ベルトルト「僕とサシャの秘密の小屋」(726)
ベルサシャ+エロ
※あと、ベル→アニ前提のベルサシャ
アニ『ベルトルト…好きだよ』
ベルトルト『ぼ、僕も好きだ…!アニも同じ気持ちでいてくれたなんて嬉しいよ』
アニ『うん。これからはずっと一緒だよ』
ベルトルト『アニ!』
ギュッ
アニ『苦しいよ、ベルトルト。離してよ』
ベルトルト『嫌だ!離さない!絶対に離さない!!』
ベルトルト(ああ…アニ。夢のようだ。君をこうして抱きしめて、幸せだ)
アニ『痛いってば、離しな…離しなって…このっ…離せって!!』
ドガッ
ベルトルト「ぐえっ!!」
《男子寮》
ライナー「まだ離さないのか!?おいっ…離せって言ってるだろ!ベルトルト!痛いっ!」
ベルトルト「ううん…。あれ?ライナー?」
ライナー「ベルトルト!寝ぼけて抱き付いてくるんじゃない。お前の力で抱き付かれたら痛くてかなわん!」
ベルトルト「ええっ!?なんでライナーなの!?もしかして…(夢だったのか…)」
ライナー「ほら、離してくれよ。皆が見たらまたあらぬ誤解をされるぞ」
ベルトルト「あ、ああ。うん…」
ライナー「で?夢でも見てたのか?」
ベルトルト「う、うん…(僕、アニを抱きしめてたような気がするな)」
ライナー「…エロイ夢か?」
ベルトルト「ち、違うよ!」
ライナー「いや、お前昨日ジャンにエロ本借りてただろ?それで…」
ベルトルト「まだ読んでないよ。あれは…。それに僕が貸してって頼んだわけじゃないし、勝手に回ってきただけで…僕は別に」
ライナー「そうか。じゃあ今夜にでも俺が読むから回してくれ」
ベルトルト「読まないとは言ってないだろ。ただ、皆がいるとこで堂々と読むのは…」
ライナー「皆読んでるから気にしなくていいと思うが。下ネタ話に加わっててるのにエロ本読むのは恥ずかしいか」
ベルトルト「僕は聞いてるだけだし…。エロ本はなんていうか、その…反応しちゃった時に…。便所に立つタイミングとか…気にしちゃって、周りに人がいると集中できないから」
ライナー「お前…ムッツリだな。だが気持ちはわかるぞ。よし、今夜、どこか一人になれるとこでゆっくり堪能しろよ。お前がいないのは俺が誤魔化してやるから安心しろ!」
ベルトルト「変な気使わないでよ!それに僕がいなくても誰も気にしないって」
ライナー「そうか?」
ベルトルト「そうだよ。とりあえず、抱き付いてごめんね。これからは気を付けるよ」
ライナー「ああ。さて、今日も一日訓練がんばるか!」
ベルトルト「うん。そうだね」
********************
ベルトルト(はあ…。今日の訓練もきつかったな。なんかもう訓練直後は、エロ本とかどうでもいい気分だ…)
ライナー「あー、疲れたな。ベルトルト、どうする?抜け出すか?使わないなら俺に先に貸してくれ」
ベルトルト「うーん…」
ベルトルト(このままライナーに回して、次、僕にすぐ戻ってくるかわからないな。ライナーに言っておけば大丈夫だろうけど、渡しちゃったらもういいやってなりそうだ…)
ベルトルト「いや。今日読んで、明日ライナーに回すよ。ちょっと出てくる」
ベルトルト(そんなに気分じゃないけど…。最近読んでないからね。それに今朝の夢…アニを抱きしめた夢を忘れないうちに読んでおいたほうがいい気がする)
ベルトルト「じゃあ、終わったら戻るよ」
ライナー「おお。ごゆっくり」
ベルトルト(ちょっと外を歩くけど、宿舎の外れに逢引小屋になってるって話の納屋があったな。外に鍬が出てたら誰か使ってるけど、無ければ誰もいないはずだ)
ベルトルト(僕はエロ本読みに行くだけだから、万が一見つかったら逢引より恥ずかしいな…)
スタスタ
ベルトルト(…鍬は出てないな。よし)
ギイイイィィィ
ベルトルト(鍬…鍬。あった。外に突き立てておこう)
ザクッ
ベルトルト(これでよしっと…さて。実は僕も話に聞いてただけで、ここに入るのは初めてだ。本当に逢引に使われてるのかも怪しいけど…)
ベルトルト「あ、毛布…?…うわぁ。…これ使うのは遠慮したいな。えーっと、あっ。麻袋がまとめてあるな。これなら誰も使ってないだろ。2,3枚敷いて座ろう」
ベルトルト(棚の傍に座るか。もし誰か来てもここに隠れるスペースがあれば…。よし、僕の図体でもここなら隠れられるな)
ベルトルト(…さて、読むか)
ペラ・・・ペラ…
ベルトルト(わー…この挿絵…うん。なかなかいいな)
ベルトルト(………)
ペラ…ペラ…
ベルトルト(おお…こ、こんなことを!?こんなスケベな子実際いないだろ!?ま、まあ本だしね。うん…しかし、うーん。参ったな…すでに反応してきたぞ)
ペラ…ペラ…
ベルトルト(これ、読みながら…したいけど。でも便所でしようと思ったから、紙とか持ってきてないな。しくじった)
ペラ…
ベルトルト(手についたら外で洗ったらいいか?それか紙の代わりになるものなにか…)
ガタッ
ベルトルト「!?」
ガタガタッ
ベルトルト(なんだ!?誰か扉をこじ開けようとしてるぞ!?く、鍬立ててたのに!!教官かな!?どうしよう!?隠れなきゃ!!)
ガタタッ
ベルトルト(内側からつっかえ棒してるんだ!諦めて帰ってくれ!)ドキドキ
ギギギギギ・・・
ベルトルト(ああっ!鍬だ!外に立ててた鍬で扉開けようとしてる!!まずい。あれじゃ開けられる!どうしようどうしよう!?)
ガゴン! ギイイイイ…
ベルトルト(開けられた!!!)
バタン
???「つっかえ棒!つっかえ棒は…!?あった!!!」
ベルトルト(ん?扉を閉めたのか?あっ、しかもつっかえ棒をし直してるぞ!?)
ベルトルト(誰だ…?覗いてみるか…)
サシャ「ふうふう…。ここなら大丈夫でしょう」
ベルトルト(サシャ!なんでここに…って、サシャのことだからどうせ食料盗んで逃げてきたってとこか)
サシャ「さて…さっそく戦利品をいただきますか」
スタスタ
ベルトルト(うわっ。こっちに来るぞ!?困ったな…)オロオロ
ベルトルト(見つかりませんように!見つかりませんように!)
サシャ「おっ。毛布がありますね。ここに座りましょうか」
ベルトルト(…その毛布は…。サシャってここがどこか知らないのかな?)
サシャ「ん?」
ベルトルト「!!(ああっ~!気づかれた!)」
サシャ「………」
ベルトルト「や、やあ…」
サシャ「!!!!ぎゃっ…」
ベルトルト(あっ!驚かせちゃった!叫ばれたらまずい!)
ベルトルト「サシャ、しっ!」
サシャ「むぐぐっ!!」
ベルトルト「しーっ。大声出すと、教官が来るよ」
サシャ「んぐぐ…(べ、ベルトルト!)」コクコク
ベルトルト「ごめん。手、離すね。驚かせてごめん」
サシャ「はあ…。ビックリしました。誰かいるなんて思いませんでしたから。何してるんです?」
ベルトルト「えっ!?えっと、僕は読書…ここ、静かだから。サシャは何盗ってきたの?」
サシャ「な、何も?」
ベルトルト「隠さなくてもいいよ。さっき戦利品がどうとかいってただろ。それに僕は別に君が盗人だろうが、何も言わないよ」
ベルトルト(呆れる気持ちはあるけど、僕ら…僕は人を殺してるからね。土地を奪ったのも僕らだ。サシャのすることに言及して諌めるなんて、できる立場じゃないし、友人として矯正しないとと思うほど友情があるわけでもない)
サシャ「…燻製です」
ベルトルト「おいしそうだね」
サシャ「…半分食べますか?」
ベルトルト「いいの?」
サシャ「私は構いません。ベルトルトが食べたいなら」
ベルトルト「じゃあ、貰うよ」
サシャ「…共犯になっちゃいますよ?」
ベルトルト「うん。いいよ。どうせサシャが全部食べるんだろ?目の前で見てるだけなら貰うよ」
サシャ「じゃあ、切り分けますね。えーっと、ナイフナイフ」
ベルトルト「用意がいいね。…もしかして紙とかも持ってる?」
サシャ「紙ですか?ハンカチならありますけど、使いますか?」
ベルトルト「いや、ハンカチはいいよ。ありがとう」
サシャ「遠慮しなくてもいいですよ?どうぞ?」
ベルトルト「えっ、いや…。う、うん」
ベルトルト(受け取ってしまった)
サシャ「はい、切り分けましたから。半分どうぞ」
ベルトルト「ありがとう…って、これ半分かな?」
サシャ「…ハグハグハグ!!…半分です。大きさ比べますか?」
ベルトルト(いや、そんな食べて小さくするのはずるいんじゃないか…?)
ベルトルト「…いいよ。いただきます」
モグモグ
サシャ「この小屋、毛布もあって隠れ家に丁度いいですね。また何か食べる時に使いたいです」
ベルトルト「それなんだけどさ、外に、鍬さしてあったろ?」
サシャ「はい」
ベルトルト「あれ、使用中の合図なんだよ。外に鍬があるときは誰かいるから、気をつけなよ」
サシャ「そうだったんですか!知りませんでした。知ってるということは、ベルトルトはよくここに来てるんですか?」
ベルトルト「いや、今日初めて来たよ」
サシャ「そうなんですか。皆何に使ってるんですかね?」
ベルトルト「えっ…えーっと…。サシャ知らないの?」
サシャ「何をですか?」
ベルトルト「いや、その。知らないなら知らないままでも…でも、今日みたいなことがあるとサシャが困るよな」
サシャ「なんなんですか?」
ベルトルト「ここさ、逢引小屋なんだよ」
サシャ「合挽ですか…」
ベルトルト「うん。その、男女でさ…あ、いやもしかしたら同性同士ってこともあるかもしれないけど」
サシャ「ここでソーセージとか作ってるってことですか。そんな道具どこに」
ベルトルト「アイビキって、合挽のお肉のことじゃないよ?恋人同士の逢瀬の場所ってこと」
サシャ「あ、ああ…。そっちの。なんだか残念です」
ベルトルト「だからさ、鍬が立ってるのに何も知らずにさっきみたいに入ってくると、えと…行為中だったりしたらまずいだろ?」
サシャ「行為…」
ベルトルト「……その…キスしてたり、抱き合ってたり…もっと先のこととか…色々してる奴らがいたかもしれないよって」
サシャ「えっ!ここで!?外に鍬がある時は、誰かが乳繰り合ってるってことですか!?」
ベルトルト「って僕は聞いたけど…」
サシャ「じゃあ、ベルトルトも乳繰り合ってたんですか?」
ベルトルト「えっ!!」
サシャ「お相手はどこかに隠れてるんですか?」
ベルトルト「…隠れてないよ」
サシャ「あ、じゃあ外に!?あっ、私、鍬、外に立ててないですね!立ててきます!そしてお邪魔してすいません、出ていきますね」
ベルトルト「いいよいいよ。鍬は外に置いてあればいいんだから」
サシャ「はあ」
ベルトルト「それに、サシャはゆっくりお肉食べて帰りなよ。僕が出ていくから」
サシャ「いえ、ベルトルトの方が先に居たんですから、ベルトルトこそごゆっくり」
ベルトルト「ごゆっくりったって、君がいたら…」
サシャ「読書できませんか?静かにしてますけど。お肉食べたら帰りますし」
ベルトルト「う、ううん…(読書っていってもエロ本だからな…)」
サシャ「…とりあえず、お肉食べます」
ベルトルト「うん。僕も…」
モグモグ
ベルトルト(はあ…。なんかこれからってとこで冷水浴びたみたいになったな)
サシャ「モグモグ」
ベルトルト(サシャ、毛布の上に座ってるけど教えてあげたほうがいいのかな。たぶんそれ、いろんな人が使った毛布で…)
ベルトルト「………」
ベルトルト(そういえばサシャも女の子じゃないか!これ、もしかして、二人でこんな場所にいるのよくないんじゃないか?)
サシャ「ベルトルト」
ベルトルト「な、なに!?」
サシャ「ベルトルト、何の本読んでるんですか?(無言なのも気まずいので話題を振りましょう)」
ベルトルト「小説…普通の」
サシャ「ふーん。どんな話なんですか?」
ベルトルト「…恋愛小説」
サシャ「あっ!恋愛小説ですか!?」
ベルトルト「うんっ!?(食いついてきた!?意外だ)」
サシャ「前にミーナに借りました!王子様が王女のキスで巨人から人間になるって小説でした。暖炉でチーズを溶かしてパンに乗せるシーンが出てきて、おいしそうでした」
ベルトルト「ふ、ふーん。面白そうだね」
サシャ「ベルトルトの読んでるのも面白いですか?もしよかったら貸してくださいよ!食事シーンがあったら嬉しいです」
ベルトルト「食事シーンは無いよ。それに君が読んでも面白くないと思う」
サシャ「そうですか?試しに触りだけでもちょっと読んでください」
ベルトルト「…駄目」
サシャ「なんでです?」
ベルトルト「これは、駄目…」
サシャ「…意地悪するんですか?」
ベルトルト「意地悪とかじゃなくて…。これは女子が読む本じゃないんだ」
サシャ「回りくどいですね。なんですか。女子が読む本じゃないって。貸してくれないなら、題名だけ教えてくれたら図書室で探しますから…」
ベルトルト「図書室には無いよ。その、こ、これは…(エロ本なんだよ!)」
サシャ「…どうしたんですか?」
ベルトルト「…察してくれよ」
サシャ「まあ、いいですよ。別に言いたくないなら」
ベルトルト(あ、怒っちゃったかな?)
サシャ(そこまで興味あるわけでもないですし、嫌がってるようなので詮索は終わりです)
ベルトルト(まあいいか。サシャに嫌われてもどう思われてもどうってことないし…)
サシャ「さて、お肉も食べ終わりましたし、私もう行きますね」
ベルトルト(僕もなんか冷めちゃったし、戻ろうかな。もういいや、本はライナーに回そう)
ベルトルト「僕も帰るよ」
ポスッ
ベルトルト(おっと、本落としちゃった…)
サシャ「!」
ベルトルト「ん?」
サシャ「エ…エロ本…?」
ベルトルト「!!(しまった!ブックカバーが外れて!表紙を見られた!)」
ベルトルト「あああ、えっと!!ごめん!変なもの見せて!」
サシャ「えっ!?いえ、こっちこそ!?見てしまって!!」
ベルトルト「ごめんね…。そういう本だから貸せないってことなんだ」
サシャ「そ、そうですね。それは…そうですね。でも、ベルトルトもそういうの興味あるんですね」
ベルトルト「…そりゃ、あるよ…」
サシャ「で、ですよね!?あはは…(私ってば余計なことを!失礼でしたね)」
ベルトルト「言わないでくれる?」
サシャ「はい?」
ベルトルト「僕が、ここでこういう本読んでたって…」
サシャ「言いませんけど…そういうのって、男子は普通に読んでるんじゃないんですか?ユミルが言ってました」
ベルトルト「そうだけど。こんな小屋で一人で、エロ本読むなんて、サシャだって、僕がこんな…ことしてるって想像してなかったんだろ?僕が、こっそりエロ本読みながら何してるかって想像されたら…。僕…」
サシャ「あああ…泣かなくても…」
ベルトルト「ごめん…」
サシャ(ベルトルトは何してたんでしょう…)
ベルトルト「泣き顔で戻れないから、ちょっとしたら帰るよ。サシャ、行っていいよ」
サシャ「え、大丈夫ですか?あ、ハンカチ…ハンカチ」
ベルトルト「さっき僕、受け取ったからここにあるよ」
サシャ「ああ。使っていいですよ」
ベルトルト「うん…ありがとう」
サシャ(…放っておいていいんでしょうかね。うーん)ウロウロ
ベルトルト「サシャは…興味無いの?」
サシャ「え?」
ベルトルト「この小屋のことも知らないし、ぼ、僕がここで何してたかも、わからないような顔してるけど、知ってて知らないふりしてるのか?それとも、本当に全然、興味無いの?その、恋愛小説読んでるなら、そういう、男女の関係とか…」
サシャ「興味無いわけではありませんが…食べ物のほうが興味ありますね」
ベルトルト「だろうね…」
サシャ(むっ。なんだか今、バカにされましたね)
サシャ「興味無いわけではありませんと言いましたよ。恋愛関係における男女がどういうことをするかくらい、知っていますから!」
ベルトルト「サシャもそういうの…したいって思う?」
サシャ「ええっ!?わた、私がですか!?そ、それは…その」
ベルトルト「僕らは、男は皆思ってるよ。大体…いつでも。頭の中はスケベなことばっかりだ。でも、僕はライナーやコニーみたいにあっけらかんとそれを話したりできないし、そういう淫らな気持ちを女子に…、君たちに抱いてる罪悪感っていうのがあって…」
ベルトルト「そういうこと、考えて、こんなとこでこそこそしてるの…気持ち悪いって…思われる。と、思うんだ」
サシャ「そ、そんなことないですよ。男は皆スケベなもんです!(ってユミルが言ってました!)」
ベルトルト「ありがとう…」
サシャ「いえ…」
ベルトルト「………」
サシャ「………」
ベルトルト「サシャ、行っていいよ。一緒に出て行ってもし誰かに見られたら、僕ら逢引してたと思われる。ここ、そういう小屋だからね」
サシャ「あ、そうですね。はい。では。お先に…」
ベルトルト「うん」
ギイイイイイイイ
サシャ(ベルトルトって繊細なんですね…。まさか泣き出すとは思いませんでした)
ベルトルト(サシャ…ああ言ってはくれたものの、軽蔑したかもしれないな…。別に、別にいいんだけど…)
******************
《女子寮》
サシャ「ユミル…あの、前にユミルが、男ってのは皆スケベだから仕方ないって言ってたじゃないですか?」
ユミル「ああ、言ったか?そんなこと」
サシャ「あの、それでですね。エロ本…いや、うーん…えっと、エロ本を読んでですね…なぜ人はエロ本を読むのかという…」
ユミル「あ?エロ本?そりゃお前、エロ本読むのは抜くためのおかずだろ」
サシャ「おかず!?」
ユミル「なんだよ。お前急に。男に興味出たのか?」
サシャ「いえ。別に…。私たちってそういう本読まないじゃないですか?でも男子は読んでるみたいなので、なんでかなって…」
ユミル「お前が読んだことないだけで、読んでるやつは読んでるだろ」
サシャ「ええっ!?ユミルも読んでます!?」
ユミル「読んだことはあるな。持ってはねぇけど」
サシャ「面白いんですか?」
ユミル「お前は読んでも面白くねぇかもな。たぶん」
サシャ「そうですか…」
ユミル「読みたいなら調達してきてやろうか?」
サシャ「いいんですか?」
ユミル「その代わり、水汲みな」
サシャ「…じゃあ構いません」
ユミル「そーかよ。ま、必要になったらいつでも調達してやるから言えよ」
********************
サシャ(エロ本をおかずにしている…、つまり、エロ本は、食べれる?何かのためのおかずと言ってましたが、なんでしたっけ。でも確かにおかずと言っていました。しかし、あんな本で?お腹の足しに?いや、そんなまさか。エロ本と言ったら、エロい本ですよね。でも気になりますね)
サシャ(エロ本のことを聞けるのは…ベルトルト。エロ本について昨日話してますから、自然に聞き出せます。うん)
サシャ「ベルトルト」ヒソッ
ベルトルト「ん?どうしたの?」
サシャ「昨日の、エロ本なんですが、貸してくれませんか?」
ベルトルト「えっ!?な、なんで?」
サシャ「おかずになるのか検証します」
ベルトルト「!?」
サシャ「お願いしますね。訓練終わったら、昨日の小屋の裏にいますので!」
ベルトルト「いや、ちょっと、そんな勝手に…」
サシャ「よろしくお願いします!」
タタタタタ…
ベルトルト(なにか…なにか勘違いしてるんじゃないかな…)
**************
《逢引小屋》
ベルトルト(鍬は出てないな。えーっと、じゃあ裏にいるんだっけ?)
ベルトルト「サシャ、持ってきたよ」
サシャ「あ、ベルトルト。ありがとうございます!」
ベルトルト「次の人に無理言って持ってきたんだからすぐ返してよ」
サシャ「はい、ここで読むので…」
ベルトルト「駄目だよ!部屋で…(あ、いや、もし見つかったらからかわれるかもな…。他人事とはいえ、サシャは中途半端な知識みたいだし、周りに言われて恥ずかしい思いしたらと思うと、さすがにいたたまれないよ)」
ベルトルト(それとなく、僕が忠告してあげたほうがいいか)
ベルトルト「サシャ、小屋があるんだから中で読みなよ。鍬立ててさ」
サシャ「あ、そうですね…そうします」
ベルトルト「部屋には持って帰らない方がいいと思うよ。僕、1時間くらいしたら取りにくるからね。次の人に回さなきゃ」
サシャ「はい。わかりました」
ベルトルト(…うーん、大丈夫かな?)
*****************
サシャ「さて、鍬も立てましたし、ゆっくり読みましょうか。おかずとはこれいかに…」
ペラ…ペラ…
《男子寮》
ベルトルト(…サシャが納屋でエロ本を読んでいる。果たして貸して良かったのか)
ベルトルト(エロ本読んだサシャはどういう反応するんだろう。小説に出てきたヒロインみたいに、…女子もエロ本読んだらそういう気分になるんだろうか?サシャが?あの食い気しか持ち合わせてないようなサシャが?…無いな。あの子は平然と『美味しそうなシーンがありませんでした』って本を返してきそうだ)
ベルトルト(…うん。容易に想像がつくよ。所詮サシャだ。そろそろ回収しにいくか)
スタスタ
ライナー「ん?ベルトルト、どこ行くんだ?」
ベルトルト「例の本、ライナーの番なのに、昨日持って行ったとこに置き忘れてきてたんだ。ちょっと取りに行ってくる」
ライナー「別に急がないぞ?今日は俺も眠いしな。明日でも構わんが」
ベルトルト「いや、誰かに持って行かれたらまずいから、取ってくるよ。戻ってきてライナー寝てたら、枕の下に入れとく」
ライナー「おお。悪いな。暗いから気を付けて行けよ」
ベルトルト「うん」
********************
《逢引小屋》
ベルトルト(さて、読み終わってるかな?)
