黄名子「時空最強イレブン解散その後、やんねっ」 (295)
イナズマイレブンGO2クロノストーンのSSです
黄名子のその後を書いていこうかなと思います
当然、舞台は未来になりますのでイナゴ主要メンバーは出て来ません
またサブキャラとしてゲームでの「フューチャーボーイズ」コミュのキャラを登場させます
当初は黄名子以外は全員モブにしてしまおうかとも考えたのですが、それだとさすがに不気味かなとw
フューチャーボーイズは200年後のセントエルダの街にいたので黄名子と同年代じゃおかしいはずなんですが、そこは目を瞑っていただけたら嬉しいです
では次レスから投下開始します
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398442466
ジリリリリリリ
バシッ
黄名子「朝っ!」ガバッ
黄名子「ちーっすお母さん!」ダダダ
「あら、早いのね」
黄名子「ホーリーロード前日だもん!気合爆発やんねっ」
「ふふ、そうね。今日は気を付けるのよ。前日にケガでもしたらつまらないもの」
黄名子「うんっ!気を付ける!」
「じゃあ、はい。お弁当とおにぎり」
黄名子「ありがとう!行ってきまーす!・・・あ、今日は一日練だから帰り遅くなるかも!」ダダダ
「走ると危ないわよ・・・。もう、お転婆なんだから」
・・・みんなとお別れしてから、もう一ヶ月が経とうとしていた。
帰してもらった日時は、ちょうど時空旅行に旅立った時そのまんま。
だからこの世界の視点に立てば、菜花黄名子という人物は一瞬消えて、次の瞬間また現れたって具合らしいやんね。
正直、帰ったばかりの頃は戸惑った。
この世界があまりにも平和でのどかすぎて・・・。
あと少しでセカンドステージチルドレン達が暴れまわる世界と繋がるなんてとても思えない。
それに、あんなにすっごい大冒険をしたのに誰にも話せないなんて、酷い拷問やんね!
ナルニア国物語の主人公達も、もとの世界に戻った時はこんな気分だったのかな・・・。
でもうちは本来この世界の住人。
どんなにあの頃が恋しくても、ここに順応して暮らしていくしかない。
幸い、ホーリーロードというおあつらえ向きな目標もぶら下がってたから今は結構楽しくやれてるやんね。
それに、楽しみといえばもう一つ。
そろそろビッグイベントがあるはず・・・!
きなこれかわいいやんね
黄名子「あっアルカディ先輩!」モグモグ
アルカディ「あ、おはよう黄名子ちゃん。またおにぎり食べながらの登校?」クスクス
黄名子「そう!成長のために、うちはギリギリまで寝る派やん・・・です。だから朝食は歩きながらで」モグモグ
アルカディ「うーん、成長ホルモンは22時~2時に出るらしいから・・・朝寝るのは成長に関係ないんじゃないかな・・・?」
黄名子「えー」
アルカディ「あはは・・・。でも黄名子ちゃん背伸びたよね。ここ最近でぐぐっと」
黄名子「あ、そうですか?うちもれでぃに近づいてきたやんねっ」
黄名子(・・・これ多分、時空旅行の間に伸びた分)
アルカディ「いまの小さい黄名子ちゃんも可愛いけどね」クスクス
アルカディ「それにしても黄名子ちゃん本当においしそうに食べるよね」
黄名子「うちの幸せタイムはサッカーしてる時と食べてる時ですから!」
アルカディ「ふふ、でも私ならおにぎりじゃなくて食パンにするかなぁ」
黄名子「先輩はパン派?」
アルカディ「うーん、そうじゃなくて。この前古典の授業でやってたの。『ショウジョマンガ』では食パンを食べながら登校してる時に運命の人と出会うのが鉄板なんだって」
黄名子「へぇ~。変なのっ!」
アルカディ「だから黄名子ちゃんも試してみたら?運命の人と出会えるかも!」
黄名子「うちは大丈夫っ!もうすぐ運命の人と出会えるやんねっ!」
アルカディ「???」
アルカディ「えーっと、それ、占いとかの結果?」
黄名子「企業秘密でーす」
アルカディ「えぇー!じゃあ、もし本当に会えたら紹介してね」
黄名子「考えておきますっ」
ゲームやってないぜ、もしくはそのモブ知らないぜ、って人の為に注釈
・アルカディ 二年 DF 林
フューチャーボーイズコミュ所属
イナクロでは高ステータスのうえきらきらイリュージョンを黄名子以外に唯一習得するキャラ(しかも属性一致)として注目を浴びたことも
イナギャラでも高ステータスは相変わらずの強キャラ
http://i.imgur.com/9mCrHJ9.jpg
http://i.imgur.com/g8tRkKr.jpg
http://i.imgur.com/4v3YKTZ.jpg
・・・そう、もうひとつの楽しみは、恋愛。
正直うちはいままでの人生で恋愛、というものに周りほど興味はなかった。
でもさすがに将来結婚する人が未来から来てしまったら、意識するなって方がムリやんね。
だからうちは別れ際にアスレイとのなれ初めをしつこく聞いた。
うちをこんな事に巻き込んだ迷惑料~って。
あの旅に巻き込んでくれたことはむしろ感謝してるくらいだけど、利用できるところはさせてもらう。
オンナは怖いやんね。
で、結局アスレイから聞き出せたのは、帰ってから一ヶ月以内には出会うだろうってこと。
そして明日のホーリーロードでちょうど一ヶ月。
黄名子「楽しみやんね~」クゥー
アルカディ「????」
うちらはどんな燃え上がるような恋の果てに結ばれるんだろう・・・?
ガチャッ
黄名子「ちーっす」
アルカディ「ちわーす」
チルアウト「なんだ早いな」
黄名子「チルアウト先輩も!やっぱり明日燃えますよねー!」
チルアウト「ちげーよ。ここに部員として来るのも今日で最後かと思ってな。感傷に浸ってただけだ。クールにな」
アルカディ「そっか。先輩にとって明日は引退試合ですもんね」
黄名子「なに言ってるやんね!明日は地区予選決勝!勝って全国に駒を進めなきゃ!引退なんてまだまだ先ですよ」
アルカディ「黄名子ちゃん!そんなこと言っちゃだめ、先輩が辛くなるだけよ」
チルアウト「いいんだアルカディ。菜花はまだあいつらとやってない。現実が見えてないだけだ」
黄名子「ふたりともなに諦めてるやんね!勝利の女神は諦めない人にだけ微笑むって・・・」
注釈その2
・チルアウト 三年 FW 風
フューチャーボーイズ(ry
クールであることにこだわりを持っているらしい
高ステータスのFWで瞬発力持ちなので使ってる人いるかもしれませんねw
http://i.imgur.com/DzEqsPB.jpg
http://i.imgur.com/1sWvb3N.jpg
チルアウト「菜花。ヤル気が萎えるかと思って今まで黙ってたが・・・次は負けだ。相手が悪い」
黄名子「決勝の相手って確か・・・」
アルカディ「あのエルドラド直営の学校・・・ルートエージェント養成学校」
チルアウト「うちの地域はな、準決勝が決勝って言われてる。決勝はシードで上がってきたあの学校とあたるからな。全国からヘッドハンティングされてきたエリート達に、お偉いさんの息子達だ」
黄名子「それでも負けるって決まったわけじゃないやんね!」
チルアウト「いやダメだ。・・・まあ明日になればわかるさ」
アルカディ「・・・・・・」
チルアウト「このチームは強かった。別の地域だったら・・・全国行けたかもな」
黄名子「・・・ただいまー」
「どうしたの、元気ないじゃない」
黄名子「明日あたるチームね、強いんだって。先輩たちはもう勝つ気ないみたい」
「それは残念ね」
黄名子「・・・明日、応援来なくてもいいよ。勝つ気のない試合なんて見られたくないやんね」
「そうなの・・・。楽しみだったけど黄名子がそう言うなら仕方ないわね」
黄名子「・・・・・・」
パタン
黄名子「あーあ・・・。うちも楽しみだったのになぁ」
黄名子「・・・・・・」
黄名子「キャプテンだったら、どうしたかな」
黄名子「・・・あの人なら絶対諦めないやんね。『なんとかなるさ!』って」
黄名子「そう、エルドラドにも、フェーダにだってうちらは勝った。諦めなければ、きっと勝てる!」
黄名子「もうチームは敗北ムードだから、明日みんなに会ったらとにかく盛り上げなくちゃ!」
黄名子「他でもないうちが、チームを引っ張る!!」フン
黄名子「・・・出来るかな。一年が生意気じゃないかな・・・」
黄名子「いや!キャプテンだってずっとこんな重圧の中で戦ってたやんね。うちに出来ないはずがない!」
黄名子「頑張るぞー!!」オー
―翌朝―
黄名子「もぐもぐ」コソコソ
「なにしてるの?」
黄名子「うひゃああああ!?お母さん!?」
「朝早いから起こさないように、って?」
黄名子「うん・・・なんで起きてるやんね」
「そりゃあ・・・はい、お弁当」
黄名子「あ、ありがと」
「あと今日、試合見に行くから」
黄名子「!!」
「勝つ気なんでしょ?」
黄名子「うん!・・・なんで知ってるやんね」
「黄名子の考えてることなんてお見通しよ」
黄名子「うーん、お母さんには適わないや」
「ほら、行った行った。がんばっておいでね」
黄名子「うんっ!見ててね、うちきっと勝って来るから!」
ホーリーロードスタジアム控室
黄名子「みんなっ!聞いて欲しいやんね!確かに敵は強いかもしれない!でも最初から諦めてたら絶対勝てないやんね!ここまで来たんだから・・・」
チルアウト「おい、菜花」
黄名子「先輩!」
チルアウト「うるさいぞ。クールじゃねえな。これは試合じゃない。公開処刑だ」
アルカディ「そうよ。エルドラドの力を誇示するための・・・」
サングリラ「ここまで来ただけで十分なのよ。下手に抵抗すると徹底的に潰されるよ。『誇示』のための『パフォーマンス』なんだから」
黄名子「でも、去年の動画見ました!そんなに力の差があるようには・・・!」
チルアウト「相手がおとなしくしてたからだ。わきまえてるヤツには相応の情けはかけてくれる」
黄名子「でも・・・!」
ピーッ
サングリラ「始まるわね」
チルアウト「・・・最後の最後でだせえ終わり方したくないんだ。クールに終わりたいんだよ、俺は」
黄名子「・・・・・・」
チルアウト「行こう」
注釈その3
・サングリラ GK 二年 火
フューチャー(ry
おいろけ持ちの高性能GKです
未来組は優秀だなぁ
http://i.imgur.com/gb8Ixtd.jpg
http://i.imgur.com/lKVB7Ha.jpg
わあああああああああああ
実況「さあ始まりました!!ホーリーロード地区予選決勝!両者ともいずれ劣らぬ実力校!!果たして全国に駒を進めるのはどちらなのかーっ!?激戦必至の決勝戦、まもなくキックオフです!!」
黄名子(ああ・・・やっぱりうちはサッカーが好きだ。スタジアムに立つと全身が泡立つ・・・!)ウズウズ
黄名子(相手が強い?望むところやんね!うちのいままでの全てを受け止められる相手なんて、そういないはず!)チラッ
黄名子「っ!!?」
黄名子「アスレイ!?」
アスレイ「・・・?」
「アスレイ、知り合いか?」
アスレイ「いや・・・知らない子だ」スタスタ
黄名子(こ、この試合だったんだ!うちとアスレイの出会い・・・!)
黄名子(余計、負けられなくなったやんねっ!!)
黄名子「みんなぁーっ!!」
「!!?」
黄名子「この試合っ!絶対勝つよーーーっ!!!」
チルアウト「・・・あのバカ」チッ
今日は終わります
続きは明日にでも
http://i.imgur.com/paD7JG0.jpg
ところでここまで書いて気づいたんですけど、黄名子の学校名どうしよう・・・。
いい案募集です
未存学校とか?未来から存在する的な
あと画像は選手説明の画面の方がいいよ。パラメーターとかが一緒に乗っているあれの方
ご意見ありがとうございますー
未存学園・・・いいんですけど、出来れば未来っぽく横文字がいいなぁ・・・なんてw
わがまま言ってごめんなさい
未=ひつじ=sheep?
存=存在、在る=there is~?
there is a sheep?
アナグラムで・・・
いや迷走しすぎですねw
横文字募集です!
なければ未存学園でいきます
警備員「ん、誰だ?」
「VIPルームはこの先だな」
警備員「誰だと聞いている!」
「・・・こういう者だ」スッ
警備員「っ!!し、失礼致しましたぁっ!!VIPルームはこの先になります!ま、まさか貴方のような方が来られるなど・・・」
「いい。事前に連絡を入れなかった私も悪い」
警備員「い、いますぐ運営委員に連絡致します!今からでも最上級のもてなしを・・・」
「いらん。私はこの試合を見に来ただけなのだ。見るだけ見たら帰る。放っておけ」
―VIPルーム―
「・・・ふう。肩書などというものは便利ではあるがやはり窮屈だな」
「・・・ん?」
みんなぁーっ!!この試合っ!絶対勝つよーーーっ!!!
「ふっ。この時代にも骨のありそうな者があるな。面白い・・・」クックッ
「これだからこの道楽はやめられんよ」
実況「さあ、各チームポジションに付きました!チームエルドラドジュニアからのキックオフです!!」
黄名子(アスレイ・・・スタメンじゃないやんね。・・・ひょっとして、すごい特技を秘めたスーパーサブとか?)チラッ
アスレイ「・・・?」
ピィーッ!
「あいつら、ボク達に勝つ気みたいだけど」
「舐められたモンですねぇ」
「イエス。力の差を見せつけよう」
「「行くぞっ!必殺タクティクス!!」」
黄名子「アルカディ先輩っ!うちらも!」
アルカディ「ええ!」
オプティカルファイバー
× バチバチッ
オフサイドトラップ
オプティカルファイバー バチンッ
「早くも必殺タクティクス炸裂だぁーっ!!チームエルドラド、一気に攻め上がる!」
「いくぞっ!」ドシュッ
プラズマボール
シュートコマンド06
「イエス」チェイン
ガウスショット
シュートコマンド03
「シュートチェインっ!鮮やかな連携を前にシュートブロックもままなりません!!キーパー止められるかぁーーー!?」
サングリラ「くうっ!」
サンドカッター グググッ
サングリラ「ああっ」バリンッ
GOAL!
