夏希「spring wars」(55)

今更サマウォSSだけど、許して

小説版ベース
一応2年後で夏希が大学二回生、健二が一回生で2人は結局付き合わなかったという設定でお願いします

とりあえず、スレだけ立てて仕事終わったら書き始めようと思う

マウスも人間と同様、趣味で運動に励むことがあるらしい――。オランダの研究者がそんな研究結果を英国王立協会紀要に発表した。

これまで実験室のマウスが回し車に乗って走るのは、狭いかごに閉じ込められたストレスに対する反応ではないかと思われていた。
そこでオランダ・ライデン大学医学部の研究者ヨハンナ・メイエル氏は、マウスの運動が神経作用に起因するのか、それともただやりたくてやっているのかを調べるため、自宅の庭に回し車を設置し、 近くに餌を置いて、マウスの反応を観察した。
その結果、マウスたちは自由に走り回れる環境にあるにもかかわらず、回し車を見つけると中に入って走り始めた。餌を徐々に減らしていっても、頻度は減ったものの、回し車に乗り続けたという。
研究チームは3年間にわたってこの行動を赤外線検知器で観察し、1万2000本の動画を撮影。
野生に生息しているネズミでさえも、ただ楽しみのために走っているらしいことが分かった。
回し車に興味を持った小動物はネズミだけでなく、カエルやナメクジなども回し車をチェックしていた。
ただし走ることまではしなかった。

ソース/CNN
http://www.cnn.co.jp/fringe/35048516.html

はよ

昨日残業で書けなかったので今から投稿します。更新速度遅いです




あの夏の日から2年。また夏が来た。サークルに入っていないし、恋人なんていない私はすることなしにOZにログインしたり、ダラダラして過ごしている。別に恋愛経験がないわけではない。今までも何度かお付き合いとやらをしたこともある。それだけでも、昔は潔癖症で親戚以外の男の人に触れることもできなかったことを考えると大した進歩だと思っている。

でも、だれと恋人になっても決まって2ヶ月もしないうちに別れを告げられる。

「俺には夏希の気持ちがわからない」

って。わかってる。自分でもわかってるんだ。いつもそう告げられる度に納得する。と、同時に彼の顔が心に浮かんでそして酷く後悔する。「なんであの時ちゃんとちゃんと気持ちをつたえられなかったんだろう?」って。

ごめん、今になって気付いたけど、題名ミスってるな。触れないでいただけると嬉しい。




彼ーー健二君ーーと出会ったのは高校3年の時だ。彼は一つ年下の後輩だった。インターネットでのチケットの取り方を物理部長に聞こうと物理部室に向かった先で出会った。結局私は彼からチケットの取り方を教えてもらった。その後でOZの使い方を教えてもらうことになったんだ。最初は優しいけれど、少しおどおどしてて頼りなさそうだな。そんなイメージだった気がする。でもあの夏から私の彼への見方は変わった。私の彼氏役を無理矢理引き受けさせた上にあんな事件に巻き込んで。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。でも、そのおかげで彼の違う一面を見ることができた。あの時からだと思う。彼を見ると胸が苦しくなるようになったのは。

あの日の夜、理一さんと共に帰ってきた彼は陣内家の皆に迎え入れられ大騒ぎになった。豪華な夕食、大人数の食事、どれも両親があまり家にいない彼には珍しい事だったから、彼は子供達の遊び相手にされている時も、翔太にぃに怒鳴られてる時も、酔った大人達に酒を勧められてる時でさえも、どこか嬉しそうだった。その次の日、彼は大おばあちゃんの葬儀などで家に残らないといけない私を上田に残して1人で東京に帰った。彼が帰った後で私は結局彼に約束された「後で話があります」という約束が有耶無耶になったことに気付いたけど、2学期になればいつでも機会はあるから大丈夫だろう、とどこか楽観的に捉えていた。

でも、現実はそんなに甘くなかった。2学期が始まるとラブマシーンとアバターで花札勝負をした私はともかく、TVで顔写真まで報道された彼は一躍学校中の注目を浴びることになった。それに加えて、どこからかわからないけど、私と2人で上田に旅行に行った等という根も葉もない噂のせいで、私はなんとなく彼と会うのは憚れる気がした。だから騒ぎが収まるまで、と会いたい気持ちを抑えて我慢した。そうこうするうちに受験が近づいてきた私達3年は学校に通うこともほとんどなくなり、気が付くと未だに彼とは全く2人きりにはなれないままだった。そしてそのまま卒業を迎えた。そして、卒業式の日私はやっと彼と2人きりになることができた。

