ユミル「良かった。もう一品作ってやるよ」
ユミル「ちょっと手伝ってくれ、これじゃ刃物が持てない」
クリスタ「どうして利き腕にしちゃったの?」
ユミル「右がうまいって言っただろお前」
クリスタ「うん。ごめんね」
ユミル「残りの腕を鍋に入れてくれ」
クリスタ「うん!」
おい
巨人を食べるssを三つほど見たので、ブームかなと思ったんだ。
マジキチかよ
クリスタ「うん。さらさらしてて、味が利いてる」
ユミル「しかし肘まで行っちまったな。三日ぐらいかかりそうだ」
クリスタ「お薬、塗ってあげよっか」
ユミル「ああ」
クリスタ「持ってくるね」
ユミル「マジ天使」
ユミル「うまいって言ってくれて助かるよ」
クリスタ「だって美味しいもん」
ユミル「嘘つくなよ?」
クリスタ「今まで、名前以外は嘘ついてないもん」
ユミル「うそこけ」
クリスタ「名前以外は、嘘ついたつもり、ないもん」
ユミル「あんがと」
ユミル「サシャにすら不味いって言われちまったからな。傷つくよな」
クリスタ「あの子は……もっとおっきな巨人じゃないと駄目だからね」
ユミル「ベルトルさんもアニもライナーも、アイツには勝てなかったな」
クリスタ「生きてるのが不思議だよね」
鎧の巨人の赤いところは旨そうだよな
クリスタ「……というより、サシャは、生で食べるのが嫌だって言ってなかった?」
ユミル「生?」
クリスタ「『人間のままで』」
ユミル「ああ。そういやアイツ、巨人の状態でしか食わねえのか」
クリスタ「うん。やっぱり生身では抵抗があるって」
ユミル「もったいねえな。巨人の状態じゃ蒸発すんだろ、肉が」
クリスタ「うん。保存できない」
ユミル「料理にも使えない。サシャはわかってねえ」
ユミル「人間のまま切れば蒸発もしない。巨人に戻ればすぐ治る。治ればまた切れる」
クリスタ「うん。いいけど、痛くないの? ……今さらだよね」
ユミル「クリスタの笑顔で痛みは消える」
クリスタ「ありがと。いつもごめんね」
ユミル「謝んなよ」
ユミル「他のやつらより治りが遅いってのは、あんまいい気分じゃないね」
クリスタ「痛み止めの薬、塗ってばかりだもんね」
ユミル「治んなくなったりしてな」
クリスタ「やだよそれ」
ユミル「そんときはそんとき」
ユミル「つーか」
クリスタ「うん?」
ユミル「芋女が腹空かせてんの、巨人しか食わねえからだろ」
クリスタ「……そうだね」
ユミル「腹ん中で蒸発して消えちまうだろうが。馬鹿かアイツ。いや、馬鹿だったか」
クリスタ「おいしければいいんじゃないかな」
ユミル「うまくてもさ、氷食ってるみたいなもんだろ?」
サシャ「今の話聞きましたよ!」
ユミル「来たな芋狂い」
サシャ「生で食べれば美味しいんですね?」
ユミル「ああ、いや……腹持ちするってだけだが……向こうにまだ残ってるぞ。ほら」
サシャ「いただきます!」
ユミル「躊躇なく食ったぞアイツ」
クリスタ「前は人間のままは駄目だって言ってたのに」
ユミル「食いすぎて頭イカレたか」
サシャ「……ごめんなさい、やっぱり……私には、あわないです」
ユミル「あー」
クリスタ「あー」
クリスタ「でも珍しいよね。サシャが好き嫌いするなんて」
サシャ「わからないですけど、なぜか食べる時苦しくなるんです。ユミルの肉は」
ユミル「ま、それでいいだろ。そのおかげで、今私はお前から逃げずにすむんだし」
サシャ「向こうの三人のも、生で食べてみます」
ユミル「好きにしろ」
サシャ「それでおいしかったら、生がどうこうじゃなくて、やっぱり」
ユミル「言うな。おかしな話だが、それはそれで寂しい」
クリスタ「おいしいかどうかは別として、満腹になりたいなら、巨人よりも生で食べた方がいいよ」
サシャ「わかりました!」
クリスタ「ライナーのおにくおいしいよぉ」の人?
猟奇的すぎだろ…
よっしゃ!肉食系ssやんけ!