0―1
実況「ゴオオオオオオルッ!!試合開始わずか3分です!これは早くも流れが決まってしまったかーっ!?」
「ふん、大したことないね」
「所詮は公立、こんなもんだろ」
黄名子「みんなーっ!!まだまだ始まったばっかりやんね!すぐに取り返そう!!」
チルアウト「・・・・・・」チッ
ピィー
実況「試合再開です!巻き返しなるかー!?」
「ふん、パス回してばっかじゃ勝てないぜ?」
実況「エルドラドチームのディフェンスを前に、中盤から先にボールを運べない!」
エルシオン「くっ・・・(パスコースが全部塞がれてる・・・。DFまで戻すか?)」
黄名子「こっちやんねっ!」
エルシオン「っ!菜花!」パス
黄名子「ナイスやんねっ」トラップ
実況「おおっと菜花選手、DFにも関わらず攻め上がっていくぞー!?これは攻めあぐねる味方へのヘルプの為の彼女の機転と見ていいのでしょうか」
解説「いえ、彼女のプレイに味方が驚いていないところを見ると、あれが彼女のプレイスタイルなんでしょうね」
実況「センターバックが攻め上がる・・・リベロということでしょうか?」
解説「そうでしょうね。現在ではとても珍しいシステムです」
黄名子「てやあああっ」ドシュッ
超やきもちスクリュー
実況「ロングシュートですっ!菜花選手、直接ゴールを狙いに行きましたっ!!」
「させるかっ」
ジャイロセービング
キーパーコマンド07 パシィッ
実況「しかしここは流石の貫録!ゴールならずーーっ!」
解説「今の菜花選手のシュートはアピールでしょうね」
実況「アピール、というと?」
解説「自分も撃てるぞ、というアピールです。敵が自分を意識してくれれば、それだけ他のFWのマークが甘くなりますからね」
実況「なるほど、決まればラッキー、決まらずともよしの二段構えですね」
解説「そうなります」
実況「さあ、試合は攻守逆転、エルドラドチームの攻撃です!」
「へえ、あの6番リベロか。珍しいな」
「そこそこやるみたいだが。・・・まあいくらでもやりようはあるさ」ドリブル
実況「堅実に攻め上がるエルドラドチーム!そしてゲームメイカーのサインで・・・あれはなんでしょう、FWが右寄りに・・・?」
解説「流石に対処が冷静ですね。リベロの弱点を見抜くのが早いです」
実況「というと?」
解説「リベロというのは受け皿なんですね。他のディフェンダーの取りこぼしをフォローするのが役割です」
実況「いわば最後の砦なわけですね」
解説「そうなります。本来はディフェンスラインの最奥で試合を眺めて、適切な場面でのフォローが仕事です。・・・しかし、こうして敵が片一方に寄ってしまうと、リベロもそちらに傾かざるを得ない」
実況「つまりディフェンスが受動的でフリースペースを作りやすい、と」
解説「はい、現にいま逆サイド奥には誰もいない。しかしFWが多くいる右サイドが一番危険なのでそちらに傾かざるを得ない。要するに、一人では対処しきれないのです」
実況「あっ!!今まさにフリースペースに切り込まれました!!」
解説「そしてもう一つ、菜花選手本人の問題があります」
実況「そして高めのセンタリング!!」
解説「そう、高さがない。こうしてゴール前の高さの競り合いになれば圧倒的に不利なのです」
黄名子「もちもち黄粉餅っ!」バシーン
解説「・・・・・・」
実況「・・・・・・」
黄名子「うちに高さは関係ないやんねっ」デーン
実況「も、餅で絡め取ったあああっ!!菜花選手ファインセーブです!」
解説「その手がありましたか・・・!」
黄名子「さあ、うちらの番やんねっ!カウンター!!」パス
実況「おおっと、鮮やかなカウンター!菜花選手自身も攻め上がりながらあっという間にゴール前だあああっ!」
解説「リベロはディフェンスの底に位置する分、フィールド全体が見渡せます。全体の状況を把握した上でのリベロの攻撃参加は脅威ですね」
実況「なるほど。リベロはゲームメイカーでもあると」
解説「はい。そのため各分野で高い能力を要求されますが、菜花選手はまさに天職ですね。これは厄介ですよ」
その手がありましたかじゃねーよw
黄名子「チルアウト先輩っ!」パス
チルアウト「っ!よし!」
「させないよ」バシッ
実況「ストライカーまでボールが回るかと思われましたが、エルドラドチームのインターセプトによって阻まれました!」
解説「菜花選手が目立っていたあの流れでのパスは完全に不意打ちかと思われましたが・・・。流石エルドラドチーム、冷静です」
実況「さあ、エルドラドチームのカウンターです!」
「あのリベロが戻らないうちに決めるぞ!」パス
「おう!・・・あ!?」
黄名子「いただきっ」パシッ
アルカディ「ナイス黄名子ちゃん!!」
黄名子「攻撃の起点が分かってれば、ゴール前じゃなくてもディフェンスはできるやんね!」ドヤア
黄名子「超!やきもちスクリュー!!」ドン
「キーパーコマンド07!」バシィ
実況「またも止めたああ!!」
解説「一進一退の攻防が続きますね」
実況「まもなく前半終了です!この均衡は破られるのか!?」
「あのリベロ、本格的に厄介だな」
「少し大仰だが、確実に行くか」
「そうだな」
「「必殺タクティクス!」」
黄名子「来るやんねみんな!うちらも行くよ!」
バミューダウェーブ
× バチチッ
絶対氷壁
バミューダウェーブ バチンッ
黄名子「あうっ」ペタン
実況「こ、これは!エルドラドチームのタクティクスによって菜花選手はじめ中盤の選手が行動不能になってしまったぞーーー!?」
解説「これはピンチですね」
アルカディ「このチームのDFは黄名子ちゃんだけじゃないわ!」ダッ
「ふん、必殺技を使うまでもない」パパンッ
実況「鮮やかなワンツーパス!キーパーと一対一だっ!!」
スピニングトランザム
シュートコマンド01
サングリラ「くっ!!」
サンドカッター ギュイイイイ
サングリラ「あぐっ」バリン
GOAL!
0-2
ピッピィー
実況「ここで前半終了です!ここまでご覧になっていかがですか?」
解説「エルドラドチームはさすがの総合力ですね。特に監督から指示を受けずともその場その場で最適な判断を下します」
実況「このまま逆転はなさそうですか?」
解説「うーん、6番のリベロはいい選手ですので、チームに彼女以外の武器が何かもう一つあればまだ分からないでしょうね」
実況「いまのままでは勝てないと」
解説「ええ。まず6番以外に勝利への執着が見られないのが問題ですね」
実況「なるほど~」
アルカディ「2点差かぁ・・・」
エルシオン「抑えた方だろ」
黄名子「後半はもっと攻めましょう!まだ負けたって決まったわけじゃ」
チルアウト「いい加減にしろ!!」
黄名子「!」ビク
チルアウト「負けなんて最初から決まってる!悪あがきなんてクールじゃねえんだよ!」
アルカディ「先輩・・・」
チルアウト「大体、一年が生意気なんだよ!これは俺達の引退試合だ。出しゃばるな」
黄名子「でも・・・!」
チルアウト「聞き分けがないな。俺はそーゆーアツいノリが大嫌いなんだ!うぜえんだよ!」
黄名子「・・・っ」
ログイン「おい、言い過ぎだ」
チルアウト「・・・悪かった。クールじゃなかったな・・・。だが菜花、後半は攻撃参加するな。守備の指揮に徹しろ」
黄名子「・・・はい」シュン
黄名子(・・・うちじゃ、無理なのかな)ハア
アルカディ「黄名子ちゃん」
黄名子「先輩」
アルカディ「しょうがないよ。これは先輩達の引退試合なんだし・・・」
黄名子「うち・・・まだ先輩たちに引退して欲しくないやんね」
アルカディ「そうだね・・・。みんなで全国行けたらそれは素敵だと思うわ。・・・でも、どうしようもないことってあるから」
黄名子「どうしようもなくないです!前半も二回シュート撃てました!あとちょっとやんね!」
アルカディ「ううん・・・。地力が違うよ・・・」
アルカディ「ねえ黄名子ちゃん。全国行けることが最上だとして、それがムリなら次にいい結果を目指すべきじゃないかしら」
黄名子「次・・・って、先輩たちにとって『いい』引退試合にするってことですか」
アルカディ「うん。チルアウト先輩は珍しく熱くなってたけど、きっと黄名子ちゃんの気持ちは伝わってるから。だから後半は、一緒にディフェンスがんばろう?」
黄名子「・・・・・・はい」
―エルドラド陣営―
監督「前半はずいぶんと翻弄されたな」
「あのリベロですね」
「リベロなんてカビの生えたシステムかと思ってたぜ」
監督「だが現実としてあのリベロはチームの要として機能している。お前たちの最後の攻撃も悪くなかったが、もっとうまいやり方があるだろう。わかるか?」
「・・・リベロのなによりの弱点は、個人への負担が大きいということ。つまり、チームの総合力がリベロの当日のコンディションに大きく左右される」
「ケガ等があった場合に替えが効かないのもあるな」
「リベロが現代では廃れてしまった要因の一つに、チームの出力を安定させる風潮が挙げられる」
「それでもあのチームがあの6番にリベロを任せている理由は単純。そうしたリスクで足し引きしてもメリットの方が勝るから。それほどあのチームにおける6番の存在は大きい」
「ならば対処は簡単」
「「あのリベロを潰してしまえばいい」」
監督「正解だ。標的は定まった。では手段はどうする」
「いくつか考えられますが、一番有効だと思われるのはアスレイの投入かと」
監督「ふっ。さすが次代のαβγ候補生達だな」
監督「そういう訳だ。アスレイ、アップを」
アスレイ「はっはい!」
監督「いいか、5点差以上で勝て。お前たちなら出来る」
αβγ「はっ」
監督「ふふ、地区予選にしては珍しく攻略し甲斐のある相手だ。この試合は確実にこのチームを強くする。我らの血肉となれること、光栄に思うがいい」
今日はここまで
画像がプロフィールの方が良いとのことなので今回初出の2人と、既出の3人も一応載せておきます
直撮りなので画像はちょっと粗いです…
http://i.imgur.com/nKRlUOe.jpg
http://i.imgur.com/tMCLPaR.jpg
http://i.imgur.com/AawoN9U.jpg
http://i.imgur.com/K1JrwZf.jpg
http://i.imgur.com/2XfGnpz.jpg
クロノストーンはやってないな
乙
ピィーっ!
実況「さあ後半戦スタートですっ!エルドラドチームから選手交代ですね」
解説「この交代がどう影響するのか、楽しみですね」
アスレイ「・・・・・・」グッグッ
黄名子「・・・!」
黄名子(アスレイ!ここで投入されるってことはやっぱりすごい選手なのかも!)
黄名子(どこかで衝突しないかな)ワクワク
チルアウト「いくぞ」ポンッ
エルシオン「はい!」
アスレイ「はあああっ」シュオオオ
エルシオン「うおっ!?あいつ・・・」
チルアウト「化身使いか・・・!!」
実況「ああっと、試合再開直後にアスレイ選手が化身発動だーっ!一気に流れを持っていくつもりかーーっ!?」
黄名子(すごい、すごい!化身使いだった!!うちも攻め上がりたい!!)ウズウズ
実況「アスレイ選手、一体どんな化身を操るのでしょうか!?」
妖鬼カマイタチ 弐式 ズオオ
実況「妖鬼、カマイタチ・・・?あまり聞かない化身ですね」
解説「はい、確かにメジャーではありませんが強力な化身です」
チルアウト「く・・・(このまま攻め上がるのは危険か)」バックパス
ログイン「よし!ナイス判断だ」トラップ ビュオオオオオ
「もらったぜ」パスッ
ログイン「!?」
実況「なっ!?なにが起こったんだーー!?確かにログイン選手がトラップしたはずのボールを、気づけば近くのエルドラドチームの選手が保持していて・・・??」
解説「あれこそがカマイタチの力です」
実況「どういうことでしょうか!?」
解説「化身は一人の選手がワンマンプレーをする時に使うものだと勘違いしている方もいますが、それは間違いです」
解説「化身の強大なオーラは、フィールドすべてに影響を及ぼします。その影響のことを俗に化身スキルなどと呼びますね」
実況「あの現象は、カマイタチの化身スキルによるものだということですか」
解説「その通りです。カマイタチが巻き起こす風は味方を援護し、あらゆる競り合いに勝てるようになります」
実況「あらゆる競り合いに・・・!?ではチームはこれから窮屈な試合を強いられますね・・・!」
解説「はい。これからは間合いの取り方が重要になるでしょうね」
黄名子(な、なにが起こってるやんね・・・。あんなに見え見えのパスコースなのに、みんな競り負ける・・・!あのアスレイの化身から出てる風のせい・・・?)
「決めろっ!」センタリング
実況「この形は前半でも一度ありましたね。菜花選手とエルドラドFWによるゴール前の競り合いです!」
黄名子「超っ!もちもち黄粉餅!!」ミョイーン
ビュオオオオ
黄名子「!?」スカッ
「ふん、もうその手は通じないんだよ」パシッ
実況「カマイタチの猛威は続きます!!菜花選手も競り負けるーっ!!」
ガウスショット
シュートコマンド03
サンドカッター ギュイイイイ
サングリラ「きゃああああっ」バリン
GOAL!
0-3
今日は終わりです
対戦ルートとかで敵チームがカマイタチ出すと舌打ちしたくなりますよねwww
荵吶d繧薙?
実況「ゴール!!!エルドラドチーム追加点!!カマイタチの前に為す術なしーーっ!」
実況「カマイタチに対する有効な対策などはあるんですか?」
解説「これ、といった方法はないのが現状ですね。例えばカマイタチすらものともしないほど競り合いに強い選手などがいれば別なんですが・・・」
実況「ううむ、強いですねえカマイタチ」
解説「ですが当然デメリットもあります。化身はその強大なオーラ故に味方が三体以上化身を発動すると化身同士が互いを傷つけてしまうとされています。無論、例外はありますが。カマイタチ自体はあまり強いとはいえない化身なので、それで化身の枠を一つ埋めてしまうのはもったいないと言えなくもないですね」
実況「なるほど・・・と、こうしている間にも試合は続いています。今はエルドラドボールですね」
解説「今度は中央突破を狙っていますね」
γ「今度はボクの番だ」シュオオオオオ
実況「またしても化身発動です!」
迅狼 リュカオン 参式
解説「リュカオン・・・オフェンス型の化身です」
実況「これもカマイタチのようなタイプの化身なのでしょうか」
解説「いえ、ドリブル特化の至ってノーマルな化身と言えます」
実況「さあリュカオンを駆るγ選手、単独で攻め上がるーっ!」
アルカディ「行かせないわ!」バッ
γ「フン」
ザ・ミスト
× バチバチッ
シップウジンライ
オフェンスコマンドK06
シップウジンライ
オフェンスコマンドK06 バチンッ
アルカディ「きゃあああっ」
γ「イージーだな」
黄名子「させないやんねっ」
実況「菜花選手、立ち塞がるっ!化身を止められるかーっ!?」
黄名子「化身なら、うちだって!」
黄名子「はああああっ」ズオオオオッ
暁の巫女 アマテラス 零式
実況「菜花選手も化身で対応ーっ!!これはアツいぞおおおおっ!!」
解説「マズイですね・・・」
今日は終わります
乙
γ「ほう・・・」
黄名子「さあ、勝負っ!」
γ「いや、泥臭いのはスマートじゃないからね。ボクは遠慮するよ」バックパス
黄名子「ああっ!逃げた!」
β「ナイスジャッジ」パシ
ダブルショット
シュートコマンド07
α「イエス」チェイン
ガウスショット
シュートコマンド03
サングリラ「あああああっ」バチーン
GOAL!
0-4
実況「チームエルドラド、さらに突き放すーっ!」
実況「ところで先ほど菜花選手の化身発動をマズイとおっしゃいましたがどういう意味でしょう?」
解説「ええ、これまで菜花選手が八面六臂の大活躍ができていたのはその器用さゆえです。しかし化身というものは一つのプレイを特化させる性質のもの。端的に言えば、菜花選手のプレイスタイルと相性が悪いのです」
実況「しかし守りに特化できるのであれば一長一短ではないのですか?」
解説「いえ、化身では先ほどのようなロングシュートには対応できません。加えてロングシュートも撃てなくなってしまった。エルドラドチームにしてみれば、敵の攻撃手段が減っただけですね」
実況「なんと!・・・それは確かによくないですね」
解説「それでも化身が有効な場面というものはあります。絶対に負けてはならない勝負所など・・・しかし少なくとも、さっきの場面は違いますね」
解説「菜花選手は勝負所の嗅覚には優れた選手だと思っていたのですが・・・何か彼女の集中を乱しているものでもあるのでしょうか・・・」
ピッピィー
実況「おおっと、ここでホイッスル!内容は・・・エルドラドの追加点だぁーっ!!」
GOAL!