文章読みにくそうなので文体変えますね



それからは2人で他愛もない話をした。
あの夏の事や、高校生活の事、そしてこれから通うことになる大学の事。健二君といる時間はあっという間に過ぎていった。

30分ほど経った頃、「クラスで打ち上げがあるから」と、友達が私を物理室まで呼びに来た。彼はその友達を見て、どこか落ち込んだ様子だったけどすぐにいつもの様にもどった。

「僕の事は気にせず、行ってください。先輩卒業おめでとうございます」

彼はまだ他にも何か言いたげだったけど、私はなんて言えばよかったのかわからず、

「またね」

と言って物理部室を後にした。

それからは何度かOZやメール、電話でも何度かやり取りはした。
でも、あの時の話は何もなかった。


それからは初めての一人暮らしや、大学生活が予想以上に忙しかったことも手伝い、それにつれて彼との連絡も日々減っていった。

だから、彼が私と同じ大学に入ると来た時はとても嬉しかった。これからはまた高校の時の様にいつでも会えるようになるから。


でも、実際始まってみるとそう上手くはいかなかった。
文系の私とは違い、理系の彼は夏休みはほとんど研究室で過ごすことになっていた。

それでもたまに顔を会わせればいつもの様に他愛もない話をした。少し前の私の誕生日にはプレゼントも用意してくれたし、直接お祝いの言葉も貰った。


たまに会うだけ、それでも私にとっては楽しい日々だった。


ーー昨日までは。

はよ

遅くなってすいません。仕事が忙しくて

次から投稿します

私は、新しく出来たショッピングモールに行こう、と友達に誘われ家を出た。高校の時の友達で、OZでは何度かチャットもしていたが直接は一年以上会ってなかったので私は快く了承した。

ショッピングモールはさすがに出来たとこなだけあって混雑していた。友達といる時間はとても楽しく一年間の空白を埋めるように私達は話した。

ゲームセンターに行ってプリクラを撮ったり、買いもしないのに服屋さんで服を眺めたり、楽しい時間はすぐに過ぎていった。

私は水着フェアのブースで彼を見かけた。

「健二くん!」


思わず、呼んでしまったけどそんなことはもうどうでもいい。彼は振り返り私を見て大変驚いた様子を見せたけど、すぐにいつもの困ったような笑顔に戻った。

「夏希先輩、どうしたんですか?」


「友達と買い物に来たの。本当に久しぶりだね!健二くんは何してるの?」


「僕も同じですよ」


「ねぇ、健二くん、よかったら今から一緒にーーー」
「ねぇ、健二!どう?私の水着」

私が言い終わらないうちに、試着ブースから水着姿の女の子が出て来て、彼の手を握った。黒髪のショートヘア、真面目そうで落ち着いた雰囲気で、花のような明るい笑顔をした女の子だ。


「あれ、健二、この人たち誰?」


「僕の高校の時の先輩だよ。こっちが夏希先輩、こっちが冬子先輩」


「あ、うちの健二がお世話になってます。健二のくせにこんなかわいい女の人と仲良いなんて、ずるい!」


「ずるいってなんだよ。あ、こっちは僕の大学で同じ学部の秋子って言います」

「ちょっと!ただの同期生じゃないでしょ?健二は素直じゃないな~」

そう言って私達の目の前で二人は笑い合っている。秋子ちゃんは秋子ちゃんでデレデレしてるし、健二くんは、健二くんで満更でもない感じでそれに応えている。


いや、そんなことより大事なことがある。今、秋子ちゃんは「ただの同期生じゃない」って言わなかった?どういうこと?


「えっと、二人はお付き合いしてるのかな?」


私が悶々としているのを見兼ねて隣にいる冬子が聞いた。

「あ、はい。そうですよ、一応」


「一応じゃないでしょ?もう」


それを聞いた瞬間目の前が暗くなった。

それからの記憶ははっきりとしていない。覚えていることと言えば健二が、立ち話もなんだから喫茶店でも行きませんか、と言って近くにあった喫茶店に入った事、二人が数学科で意気投合して交際に発展したということ、私がその話を薄っぺらい作り笑いを浮かべながら聞いていたという事くらいだ。