>>13 刺激の巨人です。アルミンのホモss、展開が思いつかなくてすまん
肉食系ss勝手にまとめ
ベルトルト「何食べてるの?」サシャ「巨人」
クリスタ「ライナーのおにくおいしいよぉ」
ユミル「身を削り身を裂き」
サシャ「食糧対策担当のサシャ・ブラウスです!」
他にあったら教えて!
※今さらだけど、ユミルの利き手は右ってことにしとく。万が一公式設定あったら脳内変換お願い
数時間後
サシャ「三人からお肉盗ってきました」
ユミル「勝手にしろ」
クリスタ「みんなでなかよく食べようよ」
ユミル「クリスタがそう言うなら」
調理開始
ユミル「私は右手が使えねえから、鍋とか刃物とか頼む」
サシャ「じゃあ私は包丁で!」
クリスタ「私はお鍋」
ユミル「味付けしか手伝えなくてごめんよ」
クリスタ「大丈夫。お肉の味付けを一番知ってるの、ユミルだから」
クリスタ「二本、煮えたよー!」
サシャ「切って盛り付けますね!」
ユミル「残りの一本は固いな。太すぎるのか」
クリスタ「多分ライナーだよね。あと二分は必要かな」
ユミル「生身でも固いんだな」
サシャ「この皮、どうしますー?」
ユミル「まだ待ってろ!それは塩と油で炒める」
サシャ「おなかすいてきました」
☆きょうの献立☆
ライナー・アニ・ベルトルトの右腕の香草煮込み
皮のパリパリ炒め/煮込み汁のスープ
サシャ「おいしいですね!確かに巨人より100倍お腹にたまります!二人とも神様!」
クリスタ「よかった」
ユミル「こうやって人のを食ってみると、案外うまいもんだな」
クリスタ「そういえば、ユミル食べるの久しぶりだっけ」
ユミル「そのままなら何度もあるけどさ。調理したのは初めてかもしれん」
クリスタ「これ、一番脂が乗ってる」
サシャ「アニのですか?柔らかいですよね」
クリスタ「ほかの二人よりちょっと細くてかわいい」
クリスタ「うん。私はこれで十分かな、さっきも食べたし」
サシャ「いいんですか?」
クリスタ「残りは二人で分け合って」
サシャ「ありがとうございます!分け合いましょうユミル様」
ユミル「珍しいな。いつものお前なら全部取るだろ」
サシャ「いつもより100倍お腹いっぱいなので」
ユミル「よかったな」
よく書けるな�・
怖すぎるわ
がんばれ
肉食ブームは安易に広げてはいけない(戒め)
>>19の「ユミル(は)食べるの久しぶりだっけ」を
「ユミル(を)食べるの~」って誤読した
そーいやライナーとかは人間の時チンポあんのかな?
もしあって、それ喰ったら(盗ったら)巨人化したら生えてくんのか?
サシャ「」ムシャムシャムシャムシャ エレン「…………」
これもじゃないかな
肉食系ss、食う役がサシャかクリスタのどっちかなのか……
>>27普通のかわいい女の子が狂ってるのがいいのかもね
クリスタ「そういえばね」
ユミル「ん?」
クリスタ「不思議なんだけどね、私、ケガがすぐ治るようになったの」
ユミル「ケガなんてしたか?」
クリスタ「すぐに治っちゃったから言わなかったけど、今日の訓練でも膝を切っちゃって」
ユミル「まあそれはよくある」
クリスタ「そしたら、すぐに湯気?が出て、治っちゃった」
ユミル「……」
クリスタ「どうしたの?」
ユミル「……サシャ、お前は?」
サシャ「そういえば。私もですね」
ユミル「……」
☆ユミル、刃物☆
サシャ「ななななな何してるんですかっ!」
ユミル「試してみてえことがあるんだ……腕貸せよ……」
サシャ「向けないでください!危なかよ!」
ユミル「ちょっとだけ、ちょっとだけだ」
クリスタ「ユミルどうかしてるよ!」
サシャ「やめんか!やめんかいっ!」
☆斬☆
サシャ「……あれ、なんともないですよ?」
クリスタ「確かに切られたはずだけど」
ユミル「へえ……」
☆一時間後☆
ユミル「やっぱりな。治っちまった、私も」
クリスタ「す、すごい」
ユミル「そういや長らく巨人食ってなかった。中々食う機会ないし」
サシャ「三人より早いですね」
クリスタ「三人?」
ユミル「さっき食卓に並んでた三人だよ」
クリスタ「あ、うん」
ユミル「あいつら巨人食わねえもんなあ。食おうにも、今は閉じ込められてるし」
人魚の肉的なもんか
ユミル「しかし、そうか……巨人を食えば早いってこと、すっかり忘れてた」
クリスタ「ユミルはもう人間として生きてるからね」
