を?」
穂乃果「あ、うん。一人なら友達も誘っていいって言われたんだ。男の子でも女の子でもいいから」
穂乃果「もしよかったら、絵里ちゃんに一緒に参加してほしいなぁって思って……どうかな?」
絵里「来週の日曜日……空いてるわ。けど、本当に私でいいの?」
穂乃果「絵里ちゃんがいいの!」
絵里「そ、そう……どうして?」
穂乃果「だって絵里ちゃん、とってもドレス似合いそうなんだもん!見てみたくて!」
絵里「そう……はぁ、特別な意味があったわけじゃないのね」ボソッ
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「なんでもないわ。穂乃果が私でいいなら、喜んで参加させてもらうわ」
穂乃果「やった!じゃあ詳しいことはまた連絡するね!」
絵里「ええ」
数日後
穂乃果「絵里ちゃーん!!」
絵里「穂乃果、そんな大きな声で呼ばなくても聞こえてるわ」
穂乃果「いや~、ついつい」
絵里「それで?今度はなに?」
穂乃果「あ、そうそう。これ見て!」バサッ
絵里「これは……ドレスのカタログ?」
穂乃果「うん!この前絵里ちゃんと一緒に行くって話をしたらね、カタログで試着したいドレスを選んで教えてほしい、って」
絵里「向こうにも準備があるものね」
穂乃果「それでもしよかったらなんだけど……お互いのドレスを選ばない?」
絵里「お互いの……って、穂乃果が私のドレスを、私が穂乃果のドレスを選ぶってこと?」
穂乃果「そう!」
絵里「……そっちのほうが面白いかもね」
穂乃果「さっすが絵里ちゃん!はい。このカタログから選んでね」
絵里「分かったわ。期待してるわよ?」
穂乃果「任せてっ。それじゃあね!」ダッ
絵里「あ……。相変わらず元気いっぱいね」
結婚式前日
絵里「あまりカジュアルな服はダメよね……」
絵里「このワンピース……うん、これにしましょう」
絵里(そういえば……結婚前にウエディングドレスを着ると婚期が遅れる、なんて聞いたことあるけど……実際どうなのかしらね)
ガチャッ
亜里沙「お姉ちゃん、勉強教えて……ってどうしたの?」
絵里「明日穂乃果と結婚式に行ってくるから、その服装を選んでたの」
亜里沙「お、お姉ちゃんと穂乃果さん結婚するの!?なんで私も呼んでくれないの!!」
絵里「亜里沙……あなたねぇ」
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亜里沙「な、なーんだ。そういうこと……」
絵里「いくらなんでも考えが先走りすぎよ。まだ日本じゃ同性婚は認められてないわ」
亜里沙(問題はそこなのかな……)
亜里沙「ごめんなさい……でもお姉ちゃんのウエディングドレスかぁ……ちゃんと写真撮ってきてね?」
絵里「プロの人が撮ってくれるらしいし、カメラの持ち込みもOKだから平気よ。ちゃんと撮ってくるわ」
亜里沙「絶対だよ?」
絵里「ええ、約束するわ」
亜里沙「えへへ……。ウエディングドレスかぁ……私も将来着れるかな?」
絵里「着れるわよ。亜里沙にはちゃんとお相手もいるようだし」
亜里沙「え……」
絵里「希がこの前、あなたと海未が仲良く手を繋いで歩いてるところを見たって」
亜里沙「ひゃっ!?」
絵里「そういえば最近、亜里沙の帰りが遅いことがあるわね……いったいどこに行ってるのかしらねぇ?」
亜里沙「お、お姉ちゃん!明日楽しんできてね!それじゃっ」
絵里「逃げたってことは図星ね……」
絵里「ま、海未なら心配ないわ。それよりも私は明日をめいいっぱい楽しまないと!」
期待
結婚式当日
穂乃果「うわあ……式場って大きいね」
絵里「場所によるとは思うけど……ここはすごく立派なところね」
穂乃果「私もいつかこんなところで式をあげられたらいいなー」ポワーン
絵里「……頑張るわ」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「な、なんでもないわ」