ドンドン
サシャ「!?」
ベルトルト「僕だ。ベルトルトだよ」
サシャ「あ、ああ…。ベルトルトですか…」
ベルトルト「ここ開けてくれる?人に見られるとまずいから、中に入れてくれよ」
サシャ「え、あ、でも」
ベルトルト「開けて、サシャ」
サシャ「……は、はい」
ギイイイイイイ
サシャ「もう一時間経ちましたかね?」
ベルトルト「うん、それより早く中入れて?」
サシャ「あ、いえ。本、すぐ取ってきますので…そこで待っててください」
ベルトルト「なんで入れてくれないんだよ。こんなとこでじっと立ってるの見られたら僕が使ってるの知られちゃうだろ。もう、入るからね」
サシャ「あああ…。ええと…」
バタン
ベルトルト「念のためつっかえ棒っと…」
サシャ「すいません。まだ、本読めてませんが…ありがとうございました」
ベルトルト「あ、そうなの?…次の人急がないって行ってたから、面白かったんなら最後まで読んでいいよ?そこの麻袋の隙間に突っ込んどいてくれたら朝に回収するから」
サシャ「お、面白くは…そんなに…」
ベルトルト「まあ、食べ物出てこないしね…」
サシャ「はい…」
ベルトルト(どうしたんだろう、なんかしおらしいな…)
サシャ「あの、おかずになるっていうのはどういうことだったんでしょうか?全然お腹の足しになりませんでしたけど…」
ベルトルト「おかずっていうのは、サシャの想像してるおかずじゃないよ。なんていうか…これ、説明してもいいのかな…」
サシャ「聞いてもいいことなんでしょうか?」
ベルトルト「いいけど、その、下ネタになるから、サシャに聞かせるのは正直気が引ける」
サシャ「おかずが解明されるなら聞きたいですが、ベルトルトが嫌なら、ユミルに聞きます。でもユミルに聞くと、水汲み代われって言われるんですよね」
ベルトルト「ユミルに?うーん…(サシャがエロ本に興味持ったきっかけとして、僕の存在が浮かんでくるとまずいな。ユミルはなんだか鋭そうだし、サシャから僕にたどり着きそうで怖い。変に勘違いされても困るし…)」
ベルトルト「ユミルに…いや、ユミル以外もだ。僕以外の誰にもエロ本やおかずのことを聞かないって誓える?もし、君が誰かに聞いたら、僕がここでこっそりエロ本を読んでたってことまで周囲に知れちゃうかもしれないし、サシャも、エロ本読んでたなんて、男子に広まったら、からかわれたりするよ。きっと。だから、僕と、君がここでエロ本を読んだことはお互いに秘密にしよう」
サシャ「わかりました。からかわれるのは嫌です(ただでさえ未だに芋女って言われてるのに…エロ女になってしまいます)」
ベルトルト「じゃあ、説明するから…とりあえず、麻袋、敷くから座ろうか」
*****************
ベルトルト「………」
サシャ「………」
サシャ(どうしたんでしょう、あれからもう30分は経ったと思うんですが、ベルトルトの説明が始まりません)
ベルトルト「ええとね…」
サシャ「はい」
ベルトルト「……ちょ、ちょっと待って…」
サシャ「…はい」
ベルトルト「………」
サシャ(さっきからこの繰り返しなんですが、なんか疲れてきました)
ベルトルト(駄目だ…。いざ説明しようと思うと恥ずかしくなって頭が真っ白くなる…)
サシャ「あの…」
ベルトルト「ごめん、ご、ごめん。説明するよ」
サシャ「お願いします」
ベルトルト(相手はサシャだ、何も気にせず話せばいいんだ)
ベルトルト「おかずっていうのは、その、自慰をするときに…」
サシャ「ジイ?」
ベルトルト「えっと、マスターベーション…」
サシャ「なんですか、それは」
ベルトルト「えっ!?サシャ、知らないの!?」
サシャ「初耳ですね」
ベルトルト「前に男女で教室分けて、せ、性交とかの話聞いたでしょ?その時に説明受けなかった?」
サシャ「え?受けましたっけ?あ、あの。性交はわかりますよ」
ベルトルト「あれ?受けてなかったっけ?おかしいな?…ってことは自慰から説明しないといけないのか…」
ベルトルト「その、自慰っていうのは、自分で自分を気持ちよく…いや、うーんと、何て言えばいいんだ。性交する時に、男のペニスを、女性の…ええと、中に、中に入れるよね?わかる?」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「それで、中で出すと、出すってのは、精液のことだけど。えっと、出すと、子供ができる行為になるよね」
サシャ「…はい」
ベルトルト「ご、ごめん。そんな顔しないでよ、僕も恥ずかしいんだから」
サシャ「あ、そうですね、説明させてるのにごめんなさい」
ベルトルト「それで、その、精液を男が出す時…いや、その、ペニスに刺激が与えられる時って、快感を伴うんだけど」
ベルトルト「えっと、それは性交の時に限らず、女性と繋がらなくても…例えば、手。手だね。自分の手で触ったりしても性交が可能な状態にペニスが準備されるし、そのまま刺激を与えれば、精液が出るし…、快感もあるんだよ」
サシャ「えっ?手で、その、ぺ…いや、自分のを触るんですか?ベルトルトが!?」
ベルトルト「僕がじゃなくて…僕もだけど、男は皆そうなんだよ」
サシャ「パンを食べる手で…?お、おしっこするとこですよね?」
ベルトルト「おしっこもするけど…。手はちゃんと洗ってるから!それにおしっこする時も触るよ」
サシャ「な、なんかショックです。そんなことしてたなんて知りませんでした。私、見たことないです」
ベルトルト「女子に見られるとこでなんかする奴いないよ。いたら変態だ」
>ベルトルト「う、うん…(僕、アニを抱きしめてたような気がするな)」
なんというキチガイwベルトルトらしい絶妙に気持ち悪い発言だな
サシャ「普通はどこで…?」
ベルトルト「便所とか…あと、一人になれるとことか」
サシャ「ああ!それで、ベルトルトはここでエロ本を読んでいたということですね。じゃあ、あの時って…」
ベルトルト「してないよ!…しようと思ってエロ本読んでたら君が来たから…未遂だ」
ベルトルト「…それでおかずのことだけど。自慰する時に、気持ちを高めるために使うもののことを、おかずって言うんだ」
サシャ「気持ちを高める…ですか」
ベルトルト「ま、まあ…平たく言えば…」
サシャ「平たく言えば?」
ベルトルト「エロい気分になるためっていうか…興奮するため…。興奮すると、勃つから…」
サシャ「立つ…?」
ベルトルト「性交する時の状態になるってこと。こう、普段は下に向かってついてるでしょ?性交の授業で絵を見たことあるよね?それが、こう…性交する時には…ええと…まあ、普段とは違う状態になるんだ。そうなると、興奮してる状態なんだ」
サシャ「そうなんですか…(普段とは違う…?今はどうなんでしょう?)」ジッ
ベルトルト「い、今は普通だよ!マジマジと見ないでくれ!」
サシャ「あっ、すいません。つい!」
ベルトルト「…そういうことだから。わかった?おかずについて説明したからね。もういいかな?」
サシャ「ありがとうございます。あの…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「いえ…あのですね…」
ベルトルト「うん」
サシャ「…ちょ、ちょっと待ってください。頭の中を整頓しますので…」
ベルトルト「うん、いいけど…」
*********************
ベルトルト(…30分くらいたったような気がするんだけど、サシャ、まだまとまらないのかな?何か聞きたいみたいだけど)
サシャ「……うう~っ」
ベルトルト「あの、サシャ」
サシャ「は、はいっ!?」
ベルトルト「まだかかるみたい?」
サシャ「えっと…そうですね。ちょっと、こんなこと…言っていいのか…」
ベルトルト「いいよ。もう。さっき相当恥ずかしいこと君に話したんだ。今更、何聞かれても恥ずかしいことなんてないよ。僕…」
サシャ「そうですか?でしたら…その。お、女も、そういう、変化が現れるものなんでしょうか?」
ベルトルト「変化?」
サシャ「エロ本…おかずを見ると、男の人は興奮して、性交ができる状態になるって、ベルトルト言いましたけど、それは女もそうなんでしょうか?…ということです」
ベルトルト「ええっ!?そ、それは…ど、どうなんだろう!?ええっと…」
サシャ「女の人はどうなるんですか?それとも…私がおかしいんでしょうか…?」ウルッ
ベルトルト「え…え…?どうしたの?どこか何かなったの?」
サシャ「おしっこが…」
ベルトルト「へ?」
サシャ「お、おしっこが漏れてしまったんです…」
ベルトルト「お、おしっこ?」
サシャ「本…読んでたら、下着が、冷たいなって思って…見たら、おしっこが…」
ベルトルト「そ、それ…」
サシャ「女の人は、おしっこが漏れるものなんですか?」
ベルトルト「た、たぶん…。興奮すると、女性はそういう風になるみたいだよ。でも、それ、おしっこじゃない…」
ベルトルト(うわあああああ!!!サシャ!エロ本読んで…濡れてたんだ!サシャが!?)
サシャ「おしっこじゃないんですか?」
ベルトルト「う、うん。女の人はエッチな気持ちになると、男性を受け入れるところが濡れるって…(エロ本で読んだ)」
サシャ「じゃあ、普通のことなんですかね?」
ベルトルト「うん。普通だと思う。心配しなくて大丈夫だよ」
サシャ「そ、そうですか!!良かったです!病気かと思って焦りました!」
ベルトルト「良かったね。…でも、サシャ」
サシャ「はい?」
ベルトルト「エロ本でエッチな気分になったんだ…?」
サシャ「………え」
ベルトルト「!!(僕、なんてことを!)」
ベルトルト「ごごごご、ごめん!あの、僕も、なるし。皆、そういう風に出来てるんだから、しょうがないよね。変なこと言って、ご、ごめん」
サシャ「そそそ、そうですよ!しょうがないことなら、しょうがないですよね!?あは!あはははは!!」
ベルトルト「………」
サシャ「………」
サシャ「えっと、エロ本、お返ししますね…」
ベルトルト「あ、うん…。えっと、読みたいなら読んでも…」
サシャ「もういいです…」
ベルトルト「うん…」
サシャ「では、私帰りますね。色々変なこと聞いてすいませんでした。あと、ありがとうございます」
ベルトルト「いや、いいよ。僕こそ、ごめん」
サシャ「はあ…(下着、替えないといけませんね)」
ベルトルト「あの、サシャ…」
サシャ「はい?」
ベルトルト「し、下着…忘れてない…?こ、これ…」
スッ
サシャ「あっ!?(そういえば、漏らしたとおもって、脱いで吊ってたんでした!!!)」
ベルトルト「ごめん、見ちゃったよ(そうか、これがあったから僕を中に入れたがらなかったんだな)」
サシャ「うう…。そんなとこに脱いでた私が悪いんです。あっち向いててください。穿いて帰りますので」
ベルトルト「手に持ってて落とすといけないしね。あっち向いてるよ」
サシャ「ぐすっ…」
ベルトルト(別に先に僕が小屋から出たら良かったな。でも、なんだかこれ、おかずにできそうだから、サシャには悪いけど、僕ここに居ようっと)
シュルシュル
ベルトルト(下着の紐括ってるのかな?)ドキドキ
ベルトルト(サシャが、濡れた下着を僕に見られ、背後で泣きながら穿きなおしてるのか…。うん)
サシャ「穿けましたので、帰ります…」
ベルトルト「ああ、うん…。気を付けてね」
サシャ「はい」
サシャ(はあ…。情けないし、恥ずかしいです…)
************************
《女子寮》
サシャ(うー…。寝れません。エロ本と、ベルトルトの話が頭をグルグルしてて、寝付けませんね)
サシャ(エロ本の、あんなことを、世間の恋人たちは皆してるんでしょうか?ハンナも?あんな…。ううっ、いけません。思い出したら、また下着が汚れてしまいます)
ベルトルト『エロ本でエッチな気分になったんだ…?』
サシャ(!!!!ち、違う!違います!!!私はそんなんじゃありません!!そんなの、なったことありませんし!!)
サシャ(でも、なんだか、ずっと、熱があるようなふわふわした気分です。どうしたら、治るんでしょうか。明日…ベルトルトに相談してみましょうか。誰にも聞くなって言ってましたし、こんなこと、今となってはあそこまで話したベルトルトにしか聞けません)
*******************
ええぞ
なんという俺得
翌日・朝
ベルトルト(はあ、今日の訓練、サシャと顔合わせづらいな。あんな話した後だし…おかずにしちゃったし…)
サシャ「ベルトルトー!!」
ベルトルト「!?」
サシャ「おはようございます、ベルトルト」
ベルトルト「お、おはよう…」
サシャ「朝食楽しみですね!」
ベルトルト「そうだね(なんでだ。なんでこんなに通常運行なんだ…。僕はちょっと戸惑ってるってのに)」
サシャ「あの、ちょっとご相談なんですが…」
ベルトルト「相談?」
サシャ「昨日の続きになるんですが…」
ベルトルト(昨日の続き?あれはもうあれで終わったんじゃなかったのか?)
ベルトルト「ここで話すようなことかな?」
サシャ「…うーん、もし、ベルトルトが構わなければ、例の場所に」
ベルトルト「そしたら、夜でいい?明るいうちにあんなとこ行ったら誰かに見られるよ」
サシャ「わかりました。よろしくお願いします!」
ベルトルト(なんだろう。でもこう何度もあそこに行くのはなあ…。今日で聞きたいことは全部終わらせてもらおう)
*******************
《逢引小屋》
ベルトルト(鍬が立ってるな…。中で待ってるのか)
ドンドン
ベルトルト「………」
ドンドン
ベルトルト「……?(なんで開けてくれないんだ?)」
ベルトルト「サシ-…」
サシャ「あ、すいません。遅くなりました!」
タタタタ…
ベルトルト「!?」
サシャ「パンの余ってるのないか物色してたら遅くなりました!」
ベルトルト「えっ…。サシャ、中にいたんじゃ?」
サシャ「いえ?あれっ、鍬が立ってますね」
ベルトルト(…まさか、誰か…使ってるのか?)
サシャ「昨日仕舞い忘れたんですかね。開けてみましょうか」
ベルトルト「ややや、やめよう!駄目っ。誰かいるんだ、きっと!」
サシャ「誰かって…」
ガタガタッ
ベルトルト「ほらっ!誰かいるよ!こっち、帰ろう!」
タタタタタッ
ベルトルト「はあはあ…。あそこ、やっぱり、逢引に使ってるんだ」
サシャ「中で乳繰り合ってたんですかね?」
ベルトルト「たぶんね…。もう今日はやめとこうよ。別に相談って言っても急ぎじゃないよね?」
サシャ「そうですね…。まあ、なるべく早いほうがいいですが」
ベルトルト「じゃあ、明日。明日にしよう。ここで解散ね。暗いから気を付けて」
サシャ「わかりました。では、明日!」
タタタタッ
ベルトルト(サシャ。行ったか…)
クルッ
ベルトルト(本当に誰か使ってるのか確かめておこう。…別に覗きたいわけじゃないんだけどね)
タタタタッ
《逢引小屋の裏》
ベルトルト(どっかに覗けるところ無いかなぁ?)
ベルトルト(あ、ここ、明かりが漏れてるな。隙間があるみたいだ。見えるかな?)
ジッ
男子訓練兵「………」
女子訓練兵「………あっ…んっ」
ベルトルト(!!!)
ベルトルト(こ、声が!!蝋燭の光だから、影がなんとなくしか見えないけど。男が女に乗っかってるみたいだな。わあ…。す、すごい。セックスしてる…よね?)
ベルトルト(うう…もっとよく見えないかな…)
サシャ「おお…、エロ本みたいです」
ベルトルト「うん。エロ本よりすごいよ。声がエロすぎる…」
サシャ「知ってる人でしょうか?」
ベルトルト「誰だっていいだろ…って!?何してんの!?」
サシャ「いや、私の悩みの解決に役立つかと思って…。これは人間の探求心というやつですね」
ベルトルト「ただの覗きだろ!」
サシャ「そっちこそ、覗きしてるじゃないですか!」
ベルトルト「僕は、ここが本当に逢引小屋なのか確かめたかったんだ」
サシャ「なんでですか?」
ベルトルト「なんでって…人間の探求心ってやつだ…」
サシャ「あっ!それ、さっき私が言った言葉です!ただの覗きって言ったくせに!」
ベルトルト「ちょ、ちょっと、そんな大きな声あげるなよ!気づかれたら…」
ギイイイイイ
ドタドタドタ
ベルトルト「!!」
サシャ「!?」
男子訓練兵「おいっ!!誰かいるのか!?むむっ!?誰だ!?覗き見しやがって…!!!」
ベルトルト「まずい!逃げよう!」
サシャ「ははははいっ!!!」
ダダダダダダッ
男子訓練兵「待ちやがれーーーー!!!」
ベルトルト&サシャ「うわあああああああああああああ!!!!」
ダダダダダダッ
男子訓練兵(クソっ!なんだ、あの覗き見変態野郎ども!メチャメチャ速え!!お、追いつけない!!!)
男子訓練兵「二度とすんな!!バカヤロー!!!!」
ベルトルト「ごめんなさーい!!」
サシャ「二度としませーん!!」
*********************
《森の中》
ベルトルト「ハア…ハア…。危なかった。捕まったら変態野郎の噂が立つとこだった。サシャ、大丈夫?」
サシャ「フウ…フウ…。あー、心臓つぶれるかと思いました。ビックリしましたね」
ベルトルト「うん。ちょっと、この辺、座ろう」
サシャ「そうですね。休憩です」
ベルトルト「はー…」
サシャ「どっこいしょっと」
ベルトルト
「………」
サシャ「乳繰り合ってましたね」
ベルトルト「う、うん」
サシャ「あれ?ベルトルト、股のとこ…盛り上がってますけど、何か入れてるんですか?」
ベルトルト「!!!」
サッ
サシャ「どうしたんです?おしっこ行きたいんですか?」
ベルトルト「あ、いや、別に…(勃ってるの見られた…!!)」
サシャ「…もしかして、あの、性交の準備が出来てる状態なんですか?普通の状態ではなさそうでしたが」
ベルトルト「な、なんてこと聞くんだよ!?君、デリカシー無いのか?しょうがないだろ、あんなの見たら…」
サシャ「す、すいません」
ベルトルト「大体、君だって…ぬれ…濡れてるんじゃないの?」
サシャ「えっ!?…ぬ、濡れてませんよ」
ベルトルト「エロ本でお漏らししたのに?あれで濡れなかったの?」
サシャ「お漏らしじゃありません!…濡れてません」
ベルトルト「なんで嘘つくんだよ。ずるいよ」
サシャ「嘘じゃありませんし…」
ベルトルト「じゃあ、証拠あるの?」
サシャ「証拠ってなんですか…」
ベルトルト「え…それは、その、下着」
サシャ「下着?」
ベルトルト「下着が濡れてたら嘘でしょ?濡れてないなら、脱げるよね?」
サシャ「はあ!?脱ぎませんよ!!ベルトルトの変態!!!」
ベルトルト「脱げとは言ってないだろ!?いいよ、濡れてないっていうなら…。別に君の下着が見たいわけでもなし…それにしたって、変態なんて…ひどいよ」
サシャ「すいません、言い過ぎましたね」
ベルトルト「…いや、僕も悪かったよ。ごめん」
サシャ「ところで、ベルトルト。それ…」
ベルトルト「それ?」
サシャ「はい、それ、ええと、立ってる状態の、それ…。そうなってるってことは興奮してるんだと思うんですが、今の状態って、熱っぽくてフワフワしててなんだかドキドキするような、そんな感じですか?」
ベルトルト「少しね…。もう、僕を辱めて楽しいの?」
サシャ「辱めようとしてるわけではなくて…、その変な気持ちを治めるのって、どうすればいいのかを知りたくてですね」
ベルトルト「…もしかして、相談ってそれ?」
サシャ「そうです。昨日、エロ本を読んで濡れた下着を変えて、寝ようとしたんですが、どうも落ち着かなくて、あんまり寝れてないんです。そ、それに…」
ベルトルト「それに?」
サシャ「下半身の感覚がおかしいっていうか。ジーンってしてて…。エロ本のことが浮かぶと、少し濡れてて…。またいっぱい濡れたらって思うと訓練も集中できなかったんです…。こんなことなかったので、これって治るんですか?」
ベルトルト「…ごめん。ちょっと待ってくれる?」
サシャ「はい」
ベルトルト(サシャが思わぬエロいことを言い出だしたから、息子がやばいぞ。これ、一回抜かなきゃだめかも)
ベルトルト「ここで待ってて貰って…いや、でも危ないか。あの、一旦宿舎まで帰ろう」
サシャ「治める方法はあるんですか?教えてくれるんですか?」
ベルトルト「なんとかしてみるけど、先に僕の方を治めないと、サシャの変調を治めるなんて無理だから…帰ろう」
サシャ「ベルトルトの治め方を教えてもらえれば…」
ベルトルト「うん!だから!一旦帰ってからね!僕も漏らしたくはないからね!」
サシャ「わ、わかりました。すいません」
ベルトルト「ご、ごめん。早く帰ろう」
********************
わくわく
《訓練兵宿舎・男子便所前》
ベルトルト「僕、ちょっと便所に行ってくるから、サシャはその辺で待ってて」
サシャ「はい。じゃあ、ここで待ってます」
ベルトルト「いや、もうちょっと遠くで…」
サシャ「この辺ですか?」
スッ
ベルトルト「もうちょっと遠く。せめて、あと10歩歩いたとこ」
サシャ「了解です」
ベルトルト「なるべく早く出てくるから…待っててね」
サシャ「はい」
ベルトルト(…はあ、なんでこんなことに…。参ったな…。あんまり早く出て行ってもあれだし…。かと言って待たせすぎても悪いし。あああ…待たれてるの気になって気が散る…。でも、サシャも辛いだろうしな)
ベルトルト(いっぱい濡れちゃうかもとか…言ってたし…)
ベルトルト(僕の貸したエロ本で…)
ベルトルト(うう、僕は、またサシャをおかずに…。でもこれは仕方ないよね…)
*******************
サシャ(まだですかね。大きい方でも催してるんでしょうか)
ベルトルト「ごめん、お待たせ」
スタスタ
サシャ「いえいえ」
ベルトルト「どうしようか。サシャの話を聞いてあげたいけど、あの小屋は今、誰かが使ってるし、教室は閉まってるし。宿舎だと誰かに聞かれるかもしれないし…。どこか人が来そうにない倉庫とか無いかな?」
サシャ「倉庫ですか…。うーん、無いことは無いですが…」
ベルトルト「あるの?じゃあそこにしようよ」
サシャ「でも、ちょっと遠いかもしれません。30分もはかかりませんが」
ベルトルト「結構離れたとこなんだね。でもその方がいいかもね。まだ時間はあるし、僕は別にそこで構わないよ」
サシャ「わかりました。付いてきてください」
*************
ザッザッザッザ
ベルトルト「サシャ!サシャ、待って!歩くの速いよ。それにしてもなんだよ、この道!!」
サシャ「獣道です」
ベルトルト「それはわかってるけど。言ってくれたらそれなりの格好してきたのに、ううう…。靴がぐしゃぐしゃだ」
サシャ「別の道もあるんですが、こっちの方が早いので…」
ベルトルト「そろそろ着くのかな?」
サシャ「はい、もう見えてきますよ。あっ、あれです、あれ」
《廃れた小屋》
ベルトルト「こんなとこにこんなものが。倉庫というより小屋だね。しかしお化けでも出そうな雰囲気だな」
サシャ「外はボロボロですが、中はそうでもないです」
ベルトルト「ふーん。いつもこんなとこまで来て、盗品食べてるの?」
サシャ「ここは違います。ここは私の秘密基地なんです。ちょっと鍵を開けますから…」
ガチャガチャ
ギイイイイイ
サシャ「どうぞ」
ベルトルト「お邪魔します。あ、本当だ。中は外から想像してたより綺麗だね。こことか、壁に板打ち付けて補修してある。新しいみたいだけど…」
サシャ「中は私が来るたびに直してるので。この辺の食器とか、毛布とか、私物です」
ベルトルト「暮らせそうじゃないか。こんなとこで何してるの?」
サシャ「鳥や兎捕った時に、干し肉にしたり…。矢を作ったり…。宿舎ではできませんからね」
ベルトルト「ふーん、静かだし。いいとこだね」
サシャ「あっ、誰にも言わないでくださいよ。噂になると教官に没収されるかもしれませんし、あの逢引小屋みたいになっても困りますからね」
ベルトルト「う、うん…。わかったよ。僕と君の秘密だ」
サシャ「ベルトルトは…もしここ使いたいなら、使ってもいいですよ。色々相談に乗っていただいたお礼です」
ベルトルト「使うといってもなぁ」
サシャ「静かですから、ゆっくり読書もできますよ」
ベルトルト「エロ本のこといつまでからかうんだよ」
サシャ「別にエロ本ゆっくり読んでくださいって意味じゃないですよ!ベルトルトこそ気にしすぎなんじゃないですか?」
ベルトルト「あ、ごめん…。でも、僕にとっては背筋が凍るような出来事だったんだから、しょうがないだろ」
サシャ「ムッツリスケベがばれましたもんね…。んふふ…」
ベルトルト「やっぱりからかってるじゃないか。そういうことなら、もう何も教えてあげないから」
サシャ「そんな!ベルトルト以外に聞けません!ごめんなさい!からかいませんので許してください…!あの、干し肉食べますか?」
ベルトルト「許してもらうために賄賂を出してくるなんて卑怯だな。貰うよ。ありがとう」
サシャ「どうぞ、どうぞ」
ベルトルト「うん」
ムシャ
ベルトルト「それで…君の相談についてなんだけど」
サシャ「はい」
ベルトルト「………えっと…」
サシャ「…はい」
―30分後―
ベルトルト「ええと…その…」
サシャ「はい…」
ベルトルト「…えっとね」
サシャ「はい」
ベルトルト(ううう…。どう話を切り出していいのかわからない。逢引小屋で聞いた内容だと、エロい気分になって治まらないってことだったから、どう話し始めてもオナニーしたら?って結論にしかならないよ。しかもそんなこと言いにくいし、たぶん、やり方を説明しないといけなくなるし。僕も女の子がどういう風にするかなんて詳しく知らないし…。うう、困ったぞ。サシャの方から話してくれないかなぁ…)
ベルトルト「………」
サシャ(ベルトルト悩んでますね。私の状態を治すのは相当難しいんでしょうか…。それか相談内容忘れちゃったけど、私に聞きにくいって感じでしょうか?もう一度説明しときますかね)
サシャ「あの…、ベルトルト。もう一回説明しましょうか」
ベルトルト「んっ!?え?な、何を?」
サシャ「私の相談内容です」
ベルトルト「それはわかってるよ。…その、エロ本読んでから、エッチな気分が治まらなくて困ってるってことでしょ?」
サシャ「エッチな気分ってなんなんですか?」
ベルトルト「エッチな気分って言ったら…。逢引小屋で見たでしょ。ああいうこと、したいって思ったり…」
ベルトルト(あ…セックスすれば治まる…かも)
サシャ「性交ですか…。それで治まるんですかね」
ベルトルト「上手くやれば…たぶん」
サシャ「でも、子供ができたら困りますしね」
ベルトルト「いや、できないように工夫すれば…。まあ、何しても必ずしもできないってわけじゃないからリスクがあるけど」
サシャ「そうですか。それに、一人ではできませんしね」
ベルトルト「う。うん…。そうだね」
ベルトルト(なんだろう?まさか、誘ってるのか?いや、いくら常識外れのバカとはいえ、僕が男ってことはわかるだろうし、性交については知ってるみたいだからな。襲われるかもとか、そういうこと全く思って無くての発言だろう。うん。サシャに限って、誘ってるとか無い無い。…というか僕、男として認識されてないのかもな…。まあ、僕もサシャ襲おうなんて思わないけど)
サシャ「……はっ!」
ベルトルト「どどど、どうしたの!?どうかした!?」
サシャ(よく考えたら、今隣にいる、ベルトルトって男じゃないですか!まずいです!性交出来てしまいます!二人いました。でも、私ベルトルトとあんなこと…できません!いや、ベルトルトも芋女の烙印を押されている私相手にそんな気無いと思いますが、すごく気まずくなる話をしてしまいました)
サシャ「せ、性交は…現実的ではありませんね。開拓地送りです」
ベルトルト「うん…そうだよ。リスクが高すぎる」
サシャ「もうダメですか…」
ベルトルト「あるにはあるけど…一人でできるし」
サシャ「教えてください!!」
ベルトルト「それは…オ…」
ベルトルト「オ…(うう、サシャにオナニーを教えていいんだろうか)」
サシャ「お?」
ベルトルト「お外で走りまくるとか…、とにかく体を動かしたら発散されるかもよ」
サシャ「今日中、訓練で走ったり運動しまくりましたよ。それでも治まってないんです…」
ベルトルト「だよね、そうだったね。じゃあね…ええと」
サシャ「ベルトルトはいつもどうやってるんですか」
ベルトルト「え?」
サシャ「ベルトルトはどうやって治めてるのかって聞いてるんですよ。それを教えてください」
ベルトルト「ぼ、僕?僕は…あの…」
サシャ「はい」
ベルトルト(ああ、もう言うしかないか。もう、流れに身を任せよう。ここまで来たら、もう恥ずかしくない。恥ずかしくない…)
ベルトルト「自慰して…抜いてる」
サシャ「自慰して…抜く?何を抜くんですか」
ベルトルト「抜くっていうのは、精液を出すってこと…。回りくどく言っても説明しないといけなくなるから、はっきり言うけど…。自分の手でペニスを刺激して、精液出して…終わり。それで気持ちが治まる。…以上」
サシャ「……ほ…ほう」
ベルトルト「もう!股間見るなって!」
ベルトルト(ううう…、恥ずかしい。最悪だ…)
サシャ「じゃあ、私もじ、自慰をすれば…治まるんでしょうか」
ベルトルト「試してみたらいいでしょ。もう僕に聞かないで。わかんない!女の子の自慰のやり方なんて詳しくわかんないし、自分で調べてよ」
サシャ「調べるって…」
ベルトルト「サシャだって、一応女子なんだから、自分で実験したらいいだろ。わからないなりに色々触ってみたらって言ってるんだよ」
サシャ「う…。でも…」
ベルトルト「そんな目で見ても!僕にどうしろって言うんだよ…。君、僕が男って危機感まるで無いようだけど。失礼だよ…」
サシャ「あ、ああ…。ごめんなさい…。でも、あの…。触っても汚くないですか?」
ベルトルト「お風呂入ったんだろ?綺麗だよ」
サシャ「はい…。わかりました。触ってみます」
ベルトルト(ん?でもさっき獣道で草とか触ってたし、手は汚れてるかも?)