ユミル「そうだったな」
サシャ「手……」
クリスタ「あ?」
サシャ「私も、腕とか切っても治るんですか?」
ユミル「無理だね」
サシャ「?」
ユミル「私はお前とは体が違う」
サシャ「……?」
ユミル「分かんねえか馬鹿。 巨人ってことだよ。 人間じゃでかい傷は治せない」
サシャ「ああ!なるほど」
クリスタ「ちょっと怖いな……サシャ、実際に腕切っちゃいそうだもん……」
サシャ「さすがにそれはないですよー。リスク高すぎます」
ユミル「しかし、人間にも効くんだなこれ……人生○○年送ってきて初めて知ったよ」
※○の中身はご想像にお任せします
クリスタ「すごいね……これ、もっと早く知ってたら、みんな死なずにす」
ユミル「言うな。過ぎたことだ」
サシャ「でも、巨人の肉を食べるって、そこまで珍しいことじゃないですよね」
クリスタ「うん、最近は。物好きな憲兵さんとかが食べてるって噂」
サシャ「それなのに、治るって話、聞いたことないですよ」
ユミル「隠されてんだろ?シーナの内側の話だぞ」
サシャ「……私、さっき切られた時、いつもよりずっと早く治りました」
ユミル「……」
サシャ「見えませんでしたよね、傷跡、一瞬も」
ユミル「……お前、妙に頭鋭いな」
サシャ「いえ、これは野生の勘です」
ユミル「アルミン……呼ぶか」
>>26
それもですね、肉食の世界は広い
文字色テスト
アルミン「天使に呼ばれて……うっ」
クリスタ「どうしたの?」
アルミン「窓開けようよ、これ……!みんな気づかないの?」
ユミル「は?いきなりどうした?」
アルミン「なんで部屋中血の臭いがするんだ!? サシャ!手を洗ってよ!」
サシャ「あ、すみません。拭くの忘れてました」
アルミン「ミカサの部屋と同じ臭いだ!もうやだよぉ」
クリスタ「ミカサがどうしたの? ……あっ(察し)」
アルミン「しばらく外に出る!片づけるまで呼ばないで!」
☆片づけ&換気☆
アルミン「一回吐いてきた。申し訳ないけど」
クリスタ「大丈夫?」
アルミン(天使……だけど肉を食べた臭いがする……堕天使)
アルミン「さて。おえっ……いやなんでもないよ。話はいろいろとクリスタに聞いた」
ユミル「名探偵アルミンさん、よろしくお願いするよ」
アルミン「えーと、今日は……肉、を食べてたんだね。細かい内容はもう聞きたくないよ」
クリスタ「うん」
アルミン「で、みんな治りが早い、と」
クリスタ「うん」
アルミン
「サシャはいつもより治りがさらに早いと言った。サシャはいつも巨人の肉を食べている。
だから治りが早い。でも、今回はさらに治りが早い」
サシャ「はい」
アルミン「クリスタは、ユミルをいつも食べてるんだよね……『生身で』」
クリスタ「う、うん」
アルミン「例えば、切り傷の治りは?」
クリスタ「本当にすぐだよ。湯気が出て」
アルミン「サシャも、さっき切りつけられたとき、湯気は出たかな?」
サシャ「えーと」
ユミル「ああ。その通りだ」
アルミン「いつもはどれくらいで治る?」
サシャ「四時間ぐらいすれば、完全にふさがってます」
アルミン「早いね。でもさらに、それが一瞬、か」
アルミン「……参考までに。ユミルは、いつもは?」
ユミル「腕切ったら三日で治る」
アルミン「それで、今までは巨人も生身も食べてなかったんだよね。今回はどれくらいで治った?」
ユミル「一時間」
アルミン「oh……」
アルミン
「先に結論を言っちゃうと……巨人の肉や、巨人になれる人間の肉には治癒作用がある。
で、どうやら……巨人になれる人間の肉、つまり生身の肉の方が、その力ははるかに高いんだろう」
ユミル「ほう」
アルミン
「満腹感っていう要素にも関係してくるのかな、というか、
巨人の肉は蒸発しちゃうけど、生身の肉は蒸発しない。そこが多分ポイントだ」
サシャ「私、今全然おなかすいてないです」
アルミン
「ああよかったねおめでとう。多分、どちらにも治癒する成分があるんだけど、
二つ可能性が考えられて、一つは、生身の方がそういう成分が詰まってるって説。密度も高いし。
もう一つは、巨人肉だとそういう成分も一緒に蒸発しちゃうって説。まあこの両方だと思う」
アルミン
「それで、僕はさらに思うんだけど、これは一種の巨人化とも言えるんじゃないかな。
何よりも、蒸気が出ているのがその証拠だ。僕が心配しているのはね、精神まで巨人のそれになってしまうんじゃないかってこと。
