コナン「灰原との5/21(水)!」 (19)

灰原「とうとうあの色黒探偵の正体がはっきりしたわね」

コナン「なんかそういうと服部みたいに聞こえるな」

灰原「うっさいわよ」

コナン「え?」

灰原「……ふん」

コナン「……え? どしたのお前?」

灰原「……」

コナン「何拗ねてんだ?」

灰原「別に拗ねてなんかないわよ!」ペシッ

コナン「いてっ 叩くなよ。どうしたんだよ」

灰原「……まぁどうせ私なんて……まぁそうよね」

コナン「 意味わかんねーぞオメー……何が言いたいんだよ」

灰原「……私のことは赤井って人に任せて、自分はもうあのお姫様を守ることに集中するってことね。うんうんいいんじゃない別にそれで」

コナン「は?」

灰原「そういう意味でしょ! 別にいいけど!」

コナン「おいおい落ち着けよ、それって今日のサンデーのことか?」

灰原「……」


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コナン「えーと……あ、もしかしてこれ?」

《優作「私がわざわざ身代わりになったFBIの彼は、またここに戻って来るのか?
コナン「ああ、守んなきゃいけねぇ奴がいるからな……」》

コナン「これのことか?」

灰原「……」

コナン(あ、これなのね)

コナン「いや、別にそういう意味じゃねーよ。ただお前を守るためには、あの人が近くにいた方が心強いだろ」

灰原「別に」

コナン「え?」

灰原「……ほらそうやって弱気になってるってことは……そういうことじゃない……」ブツブツ

コナン「はあ? お前はオレに何を期待してるんだ? どうすればオメーは満足だったのか教えてくれよ」

灰原「それは……その……あれよ……」

コナン「なんだよ」

灰原(……は、灰原はオレが守るから心配しなくていい、とかさ……そういう……//)ゴニョゴニョ

コナン「え? 何て? ちゃんと言えよ」

灰原「ま、まあとにかく!!// “約束” は最後まで守ってよねってこと!」

コナン「約束? どんな?」

灰原「……覚えてないんだ、まあ工藤くんにとってはそんなもんよね」

コナン(約束……)

灰原「もういいわよ、さあ帰った帰った」

コナン「え? オメー映画は?」

灰原「は?」

コナン「いやオレと今から『異次元の狙撃手』観に行く約束だったじゃん、オメーこそ忘れてるぞ」

灰原「あ」

コナン「まあ機嫌悪いみたいだし、オレと行くのがイヤなら別に1人で行ってくるけど」

灰原「……1人で行きたいなら行けば?」

コナン「じゃあそうする」

灰原「待ってよ」グイッ


コナン「オメーもいくか?」

灰原「……うん」

コナン「よし、40秒で支度しな」

灰原「調子のんな」ギロッ

コナン「今のは悪かった」


~映画上映中~

コナン(今年もオレは灰原とはあんまり絡んでないんだな……)

灰原(今年も全然工藤くんといちゃついてないのね……つまんない)

コナン(まあ来年に期待だな……去年も同じこと思った気がするけど)

灰原(工藤くんのジュースもらっちゃお)ちゅー

~映画終了~

コナン「いや~今年も面白かったな!」

灰原「そう、よかったわね」

コナン「てかお前途中で寝てただろ。オレと映画観るときはいつもそうだよな、あ、でも元太達がいるときは

灰原「去年の方がまだマシだったわ、ま、アレもかなりヒドかったけど」

コナン「え? そうか?」

灰原(世良さんばっか気にかけちゃって……バカ!」

コナン「最後声に出てるぞ」

灰原「まあ今年のは、ある1シーンだけは良かったわ」

コナン「へえ、どこ?」

灰原「教えない」

コナン「あそ」

~阿笠博士宅~

コナン「お腹空いた。はいばらーなんかつくってー」

灰原「しょうがないわね、何が食べたいの?」

コナン「何でもいいやー」

灰原「その何でもいいって答えが一番困るんだけど」

コナン「だって何でもいいもん」

灰原「あそ、じゃあおにぎりね」

コナン「え」

灰原「文句ある?」

コナン「……ないです」

灰原「はい、ただのおにぎり」コトッ

コナン(チッ、マジでおにぎりかよ)

コナン「……具は何なんだ?」

灰原「何も入ってないわよ」

コナン「は? お、おい! オメーいくら何でもそれは」

灰原「何でもいいって言ったじゃない」

コナン「それはちょっと違うだろ! さすがにただの塩むすびはねえだろ!」

灰原「……別にイヤなら食べなくてもいいわよ」

コナン「わかったよもうコレでいいから」モグモグ

「あ、旨い」

コナン「なんか知らんけどこのおにぎり旨いな」モグモグ

灰原「それ、隠し味のおかげだから」

コナン「え? 隠し味? ただ塩ふって握っただけだろ? 」

灰原「……工藤くんには分からないか……一生かかっても」

コナン「え? な、なにそれ!? 何が入ってるんだ!?」モグモグ

灰原「分かって欲しくもないけどね……ふふ……♪」

コナン「??」モグモグ


コナン「ふう食った食った」ゲフッ

コナン「灰原は料理も上手だし、家事も出来るし、いいお嫁さんになれるな。 性格除けば」

灰原「……」

コナン「そーいやオメー、ラストラッキー賞で『お嫁さんになりたい』とか言ってたな、でもそれってオメーの相手が可哀想だなハハハハ!!」

灰原「工藤くん可哀想なんだ」

コナン「だってお嫁さんが『灰原』って!! 可哀想にも程があ……え?