絵里「それで、私達はどこに行けばいいのかしら?」
穂乃果「えっとー……こっち!」
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親戚「あら、穂乃果ちゃん!」
穂乃果「こんにちは!今日は呼んでくれてありがとうございます!」
親戚「いえいえ、穂乃果ちゃんこそよく来てくれたわ。それで……そっちの子が絵里さん?」
絵里「はじめまして、絢瀬絵里です。本日は大切な式にお招きいただいた上、貴重な体験もさせていただけるとお聞きしまして、大変恐縮です」
親戚「はじめまして。そんなにかしこまらなくていいのよ?」
絵里「ありがとうございます」
親戚「案内するわ。二人ともこっちに来て」
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親戚「私達の式が夕方からだから、まだ時間はたくさんあるわ。それまでは自由にしてて」
絵里「ありがとうございます。そうさせていただきます」
親戚「ドレスも式も楽しんでいってくれると嬉しいわ。それじゃ、私は準備があるから。後は他の人に任せてあるわ」
穂乃果「ありがとうございました!」
穂乃果「私達も行こっか」
絵里「そうね」
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スタッフ「高坂さんと絢瀬さんね。話は聞いてますよ」
穂乃果・絵里「「よろしくお願いします」」
スタッフ「こちらこそ。それじゃ早速試着しましょうか」
絵里「はい」
穂乃果「うぉぉ……なんか緊張してきた……!」
絵里「穂乃果……別に今日はあなたの式じゃないのよ?」クスッ
穂乃果「わかってるけど~」
スタッフ「高坂さんは手前の部屋、絢瀬さんは奥の部屋で着替えます。ここはスタジオもあるので、そこで撮影できますよ」
穂乃果「すごーい……!」
絵里「それじゃ穂乃果、また後でね」
穂乃果「あ、うん!」
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穂乃果「おお……絵里ちゃん綺麗…………」
絵里「そういう穂乃果も、すごく可愛いわ。そのドレスで正解だったみたいね」
穂乃果「絵里ちゃんは?私が選んだドレス、気に入ってくれた?」
絵里「ええ、ありがとね」
穂乃果「えへへ///」
スタッフ「お二人とも素材がいいですから、ドレスも映えますね。さすがスクールアイドルですね」
穂乃果「そ、そんなこと……あるかな?」
絵里「なんで疑問形なのよ……素直に喜びましょ」
穂乃果「そ、そうだね」
カメラマン「じゃ、撮ります?」
絵里「すいません、このカメラでも撮ってもらっていいですか?」
穂乃果「あ、私も!カメラ持ってきてます!」
カメラマン「いいですよ」
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穂乃果「ありがとうございました!」
カメラマン「いえいえ。これで終わりですか?」
絵里「はい、終わりで……穂乃果?」
穂乃果「あの、ちょっといいですか?」
スタッフ「なんですか?」
穂乃果「~~~~~」ヒソヒソ
スタッフ「……なるほど。ありますよ?時間もまだ余裕がありますから、そっちも撮りましょうか」
穂乃果「やった!ありがとうございます」
絵里「穂乃果?何の話を……」
スタッフ「さ、それじゃ絢瀬さんはもう一回着替えにいきましょう」
絵里「へ?どうして……穂乃果?」
穂乃果「あはは」
絵里「いや、あははじゃなくて……」
スタッフ「さあさあ、行きますよ~」
絵里「いや、あの、ですから説明を……」
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絵里「……こういうことだったのね」
穂乃果「うわあ/// スーツ姿の絵里ちゃんカッコいい……//////」
スタッフ「まさに男装の麗人ですね。ピッタリのサイズがあって助かりました」
