淡「モヤモヤあわぁ~ず2」(33)
・咲-Saki- SS
よろしくお願いします。
KYOくん『モヤモヤあわぁ~ず2。冷やしうどん初めて食べました』
誠子「どうもこんにちは。暑いね!」
尭深「うん。蒸し暑い」
誠子「今日日中35度超えるんでしょ?」
尭深「もうすでに建物に入りたい…」
誠子「まだ数十分だから我慢しような」
淡「こんにちはー!」
誠子「お、来たか」
淡「今日は白糸台ですっ!」
尭深「今日はっていうか…」
誠子「これただの学校紹介用のVTRなんだろ?来年ないだろ」
淡「説明会に来てくれる中学生の受けが良ければ来年も頼むかもって言ってましたよー」
誠子「何を期待してるんだ私たちに…」
【モヤモヤPOINT 虎姫への謎の期待感。】
淡「文句ばかり言ってると大物釣れなくなるよ?」
KYOくん『っつーことで今週は、カジキマグロが釣れなくなる学校、白糸台高校をブラブラします』
KYOくん『西東京の、府中と調布に挟まれた白糸台。その駅から少し歩いたところにある白糸台高校』
KYOくん『最近は麻雀部が有名だよね。亦野や渋谷、大星アナが所属も所属してて、インターハイにも出てるっつーテレビ慣れした部活らしいっす』
KYOくん『今回は、用事がなければなかなか寄らない、白糸台高校の魅力を伝えてもらいます』
尭深「撮るのって主に室内なんだよね?」
淡「たかみさっきからそればっかり!」
尭深「汗が引かなくてみっともないから…」
淡「ちょっと太ったんじゃない?」
誠子「失礼だろ!」バシッ
【モヤモヤPOINT 先輩でもお構いなし。】
誠子「まあ校門前で立っててもしょうがないから行こうか」
淡「待って待って!視聴者の皆さんからお便り届いてますよっ!それ読んでから!」
誠子「今回だけの撮影で何でお便り届いてんだよ!」
淡『亦野さん、渋谷さん、そして大星アナ、こんにちは』
尭深「こんにちは」
誠子(淡はアナウンサーなのか…?)
淡『いつも楽しく拝見させていただいています』
誠子「だから今回が初めてだって!」
淡『早速ですが質問です。昨日冷蔵庫に入れておいた私のプリンを食べたのはどなたでしょうか?教えてください』
淡『ペンネーム:てるてる』
誠子「宮永先輩かよ!」
【モヤモヤPOINT インターハイチャンピオン。】
尭深「私じゃないなあ…」
誠子「うん、私も昨日は冷蔵庫使ってない」
淡「だ、だ、だ、誰が食べたんだろうネ?せ、先輩のもの食べるなんて大した度胸だヨ」アセ
誠子「バレバレだよ!」
【モヤモヤPOINT すぐ顔に出る。】
尭深「どうして食べちゃったの?」
淡「……お腹すいてまして…。冷蔵庫開けたらすっごいおいしそうなプリンあって…。気づいたら器が空になってて…」
誠子「我慢しなさいな…」
尭深「宮永先輩に会ったらちゃんと謝れる?私も一緒に行くから」
淡「ありがとーたかみー!!」ウワーン
淡「亦野先輩はついてきてくれる?」ウル
誠子「…尭深が行くなら行くよ」ハァ
淡「ホント!?やったー!優しいなあ2人とも!」
誠子「次はないからな。ほら、もう行くぞ?」
淡「はーい!お便りくれたてるてるさん、ありがとうございました!」
【モヤモヤPOINT あっけらかん。】
KYOくん『では、大星アナが勝手にプリンを食べる学校、白糸台高校ブラブラスタートです』
尭深「まずはいつもの昇降口」
誠子「特に説明することもないか…?」
淡「2人とも上、上!」クイクイッ
尭深「あ、校歌のレリーフ」
誠子「そっか、アレがあったか。…何であそこに取り付けたんだろうな?」
淡「さー何ででしょうね?」ケロッ
誠子「進行役なら調べとけよ!」
【モヤモヤPOINT ザルな進行。】
淡「えーだってめんどくさいしー」
尭深「昇降口はみんな絶対通るでしょ?毎日見て通ることで校歌を覚えて、意味を考えてもらうってことみたいだよ」
淡誠「へー」
尭深「それで、昇降口を抜けると右が情報処理室や実験室」
尭深「左が講堂につながってる道で、その上の階に教室棟があるね」
誠子「どっち行くの」
淡「じゃあ楽しそうな方!右に!」
KYOくん『移動教室のあるブロックに来たみたいですよ』
尭深「まず調理室だね」
誠子「食物研究部なんかが放課後いつも使ってるよな」
淡「」クンクン
淡「今もなんかやってるみたい!行ってみよーよ!」
KYOくん『食研のみなさん、何を作ってるんすかね』
誠子「こんにちはー」ガララッ
部員1「あ、虎姫の3人だ!」
部員2「え、これ、撮ってるんですか?」