0-5
サングリラ「ごめんなさい・・・。五回も決められるなんて」
黄名子「ううん、うちのフォローが遅かったからです・・・」
チルアウト「全員で守ろう。せめてこれ以上の失点は防ぐんだ」
「「はいっ」」
夢のスコアじゃないか イナイレではよくあるかな
γ「リベロの化身には驚いたが・・・あれじゃ化身が逆に枷になってるね」フフフ
α「それは結果論だ。我々はあのリベロが化身使いであることまで予想できなかった。これは大きな反省点だぞ」
β「相変わらずお固ーい」クスクス
γ「まあ、正論だけどね」
β「・・・にしても、つまんなくなっちゃったですねぇ。最近じゃあやる気ない学校ばっかりだったから、久々に燃える試合が出来るかと思ってました」
γ「まったくだね。まだいろいろ試したいこともあったというのに」
α「これは遊びではない。実習の一環だ。そこに趣向性を求めてはいけない」
γ「ホントに固いなキミは」
β「まあでも・・・そうですよねぇ。つまらないで言ったらもぉーっとつまらない人がいるはずですからね。ねーっ、アスレイ?」
アスレイ「!・・・僕はただ、任務を遂行しているだけだ」
γ「はっは!そう自分に言い聞かせてないとやってらんないだろうね!化身を出したら突っ立ってるだけ・・・はははっ!ダサすぎてボクだったら自殺しちゃうなぁ」
β「プッ!やめてあげなさいよぉ。彼はカマイタチ以外にも・・・ふふっ。笑いを提供してくれてるんですから」クスクス
γ「そうだったね!フィールドの端を見れば、そよ風を出してるアスレイ君がボーっとしてる・・・。いつ見ても笑っちゃうよ」ハハハ
アスレイ「・・・カマイタチの能力は必要なクセに」ボソッ
β「なーんかいま、生意気なこと言っちゃいましたぁ?カマイタチ以外になーんの取り柄もないお坊ちゃん風情が」ズイッ
γ「なんか勘違いしてるよねキミ。別にカマイタチなんか使わなくたって他にいくらでも手はあった。でもキミの・・・」
α「そこまでだ二人とも。チームの和を乱してどうする」
β「ふん、ほーんとお固いですね」プイッ
γ「まあ便利なことに変わりはないけどさ」クルッ
α「アスレイ。気を抜かず頼むぞ。化身だけは壊されるな」
アスレイ「・・・ああ」
実況「気づけばワンサイドゲームの様相を呈して来ましたね・・・」
解説「やはりカマイタチが試合の流れを持っていきましたね」
アルカディ「はっ!」バシッ
実況「アルカディ選手、ボールをクリア!しかしピンチは続きます!」
β「なんですかぁ、急に縮こまっちゃってぇ。もしかして戦意喪失ってやつですかぁ?」
β「ならいくらディフェンス固めようが、どうにもならねえ力の差ッてやつを教えてやるよ!!」
β「虚空の女神アテナ!!アームド!!!」シャキーン
ダブルショット
シュートコマンド07
実況「化身アームドからのロングシュートおおおおっ!!これは強烈だーーっ!!!」
解説「これを止めるのは難しいですね」
黄名子「っ!(このシュートが決まっちゃったら、完全にみんなの気持ちが折れちゃうやんね!)」
黄名子「やらせないっ!暁の巫女アマテラス!アームドっ!!」シャキーン
β「なにっ!?」
α「アームドまで・・・!」
黄名子「超っ!もちもち黄粉餅ぃいっ!!」バシッ
黄名子「はあっ、はあっ!」ダン
実況「止めたあああああっ!!菜花選手、化身アームドによる執念のシュートブローーック!!」
解説「化身をまとう化身アームドなら、一つの技術を特化させる化身に比べて器用さが増します。この状態の菜花選手はまさにファンタジックリベロといったところでしょう」
実況「では最初からアームドしていれば良かったのでは?」
解説「いえ、アームドは化身以上に消耗が激しい。アマテラス程の高性能な化身のアームドはそう長く保たないでしょう。そしてアームドが解ければ満身創痍です」
実況「では本当の勝負所でないと使えませんね」
解説「先ほどのタイミングはまさに勝負所です。あそこ以外は考えられません」
実況「ともあれ、こうなった以上はアームドが解けるまでが勝負ですね」
解説「そうなります」
黄名子(ボール取ったはいいけど、カマイタチのせいで迂闊にパスできないやんね・・・!)
黄名子(ん?ならカマイタチをどうにか出来れば・・・!)ダッ
実況「菜花選手、敵陣に切り込んでいくーーっ!」
解説「ん、これは・・・!」
実況「なんでしょう」
解説「おそらくカマイタチを潰すつもりですね」
実況「なんと!可能なのですか?」
解説「ええ、化身ならば化身と戦えます」
実況「カマイタチを消せれば、また状況は変わってきますね!」
黄名子「はああっ」ダダダ
アスレイ「っ!」
α「やらせない」バッ
実況「いち早く状況を察したα選手、フォローに入ります!!」
黄名子「どくやんねっ!」
黄名子「極!スカイウォークっ!!」ピョンピョン
α「くっ・・・」
実況「しかし菜花選手これをやすやす突破ああっ!!」
アスレイ「・・・っ!」クルッ
実況「アスレイ選手逃げ出します!」
解説「いい判断です。アマテラスからの攻撃を受ければカマイタチはひとたまりもありません」
黄名子「待つやんねアスレイっ!」
「行かせんっ!」バッ
黄名子「!」
実況「これはアスレイ選手、味方DFの近くに菜花選手を誘導することでピンチを回避したーーっ!」
黄名子「極!スカイウォークっ!」ピョンピョン
実況「しかし菜花選手、これを突破!アスレイ選手に迫るーっ!」
黄名子「いや、もうアスレイよりも狙うべきものが目の前にあるやんねっ」
アスレイ「!?」
黄名子「超っ!やきもちっ・・・」
実況「菜花選手、ターゲットを変更してゴールを狙いに行ったああああっ!!」
解説「ひとつの目的に囚われない柔軟さはさすがですね。アスレイ選手のプレイはこうして見ると、ただ菜花選手をゴール前に案内したようなものです」
黄名子「スク・・・っ!?」バシュウウウ
黄名子「・・・あれ」ガクッ
実況「これは惜しい!ゴールを目前にしてアームドが解けてしまったぞーっ!?」
β「ふふ、おバカさん。そんな燃費の悪い化身であれだけ暴れまわればそうなるのは自明の理」
黄名子「あっ・・・待っ」
β「ボール、いただきです」スルッ
β「じゃあトドメ、刺しちゃいますね」
ダブルショット
シュートコマンド07
実況「アームドでのロングシュートっ!!これは強烈だああああ!!」
α「イエス」チェイン
ガウスショット
シュートコマンド03
実況「さらにシュートチェインっ!!エルドラドチーム容赦なしいいいい!!」
GOAL!
0-6
黄名子「はあっ・・・ごめ・・・なさっ・・・はあっ・・・はあっ」
アルカディ「黄名子ちゃん!だ、大丈夫!?」タタッ
エルシオン「立てるか?」
黄名子「う、うちより・・・試合が・・・このままじゃ・・・」ハアハア
チルアウト「無茶しすぎだ菜花」
黄名子「先輩・・・うち・・・」
チルアウト「もうわかったろう。下手に歯向かうな」
黄名子「・・・・・・」ハアハア
黄名子(もう残り時間も少ない・・・勝てない・・・!どう足掻いても、物理的にムリやんね・・・)
黄名子(どうせ勝てないなら・・・先輩たちが望むまま・・・諦めた方が)
黄名子(・・・・・・嫌だ。諦めたくない)
黄名子(諦めたら・・・ピッチにいるのに選手じゃなくなっちゃう・・・!)
黄名子(例え勝てなくても、うちにはサッカー選手のプライドがある!!これだけは絶対に譲れないやんね・・・!)
黄名子「・・・みなさん。ちょっと、聞いて欲しいです」
黄名子「確かに試合はもう勝てないかもしれないです。でも!ならうちは最後にこのチームで、最高のプレイをして終わりたいんですっ!」
黄名子「このチームでしか出来ない、すっごいサッカーして、せめて一泡吹かせてやるやんね!!」
アルカディ「黄名子ちゃん・・・」
エルシオン「・・・つってもな」
ログイン「それが通じたら苦労はないんだよな・・・」
ピィー
チルアウト「再開だ。ポジションに付くぞ」
「ディフェンスコマンド06!」バシィ
エルシオン「くっ」
「αっ!」パス
α「イエス」
実況「またしてもエルドラドボールだーっ!・・・しかし、どうも攻めにキレがないぞーっ!?」
解説「六点差ですからね。お互いやる気が損なわれるのもムリはありません」
β「監督からのオーダーは五点差。たとえどんな事故が起きても、まずノルマクリアできますからねぇ」
γ「ボクたちだって鬼じゃないってことだよね」
解説「フィールド全体に嫌な倦怠感が満ちてきましたね・・・」
実況「無理からぬことではありますが、やはりさびしいですね」
黄名子「うあああああっ!!」ズザザ
α「!?・・・くっ」バックパス
実況「なんと!満身創痍のはずの菜花選手、霧を払うような猛チャージいいいいっ!!」
解説「ナイスガッツですよ」
γ「ふん、悪あがきかい?スマートじゃないなぁ」
黄名子「諦めることがあなたの言うスマートなら、そんなのうちはいらないやんねっ」スライディング
γ「ちぃっ」
シップウジンライ
オフェンスコマンドK06
γ「フン、無駄に化身を使ってしまうなんて・・・ボクとしたことが」フフッ
黄名子「まだまだっ」ダッ
γ「なんだと!!?」
γ「βっ!」パス
β「ふふ、いまのうろたえ方、すまーとじゃないですよぉ??」
γ「うるさいっ!」
黄名子「はあああああっ!!」ダダダ
β「こんな壊れかけ、サクッと潰せば終わりじゃねえか!!」ギュン!
β「オフェンスコマンド04っ!」ドスッ
黄名子「ぎっ!」ドサ
β「ふふふ・・・」
黄名子「はあ、はあっ」ムクリ
β「っ!マジかよ・・・。なんなんだコイツ」
黄名子「うちは、サッカープレーヤーやんね!」ズザザッ
β「うわっ!・・・ちっ」パス
γ「うわっ!だってさ。情けないなあ」フフ
β「うるせえ!!」
α「・・・・・・」パシッ
α「・・・敵の戦意によって気後れが生じている・・・?この流れは危険だ。追加点を取り敵の士気を完全に挫く必要がある」ダッ
黄名子「ま、待つやんねっ」
実況「逃げるα、追う菜花!これはどうなるー!?」
アルカディ「ザ・ミスト!!」
α「!?」
実況「これはーーっ!!!強襲アルカディ、ボールを奪取ーっ!!」
黄名子「先輩っ!」パアア
アルカディ「今までごめんね黄名子ちゃん・・・。私、怖かったの。全力でぶつかってまったく通じなかったらどうしよう、って」
アルカディ「だから、どうせムリだからって予防線張って、本気じゃないからって言い訳して・・・ズルいよね私」
アルカディ「でも!がんばる黄名子ちゃん見てたらそんなの違うなって」
黄名子「・・・!!」
アルカディ「黄名子ちゃんばっかりにいいカッコさせないわ。私だって頑張ってきたんだもの、やってやるわ」
ログイン「いやいや、俺もいるぞ」
エルシオン「こんな展開、燃えなきゃ男じゃねーだろ」
サングリラ「あら、女だって燃えてるわよ?」
アルカディ「・・・黄名子ちゃん。見せつけてやりましょう、私たちのサッカーを!!」
黄名子「はい!はいっ!!」グスッ
黄名子「じゃあ・・・死ぬ気で一点、とりましょう!!!」
―VIPルーム―
「・・・流れが変わった」
「ふふ、ふはっはははははは」HAHAHA
警備「ど、どうされたのですか」
「どうもこうもあるかっ!!あの状況で味方を奮い立たせるなど・・・はははっ!まるで円堂守を見ているようだ」
「あの我武者羅さ・・・思わず笑みがこぼれるな。やはりこうでなくては」HAHAHA
アルカディ「アグレッシブビートっ!!」
β「ちっ・・・」
実況「これはどうしたことだーっ!!エルドラドチームが押されて来ているぞー!?」
解説「ここに来て相手がチームとしてまとまり始めていることに気押されているようですね」
アルカディ「黄名子ちゃん!」パス
黄名子「はい!」
γ「させるかっ」ダッ
黄名子「ログイン先輩っ」パス
ログイン「おう!」
黄名子(そう、これやんね・・・!チームプレイが決まるとゾクゾクする!うちがやりたかったサッカーはこれだった!)
実況「止まりません!!遮二無二にですが突破していきます!」
解説「この優勢が長くは持たないということを本能的に悟っているのでしょう。敵が冷静さを取り戻す前に得点したいところです」
ログイン「エルシオンっ!」パス
エルシオン「くっ・・・!きっつぅ・・・」パシッ
実況「ギリギリのパス回しですね」
解説「カマイタチがいる以上、キツめのスルーパスでないと通りません。しかしもともとがカウンターによる速攻が売りのチームでしたからね。ある程度は慣れがあるのでしょう」
黄名子(うちは、ひとりでなんとかしようとしすぎてた!そうだ、サッカーは11人によるハーモニー!!)
黄名子「こっちやんねっ!」フリフリ
エルシオン「っ!菜花!!」パス
実況「鋭いスルーパス!しかしいまの菜花選手に追いつけるかーっ!?」
黄名子「はあっ!はあっ!」ダッシュ
黄名子(・・・全身が沸騰してる・・・手足が根本からちぎれそうやんね・・・!)
アスレイ「渡さないっ」ダッ
実況「ああっ!しかしボールは無情にもアスレイ選手の方へ流れていくーっ!!」
黄名子「ぃやああああっ!!」
アスレイ「うおおっ」
ドンッ!
実況「ううおおおおおっ!!なんというガッツ!!菜花選手の身を投げながらの強烈なキックーっ!!」
解説「それでなおゴール前に向かって蹴れるあたりはさすがですが・・・。ちょっと勢いが強すぎましたね。あれでは誰も拾えません」
チルアウト「っ!」パシッ
実況「な!なんという瞬発力!!チルアウト選手、あの暴れ玉に反応していたーっ!!」
黄名子「うっあっ」ゴロンゴロン・・・ベシャ
黄名子「先輩っ」ムクッ
黄名子「撃って!!」
チルアウト「!」
黄名子「シュート、撃ってええええっ!!」
チルアウト「・・・ったく」
チルアウト「後輩があんな泥まみれになって繋いでくれたボールなんて・・・」
チルアウト「決めなきゃ、クールじゃねえだろおっ!」ピュイイイ
チルアウト「真!皇帝ペンギン7!!」ドシュッ
今日は終わりです
試合も明日で終わります
試合パートこんなに尺取るつもりじゃなかったんです・・・
ちなみにαβγは世襲式のコードネームなんじゃないかなあという妄想設定でお送りしてます
そのためここで出てくるαβγは本編の先代の奴らということでお願いします
http://i.imgur.com/tPkpG3A.jpg
なるほど乙
_______
_____
ピッピィー
実況「試合終了です!!結果は7―0でエルドラドチームの勝利ですが、最後の方はなんともこう・・・熱くなりましたね!!」
解説「そうですね。両者の全力でのぶつかり合いというのは見ていて胸を空くものがあります。・・・いい試合でしたね」
黄名子「はあっ!はあっ!はあっ!」ドサッ
チルアウト「立てるか菜花」
黄名子「はあっ!いや・・・はあっ!・・・ちょっと」ゼエゼエ
チルアウト「・・・相手と礼を交わすまでが試合だ。わかるな」
黄名子「・・・は、はい・・・」ゼエゼエ
チルアウト「ったく、世話の焼ける後輩だ」ニヤッ
チルアウト「ほら、肩かしてやる。つかまれ」
黄名子「先輩、小っちゃくて全然支えにならないやんね」クスッ
チルアウト「ほっとけ」
ジャッジ「これで地区予選決勝、終了します。両者、礼っ!」
ありがとうございましたぁーっ!!