ベルトルト「待って。触るなら、手洗ってからじゃないと。水あるかな?」
サシャ「裏の甕に溜まってます」
ベルトルト「布あるかな。濡らしてきてあげるから…」
ギイイイイイ
ベルトルト「………甕、これか」
ジャブッ
ベルトルト「………」
ベルトルト(僕は!!サシャに自慰してみろなんて…!!勢いで言ってしまったけど。しかもこの感じだと、サシャ、僕の前でするっぽいよね!?)
ベルトルト(…出てけって言われなかったら見てていいのかな…。サシャはきっと何も考えてない…何も考えてない)
ギイイイイイ
ベルトルト「はい、濡らしてきたから、これで手を拭きなよ」
サシャ「ありがとうございます」
フキフキ
ベルトルト「………」ドキドキ
サシャ「では…」
ベルトルト「………」ドキドキ!!
サシャ「ベルトルト、外に出ててくれますか?」
ベルトルト「………」
*********************
《サシャ小屋の外》
ベルトルト(サシャ、そこまでバカじゃなかった…)
ベルトルト(それにしても…。サシャとこんな下ネタというか、普通人に話さないような話するなんて)
ベルトルト(僕って、暗いしじめっとしてるし、無口なほうだし…見た目も特別かっこいいわけでもないし…生え際危うくて、顔長くて…ヒョロっとしてて、女子からしたら気持ち悪いタイプなんじゃないかなって思うけど。サシャ、別に僕のことそういう風に思ってなさそうだな)
ベルトルト(いや、思ってるけど出さないだけかも。…でも思ってたら、こんなに僕を頼ってこないか)
ベルトルト(サシャって、バカだけどいいやつなのかも…)
ギイイイイ
ベルトルト「ん?」
サシャ「…ベルトルト、帰りましょうか」
ベルトルト「どう?解消できた?」
サシャ「え…。ああ、はい。まあ…」
トボトボ
ベルトルト(なんで落ち込んでるんだろう?あれか…イッた後の虚無感か?女子もなのかな?)
サシャ「帰りはこっちから帰りましょう。遠回りですが、獣道ではないので」
スタスタ
ベルトルト「うん」
スタスタ
サシャ「………」
ベルトルト「…どうだった?」
サシャ「…別に」
ベルトルト「そ、そう…」
ベルトルト(どうしたんだろう。なんか変だけど。…自慰してみろって言ったの僕だから責任感じるよ)
ベルトルト「サシャ?なんか様子おかしいよ。元気ないっていうか。僕のせいかな?あの、なにかあったのなら聞くから話していいよ」
サシャ「え…でも、ベルトルトわからないのに、聞いてもうっとおしいだけですよ、きっと」
ベルトルト「あれは…ごめん。ちゃんと聞くよ。君がそんなにしょんぼりしてると、僕も責任感じるんだ」
サシャ「ご、ごめんなさい。責任なんて。そんなつもりで言ったんではなかったんですが。じゃあ…聞いてくれるなら」
ベルトルト「うん。言って」
サシャ「痛くて…上手く触れませんでした」
ベルトルト「痛い?」
サシャ「はい。ちょっと濡れてはいたんですが、手を下着に突っ込んで、触ってみたんですが。痛いだけで」
ベルトルト「…どの辺触ったの?」
サシャ「どの辺って…おしっこする辺り…なんでしょうか。全体になんとなく」
ベルトルト「中に指入れたんじゃないんだ…?」
サシャ「い、入れるって…そんなの…。怖くて無理です」
ベルトルト「うーん…。じゃあ、上手くいかなかったんだね。女の子の自慰って、僕もそんな知識があるわけじゃないから…。困ったね。…あ、そうだ」
サシャ「?」
ベルトルト「男連中にさ、色々エロ本借りてみるよ。エロ本の知識でいいのかわかんないけど。アルミンに前借りた本に、女の子のその部分の絵が載ってるのがあった気がするし…。自慰メインの本もマルコだったかな?持ってるかも」
サシャ「ア…アルミン…。マ、マルコが…」
ベルトルト「あっ!(名前出しちゃった!)いや、あの、今の聞かなかったことにして!?内緒、内緒にして!マルコじゃなかったかもしれないし!」
サシャ「わかりました。男は皆スケベで、いろんな好みがあるってことですね」
ベルトルト「そういうこと…。まあ、本は集めてみるけど、あんまり期待しないでね」
サシャ「いえ、ありがとうございます。ベルトルト、優しいんですね」
ベルトルト「そ、そんなこと無いよ…」
サシャ(恥ずかしくて隠れてエロ本読むのに、私のために借りてきてくれるなんて、優しいです)
ベルトルト「じゃあ、また、本が手に入ったら、サシャの小屋で」
サシャ「はい、お願いします」
***********************
《男子寮》
ベルトルト(はあ…。今日はすごかったな。逢引小屋でセックス見ちゃうし、サシャに自慰させちゃうし…。今日はエロい)
ライナー「まあまあ、いいな。これ」
ペラペラ
ベルトルト「うん、良かったよ、その本」
ライナー「よし、ちょっくら便所だ」
ベルトルト「僕、寝るね。おやすみ」
ベルトルト(今日の体験はエロかったけど、同時にすごく疲れたな…。いい夢みたい)
******************
アニ『ベルトルト、今日も来るだろ?』
ベルトルト(あ、アニの夢だ。今日も。嬉しいな。二人になるなんて難しいし。夢だと自由だ)
アニ『こっちだよ。こっち。ほら』
ベルトルト(どこ?どこ行くの?)
アニ『鍬、立てないとね』
ベルトルト(ここって…逢引小屋)
アニ『ベルトルト…。どうしたの?早く抱きしめて』
ベルトルト(えっ?ええっ?いいの?っていうか…そんな、いつの間に下着に…ア、アニ!)
アニ『いつもみたいに…してよ』
ベルトルト(駄目だよ。僕、アニにそんなこと…そんなこと駄目だ)
アニ『したいんだろ?いいんだよ。いっぱいして』
ベルトルト『アニ…、そ、そんな…。僕、僕…』
アニ『いいから、こっち来て。好きだよ、ベルトルト。好き…』
ギュッ
ベルトルト『アニ…!!』
アニ『好きだ…大好き…。可愛い!可愛い!!クリスタ!!』
ベルトルト「!?」
ガバッ
ライナー「うう~ん。可愛いぞ、クリスタ。好きだ…好きだ!」
ギュウウウウウウ
ベルトルト「うわああああああああああああ!!」
ジャン「うわっ!?」
コニー「あ?」
エレン「ん?なんだ?」
マルコ「な、なんだよ?」
アルミン「どうしたの…?」
ベルトルト「離せよ!ライナー!痛い痛い!!」
ライナー「好きだ~!」
ベルトルト(もう!いい夢だったのに!アニと…アニと…)
ベルトルト(…いや、アニのそんな夢見るなんて。僕って最低だ…)
************************
ライナーwww
続き期待
待ってるぞ
これはいい
そこまでバカじゃなかったサシャw
ベルトルさん、自分に対する評価がネガティブすぎるw
二人とも可愛いなあ
《座学の教室》
ベルトルト(さて、なるべく早くアルミン達から本を借りて…。早くサシャをなんとかしてあげないとな)
ベルトルト(ジャンとかいるとからかわれるだろうから、アルミンだけ呼び出して…。いちいち呼び出してエロ本借りるってのも、ムッツリって言われて仕方ない行動だよなぁ。この際仕方ないけどさ)
アルミン「エレン、僕ちょっと図書室によるから、先に部屋帰っててよ」
エレン「ああ。なんか面白そうな本あったら教えてくれよな」
アルミン「うん。わかった」
ベルトルト(おっ。アルミンが一人になったぞ。チャンス!)
ベルトルト「アルミン!」
アルミン「やあ。ベルトルト」
ベルトルト「どこ行くの?」
アルミン「図書室だよ。この間借りてた本を返しに行くんだ。あと、エレンが好きそうな本を借りて帰るつもりだよ」
ベルトルト「僕も一緒に行っていいかな?アルミンのお勧めの本が読みたいんだ」
アルミン「勿論いいよ!…僕のお勧めを読みたいなんて、嬉しいなぁ」
ベルトルト(一番欲しいのは君お勧めだった、あのエロ本なんだけどね。急に切り出すのは恥ずかしいから、ほかの本の話もしながら、それとなく切り出そう)
《図書室》
アルミン「…こっちと。これと。あ、これも!それと…ああ、これこれ」
ドサドサドサ
ベルトルト「ア、アルミン…。こんなに沢山同時には読めないよ」
アルミン「ああ、そうか。お勧めできるのが嬉しくて。ごめんごめん。じゃあ、厳選しよう。うーん、こっちとこっちだとジャンルが違いすぎて比べようが無いな。これはこっちを読んでからのほうがいいから、除外。それから…」
ベルトルト(すごく時間がかかりそうだな…。アルミンが落ち着くまでこれでも読んでるか)
ペラペラ…
ベルトルト(幻想生き物図鑑か。想像上の生き物の本だね。パンダ…白黒模様の熊。同じ木の葉っぱしか食べないだって。可愛いけど、同じものばかりって飽きないのかな。夜になると模様が逆になるのか。面白いな。それから…キリン。とっても首が長い。その首で獲物を殴りつけ絞め殺して食す…。コワイ…。ヒトデ…。二足歩行で水の中を歩いている。捕まると体の中心の大きな口から捕食される。牙がするどい。コワイ…)
ベルトルト(…この辺は水中パターンか…。どれもグロいなぁ…んっ!?)
ベルトルト(うわああああ!?これ、これアルミンのエロ本でみた絵だ!?に、似てる…。え?これ幻想生き物図鑑だよね?エロ本じゃないよね?なんで…ええ、いいのかこれ?ええっと…これは…)
ベルトルト(アワビ。背中に鎧を背負っている。仲間同士で鎧を奪い合い、体当たりして攻撃しあう。勝ち続けたアワビは、最後に鎧の重みで圧死する。なんか鎧ってライナーみたいだな…。でもこの造形は、これ想像した人絶対エロい人だろ)
ベルトルト(でもこれ、アルミンに本のこと切り出すきっかけになるな。よし)
ベルトルト「アルミン。これ見てよ」
アルミン「ん?どれ?」
ベルトルト「このアワビって生き物なんだけど」
アルミン「ああ。幻想生き物図鑑か。それなら、確かもっと詳しく書いてる本があったよ。そっちの方が挿絵も詳細だし…。探してくるから待ってて」
ベルトルト「いや、いいんだ。それはまた今度でいいよ。それよりさ、このアワビってのの絵なんだけど」
アルミン「うん」
ベルトルト「あの…前にさ、アルミンに借りた本で、こんな挿絵見たような気がするんだけど。あれ、なんだったかな?」
アルミン「アワビの載ってる本なんて持ってたかな?ええと…図鑑じゃないよね?」
ベルトルト「うん。手のひらサイズの。もっと薄くて…。絵がいっぱい載ってるんだけど、解説が絵の横に少し書き込まれてるやつ」
アルミン「うーん。解説書か…」
ベルトルト「いや…その…。ちょっとこっちに来て。小さい声で言うけど」
アルミン「ん?なんだい?」
ベルトルト「いろんな女の子の絵が載ってるやつ…」ヒソヒソ
アルミン「!?」
ベルトルト「前貸してくれたよね?あの、ページめくるごとに女の子の服が少なくなっていくやつ」ヒソヒソ
アルミン「あ、ああ!そうか、そっちの本か。ど、どうしたの急に」ヒソヒソ
ベルトルト「このアワビっての見たら思い出して。あれ、まだ持ってる?」ヒソヒソ
アルミン「勿論だよ。お気に入りだからね。あれ、最高だったろ?最初のページで睨んでる女の子が、ページめくるごとに涙目になってくのたまらないよね」ヒソヒソ
ベルトルト「う、うん。最高だ。あれ、もう一回貸してくれないかな?アルミンのお勧めで一番今、読みたい本だ」ヒソヒソ
アルミン「ベルトルト!あの良さをわかってくれるのか!う、嬉しいよ!勿論貸してあげるよ!読み終わったら教えてくれよ。どの子が良かったか、熱く語り合おうじゃないか」
ベルトルト「うん。じゃあ、部屋に戻ったらよろしくね」
アルミン「ああ。…あ、貸すのはいいんだけどさ、汚さないようにだけ気を付けてくれよ?」
ベルトルト「わかった。ありがとう、アルミン。後、普通の君のお勧めの本も借りて帰るよ」
アルミン「うん。今日のお勧めはこれと…ちょっと待ってて」
タッタッタ
ベルトルト「うん」
アルミン「えーっと、この辺だったかな…。これじゃなくて。あ、これだ」
タッタッタ
アルミン「はい、これ。幻想生き物図鑑より詳しいやつ。幻獣の世界って本だよ。絵もいっぱいだし読んでて楽しいよ」
ベルトルト「ああ。ありがとう。読んでみるよ」
アルミン「うん。じゃあ。僕はここで読書してから帰るね。ベルトルトはどうする?」
ベルトルト「僕は先に帰ってるよ。ちょっと他に用事もあるし」
アルミン「ああ。じゃあ、また後でね」
ベルトルト「うん、またね」
ベルトルト(よし。アルミンからエロ本を借りれるぞ!次はマルコだ)
***********************
ベルトルト(マルコはどこかな~?)
アニ「!(ベルトルトじゃないか。キョロキョロしてどうしたんだ…)」
ベルトルト(マルコマルコ…)
アニ「ちょっと!前見ながら歩きなよ!」
ベルトルト「えっ!?」
アニ「ぶつかるとこだった」
ベルトルト「ア、アニ…!」
アニ「ぼーっとしすぎ。気をつけな」
スタスタ
ベルトルト「あ、アニ…。あの…」
アニ「なに?」
ベルトルト「えっと…元気?」
アニ「いつも通りだよ。…あんたは?」
ベルトルト「元気だよ。ありがとう」
アニ「…ならいいけど。じゃあね」
ベルトルト(アニが僕のこと気にしてくれた…。嬉しい…)ジーン
ベルトルト(ちょっと喋れたし。今日も色白かった。睫毛が長くて、小さくて…。無理に無表情作ってて…)
ベルトルト(アニ、大丈夫かな。…僕、どうでもいいサシャのためにこんなことしてて…。アニには何もしてあげれてないのに…。僕…何してるんだろう…)
ベルトルト(はあ…。急に自分が凄くクズに思えてきた。いや、実際僕は、人類にとっては完全に救いようのないクズなんだろうけど)
ベルトルト(でも、サシャと約束しちゃったから、とりあえず今回のエロ本集めは遂行するしかないか。そして、それでもう終わりだ、終わり…)
*******************
マルコ「ああ。あれかぁ」
ベルトルト「うん。あの本」
マルコ「あれ、今、貸し出し中なんだよな。来週なら戻ってくると思うけど」
ベルトルト「そうなんだ…。来週か…。あのさ。マルコ。ここだけの話にして欲しいんだけど(マルコならからかったり、他言したりしないよな)」
マルコ「ああ。わかった。なんだ?」
ベルトルト「あの…あの本のさ。ヒロインが、オ、オナニーするとこあっただろ?」
マルコ「あったね。女教官が教壇の角で快感を知るところから始まるオナニー生活…。ある日、訓練兵にそれを見られてしまった彼女には凌辱の限りを尽くされる奴隷地獄が待っていた…。苦痛と快感と屈辱と愛が調和した名作だ」
ベルトルト「内容覚えてる?覚えてたら、オナニーのシーン、どんなことしてたか覚えてるとこだけでいいから教えてくれよ。メモ取るから…」
マルコ「いいよ。えーっと、最初は教壇の角に押し付けるシーンがあって。それから、恐る恐る下着の上からこっそりと指で触って…。慣れてきたら油を使って直接触って、中に指や、いろんなものを入れて快感を探ってるシーンもあったな。最後には張型を使って気持ちよくなって、そこで見つかる」
ベルトルト「ふんふん。下着の上からか。下着の上から触ったほうがいいのかな?」
マルコ「なんか、直接触ると痛いみたいだよ?」
ベルトルト「痛いのか。なんでだろう?」
マルコ「たぶん、敏感なんじゃないかな?ほら、僕らもさ、特に敏感になるだろ。出した後とか…摩擦があると痛いだろ。あんな感じなんじゃないかな?違うかもしれないけど」
ベルトルト「…敏感なんだ…。そっか…、そっか。じゃあ、直接触るなら油があったほうがいいんだね(確かにヌルヌルにすると気持ちいいもんな…)」
マルコ「ヒロインは澱粉を煮詰めたのも使ってたよ」
ベルトルト「澱粉っと…。あとは中に入れるものか。何がいいんだろう?」
マルコ「何だろうね?でも、最終的にヒロインは張型使ってるから、やっぱり、ペニスがいいのかもね」
ベルトルト「それじゃあセックスになっちゃうな。セックスは駄目なんだ。オナニーじゃなきゃ…」
マルコ「…なんで?」
ベルトルト「えっ!?あ、いや!なんでもないよ!」
マルコ「ふーん。ま、詮索はしないでおくよ。他に聞きたいことある?」
ベルトルト「いや。十分だ。ありがとう、マルコ。…本、帰ってきたら貸してくれる?」
マルコ「いいよ。了解だ」
ベルトルト「ありがとう」
ベルトルト(よし、マルコのおかげで結構わかったぞ。今日でも誘ったらサシャ来るかな?澱粉煮詰めないと…)
********************
《食堂》
サシャ「これが…こう…」
スッ…スッ…
ミカサ「サシャ…さっきから、パンを振ってるけど、何してるの?」
サシャ「え?いえ…(あんなに盛り上がるなら、普通の時ももっともりっとしてると思うんですが、そんなことないみたいですし、原理を考えていたら…。いけませんね。こんなところで)」
エレン「おい、なんだよ。俺の脚に何かついてるか?」
サシャ「えっ?すいません。なんでもありません!」
サシャ(無意識に股間を観察してしまってました。エレンも興奮したらベルトルトみたいに、あんなになるんでしょうか。不思議です)
サシャ「人体って不思議ですね」
ミカサ「サシャがおかしい」
アルミン「サシャがおかしいのはいつものことじゃないか…」
ミカサ「そういえばそうだった」
ベルトルト(あ、サシャいるな。ミカサたちと一緒か。変に話しかけられないし、メモに書いて渡すか)
ベルトルト「僕、ちょっと洗面所。サシャに僕の食事取られないように見張ってて」
ライナー「ああ。任せろ」
ベルトルト「お願いするよ」
タッタッタ
《洗面所》
ベルトルト(えーと、『サシャ小屋 ○時。可→パンを齧る 不可→パンを千切る。メモはすぐ処分頼む』これでいいか)
ベルトルト(なんか、逢引のお誘いみたいだな…)
《食堂》
ベルトルト(さりげにサシャのお盆の下に挟み込もう)
スタスタ
サシャ(あ、ベルトルト。エロ本手に入ったんでしょうか…)
ベルトルト(僕のことそんなにじーっと見ないでよ。もう、僕が関係を隠そうと頑張ってる意味がないよ)
カサッ
ベルトルト(よし、挟んだ。サシャも僕がメモ挟むの見たし…これで)
サシャ「ん?ベルトルト、何か置き忘れですよ?」
カサッ
ベルトルト(置き忘れじゃないよーーーーーー!!)
