SS職人の朝は早い (18)
朝8時、昨日の夜練りに練ったプロットを見直すことからss職人の朝は始まる
「いやぁ深夜に思いついたネタは冷静に朝見直すと面白く無く感じることがあるんで(笑)」
職人の朝食はカップラーメン、PCの画面を見ながら器用に食べている
Q.今日の予定は?
「今書いてるssは二次創作なんでキャラの口調が間違ってないか原作を復習です」
己の作品のためなら休日を潰すのも惜しくない、彼の目はそう語っていた
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402227463
朝早いかこれ
午前10時、書き込み開始
カタカタ
「あちゃー…saga入れるの忘れてた…」
sagaとはパー速において、レス中の特定のキーワードを自動的に変換する機能がある。例えば、「死ね」と書き込むと「[ピーーー]」になったり、「ドラえもん」と書き込むと「[たぬき]」という風に変換される、これをメール欄に入れておけば回避出来るということだ
シリアスな作品やここぞと言うセリフにこのフィルターが掛かると目も当てられないが幸いコメディタッチなssなので世界観は保たれた
「おっ!」
彼は投下する手を一旦休め先ほど自分が書いたレスの下を見た
「『期待』って書いてる…これは嬉しいですね」
期待とはその言葉通りssへの期待が込められたレスだ、たったの2文字の言葉でも彼は充分嬉しいのだ
「やっぱりss書いてる途中でレスが来たら嬉しいですね、これで明日も書こう!って気持ちになれます(笑)」
期待(棒)
カタカタ
Q.この職について家族は応援を?
「それがこの趣味家内には隠してるんですよ、そもそもアニメ好きってこと自体隠してますし(笑)」
そう笑ったがこそこそと作品を挙げるのは窮屈だと後で語った
正午
彼は外へ出た
トコトコ
Q.これからどこへ行くんですか?
「昼飯です。良かったらご一緒しますか?」
我々はここぞとばかりに厚かましくも近隣のラーメン店でご馳走になった。
「乙レスはやっぱり人から認められてるって感じるんですよ。僕の作品のために見る時間を割いてくれたんだなぁ…って」
時には自分のスレで雑談されることもあるがそれさえ、居心地が良いと感じられてるからと喜んでいる
午後8時
ssへの情熱はまだ燃え尽きない
「っとそろそろ終わりますね」カタカタ
彼の描いた物語は終息へ向かった
「まとめなんかに乗られると嬉しいなぁ、最近は流行りのアニメのssしかまとめられませんけど」
彼は聞くと昔から一つの作品の二次創作を続けているらしい
「この板でこの作品を書き続けてるの僕しか居ないから簡単に特定されるんですけどね(笑)」
しかし少しずつ固定客を増やしている職人独特の作風は世界にも評価が高い
タタンッ
「終わりました……」フゥー
キーボードの前で息を付いた彼は早速携帯を取り出した
「Twitterで自分のssを検索してるんです」
恥ずかしそうに語る職人、Twitterの機能を使って自分のssが誰かに注目されてるか調べているらしい
Q.乙レスは付いた?
「まだですね…いや多分もう来ないのかも……」
職人は感想レスに激しく喜ぶ分逆にレスが来ないと不安に駆られるのだ
「とにかく1時間ほど様子を見てみます」
午後9時
先程の部屋から絶叫が聞こえた
「やった、まとめられましたよ!それも大手サイトに!」
彼は今まで見たことのなかった本当の笑顔を我々に見せてくれた
「これでまとめ民の感想レスも付くしかなり嬉しっすね」
まとめ民とはssまとめサイトに常駐している読者のことである
これはアカンパターン
午後10時就寝
「明日は仕事ですので今日は早めに寝ます」ゴソゴソ
Q.感想は幾つぐらい?
彼は無言のまま両手で6本の指を上げた、布団からニヤついた顔が浮かび上がる
ーー職人にとってSSとは?ーー
「生きがい、ですかね。やっぱり人に見てもらうのが第一ですからスレタイを工夫しなければいけませんが(笑)とにかく仕事中もずっとssの案を考えてます、それぐらい大事な物かな」
彼が考えた物語はこの電子砂漠に永久に残される。次の日もその次の日も彼は物語を描いていくのだろう、職人が指を動かせる間は私達も彼らの作品を大いに楽しめるのである
終
番組ホームページ
SS職人の朝は早い - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402227463/)
乙(棒)
ちゃんとHTML化依頼するとこまで入ってたらもっと完成度が上がったのに
乙
>>1000まで使い切ったんだろ(適当)
乙
SS読者の朝は早い
まず安価スレの確認、ここを見落とすと追いかけるのが難しくなる
乙(棒)
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