α「・・・試合の最後。いいガッツだったぞ」
黄名子「上から、・・・言ってくれるやんね」ゼエゼエ
α「我々は勝者だ。当然だろう」
黄名子「・・・来年はっ!」
α「・・・!」
黄名子「来年は、勝つから・・・!」
α「フッ・・・」クル
―VIPルーム―
「フフ・・・存外楽しめた」
「さて、私も引き揚げよう。邪魔をしたな」
警備「とんでもございませんっ」
「・・・来年もこの組み合わせはあるだろうか」
警備「両者とも実力校です。加えて片方は決勝までシード。来年も地区予選決勝はこの組み合わせでしょう」
「そうか。では伝えておいてほしい。来年もこのバタップが観戦に来るとな」
警備「はっ!」
チルアウト「引き上げるぞー。忘れ物ないようにな」
ゾロゾロ・・・
黄名子「先輩・・・・・・うち、悔しいです・・・!」
チルアウト「そうか・・・。俺は、満足だ」
黄名子「・・・・・・」
チルアウト「最後のシュート。止められたが、俺のすべてを込めたシュートだった。・・・全力を出せたんだ、悔いはない」
黄名子「・・・・・・」
チルアウト「お前のおかげだ、菜花」
黄名子「・・・・・・」
チルアウト「だからもう泣くな」
黄名子「・・・・・・っ」
チルアウト「これからはお前たちの代だ。その悔しさは、自分のためにとっておけ」
黄名子「・・・・・・はい」
チルアウト「・・・これからしっかりな」
黄名子「・・・・・・はいっ!!!」
―数週間後―
黄名子「あーあ。テスト前だからって部活30分縮小なんてあんまりやんね」ポーンポーン
黄名子「遊び誘ってもみーんな勉強勉強って。つまんないの」ポーンポーン
黄名子「そーだ、暴れ足りないし河川敷で自主練しよっ」
―河川敷―
「ふっ!くっ」
黄名子「あれ、先客。しかもサッカーしてるやんね!これは対人練のチャンスっ」
黄名子「おーい、うちも混ぜて欲しいやんねー」タタッ
アスレイ「え?」
黄名子「あ」
「「ああああああっ!!」」
今日はここまでです
乙
クロノストーンだと、黄名子自身はきらきらイリュージョン覚えないし、懐かしい人々リンクのまこも属性一致で覚えるよ
>>102
うおお確認したらマジだった・・・
他にもとうこやふゆかも覚えるみたいですね
間違った情報失礼しました
アスレイ「キミは地区予選決勝の・・・」
黄名子「アスレイ!?なんでここにいるやんね」
アスレイ「そうだ!なんでキミは僕の名前を知ってるんだ!おかげでチームメイトにからかわれたんだぞ!」
黄名子「ええっ!?あ、それは・・・えへへ」
アスレイ「笑ったって誤魔化されないぞ。どこかで会ったことあるのかい?」
黄名子「いやあ、初対面やんね!完全に!・・・ただ、えぇと。・・・そう!ルーン家といえば名家だし!」
アスレイ「ああ・・・。そういうことか」
黄名子(助かった・・・?)ホッ
黄名子「・・・・・・」
アスレイ「・・・・・・」
黄名子(き、気まずいやんね・・・。おかしい、うちは人見知りとかしない性質だと思ってたのに・・・)
アスレイ「・・・その」
黄名子「はいっ!」ビシッ
アスレイ「やるかい?サッカー。・・・さっき、混ぜてって」
黄名子「ああ、そうそう!サッカーやりたくて声かけたんよ」
アスレイ「じゃあ、やろうか」
アスレイ「ああっ」ポーン
黄名子「あはは、ヘタクソ~」
アスレイ「うぐっ・・・わかってるさ」
黄名子「ディフェンスする時は足を前後させるといいやんね」
アスレイ「前後・・・?均等に肩幅って習ったけど」
黄名子「うーん、まあ好みもあるけど!」
アスレイ「言ってることが適当だな・・・」
黄名子「で!どっちの足を前にするかは相手の利き足やその状況で変えるの」
黄名子「基本的に足を後ろにしてる方が守りやすくなるから、より相手が得意そうなところとか、来て欲しくない側を後ろ足しにするといいかも」
アスレイ「な、なるほど・・・」
黄名子「じゃあもっかいやるやんね!またうちが攻めるよー」
アスレイ「こ、来いっ!」
_______
_____
アスレイ「はあっ!はあっ!」
黄名子「すこしっ・・・休憩する・・・?」ハアハア
アスレイ「そう・・・だなっ」ハアハア
アスレイ「キミは凄いな・・・。ディフェンスだけじゃなく、ドリブルにシュートに・・・なんでも出来るじゃないか」
黄名子「でも・・・アスレイのチームには勝てなかったやんね」
アスレイ「・・・・・・まあ、全国から選手が集まってるからな。僕だってカマイタチがなかったら三軍だ」
黄名子「アスレイは・・・試合に出る時はいつもあんな感じ?」
アスレイ「・・・ああ、恥ずかしながら。化身を出したら、あとは棒立ちさ・・・」
黄名子「・・・そうなんだ」
アスレイ「だから、少しでもみんなに近づきたくて。でもそんな姿見られるのは恥ずかしくて・・・。だからこんな場所で練習してたんだ。笑えるだろ?」
黄名子「ぜんぜんっ!むしろカッコいいやんねっ」
アスレイ「・・・本気かい」
黄名子「もちろん!努力は裏切らないやんね!練習はおにぎりだ!って。知らない?」
アスレイ「いや、初耳だ。・・・誰かの名言かい?」
黄名子「円堂さんって人の」
アスレイ「円堂・・・?もしかして、200年前のスター選手の?」
黄名子「そうそう!」
アスレイ「あの人は僕も好きだな。画質悪いけど動画見たりもする」
黄名子「じゃあDVD貸そうか!?」ズイッ
アスレイ「いや、違法アップロードされてるサイトがあるんだ。そこで全部見れるから大丈夫」
黄名子「ああーっ!アスレイの犯罪者!」
アスレイ「ははは。活用できるものはしないと」
黄名子「あ!もうこんな時間やんね!帰らないと」
アスレイ「おっと。そうだね」スック
黄名子「アスレイ、明日もここ来る?」
アスレイ「ん?ああ、多分」
黄名子「じゃあうちも来る!ふたりで特訓しよっ!」
アスレイ「ああ・・・!それは僕も願ったりだよ」
黄名子「じゃあまた明日っ!」
アスレイ「ま、待ってくれ!」
黄名子「?」
アスレイ「名前・・・キミの名前を教えてくれないか」
黄名子「ふふーん」ニカッ
黄名子「うちは黄名子!菜花黄名子やんねっ」
黄名子「ただいまーっ」
「おかえり・・・こら!汚い靴下で走り回らない!」
黄名子「ごめんなさーい」
黄名子「きみはー何にでもなーれるーっ♪ヘイッ!」ルンルン
「なにあのテンション・・・?」
やった、やった!アスレイとまた会えたやんねっ!
・・・でも、想像してた感じとちょっと違うなあ。
ルーン家って名家の出にしては嫌味がないというかなんというか・・・そう、庶民的!
黄名子「ふふふーん♪」
なんだかじっとしてられないやんね
早く明日にならないかな
今日は終わりです
一応念のため
違法アップロードとは、著作権の生きている他人の著作物を、無許可で公共の目に晒すことです
映像等の著作権は公開されてから50年で消滅するので、アスレイ少年のコレは犯罪ではないです
恐らくアスレイ少年のこの言動は女の子の前ではワルぶりたい思春期特有の虚栄心ですねw
乙!
面白いし更新待ってる
なるへそ乙
―翌日―
アスレイ「いくぞっ!」
フューチャーアイ
× バチバチッ
もちもち黄粉餅
もちもち黄粉餅 バチンッ
黄名子「またうちの勝ちやんね」パフッ
アスレイ「・・・くそぉ、勝てないな」
黄名子「まあまあ、うちはディフェンスが本職だし。そうだ!新しい必殺技をマスターしてみるとか!」
アスレイ「新しい必殺技か・・・。出来たら楽しいだろうな」
黄名子「でしょ!うちも協力するよー!」
アスレイ「・・・ありがたいけど、いいのかい?敵に塩を送っちゃって」
黄名子「敵?」
アスレイ「そうだろう。来年も地区予選で当たるだろうし」
黄名子「んー。確かに敵だったけど、その縁でこうしてサッカーしてるわけだし。敵って言われるとちょっとさびしいやんね」
黄名子「ライバル、って方がいいかも!」
アスレイ「ライバルか・・・。なるほど」
黄名子「そんでライバルは強い方が楽しいやんね!」
アスレイ「・・・黄名子はすごいな」
黄名子「え?」
アスレイ「相手が強い方がいいなんて」
黄名子「えっと、うちがサッカーやってて一番燃えるのは、自分の100%以上の力が出せてるなって思う時やんね」
黄名子「で、そういう時は必ず相手とギリギリの勝負をしてる時で、自分でも信じられないくらいのすっごいプレイが出来るの!」
アスレイ「それはちょっと、わかるかもしれない」
黄名子「でしょー!ああいう時って、なにも考えてないんだよねぇ。ただただ、すっごいサッカーをする!ってだけにうちの存在が集約されてる感覚というか・・・」
アスレイ「頭じゃなくて、全身でサッカーしてるんだよな」
黄名子「うんっ!ああいう感覚は本当の強敵が相手じゃないと味わえないから、だからうちはライバルは強い方がいいな」
アスレイ「はは、じゃあ僕もがんばって黄名子のライバルにならないと」
黄名子「うーん、うちはリベンジ側の立場なんだけどなぁ」
________
______
黄名子「よーし、今日からアスレイの必殺技開発やんねー」
アスレイ「開発と言われても・・・どうしたらいいんだろう?」
黄名子「なにかイメージとかないの?」
アスレイ「恥ずかしながら・・・まったく。黄名子の黄粉餅の必殺技はオリジナルなんだろう?できれば誕生秘話みたいなのを聞きたいな」
黄名子「えぇーそんな大げさなものないよ。ただうちっぽいサッカーを繰り返してるうちになんとなく!」
アスレイ「・・・参考にしづらいな」
黄名子「アスレイっぽいサッカーをイメージしてみたら?」
アスレイ「僕っぽい・・・。自慢じゃないけど、僕のサッカーは没個性もいいところだと思う」
黄名子「そんなことないやんねー。うちはアスレイのサッカー真っ直ぐで好きだよ?」
アスレイ「・・・っ!真っ直ぐ、って?」
黄名子「え、そのー、どっちに来るか分かり易くって止めやすい?」
アスレイ「だめじゃないか!!」
黄名子「じょ、冗談やんね!」
黄名子「とりあえずサッカーしてれば思いつくよ!サッカーやろっ!」
アスレイ「考えるの飽きてないか?」フフッ
短いけど終わります
黄名子は天才肌で教え下手なイメージです
また夜更新しますね
はーい
________
______
黄名子「~♪」
アルカディ「黄名子ちゃん最近機嫌いいね」
黄名子「いやぁ、そんなことないですよー」デレデレ
アルカディ「テスト前はいっつも生気ないのに」
黄名子「あっ。勉強してないやんね!!」ハッ
アルカディ「赤点はやめてねー。一週間部活出れなくなっちゃうよ」
黄名子「どっどうしよう!?先輩助けて!!」
アルカディ「私も勉強できる訳じゃないから・・・」アハハ
黄名子「勉強できそうな人・・・勉強できそうな人・・・あっ!」
―ファミレス―
黄名子「・・・という訳やんね」
アスレイ「うーん、いいけど。僕もそこまで勉強できるわけじゃないぞ」
黄名子「またまたぁ~。出来る人はたいてい謙遜するやんね」
アスレイ「とりあえずテスト範囲が知りたいんだけど」
黄名子「えーと、これ!」ガサガサ ピッ
アスレイ「・・・な、なるほど。これならなんとかなりそうだ」
黄名子「本当!?さっすがぁー」
アスレイ(・・・まだ、こんなところをやってるんだな)
________
______
黄名子「ここは・・・こう?」
アスレイ「ああ。それで合ってる」
黄名子「おお~。ちょっと光明が差してきたやんね」
アスレイ「なら良かった。僕もサッカー教えてもらうだけじゃ悪いと思ってたんだ」
黄名子「んーん、うちもアスレイとのサッカー、楽しいから。そんな風に思わなくていいよ」
アスレイ「そ、そうか・・・」
黄名子「それにしても、アスレイって勉強できるんだねぇ。やっぱり家が厳しいの?」
アスレイ「いや・・・、家は厳しくない。勉強は自分でやってるだけだよ」
黄名子「へぇえ。意外やんね」
アスレイ「ルーン家なのにってこと?」
黄名子「うん」
アスレイ「・・・僕は、末子だから。期待されてないんだ」
黄名子「っていうと?」
アスレイ「家の欲しがってたポストは全部兄さん達が埋めた。僕はいなくても良かったんだ」
黄名子「そ、そんな」
アスレイ「僕は・・・愛玩動物と変わらない。家族からは愛されてると思うけど、それは人間としてじゃないんだろうね」
黄名子「・・・アスレイ」
アスレイ「だから僕は見返したいんだ。あのエルドラドの一員になるくらいの人物になってやって、偉そうな家族たちを悔しがらせてやりたい・・・!」
黄名子「・・・なんだかアスレイって、思ったより負けず嫌いやんね」プッ
アスレイ「な、確かに大口が過ぎたかも知れないけど、笑わなくたっていいじゃないか」
黄名子「ううん、馬鹿になんかしてない!ただ、イメージとちょっと違ったというか」
アスレイ「く・・・決めた。菜花のこともいつか見返してやる!!」
黄名子「え~、うちにまで対抗心燃やさなくたって。うちは目標に向かって頑張ってるアスレイはすごいと思うよ?」
黄名子(だってうちは、あなたが口だけじゃないって知ってるやんね。未来のあなたはちゃんと・・・)
アスレイ「結果が出ないと意味ないさ。いまに見てろ、菜花があっと驚くようなサッカーをしてやる」
黄名子「じゃあ今からサッカーするっ?」
アスレイ「い、今からかい?だいぶ遅いから、女の子には危ないだろう」
黄名子「それならアスレイが送ってくれればいいやんねっ」
アスレイ「・・・。よし、じゃあお願いします。先生」
黄名子「よろしいっ!」
_______
_____
黄名子「アスレーイ!」
アスレイ「お、黄名子。今日は遅かったね」
黄名子「テスト終わったから!久しぶりにフルタイムの部活だったやんね」
アスレイ「・・・そうか。そういえば黄名子は部活ができないからここに来てたんだっけ」
黄名子「うん」
アスレイ(じゃあ君との特訓も終わりなのか・・・)
黄名子「聞いて聞いてっ!うち、今回のテストかつてないほどの手応えやんねっ!これもアスレイのおかげだね」
アスレイ「・・・そうか。よかった」
黄名子「なんか今日元気ないねー?悪い点でも取った?」
アスレイ「まさか。黄名子じゃあるまいし」
黄名子「あーっ!そんなこと言うんだぁ!」
アスレイ「ははは、ごめんよ。教えてて思ったけど、黄名子は地頭はいいと思うよ。ちゃんと勉強すればいいのに」
黄名子「うち、じっとしてるの苦手だから!机に向かっても10分持たないやんね」
アスレイ「なるほど」プッ
黄名子「ねえ、平均点超えてたらアイス奢って!」
アスレイ「っ!・・・それは」
黄名子「ん?」
アスレイ(これからも、僕とサッカーしてくれるってことでいいのかい・・・?)
