世にも自分勝手な物語 (15)

『ハムスターといちゃりたい』

ここ、どこ?

ふむふむ。嫌な臭いはしない。

うわ!何!?

ん?これは……かりっ。

なかなかうまちぃ……。

うわ!くるな!

次は何?何それ。

すんすん……かりかり……。

お水かー。

だから!もぅ!怖い怖い!

ったく…………。

おや、ここは何かな?

おー。狭くて暗くていい感じ。

ここを家にしよう……。

しゃあらららららっしゃあ!

よし、いい感じ。おっけー。

ちらっ。

大丈夫だよね?ね?

おや、これは……。

おー!!!走れる走れる!

…………。

楽しかった。

さてと……おぉ!さらさらみっけ!

ころころしゃしゃしゃー!

ふぅ……さっぱりした。

次は……何だろう。このざらざら。

ま、いっか……。

ご飯とって、家帰ろ。

ん?何だこの美味しそうな臭いは……。

はむしゃむがしゅしゃふ……!!!

素晴らしいものを見つけてしまった。

……お腹いっぱい。寝よ。

よし、誰もいないな。

くぁ……。

おやむにゃ……。

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(一週間後)

何?呼んだ?

眠いんだけど。ちょー眩しいんだけど……。

開けた!開けたな!うおおおおお!!!!!

んしょ、よいしょ……。

さぁ、冒険の……おやつの時間だ。

今日は何?また種?

まぁいいけど。前の、みずみずしい種が良かったな。

ありがと。かりぽりかりぽり……。

え?何?何言ってるか解んない。

おい。もうないのか?

そか……て!こら!持ち上げるな!怖い!

ったく……。

美味しそうな臭い。かぷ。

うわー!!!

あぶっ!今、死ぬかと思ったよ!

な、なでても許さん。

では、冒険に行ってきますので。

ふんふん……。

なるほど……。

おや?この臭いは……。

み!みずみずしい種じゃないか!

はむしゃふ!撫でるな、くいづらはふしゃむもむしゃふ。

うむ。美味しかったぞ!

さてと、な!道を塞ぐな!

うおおおおお!!!!!

ふぅ……て、ここはどこだ。

けほっ!こほっ!ほこりまみれ……。

うわ!びっくりした!急に眩しいのやめて!

くっ!捕まってたまるか!

うおおおおお!!!!!

ふふふ、どうだ。

あ。

くそー。明日は捕まらないからな。

(一ヶ月後)

またこの音か……。

うるさいんだよ……。

かぁ……。

すや……。

うわ!びっくりした!

それ何?ほんとなんなの?

とっととあっち行け!

ったく……。

すぴー……。

くかー……。



くぁ……。

開けた?開けたな!うおおおおお!!!!!

とと、なにそれ。

おう。もふもふ。

わしゃわしゃわしゃわし……うおおおおお!!!!!

んしょ、よいしょ。

さてと、今日も……もふもふしつこい!

おやつよこせ!

ん?なにこれ。

う、うま……何これ。

種じゃないな。これは……何?

え?

だから何言ってるかわか、うへへ。

撫でるな!食べてるとうへへ……。

ないの?もうないの?

なでなでいいから。ないの?

そか…………うおおおおお!!!!!

と、最近狭くない?

すぐ行き止まりだよ……。

ここで、おしっこしよ。

ふぅ……。

お?それはひらひら!

くぬー!せい!

ははは!ひらひらはいただいたぞ!

やめろ!これは持って帰るの!

うおおおおお!!!!!

ぐあー!捕まったー!

はなせー!はなせー!

むきゃー!

(数ヵ月後)

あーさむ。

何?今日は出る気しないよ。

だって寒いもん。

この家あったかいから……。

開けた?開けたな!うおおおおお!!!!!

よいしょお!

うわ!つめた!さむ!

おぉ……お前、あったかいな。

で、おやつは?

っと、あんまり高く持ち上げないでね。

……きた!みずみずしい種!!!

ひょーーー!!!

はふしゃふはふがしゅ!!!

びしょびしょふいてくれんの?

あんがと。

ふぅ……うまちぃでした。

え?何言ってるかわかんない。

ふむふむ。へーそうなんだ。

なるほどー。へー。

今日はよく話すねー。

そろそろ出かけるけどいいよね?

ありがと。

うおおおおお!!!!!

まずはここでおしっこ。

ふぅ……。

そしてきたな!ひらひら!

と!邪魔!ひらひらみえない!のけー!

くっ……逃したか。まぁいい。

うおおおおお!!!!!

ふふ、最近見つけたこの抜け穴。

どうだ。捕まえられるものなら……。

ふさがれてる。

くおー!しゃー!ちぃー!

くっ……!おぼえてろよ!

(一年たった)

好きなだけ撫でるがいい。

んふふ。

…………。

すや……。

すぴぃ……。

ん?おやつ?