そして、今に至るわけだ。
健二くんと秋子ちゃんが、結構親密な関係だという事は佐久間君に確認した。


今更、後悔しても遅いことはわかってる。それ以前に私が後悔するのもおかしいはずだ。私だって恋人を作ったことくらいある。健二くんにも恋人なんて出来るに決まってる。


何より佐久間君に聞かされた事が衝撃的すぎた。

それは昨日家に帰ってからのこと。私は健二くんの事を受け入れられずに、彼の親友である佐久間君に電話をかけた。


「佐久間君、健二くんって恋人いたんだね」


「そうですよ。可愛くて羨ましいですよね、健二のくせに。それより、夏希さんこそどうなんですか?去年の秋の話ですけど、かっこいい彼氏と歩いてたって聞きましたよ?」


ああ、確かに去年の秋くらいには彼氏がいた気がする。ナルシストな所が受け入れられずに、1ヶ月で破局したけど。

「もう、別れちゃったよ。それより、誰に聞いたの?」

そうだ、あいつとの事は誰にも話していないはずだ。


「あれ?健二に聞いたんですけど、健二は何も言ってなかったんですか?」


よりによって健二くんだなんて。最悪だ嫌な予感しかしない。


「あいつ、それで凄いショック受けてて、あの後大変だったんですよ、本当に」

今日はここまでです。
オリキャラ出しました、ごめんなさい。
オリキャラ2人はもう名前以外は出てこない予定。
名前は夏希が夏だから秋と冬でいいかなって言う適当な理由。特に意味はありません。

Harry

はよ

はよ

遅くなってごめんなさい
仕事が立て込んでました。

「『やっぱり夏希先輩と僕じゃ釣り合わないんだな』って、ずっと落ち込んでたんですよ。」


「そう…なんだ」


「それからは良い大学に行って皆に認められる人間になる、って言って勉強に専念するようになったんです。それで本当に合格するんだから健二はすごいですね」

「うん…こんな私じゃダメだよね」

「『やっぱり夏希先輩と僕じゃ釣り合わないんだな』って、ずっと落ち込んでたんですよ。」


「そう…なんだ」


「それからは良い大学に行って皆に認められる人間になる、って言って勉強に専念するようになったんです。それで本当に合格するんだから健二はすごいですね」

「うん…こんな私じゃダメだよね」

そうだ、健二くんは凄いんだ。いつだって前に進める。あの夏だってそうだった。

「合戦です」

そう言って、一番最初に戦うことを決めたのも彼だった。その後も赤の他人のために戦って、その家族の家を守るためにギリギリまで戦ってた。
それに比べて私は全然だめだ。いつまでもあの夏に引きずられて、未だに心から健二くんがいなくならない。このままじゃダメだ。そう思うけど心は自分の思うとおりにならない。

いつの間にか寝ちゃってたみたいだ。午前11時、いつもならもうとっくに起きてる時間だ。布団を捲りながら起こしてくれなかったお母さんに心の中で愚痴をこぼす。ふと、机を見やると昨日の夜充電器にさしっぱなしにしてたケータイのライトが点滅してるのが目に入った。液晶を開けば、小磯健二の4文字。私は眠気が一気に覚めるのを感じた。


ーー久しぶりに二人で話しませんかーー

ーーーーー


そうして今、私は駅前のファミレスの中にいる。目の前には彼が座ってる。


あの後、健二くんの着信にかけ直せば、二人で話しませんか、と言われた。もちろんバイトもサークルもない私は即答した。秋子ちゃんに悪い気もしたが、健二くんと二人きりで会える誘惑の方が強かった。久しぶりに化粧もした。服も一番お気に入りの可愛いのにした。