サシャ「あれ?メモですか?」
エレン「おい、人のもの勝手に読むなよ、サシャ」
サシャ「あ、そうですね。すいません。はい、ベルトルト」
ベルトルト「ああ…。うん、ありがとう。えっと、あれ、これ何て書いてたんだっけ。サシャ、ちょっと見てよ」
サシャ「ベルトルトに読めないものが、私に読めるとは思いませんが…」
ベルトルト「いいから、読んで」
サシャ「はいはい…」
サシャ「…あ…」
ベルトルト「読めた?今度買いに行こうと思ってたメモなんだけど」
サシャ「うーん、芋ですね。芋と、甘いの。間違いないです」
ガジガジ
ベルトルト「そうか、芋だ。芋だった。ありがとう、サシャ。食べ物のことならやっぱサシャが頼りになるね(パン齧ったな。OKってことだ)」
ベルトルト(メモは後で捨てておこう…)
スタスタ
サシャ(ふう…。まさかベルトルトからのお誘いだったとは。お誘いと言っても…別に他意は無いと思いますが。私のことをベルトルトの方から気にして誘ってくれて。う。嬉しいと思ってしまいました。いや、私のためじゃなく、責任を感じてると言ってましたから、責任感からだとは思いますが。バカにせずに、真面目に相手をしてくれて…。とっても嬉しいです)
*********************
《サシャ小屋》
サシャ「食堂ではすいませんでした。メモが置かれた真意に気付かなくて」
ベルトルト「焦ったよ、ほんとに」
サシャ「ごめんなさい」
ベルトルト「まあいいよ。それはもう。それより、本。アルミ…じゃなくて。とある訓練兵男子から借りて来たから、読んで勉強して」
サシャ「はい。ありがとうございます」
ベルトルト「うん。僕、ここで幻獣の世界読んでるから」
サシャ「わかりました。あ、飲み物用意してますから、お茶どうぞ」
ベルトルト「用意がいいね。ありがとう。いただくよ」
サシャ「いえいえ。では、早速…」
ペラ…ペラ…
ベルトルト「僕も」
ペラ…ペラ…
*******************
ベルトルト(ゴリラ…。とっても優しい。腹に貯めたガスで長距離ジャンプができる。この挿絵、ライナーに似てる…。ププッ)
サシャ「………ふむ…」
ベルトルト(真剣に読んでるな。あーあ、ここ静かだし、サシャも黙ってるからなんか眠くなってきた…)
ベルトルト「………」ウトウト
サシャ「……はぁッ」
ベルトルト(ん?今の溜息、なんか…ちょっとエロかったな…)
チラッ
サシャ「………」
ベルトルト(…顔真っ赤になってる…)
サシャ「……ふぅ…」
ベルトルト(暑いのかな?汗かいてるみたいだけど…。エロ本の刺激が強かったかな)
サシャ「……うぅん…」
ベルトルト(…エロい。溜息なのか、唸り声なのか、声が熱っぽい感じだ。エロい…)
ベルトルト(「ぬううう!」とか、「はあああ…」とか言ってるのしか聞いたこと無かったけど、サシャもあんな声出るんだ。いつもとのギャップが…)
サシャ「………」
ベルトルト(目も気のせいか、ウルウルしてる気がする…。な、なんか見てはいけないもの見てる気分だ…)ソワソワ
サシャ「……?」
チラッ
ベルトルト「!!」
バッ
ベルトルト(うっ、目が合って、思わず思いきり逸らしてしまった。今の絶対不自然だったよな!?どうしよ。いや、もういい。幻獣の世界に没頭しよう…。ええと、ええと)
幻獣の世界『アワビ』
ベルトルト「わーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
サシャ「うわぁっ!?」ビクッ
サシャ「どうしたんですか?」
ベルトルト「なんでもない!なんでもない!(本閉じよう!)」ワタワタ
ガツン
ベルトルト「あっ、しまった!カップ!お、落ちる!」
ガチャーーーン!
ベルトルト「あああ、ごめん!すぐ片づけるから!わっと!(あ、足が…!)」
ガタガタガターン
サシャ「べ、ベルトルト!?大丈夫ですか!?」
ベルトルト「あたたたた…。ごめん。大丈夫」
サシャ「えっと、けがは?」
ベルトルト「してないよ、ありがとう。カップごめんね。片づけるよ」
サシャ「あ、素手で触ったら危ないですよ。箒と塵取り持ってきます」
ベルトルト「ご、ごめん…」
ベルトルト(なにしてるんだ、僕。動揺しすぎだ!!恥ずかしい…)
サシャ「片づけますから、ちょっとどいててくださいね」
ベルトルト「うん」
サッサッサ…ガチャガチャ
サシャ「あの、ベルトルト…」
ベルトルト「な、なに?」
サシャ「本、ありがとうございました。大体…どういう構造かは検討がついたので…その、あとはなんとかなりそうです」
ベルトルト「そっか。良かったよ。マルコから自慰のシーンがある本は借りれなかったんだけど、メモにとってきたから、それ読んで…あれ?」
ベルトルト(メモ?メモが無いぞ、あれ?どっかに落としたのかな?もしかして食堂のメモと一緒に捨てちゃったのかな!?)
ベルトルト「…ごめん。メモ、なくしちゃったみたいだ」
サシャ「そうですか。構いませんよ。あの、なんとか頑張ってみますので。あの…ベルトルト」
ベルトルト「ん?」
サシャ「…恥ずかしいのに、エロ本、私のために借りてきてくれてありがとうございました。すごく、嬉しかったです」
ベルトルト「あ、ああ…。うん、そんな大したことしてないよ」
サシャ「いえ、嬉しいです…」
ベルトルト「う、うん…。そう?そっか…」
サシャ「………」
ベルトルト(な、な、なんだ!?サシャなのにサシャじゃないっぽいよ!なんかしおらしいし、空気が。ここの空気がじっとりしてる気がする。…なぜかドキドキしてきた。どうしよう。気まずい雰囲気だ…)ドキドキ
サシャ「マルコの本、何て書いてたかメモに書いたの覚えてないんですか?」
ベルトルト「えっ!?ええっと。覚えて無いこともないけど…。その、口頭で?ここで?僕が?君に?」
サシャ「嫌なら無理にとはいいませんが。ここでじゃないとそんなこと聞けませんし…」
ベルトルト「あ、そうだね。そうだよね。うん、覚えてることを教えるよ。えーっと、えーっと…そうだ」
ベルトルト「直接触ると痛いのは、敏感だかららしいから、慣れるまでは下着の上から触ったらいいみたいだよ」
サシャ「下着の上から…」
ベルトルト「直接触るときは、油とか…澱粉…、あ。僕持ってきたんだよ。澱粉煮詰めてたらトロトロになるからね…。どこだっけ。あ。この袋の中に…」
ベルトルト「はい。澱粉のり。その日のうちに使わないと腐るといけないから…」
サシャ「え?作って来てくれたんですか?」
ベルトルト「え?う、うん…」
サシャ「あ、ありがとうございます…」
ベルトルト「…うん」
サシャ「これ、今日中に使わないといけないんですね」
ベルトルト「………!!」
ベルトルト「ごめん!!!ごめん、サシャ!!違うんだ!君に使わせるために作ってきたんじゃなくて…!いや、もしかして使うようなとこまでするかな!?と思って、もしなかったらまた次、次ってなってサシャもじれったいだろうし、用意してきたんだけど。よ、余計なお世話だったね!ごめん!!しかも、僕が作ってきたものなんて使うの気持ち悪いに決まってるのに!ごめん!!!使わなくていいから!」
サシャ「え、いえ…(わざわざ作って来てくれたんですね。言われてみたら複雑な心境ですが…)」
ベルトルト「ごめんなさい…。許して…」
サシャ「別に気持ち悪いとか思ってませんから(真面目なんですね。ベルトルト。でも、その真面目に色々考えてくれるのが…私はいいところだと思います)」
ベルトルト「捨てて…」
サシャ「捨てません。今日、使います…」
ベルトルト「えっ…」
サシャ「今度、作り方、教えてくださいね」
ベルトルト「う…うん」
ベルトルト(つ、使うの?使うってことは、今日…今から?今からでもオナニーするのかな?この雰囲気なら、僕がいる前で始めそうだ…)ドキドキ
サシャ「よし、とりあえず、下着の上から触ってみます。あの、ベルトルト…」
ベルトルト「はいっ」
サシャ「先に帰っててください」
ベルトルト「……はい…」
《サシャ小屋の外》
ベルトルト(なんだろう、この期待して突き落とされたような気持ちは…。いや、別に見れるとは思ってないけどさ…無いけどさ。…それにしても、さっきのサシャ、色っぽかったな…。表情がいつもと違ってて…)
ベルトルト(はあ…。このまま帰ってもいいけど…)
ベルトルト(一人で夜道は心配だから、終わるまで待ってるか)
******************
《サシャ小屋》
サシャ「ええと、下着の上から…」
サシャ(澱粉のり、使ってみましょうか?)
トロッ…
サシャ「…うん。味は大したことありませんね。口当たりは悪くありません」
モグモグ…
サシャ「ふぅ…。あ、もう無くなりました」
サシャ「…って!思わず食べてしまいました!!」
サシャ(ごめんなさい、ベルトルト。せっかく作ってくれたのに…)
サシャ(でも…必要ないみたいです。さっきの本で十分だったみたいです…。最初にエロ本読んだ時より、きっと沢山…。ベルトルトが向かいに座ってたのに、こんなにいっぱい、濡らしてしまってて…私って恥ずかしいですね)
サシャ(ベルトルト、気づいてたんでしょうか。私が…こんなになってたこと)
サシャ(うう…。考えるとますます火照ってきました。ベルトルトはもう、遠くに行ったと思うので、ええと。触ってみましょうか…)
サシャ(下着の上から…ええと、この辺りが…。アルミンの本に愛液と書いてましたね。それが出てくるところですか…)
書き溜め分終わり。次回へ続く
2人とも可愛いわ…
幻獣辞典読みたいわ
クチュ…
サシャ(…下着グチャグチャですね。一応替えは持ってきましたが…)
クチュクチュ…
サシャ「んっ…」
サシャ(愛液…いっぱい出てきました。どうしましょう、このまま椅子に座って触ってたら、スカートまで濡れてしまいそうですね)
サシャ(ええっと、床に毛布敷いて…そこに座って、スカート捲りましょうか)
ピラッ
サシャ(誰もいませんが、下着丸出しは恥ずかしいですね。スースーしますし…。すごく濡れてますが、下着、どうなってるんでしょう?)
チラッ
サシャ(し、シミみたいに…。うう…やっぱりお漏らしみたいです。そ、それに性器に張り付いてて…いやらしい感じです)
サシャ(恋人同士だと、こういうの見られたりするんですね。…は、恥ずかしいですね。と、とりあえず続きをしましょう)
クチュ…
サシャ「…ふぅ…」
クチュ…クチュ…
サシャ「…うっ、うぅん…」
サシャ(気持ちいいんでしょうか?変な感じはしますが、よくわかりません。ええと、ええと…後はどういう風にしたら…。そうです、アルミンの本読みながら…。本。本…)
ペラ…
サシャ(性器の絵が書いてるページに、解説が載ってましたね。ええっと…)
サシャ(…粘液の出るところ。今、触ってるところに男性のペニスを挿入する…。こんなところに入るんでしょうか?前にベルトルトが、中に指を入れてどうのって言ってましたね。指…)
サシャ(駄目です。入れるなんて。怖すぎます。できません。あとは…おしっこするところと…。クリトリスという部分がありますね。この突起になってるクリトリスという部分はすごく敏感って書いてますね。性器の上の方…この辺…)
クニッ
サシャ「…ふわっ!!」ビクッ
サシャ(今、体がビクッてなりましたね。前に直接触ったときみたいにちょっと痛かったです)
サシャ(ベルトルトが油とか使うように言ってました。澱粉のり、少しでいいので残ってませんかねぇ…)
サシャ「瓶の淵に少し残ってますね。振ったら出てくるでしょうか…?えいっ!えいっ!」
ブンブンッ
トロ~ッ
サシャ「お、出てきましたね。ペロペロ…」
サシャ「ああっ!また食べてしまいました!!私って!!」
サシャ(しょうがありませんね。愛液を塗ってみましょう…。触るの怖いですが)
クチュ…
サシャ(ひえええ…!下着越しよりいっぱい出てる感じです。すごい…。おしっこと違ってヌルヌルしてますね。これをクリトリス辺りに塗って…)
クチュクチュ…
サシャ「あぅ…」ビクッ
サシャ(な、なんでしょう。これ…。粘液塗るだけで…痛くなくなって…。変な気持ちです。このまま触ってても大丈夫な気もしますが、怖いので、下着の上からにしましょう)
サシャ(うう、下着のシミが広がりましたね。でも仕方ありません。痛いままだと全然触れませんし…。全体的にヌルヌルになったので、これで下着の上からもう一度…)
クニクニ
サシャ「……っ!!あぁ…!やっ…」ビクンッ
サシャ(い、今…す、すごく…)ドキドキ
クチュクチュ…クニクニ…
サシャ「んんっ…!」
サシャ(ク、クリトリス触ると…ヌルヌルにしただけなのに…!ゾワッてして…)
サシャ「はぁ…はぁ…。ああっ…き、気持ちいぃ…です…」
サシャ(なんで、なんでこんなに気持ちいいんでしょう。んぅ…気持ちいい…)
サシャ「んっ…んっ…。はぁ…はぁ…。ううぅ…。こ、こんな…。あぁ…」
クチュ…クチュ…
サシャ(熱い…。触ってるとこがとっても熱くて…。ムズムズして…。いっぱい…愛液出て…)
サシャ「あぁぅ…んっ…うぅん…」
クチュ…クチュ…
サシャ「はぅ…ああっ…。うぅ…はぁ…はぁ…」
サシャ(こんな姿…誰かに見られたら…。自分で自分の触って…気持ちよくなって…。もっと、触りたいなんて。私…いけない子なんじゃないでしょうか?)
サシャ「気持ちい…はぁはぁ…。あぁ…」
サシャ(クリトリス気持ちいいです…。もっと…気持ちよくなりたい…)
クチュ…クチュ…
*********************
《サシャ小屋・外》
ベルトルト(…サシャ…。ちゃんと発散出来てるのかな?)
ベルトルト(…ちょっと様子を…)ソワッ
ベルトルト(いやいやいや。駄目だろ、それは。覗くのは、良くないよ)
ベルトルト(…でも、今…。小屋の中でサシャがオナニーを…)
ムクッ
ベルトルト(うっ…想像したら勃ってきた)
サシャ「………」
ベルトルト(んっ?)
ベルトルト(今…。微かにサシャの声が聞こえたような…)
ベルトルト(…少し。少しだけ。一瞬だ。声だけ…)
スタスタ
ベルトルト(壁に耳つけたら聞こえるかな?)
ピトッ
サシャ「…んっ…。あんっ…。あぅ…」
ベルトルト「!!!!」
ベルトルト(こ、声!喘ぎ声だ!?サシャ、し、してる!オナニーしてるんだ!)
ググッ
ベルトルト(声…もっと良く聞こえないかな?)
サシャ「はぁはぁ…。あっ…。やぁ…。ううっ…うぅん…。気持ちい…。あんっ…。あぁー…」
ベルトルト(ううっ。熱っぽい声…。気持ちいいって言った?オナニーして、気持ちいいんだ…、サシャ。あんな声、出して…。サシャの声…。すごくエッチだ…)
ムクムクッ
ベルトルト「はぁっ…」
ベルトルト(声、やらしすぎて、僕の大きくなっちゃうよ。サシャ、どんな風にオナニーしてるんだろう、下着の上からかな?僕の澱粉のり使って直接触ってるのかな?いっぱい、いっぱい濡れて…下着グチャグチャにして…。サシャの指が、サシャのおまんこ気持ちよくしてるの?)
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
ベルトルト(サシャの声聞きながら…僕もしたい。僕…変態だな。こんな…盗み聞きしながら、サシャで抜くなんて…)
サシャ「あ…あっ…。うぅ…はぁ…あっ…」
ベルトルト(サシャの喘ぎ声、可愛い。可愛いよ…。駄目だ。我慢できない。ズボン、緩めて…)
シュルッ
ベルトルト(サシャのせいで…、もうこんなになってるよ…)
ヌルッ
ベルトルト(僕も先走りでヌルヌルだ…。下着汚しちゃったな…。ズボンまでは染みてないと思うけど…)
ベルトルト(ごめん、サシャ)
シュッ…シュッ…
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
ベルトルト(サシャ…、君って…スケベだ。僕にエロ本借りて…。やらしいとこ濡らして…。それを僕に相談して…)
シュッ…シュッ…
ベルトルト(もっといやらしいエロ本、僕の前で読んで、あの時、濡れてたんだよね。僕の前でビショビショにして、今こうしてオナニーして…。気持ちよくなるなんて)
サシャ「はぁ…はぁ…。あっ…。やぁっ…あぁん…!」
ベルトルト「…サシャぁ…っ…」
シュッ…シュッ…
********************
《サシャ小屋・中》
サシャ「うぅん…。あぁーっ…。はぁ…はぁ…」
クチュクチュ…クチュクチュ…
サシャ(気持ちいい…気持ちいいです…。もっと、もっとぉ…)
サシャ「あぅ…あんっ…」
クチュクチュ…クチュクチュ…
サシャ「んっ…んんっ…」
サシャ(な、なんか…ずっといじってたら、おしっこ。おしっこしたくなってきました…)
サシャ(体の熱が…今触ってるとこに集まってくるような…。気持ちいいけど…こ、怖いです)
サシャ「はぁ…はぁ…。で、出ちゃいます…。なんか…だ、ダメ…」
クチュクチュ…
サシャ(ああっー!ダメ!駄目です!!フワフワして、おしっこ、おしっこ出ちゃいます!なんか、なんか怖い!!!!)
*******************
《サシャ小屋・外》
ギイイイイイ
サシャ「………」
ベルトルト「……あ」
サシャ「…え?ベルトルト?帰ってなかったんですか?」
ベルトルト「ごめん、夜遅いし、女の子一人で森の中歩かせるの危ないと思って」
サシャ「そうですか。ありがとうございます」
サシャ(嬉しいです。やっぱり…ベルトルトは優しいですね…)
ベルトルト(サシャ…イケたのかな?)
ベルトルト「帰ろうか」
サシャ「はい」
スタスタ
ベルトルト「……ど、どうだった?って聞いても大丈夫かな?」
サシャ「えっ?ああ、そ、そうですね。はい。ベルトルトのおかげで、自慰のやり方はわかりました。ありがとうございます」
ベルトルト「そっか。あの…その…うまくできた?」
サシャ「な、なんとか…」
ベルトルト「よ、良かった。うん、なら…良かった。エッチな気持ちは治まったんだね」
サシャ「う、ううーん…」
ベルトルト「…もしかして、まだ?」
サシャ「まだというか…。下着の上から触るまでしかできなくて…。アルミンの本には、最終的に気持ちよくなると、快感が突き抜けるって書いてましたけど。さ、触ってて…気持ちいいのは気持ちよかったんですが…ずっとしてると、おしっこしたくなって、漏らしちゃうと思って…止めてしまいました」
ベルトルト「き、気持ちよ、良かったんだぁ…。触って…気持ちよかったの?」
サシャ「えっ!?えっと…そ、そうですね…」
ベルトルト「どこ…どうやって、触ったの…?」
サシャ「はっ!?」
ベルトルト「あっ!やっ!?ごめん!!なんでもない!」
ベルトルト「ごめんね…」ジッ
サシャ「いえ…(暗くてよくわかりませんが、今のベルトルト、雰囲気がなんかちょっと怖いです。私を見る目が違うというか…)」
ベルトルト「サシャ。続きはいつにしようか?サシャの気持ちが治まるまで、僕…付き合うよ?来週、マルコに例の本借りれるし…」
サシャ「いえ…。もうやり方はわかったので。大丈夫です。ありがとうございます」
ベルトルト「…そう?」
サシャ「はい…」
ベルトルト(僕、今日で終わりだって、終わりにしようって思ってたのに。またサシャのエッチな声聞きたいって思って、欲を出してしまった。サシャのためとか言いながら、完全に下心だったよ。僕もバカだなぁ…)
ベルトルト「まあ。ゆっくりしたらいいよ。僕らもわからないままに段々覚えて行ったからね」
サシャ「はい。あの、ベルトルト。色々ありがとうございました。また…」
ベルトルト「また?」ドキッ
サシャ「エッチなことじゃなくて、普段の訓練の時なんかに、色々わからないことお聞きするかもしれませんが、その時は教えてくださいね。変なきっかけでしたが、ベルトルトとせっかく仲良くなれたので、これで話さなくなるのはさみしいです」
ベルトルト「ああ。いいよ」
サシャ「ありがとうございます!へへ!」
ベルトルト(そんな無邪気に喜ばれると、下心丸出しにしたのが申し訳なさすぎるよ。でも…僕に懐いてくれたって思っていいのかな?…少し、嬉しいな)
サシャ「特に座学の試験前はお願いしたいですね。アルミンはエレンにつきっきりですし!ベルトルトに教えてもらえれば成績上がりそうです!」
ベルトルト「うん。僕にわかることなら、教えてあげるよ。あのさ…」
サシャ「はい」
ベルトルト「…別にエッチな相談でもいいよ?」
サシャ「な!何を!もうっ!!ベルトルト、スケベですよ!」
ベルトルト「サシャも相当スケベなのにそんなこと言われてもなぁ…」
サシャ「べべべ!ベルトルト!!」
ベルトルト「ははは。ごめんごめん」
サシャ「もーっ…。からかうの禁止です!」
ベルトルト「わかった、わかった。それより、早く帰らないと寝る時間無くなっちゃうよ、急ごうか」
サシャ「そうですね。よーし、競争です!負けた方がスケベチャンピオンですからね!」
タタタタタッ
ベルトルト「あっ!フライングだ!ずるいよ!待って!」
タタタタタッ
********************
今日の分終わり。続く
なんだと! 終わりなのか!?
すまんな。書き方が誤解を与えたか。お話はまだ続くよ。
違うよ! 今日の分が終わりなのかって!