だって、みんな、よく考えてみてよ。どうして生の、少なくとも形は人間の肉を食べるんだい?ミカサもそうだけ」
サシャ「そうと分かれば!行ってきますね!」
アルミン「えっ?ちょっと、どこに行くのさ、おい!」
サシャ「三人のところです!」
アルミン「……まじで?」
アルミン「言わなきゃよかったかも」
ユミル「少なくとも、あの芋女の前じゃな。策士じゃなかったのか?」
アルミン「うわああ」
アルミン「クリスタ、きみは天使だよね?女神だよね?」
クリスタ「え?」
アルミン「なんでもないんだ。 ……ユミルの肉はおいしい?」
クリスタ「……正直、おいしい、よ」
アルミン「うん。いいよ。正直に答えてほしい。それでさ」
クリスタ「うん」
アルミン「もしユミルが、巨人じゃなくて、普通の人間だったら?」
クリスタ「……」
アルミン「どうするかな?」
クリスタ「どうしよう」
アルミン「ねえ……そこは、答えを迷っちゃいけないところだよ?」
ユミル「……そうだな。どんなにクリスタが大切な私でも分かる」
アルミン「違う、こんなこと聞いてる場合じゃない!サシャを止めないと」
ユミル「いつものことだろ」
アルミン「いつも、だけど……ユミル、きみなら知ってるでしょ!あの三人は」
ユミル「ああ」
アルミン「脳改造を受けてるって!」
ユミル「やったの、ハンジ分隊長とお前だろ」
アルミン「そうだけど!……とにかく、ハンジさんとか兵長とか、呼ばないと!」
☆ひみつのおへや☆
サシャ「こんばんはー」
アニ「サシャさま」
ライナー「サシャさま」
ベルトルト「サシャさま」
サシャ「みんな、久方ぶりに外に出てみんかい?」
アニ「いいんですか」
サシャ「上官さんには伝えといたきな、大丈夫よ」
☆その頃、ミカサルーム☆
エレン「わりぃな……またこんなもん食わせちまって」
ミカサ「大丈夫。エレンのためなら私は何でもする」
ミカサ「それと、いいことがある。あなたの体、もうすぐ、もっと速く治るようになる」
エレン「何か、見つかったのか」
ミカサ「サシャが手伝ってくれる、私から話は通した」
☆壁外☆
サシャ「懐かしいやろ?この風景」
ライナー「巨人だ……」
サシャ「みんなで頑張って倒しない……いや、倒そう?」
アニ「私、腕が足りない。立体機動使えない」
ライナー「巨人になる力もないんだ」
ベルトルト「どうすればいいのさ……怖いよ」
サシャ「見とき。私があんたらの飯作ったる」
☆討伐中☆
サシャ「これは一撃!」
サシャ「はいや!倒れろ!」
サシャ「あんたなんか三人の餌になりいや!」
サシャ「人間食うしか能のないボケナスが!」
ライナー「倒れた巨人がたくさんいるぞ。サシャは女神様」
ベルトルト「おいしそうだね。サシャは女神様」
アニ「いただきます。女神様」
サシャ「うまいか?」
アニ「うん」
ライナー「うまいな」
ベルトルト「おいしいよ」
サシャ「まだまだ獲ったる。これだけやと足りん」
三人「女神様」「女神様」「女神様」
☆しばらく後・まだ外☆
ベルトルト「なんか……力が湧いてきた気がするよ」
サシャ「やろ。たぶん、いけると思う」
アニ「いける?」
サシャ「変身、してみ?」
ライナー「……やるぞ。俺は」
ベルトルト「よし!」
アニ「うん」
超大型「ウオオオオオ」
鎧「ボオオオオオオ」
女型「イケ、タ」
サシャ「腹いっぱい食わんかい!おかわりもええよ!遠慮せんと!」
アニ「ごちそうさまでした」
ライナー「おいしかったです、サシャ様」
ベルトルト「こんなにたくさん、ありがとうございます、サシャ様」
サシャ「みんな、腕は?」
アニ「……治ってる……もう」
ベルトルト「女神様」
ライナー「女神!女神!女神!女神!女神…………」
サシャ「さて、いただきます」
アニ「……それは!」
ライナー「今日は許してください!どうか!サシャ様!治ったばかりなのに!」
サシャ「治ったばかりやから」
アニ「ひいいい!」
サシャ「両腕いっちゃうけどな、両腕だけや、安心しい」
ライナー「許してください、せめてもう少し休みを、休ませてください」
サシャ「何言いよる。さっき休んだやろ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
<jbbs fontcolor=#㏄0000>