あんがと。

うん。美味しいよ。

んふふ。好きなだけ撫でるがいい。

ふぅ……美味しかった。

え?冒険?

もぅ、いっかな。

なでなでの方が好きだから。

よいしょ。んしょ。

君、いい臭いするね。

何だか落ち着くよ。

んふふ。

そのまま。

好きなだけ撫でるがよいよい……。

くぁ……。

おやむにゃ……。

と、たまに変なことするよね。

ま、別にいいけど。

ぷらんぷらんするのだけはやめて。

やめろー!

ったく……。

んふふ。

しょうがないなー。許してやろう。

さ、好きなだけ撫でるがいい。

んふふ。

(さらに数ヵ月)

ん……。

んふふ……。

うん。美味しいよ……。

いつもあんがと……。

(そして……)

『菜花黄名子といちゃりたい』

ちっーす!

んふふ!それで、今日はどうしたやんね?

ん?ぎゅってして、もしかして、寂しいの?

え?好き……?うちのこと?

もう!冗談やめてよ!

いきなりすぎるやんね……。

うち、嬉しいけど……んー。

と、とにかく離れて。ね?

ほら、サッカーしよ!サッカー!

大丈夫!うちが教えてあげるやんね!

いっくよー!それ!

んふふ!大丈夫、上手だよ!

おとと、ほら!やったやんね!

できたできた!いぇーい!

て!抱きつくのはやめてー!

もう!うち怒るよ?

……な、泣かないで。冗談やんね。

もう!嘘泣き!?

謝っても許さないやんね!

ん?サッカー対決?

んふふ!うち、こー見えてエースストライカーなんよ?

んじゃ。まずはあなたから、シュートするやんね。

もっちもちー!きなこもち!

にひひ!うちの勝ち!

んじゃ。次は、うちがシュートするよ!

焼きもちスクリュー!

け、化身!?嘘!!!

すごいすごい!うちのシュート止めるなんて!

引き分けだから許して?

んー……それはだめー!

だから抱きつくのはやめるやんね!

わかったわかった、もー!

まったく。油断も隙も……きな粉餅?

わーい!食べる食べる!

『杉下右京さんといちゃりたい』

はい?

僕とですか?

僕は男ですよ。

……なるほど。そういう意味でしたか。

とっておきの紅茶があります。それでも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。

はい?

ふふ。こう淹れると、大変、紅茶が美味しくなるんですよ。

どうぞ。召し上がってみてください。

どうですか?

あー。そうですか。それは良かった。

いえ。あなたは若いですから、もしや、口に合わないのではと思いまして。

ふふ!お気に召されたのなら、光栄です。

……さて、何をお話しましょうか。

はい?お願い、ですか?

ええ、構いませんよ。僕に出来ることであれば。

なるほど。

では。

あなたは何をしたんですかぁ!!!!!

……これで、よろしいですか?

そうですか、僕の怒った時の表情が面白いと。

顔がプルプルするのが傑作だと。

…………。

あなたは人を何だと思っているんですかぁ!!!!!

……そうですか。気に入って頂けましたか。

どうもありがとう(↑↓↓↑↓↓↑↑)

それではまた、来週お会いしましょう。

『ウルトラマンといちゃりたい』

ヘアッ!

シュワッチ!

ホォゥ……。

ホアァ!

ヘッ!

シュアッ!

アァッ!

実は私、普通に喋れるんだよ。

そうか。知っていたか。

ん?

なぜ、怪獣退治の専門家が交通事故を起こしたかだって?

それは、事故だから交通事故なんだよ。

うん。

ん?

どうして怪獣退治の専門家がゼットンに破れたかだって?

それは、初めて相手する怪獣だったからだよ。

初めて相手する怪獣や宇宙人は、他にもいただろって?

ホォゥ……。

ヘアッ!

というわけさ。

今何分?アイムウルトラマン。

そうか。

では、そろそろお別れだな。

また、会おう。

キラメク未来は、君の瞳の中にある。

それを忘れないでくれ。

それはゼロとギンガの台詞だろって?

ははは!ウルトラ六つの誓いのひとつなんだよ!

ん?

…………。

シュウワッチ!!!

『クレア・ドロセラ理事長といちゃりたい』

どうぞ。

あなた、ドーナツはお嫌い?

そう。良かった。

うん。どうぞ召し上がって。

こら。いきなり年上の頭を撫でるのはよしなさい。

無礼ですよ。

…………。

もぅ。

え?次は私にやれと?

やりません。

なぜって……特に理由はないですけど。

……わかりました。少しだけですよ。

ちょ、ちょっと!胸に顔を埋める許可は出していませんよ!

もぅ!離れなさいってば!

はぁ…………やれやれ。

これで、満足ですか?

む……ちゃんと気持ち込めてますよ!

が……合体したい!?

それはだめだめ!絶対にだめです!

いけません!

合体は禁止です!