アスレイ「・・・よし、全教科超えてたらいいよ」
黄名子「ハードル高い・・・」
アスレイ「ハードル低かったら意味ないだろ」
黄名子「ぶー」
アスレイ「じゃあ、また明日」
黄名子「うん!また明日!ちゃんとお財布持ってきてねー」
アスレイ「気が早いな!」
今日の分は終わりでうs
また明日の昼にでも更新します
乙です
―翌日・アスレイ邸―
アスレイ「ただいま」
侍女「おかえりなさいませ」
アスレイ「今日も夜まで出かける。父さん達によろしく言っておいてくれ」
侍女「・・・最近、外出が多いのですね。どちらに行かれているのですか?」
アスレイ「・・・いいだろ。放っておいてくれ」
侍女「・・・河川敷、ですか」
アスレイ「っ!!・・・尾行てたのか。行儀が悪いんじゃないか?」
侍女「行儀が悪いのは坊ちゃまです。あのような野良娘と戯れるなど・・・」
アスレイ「黄名子を悪く言わないでくれ」
侍女「事実です。すでにお館様には報告しておきました」
アスレイ「・・・余計なことを」
侍女「坊ちゃまのためです」
アスレイ「僕は行くからな」
侍女「・・・・・・」
「待て、アスレイ」
アスレイ「っ!!・・・お父様。お戻りになられてたのですね」
「どうやら、例の件は事実であったようだな」
侍女「・・・・・・」ペコリ
「アスレイ、サッカーの練習がしたいのなら学校でやりなさい。学校の方が施設も充実しているだろう」
アスレイ「・・・いえ、約束があるので」
「まさかとは思うが、サッカーではなくそちらが目的なのではないだろうな」
アスレイ「・・・・・・」
「・・・アスレイ。お前がそういうことにも興味が出てきたのは結構だ。だが相手は選ばなければならない」
アスレイ「違うっ!そういうんじゃない、僕は黄名子とするサッカーが楽しいだけだ!」
「女性として見てなくても、だ。人間は周りに馴染もうとする生物だ。立派な環境にいれば立派になろうとし、その逆もまた然りだ」
アスレイ「・・・呆れた。会ってもいない黄名子の人間性まで否定するのですか」
「聞きなさい。お前のためを思って言っているんだ。お前のいるべき場所はもっと程度の高い・・・」
アスレイ「僕のため?違う。それはあなたのためだ!飼い犬に変なところをほっつき歩ってほしくない、躾けが行き届いてないと思われたくない・・・その程度の気分なんでしょう?自分の立場や世間体のために僕を縛らないでくれ!」
アスレイ「・・・僕は行きますよ。どうせ期待されてないんだ。放っておいてください」
「どうしてもというなら、それなりの覚悟はあるのだろうな」
アスレイ「勘当でもする気ですか」
「誰がお前を害すると言った」
アスレイ「っ!黄名子には手を出すな!」
「それを決めるのは私ではないな」
アスレイ「・・・・・・。・・・わかりました。もう黄名子とは会いません。サッカーの練習も学校でします」
「それでいい」
アスレイ「お父様っ」
「なんだ」
アスレイ「どうしたら・・・黄名子と会うことを認めてくださいますか」
「ふっ」
「お前の成長を私に示せ。なんでもいい、もう私の後見など必要ないのだと唸らせてみせろ」
アスレイ「・・・わかりました。必ず・・・!」
「期待せずに待っているよ」フッ
―河川敷―
黄名子「アスレイ遅いなー。いつも先に着いてるのに」ポーンポーン
黄名子「んふふ~、なんのアイス食べようかなー?ハーゲンダッツって言ったら怒るかな」ポーンポーン
黄名子「雪見大福とか?ひとつあげる~って」エヘヘ
黄名子「・・・///」
黄名子「それは恥ずかしい!やめよう!!やっぱハーゲンダッツやんね!」
―夕方―
黄名子「遅ーい!おそいおそいおそいよ~~~」
黄名子「れでぃをこんなに待たせるなんてっ!まったくなってないやんね!来たらお説教!!」
黄名子「・・・それとも急用ができたとか??」
黄名子「連絡先交換しておけば良かったなぁ」
黄名子「でも自分から聞くなんて恥ずかしいし・・・。アスレイが聞いてくれないのが悪いやんね」
黄名子「・・・もう少しだけ待ってみよう」
―夜―
『もう夕飯できてるわよ!早く帰りなさい!』
「うん、うん。もう帰るやんね。ごめんなさい・・・」ピッ
黄名子「結局、来なかった・・・」ハア
黄名子「・・・今日はきっと、用事あったんだよね。うん」
黄名子「そうだよ。アスレイだってヒマじゃないやんね」
黄名子「・・・帰ろ」トボトボ
―翌日・河川敷―
黄名子「・・・・・・」ポーン・・・
黄名子「・・・・・・・・・」ポーーン
黄名子「来ないかぁ・・・」
黄名子「・・・もしかして、嫌われちゃった?」
黄名子「アイス奢れ、なんてがめつい女だって思われたのかな・・・」
黄名子「・・・はぁーあ、なんであんなこと言っちゃったんだろう」
黄名子「嫌いになったなら、そう言ってよ・・・。こうしてるのは寂しいやんね・・・」
黄名子「・・・・・・」
いったん区切ります
また夜ごろ更新できるかと
―1週間後―
オツカレーッス
黄名子「お疲れ様です」トボトボ
アルカディ「あっ、黄名子ちゃん!最近帰るの早いけどどうしたの?練習中も元気ないし」
黄名子「あはは、そんなことないですよー。うちはいつだってもりもり元気やんね」
黄名子「ちょっと、寄るところがあるだけです」
アルカディ「・・・私なんかで良ければ相談乗るからね」
黄名子「・・・はい。ありがとうございます」トボトボ
アルカディ「・・・・・・」
―河川敷―
黄名子「・・・来るわけ、ないよね」
黄名子「うち、なにやってるんだろ」
黄名子「・・・帰ろ」
_______
_____
―エルドラド―
γ「まさか整髪剤を忘れてしまうなんて・・・スマートじゃなかったな」
γ「まったく、なんでこの学校はこう無駄に広いんだ・・・。グラウンドまで戻るなんて軽い旅じゃないか」
γ「まあでも、これも明日のボクがスマートであるためだ。仕方ない」
γ「ん?こうしてるのはスマートじゃないかと思っていたけど、明日のスマートさのためにこうして手間を惜しまないボクもまたスマートな気がして来たぞ?」
γ「なんてことだ!どう転んでもボクはスマートだったんじゃないか!流石ボクだ!スマートじゃないとみせかけてスマートの上書きによってスマートさを取り戻す・・・」
γ「うぷ。・・・スマートスマート言い過ぎて気持ち悪くなってきた」
γ「スマート酔いを起こすまでにスマートだなんて・・・くっ。ボクのスマートさが憎いよ・・・」
―グラウンド―
バスッ!・・・テンテンテン・・・バスッ!
γ「・・・?なんでシュート練の音が聞こえるんだ。もう部員は全員帰ったはず」
γ「・・・人影?あれは・・・」
アスレイ「はあっ、はあっ・・・」
γ「フフン・・・」
γ「やあアスレイ。自主練かい?」
アスレイ「・・・γ。ああ、邪魔しないでくれないか」
γ「言われずとも。ボクは忘れ物を取りに来ただけだからね」
アスレイ「ふっ!」ドシュッ
γ「・・・・・・」ジーッ
γ「・・・フォームが悪いね」
アスレイ「えっ?」
γ「軸がブレブレだ。そんなんじゃ敵のプレッシャーに負けるだろう」
アスレイ「わ、わかってるさ!そんなこと!」
γ「もう一度撃ってみてくれ」ピッ
アスレイ「動画?どうするんだそんなもの」
γ「いいから」
アスレイ「・・・わかったよ」ドシュッ
γ「・・・よし。見てみるといい、キミのフォームだ」
アスレイ「あ、ああ・・・。・・・こうして見ると酷いな」
γ「だろう?客観的な視点というのは案外勉強になるんだ。もうどこを直せばわかるんじゃないか?」
アスレイ「ああ!」ドシュッ
γ「・・・これがいまのキミのフォームだよ」
アスレイ「・・・少し良くなったけど、まだ」
γ「フフ、凡才は大変だねぇ」
アスレイ「うるさいな・・・!もう一度、撮ってくれないか」
γ「仕方ないなぁ」ピッ
_______
_____
アスレイ「はあ、はあっ・・・」
γ「アスレイ、もう終わろう。だいぶ遅い」
アスレイ「もうちょっと、だけ・・・」ゼエゼエ
γ「・・・身体を休めることも練習だ。明日もハードだろうからね、もう休んだ方がいい」
アスレイ「・・・・・・」
γ「急いては事をし損じる。何を焦ってるのかは知らないが、オーバーワークで身体を壊したらそれこそ本末転倒だとボクは思うな」
アスレイ「・・・わかった。γ、・・・今日はありがとう」
γ「別に。キミがあまりにスマートじゃなかったから、ついね」
アスレイ「・・・そうか」クスッ
γ「・・・そのトレシュー、ついこの間まで新品だったと思うんだが」
アスレイ「これは、買ってふた月くらいかな」
γ「もうボロボロじゃないか・・・」フッ
γ「ただのお坊ちゃんかと思っていたが・・・少しは骨があるみたいだね」フフ
今日の分は終わりです
ガンマは割とネタにされがちですけど、アニメではケガしたルジクに真っ先に駆け寄って心配してたり、ギャラクシーでは意外と部下に慕われてたりで、面倒見のいい性格なんじゃないかと思ってます
まあこいつは先代のγなんで別人なんですが
乙
乙
このスレ見てイナイレやりたくなって溜まってた金コイン消化したらきなゴン出たわ
_______
_____
γ「ほらほら、どうした?」ヒョイッ
アスレイ「くそっ・・・」ズザッ
γ「サッカーなんて基本守備側が有利なんだ、がんばってくれよ」
アスレイ「今度こそ!」ダッ
γ「・・・、ふっ、はっ」ヒョイヒョイ
アスレイ「だめか・・・」
γ「目では追えてるようだけどねぇ・・・どうしたもんか」
バタン!
γ・アスレイ「!」
β「なんだか楽しそうなことしちゃってますねー」
アスレイ「べ」
γ「β!」
β「どうもです♪」
β「どういうつもりですかぁ?部活時間外のグラウンドの使用は厳禁・・・懲罰対象ですよ?」
アスレイ「す、すまない・・・」
γ「で、キミはどうするんだい?学校にチクるとか?」
β「まっさかぁ。連帯責任だから私も迷惑しちゃいますしねー」
β「ただ、これからはそーゆーのを控えていただけたらなぁって」
γ「フン。ばれなきゃいいのさ」
β「・・・気に入りませんねぇ。そんなお坊ちゃんに肩入れしちゃって。脳みそまでスマートになっちゃいましたぁ?」
γ「フフ、スマートっていうのは聡明なって意味なんだけど?」
β「まー、うっざぁい♪」
アスレイ「や、やめてくれ二人とも!元はと言えば僕が悪いんだから・・・」
γ「じゃあこうしないか?ボクとアスレイに勝てたら・・・言うことを聞いてあげるよ」
アスレイ「γっ!」
γ「うまくなりたいんだろう?」
アスレイ「でもっ・・・」
β「いいですよ」
アスレイ「βまで!」
β「なんかぶっ潰してやりたくなってきたからな!」
アスレイ「・・・!」ビクッ
γ「・・・よし、じゃあルールはこうしよう」
_______
_____
β「ウソ・・・。こいつらなんかに」ペタン
γ「キミの敗因はアスレイを見くびったことだね。最初からボク一人をどうにかすれば勝ちだと思っていたみたいだが、ハズレだ」
アスレイ「・・・まさか、僕がβに勝てるなんて」
β「・・・・・・」ムスッ
γ「ま、ボクのサポート込みでだけどね」
アスレイ「・・・これで、目を瞑ってくれるんだよな」
β「・・・仕方ないですねぇ。考えてみれば私も共犯ですし」
β「でも見つからないように頼みますよ?αなんかに見つかろうものなら」
α「何をしている」ガララッ
β「・・・うわぁ」
γ「・・・・・・」フー
アスレイ「α・・・!」
_________
_______
_____
―半年後・エルドラド―
アスレイ「γっ!」
γ「よし」パシ
γ「シュートコマンド13!」ガンマストライク
バスッ
アスレイ「決まったな」スッ
γ「当たり前さ」パンッ
β「あのー、2対2のミニゲームでロングシュートってどうなんですかぁ?」
α「ロングシュート有りではゲーム性が失われる」
γ「なに言ってるんだ。さっきのはそれほど距離はあいてなかったろう。なあ?」
アスレイ「僕もそう思う。どっちみちいまのは僕たちの勝ちだった」
β「いまの距離でのシュートはありらしいですよ?」
α「では我々も積極的に撃ちにいこう」
_______
_____
γ「今日はボク達の勝ち越しだね」ハアハア
アスレイ「みんな、今日も付き合ってくれてありがとう」ハアハア
β「フン、あなたの為じゃありませんわ」ハアハア
α「イエス。我々は自分の向上心に忠実なだけだ」ハアハア
アスレイ「しかし、αまで付き合ってくれるようになるなんて思ってなかった」
α「私は他人の努力を邪魔する無粋を持ち合わせていなかっただけだ」
β「しかしαってこのあと街はずれの遠くまで帰らなくちゃいけないのに、よくやりますよねぇ」
α「慣れればどうということはない」
アスレイ「・・・ところでα、家の近くに河川敷があると思うんだけど」
α「イエス。良い場所だ」
アスレイ「ちょっと、頼みごとがあるんだ」
_______
_____
先生「しかしこの絶望的な状況の中、時の英雄バタップは・・・」
黄名子「・・・・・・」ボーッ
結局あれからアスレイとは会えていない。
河川敷に足を運ぶこと自体なくなっていたので、当たり前といえば当たり前だけど。
・・・最近思ってしまうのは、うちはなにか下手を打ってしまったんじゃないかということ。
うちがアスレイと結ばれるということを知っていたことが、なにか正史とは違った展開を呼んでしまったんじゃないか・・・?
考え出すと言い知れない焦燥感が背筋を伝う。
黄名子(でも焦って変なことしたら、それこそインタラプトになっちゃうかもしれないやんね・・・)
先生「菜花、聞いてるかー?」
黄名子「は、はいもちろんっ!」
先生「では・・・」
―グラウンド―
黄名子「てやああああっ!」ドン
ばすっ
アルカディ「黄名子ちゃん最近調子いいね」
黄名子「はい!来年こそは全国行きたいですから!」
サングリラ「一時期は元気なかったから心配したけど、立ち直れたみたいで一安心だよ」
黄名子「立ち直れた??」
アルカディ「え、失恋とかじゃなくて?」
黄名子「な、な・・・!?なんでそうなるやんね!」
アルカディ「ほら、ちょっと前に『もうすぐ運命の人と出会えるやんねー』みたいなこと言ってたから、てっきりそうかと」
黄名子「ちっ違いますっ!!うちは、そんな・・・違うったら!!」
サングリラ「あはは、分かりやすーい!」
黄名子「うあ~~~~もう先輩達なんて嫌いっ!」
失恋・・・そうなるのかな?
いやいや、そもそも恋かどうかすら怪しかったし・・・!
だいたい未来から結婚相手が来ちゃうってなに!?
特殊なケースすぎて誰にも相談できないやんね
・・・久しぶりに河川敷でも行ってみようかな。
_______
_____
―河川敷―
黄名子「ここに来るのも久しぶりやんね・・・」
黄名子(・・・やっぱりいないよね)
考えてみれば、アスレイとサッカーしてたのはテスト期間だった一週間だけ。
果たしてうちは、前情報がなかったらここまでアスレイを意識しただろうか?
黄名子「した気もするし、しない気もするなぁ・・・」
もしかしたら、まだその時ではないのかもしれない。
「自然な」うちならどうするのだろう??
黄名子「あぁ~自分のことなのに全然わかんないよ~~~」ガリガリ
「菜花黄名子、だな?」
黄名子「!?」クルッ
α「私はα。覚えているか?」
黄名子「あなたはエルドラドの・・・」
α「そうだ。覚えているなら話が早い。アスレイから頼まれごとをされてな」
黄名子「アスレイから!?」ズイッ
α「イエス。これをお前に渡してほしいと言われた」ガサッ
黄名子「これ・・・黄粉餅?」ガササッ
α「それと伝言だ。『アイスじゃなくてごめん』だそうだぞ」
黄名子「・・・っ!!」
黄名子「なにそれ・・・バカみたい」クスッ
黄名子(でも・・・そういうこと)
黄名子「アスレイに、伝えておいて貰えませんか」
黄名子「ホーリーロード、楽しみにしてるって!」
α「・・・いいだろう」フッ
今日の分は終わりです
GWも終わりですね(白目)
おっつ
_________
_______
_____
―さらに半年後―
黄名子「・・・よしっ」キュッ
黄名子「準備万端!!」パンパン
アルカディ「・・・なんか三年の私たちより気合入ってるね」クスッ
黄名子「そりゃもう!うちには絶対に決勝に進まなくちゃいけない事情があるもんで!」
サングリラ「私たちも最後の公式戦だし、このメンバーで行けるところまで行きたいわ」
アルカディ「じゃあ今日、しっかり勝って決勝行きましょう!」
「「おおっ!!」」
―ホーリーロードスタジアム―
わああああああああああああ
実況「さあ始まりました!!ホーリーロード地区予選準決勝!これを制した方が決勝へと駒を進めることができます!」
解説「本日晴天、グラウンドのコンディションも申し分ありません。両者には悔いのない試合をしてほしいところですね」
黄名子「・・・・・・」ピョンピョン
アルカディ「黄名子ちゃん、ちょっと落ち着いたね」
黄名子「落ち着いた、って?」
アルカディ「ほら、去年とかはもっとはしゃいでたから」
黄名子「えへへ・・・そうでしたっけ」
黄名子「うち、去年は本当に悔しかったんです。うちがなんとかしなきゃ、って勝手に気負って空回って、実力さえ満足に出しきれないまま終わっちゃったから」
アルカディ「うん」
黄名子「でも、ひとりでなんとかできたらサッカーは11人でやってないですよね。うち、傲慢でした」アハハ
アルカディ「去年は私たちも悪かったわ。あんなムードだったら黄名子ちゃんが頑張ろうとするのもムリはないもの」
アルカディ「でも今年は違う。後ろは私たちに任せて、存分に暴れてきてね!」
黄名子「はいっ!」
ピィー!