穂乃果「さ、絵里ちゃん!早く撮影してもらおう!」
絵里「……私のスーツ姿が撮りたかったの?」
穂乃果「それだけじゃないけど……とりあえず撮影!」
絵里「もう……」
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絵里「……ドレスのときより撮影回数多くなかった?」
穂乃果「き、気のせいじゃないかなぁ?」
絵里「……」ジトー
穂乃果「とにかく!……次で最後だから」
絵里「まだ撮るの?」
穂乃果「うんとね……絵里ちゃんにお姫様抱っこしてほしいなぁ、って」
絵里「お姫様抱っこ!?」
穂乃果「そう。ドレスの私を、スーツの絵里ちゃんがお姫様抱っこ。今日はこれが撮りたかったの」
絵里「……ドレスは?」
穂乃果「もちろん、ドレスが目的だったよ!でも、もしスーツがあったら撮ってもらいたいなぁ、ってずっと考えてたの」
絵里「穂乃果ったら……」
穂乃果「絵里ちゃん……だめ?」ウルウル
絵里「……っ/// し、仕方ないわね。どうせ着替えたなら、悔いは残さないようにしなきゃ勿体無いわ」
穂乃果「絵里ちゃん……!」
スタッフ(あら^~)
絵里「ねぇ、もし私が穂乃果をお姫様抱っこできなかったらどうするの?」
穂乃果「え……」
絵里「……」
穂乃果「絵里ちゃんならできるよ!」
絵里「本当に行き当たりばったりね……」
いいですわね
あら^~
絵里「……穂乃果、いくわよ」
穂乃果「きて、絵里ちゃん……!」
絵里「ほっ……と」ヒョイ
穂乃果「うわぁ……絵里ちゃん力持ちだね!」
絵里「……女の子としては褒められてるのか微妙ね」
穂乃果「……重くない?」
絵里「ふふ、想像してたより軽くてビックリしちゃった」
穂乃果「……あんまり嬉しくないような」
絵里「怒らない、怒らない」
穂乃果「も~」ギュッ
絵里(それにしても……)
絵里(穂乃果が抱きついてくると、結構顔が近いわ……///)
絵里(穂乃果の愛らしい顔に、薄くメイクがのってて……)ジー
カメラマン「それじゃ撮りまーす」
穂乃果「はーい。……絵里ちゃん?」
絵里「穂乃果……」
絵里(とってもきれい……可愛いくて目が離せない……)
穂乃果「絵里ちゃん……」
絵里「穂乃果……///」
カメラマン「あ、あのー、こっちに目線もらえますかー?」
絵里「へ……」
スタッフ「……」ニヤニヤ
絵里「あ、す、すいません!」アタフタ
穂乃果「絵里ちゃんってば、私の顔見たまま固まっちゃうんだもん」
絵里「うっ……」
カメラマン「あはは、それじゃ撮りますよー」
パシャッ
~~~~~~~~~~~~
『皆様、大変お待たせしました。間もなく……』
穂乃果「むふふ~///」
絵里「ほ、穂乃果……いい加減ニヤニヤするの、やめなさい。すごく不審よ」ヒソヒソ
穂乃果「だ、だって~」ヒソヒソ
絵里「何がそんなによかったのよ」ヒソヒソ
穂乃果「絵里ちゃんに抱っこしてもらった感触を思い出してたの、忘れないように」ヒソヒソ
絵里「……別にお姫様抱っこくらい、後からいくらでもやってあげるわよ///」
穂乃果「……!絵里ちゃん、本当!?」パアアッ
絵里「本当よ!だから今は式に集中して!」ヒソヒソ
穂乃果「うん!」
~~~~~~~~~~~~
『皆様、これよりブーケトスをいたしますので希望者の方は前の方へお集り下さい。』
穂乃果「ブーケトスだって~」
絵里「穂乃果は行かなくていいの?」
穂乃果「行ってみたいけど……いいのかな?」
絵里「遠慮なんて穂乃果らしくないわね」クスッ
穂乃果「そ、それどういう意味?」プクー
絵里「膨れないの。……ほら、子供達とかお年寄りの方も行ってるみたいよ。穂乃果も行ってきたら?」
穂乃果「子供とかお年寄りの人も参加していいの?」
絵里「最近のブーケトスはね、未婚の女性に限定せずに一種のイベントとして行うことが増えてるのよ」
穂乃果「へぇ~」
絵里「さ、行ってらっしゃい」
穂乃果「そ、そうしよっかな……絵里ちゃんは?」