ライナー「う、ぐ」
アニ「はぁ……はぁ……」
ベルトルト「……」
サシャ「また生えてきたね。いい具合になっとるき。もっと食べんか」
サシャ「……あともう六本、今日のうちに取ったるよ」
アルミン「ミカサ!どうして止めるんだ!」
ミカサ「ごめんなさい……でも、エレンの未来がかかってるの」
アルミン「こんな光景に賭けるなんて、おかしいよ!」
ミカサ「エレンがもっと早く治るため」
ハンジ「ほら、ミカサもこう言ってるんだ。これは人類のためにも役立つ実験かもしれないんだよ」
アルミン
「違う!大体、あなたたちおかしいんですよ!僕たちは何のために戦ってきたんですか!
人間が巨人に食べられないような世界にするためでしょう!それがなんで、今!
あなたたちは……!いくら巨人になれると言っても、人間の形をしたものが目の前で食べられるのを平気で見られるんですか!」
ミカサ「違う、それこそ。私たちは巨人を滅ぼすために戦う。この実験はとても重要」
アルミン
「ミカサ!きみはそんな大義名分を振りかざして、おかしいことを黙っているような人間だったか!
それでもエレンの家族か!友達か!互いに誓い合った人か! ……喜んで肉を食べてるくせに!」
ミカサ「……」
今日はここまで。>>51色指定ミス。
色付けんの怖すぎるんですが……………
アルミン「行くよ……僕は」
ミカサ「アルミン!」
ハンジ「行かせてあげなよ。じきにあの子も知ることになる、サシャの恐ろしさを」
アルミン「やめてよ!こんなのサシャじゃないよ!」
サシャ「……おなかがすいたんです。私は」
アルミン「いいか?君が手に持ってるもの。それは、なんだ」
サシャ「腕です」
アルミン「なんの」
サシャ「巨人の」
アルミン「人間の」
サシャ「……今更、この人たちの肩を持つつもりですか?」
サシャ「この三人をおかしくしたん、あんたでしょうが!」
アルミン「……それは」
サシャ「だいたいに、この実験っていうのを始めたんも!」
アルミン「だからだ、だから」
サシャ「だから!?」
アルミン「責任を取る必要があるんだ、こんなことになってはいけないんだ」
サシャ「いいことじゃないですか。これで人類が救われるんですよ」
アルミン「違う、ちがうんだ」
サシャ「邪魔しないでくださいよ」
アルミン「僕は、止める」
サシャ「食うたるよ?」
アルミン「……え、今……何て」
サシャ「あんまり邪魔すんなら食うたるって言うとんの、聞こえとうか?」
アルミン「ちょっと、さ、待とう、よ」
サシャ「腹減ったんよ。分からんの?人間も巨人も関係あらへんやろ、私は腹が減った」
アルミン「やめ、よう」
サシャ「ガアアアアアアアアア!」
アルミン「ひいいっ!」
今度こそ寝る
おやすみ、いい夢を見よう
これはもう巨人だよサシャこわいよおおおお
アルミン「……も、どって、きました」
ハンジ「よく無傷で済んだね」
アルミン「逃げる僕を追いませんでした……彼女にはまだ人間性が残っています……実験の中止を」
ハンジ「そうはいかないよ」
アルミン「どうして!ハンジさんと僕がやめるって言えればいい」
ハンジ「これは私たちだけで処理できる問題じゃなくなったんだ」
アルミン「……」
ハンジ「予想以上の結果が出てしまった」
アルミン「それは、人類全体に望ましい結果ですか」
ハンジ「明言はできない」
アルミン「止めなきゃいけないんだ……僕が蒔いた種……僕が止めなきゃ」
ハンジ「気に病まなくていい。結果はどうあれ、この実験は……アルミンだけじゃない、人類が望んだことだよ」
アルミン「止めないと、僕は人間じゃなくなっちゃう」
ハンジ「止めたとして、私たちより上の人が続けるはずだよ?」
アルミン「……!」
ハンジ「そうしたら、私たち自身の手が入らなくなる。制御することができなくなる」
アルミン「……」
ハンジ「始まった時から、抜け出せない運命だったんだよ」
アルミン「……三人は……」
ハンジ「三人?」
アルミン「サシャは、ミカサは、クリスタは」
ハンジ「ああ」
アルミン「このまま、巨人に変わってしまうんでしょうか」
ハンジ「……それは」
アルミン「戻れないんでしょうか」
ハンジ「これから実験しなければいけない」
アルミン「……」
悪夢見るわ
ミカサクリスタはまだ人間っぽいが。。。
収拾つくのこれ?大丈夫?
