岸辺露伴は動かない~スギサワムラ~ (9)

岸辺露伴は動かない、如月駅を読んで書いてみたくなった。
一応ネタがかぶってないかググったけど被ってたらごめんなさい。
ジョジョらしい文体で書くのはできず、拙い文章だけどお付き合いしていただけたら幸い

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401618566

 知っている人がほとんどだと思うが、一応自己紹介をしておこう。
 僕の名前は岸辺露伴。週刊少年ジャンプで『ピンクダークの少年』を連載中のマンガ家だ。
 現在は第8部の5巻まで出ている、是非読んでくれ。
 僕は仕事柄様々な場所に取材をすることが多い。そして幾つか奇妙な冒険もしたがそれはまぁ、僕のエッセイ、『岸辺露伴は動かない』でも読んでもらおう。

 そしてこの話は、僕が実際に体験した新しい話だ。











岸辺露伴は動かない エピソード?? スギサワムラ

「全く、このあたりにネタになりそうな場所があるって聞いてわざわざ来たってのに、いったいなんだってこの寒さ」

 ボクが居るのは青森県の某集落である。『ピンクダークの少年』の連載の合間を縫ってある噂を調べに来ていた。

「本当にあるのかァ、杉沢村なんて場所」

杉沢村伝説

昭和初期に発生したという都市伝説である。

杉沢村という集落の一人の村人が急に発狂し、その村の住民を一人残らず殺したのち、自らも自殺したという伝説である。
 
ネット上に乗っていた他愛もない都市伝説の何にボクが惹かれたのかはボク自身にも分からない

この岸辺露伴の原動力はいつだって好奇心だけだからだ。

とにかく、その伝説の杉沢村のあると言われる場所に最も近い集落にやって来たボクは情報を集めていた。

 「おい、そこのキミィ!」

 「ぼ、僕ですか?」

 「あぁ、キミだよ」

 声をかけたのは地元の中学生くらいの少年だった。あどけなさが残るその顔が寒さで赤くなっている。

 「少し聞きたいことがあるんだ」

 「な、なんですか?」

 「杉沢村って知ってるか?」

 「!!」

 「どうした?」

 少年は杉沢村の名前を聞くと驚いて体を震え上がらせ、硬直した。

 「ぼ、ボク何も知りません!」

 「ん?」

 「もう、行っていいですか?早く帰らないといけないんで」

 「じゃあ、もう一つだけ、これを見てくれないか?」

 見せたのは白紙の紙、なんの仕掛けも無いだだの紙きれだ。

 「な、なんですか?これ」

 彼が顔をこちらへ向ける、そして

 「ヘブンズドアー!」

バラララララっと少年の顔が本になる。

 そこにはこの少年の記憶が記されている。

 それがこのヘブンズドアーの能力。相手を本にすることだ。

 「フムフム、杉沢村についての記述があるぞ!」

 そこには杉沢村の位置やそこについての言い伝えが書いてあった。

 「そこに入れば命の保証は無い、必ず殺される……か」

 つまり杉沢村へ向かうには命の危険が伴うということだ、だがボクはそれでも進むことを決意した。

 それにいざとなればこのヘブンズドアーがある。

???
集落より十数キロ離れた場所

 ボクは車を運転し、そして、少年の記憶にあった通りの場所へ向かった。

しばらく進むと、軽自動車が一台通れるかどうかくらいの細い道が現れた。

少年の記憶が正しければこの先に杉沢村が存在するはずだ。

その道を10分程進むと看板が見えてきた。

 ――コノ先ヘ立チ入ル者、命ノ保障ハナイ

 「これは!」

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