実況「さあキックオフです!」
_______
_____
―観客席―
ピッピィー
α「終わったな」
β「良かったですね、アスレイ。愛しの彼女が負けなくて」
アスレイ「そ、そんなんじゃないさ!」
γ「おいおい、見苦しいぞ」クック
アスレイ「本当に違うんだけどな・・・」
α「・・・しかし、見違えるように強くなっていた。これは気を抜けない決勝になりそうだ」
γ「余力を残した勝利だったから、まだ実力の底が知れないしね」
β「まあ私としては潰し甲斐さえあればなんでもいいんですけど♪」
アスレイ「黄名子・・・やっとだ」
アスレイ(・・・君は僕のことを覚えてくれているだろうか)
_______
_____
―ルーン家―
アスレイ「父さん」
「アスレイか。どうした」
アスレイ「明日、ホーリーロードの予選決勝があります。・・・見に来てくださいませんか」
「たかが予選だろう、その価値はあるのか?」
アスレイ「はい」
アスレイ「・・・約束、覚えておいでですか?成長を示せば黄名子と会っても良いと」
「明日の試合でそれを示すと言うのだな」
アスレイ「はい!」
「ふっ、では見せてもらうとしよう」
アスレイ「・・・ここに、試合の情報があります」ペラッ
「む」
アスレイ「じゃあ僕は・・・明日があるので」
_______
_____
―翌日・ホーリーロードスタジアム―
黄名子「くぅ~~!やっとやんね~」ソワソワ
黄名子「早く試合にならないかなぁ~~」ソワソワ
アルカディ「黄名子ちゃんも落ち着いたかと思ったけど、そんなことなかったね」ヒソヒソ
サングリラ「まああの子らしくていいよ」ヒソヒソ
チルアウト「おう、みんな元気そうだな」ガラッ
「「先輩!」」
チルアウト「なんでもあのエルドラドに勝つつもりらしいじゃないか」
アルカディ「はい、そのつもりです」
黄名子「先輩たちのカタキは討ちますよー!」ワキワキ
アルカディ「・・・生意気、ですかね」
チルアウト「まさか!それに俺はもう部外者だしな。とやかく言うつもりもない」
チルアウト「がんばれ、応援してるよ」
「「はい!」」
チルアウト「じゃあ俺は観客席に戻ってる。ジャイアントキリング、期待してるからな!」
「・・・・・・」カツカツ
警備「ん?誰だ」
「・・・こういう者だ。この試合を観戦したいのだが、オレのような者が一般席にいてもいいのか気になってな」
警備「・・・この地区予選は他の時代の方に人気のようですね」ハア
警備「この先にVIPルームがあります。観戦はそちらでお願いします」
「そうか。助かる」
―VIPルーム―
バタップ「・・・・・・」
「む、先客か」ガチャ
バタップ「・・・!お前、まさか」
「お前こそ、まさかバタップか!?・・・老けたな」
バタップ「貴様は変わらんな」
「まあな。・・・ここにいるということは、お前も他の時代から来たのか?」
バタップ「ああ。軍を退役してからは何かと暇を持て余すようになってな。こうして様々な時代のサッカーを観ている」
「フッ、すっかりハマったようだな」フフフ
バタップ「・・・席につけ。そろそろ始まるぞ」
わああああああああああ
実況「さあ始まりました!!ホーリーロード地区予選決勝!なんと対戦カードは昨年と同じです!!」
解説「両者とも昨年以上に実力をつけています。これは素晴らしい試合が期待できそうですよ」
黄名子「・・・・・・」
黄名子「久しぶりやんね、アスレイ」
アスレイ「ああ。久しぶり」
黄名子「・・・負けないよ」ニコリ
アスレイ「僕も負けないさ」ニヤリ
アスレイ「・・・・・・」スタスタ
γ「あれだけで良かったのかい?」
アスレイ「ああ。僕はサッカープレイヤーだ。言いたいことはサッカーで語る」
β「まあキザっちぃ。γといるとああなっちゃうんですねぇ。私たちも気を付けましょう?」
α「イエス。あのような言動を恥と思わないようになるなど・・・実に恐ろしい」
γ「キミたち後で覚えておけよ」
アスレイ(・・・黄名子。君にとって僕は、ほんの数日サッカーをしただけの存在かもしれない。でも僕にとっては違うんだ)
――うちはアスレイのサッカー真っ直ぐで好きだよ?
――目標に向かって頑張ってるアスレイはすごいと思う
アスレイ(初めてルーン家の子としてじゃない、アスレイという一人の男を見てくれた人だった!)
アスレイ(君と会ってからすべてが変わった。友達もできたし、サッカーもうまくなった。君は僕の救世主なんだ)
アスレイ(そんな君にできる、僕からの唯一の恩返し。それは)
ピィーッ!!
実況「キックオフです!!」
α「・・・・・・」ポンッ
β「アスレイ!」パス
アスレイ(それは君と、最高の試合をすることだ!!)パシッ
今日は終わります
あとGWでアスレイのこのはランデブーが進化しました
http://i.imgur.com/kAU5iwF.jpg
乙
おつ
アスレイ「いくぞっ!!」シュオオオオ
妖鬼 カマイタチ 参式
黄名子(来た・・・!カマイタチ!!)
実況「出ましたカマイタチーっ!!エルドラド最初からフルスロットルーーっ!!!」
解説「昨年はカマイタチに散々煮え湯を飲まされましたから、どう対応するのか楽しみですね」
アスレイ「γっ!」パス
γ「おうっ!」パシ
黄名子「やっぱりあなたが起点だったやんね!」ジリ
実況「菜花選手パスを読んでいたーっ!」
解説「下手にべったりマークせず、やんわり進路を塞ぐ。要は競り合いにならなければいいので、これもカマイタチ対策と言えます」
実況「ところで両チームとも、昨年とはフォーメーションが異なりますね」
解説「ええ。中でも大きな変化と言えるのがボランチに菜花選手が置かれていることと、3トップだったエルドラドが、α選手β選手による2トップとなってγ選手がMFとして置かれている点でしょうね」
実況「ボランチというと、守備的MFということですね」
解説「はい。それだけ菜花選手の役割が減ったということなので、チーム力の向上が読み取れます」
実況「γ選手のMF転職はどういう意図でしょうか」
解説「γ選手はロングシュートが得意な選手ですし突破力もあります。もともとがMF向けの選手なんですね。恐らく突破力を重視した結果ではないでしょうか」
実況「なるほど」
γ「・・・・・・」ジリジリ
黄名子「・・・・・・」ジリジリ
実況「両者の探り合いが続きます!」
γ「・・・アスレイっ!」パス
黄名子「!」
実況「γ選手一対一を避けました!」
解説「賢明です」
アスレイ「βっ!」パス
β「はぁーい♪」パシ
β「まずは一発、お見舞いするぜ!!」ダンッ
ダブルショット
シュートコマンド07
α「よし」チェイン!
ガウスショット
シュートコマンド03
サングリラ「来たわね・・・!」
真 無頼ハンド バシィ
実況「キーパーサングリラ、エルドラドお得意のロング→チェインシュートのコンボを危なげなくキャッチいいいっ!!」
α「ほう・・・」
サングリラ「もう去年の私じゃないのよ!」
サングリラ「カウンター!」ブンッ
アルカディ「ええっ」
アグレッシブビート V3
γ「ちぃっ」
アルカディ「黄名子ちゃん!」パス
黄名子「はいっ」
アスレイ「もうあんなに攻め上がって!?・・・流石だ」
実況「なんと鮮やかなカウンター!サッカーボールが矢の如しーっ!!」
解説「非常に弾力のある、有機的なチームワークですね。去年とはひと味もふた味も違うところを見せつけます」
―観客席―
チルアウト「ほっとけ」ムスッ
黄名子「先輩っ!」ドガッ
実況「おおっと菜花選手ロングシュート失敗かーっ!?ゴールから大きく上へ逸れてしまったぁーっ!!」
解説「いえ、あれはパスのようですよ」
黄名子(確かにカマイタチのせいで地上じゃ競り勝てないかもしれない!ならカウンターで相手の守備が整わないうちに空中戦に持ち込むだけやんね!)
エルシオン「いくぞガジェット!」
ガジェット「おう!」
「「ファイアトルネードダブルドライブ!!」」
実況「なんとーーーっ!?幻の必殺技、ファイアトルネードの応用技だーーーっ!!!」
ジャイロセービング
「やらせない!キーパーコマンド07!!」ガガンッ
「ぐ・・・ぎっ!?」バリン
GOAL!
1-0
実況「ゴ、ゴオオーーーーールっ!!!あのエルドラド相手に先取点です!!」
解説「これは凄いですね」
実況「それにしてもファイアトルネードDDには驚かされましたね」
解説「ええ、あの技の難易度は中学レベルではありませんよ」
黄名子「んふふ~」ドヤドヤア
アスレイ「・・・さすがだね」フッ
ピィーッ!
解説「さあ波乱の決勝戦、試合再開です!!」
アスレイ「よし、落ち着いて取り返そう!」パシッ
β「うざいから仕切らないでくれますぅ?」ブー
アスレイ「・・・・・・」ザッザッ
黄名子「・・・・・・」トタタッ
実況「キープするアスレイ選手、それに併走するのは菜花選手です!・・・なぜ菜花選手は当たりに行かないのでしょうか?」
解説「恐らくアスレイ選手が自分を単独で抜きに来るとは思っていないのでしょう。下手に当たればパスされる。ために、パスコースを塞ぐだけに留めているのかと」
実況「心理戦ですねぇ」
アスレイ「・・・・・・」スッスッ
黄名子「・・・・・・」ジリジリ
黄名子(アスレイの様子を察するに、一番信頼してるのはあの白菜みたいな髪型の人やんね。あの人へのコースをチラッと空ければ・・・!)チラッ
アスレイ「・・・っ!」バッ
黄名子(よし、食いついた!!)ダッ
アスレイ「・・・残念っ」クルッ
黄名子「うそっ、フェイント!?」ズザザッ
実況「アスレイ選手、フェイントで菜花選手を突破ああっ!!」
解説「単独で抜きに来るとは、意外ですね」
アルカディ「みんな上がって!!」
アスレイ「γっ!!」パス
γ「スマートっ!」パシッ
実況「そしてボールはトップ下のγへ!!」
解説「彼はシュートも撃てますからね。パスか、シュートか・・・」
γ「・・・ちぃ」
実況「どうしたγ選手!動かないぞーっ!」
解説「パスができないのです。直前にアルカディ選手がディフェンスラインを押し上げたため、αβ両選手が駒として浮いてしまった。俗に言うオフサイドトラップですね」
γ(シュートは・・・決まらないだろうね。パスと二択だからこそ意味があった。・・・なら!)ダッ
γ「直接キミを突破するだけさ!」
アルカディ「っ!(来たわね!)」
オールデリート
× バチバチッ
きらきらイリュージョン
きらきらイリュージョン バチンッ
γ「なんだと!?」
アルカディ「私だってこの一年、遊んでたわけじゃないわ!」
実況「アルカディ選手、なにやらものすごい必殺技でファインセーブです!!」
アルカディ「黄名子ちゃん!」
黄名子「はいっ!」
黄名子「みんな行くよ!必殺タクティクス!!」
α「必殺タクティクスだと・・・!?」
「「「アルティメットサンダー!!」」」バチーン
実況「なんと!!ダイレクトパスを繋いでボールにチャージしたパワーを敵DFにぶつけたぞーっ!?」
解説「ボールを前線に運び、かつ敵DFを行動不能しする・・・非常に優れたタクティクスです」
実況「しかし先ほどのファイアトルネードといい、アルティメットサンダーといい往年の雷門を感じさせますね」
解説「しかも、考えられない再現度です。まるでタイムトラベルして実物を見てきたような・・・」
黄名子「先輩っ!」
エルシオン「任せろ!」
「「ファイアトルネードダブルドライブ!!」」
「止める!来い、幸運のラストベガ!!」シュオオオオ
実況「エルドラドの守護神、化身を発動です!!」
「ラッキーダイス!!」バチーン
実況「ここは止めたーっ!!」
解説「しかし、エルドラドの化身はこれで二体目。あと一体しか発動できないことを考えると厳しいですね・・・」
アスレイ「っ!」パシ
黄名子「まさか先輩達のファイアトルネードを止めるなんて、さすがやんね」
アスレイ「君たちこそ、すごい連携だ」
黄名子「・・・・・・」ニコリ
アスレイ「・・・・・・」ニヤリ
黄名子「今度はうちも油断しないよ!アスレイ、勝負やんね!」ズオオッ
暁の巫女 アマテラス 零式 シャーン
実況「ここで化身発動だーっ!!」
解説「本気で止めにかかってますね」
アスレイ(これが黄名子の化身・・・!間近で見るとなんて強大な存在感なんだ・・・!それでいて神々しい・・・君にぴったりな化身だよ、黄名子。・・・でも!)
アスレイ「いくぞっ!」
旋風の刃
× バチチッ
光輪の矢
旋風の刃 バチンッ
黄名子「う、うそっ!!?」ドサッ
アスレイ「僕の、勝ちだ!」
β「まあ・・・!ホントに勝っちゃった」
γ「やったなアスレイ!」
α「・・・・・・フッ」
実況「なな、なんとアスレイ選手、黄名子選手を真正面から突破ああああっ!!大金星です!!」
解説「これは・・・どういうカラクリでしょうか」
アルカディ「行かせない!」バッ
アスレイ「・・・っ!!」ハアハア
旋風の刃
× バチチッ
きらきらイリュージョン
旋風の刃 バチンッ
アルカディ「くっ・・・!」
実況「アスレイが止まらない!!破竹の勢いです!!!」
アスレイ「はっ、はあっ・・・!」
β「アレ、あんな乱発していいんですかね」
α「良くはないだろうな」
アスレイ「α、β、γっ!任せたっ!!」パス
γ「おいおい、このタイミングでか・・・!」
β「マジかよ、練習での成功率は6割未満だぜ?」
アスレイ「撃てっ!みんななら出来る!!」
γ「でもま・・・ここで決めたら最高にスマートだよね」
β「ふふっ、やっちゃいますか!」
α「ああ。不思議だ・・・失敗する気がまったくしない・・・!!」
α「いまこそ我らの力を合わせる時!!」
βγ「おうっ!」
α「シュートコマンド24!!」
β「オメガ!!」
γ「アタックッ!!!」
サングリラ「くっ・・・!真っ!無頼は
ズドオオオオオン・・・・・・!
GOAL!
1-1
今日は終わります
明日は更新できないかもしれません
試合これゲームやってない人には絶対伝わってないですよね・・・必殺タクティクスとか・・・
おっ
ぉっ
乙←聖獣シャイニングドラゴン
実況「決まりましたーっ!凄まじい威力です!!」
解説「今年は本当にレベルが高いですね」
アスレイ「やったな!」
γ「はっはっは!最高にスマートだろう?」クック
β「決まっちゃうもんですねぇ」
α「試合はまだ終わっていないぞ。気を抜くべきではない」
ピィー!
実況「さあ試合再開です!」
γ「よし、このまま畳み掛けようか」
β「賛成です♪」ダッ
β「おらあああああっ!!」ズザザ
エルシオン「っ!菜花!」バックパス
黄名子「はいっ」パシ
解説「エルドラドの猛チャージが続きます!」
実況「エルドラドチームは先ほどのド派手な得点のおかげで勢いがありますからね」
黄名子(士気で押されてる・・・!なんとか流れを変えたいやんね)ダッ
黄名子「先輩っ!」フリフリ
アルカディ「っ!黄名子ちゃん!」パス
黄名子「みんなサポートお願いします!!」パシッ
黄名子「暁の巫女アマテラス!アームドっ!!」シャキーン
実況「ここでアームドです!!」
解説「勝負に出ましたね」
アスレイ「・・・!!行かせない!」ダッ
黄名子「いまのうちは止められないよ!」
黄名子「極っ!スカイウォーク!!」ピョンピョン
実況「文字通り宙を踊る菜花選手!!エルドラドの追及を許さずー!!」
実況「しかしこれまでのチームプレイとは打って変わって菜花選手のスタンドプレイで来ましたね」
解説「いまはエルドラドがノッてますからね。そういう時は思い切ってエースに任せるというのもひとつのチームプレイですよ」
実況「なるほど」
解説「逆に窮地でチームを引っ張れてこそのエースです。菜花選手のスター性が試される局面ですよ」
β「止めなさいっ!一度失速させればゴールにたどり着くよりも前に化身は解けます!」
黄名子「遅いやんねっ!」ドドド
黄名子「行きますよ、先輩たちっ!」
エルシオン・ガジェット「おうっ!」ガバッ
黄名子「ファイアトルネード!トリプルクラッシャーっ!!」ドギュンッ
「ラッキーダイス!!」ブブーッ
GOAL!