☆ミカサルーム☆
ミカサ「エレン、私強くなる。もっと強くなる」
エレン「ミカサはそのままでいいぞ」
サシャ「ミカサー!持ってきましたよー!」
ミカサ「……誰の腕?」
サシャ「まあいいじゃないですか」
ミカサ「私はエレンのだけで十分」
サシャ「そのエレンのために、持ってきたんですよ?」
ミカサ「……」
エレン「……」
サシャ「そしたら、ミカサも、もうすぐ幸せになれます」
☆小一時間後☆
エレン「マジだ……もう生えてきた。すげえな」
サシャ「ですよね!?」
ミカサ「ありがとう」
サシャ「じゃあ、いただきますね」
ミカサ「だめ」
サシャ「そんな」
ミカサ「エレンの腕を削ぐのは許さない」
サシャ「ミカサも食べてるじゃないですか」
ミカサ「私は自分からは削いでいない。エレンが事故で失ったパーツを集めているだけ」
サシャ「いいじゃないですか。一緒に食べましょうよ」
ミカサ「エレンは削がれない。削がれるのはあなたの方」
サシャ「……やりますか」
ミカサ「勝てると思う?」
サシャ「私はたくさん食べて強くなったんですよ」
ミカサ「……私もだけど」
サシャ「ですよね」
ミカサ「いざとなれば、あなたを解体する覚悟はある」
サシャ「……多分、どんなに強くなっても、あなたには勝てないと思います」
ミカサ「勝つかどうかは気にしていない。エレンに危害を与えるかどうか」
サシャ「大丈夫ですよ。……ではまた」
☆サシャ退室☆
☆アルミン入室☆
アルミン「調子はどうだい?」
エレン「元気になったぞ」
アルミン「わあ、本当だ。元に戻ってる」
ミカサ「これでまた戦える。でも、ケガ、しないで」
エレン「大丈夫だって」
ミカサ「また、私が回収しないといけなくなる」
アルミン「……」
アルミン「ねえミカサ。エレンは、おいしい?」
ミカサ「……」
アルミン「怒らないから、正直に答えて」
ミカサ「……そう思う……誰にも、言わないで」
アルミン「もし、もしもだよ」
ミカサ「うん」
アルミン「エレンが人間でも?」
ミカサ「エレンは人間」
アルミン「ちがう、そういうことじゃないんだ」
ミカサ「……人間でも」
アルミン「うん」
ミカサ「きっと」
ミカサ「アルミン、どうして泣いているの?」
アルミン「ミカサだって泣いてるじゃないか」
アルミン「ねえミカサ」
ミカサ「?」
アルミン「次、食べる時はさ」
アルミン「分けてくれないかな」
ミカサ「アルミン、それは、だめ」
アルミン「分かってた。そう言うって」
ミカサ「だめ……」
アルミン「僕、どうかしてるのかな」
ミカサ「エレンは家族、でもアルミンも家族。だから」
アルミン「疲れたんだ。周りが人間じゃなくなる中で、僕だけ人間でいるのは。つかれた」
ミカサ「アルミン」
アルミン「ごめんね。聞かなかったことにしていいよ」
*調査メモ ○○/○○ <アルミン臨時調査官>
巨人化人間(人間形態)の体組織投与
本日より開始:
・サシャに対する投与試験
・巨人化人間(5検体)に対する投与試験
☆現時点で見られる投与の効果(人間)