絵里「私は後ろから見てるわ」
穂乃果「そう?じゃあ見ててね!」
絵里「ええ」
『それでは、新婦によるブーケトスです。よろしくお願いします』
親戚「セイッ!!!」
バッ
絵里(え……なんかこっちのほうまで……)
~~~~~~~~~~~~~
穂乃果「まさか絵里ちゃんがキャッチするとは……」
絵里「穂乃果の親戚さん、けっこう剛腕だったみたいね……」
穂乃果「いいな~」
絵里「そんなにブーケを受け取りたかったの?」
穂乃果「それもあるけど……ブーケを受け取れた人って、幸せが訪れるんでしょ?」
絵里「そう言われてるわね」
穂乃果「絵里ちゃんを幸せにできる人は……本当の幸せ者だなぁ、って」
絵里「穂乃果……」
穂乃果「……」シュン
絵里「……そうね、私が絶対に幸せにするわ」
穂乃果「えっ!?絵里ちゃん、もう相手がいるの!?」
絵里「ええ、すぐ近くに」
穂乃果「そ、そんな……すぐ近くってことは学校の人?それとも私の知らない交友関係が……」
絵里「ふふ……」キュッ
穂乃果「海未ちゃんとか……って、絵里ちゃん?どうして急に手を……」
絵里「普段は積極的なくせに、肝心なときは鈍感なんだから……」
穂乃果「それってどういう……」
絵里「さ、帰る前にあいさつしていくわよ」グイッ
穂乃果「う、うん」
~~~~~~~~~~~~
絵里「ただいま」
亜里沙「お姉ちゃん、おかえり!結婚式どうだった?」
絵里「とってもよかったわよ。いつか亜里沙もあんな式を開いて、私を招待してくれることを期待してるわ」
亜里沙「え、ええっ///」
絵里「ふふっ……」
ねぇ、穂乃果。
今日あなたと撮った写真。
いつかお試しじゃなくて、本当にこんな写真が撮れる日が来ることを、この写真に期待してるわ。
だから……私はこのブーケに誓うことにする。
あなたが私を幸せにしてくれるなら……私は必ずあなたを幸せにしてみせるわ。
いつか、絶対……。
翌日
海未「絵里、どうして部室に呼ばれたか分かりますよね?」
ことり「……」ニコニコ
絵里「何のことかしら?」
海未「とぼけようとしても無駄ですよ。この写真に写っているドレスの女性とスーツの方、誰に見えますか?」
絵里「……わからないわ」
海未「そうですか。私にはなぜか男装をした絵里が、穂乃果をお姫様抱っこしているように見えますが」
絵里「た、確かに似てるかもしれないわね」
ことり「似てるというか、本人だよね?」ニコニコ
海未「観念してください。穂乃果が、それはそれは嬉しそうに自慢してきましたよ」
絵里「……意地悪ね。最初からわかってたなら質問する必要なんてないでしょ」
海未「ですから、『どうして呼ばれたか分かってますよね?』とお聞きしましたが」
絵里「だ、だいたい!ことりはともかく海未!あなたには亜里沙がいるでしょう!!」
海未「私と亜里沙はそういう関係ではありません」
絵里「なっ!?亜里沙があなたを好きなことくらい気づいてるでしょ!!」
海未「そ、その話は今関係ありません!!」
ことり「そうだよ絵里ちゃん!一人だけ抜け駆けして穂乃果ちゃんと思い出作りなんて!!」
絵里「そ、そもそも昨日のは穂乃果から誘ってきたのであって……!」
ワーキャー……ギャーギャー…………
ああ……私の幸せへの道は、まだまだ険しいようです。
おしまい
おつー
よかった
ウフフ
良かった、乙!
まさか公式でドレスがくるとは思ってなかったので、自分で地の文用に
「穂乃果はオレンジのAラインタイプ。スカートはティアード。ミニもいいかも」
とか
「絵里は純白のマーメイドライン&ドレープだよね」
とか考えてたんですが、必要なかったです
「ほのえりorほのまき書いてほしい」とリクエストしてくれた方、これでよろしかったでしょうか。
読んでくださった方、ありがとうございました。
乙!
乙
凄くいいほのえりだった
乙
乙
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