もちっと先が見たかっただけなんだ、こちらこそスマン
《男子寮》
ベルトルト「あれ?ライナー。まだ起きてたの?」
ライナー「おお。どこ行ってたんだ?皆寝ちまったが、俺はちょっと本の続きが気になってな。一区切りついたら寝るよ」
ベルトルト「ふぅん。明日に障らないようにね。僕はもう寝ようっと。お布団…お布団…」
モゾモゾ
ベルトルト(はあ…サシャの声が耳にこびりついて離れないよ。あんなエッチな声で…。駄目だ。思い出すとまた勃ってしまう。落ち着こう。そうだ、ライナーでも見て落ち着こう)
チラッ
ライナー「………ふんふん…」
ペラ…ペラ…
ベルトルト(ライナー…ゴリラに似てる…)
ベルトルト「ぶふっ…!!」
ライナー「うおっ!?なんだよ!?急に?皆寝てるんだからでかい声出すなよ」
ベルトルト「ああ、ごめん。なんでもないんだ…。ライナー、本って、何読んでるの?」ヒソヒソ
ライナー「恋愛小説だ。ミーナと話してる時に話題に上がってな。貸してくれることになった」
ベルトルト「ふーん、面白い?どんな話?」
ライナー「一国の王子が呪いで巨人になって、人を襲わないよう、城の地下迷宮に閉じこもったんだが、隣の国の王女が王子を助けるためにそこを冒険するんだ」
ベルトルト「ああ…キスで戻るやつか(サシャが借りたって言ってたやつだ)」
ライナー「おい!ばらすなよ!まだ途中なんだぞ!?」
ベルトルト「あっ!ごめん!」
ライナー「お前なぁー。まあいいけどよ…。これ面白いんだけどな…。面白いんだが」
ライナー「どうしても地下迷宮に閉じこもった王子に…感情移入しちまうんでな。ばらされちまったが、まあ、こういう童話的な話はハッピーエンドって相場が決まってるが…」
ベルトルト「僕らに…ハッピーエンドなんて無いってこと、覚悟してここにいるんじゃないか」
ライナー「そうだな。だが、時折、夢見ちまうんだよな。誰か…俺を。俺たちを救ってくれる相手がいるんじゃないかなんて…」
ベルトルト「救いなんて…あるわけないだろ。僕は…僕たちのしてることが報われれば、それでいい。報われなければ、僕らに価値は無いよ」
ライナー「…ああ。ただの夢見事だよ。わかってる」
ベルトルト「ライナーは、…誰か、自分を救って欲しい相手でもいるの?」
ライナー「…いや。お前は?」
ベルトルト(今、嘘ついたな。ライナー。僕はわかってるんだ。君が…クリスタに向けてる想いを)
ベルトルト「いないよ。僕は、誰も好きにならない」
ライナー「…ようにがんばってる…」
ベルトルト「違うよ。ならないよ。僕らは誰にも受け入れられないんだから。不毛だ」
ライナー「そうか?…慰めくらいにはなると思うが、ダメか」
ベルトルト「ダメっていうか…。傷つくだけなのに、そんなの。たとえ一時的に恋愛ごっこ出来ても、知られた時点で、終わりだろ。人間として、男として嫌われたり、振られるわけじゃないんだ。人間として、自分を見てもらえないんだから」
ベルトルト(だから…僕は…。僕を嫌いになったとしても、巨人だからじゃない…。一人の男として、ベルトルト・フーバーとして、僕を振ったり、好きになったりしてくれる…アニを…)
ベルトルト(違う。そんなんじゃない。そんな理由で…アニのこと好きなんじゃない。僕は、僕はアニを守りたいって、そう思うし、笑った顔を見たいって思うし…僕は…)
ライナー「そうか、お前の考えはわかったよ。もし、俺が不安にさせてるなら悪い」
ベルトルト「いや…僕も言い過ぎたよ。ライナーのこと、信じてるよ」
ライナー「…ありがとうな」
ベルトルト「うん。一緒に。故郷に帰ろうね。絶対だ」
ライナー「ああ」
ベルトルト(ライナー。君が、時々…故郷のことを忘れたようになってるの、本当はすごく不安なんだ。でも、きっと、ここを卒業すれば君が戦士に戻ると…信じてるよ)
ベルトルト「じゃあ、僕寝るよ。おやすみ、ライナー」
ライナー「おお。おやすみ」
********************
アニ『ベルトルト、好き…』
ここからどうやってベルサシャの濃厚絡みになるのか
待ち遠しい
ベルトルト(あ、またアニの夢か。こう毎晩だと、嬉しいけど、またアニにいやらしいことしてしまうんじゃないかと不安だよ。前回の夢は未遂だったけど…)
アニ『ベルトルトは?私のこと、好き?』
ベルトルト『好きだよ』
アニ『じゃあ、キスしよう』
ベルトルト『う、うん…』
チュッ…
アニ『嬉しい?ベルトルト?』
ベルトルト『うん、嬉しいよ』
アニ『もっと、しよう』
ベルトルト『いいよ…』
チュッ…チュッ…
ベルトルト『…はぁっ…んっ、アニ…』
ギュッ
アニ『ベルトルト…ねぇ、私のこと、好き?』
ベルトルト『好きだよ…』
アニ『私が、巨人仲間だからだろ?』
ベルトルト『えっ!?違うよ?』
アニ『嘘』
チュッ…
ベルトルト『んっ…うぅ…』
アニ『嘘つくなんて、悪い子だ』
ベルトルト『嘘じゃないよ』
アニ『まだ認めないんだね。お仕置きだ。服、脱いで』
グイッ
ベルトルト『よ、よせ。…アニ、なんで嘘だなんていうんだ』
アニ『あんたは、私が巨人同士だから…あんたを男として好きだとか、嫌いだとか、判断すると…そう思ってるんだろ?』
ベルトルト『えっ…』
アニ『シャツ、いらないね。ほら、脱がすよ』
スッ
ベルトルト『そ、それは…。思っていないことは無いけど。僕にとって、この地獄で…。ライナー以外、心許せる相手は君だけなんだ。そんな君を大事に想っちゃいけないか?…僕にとって君は…暗闇の中の光なんだ』
アニ『それは巨人仲間だからだ』
ベルトルト『違うって!』
アニ『違わない』
ペロッ…
ベルトルト『うっ…!アニ…』
アニ『ふふっ、乳首舐められて感じたの?あんたの胸、ドキドキしてる…気持ちいいの?もっとしてあげようか』
チュッ…チュッ…
ベルトルト『っ…!アニ、そんなことしなくていい…』
アニ『でも、このドキドキは本物じゃない』
ベルトルト『?』
アニ『恋をして、ドキドキして、胸が苦しくなって…。そんな時、(でも自分は巨人だから)と考えなくていい。そんな相手はアニしかいない。人間ごっこができるのは、アニしかいない。アニしか僕の気持ちを理解できない。アニは巨人だからと僕を拒絶しない。アニを好きでいれば人間らしい気持ちでいれる』
ベルトルト『違う!』
アニ『アニしか僕を救えない。アニしか…アニしか僕にはいない…』
ベルトルト『違うんだ…そんなんじゃない…。巨人同士だから好きなんじゃない…』
アニ『あんたは、私しか好きになっちゃダメだって思ってる。そりゃそうだ。他の人間好きになる資格が、殺人鬼のあんたにあるの?あんたは私以外、誰も愛せない。愛されない。巨人だもんね』
ベルトルト『やめてくれ…』
アニ『でも、あんたが私を好きで、私があんたを好きになって、それって、人間らしいことだと、本当は思って無いだろ?私らの間に愛が成り立つとしたら、それは罪人同士の傷の舐めあいにしかならない…本当は、そうあんたも思ってる。わかってるんだろ?』
ベルトルト『そんなことない、僕らは…故郷に帰って、そこで、一緒になれれば…。人間同士だ。傷の舐めあいなんて…思って無いよ』
ベルトルト『ううっ…ううう…』
アニ『泣いてるの?ベルトルト?』
ベルトルト『君は…君はアニじゃない』
アニ『私はアニだよ。あんたの夢の中の…。さっきのは、アニの気持ちじゃない。全部、あんたの気持ちだ。アニを好きだけど、怖いんだろ?アニを好きな気持ちを、彼女に傷の舐めあいだと思われるのが…。怖いんだろ?』
ベルトルト『うううっ…消えろっ…!お前なんか、消えろ!アニじゃない…アニじゃない…。ああああああ…』
アニ『アニだって言ってるだろ。あんたの…あんたの中のアニだ』
ヒラッ
ベルトルト『!?』
アニ『私の裸…見たいんだろ?』
ヒラヒラ…
ベルトルト『なにして…』
アニ『全部、脱いであげる…服なんて、いらないよ』
ベルトルト『ダメだ…』
アニ『ダメじゃないよ。ベルトルト、泣かなくてもいいんだ。夢の中は自由なんだから…気持ちよくなろう?ほら、ここ…こんなにして…苦しいだろ』
ギュッ
ベルトルト『…っ』
アニ『あんたが私に淫らな思いを持つ自分を否定するのは…どこかで傷の舐めあいだと思い知るのが怖いから…』
ベルトルト『違う…』
アニ『裸の私を、思うようにしたいって、本当は思ってる。制圧して、支配して…自分のものにしたいなら…ここは夢なんだ。誰も覗かない。あんたのしたいこと、したいように…』
アニ『して…?』
ベルトルト『ああっ…アニ!』
アニ『ベルトルト…』
ベルトルト『アニ…僕は、僕は…』
アニ『ダメだと思いながら…。いけないことだとわかってて…抱き合って、繋がって…なにもかも忘れて、グチャグチャになって…。それって、人間らしいだろ?頭と体が違うこと考えるんだ、でも、ねえ、ベルトルト。それが人間…』
********************
ベルトルト「…ううっ…。はぁ…うんっ…」
ライナー「ん…?」
ベルトルト「ああっ…ううう…」
ライナー(む?なんだ?ベルトルト、寝苦しそうだな。悪い夢でも見てるのか?)
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
ライナー(苦しそうだな。汗もすごいし。起こした方がいいか)
ライナー「おい、ベルトルト。大丈夫か?」
ユサユサ
ベルトルト「ダメだ…ア…ニ…」
ライナー「ん?(アニ?)おい、ベルトルト!起きろって!」
ベルトルト「んっ…んん…ん?あ、え?…ゴリラ…!」
ライナー「ゴリラ?」
ベルトルト「…!?あれっ!?僕…さっきまでアニと」
ライナー「アニ?アニの夢見てたのか?」
ベルトルト(アニと…夢でセックスして…)
ベルトルト「な、なんでもないよ!(まさか、む、夢精してないよな!?濡れてる感じは無いけど…勃起はしてる…)」
ベルトルト「ちょっと、便所行ってくる」
ライナー「うなされてたけど、大丈夫か?」
ベルトルト「うん。大丈夫。ありがとう」
ベルトルト(アニと…セックスした夢見てたはずなのに…まるで、悪夢を見たような気分だ…)
******************
《格闘訓練》
ベルトルト「ライナー、この辺でしようか」
ライナー「ああ。そうだな」
ミカサ「ライナー、私と組んでほしいんだけど…」
ライナー「ん?なんだ。エレンと組んでるんじゃなかったのか?」
ミカサ「…エレンはアニのところに行った」
ライナー「アニ?」
ミカサ「アニの足技を教えて貰うと言って、行ってしまったので…。ライナー。貴方と組みたい」
ライナー「しかし、俺はベルトルトと組んでるから…」
ベルトルト「いいよ、ライナー。組んであげなよ。ミカサの相手できるやつなんてめったにいないんだから。君ならいい相手になるだろ」
ミカサ「そう。ライナーは重量もあるし、大きいから、破壊力が期待できる」
ライナー「破壊力ってなんだよ?」
ミカサ「なんでもない。別にベルトルトでもいいけど」チラッ
ベルトルト(うわあああ!絶対ミカサ、ライナーのことアニとエレンに向かって投げつける気だよ!僕は人間砲弾になるの嫌だ!)
ベルトルト「僕は!他の人と組むよ!ライナー、ミカサと組んであげて!」
タタタタタッ
ライナー「あっ!おい!…しょうがないな。ベルトルトが行っちまったから。ミカサ、組むか」
ミカサ「お願い」
*******************
ベルトルト(ふぅ…。アニがエレンと組んだ時にミカサと組むのは危険だな。でも一人でプラプラしてたら教官に怒られる。誰か空いてないかな?)キョロキョロ
サシャ「ベルトルト!」
ツンッ
ベルトルト「うわっ!」
サシャ「背後から驚かせてすいません!相手いないんですか?」
ベルトルト「なんだ、サシャか。びっくりした。うん。誰かいないか探してるんだけど」
サシャ「じゃあ、私と組みましょうよ。コニーが捻挫しちゃって、医務室に行ってしまったので、私もあぶれてるんです」
ベルトルト「いいよ。じゃあ、スケベチャンピオンに相手を頼もうか」
サシャ「…からかうの禁止って言いましたよね…」
ベルトルト「ごめん。お詫びに先に僕がならず者をしようかな」
サシャ「ボッコボコにしてあげますよ」
スッ
ベルトルト「…そう簡単にはいかないよ」
スチャッ
サシャ(ベルトルトはリーチが長いですから、迂闊に飛び込んでいけませんね。足元をとるか、背中をとるか…)
ジリジリ…
ベルトルト(サシャは素早いからな。気を抜くと懐に入られる。それにノーモーションで拳や蹴りが飛んでくる可能性もある。そんなに重くないから、当たっても大したこと無いだろうけど…対応が遅れたら、二撃目を確実に急所に叩き込んでくるぞ)
ジリジリ…
サシャ「どうしたんですか?ならず者が襲い掛かってこなくては訓練になりませんが?」
ベルトルト「サシャの野生の勘って侮れないからね。それに、僕は君と違ってバカじゃないから、そんな挑発には乗らないよ」
サシャ「バ、バカって…!ひどいじゃないですか!」
ベルトルト(今だ!)
シュッ!
サシャ「あっ!!わたたっ!!」
サッ
ベルトルト(あっ!くそっ!隙を作ったのに、避けられた!やっぱり速い!でも…)
ベルトルト(足元が不安定になってるぞ!)
バシッ
サシャ「ぬわっ!」
グラッ
ベルトルト(倒れたとこにナイフ突き付けて、僕の勝ちだ!)
サシャ「ぬおっとっと…!!倒れませんよ!ふぬぬぬぬ!!」
ベルトルト「えっ!なんでその体勢で踏ん張れるんだよ?バランスよすぎ…でも、ちょいっとつつけば…」
ツンッ
サシャ「うわわわわわ!!!」
ドテッ
ベルトルト「はい、僕の勝ち」
サシャ「ああ~!!負けました!昨日のかけっこも負けましたし、ベルトルト強すぎです」
ベルトルト「そんなことないよ。格闘は…エレンとか、ミカサとか、ライナーとか…アニとか。僕なんて全然…」
サシャ「いいえ。強いです。ベルトルトは強いんです。そうじゃないと、負けた私なんなんですか」
ベルトルト「ああ、そっか。ごめん。じゃあ、強いってことで」
サシャ「その余裕いっぱいの顔を泣き顔にしてやりますから、ならず者交代です」
ベルトルト「うん、はい。お手柔らかに」
サシャ「ボッコボコです!」
スチャッ
ベルトルト「怖い怖い…」
スッ
サシャ(さて…さっきはベルトルトの挑発にのって、まんまと隙を作ってしまいました。次はそうはいきませんよ。ベルトルトは、力もあるし、リーチもあるし、対応も速くて正確です。でも…真面目なので想定外の動きには弱いはずです。奇襲!それしかありません!)
ジリジリ…
ベルトルト(さあ、かかってこい、サシャ!)
サシャ「うおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ダッ
ベルトルト(正面から突っ込んでくるか!)
サシャ「ほっ!」
ベルトルト(体勢が沈んだ!足を取にきたな!突っ込んできたとこを捕まえてやる!)
グッ
サシャ「ふふん、腰を落としましたね!」
ベルトルト「えっ!?」
サシャ「とぉっ!」
ダンッ
ベルトルト(あっ!前転飛び!!)
サシャ(ふふふ!!低くなったのが運の尽きでしたね!私の勝ちです!)
サシャ「とおおおおお!!!」
ベルトルト「うわっ!!!」
ドシッ
ベルトルト(サ、サシャ…!顔面に体当たりとか…ひどい…)
ドタンッ
サシャ「やったー!ベルトルトに勝ちました!むふふふ!どうですか!参りましたか!?ベルトルト!」
ベルトルト「むぐぐぐ…(僕の頭抱えて喜ぶのはいいけど…!む、胸…顔に当たってるよ!)」
ベルトルト「わかったよ。サシャの勝ち。ど、どいて…」
スッ
サシャ「……っ!!」
ベルトルト(ん?)
ベルトルト「どうかした?ちょっと、起き上がるから…」
ググッ
サシャ「あっ…。ちょっと待ってください。私、どきますから、脚、立てないでください。あの…ベルトルトの太ももが…あの、触ってて…」
ベルトルト「えっ…」
サシャ「……ご、ごめんなさい!」
バッ
サシャ「ちょ、ちょっと私、コニーの様子見てきます!」
ベルトルト「あっ…サシャ…!」
サシャ「………」
ダダダダダダッ
ベルトルト(なんか恥ずかしそうだったな…。胸当たってたの気づいたのかな。さっき何て言った?えーと)
サシャ『脚、立てないでください。あの…ベルトルトの太ももが…あの、触ってて…』
ベルトルト(僕の太ももに…サシャが脚開いて乗っかってたから…あっ!!)
ベルトルト(…僕、脚、立ち上がろうとした時に、思いきりサシャの股に押し付けちゃったんだ。そ、そういえば…なんか柔らかかったかも…)カァッ
ベルトルト(…感じたのかな、もしかして…)ドキドキ
ベルトルト(後で、謝っておこう…)
ユミル「ベルトルさん」
ベルトルト「ん?ユミル?」
ユミル「彼女に逃げられたか?」
ベルトルト「は?彼女?」
ユミル「なぁ。訓練相手いないなら、ちょっと私に付き合えよ。面白い話があるんだ」
ベルトルト「面白い話…?」
*********************
《男子寮》
ベルトルト(全然…面白くなかった…)
《ベルトルトの回想・逢引小屋》********
ベルトルト『ユミル、こんなとこまで来て。サボってるのばれたら…』
ユミル『なぁ、ベルトルさん』
ベルトルト『なに』
ユミル『この小屋、知ってるか?』
ベルトルト『えっ!?』
ユミル『なぁ』
ベルトルト(まさか、サシャ…。ユミルに話したのか?それかユミルが感づいたか…。サシャとの関係がばれた!?)
ベルトルト『えっと…納屋…』
ユミル『まあ、そうだな。今、何に使われてるか知ってるか?』
ベルトルト『…逢引小屋だろ』
ユミル『なんだ、知ってるじゃねぇか。ま、ここはセックス小屋になってるわけだが…』
ベルトルト『…それがどうしたんだよ』
ユミル『妙なメモを拾ってな』
ベルトルト『メモ?(ま、まさか…!?)』
ユミル『サシャ小屋 ○時。可→パンを齧る 不可→パンを千切る。メモはすぐ処分頼む』
ベルトルト(ああっー!捨てたのに!なんでだ!?)
ユミル『あと、一緒にオナニーの仕方について書いてるメモもあった。女のな』
ベルトルト『…それが…どうしたの?』
ユミル『ゴミ当番で、焼却炉にぶち込む時に手抜きしたら、ゴミばら撒いちまってな。そこで拾った』
ユミル『サシャの名前が書いてるし、まあ、思わせぶりなメモだから、好奇心で筆跡調べたら、あんたの字だったってことだ』
ベルトルト『ぼ、僕じゃない…』
ユミル『筆跡調べたっつったろ。とぼけても滑稽なだけだぞ。…あんた。サシャに妙なことしてんじゃないだろうな?』
ベルトルト『してないよ!!』
ユミル『ほんとかよ?あいつが何も知らないバカだから、食い物でも与えてエロイことしこんでるんじゃねぇのか?ここの小屋でよ』
ベルトルト『してないって!なんだよ、僕、そんな変態に見えるか!?み、見えるのかよ!?』
ユミル『な、なんだよ。顔真っ赤にして…。見える見えないじゃなくて、あんたが男って時点で疑ってんだよ』
ベルトルト『…男が女に劣情抱くするとは限らないだろ』
ユミル『なんだ、やっぱライナーとできてんのか』
ベルトルト『できてない!』
ユミル『別に、あんたがサシャと出来てるってことは、興味ないしどうでもいいんだが』
ベルトルト『できてないよ…』
ユミル『私が言いたいのはな。このメモ、同じ紙。同じ筆跡…ちょいと調べればあんたの字ってわかる』
ベルトルト『?』
ユミル『こんなメモ、皆に見られたら…困るよな?』
ベルトルト『!!…ユミル!僕を脅す気か!?か、返せっ!』
バッ
ユミル『おっと。やっぱあんたのメモなんじゃねぇか。けど、簡単には返さねぇ。まあ、卒業までは私が預かっとくよ』
ベルトルト『な、何が目的なんだ…!?』
ユミル『…詳しく説明はできないんだが、訓練中に、ちょいと手を抜いてほしい時がある』
ベルトルト『手を抜く?』
ユミル『クリスタと組んだ時、クリスタと同じ班の時…。あいつに点数を譲れ。どうせ、あんたは成績優秀なんだ、多少点数が低くなったとこで大した痛手じゃないだろ』
ベルトルト『クリスタ…?なんで…』
ユミル『それはあんたのしったこっちゃない。いいか、これは契約だ。詮索したり、反故にしたり、誰かに話したら…。メモを公開する。いいな』
ベルトルト『契約じゃない…脅迫だ』
ユミル『そんな難しいことじゃないんだろ。脅迫だろうが、どっちでもいい。言うこと聞いてくれ』
ベルトルト『…わかったよ。でも、絶対にメモ、卒業の時、返してよ』
ユミル『約束する。…悪いな、私ひとりじゃなかなか思うようにいかなくてよ』
ベルトルト『…クリスタのこと、憲兵団に行かせたいの?』
ユミル『詮索するなっつったろ。じゃあ、よろしくな』
スタスタ
ユミル『あ、そうだ。ついでに脅迫しとくけど…』
ベルトルト『え?』
ユミル『サシャが嫌がるようなこと、サシャにしてるのがわかったら…そん時も公開するからな』
ベルトルト『サシャも巻き込まれるだろ』
ユミル『変態野郎が、サシャにしつこく迫った証拠のメモだっつって公開するから』
ベルトルト『ひどい…』
ユミル『あいつバカだからな。変な可愛がり方すんなよ』
ベルトルト『…心配してるの?(結構友達思いなのかな?)』
ユミル『はぁ?あんなんでも、何かあればクリスタが心配するからに決まってんだろうが』
ベルトルト『君は、クリスタが好きなんだね』
ユミル『…ま、嫁みたいなもんだからな』
ベルトルト『それって…分かり合える仲間同士だから…?』
ユミル『は?可愛いからに決まってんだろ』
ベルトルト『…嘘っぽい』
ユミル『メモ、公開されたいのか?…ま、クリスタ関係で頼み事あるときは、よろしく頼むわ。ベルトルさん』
ベルトルト『………』
*****************
ベルトルト(でも、ユミル以外に拾われて、公開されて慌てるよりは脅迫の方がマシか…)
ベルトルト(いや!どっちも良くないよ!)
ベルトルト(…ユミルは、僕とサシャができてるって思ってるのかな)
ベルトルト(あっ!そうだ。サシャ!サシャに謝らないと!!)
《食堂》
ベルトルト(サシャ…サシャ…。いないな。コニーのところかな?)
《医務室》
ベルトルト「失礼します…」
サシャ「コニー、ほら、あーんですよ」
コニー「いいって!もう!恥ずかしいだろ!」
サシャ「でも、利き手痛いのに無理したら、長引きますよ」
コニー「逆の手で食えるって。ほら、よこせ」
サシャ「なんですか。可愛くないですね!」
コニー「うるせぇ。でも、気持ちはありがたく貰っとくよ。ありがとな」
サシャ「ふふふ。可愛いじゃないですか」
コニー「可愛いとか言うな!」
ベルトルト(サシャいたけど…。なんだろう、いい雰囲気だな。入っていきにくい)
コニー「もういいから、お前帰れよ。風呂入る時間なくなるぞ」
サシャ「ああ、そうですね。早く良くなるといいですね。また来ますから」
コニー「おお」
ベルトルト(あ、サシャこっち来る。えっと、えっと…外に出ていよう。この柱の裏に…)
ベルトルト(…なんで隠れたんだ…)
ススッ
サシャ「あれ?ベルトルト?コニーのお見舞いですか?」
ベルトルト「あ、うん…」
サシャ「中にいますよ。食事中ですが。喜ぶと思います」
ベルトルト「え、うん、顔みてくるよ」
サシャ「はい。では…また明日」
ベルトルト「ま、待って。あの、本当はサシャ探してたんだ」
サシャ「そうなんですか?じゃあ私もコニーのとこに戻って…」
ベルトルト「あ、いや。ここで待ってて。あの…(3人だと、僕、二人の空気に割って入れないから…)」
サシャ「わかりました。私別に用事ないので、ごゆっくり」
ベルトルト「うん。ごめん。ありがとう」
サシャ(ベルトルト、私に用事ですか。なんでしょう?)
