平塚静「ただの人間に興味はない」 (27)
「教員生活を振り返って」平塚 静
青春とは嘘であり、悪である。
高校生の本分は学業である。とは言うものの、実態はそうではない。他の生徒と喋ったり、絡んだり、遊んだり、そういうことを良しとするのが高校生である。それができない高校生は「ぼっち」のレッテルを貼られ、ヒッキーと呼ばれるのである。
教員も同じ。教え子と喋ったり絡んだり遊んだりできる教員は「生徒に好かれている」として親しまれるが、それができない教員は「生徒と関わりがない」とされ、駄目教員として非難されるのである。
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だが、駄目教員のレッテルを貼られたからといって、教員の本分がなっていないとは限らない。
高校生の本分が学業なら、教員の本分はその指導である。それさえできていれば、後は何をしてもよいのだ。
酒を飲むもよし、婚活パーティーに参加するもよし、競馬で大金を失うもよし。
そして、宇宙人探しに奔走するもよし。
自宅の庭に巨大なメッセージを書くもよし。
生徒には夢を持てと言っておきながら、教員には現実を見ろと言う。これほど不条理なこともないだろう。
宇宙人とカラオケに行き、未来人と酒を飲み、異世界人と買い物に行き、超能力者と談笑する。
私のこの夢を非難する資格はないはずである。
結論を言おう。
ただの人間に興味はない。
八幡「…これ何ですか」
平塚「作文だ」
八幡「誰の」
平塚「名前が書いてあるだろう」
八幡「何の課題ですか」
平塚「課題ではない。お前に見せるために書いた」
八幡「…」
平塚「とにかく来い」グイッ
八幡「わわわわわわわ」
初回ここまでです
何があったの静ちゃん…?
独り身拗らせるとこんな事になるのか
独り身と永遠ぼっち、奇妙な化学変化が……?
アラサーで中二ってもう化け物じゃないですか
とりあえずチンチン見せてみ?
この化物語の続きはまだかな?
やばい初っ端からトリ忘却した
やばい全然思い出せない!
だからトリは簡単なものにしろとあれ程……
部室到着
八幡「ここどこですか」
平塚「見ればわかるだろう。部室だ」
八幡「何部の」
平塚「我々がこれから作る部活以外に何があるんだ?」
八幡「奉仕部って書いてあるんですが」
平塚「いいか、比企谷にはこれから崇高な使命を果たしてもらう」
八幡「スルーされた」
平塚「宇宙人と未来人と異世界人と超能力者を探して一緒に遊ぶ。それが比企谷の使命だ」
八幡「中二病だ…」
平塚「中二病ではない。崇高な使命と言ってくれ」
八幡「中二病です。」
平塚「この崇高な使命を果たすのに、比企谷1人では心細いだろう」
平塚「そう思って仲間を呼んでおいた」
八幡「他にも被害者がいたのか…」
平塚「被害者言うな。ちゃんと本人の許可は取ってあるぞ」
八幡「俺の許可は取ってないのに?」
平塚「とにかく入れ」
ガラガラ
平塚「待たせたな、雪ノ下」
雪ノ下「…平塚先生、その腐ったものは何ですか」
平塚「新入部員の比企谷八幡だ」
八幡「…あの」
平塚「部員2号の雪ノ下雪乃だ」
八幡「そういうことじゃなくて…」
雪ノ下「比企谷君を部『員』と言うのは語弊があるのではないでしょうか」
平塚「そうだな。では雪ノ下が部員1号、比企谷は家畜1号だな」
八幡「なんで初対面でそんなDISれるの?」
平塚「まあ肩書きは何でもいい」
平塚「これから君たちには、この部の一員として宇宙人探しに励んでもらう」
八幡「あの、ここって何部なんですか?」
平塚「言っただろう。宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探して一緒に遊ぶための部活だ」
八幡「そんな部に誰が入るって」
平塚「まず比企谷は強制加入。あとそこの雪ノ下も入ると言っている」
八幡「強制加入ってどこのブラック企業ですか」
八幡「…ん?雪ノ下は自分から入ったのか?」
雪ノ下「そうよ」
八幡「中二部に?」
雪ノ下「もちろん」
八幡「奉仕部じゃなくて?」
雪ノ下「奉仕部は去年廃部したわ」
八幡「…」
平塚「そういうことだ。頑張りたまえ」ガラガラ
八幡「ちょっとどこ行くんですか平塚先生!」
今回はここまで
乙
まさか続きが投下されるとは思わなんだ
翌日放課後
雪ノ下「…」
八幡「…」
雪ノ下「…」
八幡「…」
雪ノ下「結局来たのね」
八幡「ああ」
雪ノ下「確かに、教室にいても同級生の目を腐らせるだけなのだから」
雪ノ下「ここにいたほうが被害が少ないわね」
八幡「これ別に感染症じゃないんだけど…」
ガラガラ
平塚「入れ」
ガチャ
由比ヶ浜「わ、ちょっと、何で鍵閉めたんですか!」
平塚「だから何だ」
由比ヶ浜「…」
平塚「紹介しよう。新入部員の由比ヶ浜結衣だ」
平塚「こっちは雪ノ下と部畜の比企谷だ」
由比ヶ浜「…」
八幡「部畜…」
八幡「ってそうじゃなくて」
八幡「どっから連れてきたんですか」
平塚「教室で三浦や海老名達と喋っているところを拉致してきた」
八幡「先生…」
由比ヶ浜「あの、奉仕部って何やるんですか?」
平塚「ここは奉仕部ではないぞ」
由比ヶ浜「えっ」
雪ノ下「奉仕部は去年廃部したわ」
由比ヶ浜「えっ」
八幡「あなたが入れられようとしているのは」
八幡「平塚先生が勝手に立ち上げた名称未定で活動内容不明の謎部です」
由比ヶ浜「えっ」
平塚「大丈夫だ。名前ならたった今考えた」
八幡「名前だけですよね…」
平塚「世界を大いに盛り上げるための総武高校の団」
平塚「略してSOS団」
今回はここまで
乙
おつなの
このSSまとめへのコメント
つづけ……つづけ……!