治癒力の極端な向上、治癒時の蒸気発生、性格の変化
性格の変化はサシャに顕著
☆現時点で見られる投与の効果(巨人化人間)
治癒力のさらなる向上
☆人間に対する体組織の投与比較(検体:サシャ・ブラウス)
長さ10㎝、最大深度2.5㎝の切傷に対し
巨人体体組織:四~五時間で完全に治癒
人間体体組織:十秒以内で完全に治癒
聴取レポートなので、厳密性を求めるために追試を必要とする。
☆巨人化人間に対する体組織の投与比較(検体:エレン・イェーガー/ユミル)
腕一本の喪失に対し
無投与:三日程度で治癒
人間体体組織:一時間程度で治癒
巨人体体組織の投与結果は、アニ/ベルトルト/ライナーの投与結果を踏まえ、追試を行う。
エレン/ユミル→人間体投与
アニ/ベルトルト/ライナー→巨人体投与
☆翌日の予定:アルミン・アルレルトを新たな投与検体とする。ミカサの許可が出次第。
*以上
☆一か月後☆
どうなるの
リヴァイ「逃走者、だと?」
エルヴィン「ああ。団員が一人逃走した」
リヴァイ「大したことじゃねえだろ。それとも、また巨人だったって言うのか」
エルヴィン「当たらずとも遠からずだ。だが」
リヴァイ「だがぁ?」
エルヴィン「この件は、あまりにも繊細すぎる」
リヴァイ「名前は?」
エルヴィン「……サシャ・ブラウス」
リヴァイ「……つまり、どういうことだ」
☆
コニー「サシャが逃げたんだってよ!」
ジャン「ああ、聞いた……いなくなったと思ったら……何だこれ」
コニー「っていうか、みんないねーだろ。どうなってんだ?」
ジャン「分からねえ、情報がなさすぎる。上位で残ってるの、俺らしかいねえ」
コニー「なあ。あれ、なんだ?走ってるの」
ジャン「……ミカサ?」
コニー「あと二人いるぞ?」
ジャン「アルミン……クリスタ……」
コニー「マジかよ!みんな、いなくなってたじゃんか」
☆壁外☆
サシャ「追うてこれん、追うてこれんよ!いくらミカサでも!」
サシャ「私は強うなったき、問題あらん、このまま森に行けば」
ミカサ「何を喋っているの」
サシャ「え?」
ミカサ「逃げられると思ったかしら」
サシャ「ミカサ?」
ミカサ「ええ」
サシャ「まさか」
ミカサ「そのまさか。それと、あと二人来る。観念したほうがいい」
サシャ「やってみ……やってみい? 食うたる……たとえミカサでも」
ミカサ「残念だけど、食べるのは私」
サシャ「どうせ二人は遅いやろ。タイマンなら、100分の1は勝機がある思うよ」
ミカサ「聞こえる」
サシャ「……な!?」
ミカサ「来る」
アルミン「ミカサ!」
クリスタ「やっと追いついた!」
サシャ「そんな……どうして」
ミカサ「肉を食べたのは、私たちだけじゃない」
サシャ「もう、ヤケよ」
ミカサ「そう」
サシャ「かかってこんかい!」
☆ ☆ ☆
サシャ「……勝った!」
ミカサ「……」
アルミン「あはは」
クリスタ「私たち、ボロボロだ」
サシャ「私……勝ったよ……お父さん、強くなったよ」
ミカサ「……」
サシャ
「アッハハハハハ、ミカサ!そんなに傷だらけになって、一番強かったんやないの!?