********************
ベルトルト「ごめん、待たせたね。その辺で座ろう」
サシャ「じゃあ、外のベンチに掛けますかね。星が出てますから」
《外のベンチ》
サシャ「ほら、星がいっぱい出てますよ」
ベルトルト「綺麗だね。星、好きなの?」
サシャ「砂糖を小さく固めたお菓子に似ている気がして、好きです」
ベルトルト「やっぱ食べ物なんだ」
サシャ「そうです、なんでも食べ物にすれば世界は美しいです」
ベルトルト「あはは」
サシャ「それで、何か私に用事が?」
ベルトルト「そうだそうだ。あのさ…」
サシャ「はい」
ベルトルト「…あの」
サシャ「はい」
ベルトルト「………」
サシャ「………」
ベルトルト「格闘訓練の時、最後、サシャ逃げて行っちゃったけど、あの時さ」
サシャ「!!」ドキッ
ベルトルト「僕の脚…押し付けちゃったからだったんだろ?その、えっと…あそこに…」
サシャ「な、なんのことやら…」
ベルトルト「ごめんね」
サシャ「いえ…」
ベルトルト「サ、サシャ…、あの日から、か、感じ…感じやすくなってる…んじゃないかなとか。思って。その、下着大丈夫だったかなとか…。不快な思いさせたかなとか…」
サシャ「何言ってるんですか。エッチ…」
ベルトルト「エッ…エッチ!?」
サシャ「そんなこと、わざわざ私に確認して…。黙って知らん顔してくれてたらいいのに…。私を恥ずかしがらせようと、わざとしてるんですか?」
ベルトルト「ち、違うっ!違うよっ。で、でも、確かにサシャの言うとおりだね。僕、余計なこと…ごめん。あの、ほんと、僕って気持ち悪くてごめん…」
サシャ「ほんと、気持ち悪いです」ジトッ
ベルトルト「うん…その通りだ。軽蔑してくれ…」
サシャ「…なんて、思ってませんよ。ごめんなさい。私、そういう…。いちいち真面目なとこ、ベルトルトのいいとこだと思います。私のこと、気にしてくれるのも…」
ベルトルト「え…」
サシャ「でも、私の下着がとか、考えるベルトルトがエッチってのは間違いないですけどね」
ベルトルト「ごめんって。僕なりに責任感じてるんだよ」
サシャ「じゃあ、責任取って貰わないといけませんね…」
ベルトルト「えっ!?せ、責任取るって!?」
サシャ「さあ、なんでしょう?私にもわかりませんが…。今は、ベルトルトが私と、ずっと仲良くしてくれればいいなって思ってます」
ベルトルト(そ、それって…どういう意味なんだろう…?)ドキドキ
サシャ「さて、では戻りましょうか。夜遅くなりますし」
ベルトルト「う。うん。…小屋は、あれから行ってるの?」
サシャ「たまに干し肉の様子見に行ってますよ」
ベルトルト「そっか…」
ベルトルト(オナニーは…成功したのかな…?)チラッ
サシャ「エッチなことについては内緒です」
ベルトルト「な、なんだよ!何も聞いてないだろ!?」
サシャ「聞かれるかと思って。…ベルトルトってエッチですから」
ベルトルト「からかうの禁止だろ…!」
サシャ「ふふふ。そうでした」
ベルトルト「あはは…もう。じゃあ、おやすみ、サシャ」
サシャ「はい、おやすみなさい。ベルトルト」
********************
少し書き溜まったので。以降、次回へ続く
更新きた!と思ったらベルサシャ絡みはまだ先か…!
楽しみ
クリスタ上位の理由をそうするんだなー
これはこれで納得した!
翌日…
アルミン「ベルトルト!」
タッタッタ
ベルトルト「アルミン。やあ」
アルミン「やあ。あのさ。この間の本どうだった?」
ベルトルト「本…」
アルミン「図書室の本お勧めしたやつ…と、例の本、貸しただろ?」
ベルトルト(あっ!サシャの小屋に置いてきたままだ!忘れてた!)
ベルトルト「ごめん。まだ読み返したいから…明日の朝には返すよ。ごめんね」
アルミン「いや、そんなに気に入ってくれたんなら僕も嬉しいよ。でも僕もまた読みたくなってきたから、明日、持ってきてね」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(今日の夜に、取りにいかなくちゃな。サシャのあの小屋、一人で行くの初めてだ)
*********************
《サシャ小屋》
サシャ「お肉、大分減りましたね。大事に食べてるんですが。そろそろ新しいお肉を狩らなくてはいけません」
ハグハグ
サシャ(昨日の夜、ベルトルトわざわざ私に謝ろうと探してくれたんですね。別に…いいのに…)
サシャ(しかも、ベルトルトのももが押し付けられたの…。気持ちよかったとか、思ってしまって、恥ずかしい…。気づいてたみたいですし。うう…)
サシャ(オナニーも気持ちよかったですが、あの、ベルトルトのももが触れた時、体がビリッってしました。人に触られたらあんなになるもんなんでしょうか?それとも、ベルトルトだったからでしょうか?)
サシャ(コニーに触られても、なるんですかね。コニーもやっぱり男の子だから、ベルトルトみたいに自慰したり、あんな目をするのかもしれません。こないだの、帰り道でベルトルトが私を見た時の目…)
サシャ(あの目を私は知ってます。あれは目の前の獲物を狩ろうとしている野生の獣の目でした)
サシャ(目の奥が、ギラギラ光ってて…。怖かったです)
サシャ(草食動物みたいに優しくて穏やかで、でもどこか悲しげなベルトルトの目が、あんな風になるなんて…怖かった)
サシャ(でも、あの目を思い出すと…ちょっとドキドキしてしまうんですよ)
サシャ(…いけません。私、最近おかしいですね。ここに来るとベルトルトのことばっかり思い出します。まあ、ここにはほかの人入れたことないですから、思い出があるのはベルトルトだけなので、しょうがないのかもしれませんが)
サシャ(ベルトルト、ここ使ってくれてるんでしょうか)
サシャ「………ダメです。ベルトルト以外のことを考えましょう」
サシャ(本でも読みましょうかね。確か、本はこの辺にまとめて置いてたかと)
ガサガサ
サシャ「…あっ。これ、アルミンのエロ本。あのままここに置いてしまってたんですね。これは返さないといけないでしょうから、帰りにベルトルトのところに持って行きましょう!」
サシャ(ついでにお肉持って行って、一緒に食べましょうか。またベンチに座って…)
サシャ(…って、なんでちょっとわくわくしてるんでしょう。ベルトルトは、私に構ってくれるので、一緒にいたくなるんですかね。お兄ちゃんみたいで。同い年ですけど)
サシャ「…またベルトルトのことを。いけません。アルミンの本以外で面白そうな本を読みましょう」
『幻獣の世界』
サシャ「あ、これベルトルトが持ってきて読んでた本ですね。よし、これにしましょう。どれどれ…」
ペラペラ…
サシャ(お、絵がいっぱいで私にも楽しめそうです!)
サシャ(ええと、アルパカ…。毛がフワフワモコモコしている。獲物を定めたら集団で囲い込んでその毛で繭を作って捕獲する。ひええ…!可愛い顔して恐ろしい獣です。ええと、フラミンゴ…。いつも片足で立っている。もう片方の足は鋭い槍になっており、オス同士が戦う時に使用する。これは、命がけですね)
サシャ(なかなか楽しい本ですね。他にはっと…バク。豚のような体に、長い鼻がついている。人の悪夢を食べて生きる。ほほう。夢ってどんな味がするんでしょうね。この食いしん坊の幻獣は覚えておきましょう)
ペラペラ…
サシャ(ベルトルト、こういう本が好きなんでしょうか)
ドンドン
サシャ「!?」
ドンドン
ベルトルト「サシャ、いる?入ってもいいかな?」
サシャ「べ、ベルトルト!?」
ベルトルト「うん。入っても大丈夫?駄目なら待つけど」
サシャ「い、いいえ。大丈夫です、どうぞ、入ってください」
ベルトルト(なんだ、オナニーはしてなかったか)
ギイイイイイイ
ベルトルト「こんばんは、サシャ」
サシャ「こ、こんばんは…。、ここに来るなんて珍しいですね。どうかしましたか?」
ベルトルト「うん。ちょっと忘れ物」
サシャ「えっと…こちら。座りますか?」
ベルトルト「うん。ありがとう。ごめんね。断りもなく来ちゃって」
サシャ「構いませんよ。私がいないときでも使ってくれていいですし」
ベルトルト「あんまり用無いから…」
サシャ「そうですか…」シュン
ベルトルト(ん?…シュンとしちゃったな。僕、まずいこと言ったのか?)
サシャ(ベルトルト、私の作った秘密基地に、あまり興味持ってないんですね…。褒めてくれてたので、気に入ってくれたのかと思っていたのに、なんだかショックです)
サシャ「それで、忘れ物って?」
ベルトルト「ああ。アルミンの本、あのまま忘れて帰っちゃったでしょ?取りに来たんだ」
サシャ「ああ!それなら、私も今日ベルトルトに渡しに行かないとと思ってたんですよ」
ベルトルト「いや、宿舎で君がエロ本僕に渡すのははまずいって。君が持ってるの見られてたら何言われるか」
サシャ「それもそうですね」
ベルトルト「そうだよ。じゃあ、アルミンの本は貰っていくね。あと、図書室で借りた本も持って帰るの忘れてて…」
サシャ「これですよね。幻獣の世界」
ベルトルト「それそれ。サシャ、読んでたの?」
サシャ「はい。結構面白かったので」
ベルトルト「だったら、それしばらく置いとくよ。読んでいいよ」
サシャ「あ、いえ別に…」
サシャ(あ…でも。返してしまったら、もうベルトルトここにこなくなるかもしれません)
サシャ「その…では、お言葉に甘えてお借りします」
ベルトルト「うん。そっちは終わったら直接図書室に戻しといてくれたら…」
サシャ「えっ!ベルトルト取りに来ないんですか?」
ベルトルト「えっ?取りに来た方がいい?」
サシャ「あっ!いえっ!どどど、どっちでも!その…」
ベルトルト「図書室戻しといて?」
サシャ「……はい、わかりました」シュン
ベルトルト(あれ?なんだろう、またシュンとしちゃったな。…あ、返しといてくれなんて、めんどくさいなって思われたか)
ベルトルト「いや、やっぱり取りに来るよ」
サシャ「本当ですかぁ!?」パァッ
ベルトルト「う、うん」
ベルトルト(そんなに返すの嫌だったのか。サシャ、思ってることが顔に出すぎだよ)
サシャ(またベルトルトがここに来ますね!…って、なんで来させたがってるんでしょう、私)
ベルトルト「じゃあ、僕帰るね」
サシャ「えっ、もう帰るんですか?ちょっと休んで行ったら…。あ、でもベルトルトも用がありますよね」
ベルトルト「いや、別に…用とかは特に」
サシャ「いえ、いいですよ。無理しなくても…」
ベルトルト(なんだろう?また何か聞きたいことでもあるのかな?)
ベルトルト「う、うーん…。居てもいいんなら、ちょっと居ようかな」
サシャ「勿論です!お茶、お茶の準備をしますので!」
サシャ(わー!!嬉しいです!!ベルトルトが居てくれるの、嬉しいです!)
ベルトルト(あんまり僕が突っ込んで聞くと、スケベだと思われるから、サシャが切り出すまでは何も聞かないでおこう)
******************
サシャ「………」
ベルトルト「………」
サシャ(…なんだか緊張しますね。特に用事無い状態なので、話題が。ええっと、何か話題を…)
サシャ「お茶、熱くないですか?」
ベルトルト「丁度いいよ」
サシャ「そうですか」
ベルトルト「うん」
サシャ「………」
ベルトルト「………」
サシャ「干し肉、食べますか?」
ベルトルト「うん、食べたい。いいの?」
サシャ「はい。どうぞ」
ベルトルト「ありがとう」
モシャモシャ…
サシャ(ううっ…。周りが静かすぎるし、話題も思いつかないし、なんだか間が持ちませんね)
サシャ(思えばベルトルトと話してたことってエロ話ばっかりでしたし…)
ベルトルト(やっぱり、サシャは僕に何か聞きたいんだと思うけど、言いにくいことなんだろうな。目をこっちに合わせないし…。たぶんこれはまたエッチな内容だ)ジーッ
サシャ(ベルトルトがものすごい私の方見てて、ううっ、プレッシャーです!話題…話題…)
サシャ「ベルトルトって、本好きなんですか?」
ベルトルト「好きというか、暇つぶしかな。嫌いではないよ」
サシャ「どんな本が好きですか?」
ベルトルト「えっと…面白い本」
サシャ「お勧めは?」
ベルトルト「お勧めかぁ…。あんまりこれっていうの思いつかないな。でも、アルミンがお勧めしてくれた本はどれも面白かったよ。その幻獣の世界もアルミンのお勧めだし」
サシャ「そうだったんですか。確かに、知らない動物がたくさん載っていて楽しいですね」
ベルトルト「うん。そうだ、その本貸して」
サシャ「はい、どうぞ」
ベルトルト「ありがとう。えーっと、どのページだったかな?ちょっと待ってよ」
ペラペラ…ペラペラ…
ベルトルト「えーっと…あっ。こいつだ!これ、見て、サシャ」
サシャ「なんですか?」
ベルトルト「これ。このゴリラって、ライナーに似てない?」
サシャ「おおっ!似ています!強そうですね。でも見た目に反してとっても優しいってとこも似てます」
ベルトルト「僕、最近ライナーみるとこいつが浮かんできちゃって駄目なんだ。ライナーがガスで長距離ジャンプするの想像して、おかしくなっちゃって」
サシャ「立体機動で飛んでますけどね」
ベルトルト「よせよ!もう立体起動中にまともにライナーのこと見れないだろ」
サシャ「こっちのキリンっていうのは、ベルトルトみたいですね。シュッとしてて」
ベルトルト「ええ~?そうかな?こんなに僕長いイメージなの?」
サシャ「目が黒目がちで優しそうで可愛いです」
ベルトルト「…あ、ありがとう…」
サシャ「えっ!?あの、こっちの、キリンのことですよ!」
ベルトルト「ええっ!?あ、そっか、そうだね。うん…!」
サシャ「………」
ベルトルト(うう、今の恥ずかしかったな)
サシャ「ベルトルトにそこも似てますけど…」
ベルトルト「え、えっ。ほ、ほんと?あはは…。可愛いかぁ…。ありがとう」
ベルトルト「………」
サシャ「…可愛いですよ」
ベルトルト「そ、そっか」
ベルトルト(サシャ、顔が赤いよ?なんで照れてるんだよ。僕の方が照れくさいよ。ううっ、熱いな)
ベルトルト「ちょっと上着、椅子の背もたれに掛けといて良い?」
サシャ「どうぞ。あの、私に許可求めなくてもいいですよ。ここ、私が見つけた小屋ですけど、ベルトルトも共有して構いませんから。物持ってきてもいいですし、好きに使ってください」
ベルトルト「いや、でもなんか悪いよ。特に使うこと無いと思うし」
サシャ「そ、そんなことないですけど、用が無いならしょうがないですね、押し付けてしまったようで、…ごめんなさい」
ベルトルト「あ、いや、ごめん。そういう意味じゃなくて、サシャがせっかく秘密にして大事にしてた小屋なのに、僕が我が物顔で使うの、本当に気が引けるってだけだよ」
サシャ「そうですか?でも、私は…」
ベルトルト「?」
サシャ「来てくれると嬉しいですけど…」
ベルトルト「えっ!?ぼ、僕が!?」
サシャ「そ、そうですよ。他に誰にも教えてませんから!」
ベルトルト「僕なんか来ても、お、面白くないよ…?コニーとか、呼んだ方がいいんじゃない?」
サシャ「………」
ベルトルト(サシャはコニーと一緒だと楽しそうだし…。仲もすごくいいし。僕が遊びに来たって、サシャに気を使わせるだけだ…)
サシャ「そ…そう。ですね。コニーを呼んでみましょうか…(おかしいですね。私なんで気分が落ち込んでるんでしょう…)」
ベルトルト「うん、そうしたほうがサシャも…」
サシャ「あの、私…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「やっぱり、ベルトルトに来てほしいです」
ベルトルト「な…なんで…?えっ、なんで…」ドキッ
サシャ「なんでかわかりませんが、今、コニーを呼んだら良いって言われて。ちょっとショックでした」
ベルトルト「ショックって…サシャは、コニーとすごく仲がいいじゃないか」
サシャ「そうですけど」
ベルトルト「医務室であんまりにいい雰囲気だから、僕、思わず柱に隠れちゃったよ」
サシャ「別にそんなんじゃありませんし、コニーとは。まあ、コニーは私のこと芋女ってバカにしませんし、構ってくれて楽しいですけど…」
ベルトルト「そういうの、惚気って言うんだ…」
サシャ「友達です。コニーは」
ベルトルト「僕は?」
サシャ「友達です…けど…」
ベルトルト「うん…」
サシャ「よくわからないです。でも、ここに来なくなるのはさみしいって思います」
ベルトルト「そう言ってくれるのは、僕も嬉しいよ。せっかく教えて貰った小屋だしね。サシャが気にしなくて良いっていうなら、じゃあ…使わせてもらうよ。部屋に本、ちょっと増えてきて困ってたからここに置かせてもらおうかな」
サシャ「ぜ、ぜひ!!あっ、でも、私に気を使って、無理してってことならいいので…」
ベルトルト「無理してとかじゃないよ」
サシャ「ありがとうございます。ふふふ!」
ベルトルト(…犬だ。サシャは犬。しっぽが見えるようだよ。心の中で頭をなでなでしておこう。よーし、サシャ、よしよし!)
サシャ(ベルトルトが使ってくれるって言ってくれて、嬉しいです!干し肉いっぱい作って置かないといけませんね!)
**********************
《男子寮》
ベルトルト「アルミン、この本ありがとう」
アルミン「おっ、ベルトルト!ねえ、どの子が良かった?僕は、このセミロングの子が好きなんだけど…」
ベルトルト「僕は、金髪で、ちょっとクールな感じのこの子かな」
アルミン「いいね。僕も結構好きだよ。この子、巨乳なのも顔とのギャップでそそるよね。まさかこんな白けた顔しといて、エロイ体を隠してるなんて…」
ベルトルト「うん」
アルミン「ちょっとアニに似てるよね。あ、これ、内緒ね」
ベルトルト「そ、そうかなっ?に、似てるかな?」
アルミン「ん?僕がそう思っただけだよ。あと、同期に似てるのが…えーっと、これ、サシャっぽくない?」
ベルトルト「えっ、あっ、そ、そう?ええっと…」
アルミン「この子は、エロイことなんて知らない顔して、ページ捲ってくと顔がどんどん蕩けていっちゃうのがエロいよね。この最後の、もうエッチなこと好きでたまんないみたいな顔…」
ベルトルト「そ、そ、そんな顔してるかな!?サシャ、そんなスケベじゃないと思うけど…!!たぶん、自慰とかしたこともないんじゃない!?」アセアセ
アルミン「いや…この本の、この子の話だからね…?」
ベルトルト「あ、ああっ!そっか、そうだね。う、うん。僕は何を言っているんだ」
アルミン「サシャも、欲望に忠実そうだから…結構エロくなるかもしれないけど。ベルトルト、どう思う?」
ベルトルト「さ、さあ…」ドキドキ
アルミン「サシャ、おかずにしたことないの?」
ベルトルト「僕は、あんまり…」ドキドキ
アルミン「そっかぁ。僕はね、一番エロくなるのはミーナじゃないかなって思ってるよ。なぜかっていうとね…」
ベルトルト(アルミン、何か感づいて僕を誘導尋問しようとしてるのかな?なんか、話してると怖いよ…)
アルミン「それで、ミーナは割と強気なんだけど、咄嗟の時や窮した時に小心っていうか、弱い面を…」ペチャクチャ
ベルトルト「うん、アルミン。もういいよ」
アルミン「うん。それでね、その時虐げられる快感を覚えたらもう、それが始まりになるんだ…」ペチャクチャ
ベルトルト(…アルミン、もはや僕じゃなくて空間に向かって話してるな。僕がいなくなっても話していそうだ)
ベルトルト「アルミン。僕、もう自分の布団に戻るね。寝るから…」
アルミン「待って、ベルトルト。ここから。ここからいいところなんだから…!いいか、ミーナはそこで…」
ベルトルト「う、うん…」
ベルトルト(ダメだ。服の裾をしっかり握られた。しょうがないな。ミーナの話になってアニとかサシャの話じゃなくなってるから、このまま聞こう。アルミンの話って面白いしな…)
―2時間経過―
アルミン「そして、ミーナは家畜以下から脱却し、いつしかSとMを自在に操る対極の女王となるんだよ、ベルトルト」
ベルトルト「………」コックリ…コックリ…
アルミン「ベルトルト?なんだ、寝てるの?ねぇ?」
ユサユサ
ベルトルト「うぅん…。うん、起きてるよ…ぐぅぅぅぅぅ…」
ドサッ
ベルトルト「むにゃむにゃ…」
アルミン「ダメだ。完全に寝てるよ。僕も寝るか。ベルトルトに蹴飛ばされないように、布団で壁を作っておこう」
グイグイ
ベルトルト「ぐうぅ~…」
*************************
アニ『…ト、ベルトルト』
ベルトルト(ん?アニ?)
ベルトルト(また夢にアニが…)
アニ『あっ…やだ…』
ベルトルト(えっ)
アニ『ベルトルト…!あんっ!…ああっ…そんなにしたら…ああっ』
ベルトルト『アニ…!アニっ…!はぁ…はぁ…』
ジュプジュプ…
アニ『うぅん…。あっ…あんっ…。気持ちいいよ、ベルトルト』
ベルトルト『ぼ、僕も…』
ベルトルト(ああ…またアニとセックスしてる夢だ)
アニ『ふぅっ…ああっ…。いい…、ベルトルトの…すごくいいよ…』
ベルトルト『アニも可愛い…可愛いよ…』
アニ『あははっ…あっ…。はぁっ…あんた…、悪いやつだ…』
ベルトルト『な、なにっ…』
アニ『あんた…私とやりながら…。あぅっ…。違う子のこと…考えてる…。んっ…』
ベルトルト『考えてないっ…』
ジュプッ…ジュプ
アニ『考えてる…うぅっ…。はぁあっ…。あぁっ…』
ベルトルト(考えてないよ…)
アニ『んっ…考えてるくせに…。考えないようにしてる…あっ…』
ベルトルト『はぁっ…はぁっ…。アニっ…!アニィ…』
ジュプッ…ジュプ
アニ『そうやって、いい子、ぶるんだ、あんたは…う…あんっ…あぁっ…』
ベルトルト『僕は…、君の事しか考えられない…。僕が…欲しいのは君だ…。一緒に帰って…故郷で!…こうして!』
ジュプジュプ…ジュプッ
アニ『あぁんっ…。んっ…ああっ!』
ベルトルト『一緒に…!はぁっ…!はぁっ…!』
アニ『ああっ…ベルトルト!ベルトルトぉ…!』
ベルトルト『アニっ…!』
アニ『んっ!気持ちいいっ…。うぁ…あんっ…。いぃっ…。あぁっ…』
ベルトルト『はぁはぁ…そ、そんなに気持ちいいの?ア…』
サシャ『はいっ…き、気持ちいぃ…です…ベルトルトぉ…』
*********************
ベルトルト「っ!?」
ガバッ
ベルトルト「はぁっ…はぁっ…」キョロキョロ
アルミン「スピスピ…だからねー、ミーナはね…ブヒブヒの…ムニャムニャ」
ベルトルト(な、なんだ…夢か。…僕、またアニと…アニと…そ、それに…)
サシャ『はいっ…き、気持ちいぃ…です…ベルトルトぉ…』
ベルトルト(………っ!!!な、なんでサシャが出て来たんだ!!今まで出て来たこと無かったのに!あ、あんな…蕩けた顔して…。そ、そうか。アルミンと話してたからか。もう、なんでサシャなんだ…)
《男子便所》
ジャブジャブ
ベルトルト
(はあ…。顔洗ったらちょっと落ち着いた…)
ベルトルト(僕、サシャとそういうこと…したいのかな?そりゃ、サシャをエロイ目で見たり、おかずにしたことはあるけど、そういう、実際サシャをどうこうとかは…)
ベルトルト(オナニーしてた声、可愛いって思ったけど…。別にあれがサシャじゃなくても僕はそう思っただろうし)
ベルトルト(サシャが僕に懐いてくれてるみたいなのが少し嬉しくて、浮かれちゃったのかな…。僕、人と関わろうとしないし、あんなに好かれることって今までなかったし。サシャは、僕と仲良くしたいみたいだけど、僕なんか、どこがいいんだろう…)
ベルトルト(サシャもよくわからないって言ってたけど、あれかな。秘密を共有してるからってやつかな…)
ベルトルト(僕と、アニと…)
ベルトルト(サシャと、僕…)
ベルトルト(人に知られてはいけないことを、僕ら共有してる。だから…好きになる?)