2-1
実況「ゴォーーール!!ファイアトルネードの・・・なんでしょうかあれは!?」
解説「発展技でしょうが・・・私も信じられません。あのような技があるとは・・・」
黄名子「決まったやんね!」ピース
エルシオン「やったな!」
アスレイ(さすがだね・・・黄名子!)
ピッピィー
実況「ここで前半終了です!ここまでご覧になっていかがですか?」
解説「エルドラドが押されるというまさかの展開ですが・・・菜花選手はもう化身を使ってしまいましたので、まだまだわからないといえるでしょう」
実況「なるほど。では・・・」
―VIPルーム―
バタップ「フッ。今年は素晴らしいな」
「お前はどちらが勝つと思う?」
バタップ「エルドラドだろうな。やはり総合力が優れている」
「ならオレは逆に賭けるとしよう」
バタップ「フン、お前の好きそうなチームだからな」
「わかってるじゃないか」フッ
「・・・ところで他の連中はどうしたんだ?」
バタップ「・・・死んださ。みんな殉職だ」
「・・・それは悪いことを聞いた。そうか、お前たちは軍人だものな」
バタップ「軍人でも、あいつらの階級ならそう死ぬこともなかったんだがな。・・・運がなかった」
「大きな戦争だったのか?」
バタップ「大きくはない。国に反発する少数民族の制圧・・・それだけのはずだった」
バタップ「しかし・・・ひとつの民族が滅亡の危機に晒された時に発するエネルギーというものは想像を絶するな。誰もが予期しなかったことに、戦争は泥沼化した」
バタップ「また、敵を舐めきっていたんだろう・・・。人事も酷いものだった。オレ達の軍の参謀長は酷く無能でな・・・通じないと分かり切っているのに無意味な突撃を繰り返させた」
「・・・参謀とは、創造性に優れた人物でなければならない。適性がなかったのではないか?」
バタップ「その通りだ。ヤツには適性がなかった。各師団の指揮官にも再三指摘されたが、ヤツは頑愚だった。結局方針が変わることはなかった」
「・・・お前の部下たちはその無意味な突撃の犠牲となったのか」
バタップ「・・・おぞましき現実だった。ただひとりの無能が、あれほどの屍山血河を築き上げたのだ」
「・・・・・・」
バタップ「なぜ、そのような男が一軍の参謀長に任命されたかわかるか?・・・派閥争いだ」
バタップ「恥ずかしながら軍にも様々な派閥があってな。勝った際の栄誉がひとつの派閥に偏らないように・・・実力ではない、上への配慮で人事が組まれたのだ」
バタップ「わが軍は滑稽なことに戦う前から勝った気になり、その恩賞を切り分ける作業に入っていた・・・結果があのザマだ」
「バタップ・・・」
バタップ「オレは運よく生き残り、世間からは英雄などと呼ばれているが・・・とんでもない」
バタップ「なぜだろうな・・・いまになって思い出されるのは、お前たちとサッカーをしたあの頃ばかりだ」
バタップ「だからオレは、世間から逃れるように様々な時代の試合を見て回っているんだ・・・」
「オレ達の未来に、そんな戦争があるとはな・・・」
バタップ「平和と水はタダではないぞ。戦争から隔絶されているお前たちが恵まれているんだ」
バタップ「世界大戦もあった。その終結後、この地球上からどれだけの期間戦争が消えたと思う?・・・三週間だ。笑えるだろう?」
バタップ「・・・人は、傲慢だ。だがいかに強大な力を手にしていようとも、生きたいという純粋な欲求には決して勝てないのかもしれんな。皮肉なことに、だからこそ戦争は絶えない」
ピィー
バタップ「おっと、後半が始まるようだな」
「・・・バタップ。人間は確かに業の深い生き物だ。だが一方で、こんな試合をしたりもするぞ」
バタップ「そうだな・・・。だから人間は面白い」
バタップ「・・・・・・なぜだろうな。この試合をお前と観ることができて良かった。礼を言うぞ、鬼道よ」
鬼道「・・・そうか」フッ
今日はこれで終わります
どうでもいい話ですが、僕は支援者Xは絶対バタップだと思ってました
パパだったのはいい話と思った普通に
子供の頃の嫁送った時いらへんの話すき
乙スラッシュ
GOは全体的に叩かれがちだけどCSは熱い展開で好きだわ
プロトコルオメガのキャラが好きすぎる
乙 バダップ じゃないっけ
読めるしいいけど
鬼道は何歳くらいなんだろうか…
>>224
うわあああバダップでした…
バダップ大好きなのにこの三年間ずっと間違えてた
必殺技を字の文で表現してくれればいいなぁと思ったけど、試合中に進化とかしない以上テンプレになるってことに気づいた
>>227
地の文は厳しいです
一応基本的には黄名子かアスレイ視点で書いてきたんで、いきなり第三者目線は・・・
あとなにより僕の文章力的にw
なのですみません、試合描写はこれまで通りでいかせていただきます・・・
「「ファイアトルネードDD!!」」ドシュッ
「ラッキーダイス!」ピコーン
実況「止めたーーっ!!後半開始早々のファイアトルネードDD決まらずーーーっ!!」
解説「やはり化身を破るには菜花選手もファイアトルネードに絡まなければいけないようですね」
実況「さあエルドラドの反撃です!」
アルカディ「怖いのは例の合体技よ!センター締めましょう!」スッ
黄名子「らじゃーですっ!」スッ
アスレイ(γ→αの連携は前半止められてしまった。オメガアタックでの中央突破も警戒されてる・・・なら!)
アスレイ「βっ!γのフォロー頼む!」
β「あら、そう出ます?オーケー。任せちゃってください!」
β「来い!虚空の女神、アテナ!!」ズオオオオッ
実況「ここでエルドラド三体目の化身発動です!」
解説「シュート化身・・・妥当な判断ですね」
アスレイ「βっ!!」パス
アルカディ「行かせないわ!」
黄名子「うちもカバー入ります!」
実況「ここは化身を操るβ対アルカディ菜花ペアの構図となりました!β選手不利かーっ!?」
β「これはマズイですねぇ・・・γっ!」パス
γ「スマート!」パシ
実況「フリーのγに戻ったぞー!!エルドラドいったん退きます!」
γ「退く?そんなハズないだろう!」ダッ
ガンマストライク
γ「シュートコマンド13!」ドッ
実況「なんと撃ちに行ったーーっ!」
ガウスショット
α「シュートコマンド03!」チェイン!
実況「さらにシュートチェインです!」
サングリラ「その連携なら一度止めてるわよ!真・無頼ハンド!!」バチッ
サングリラ「うっ!?(なに!?シュートの威力が上がって・・・?)」グググ
サングリラ「くぅっ!」バチンッ
実況「GKサングリラ、弾いてセーブです!!」
γ「ちぃ・・・!決まらないか」
β「ったくしゃあねぇな!!」ギュンッ
アルカディ「っ!待ちなさい!」ダッ
実況「こぼれ球を拾いにいくβとアルカディ!!果たして軍配はどちらにーーっ!?」
ビュオオオオ!!
アルカディ「くっ!」
β「ふふ、カマイタチのこと忘れてませんかぁ?競り合いじゃ勝てませんよ♪」パシッ
β「そんじゃあ一点、いただきだぜ!!」
アテナアサルト
β「シュートコマンドK02!!」
ズドン!!
GOAL!
2-2
実況「β選手押し込んだーっ!!!再び両者同点です!!」
実況「しかし、γ選手のロングシュートの威力はなぜ上がったのでしょうか」
解説「恐らくそれはβ選手の化身スキルが影響しています」
実況「またしても化身スキルですか!」
解説「はい、アテナのスキルは『シュートの威力を落ちにくくする』というものです。そのため、威力が上がった、というのは正確ではないでしょうね」
実況「ほう、つまり先ほどのシュートが本来のγ選手のキック力であると」
解説「そうなります」
実況「ところで試合は再び振出に戻ったわけですが、現状だとどちらが有利でしょうか?」
解説「エルドラドでしょうね。β選手の化身と、γ・α両選手による連携シュート。得点につながり得る攻撃カードを二枚も持っている」
解説「それに対して、攻撃カードが菜花選手始動による三人連携のファイアトルネードしかないのでは雲泥万里でしょう」
実況「そう状況を整理すると、ぜんぜん振出ではありませんね」
解説「ええ。しかも菜花選手は化身を発動済みです。化身アームドによる圧倒的なキープ力なくして、果たしてあの技が撃てるかどうか」
黄名子(・・・なんとか、ファイアトルネードTCまで繋げたいやんね)
黄名子「・・・先輩!」
アルカディ「・・・!うん、後ろは任せて!」グッ
黄名子「はい!お願いします!!」ダッ
実況「なんと!中盤の要、菜花選手がオーバーラップだーっ!!」
解説「シュートを撃たせるためでしょうね。・・・つまり、シュート係の三人以外でゴール前まで運ばなければならないことになります」
実況「可能でしょうか?」
解説「厳しいです。しかし、勝利のためにはやらざるを得ないのが現状でしょうね」
「エルシオン!」パス
実況「ゴール前まで鋭いスルーパスです!」
エルシオン「おうっ!?」ビュオオオ
アスレイ「よし!」パシッ
エルシオン「なんだと!?」
実況「あああーっと!!ここでインターセプトーっ!!エルドラドにボールが渡りましたっ!!」
解説「パスワークは良かったのですが・・・恐らく長引く試合でエルドラドサイドも目が慣れてきてしまったのでしょう」
黄名子「行かせないよ!」バッ
アスレイ「黄名子・・・!」
実況「菜花選手、さすがの戻りの速さです!!」
アスレイ「・・・・・・」
アスレイ「通してもらうよ、黄名子!!」ダッ
黄名子「望むところやんね!!」
もちもち黄粉餅
× バチバチッ
旋風の刃
旋風の刃 バチンッ
黄名子「うあっ」ドサッ
アスレイ「くっ・・・」バシュウウウ
実況「アスレイ選手、菜花選手を突破するも化身が解けてしまったーっ!!」
解説「・・・そうか、アスレイ選手の早すぎる化身解除で謎が解けました。彼は『化身のちょうわざ』のスキルを持っていたのです」
実況「それはどういったスキルなのですか?」
解説「化身技の威力を大幅に上げることのできるスキルです。ただし、その際消費する化身のオーラも増えてしまいますが」
実況「なるほど、菜花選手やアルカディ選手などの名だたるDF陣を突破できたのはそういう訳でしたか」
アルカディ「ディフェンスーっ!!!」
「「おうっ!!」」
実況「アスレイ選手、菜花選手を突破するも、眼前に広がるのは闘志漲るDFライン!!さあどう出るーっ!?」
アスレイ(化身なしじゃ、突破できない・・・なら!)
アスレイ「キーパー!化身を解除してくれ!」
GK「・・・そういうことか」バシュウウウ
実況「エルドラドキーパー、化身を自発的に解除しました!これはどういう狙いだーっ!?」
アスレイ「α、β、γっ!!任せた!!」パス
α「なるほど、この一撃にかけろと言いたいのだな」
β「ふふっ、誰が主役か分かってますね」
γ「よくやったアスレイ。スマートな判断だ」
α「いくぞっ!!」
βγ「「おうっ!!」」
α「天空の支配者鳳凰!」
β「虚空の女神アテナ!」
γ「迅狼リュカオン!」
αβγ「「アームド!!」」シャシャキーン
α「シュートコマンド24!!」
βγ「「オメガ!アタック!!」」
実況「こ、これはアリなんでしょうか!!?三人同時アームドによるオメガアタックです!!」
解説「撃つとき大砲みたいな音しましたよ・・・」
アルカディ「大砲だろうがなんだろうが負けられないわ!!」
アルカディ「ディープミスト!!」
サングリラ「真・無頼ハンドっ!!」
GOAL!
2-3
実況「ゴ、ゴーーーーール!!ディフェンスキーパー全てを吹き飛ばしての得点です!!」
サングリラ「・・・あれはナシでしょ」ハアハア
アルカディ「とんでもないわ・・・」ハアハア
黄名子「ドンマイですよ、先輩たち!」トタタッ
アルカディ「うん、ありがと」クスッ
サングリラ「この子は本当に・・・」
黄名子「さあ気張って!すぐ一点返しましょう!!」オーッ
「「おーっ!!」」
実況「さあ試合再開です!試合時間は残り少なくなってまいりました!このまま勝負は決してしまうのかーっ!?」
β「あんなにド派手な勝ち越し点をブチ込んだのに・・・タフですねぇ」
黄名子「とーぜんっ!勝利の女神は諦めの悪いやつが好きやんね」
α「だがお前たちの唯一の攻撃手段は割れているぞ」
γ「その通り。果たして化身も使わずにあのシュートが撃てるかな?」
黄名子「・・・んふ」クスッ
黄名子「確かにさっきまでは攻撃手段はそれだけだったけど・・・フィールドは常に表情を変えてるよ!」
黄名子「カマイタチが消えたいまだから使える攻撃!!チーム全員の力で勝ちましょう!!」クルッ
αβγ「「!!?」」
黄名子「すーっ」
黄名子「必殺タクティクスーっ!!」
「「グランドラスターっ!!」」
実況「な!?なんでしょうか!?全員でダイレクトパスを繋いで・・・?」
解説「・・・なんというタクティクスでしょう。これは、前半に使用したアルティメットサンダーの応用形です!」
黄名子「アルカディ先輩!」パス
実況「ボールにパワーをチャージしているのですか?」
解説「はい。アルティメットサンダーはチャージされた膨大なエネルギーを敵DFにぶつけることでシュートに繋げるタクティクスですが・・・」
アルカディ「サングリラ!」バシッ
解説「もし、私の想像通りであれば・・・」
サングリラ「エルシオン!」バチィッ
解説「チーム全員の気持ちとエネルギーを内包した暴れ球を直接シュートできるならば・・・」
エルシオン「よし、決めろ菜花っ!」
解説「それほどのパワーとコントロールを併せ持つ選手がいるとしたら・・・」
黄名子「はい!最高のパスワークだったやんね!みんな!」パシッ ピキーン
解説「これは、かつてないほど凶悪なタクティクスと言えます・・・!」
黄名子「うちらは負けない!!絶対勝ってみせる!!」ダンッ
黄名子「いくよっ!超っ!やきもち・・・スクリューーっ!!!」
実況「これは凄まじい!!常識を覆す超絶シュートーーーーっ!!!」
α「止めろっ!全員でだ!!少しでも軌道をそらすんだ!!」
アスレイ「ああっ!」
β「言われなくてもっ!」
γ「多少スマートでなくてもいい!絶対止めてやる!!」
ジャイロセービング
「くっ・・・!キーパーコマンド07!!」
GOAL!
3―3
実況「ゴォーーーーール!!驚天動地!!素晴らしいゲームです!!!」
黄名子「ぃやったああああああ!!決まりましたよーーーー!!」ピョンピョン
アルカディ「うん!!うん!!!カッコよかったよ!!」ピョンピョン
エルシオン「まさかアレを試合で決めちまうなんてなぁ!最高だよ菜花!」
ヤッタナ!
サスガダゼ
β「・・・強いですねぇ」
アスレイ「ああ。でも僕たちだって負けられないさ」
γ「その通り!手ごわいからこその倒しがいだ」スマート!
α「なぜかは分からない・・・だが、全身が滾っている。・・・負ける気がしないな」フッ
アスレイ「勝とう!みんなで勝つんだ!!」
αβγ「「・・・・・・」」ニッ
「「おうっ!!」」
黄名子「みんなー!!あと一点だよ!」
アルカディ「まずはディフェンス!!しっかり切りましょう!!」
黄名子「せーのっ!!勝つぞおおおおおおおおっ!!!」オーッ
「「おーっ!!!」」
実況「試合再開です!もう終盤だというのに両チームはこれまでにない気迫です!!」
解説「実力の拮抗した者同士の戦いではまま見られる光景ですが・・・お互いに刺激しあって、高め合っているように見えます」
実況「私も実況人生はそれなりに長いのですが・・・こんなに終わってほしくない試合はそうないですよ!しかし、ああ無情!試合時間はあとわずかです!!果たして決着は着くのかーっ!?」
α「決着はつくものではない。自らの手でつけるものだ」
α「アスレイ!」パス
アスレイ「・・・っ!」パシ
α「この試合に一番思い入れがあるのはお前だ。だから託す」
β「主役まで繋げるのが脇役の役目です。あなたが名脇役だって、信じてますから」
γ「待ってるからな、アスレイ!」
アスレイ「・・・みんな」
アスレイ(もう僕は化身を使ってしまったのに・・・それでもみんなはボールを託してくれる。もう僕は、化身だけのプレイヤーじゃないんだ)
黄名子「最後の勝負やんね!アスレイ!!」
アスレイ(そして目の前には、最強のライバルがいる!)