「?……灰原今なんか言った?」

灰原「何にも」

コナン「あ…そう……悪い。気のせいか」

灰原「私の相手ってそんなに可哀想なの」

コナン「あ、いや…ごめん……冗談だから……あはは」

~夜~

コナン「さて、もうそろそろ風呂入って寝るか」

灰原「……」

コナン「博士は夜遅くに帰ってくるみたいだから、オレはソファーで

灰原「きゃあ」バシャッ

コナン「え?」

灰原「ソファーにコーヒーひっかけちゃった」

コナン「おいおい! 何してんだよ! オレの今日の寝所にするつもりだったのに!」

灰原「ごめんなさい」

コナン「ったくしゃーねーな」フキフキ

「どーすっかな。さすがにもうこのソファーで寝るのはちょっと……」

灰原「……は、博士のベッドで寝たら?」ドキドキ

コナン「いや、それは疲れて帰ってくる博士が可哀想だし…」


灰原(……)ドキドキ

コナン「うーん……最悪床でも寝られないことは……」

灰原「……じゃ、じゃあ私と一緒に寝てもいいわよ」ドキドキ

コナン「え?」

灰原「ま、まあ一応私が悪い訳だし」

コナン「……オメーなんか企んでんのか?」

灰原「そ、そんなんじゃないわよ// ただ私は床で寝るのはさすがに可哀想だと思って」

コナン「……ホントか? いつものオメーなら、『床で寝ればいいじゃない』 とか真顔で言いそうだけどな」

灰原「だ、だったら好きにすればいいでしょ!」

コナン「分かった分かった。お言葉に甘えてベッド少し借りるよ。サンキューな」

灰原(やった ♪)

コナン「それじゃあ先にお風呂入ってくっから」

灰原「はーい」

コナン「あ、オレのパンツとシャツ出しといてくれ」

灰原「はーい」

コナン(なんか上機嫌だな)

~夜~

コナン「んじゃオレはもう寝るから」

灰原「あ、じゃあ私も」

コナン「え、あ、そう」

ボフンっ

コナン「あーなんか疲れたな今日は。おやすみ」

モゾモゾ

コナン「ん? ちょ、ちょっと灰原! なんでそんな近付いてんだよ //? 」

灰原「私ベッドの真ん中じゃないと寝られないの。気にしないで」

コナン「気にしないでって言われても……」

(あ、シャンプーの良い匂い……)

灰原「これリンスよ」

コナン「あ、そっちか……え?」

灰原「ふふ」クスッ

コナン「……//」

灰原(工藤くんの温もりが伝わってくる……)

コナン「……」

灰原(なんだか幸せ……)

コナン「……約束、別に忘れてねえからな」

灰原「え?」

コナン「ちゃんと覚えてるよ。あの電車のホームで言ったやつだろ」

「なんか曖昧な返事しかしなかったと思うけど……それでもちゃんと約束として覚えてるから」

灰原「……」

コナン「赤井さん任せにするつもりはねえよ。オレだって灰原を……ただもしもの時のためにもあの人が近くにいる方が安全だと思って。それだけのことだよ」

灰原「分かってるわそんなこと……今日はワザと拗ねたフリしただけだから」

「守ってもらえるだけでも感謝しないとね」

コナン「そんなこと言うな」

「オメーはただ元気でいてくれりゃいいんだよ」

コナン「オメーはその……笑ってる時は可愛いんだからさ……

「か、勘違いすんなよ//! 笑ってる時だけな!! 」

灰原「じゃあ私がずっと笑顔でいたら、工藤くん私をお嫁さんに貰ってくれる?」

コナン「」ポカーン

「…………え??」

灰原「なーんてね」クスッ

「もう私寝るわね」

コナン「あ……うんおやすみ…」

灰原(zzz

コナン(灰原がお嫁さんか……)ジーっ

灰原(zzz

コナン(そりゃいつかはコイツも誰かのお嫁さんになるんだよな……本人の夢らしいし)

(オレは……蘭がオレのことを待ってるし……そもそも灰原はオレのこと何とも思ってねえだろうけど)

(でも……いつかの…その灰原の相手……ちょっとだけ……


コナン「ちょっとだけ羨ましいな……」

灰原(……)zz


おわり

ニヤニヤしてながら見てたわ

マジキチじゃない・・・だと・・・?

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