まったく……どういう性格してるんですか、あなたは。

ほっぺたぷにぷにも禁止です!

あなたは一体、何しに来たんですか?

え?

私と、いちゃいちゃしたい?

はぁ……呆れた人。

もう、お帰りなさい。

こら!抱きつかないの!

甘えん坊さんね……。

ババア!?

誰がババアですか!!!

え?ロリババア……て何ですか?

ババアはババアでしょ?違うの?

そう……。私はロリババアなの。

て、納得しませんからね!

ロリババア最高とか知りません!

『グレイシアといちゃりたい』

グレイシア!

グレイ?

グレイシア!

グレイシア!

グレイシア!

グレイ……グレイシア!

フルル……!

グレーイ!

グレイシア!

グレイシア?

グレイシア、グレイシアー!

グレイグレイ!

グレーイシアー!!!

グレイシア?

グレイグレイ、グレイシア。

グレイシア!?

グーレーイー……。

グレイシアーーー!!!

グレイ!グレイシア!!!

フイッ……。

グレイシア?

フンッ!

グレイ!グレイシア!グレイシアー!!!

フゥ……。

グレイシア。

グレイシアー。

グレイシア!

グレーイ!

フフ!

グレイシアー!!!

カッチン!

グレイ!?

カッチンカッチン!!!

グレイグレイ!!!

カッチンカッチンカッチン♪

グレイグレイグレイシアー♪

グレイシアー!!!

ジュラルー!!!

グレイ!?

グレイシアー……。

『レバーといちゃりたい』

深いい~。

うーん。

深いい~。

うーん。

深いい~。

うーん。

うーん。

深いい~。

うーん。

深深い~。

深いい~。

うーん。深い~。うーん。

深いい~うーん深いい~うーん。

深うー深うー深いい~。

うーん深うーん深うーん深うーん深。

深いい~。

うーん。うーん。

深いい~。深いい~。深いうーん。

う深いうーん。

ふかふかふかふかふかふか深いい~。

うううううーううーうううーううーん。

ふかふかううふかうふかうーふう深いい~。

うーん。

うーん。

うーん。

深……深い~。

『B★RSといちゃりたい』

…………。

…………。

なに。

…………。

…………。

触らないで。

…………。

…………。

…………。

…………。

なぜ当たらない。

残像?

…………。

…………。

…………。

っ!

!!!

…………。

…………。

っ!!!

っ!

!!!!!

……。

!!!

…………。

…………。

っ…………。

…………。

…………。

くっ……!

!!!

!!!!

!!!!!

…………。

…………。



…………。

『幼女といちゃりたい』

こんにちは!

んふふ!

ねー!遊ぼう!

んーとね。

あ!ブランコがいい!

おしておしてー!

きゃー!ふふふ!

もっと!

もっとー!

こわー!もういい!もういい!

ふぇ……。

いじわる……。

ん?

んー。

シーソー!

いひひ!

きゃっきゃっ!

うわ!

もぅ!あぶないよ!

んー。

次は、すべりだい!

一緒にすべろ!

いくよ!

きゃー!

いひひ!

もう一回!もう一回!

よいしょ。

次、私が後ろね!

やーーー!!!

いひひ!たのしー!

ん?

ううん。しらないひと。

おにいちゃん、どこいくの?

けいさついくの?

そっか。

またね!

また遊んでね!

ありがとう!

ばいばあい!!!

『来海えりかといちゃりたい』

やっほー。

お、美味しそうなお菓子じゃん!

いただきまーす!

ねぇ!飲み物もちょうだい!

ありがと!

なに?

お礼?

ないない!

えー……。

よしよし。はい。

てきとー?別にいいじゃん。

そ、それは……。

……あーん。はい。

てきとーじゃないよ。

はいはい。

じゃあ、もう一回だけね。

あーーーむっ!

ひひひ!

こ!こら!ひっつくなー!

あたしのせいじゃないでしょ!

んにゃーーー!

はぁ……。

あんた最低だね。

女の子に嫌われるよ。

あたしに好かれたらいいって?

あたしはあんたのこと……。

ケーキもあるの!?

大好き!食べるっしゅ!

はい。あーん。

ふふっ。

今日だけだからね!

『プレセアといちゃりたい』

おかえりなさい。



怒っていませんよ。

あなたが何しようと……。

土下座すれば許してもらえると、そう思っているんですか?

はぁ……。

反省はしているんですね?

本当ですね?

…………。

こちらへどうぞ。

ふふ。

約束してくださいね。

もう二度としないと。

ふふ……。

約束ですよ?

信じますからね。

んふふ……。

大好きです。

ん?

もう言いません。

なんでもありません。

ふふ。

ふにふに、していいですよ?

こら。

ほっぺたです。

あと、なでなでも……。

んふふ。

良かったですね。

私が優しいお姉さんで。

感謝してくださいね。

ふふ。

大好きですよ。

あ……。

何でも……ありません。

ふん。

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