勇者「人が乗れるキラーマシン?」(17)
勇者一行が王都を出発してはや6ヶ月
勇者一行は機械の国に来ていた
勇者♂「ここが機械の国か」
賢者♂「先史文明である機械技術を現在でも利用できないかを日夜研究している事で有名な国ですね」
遊び人♂「説明乙」
勇者「機械と聞くとキラーマシンとかのモンスターしか浮かばないな」
遊び人「まぁそれ以外知らないし」
勇者「それにしても…でかい門だな」
遊び人「まだ国の入り口だろ?ここまで大きくしなくても良いんじゃね?」
賢者「風の噂ではこの国は歴代魔王の侵略に一度たりとも落とされた事が無い難攻不落の城らしいのです、その理由もこの巨大な門が物語っているのでしょう」
遊び人「ダベってないで中に入ろうぜ?コイツもいつまでもこのままにしておけねぇし」
勇者「そうだな」
賢者「まさか蘇生持ちのmpが空になるとは思いませんでした…おのれ、泥人形」
勇者一行は巨大な門の脇にある一般入り口から中に入り、国王に謁見する事となった
~ 機械の国・謁見の間 ~
機械の国の王「そなたが勇者か!うむ、噂に名高い面構えじゃ。わが国に参った訳は察しがついておる。アレを所望か」
勇者一行はアレが何かわからなかったが話は進められた
途中、死亡していた仲間が入った棺を怪しい爺さんが持っていったのを遊び人は目撃していたが機械王の自慢話で足止めを食わされていた
自慢話から解放されたのは太陽が沈んだ頃
遊び人の証言で仲間の死体を持ち去った老人を探していると…
勇者「どうだ、見つかったか」
賢者「いえ、まだです。王宮内にいるのか、城下町に行ったのかがわかれば」
遊び人「おい、わかったぞ!あの爺さんの居場所!」
あの老人は王宮の隣にある研究施設にいるらしい
勇者一行は仲間を取り戻すために施設に突入した
~ 謎の研究施設 ~
???「ふひひひ、生きのいいサンプルが手に入ったぞ!これならば必ずや成功するじゃろう」
老人が棺の中の僧侶♀に手を伸ばし…
???「…蘇るのじゃぁあ!この電撃でぇえ!」
バトー博士なにやってんすかw
>>7
罵倒しないから違う人だよ
>>8
作者さん続きはよ
勇者たちが研究所に足を踏み入れた時、とある一室から眩い光が明滅しているのを遊び人が見付けた
バタム!
勇者「おい爺さん!俺たちの仲間に何してやがる!」
扉を乱暴に蹴破り中の様子を目にした勇者は取り返しのつかない光景を目の当たりにした
???「おや、失敗してしまったか…生きの良い死体だと思ったんじゃがなぁ」
勇者に続き賢者も部屋に飛び込んだが現状を理解する前に発狂し老人を手にかけようとする勇者を止めるしかなかった
最後に遊び人が部屋に入ると当の老人よりも現状を理解していた
勇者 ♂ lv40
賢者 ♂ lv35
遊び人 ♂ lv98
賢者に諭され狂気から脱するも老人を押し退け棺の前で項垂れる勇者
棺の中の僧侶は自分の知りうる限りの術では助からないと悟り黙る賢者
場の空気を良い意味で捉えず老人に小声で話かける遊び人
暫しの沈黙が流れ、遊び人が真っ先に言葉を発した
「僧侶を生き返らせよう」
涙を流す勇者と賢者はハッと遊び人を見つめる
半信半疑ながらも問う賢者
「そんな事が可能なのですか…?だって現に彼女の肉体はもう…」
しかし遊び人はニッと笑うと話を続ける
「確かに僧侶の肉体はどんな高等魔法を使おうが回復できないだろう。オーバーキルされちまったからな、でも…この爺さんのチカラを借りれば」
悲しみと怒りが混じった声で勇者が老人に問う
「できるんだろうな!?僧侶を生き返らせる事が!」
老人は対閃光グラスを外し答える
「あんたがた二人の想像してる事とは違うが、可能じゃ」
勇者と賢者が想像している事とは違う
というのが気になったが詳しくは遊び人が代弁した
「僧侶の魂を別の物に移すんだよ」
僧侶の蘇生儀式がすぐに始められ
終わった頃には太陽が真上を指していた
???「う、う~ん…」
研究所の実験部屋の奥で巨大な何かが目覚めようとしていた
勇者「成功…したんだよな?」
老人「あぁ、成功じゃ。しかし」
賢者「彼女に現状をどう説明するかですね」
遊び人「なんとかなるんじゃね?」
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