ベルトルト(僕のこと好きになるとしたら、それくらいしか…。だめだ。なんか考えると辛い…)
ベルトルト(…でも、夢の、蕩けた顔のサシャ…。可愛かったな…)
****************
《食堂》
サシャ「おはようございます、ベルトルト」
ベルトルト「あ、お、おはよ…」ドキッ
サシャ「今日のスープは、具が大きいんですよ!エレンとジャンがザクザク切るので、エレンやジャンの当番の日のスープは食べ応えがあって楽しみです!」
ベルトルト「僕、均等に細かく切ってたな…。これからは大き目に切るよ」
サシャ「本当ですか!やったー!!!ベルトルトの当番の日も楽しみになりました!」
ベルトルト「あはは、そんなに嬉しいの?」
サシャ「はい!パンをいただけるともっと嬉しいんですが…」
ベルトルト「それはあげないよ。でも、一緒に食べ…」
コニー「おーい!サシャ、席こっち空いてたぞ!」
サシャ「あ!はーい!!では、ベルトルト。また!」
タッタッタ
ベルトルト「あっ…」
ベルトルト(僕と居たいみたいに昨夜言ってたから、一緒に食べたら喜ぶかなって思ったけど…。僕の思い違いだったのかな…。なんか、勘違いして調子にのってしまって恥ずかしい…)
ベルトルト(これからは、誘うのはよそう…)シュン
ライナー「おう、ベルトルト。ボーっとしてると席無くなるぞ」
ベルトルト「ライナー。うん。そうだね」
ライナー「…先に行って、席とっとくぞ」
ベルトルト「ああ。頼むよ」チラッ
コニー「だからよー、ユミルが包帯変えてくれたんだよ。あのユミルが」
サシャ「ユミルは意地悪に見えて、意外と優しいところがあるんですよ。意地悪もしますが」
コニー「まじかよ。やっぱ雨の日に動物拾って帰ったりすんのかよ」
サシャ「してますね。間違いなく、拾うタイプです。でも、それを見つけると意地悪されるんです」
コニー「それは照れ隠しってやつだな」
サシャ「おおっ、ユミルが私に意地悪するのは照れ隠しだったんですね!」
コニー「間違いないぜ…!」
サシャ「新発見ですね…!」
ワイワイ
ベルトルト(…やっぱり、コニーと話してると楽しそうじゃないか。僕のことあんなに引き止めたのに…)モヤモヤ
ベルトルト(なんでちょっとショック受けてるんだろう。別にいいじゃないか。サシャが誰と仲良くしようが、僕には関係ないことだ)
ベルトルト(でも…。僕以外にサシャが誰かに相談してたら…嫌だな…)
ベルトルト「はぁ…」
ユミル「おい、でかいのがボーっと突っ立ってんなよ。邪魔だ」
ベルトルト「あ、ごめん…」
ユミル「なんだ?まだメシ取ってないのかよ。早く取らないと、サシャに全部食われるぞ」
ベルトルト「うん、そうだね」
カチャカチャ
ベルトルト「………」
ユミル「なにしょんぼりしてんだ?」
ベルトルト「別に…」
ユミル「ほら」
ポテッ
ベルトルト「パン…ユミルの分だろ」
ユミル「ちゃんと言うこと聞いてくれてるからな。大分助かってる。ま、これは報酬だ。とっとけ」
ベルトルト「いらないよ。報酬なら、あれ返してくれよ」
ユミル「そりゃ駄目だ」
ベルトルト「じゃあ、パンいらない。返す」
ユミル「別にあんたが食べなくてもいいんだぜ?」
ベルトルト「え?」
ユミル「うちの犬に餌やってもいいぜって言ってるんだよ」
ベルトルト「犬って…」
ユミル「あいつ餌やると言うこと聞くからなー。しっぽ振って喜ぶし…。結構忠犬だ」
ベルトルト(もしかして、サシャのことか…)
ベルトルト「サシャのこと、誤解してるみたいだけど、別に付き合ってないから」
ユミル「だろうな。情けない顔して見つめてるだけだろ。ほれ、行けって」
ベルトルト「なんで…。何て言うか。余計なお節介だよ」
ユミル「犬は犬らしくご主人の言うこと聞けよ。飼い犬同士仲良くしとけって言ってんだ」
ベルトルト「い、犬!?ぼ、僕も!?」
ユミル「あんたもよく働く忠犬だよ。行けといったら、行け。メモばら撒くぞ」
ベルトルト「わ、わかったよ…。ひどい飼い主だな…もう」
ベルトルト(…でも、サシャのとこに行くきっかけになったな…。なんでちょっと嬉しいんだろう)
ユミル(無表情作ってるつもりかもしれないけど、力無さげにしっぽ振ってんのが見えるぜ、ベルトルさんよ)
ベルトルト「…ありがとう」
ユミル「ああ」
ベルトルト(サシャ…)
タタタタタッ
ユミル(さて、クリスタは席取ってくれてるよな?)
クリスタ「ユミル!」
ユミル「クリスタ。悪いな」
クリスタ「ううん」
ライナー「よお、ユミル」
ユミル「…なんでライナーもいるんだよ」
クリスタ「ライナーが取ってた席、詰めてもらったから。でもベルトルトも来るならちょっと狭いかな」
ユミル「あいつはこないけど…(ライナー…こいつ、クリスタのこと狙ってやがるよな?)」
ライナー「来ないのか?なんでだ?」
ユミル「さぁな。クリスタ、こっちに座れよ。ライナーの横だと、狭苦しいだろ」
ライナー「そうか?」
クリスタ「そんなことないよ」
ライナー「だ、そうだ」
ユミル「ライナー。こっち座れよ。私と交代だ。クリスタ、ライナーの横だと、暑苦しいだろ」
クリスタ「そうでもないよ」
ライナー「だ、そうだ」
ユミル「じゃあ、私もそっちに座る」
クリスタ「えっ…じゃあ…」
ユミル「………」
ライナー「………」
クリスタ「これで解決かな」
ユミル&ライナー(なんでクリスタが一人で座って、私・俺たちが隣になるんだよ!!)
クリスタ「正面で二人と話せるから、いいね」
ユミル&ライナー「そうだな!(これで良かった!)」
***************
ベルトルト「サ、サシャ、コニー」
サシャ「ベルトルト」
コニー「よお。どうしたんだ?」
ベルトルト「僕も一緒に食べていい?」
サシャ「もちろんです!」
コニー「おお、いいぜ。ほれ、サシャ、詰めろ」
サシャ「はいはい」
ベルトルト「隣ごめんね」
サシャ「いえいえ、どうぞ!」
コニー「ベルトルトが一緒に食いたいとか珍しいな。いっつもライナーと一緒なのによ」
ベルトルト「うん。たまにはね。あの、サシャ…」
サシャ「はい」
ベルトルト「パン、ユミルがいらないからってくれたんだ。僕、一つでいいから、食べる?」
サシャ「いいんですか!?」
ベルトルト「うん。ユミルがいらないならサシャにあげてって」
コニー「まじかよ…。やっぱり動物拾うタイプだな。クソ女とか言ってて悪かったぜ。お前、後でお礼言っとけよ」
サシャ「わかってますよ。あ、コニーもいります?」
コニー「一人で食べたいんだろ、俺はいいから食えよ」
サシャ「ばれましたか。では、気兼ねなく…。パン、ありがとうございます。ベルトルト」
ベルトルト「うん」
サシャ「パン一個丸々もらえるとは、ラッキーです!」モグモグ
ベルトルト(まるで小動物のようだ。でもやっぱ犬だな。ユミルに言わせると、僕もみたいだけど…)
コニー「そういえばよー」
サシャ「もぐもぐ」
ベルトルト「?」
コニー「宿舎のはずれに納屋あんじゃん?」
サシャ「ああ。ありますね(逢引小屋…)」
ベルトルト「うん」
コニー「あそこら辺、変態が出るんだってよ」
サシャ「ほほう」
ベルトルト「変態って?」
コニー「奇声を発する二人組らしいけど、追いかけてもすっげー速いから捕まえられねーんだと。裸で立体機動のベルトつけてたってよ」
サシャ「ブハッ…!!!!」
ベルトルト「ちょ、サシャ!(たぶんそれ、僕らのことだ!しかし、裸ベルトなんてどっから出て来たんだ)」
コニー「なんだよ、サシャ。大丈夫かよ?」
サシャ「ぶえっほ!ぶえっほ!ゴホゴホ!!」
コニー「おい、大丈夫か?」
サスサス
サシャ「うう。コニーありがとうございます。だ、大丈夫です…」
ベルトルト「顔、洗った方がいいかもね」
サシャ「そうですね。ちょっと洗面所行っていきます」
コニー「付いてってやろうか?」
ベルトルト「ぼ、僕が行くよ」
コニー「そっか。サシャ、ベルトルトがついて行ってくれるってよ」
サシャ「あ、ありがとうございます…」
*****************
《洗面所》
サシャ「う~。気管に入りました。ゲホゲホ…」
ベルトルト「大丈夫?えっと…背中さすろうか?」
サスサス
サシャ「………っ!!」ビクッ
ベルトルト「えっ?」
サシャ「あ、大丈夫です」
ベルトルト「本当?」
サスサス
サシャ「…っ、あの…だめ」ビクビクッ
ベルトルト「えっ…あっ!?どうしたの?痛かった…?」
サシャ「…いえ、あの…(おかしいです。さっきコニーに背中さすってもらった時は何も感じなかったのに、ベルトルトに障られると…ビリッってします)」
サシャ「ベルトルト、触らないでください…なんか…」
ベルトルト「ご、ごめん。(あ…。触られたく…ないよね)」
サッ
サシャ「ごめんなさい」
ベルトルト「ううん(…コニーには何も言わずに触らせてたのにな)」
サシャ(ベルトルトに触られると反応してしまうのは…)
ベルトルト(コニーとサシャのこと、こんなに気にしてしまうなんて…)
サシャ・ベルトルト(なんで…)
******************
《男子寮》
ベルトルト(ダメだ。サシャが夢に出てからおかしい。サシャのことが気になって仕方ない。あ~…僕、やっぱりスケベなんだ…)
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「ん?」
ライナー「そろそろ時間だ。行くぞ」
ベルトルト「あ!ああ」
ベルトルト(そうだ。今日はアニとの会議だった。アニ…久しぶりに話せるな。夢ではいつも会ってるけど)
*******************
《逢引小屋》
ベルトルト「え、ここ?」
ライナー「今回はな。毎回違う場所決めてるだろ」
ベルトルト「そうだけど(なんか複雑な場所なんだよな、ここ)」
ライナー「鍬立ってるな。アニはもう中か」
ドンドン
アニ「鎧」
ライナー「ブラウン」
アニ「超」
ベルトルト「フーバー」
ギイイイイイ
アニ「入りな」
ライナー「なあ、合言葉変えようぜ」
アニ「どんなのに?」
ライナー「『いい尻』『レオンハート』」
アニ「語呂が悪い。却下。あとセクハラだよ!」
ライナ「悪い悪い」
ベルトルト「アニ、こんばんは」
アニ「ああ。さて、まず報告だけど…」
*******************
ライナー「…なるほどな。クリスタが。座標に近づくにはクリスタが鍵かもしれんな。アニ…また何かあれば報告頼むぞ」
アニ「ああ」
ライナー「じゃあ、解散するか。ベルトルト、俺は先に帰るから、時間差でお前帰ってこい」
ベルトルト「え?なんで」
ライナー「アニ送ってけ」
アニ「いらないよ、別に」
ライナー「この辺変態が出るらしいからな。三人で連れ立って帰るとまずいからな。頼むぞ、ベルトルト」
ベルトルト「うん」
ギイイイイ…バタン
アニ「いいってのに」
ベルトルト「いや、でもライナーの言うとおりだよ。アニ、女の子なんだから」
アニ「あいつってお節介だよね」
ベルトルト「アニのこと、心配なんだよ」
アニ「…そう」
ベルトルト「僕も…アニのこと心配してる」
アニ「ふーん」
ベルトルト(アニと二人きりだ。どうしよう。まだ話してても大丈夫かな?アニ、早く帰りたいかな)ドキドキ
アニ「私はあんたらのが心配だけど」
ベルトルト「そう?」
アニ「特にライナー。なんか、最近おかしくない?」
ベルトルト「…たまにね」
アニ「あいつ、どうなってんの?使命のこと忘れたみたいな時あるだろ」
ベルトルト「ライナーは…傷つきそうなとき、戦士である記憶を片隅に追いやって、兵士になりきることで、心が壊れるのを守ってるんだよ」
アニ「…それ、もう壊れてるだろ」
ベルトルト「そうだけど…戦士のライナーもちゃんといるんだよ」
アニ「はあ…。あいつは真っ直ぐだからね…」
ベルトルト「うん。アニは、大丈夫?」
アニ「…さあ?自分じゃもうわからないよ」
ベルトルト「…アニ」
アニ「あんたは?」
ベルトルト「僕は大丈夫だ(君がいるから…)」
アニ「なんで?」
ベルトルト「君…君らがいるから、心の支えになってる。一人ならとっくに僕も壊れてたよ」
アニ「あんた、強いね。私は…そんなに強くない」
ベルトルト「僕らがいるから、大丈夫だよ。アニ」
アニ「暗闇にいると…」
ベルトルト「え?」
アニ「光が、眩しいんだ…。眩しくて、本当は近づいちゃいけないってわかってるのに、もっと近づきたくて」
ベルトルト「それって、僕ら以外の…誰かのこと?」
アニ「………」
ベルトルト「暗闇でも…僕ら、支え合っていけばいい。そんな…外の光なんて…。不毛だよ、アニ」
アニ「…そんなのわかってる。不毛でも…。どうしようもない想いってのもあるんだ。あんたは、無いの?」
ベルトルト「…あるよ」
アニ「ならわかるだろ」
ベルトルト「あるけど…それは…暗闇の中にもある…かもしれない。アニは、無い?」
アニ「…さあね。あったとして、それこそ…不毛だと私は思うけど」
ベルトルト「………」
アニ「…帰ろうか」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(アニも、ライナーほどじゃないけど、同期への情で、心がほだされている。それは、僕も同じだけれど。アニが憧れる外の光が、誰か特定の人を指しているのか、兵士としての生活のことを指しているのかわからないけど。アニは、僕らがたとえ想いあってても…、想いを抱いていても不毛だと)
ベルトルト(きっと、アニに気持ちを打ち明けるとアニは負担に思う…。それに、もしかしたら、他に好きな人がいるかもしれないな…。僕じゃない、誰か…)
アニ「じゃあ、ここでいいよ。ありがと」
ベルトルト「うん…じゃあ」
**********************
テクテク…
ベルトルト(…告白もしてないのに、まるで、鉛を飲んだような。苦しい気持ちだ…。直接振られては、いないけど。なんだか、急に光が消えそうな…)
ベルトルト(苦しい…誰か。誰か…。僕を助けて…)
《サシャ小屋》
ベルトルト(あれ…いつの間にかここに来てしまった…)
ガチャン
ベルトルト(鍵が閉まってる。確か、この石の下に鍵あったな)
ゴソゴソ
ベルトルト「あった…」
ガチャガチャ…ギイイイイ
ベルトルト「サシャ…はいないか」
ベルトルト「椅子…座って…。灯りは…いいか」
ベルトルト(はあ…。一人になれる場所があるって…いいな)
ベルトルト(でも、静かで…。怖い。サシャ、サシャはこないかな)
ベルトルト(サシャ…)スゥッ
******************
ベルトルト(あ、夢だ。僕、寝たのか)
サシャ『ベルトルト…さみしいんですか?』
ベルトルト『うん』
サシャ『かわいそうなベルトルト。ほら、こっちに来てください』
ベルトルト『どこ行くの?』
サシャ『秘密の小屋ですよ』
ベルトルト『ああ…僕ら二人の』
サシャ『そうです。二人の秘密の小屋…さあ、入りましょう…』
ギイイイイイ
サシャ『………』
パサッ…パサッ…
ベルトルト『サシャ…服っ。なんで脱いでるの!?』
サシャ『なんでって、これからセックスするからです!』
ベルトルト『セックス!?』
サシャ『エッチなベルトルトは…アニに振られて…サシャとエッチしたくなったんです』
ベルトルト『ぼ、僕はそんなこと…』
サシャ『いいえ。あなたはアニを好きだといいながら、サシャのことも気になっています。エッチしたいと思ってます』
ベルトルト『思って無い…』
サシャ『じゃあ、なんで今、私裸になってるんでしょうね。私のいやらしい声…また聞きたいんでしょう?オナニーしてるところも見たいんですよね?それに、人のものになるのが…嫌だと思い出している…』
ベルトルト『ううう…それは…。でも、僕は、サシャにそんな…』
サシャ『いつまでもいつまでも。情けないですね。いいですよ、別に。ここは夢ですから、自由です。あなたの中のサシャはあなたが何もしなくても、淫乱にあなたを誘い、飲み込んで、悦ぶんですから。ほら…私が、気持ちよくさせてあげますよ』
ベルトルト(ダメだ…。どうして、僕はこんな…)
********************
次回へ。
いいね、続き待ってる
ベルトルト「ううっ…うううっ…」ヒック…ヒック…
サシャ(うーん、どういうことでしょうか)
サシャ(干し肉の様子見に来たら、ベルトルトが寝てて…泣いてますね。これ、泣き寝入りっていうんでしょうか?いや、違うような気がします。えーと、なんでしょう)
サシャ(起こさないほうがいいかもしれませんが。このまま朝までここにいると、明日の朝、宿舎にいないってなって、まずいですよね)
サシャ「もしもーし、朝…ではないですが、起きましょう。ベルトルト」
ユサユサ
ベルトルト「ん…サシャ…。だめ」
サシャ「何がダメなんですか。ほら…起き…」
ベルトルト「…はぁ…。サシャ…」
サシャ「ん?寝言ですか。私がなんですか?」
ベルトルト「んん…。ううーっ…」
サシャ「うなされてますね。ベルトルト。起きましょう!」
ユサユサ
ベルトルト「…う…ん?…あれ?僕…寝てたのか」パチッ
サシャ「おはようございます」
ベルトルト「うわっ!?サシャ!?」
サシャ「良く寝てましたね」
ベルトルト「な、なんでここに?」
サシャ「干し肉の様子を見に…来たら、ベルトルトが寝てました」
ベルトルト「そうか。いつの間に寝てたんだろう…。ううん…。頭重いな」
サシャ「寝言言ってましたけど、何の夢見てたんですか?」
ベルトルト「夢?夢…(ああ、そういえば夢でサシャが…)」チラッ
サシャ「?」
ベルトルト(うっ…!僕、夢でサシャにあんなことを…!!!)カアァァァァァッ
サシャ「悪い夢ですか?」
ベルトルト「いや、そんなことないけど…考えようによっては悪夢かもね(自分の下劣さを思い知るような夢だ)」
サシャ「それで泣いてたんですね。ベルトルト、寝ながら泣いてました」
ベルトルト「えっ…。あ、本当だ。なんでだろう」ゴシゴシ
サシャ「夢って、どの辺に浮いてるんですかね?」
ベルトルト「浮いてる?」
サシャ「夢を食べることができるなら、夢って、見てる人の頭の中から外に出てると思うんですが、こう、雲みたいに頭の周りをフワフワしてるんでしょうか」
ベルトルト「さあ…。夢を食べるって、どういうこと?」
サシャ「幻獣の世界に…ええと、まだここに置いてましたね。これこれ。えーと、何ページでしたかね」
ペラペラ…
サシャ「あ、これです、バク!」
ベルトルト「バク?」
サシャ「この生き物は、悪い夢を食べてくれるそうです。夢が食べ物なら、私も食べてみたいと思いまして」
ベルトルト「食いしん坊だな、サシャは」
サシャ「ベルトルトが悪夢を見てるなら、食べてあげたいです」
ベルトルト「え…」
サシャ「この辺ですかね、ベルトルトの悪夢は。どれ、パクパク!」
ベルトルト「あはは。サシャがバクだと、悪夢以外も全部食べてしまわれそうだ」
サシャ「ふふふ、こっちですかね、パクパク!」
ベルトルト「ははっ。サシャ…」
サシャ「ん?」
ベルトルト「僕の悪夢、本当に…食べてくれる?」
サシャ「は、はい…。食べれるものなら…」
ベルトルト「………」
サシャ「………」
サシャ(あっ。ベルトルト。あの目です。目の奥で、何か…感情がグツグツと沸き立っているような…。あの目)
ベルトルト「…僕、宿舎に戻るよ。サシャは?」
サシャ「私は…ええと…。干し肉の様子見てから帰ります」
ベルトルト「そうか。じゃあ…またね」
サシャ「はい。また」
ベルトルト「うん」
ギイイイイイ…バタン
サシャ(…ベルトルト、何か思い詰めてたみたいですが、大丈夫でしょうか…)
サシャ(それに…ベルトルトにあの目で見られると、私…)
クチュ…
サシャ(やっぱり…濡れてますね。なんででしょう。私、格闘訓練のあの日から、ベルトルトのこと考えると…)
クチュ…クチュ…
サシャ「はぁ…んっ…」
サシャ(ダメです、まだ、ベルトルト、近くにいるかもしれません。一旦やめましょう。確認に外出ましょうか)
ギイイイイイ…
サシャ(…いませんか?ちょっとグルリと小屋を回って…)
スタスタ
サシャ(よし、いませんね。…前に下着越しに触ってから、なんとなく恐くてしてませんでしたが。今日は…なんだか…ムズムズして…。ベルトルトに会ったからでしょうか。ベルトルトがあんな目で見るから…)
ギイイイイ…バタン
サシャ「ベルトルトが座ってた椅子…」
ギッ
サシャ(まだ温かいですね。ベルトルト、ここに座って、こうやって机に突っ伏して、私の夢みてたんでしょうか。どんな夢を?)
クチュ…
サシャ「んっ…」
サシャ(ベルトルト…)
クチュ…クチュ…
サシャ「あっ…はぅ…」
サシャ(私って…スケベです)
クチュクチュ…
サシャ(自慰しながら、この指が、ベルトルトだったらって…考えて…)
クチュ…クチュ…
サシャ「ああっ…。や…、ベルトルト…あっ…」
サシャ(こんなの、ベルトルトに知られたら、軽蔑されるでしょうか。こんな、いやらしい子、嫌いですよね…きっと)
サシャ「んぅ…。あんっ…。はぁ…はぁ…」
*******************
《男子寮》
ライナー「ぐおおおおー」
ベルトルト(ライナー、良く寝てるな。いびきうるさいよ。鼻つまんでやろうっと)
キュッ
ライナー「……んがっ」
ベルトルト「ふふっ…」
ライナー「むぐぅ!」
ゴロン
ベルトルト(おっと、寝がえりで脱出したか)
ライナー「ぐおおおおおおおお」
ベルトルト「さて、僕も寝るか…」
ゴソゴソ…
ベルトルト(僕、あのまま居たら、サシャに何かしてしまってたかもしれないな…)
ベルトルト(夢でサシャとセックスして、起きたら、目の前にサシャがいて。それに、僕の悪夢を食べてくれるなんて…可愛いこと言うし。サシャって、暗闇の中に差し込む光みたいで…明るくて、暖かくて。アニは、僕にとって近しい人間だけど、壊れそうで、抱き締めるにはとても遠い…)
ベルトルト(サシャは…本当は、遠いところの人間だけど…。僕が手を伸ばせば…)
ベルトルト(いや、僕はまた、サシャの懐っこさに思い違いをしてる。サシャは懐いてくれてるとは思うけど。それはコニーたちと同じことで。勘違いしちゃいけないんだ。彼女が…僕を救ってくれるかもしれないなんて思い…抱いちゃいけない)
ベルトルト(でも…それでも僕は。この地下迷宮から、キスで、僕を人間にしてくれる誰かを…きっと探してる…。ライナーも…アニも…きっと)
ベルトルト(…駄目だ。寝れそうにない。ちょっと、外にでるか。星、見てこよう)
*****************
《サシャ小屋》
ベルトルト(結局またここにきてしまった。サシャ、まだいるかな?)