アスレイ「ああ!勝負だ黄名子!!」ダッ
ガツン!
アスレイ「さすが!強いね!」
黄名子「アスレイも!見違えちゃった!」ズイッ!
アスレイ「ふっ!」クルッ
実況「激しいぶつかり合いです!!両者一歩も譲りません!!」
解説「いい動きです。二人とも本日一番の動きではないでしょうか」
「持ってこいアスレイ!!」
「黄名子ちゃん頑張って!!!」
アスレイ「僕は負けない!君にも、試合にも!!」
黄名子「残念!勝つのはうちらだよ!」
実況「ロスタイムに入りました!!もう残り時間はあとわずかです!!」
_______
_____
――えっと、うちがサッカーやってて一番燃えるのは、自分の100%以上の力が出せてるなって思う時やんね
――で、そういう時は必ず相手とギリギリの勝負をしてる時で、自分でも信じられないくらいのすっごいプレイが出来るの!
――それはちょっと、わかるかもしれない
――でしょー!ああいう時って、なにも考えてないんだよねぇ。ただただ、すっごいサッカーをする!ってだけにうちの存在が集約されてる感覚というか・・・
――頭じゃなくて、全身でサッカーしてるんだよな
――うんっ!ああいう感覚は本当の強敵が相手じゃないと味わえないから、だからうちはライバルは強い方がいいな
――はは、じゃあ僕もがんばって黄名子のライバルにならないと
_____
_______
わあああああああああああああああ
アスレイ「黄名子!・・・僕はいま、君のライバル足り得てるかな」
黄名子「当然!」ニッ
黄名子「うちはいま、最高にゾクゾクしてるよ!!」
アスレイ「・・・そうか」
アスレイ「僕だけじゃなくてよかった・・・!」ニッ
ああ、なんて楽しいんだろう。
絶対に負けたくない。
勝ちたい。
でも、終わってほしくない。
まだ・・・まだだ・・・
この最上の時は
まだ・・・
ピッ!ピィーーーッ!!
実況「ここで試合終了です!!果たして勝負はつかずーーーっ!!」
アスレイ「はぁっ・・・!はぁっ・・・!」ドタッ
黄名子「くそぉーー!!試合終わるの早すぎやんねーーー!」ドタッ
アスレイ「そうっ・・・!だなっ・・・!」ハアハア
黄名子「・・・アスレイ」ハアハア
アスレイ「・・・なんだい」ハアハア
黄名子「楽しかったね!!」ハアハア
アスレイ「ああ・・・!」
ジャッジ「では、これにてホーリーロード地区予選決勝を終わります!両者、礼っ!」
「「ありがとうございましたーっ!!」」
―VIPルーム―
鬼道「賭けはどちらも負けだったな」
バダップ「・・・フッ。どうでもいいさ、そんなこと。・・・最後まで素晴らしい試合だった」
鬼道「ああ。そうだな」
鬼道(菜花のチームのグランドラスター。・・・あれならば大丈夫そうだ。まあ、心配するだけ野暮だったのかもしれん)フッ
バダップ「とても健やかな気分だ。・・・この清涼感、他では味わえん」
鬼道「久しぶりにするか?サッカー」
バダップ「・・・遠慮する。もう歳だからな」
バダップ「オレはもう帰るが・・・お前はどうするんだ」
鬼道「オレはいましばらくこの時代にいる予定だ。・・・用事があってな」
バダップ「そうか・・・。鬼道よ、お前とはもう会うこともないだろう。だが・・・このバダップが、お前たちとサッカーをした。この事実は揺るがない。そうだな?」
鬼道「ああそうだ。一度全力のサッカーでぶつかり合ったなら、オレ達は・・・」
黄名子「先輩・・・待ってぇ」ヨタヨタ
アルカディ「もう!さっきまであんなすごい動きしてた子が、なんで試合終わった途端こうなるのよ!」
黄名子「全身もうこれ泥みたいやんね・・・」ハアハア
アルカディ「ほら、つかまって?」
黄名子「さすが先輩っ!」ガシッ
アルカディ「も~~」
_______
_____
アルカディ「さ、帰るわよー。忘れ物ないようにねー」
黄名子「あ、先輩!うちちょっと用事があるんで、先行っててください!」
アルカディ「・・・わかったわ。いつものファミレスにいるからね」
黄名子「はーい!」
―ホーリーロードスタジアム裏口―
黄名子「おーい!お待たせーっ!」
アスレイ「・・・黄名子!」
今日は終わりまーす
一応ギャラクシーには手を出してないぜって人のために
スキル化身のちょうわざはギャラクシーで謎の超強化を受けました
その凄さは化身のちょうわざを3つ積むことのできる白竜剣城ザナークザナクロウの四人とその他で決して埋めることのできない溝を生み出したほどです
ちなみにアスレイは化身のちょうわざを自力習得します
乙
乙
設定が凄く丁寧で違和感無く読める
黄名子「えっと、話って?」
アスレイ「う、うん・・・その、なんだろう」
アスレイ「急に顔見せなくなってごめんっ!」
黄名子「え」
アスレイ「ちょっと家の事情で、放課後出歩けなくなっちゃって・・・」
黄名子「う、うん!気にしてないよ!お餅も貰っちゃったし!」
黄名子「ただ・・・」
アスレイ「ただ?」
黄名子(思ってたのと違う話だったやんね・・・)
アスレイ「それで、その」
黄名子「は、はいっ!(き、きた!?)」ビシッ
アスレイ「よかったら、連絡先を教えてほしいんだっ!」
黄名子「・・・・・・」ポカン
アスレイ「だめかな」
黄名子「い、いいよ!もちろん!」
_______
_____
アスレイ「・・・よし。じゃあ、後で連絡するよ」
黄名子「うん!待ってるやんね」
アスレイ「じゃあ、もう僕は戻らないと。・・・またね」
黄名子「うんっ!また!」
黄名子「アスレイ!!」
アスレイ「ん?」
黄名子「本戦では負けないから!」
アスレイ「・・・ああ。こっちこそ!」
_______
_____
―翌日―
オツカレーッス
黄名子「お疲れ様でーす・・・」
アルカディ「黄名子ちゃん元気ないね。どうしたの?」
黄名子「ちょっと、夜更かしを・・・」
アルカディ「あら、例の彼?」ニヤニヤ
黄名子「なぁっ!?ち、違いますっ!」
サングリラ「恥ずかしがらなくていいのに」
黄名子「違いますったら!!ていうか先輩たち人のケータイ勝手に見るなんて悪趣味やんねっ!」
アルカディ「だって、ねえ?黄名子ちゃんって普段あんまりケータイ弄ってないのに、今日に限ってはそわそわそわそわケータイ開け閉めしちゃって。気にならない方がおかしいわよ」
サングリラ「乙女の顔だったよねー」
アルカディ「ねー」
黄名子「も、もううち帰るんでっ!!さよならっ!!!」
黄名子(もう、先輩たちは邪推がすぎるやんねっ)
黄名子(そんな仲じゃないのに・・・)
黄名子「・・・・・・」
黄名子(返事まだかな)チラッ
ピリリリリリッ
黄名子「き、きたっ!!(しかも電話!?)」
黄名子「・・・っ!」ワタワタ
「あ、黄名子?」
黄名子「なーんだ、お母さんかぁ」
「なによそれ」
黄名子「こっちの話やんねっ。で、どうしたの?」
「ああ、そうそう!いま困ってるのよ!なんかトンボ眼鏡に半壊したドレッドヘアーの変な人が訪ねてきて、黄名子に会わせてほしいって!」
黄名子「えぇっ!?」
「サッカー関係だって言うから無下にもできないし・・・。黄名子、心当たりある?」
黄名子「う、うん!多分その人は知り合いやんねっ」
「そうなの・・・?じゃあ一応上げておくから、早く帰ってきてね」
黄名子「はぁーい」
黄名子(・・・鬼道さん??)
黄名子「ただいまー」
「おかえり、例の人、リビングにいるからね」
黄名子「うんっ」
「・・・あんまり怪しい人と付き合わない方がいいわよ。あの人本当に大丈夫なの?」
黄名子「うん、鬼道さんは立派な人だと思うよ」
「でも、せめてメガネ取ってくださいって言っても『オレのトレードマークですから』の一点張りなのよ?」
黄名子「あはは・・・うちも同じこと言われたやんね」
黄名子「鬼道さん?」ガチャ
鬼道「久しぶりだな、菜花」
黄名子「はい!キャプテン達は元気ですか?」
鬼道「ああ。みんな元気にサッカーしてるさ」
黄名子「あはは、ほんとにいつも通りやんね」
鬼道「お前も元気そうでなによりだ。昨日の試合、良かったぞ」
黄名子「見てたんですか!?」
鬼道「ああ。せっかくなんでな」
黄名子「ちょっと恥ずかしいやんね・・・」
鬼道「何を言う。英雄も大満足の試合だったぞ」
黄名子「英雄・・・?」キョトン
鬼道「こっちの話だ」
黄名子「ところで話って?というかどうやってこの時代に?」
鬼道「ああ、まあいろいろ話すことがあるんだが・・・こうしてじっと話をするというのも性に合わないだろう。どこか運動できるところはあるか?」
黄名子「近くに河川敷があるやんね」
鬼道「よし、じゃあそこに行くとするか」
黄名子「もしかして」
鬼道「フッ、サッカーに決まっているだろう」
―河川敷―
鬼道「まあ、そうしてワンダバと連絡が取れたわけだ」
黄名子「ご、強引やんね・・・」
黄名子「でも、どうしてそこまでして他の時代に?」
鬼道「ああ、それが本題なわけだが・・・もうアップはこれくらいでいいな。そろそろ真面目にサッカーをするとしよう」
黄名子「!!」
鬼道「行くぞ菜花!オレを止めてみせろ!」ダッ
黄名子「はい!望むところやんねっ!」ダッ
神イリュージョンボール
× バチチッ
超もちもち黄粉餅
神イリュージョンボール バチンッ
黄名子「神っ!?」ペタン
鬼道「オレの勝ちだな」フッ
黄名子「イリュージョンボールなら止める自信あったのに・・・」
鬼道「技の究極進化、というヤツだ」
黄名子「究極進化、ですか?」
鬼道「ああ。どんな必殺技も極めればその威力は天にも昇る」
黄名子「・・・必殺技には、うちが思ってたよりもう一段上があるってことですか?」
鬼道「フッ。きっと一段も二段も上があるぞ。サッカーに終わりはない」
鬼道「・・・そう、サッカーに終わりはない。菜花、お前に頼みがある」
黄名子「サッカーですか?」ニヤッ
鬼道「ああ。天馬たちが宇宙人のサッカー大会に出場することになった」
黄名子「!!?」
黄名子「え、えーーっと。うちもさすがに訳わからないやんね。宇宙人??ホンモノのですか?」
鬼道「ホンモノだ」ニッ
鬼道「そして、その大会で優勝しなければ地球は滅ぼされてしまうらしい」
黄名子「・・・・・・」ポカーン
鬼道「詳しい経緯を話そう」
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黄名子「や、やっと飲み込めてきたやんね・・・」
鬼道「その大会に、菜花にも助っ人として出場してほしい」
黄名子「うちが・・・そんなすごい大会に・・・!」
鬼道「サッカープレイヤー魂が疼いてきたか?」ニタァ
黄名子「それはもちろん!・・・でも、宇宙人たちの操るソウル?ってオーラと化身は相性が悪いんですよね」
鬼道「そのように聞いている」
黄名子「それはちょっと不安やんね・・・」
鬼道「無いものねだりしても仕方ないだろう。自分の持ち札だけで勝負するしかない」
黄名子「・・・・・・」
鬼道「だったら、持ち札を徹底的に極めるしかないのではないか?さっきのイリュージョンボールはお前へのエールだ」
黄名子「極める・・・どうすれば!?」
鬼道「残念ながら、その答えはお前自身にしか出せないだろう」
黄名子「・・・・・・」
鬼道「化身にしてもそうだ。昨日、お前のフィアンセがひとつの答を出していたはずだ」
黄名子「ふぃっ!!?」
鬼道「・・・頼んでいる身分で言うのもなんだが、お前自身にとってもいい経験になるだろう」
黄名子「・・・そんな凄いテクノロジーを誇る宇宙人相手に、サッカーで・・・勝てるんですか?」
鬼道「・・・・・・」
~~~
バダップ『ひとつの民族が滅亡の危機に晒された時に発するエネルギーというものは想像を絶するな』
バダップ『・・・人は、傲慢だ。だがいかに強大な力を手にしていようとも、生きたいという純粋な欲求には決して勝てないのかもしれん』
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鬼道「勝てるさ。ヤツらは傲慢すぎた」
黄名子「なんですかそれー」プッ
鬼道「ところで、フィアンセとは上手くいっているのか?」
黄名子「っ!!違うやんね!アスレイとはまだ・・・」
鬼道「まだ?」
黄名子「~~~~~~っ!!鬼道さんは意外と下世話やんねっ!」プイッ
鬼道「親友が突き抜けた鈍感だと、下世話にならざるを得ないんだ」
黄名子「それって円堂さん?」
鬼道「さぁな」ニタリ
鬼道「さあ、助っ人の件はどうする?無理強いはしないが・・・」
黄名子「・・・一晩、考えていいですか?」
鬼道「ああ。だがあまり時間がない。出来るだけ早く頼みたい」
黄名子「はい!」
黄名子「・・・あの、アスレイも」
鬼道「すまない、タイムキャラバンが残り一席なんだ。・・・正直、オレはお前以外いないと思っている」
黄名子「・・・はい」
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黄名子「んああああどーしよ~~~」ゴロゴロ
黄名子(こんなに面白そうなことなのに、うちは何を悩んでるんだろう)
~~~
黄名子『アスレイ!!』
アスレイ『ん?』
黄名子『本戦では負けないから!』
アスレイ『・・・ああ。こっちこそ!』
~~~
黄名子(・・・ああ、わかった。ズルしてるみたいで嫌なんだ)
黄名子(うちだけタイムトラベルして、過去でうまくなるなんて)
ピリリッ
黄名子「ん、メール」
アスレイ『明日久しぶりに河川敷で練習しないかい!?』
黄名子「・・・・・・」スッスッ
黄名子『もちろん!よろこんで!(*・∀・*)』
黄名子「・・・・・・」
黄名子『ねえ、アスレイ』
アスレイ『なんだい?』
黄名子『もしうちが、明日になったら銀河級に強くなってたら、どうする?』
アスレイ『なんだそれw』
黄名子『んふふ~うちはいま成長期だから!』
アスレイ『まったくもって意味がわからないwww』
アスレイ『でも・・・僕にとっては、黄名子と最初に会った時もすでに銀河級に強かったよ』
アスレイ『また君が遠くに行くなら、僕はまた追いつくだけさ』
黄名子「アスレイ・・・」クスッ
黄名子『ちょっとカッコつけすぎ!(´▽`*)』
アスレイ『そ、そうかな・・・』
黄名子『でもありがとね!!』
黄名子『また明日~!』
アスレイ『うん、また明日』
黄名子「また明日、かぁ」
黄名子(うちにとっては、すごく遠い未来になりそうやんね)
黄名子(・・・ごめんね、アスレイ。うち欲張りだから、こんな面白そうなイベント見逃せそうもないや)
黄名子「よぉーし!明日に備えて、全力で寝るやんねーっ!!」
黄名子(待ってろ、宇宙!そしてその先のアスレイ!!)
黄名子(うちのサッカー人生に、立ち止まってるヒマなんてないやんね!!)オーッ!
おしまいです
見てくださった方お付き合いありがとうございましたー!
あとレベル5さんいつかイナイレの続編お願いします
乙
ベータの化身スキル発動のあたりとか思わずおおっ!ってなった
また気が向いたらイナイレで書いて欲しい
乙
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