尭深「うん。学校紹介のビデオ用で…」
エーッ!? ギンマクデビュー! オシャレシテキテナイヨ… セイフクニオシャレモナイデショ
誠子「今何を作ってたんですか?」
部長「は、はい。次のコンクールに出す料理の検討会というか…」
尭深「テーマとかあるんですか?」
部長「牛乳を使った料理ってことでやってます」
誠子「試食させていただくとかってできますか?」
部長「かまいませんよ!こちらに座ってもらって…」
KYOくん『白糸台高校食物研究部』
KYOくん『作品が全国大会に出たこともある、結構強い部活です』
KYOくん『牛乳を使った作品のコンクールは毎年あるんだけど、食研の皆さんはいつも1,2年生中心に上位入賞目指して頑張っているらしいっす』
KYOくん『今回は、亦野が牛乳クッキー、渋谷がクリームシチュー、大星アナは牛乳プリンをいただくことになりました』
亦野「うわー、これホントに試作なんですか!?」
尭深「これで充分出せるよね」
淡「」
亦野「大星お前…」ククッ
淡「もうプリンはこりごりだー!」ギャー
部員「あ、えと、プリンお嫌いでしたか…?」オズオズ
淡「え、いや、大好きです、ハイ」アワッ
亦野「気遣わせてんじゃないよ!」バシッ
【モヤモヤPOINT 完全な自業自得。】
尭深「じゃあ…いただきます」パクッ
淡誠「」モグモグ
KYOくん『コンクールへの出品作品。お味はどうなんすかね』
誠子「うまい!」
尭深「シチューも深みがあっておいしい…」
誠子「市販のと違って体に優しい感じするよ!」
部員2「ありがとうございますっ!」
淡「プリンサイコー!おかわりっ!」
誠子「ずうずうしいんだよ」バシッ
尭深「どうもありがとうございました」ペコ
KYOくん『食物研究部の皆さん、コンクールでの活躍、期待しています』
KYOくん『運動部の練習場が集まるブロックに移動したあわぁ~ず』
誠子「この辺は体育館とか弓道場とかあるよね」
尭深「うちの体育館ってこのあたりで一番大きいらしいね」
淡「たかみー誰かに言わされてない?」
尭深「そ、そんなことないよ?」
誠子「お、なんかダンス?やってるね」
淡「覗いてみましょう!」
KYOくん『ダンス部の練習中みたいですね』
誠子「こんにちはー」
部員A「お?何々、なんかの撮影?」
尭深「学校説明会の時に使うようの映像を撮っていまして…」
部員B「へーすごーい!もっと撮ってよダンス部!」
淡「何の練習をしてたんですか?」
部員A「文化祭で披露するためのダンスの練習だよー」
誠子「衣装とかももう作ったんですか?」
部員C「はい、家庭科の先生に見てもらいながらみんなで…」
部員B「こんな感じですね」サッ
誠子「…おおう」
尭深「///」
【モヤモヤPOINT セクシー。】
部長「3人とも着れるんじゃない?」
誠子「いやいやいや!似合わないですって!」
尭深「///」コクコク
誠子「大星なら似合うんじゃないか?」
淡「え」アワッ
淡「本職じゃないし無理ですよー!魅せるスタイルじゃないし!」アワアワッ
誠子「そっかー、似合うと思ったんだけどなー。残念だなー」
尭深「淡ちゃんかわいいからぴったりだよ」
ダンス部「うんうん」
淡「……そっかー、そこまで言うなら着てみようかなー!しょーがないなーもう」エヘヘ
【モヤモヤPOINT 単純。】
KYOくん『着替え終わったみたいですよ』
誠子「おお!普通に似合うじゃん!」
尭深「そうだね」
淡「まあねっ!高校100年生ならヨユー!」ドヤ
誠子「せっかくだから踊ってったら?」
部員C「音楽つけますねー」ポチ
♪イマーヲーヌケダーソー
淡「ええっ!?ダンスなんてできないよ!」
尭深「フィーリングで…」
淡「もーっ」
淡「♪」アーツクナーレルコトガー
淡「♪」ナーゾハパーラレールーイーミシンパーズルー
誠子「…」
淡「♪♪」タノシクナーレータラカチ
誠子「♪」ヨシッマイマインマインド
淡「!?」ヒロガールー
【モヤモヤPOINT 踊りの亦野参戦。】
誠子「すいませんねお邪魔しちゃって」
KYOくん『ダンス部の皆さん、文化祭でのセクシーなパフォーマンス、よろしくです』
淡「先輩踊れるなら最初からやってよ!!」プンスカ
誠子「いやーつい体が…」テヘ
尭深「誠子ちゃん運動神経いいから…」
尭深「ご飯食べよう?」
誠子「お、積極的だね尭深」
淡「購買?学食?」
誠子「画的には学食じゃない?」
淡「うちの購買と学食は2階の同じフロアにあって、だいぶ広いんですよ!」