こんなにおめかししたのはいつぶりだろうか、と一人考えて笑ってしまった。


「あの、僕なんかおかしなことしましたか?」


「いや、こっちの話だよ。それより、賢治くん変わったね」


「えっ、そうですか?」


「うん、前より少し落ち着いてるし、それになんか格好良くなったよ」

そう言うと目の前の彼は一気に顔を赤く染めて、うつむいてしまった。


「夏希先輩こそ、きっ、きれいに、なりましたよ?」


なんて彼が言うから私も一気に顔が熱くなってうつむいた。

傍から見ればただの初々しいカップルに見えるんだろうな、と自分で考えてしまって更に顔が熱くなった。

それからは、なんとなくぎこちないまま過ごして、気が付けば8時だった。よく4時間も時間潰せたね。って二人で笑いあった。

店から駅に向かう途中、雨が降ってきた。


「雨降ってきたね、健二くん家まで遠いでしょ?良かったら今日は家に泊まっていってもいいよ」

「えっ、そ、そんな、悪いですよ!親御さんにも迷惑かかりますし…」


「大丈夫!お父さんとお母さんは結婚記念日で昨日から一週間ハワイから。だからね?健二くん、二人きりだよ?」


少なからずわざとらしい言い方だった事は自覚している。でもこのくらいしないと鈍感な彼が気付かないのは分かりきってる。すでに私の戦いは始まっているんだ。


「じゃ、じゃあお邪魔さしていただきますね」


予想通り彼は真っ赤な顔で言った。

「夜ご飯はファミレスで食べたから大丈夫だよね?それより、副濡れてるでしょ?お風呂入ってきなよ。ちょっとした夜食作ってあげるから」


「あっ、じゃあお先に失礼します」


「どうぞ~」

健二くんを見送り、私は台所へ向かう。じゃがいもとチーズをフライパンで炒める。それが終わったらお父さんの服を健二くんのために脱衣所に置いておく。

「夏希先輩、お先に失礼しました。つぎはいってください」


TVを見てると彼が出てきた。


「わかった。お父さんの服でごめんね?」


「大丈夫ですよ。僕小さい方なのでサイズも何とかなりますしむしろ有難いですよ」


「そう?ならよかった!じゃあ、お風呂行ってくるね」

風呂から上がるとソファで健二くんが眠ってた。なんとなく彼の顔を見るのが楽しかった。時々聞こえる寝言や顔をかく仕草が可愛くて見とれてしまう。こんなところもひっくるめて全部好きなんだな、とあらためて思った。健二くんがねむりづらそうだったので、彼の頭を自分の膝の上に乗せて頭をなでてあげた。


「起きてる時に出来たらいいのにな」


無意識に口走ってしまったけど、よく考えてみたらすごく恥ずかしくなってしまった。自分でしたくせにその行為が恥ずかしくなってきたから、私も目を閉じることにした。

膝の上で何かが動く気配がして目を覚ます。ぼんやりとした視界がはっきりとした後に目に映り込んできたのは、いつの間にか横になっていた私の肩に毛布をかけている彼の姿。なんだかここで起きた事を告げるのももったいない気がしたので、狸寝入りで逃れることにした。横目で時計を見やると12時を回る少し前。健二くんとお酒を飲もうと思ってたことを思い出し、渋々起きあがる。


「あれ?健二くん起きちゃったの?」


「はい。あ、あの、膝枕、ありがとうございました」


彼が恥ずかしげに呟いた言葉で私から火が出たのは言わずもがな。

「あっ、そうだ、健二くん二人でお酒飲もうよ!」


「先輩はこの前の誕生日で20歳になったけど、まだ僕は18歳ですよ?」


「少しだけなら大丈夫だって!ね?私もそんなに強くないし」


「じゃあ、少しだけいただきます」


そう言って、私は缶のチューハイを2つもって片方を健二くんに渡した。

カーテンの隙間から届いた眩しい光で目を覚ませば、私はソファの上にいた。ソファの下では健二くんが上半身裸で寝転んでいる。テーブルの上には丸まったティッシュと、すっかり伸びきってしまったコンドーム。その光景ぎょっとして自分の姿を確認して私は昨日の出来事を断片的にだけど思い出した。


そうだ、私は、彼に抱かれたんだ。

理由は些細なことだった。と、言うよりほぼ泥酔に近い男女が二人きりで1つの部屋にいればそういう結果になるだろう。


私はどうやら酔うと積極的になるみたいだ。健二くんに止められても飲み続けその上賢治くんにまで飲ましてしまった。二人に程よく酔いが回った後、私は彼の耳元で呟いた。


そこまで思い出して私は逃げ去りたくなった。いや、そもそもここが私の家なのだけど。

彼に何を言ったのかは覚えていないけど、何か言ってはいけないことを言ったのは確かだ。行為の最中の事はあまり覚えてないけど、二人我を忘れて求め合った事と彼に突かれながら私が「大好きだよ」と何度も呟いたのだけははっきりと覚えている。


逆にこの状況は結果オーライ何じゃないかな、と考えて寒気が走った。忘れていた、彼には恋人がいることを。

今ならまだ間に合うかも知れない。そう思った。だから私はすぐに服を着てコンドームやティッシュをゴミ箱の奥に突っ込んだ。そして、フローリングの汚れも綺麗に拭き取り、健二くんに毛布を被せてから自分の部屋に戻り、ベッドに潜った。


これで健二くんが忘れてくれてれば何とかなる!そう思って健二くんが起きるのを待った。


けど、人生は自分の都合よく進むわけがない。

「先端!昨日はごめんなさい!」


あぁ、神様は残酷だ。


一階で物音が聞こえたかと思えば私の部屋の前から彼が私に声をかけてきた。


「酔った勢いとはいえ、本当にごめんなさい」


健二くんのせいじゃないの。そう言えたらどれだけ楽だったろうか。私は何も言えなかった。ただ一言。


「良いから早く出てってよ」


窓越しに彼の後ろ姿を見送った。


それから一度も連絡はとってない。

自分のペースでいいから完結してください

>>52
それはこっちの台詞だ

ワロタwww

晒しあげ

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