肉足りとらんやない!?私くらい沢山食うとれば!」
ミカサ「ええ。私たちはしばらく食べてない。でも、理由がある」
サシャ「理由!?何のワケよ!」
ミカサ「……『押さえて』」
アルミン「ああ!」
クリスタ「うん!」
サシャ「えっ」
サシャ「何するん!やめ……やめて、動かん……やめ、やめてください、やめて、ください」
ミカサ「私たちは最後の実験をする。だから、聞いて」
サシャ「何言ってるんですか……え?」
ミカサ「あなたは今動けない。でも私たちを恨まないでほしい」
サシャ「離しては、くれないんですか」
ミカサ「あなたはこれからとても苦しむ。でも、私たちを恨まないでほしい」
サシャ「え、ええ、と」
ミカサ「大丈夫。これさえ終わればあなたは自由になる。」
ミカサ「正気が保てるなら」
ミカサ「『剣、用意』」
☆☆☆
サシャ「えっ、え……三人とも、どうして、なんで……」
ミカサ「決して、エレンが味わっている苦痛を体験させたい、ということではない」
サシャ「その、剣、しまってくださいよ、仲間でしょ、みんな」
ミカサ「『開始』」
アル・クリ「『開始』」
サシャ「え、あ、あっ……ひぐううううああああっ!」 ☆左腕☆
ミカサ「一本」
サシャ「なんで、こんな、あ、ぎいいいいい、い、いいいい!」 ☆右腕☆
ミカサ「二本」
サシャ「やめて、くださ、いい、いいいい……うううううう!」 ☆左足首☆
アルミン「三本」
サシャ「……おね、が、い、しま、あ、あ、ああぎゃああああああぐぐぐぐぐ!」 ☆右足首☆
クリスタ「四本」
サシャ「どう、して」
ミカサ「どうか、私たちを、恨まないで」
☆ い た だ き ま す ☆
ミカサ「アルミン、どう?」
アルミン「二人とも……治ってるよ!」
クリスタ「やった!アルミンも元に戻ってる!」
アルミン「第一項、成功」
アルミン「サシャは、と」
サシャ「あ、……あ……あ」
アルミン「生えてきてるね。苦しそうだけど……僕たちを呪わないでくれ……第二項、成功」
☆
ハンジ「……」
リヴァイ「お前、っつーかお前ら。正気か」
エルヴィン「すまない。上の人間で知らなかったのは、リヴァイぐらいだ」
ハンジ「こうするしかないんだよ……新しい道を切り開くためには」
リヴァイ「俺はどうして巨人を潰してきたんだ?」
ハンジ「……」
リヴァイ「部下や仲間が食われるところを見てきたからだよ」
エルヴィン「……」
リヴァイ「それで、これは何だ。一から説明しろ」
*調査メモ ○○/○○ <ハンジ分隊長>
☆(前提)最終目標確認:
「準巨人 quasi-titan」の形成
→巨人および巨人化人間の体組織を継続的に摂取した人間は、「準巨人」と化す。
巨人体体組織よりも、人間体体組織の摂取の方が、準巨人化に至る過程ははるかに早い。
巨人との共通点:異常な速度の(蒸気を伴う)治癒、筋肉の強靭化、人肉食嗜好
巨人との相違点:巨大化することはできない(巨人体を生成することはできない)
検体:サシャ・ブラウス(多量投与検体)
ミカサ・アッカーマン/クリスタ・レンズ(中量投与検体。一時投与休止)
アルミン・アルレルト(中量投与検体、途中参加。一時投与休止)
<最終試験>
☆実験第一項:準巨人の体組織を摂取することで、治癒効果はもたらされるか?
体組織提供者:サシャ
体組織摂取者:ミカサ/クリスタ/アルミン
(この実験のために、接種者は一時体組織投与を休止)
→摂取者は三人ともサシャによって傷を負ったが、接種後に即座の治癒を見せた。
☆実験第二項:準巨人に、巨人と同様の治癒効果はあるか?
(サシャ・ブラウス)
→両腕および両足首切断。切断面から腕や足の原基が再生するのを確認。
本日時点では不完全。数日間の観察を要する。
☆準巨人の体組織は、巨人化人間の人間体体組織と同様のふるまいを見せる。
*以上
―― 実験の重責から、僕は人でない道に外れてしまった。
いや、この言い方は正しくない。巨人と同じ道が人でない道だと言うなら、
僕は、自分自身がそうなる前から、他の人たちにそうさせてきたんだ。
ミカサ、クリスタ、サシャ。
それだけじゃない、元から巨人の力を持っていた人たちも、人間たちも。
エレン、ユミル、アニ、ライナー、ベルトルト。
僕はこのうち三人の人格を、罪人だと言う名目で壊してしまった。
五人全員の体を、巨人だと言う名目で切り取ってしまった。
どうして僕が人間だと言えるのだろう?
僕は、初めから巨人だったのかもしれない。
罪人と呼ばれた三人を除いて、僕たちは無事調査兵団に戻ることができた。
この実験の結果は兵団に生かされるらしい。
望む人はすべて、準巨人、巨人と同じ道を歩むもの、になるらしい。
巨人を持って巨人を制す、か。
僕は何のために戦っているんだろうか?
……いいか、お腹が空いてるから、それでいいよね?
食べたいから、戦う。
*アルミン・アルレルトの手記より
アルミン「ねえ、ミカサ」
ミカサ「うん」
アルミン「おいしい?」
ミカサ「うん」
アルミン「わけて」
ミカサ「うん」
ミカサ「一緒に、食べよう。家族だから」
アルミン「家族は、残しちゃいけないもんね」
☆ 終 ☆
自分で書いてて、こんなことになるとは思ってなかったよ!
巨人食ssはハズレがねえな、乙
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