淡「学食は昼休みになるとめちゃ混みするし、購買はペンとかノート忘れても売ってくれてるから安心だね!」
誠子「なぜそこの解説はするんだ」
淡「常連だからね」ドヤ
KYOくん『学食でお昼ご飯です』
KYOくん『白糸台の学食は食券制。メニューのボタンを押して、それを作っているブースに並ぶ形式なんだよね』
KYOくん『パン・麺・ご飯と学生が飽きないようなバリエーションなんだって』
KYOくん『っつーことで、注文。亦野は白身フライ定食、渋谷はざるそば、大星アナは味噌ラーメンです』
亦野「よし食べようか。…あれ、ラーメンのネギは?」
淡「…苦手だから抜いてもらった」
尭深「…こ、これを見てるみんなはできるだけ食べようね?」
【モヤモヤPOINT すかさずフォロー。】
誠子「」モグモグ
尭深「」ズズーッ
淡「」ズルズルッ
誠子「…」
尭深「」ズズーッ
淡「」ズルズルッ
誠子「………」
尭深「」ズズーッ
淡「」ズルズルッ
誠子「しゃべれよ!」ガタッ
淡「びっくりした―!」
誠子「ズルズルズルズル言ってんじゃないよ!麺音が!」
【モヤモヤPOINT 麺音。】
尭深「落ち着いて食べるのはいいことだと思うけど…」
誠子「アッハイ」スワル
淡「プププ、怒られた―!」
誠子「うるさいよ!」バシッ
誠子「…味噌ラーメンおいしいの?」
淡「うん」
誠子「ちょっとちょうだい」
淡「エビフライと交換ねっ」
誠子「全然等価じゃないよ!」ガーンッ
KYOくん『食堂の皆さん、またネギ抜きのラーメン、頼みに来ます』
淡「尺的に次がラストだって」
誠子「じゃあ部室戻って終わりにする?」
尭深「うん」
KYOくん『チーム虎姫がいつも使う部室に行ってみるみたいですよ』
誠子「お疲れ様サマでーす」
尭深「こんにちは」ペコッ
淡「ただいまー!」
菫「ああ、大変だったな…。ってまだ撮っているのか?」
誠子「ここで終わりにしようってことになりまして」
菫「なら映らないところに行こう」ソソクサ
淡「別にいいのにー」
照「本当に。積極的にPRしに行くべき」モグモグ
淡「…宮永先輩?」
照「何?プリン泥棒さん」モグモグ
淡「…テレビモードはいいんですか?」
照「そんなことより優先されるべきことがあるから」ゴゴゴ
淡「」
【モヤモヤPOINT おしおき。】
KYOくん『注文。亦野と渋谷は、日本茶。大星アナは飲み物なしです』
誠子「ふうー」ズズッ
尭深「…おいし」ズズッ
淡「ううっ…撮れ高OKだって」ボロッ
照「全然よくない。サイコロやってない」ゴトッ
誠子「先輩結構見てますね」
菫「なんだそのサイコロ?」
尭深「出た目に書いてある指示に従わないといけないんです」ズズッ
照「特別に淡がやることしか書いてないから」
淡「ええー!できませんよー!!!」
照「…あのプリンはもう戻ってこないのに」ボソ
淡「」
淡「じゃー振るよー!えいや!」ボスッ!ゴロゴロ…
淡『大星アナ、臨海女子のダヴァン降臨!ラーメンに飢えて血眼になっている体で』
淡「んー…」
淡「ラーメンはどこデスカ!?味は問いマセン!ラーメンをよこしてクダサイ!!」
淡「ラーメンがないならアメリカ帰りマス!」
誠子「アメリカ帰ったら余計食べれないだろ…」
淡「ヘイ!フィッシャー!」
誠子「は、はい」
淡「ラーメンスキ?」
誠子「ええ、まあ」
淡「ドウシテスキ?」
誠子「いや、なんていうか日本人の舌に合ってるっていうか…」
淡「ドウモアリガトウ」
誠子「最後まで聞かないのかよ!」
【モヤモヤPOINT 聞いておいて聞かない。】
淡「ヘイ、ハーベスター!」
尭深「わ、私ですか?」
淡「ラーメンスキ?」
尭深「え、えっと、普通ぐらい、です」
淡「ナンデスキ?」
尭深「あの、だから、そこまで好きってわけじゃ…」
淡「ドウモアリガトウ」
誠子「ククッ…」
淡「コークスクリャー!」
照「はい」
淡「ラーメンスキ?」
照「はい」
淡「ドウシテスキ?」
照「」ダッ
淡「ナンデニゲルノ!ラーメンナンデスキ!?」ダッ
淡「ラーメンクダサイ!!」ダダッ
照「もはや別キャラ…」ダダッ
菫「こういうのを日曜日の夜にやっているのか。今度見てみようかな」
尭深「…全部見ようとするとサザエさんが見れませんが…」
菫「何!?サザエさんを捨てるほどではない!やめておこう」
誠子「以上で終わりでーす」
お読みいただきありがとうございました。
乙でしたー
乙です
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