ベルトルト(隙間から、少し灯り漏れてるな。サシャ…)
サシャ「………」
ベルトルト「!!」
サシャ「んっ…。あぅ…」
ベルトルト(あっ!声…。サシャ、オナニーしてるんだ。そっか、僕が帰ったから…こんな時間にまた来るなんて思わないよね)
ベルトルト(…帰ろうか…?でも…)
サシャ「うぅん…、あっ…」
ベルトルト(…見たい。サシャの…どうやってるのか、どうなってるのか…。扉、押したら鳴るかな?ちょっとだけ隙間作って…)
ギッ…
サシャ「んっ…、んっ…」
ベルトルト(あ、椅子に座ってる。背中こっちに向けてるな…こっちには気づいてない)
サシャ「ふぅ…ああっ…」
ベルトルト(手、今、下着の上からいじってるのかな?それとも脱いでる?でも、動いてるから。触ってるんだ…)
サシャ「んぅ…はぁっ…ベル…」
ベルトルト(んっ?)
サシャ「…ベルトル…トぉ…。あぅ…んんっ…」
ベルトルト「!?」
サシャ「ベルトルト…。ふぅ…ふぅ…」
ベルトルト(えっ!?ぼ、僕…?僕の名前…だよね?今…)
サシャ「あっ…う、んっ…」
ベルトルト(サシャ…、僕のこと考えながら…オナニーしてる?嘘だろ…。まさか…)ドキドキ
ベルトルト(…サシャ)
********************
サシャ「はぅ…んっ…」
サシャ(んん、ダメです。また…おしっこでそうな。やっぱりこれ以上は駄目ですね。コワイです。でも…気持ちよかったから…今日もこれでやめておきましょう)
ガタッ
サシャ(下着、替え持ってきてませんでした。冷たいですけど。しょうがないですね。えーっと、紙がこの辺にあったので、宿舎までそれ挟んで帰って、お風呂場ででも替えましょうか)
サシャ(ちょっと股、拭いておきましょうかね。紙を濡らしてきましょうか)
ギイイイイイ
ベルトルト「………」
サシャ「ぎゃっ!?」
ベルトルト「サシャ」
サシャ「べ、ベルトルト!?な、なんでここに!?宿舎に帰ったのでは!?」
ベルトルト「いや、帰ったんだけど、寝れなくて。星でも見ようかなと思って散歩してたら」
サシャ「…ど、どのくらいそこにいたんですか?」
ベルトルト「ん?さっき付いたばっかりだよ。ノックしようかなと思ったら、サシャが出てきた」
サシャ「そ、そうですか(あ、じゃあ、自慰してたのは気づかれてないですね。…ですよね!?)」
ベルトルト「帰るなら、一緒に帰ろうよ」
サシャ「あ、いや…。私もう少し用事が…」
ベルトルト「じゃあ、待ってるよ」
サシャ「え。いえ…。先に帰ってくだ…」
ベルトルト「待ってちゃダメかな?」
サシャ「…駄目じゃないですけど(弱りましたね。どうしましょう。うう、しょうがありません。もうこのまま帰りましょう。濡れて気持ち悪いですけど…)」
サシャ「では、か、帰りましょうか」
ベルトルト「うん。用事はいいの?」
サシャ「大した用事じゃないので。大丈夫です」
スタスタ
梟「ほーほー」
サシャ「おっ、梟ですよ。ベルトルト」
ベルトルト「本当だ。夜って感じだね」
サシャ「夜って感じです」
ベルトルト「サシャ、寒くない?」
サシャ「寒くないですよ。ベルトルトは大丈夫ですか?」
ベルトルト「うん。寒くないよ」
サシャ「星もいっぱい出てますね」
ベルトルト「うん、綺麗だね」
サシャ「美味しそうです。ベルトルト、背が高いんですから、手を伸ばしたら届くんじゃないですか?取ってください」
ベルトルト「ええっ?届かないよ」
サシャ「ふふふ、さすがのベルトルトでも、あそこまでは届きませんか」
ベルトルト「うん。星は取れないけど。…砂糖菓子くらいなら買ってあげられるよ?」
サシャ「えっ、本当ですか!?」
ベルトルト「うん。今度一緒に買いに行く?」
サシャ「行きます!行きます!でも、いいんですか!?」
ベルトルト「いいよ。サシャは僕の悪夢を食べてくれるって言うし。そのお礼に。…僕、あの時…すごく、嬉しかった」
サシャ「そ、そうですか。そうなると、ちゃんと夢を食べないといけませんね」
ベルトルト「………」
サシャ「………」
ベルトルト「サシャさ…」
サシャ「はい?」
ベルトルト「僕に触られるの…嫌?」
サシャ「え?」
ベルトルト「ごめん…変なこと聞いて。あの、サシャは。結構僕のこと気にしてくれてるっていうか。懐いてくれてるのかなって…思うんだけど」
サシャ「そうですね。懐いているっていうんですかね」
ベルトルト「ユミルがさ、サシャのこと犬みたいって言ってて。ユミルからしたら僕も犬みたいなもんらしいんだけど…。あ、これは関係ないことだけど。まあ、サシャが犬っぽいってのは僕もわかるんだ」
サシャ「どういうことですか。ユミルそんな風に思ってたんですね。ベルトルトまで。グルルルル…」
ベルトルト「怒らないでよ。悪い意味じゃないんだ。その、懐き方が可愛いって意味で、たぶん。ユミルもそういう意味で言ってると思う」
サシャ「そうですか?」
ベルトルト「うん。それで…それでね。あの。サシャは、僕が来ないとさみしがったり、一緒に居てほしいみたいに言ってたけど…。それは、結構…嬉しかったんだけどね」
サシャ「はい」
ベルトルト「僕が、前に背中さすっただろ?」
サシャ「ああ…」
ベルトルト「サシャ、嫌そうだったよね」
サシャ(あれは…ビリッてしたので…)
ベルトルト「でも、コニーには何も言わなかった…。コニーも君の背中、同じようにさすってただろ」
サシャ「そうですね。そういえば」
ベルトルト「なんで、コニーはいいの?そりゃ…一番仲がいいからだろうけど…。僕が触るのは駄目で、コニーは構わないのは…なんで?」
サシャ「なんでって…それは…その」
ベルトルト「…うん」
サシャ「ええと…ええっとですね…(なんて答えればいいんでしょう?ベルトルトに触られると、感じてしまうなんて、変態だと思われるかもしれません…。嫌われるかも…)」
サシャ「それは…」ウルッ
ベルトルト「えっ!?な、泣いてるの!?」
サシャ「えっ!?いえ、泣いてないです。あれ?いやいや…これは」
ベルトルト「ごめん…。変なこと聞いて…。僕、ひどいやつだ」
サシャ「そんなことないです。ごめんなさい。別にベルトルトのせいで涙が出たんじゃありませんから…」
ベルトルト「なんでってのはもう、聞かないよ。ごめん」
サシャ「いえ…」
ベルトルト「ごめんね…」
スタスタ
サシャ(ああ、なんだかベルトルトの背中がしょんぼりしてます。別にベルトルトに触られるの、嫌じゃないんです)
サシャ(ベルトルトの指…握ってみましょうか)
サシャ「………」
ソーッ
サシャ(うう、ドキドキしますね。握って、嫌じゃないですよってこと、伝えられたらいいんですが。振りほどかれたら、どうしましょう)
サシャ(でも、ここは私が勇気を出さなくては!よし!握りますよ!小指を…ベルトルトの小指を握ります!)
ギュッ
ベルトルト「え?」
サシャ「……ベルトルトの指、小指なのに…大きいですね。あは…」ドキドキ
サシャ(ああああああ!!!恥ずかしい!ううう、心臓が、心臓が破裂しそうです!たぶん、ドキドキしてるの、指から伝わってしまってるかもしれません)
ベルトルト「…指、握られてたら、こけたりしたら折れちゃうな…」
サシャ「…あ、そ、そうですね…。ご、ごめんなさ…」
ベルトルト「………」
ギュッ
サシャ(えっ、えっ?私の手、握りこみましたね???)
ベルトルト「折られたら困るから。これなら大丈夫」
サシャ「あ、はい…」ドキドキ
ベルトルト「う、うん」ドキドキ
ベルトルト(サシャ、僕のために、指、握ってくれたんだ。こんなに手、熱くして。暗いからわからないけど、顔も赤くなってるのかな?俯いちゃったけど。こんなことされると、本当、可愛いよ…)ドキドキ
ベルトルト(僕の名前呼びながら。オナニーしたり、可愛い、サシャ…)
ベルトルト「………」
ツツッ…
サシャ「!?」ビクッ
サシャ(わっ!今、ベルトルトが、握ってる私の手、指で撫でました。ううっ…また。ゾワッてしましたよ)
ベルトルト(今、サシャ…手がビクッてなったな。もしかして…。もう一回撫でてみよう)
ツツッ…
サシャ「ひっ!」ゾワワッ
ベルトルト「どうかした?(やっぱりだ。サシャ、僕が触ると、体がビクッてなってる)」
サシャ「あ、あの。いえ…ベルトルトの指が、動くとちょっと…」
ベルトルト「…か、感じる?」
サシャ「へっ!?」
ベルトルト「あ、その…。なんか、そうなのかなって。思い返したら、背中さすった時も。ビクッてしてた気がして…」
サシャ「…わ、私…。変ですよね」
ベルトルト「変じゃないよ」
サシャ「でも、恥ずかしいです。べ、ベルトルトに触られると、そ、そんなになるの。変態みたいで…」
ベルトルト「そんなことないよ。か、可愛い…と思う」
サシャ「コニーに触られても、何も感じないのに、ベルトルトだと。ビクッてしますし…その…それに…。やっぱり、私変態なんです」
ベルトルト「ビクッてなるし?…それに、な、何?」
サシャ「…ぬ」
ベルトルト「ぬ?」
サシャ「ぬれ…」
ベルトルト「濡れ…ちゃう?」
サシャ「………」
ベルトルト「さっき、散歩で、小屋にきてさ。ノックするとこだったって言っただろ?」
サシャ「はい」
ベルトルト「…ほ、本当は。もうちょっと前からいたんだ」
サシャ「えっ!!!」
ベルトルト「ご、ごめん…。その、サシャが…」
サシャ(まさか!まさかまさかっ!!)
ベルトルト「この手で、してるの、見た…」
ギュッ
サシャ「わああああああ!!!!なん、なんですか!!のぞ、覗いてたってことですか!?ちょ、手!手、離してくださいよ!嫌です!もう!恥ずかしいいいい!!!わああああ!!」ジタバタ
ベルトルト「ご、ごめんって!それに、君がオナニーしてるのなんて、僕が教えたんだし、今更恥ずかしがるようなことでもないよ。僕、それで君を軽蔑したりなんてしないから。大丈夫だよ」
サシャ「恥ずかしい…恥ずかしくて死んでしまいます…うううっ…」シクシク
ベルトルト「いや…その、可愛かったよ。声とか…」
サシャ「やめてくださいよ!覗きなんて…!見られてたなんて!ああああああ!!」
ベルトルト「大丈夫だって。落ち着いて。まあ。ビックリはしたけど」
サシャ「ぐすん…。忘れてください」
ベルトルト「うーん…忘れるのは難しいよ」
サシャ「ううう…」
ベルトルト「…あの時、僕のこと考えてたの?」
サシャ「!!」
ベルトルト「僕の名前…よ、呼んでたよね?」
サシャ「…うううっ…。また、そういうこと聞く…。黙っててくれればいいのに、意地悪です…」ウルウルッ
ベルトルト「あっ。泣かないで。あの、意地悪じゃなくて、その…すごく嬉しくて…。サシャが、僕のこと、そういう風に想っててくれるの、嬉しいんだ。それに、その…」
サシャ「………」
サシャ(あ。ベルトルト…。また目がギラギラしてます…)
ベルトルト「その…僕も、触りたいって思った…」
ギュッ
ベルトルト「サ、サシャが、この手で…触ってたとこ…。僕も」ジリッ
サシャ「あの…怖いですよ、目が…」ジリッ
ベルトルト(サシャ…。ごめん、僕。君に触れたい…)
サシャ(ああ、ベルトルトが私のほうに迫ってきます。どうしましょう、どうしましょう…)
ドンッ
サシャ(うっ!木!追いつめられました。こ、怖いです…!)
ベルトルト「サシャ、まだ…イッたことないんだよね?」
サシャ「ど、どこにでしょう?」
ベルトルト「一番気持ちいいとこ…」
サシャ「ええと、ええと…あの…」
ベルトルト「…あれから、何回オナニーしたの?」
ツツッ…
サシャ「ひっ!」
サシャ(べべべべ、ベルトルトの手が!す、スカートの中に!!わわわわわ!!!)
ベルトルト「太もも、濡れてるね?」
サシャ(だって!ベルトルトが来たから!処理できなかったんですよ!!)
ベルトルト「…下着も、ぐっしょりしてる」
クチュ…
サシャ「わっ!ベルトルト!!ちょっと!そんな!」ビクッ
サシャ(ひえええええ!!さ、触られてる!ベルトルトに!…下着の上から!?ああ、一体、何が起こってるんですか!?ど、どうしたらいいかわかりません!)
ベルトルト(…サシャ、きっと…僕にこうされるの、想像してオナニーしてたんだよな?可愛い…)
クチュ…クチュ…
サシャ「やっ…。ダメです…。ううっ…んっ…」ゾクゾクッ
ベルトルト(すごい、下着ビチョビチョだ。ここ…、あ、穴があるとこかな。ここから、こんなに粘液出てきて、サシャの下着濡らしてるんだ)
サシャ「はぁ…。ダメ…んんっ…」
ベルトルト「サシャ、オナニーで、…どこ気持ちいいの?」
サシャ「えっ…、そ、そんなのわかりませ…うっ…」
ベルトルト(アルミンの本に、おしっこするとこの上にあるとこ…クリトリスが女の子はいいって書いてたっけ。もっと上かな…)
ツツツ…
サシャ「んっ…!(ううっ、そんな撫でられたら…)」ビクッ
ベルトルト(ええと…えっと…。ツンって突起になってるとこ…どこだろ…)
クニ…
サシャ「ふぁっ!ああっ…!やだ!」ビクビクッ
べルトルト(あ、ここか)
クニクニ…
サシャ「うっ…や、ん…痛っ…」
ベルトルト「えっ、痛い?」
サシャ「痛いです!それに…こ、怖い…。ベルトルト怖いです。ううっ…」
ベルトルト「ご、ごめん。でも…僕、サシャのこと気持ちよくしてあげたいんだ」
サシャ「こ、こんな…無理やりするなんて…。い、嫌です」
ベルトルト「…!!…そ、そうだね。ごめん…。や、やめるよ」
サシャ「うううっ…」
ベルトルト「ごめん。ごめんね。サシャ…」
サシャ「うっ…うっ…」
ベルトルト「ごめん…」
ベルトルト(やってしまった…。僕、サシャに嫌われた…。泣かしてしまったし。どうしよう…)
クニ…
サシャ「ふぁっ!ああっ…!やだ!」ビクビクッ
べルトルト(あ、ここか)
クニクニ…
サシャ「うっ…や、ん…痛っ…」
ベルトルト「えっ、痛い?」
サシャ「痛いです!それに…こ、怖い…。ベルトルト怖いです。ううっ…」
ベルトルト「ご、ごめん。でも…僕、サシャのこと気持ちよくしてあげたいんだ」
サシャ「こ、こんな…無理やりするなんて…。い、嫌です」
ベルトルト「…!!…そ、そうだね。ごめん…。や、やめるよ」
サシャ「うううっ…」
ベルトルト「ごめん。ごめんね。サシャ…」
サシャ「うっ…うっ…」
ベルトルト「ごめん…」
ベルトルト(やってしまった…。僕、サシャに嫌われた…。泣かしてしまったし。どうしよう…)
サシャ「…くすん」
ベルトルト「ごめんね。もう、二度としない。サシャの嫌がること、しないよ」
サシャ「…はい」
ベルトルト「言い訳になるけど…サシャのオナニー見て。サシャが…可愛くて、君に触りたくて、どうしても我慢できなかった。でも、そんなの…ケダモノなだけだよね」
サシャ「………」
ベルトルト「小屋も、もう行かないようにするよ…」
サシャ「え…」
ベルトルト「もう、僕の顔なんてみたくないだろ…」
サシャ「そ、そこまでは言ってませんけど」
ベルトルト「でも、僕…君を泣かせてしまった。傷つけて、嫌われてもしょうがないことした…」
サシャ「それは…その。急にだったので、わ、私…別にベルトルトに触られるのは…嫌じゃなくって…」
ベルトルト「え?」
サシャ「ええっと…ですから、こんな場所で、心の準備も出来てないのに…。いつもとベルトルトの態度が違ってて、それが、怖くって…」
サシャ「怖いけど…ベルトルトが、いつもと違う目で…私のこと見るのは…。嫌いじゃないんです」
サシャ「…私って、やっぱり変態ですね」
ベルトルト「だったら、僕も変態だよ…」
サシャ「あの…や、優しくしてくれるなら、ベルトルトに気持ちよく、してほしいです」
ベルトルト「えっ!!!」
サシャ「ベルトルトが嫌じゃなければ…」
ベルトルト「嫌なわけ無いよ。えっ、というか、本当に?僕に、き、気持ちよくしてほしい?」
サシャ「そう言ってるじゃないですか。何度も言わせないでください」
ベルトルト「う、うん。ごめん。そっか…。な、なんか夢見てるみたいだ。頭ボーっとしてるし…」
サシャ「私もです」
ベルトルト「嬉しいよ、サシャ…」
サシャ「はい。…とりあえず、今日は帰りましょうか」
ベルトルト「うん。僕、サシャがしたくなるまで何もしないよ。手、繋いで、帰ろう」
サシャ「は、はい…」
ギュッ
ベルトルト「…何もしないようにがんばるよ」
サシャ「ん?なんですか?我慢してくださいよ。それは」
ベルトルト「するけど…。あんまり待たされるとまた襲っちゃうかも…」
サシャ「そ、そんなに…待たせませんよ。私だって…ま、待てま…せんし…きっと」
ベルトルト「サシャ、エッチだなぁ…」
サシャ「ベルトルトもエッチです」
ベルトルト「うん。エッチだよ」
サシャ「あっ、開き直りましたね」
ベルトルト「サシャも開き直っていいよ?」
サシャ「そ、そんなの!な、なんで私まで!もう!ベルトルト!」
ベルトルト「ははは。サシャ、砂糖菓子、いつ買いに行く?」
サシャ「じゃあ、今度の休みに行きましょうか。いっぱい買って貰うんですから!」
ベルトルト「ええっ~。僕のお財布すっからかんになっちゃうな」
サシャ「ふふふ!楽しみです!」
ベルトルト「うん、僕も楽しみだよ」
**********************
一部二重投稿になってるな。すまん。次回へ
いいね
ベルサシャって、なんか不思議な感じしていいよね
2人ともかわいい!!
続きも期待してる。
着々と進展してるな
エロいのに初々しい
期待してます
このベルサシャは大好きだ… 早く続きをみたいよ
**********************
《男子寮》
ベルトルト(だいぶ遅くなったな。今日はあんまり寝る時間ないかも)
ゴソゴソ
ベルトルト(はぁ…。なんだか、まだボーっとしてるよ。僕、よくあんな大胆なことできたな…)
ベルトルト(サシャが、僕のこと考えながら一人でしてたのが、嬉しくて。指握ってきたのも可愛くて…。考えるより、先に体が動いてしまった。サシャにひどいことしたのに…あんなことされて、怖かっただろうに、許してくれた。それだけじゃなくて、僕に気持ちよくしてほしいなんて…)
ベルトルト(サシャの…あったかかったし…柔らかかった。ぬ、濡れてたし。あんなに…いっぱい)
ベルトルト(うっ…。さっき便所で抜いてきたのに、だめだ。思い出すと刺激が強すぎる)
ベルトルト(なんか…信じられない。もしかして、これ…夢なのかも。夢の中では自由だもんな。僕は…自由だ。ううん、眠い…)
ベルトルト「ぐぅー…」
*******************
ベルトルト(あ、また夢か…)
サシャ『ベルトルト!』
ベルトルト『サシャ』
サシャ『上、上見てくださいよ』
ベルトルト『上?』
サシャ『星がいっぱいです!』
ベルトルト『そうだね。あ、僕、取ってあげるよ。僕なら、手を伸ばしたらきっと掴める。…よっと』
パシッ
ベルトルト『ほら、取れたよ』
サシャ『おおっ!凄いですね』
ベルトルト『手、出して。この星は、サシャにあげる』
サシャ『わぁ…。ありがとうございます!食べてもいいですか?』
ベルトルト『うん、いいよ』
サシャ『むふふふ!ムグムグ!甘くておいしいです!!』
ベルトルト『そっか。もっと食べる?取ってあげるね』
サシャ『あんまり取ると、真っ暗になっちゃいますよ』
ベルトルト『ん?そうだね。だけど…サシャがピカピカ光ってるから、大丈夫』
サシャ『ややっ!本当ですね!私、光ってます!星を食べたからですかね。ベルトルトも食べてみてくださいよ』
ベルトルト『僕は、星、食べれないんだ』
サシャ『なんでですか?』
ベルトルト『死んじゃうから』
サシャ『じゃあ、食べない方がいいですね。代わりに私が食べましょう!』
ベルトルト『うん』
サシャ『モグモグ…』
ベルトルト『サシャ、光ってるからかな?なんだか近くにいると暖かい』
サシャ『ふふ、そうですか?』
ベルトルト『うん。なんだか、今まで僕はとっても冷たいところにいたような気がするんだ。そこにも小さな光はあったけど。消えてしまった』
サシャ『それは、見ないようにしているだけじゃないですか?あんまりに淡すぎて。溜息ついたら消えてしまいそうで』
ベルトルト『そうなのかな?でも、こんなに眩しくて暖かい君が近くにいるんだ。もう、それだけでかまわないような気がするんだ』
ギュッ
ベルトルト『暖かい…サシャ、暖かいよ』
サシャ『私も、暖かいですよ。ほら、抱き合ってると、私の光がベルトルトにくっついて、ベルトルトも光ってます』
ベルトルト『あ、本当だ。でも、外側だけだね。ずーっとくっついてたら、内側まで光るかなぁ…』
サシャ『どうですかねぇ?そしたら、ベルトルトも星、食べれるようになるかもしれませんね』
ベルトルト『うん、だったらいいな』
ベルトルト(ああ…暖かい…)
*******************
ベルトルト「…うふふ…」
ゴロン
バシッ
ライナー「あだっ!」
ベルトルト「…むふふ…」
ライナー(なんだ、ベルトルトが寝がえり打ったのか。手足が人より長いんだから振り回さないでくれ…)
ライナー(布団から飛び出てるし。ったく…直してやるか)
グイグイ
ベルトルト「…ん?…ライナー?」
ライナー「お、悪い。起こしたか。お前、布団吹っ飛ばしてるから直してたんだが。まだ早いから寝てろ」
ベルトルト「ああ、ごめん。ありがとう。…じゃあ、もうちょっと寝る」
ベルトルト(なんだか…サシャが出てきて、楽しい夢を見てたから)
ベルトルト(サシャ…本当に僕の悪夢、食べてくれたのかも。うん、サシャなら食べれそうだ…)
*******************
《翌朝・食堂》
ベルトルト「サシャ、おはよう」
サシャ「おはようございます」
ベルトルト「一緒に食べようよ。席、ライナーが取ってくれてるから」
サシャ「構いませんよ」
コニー「サシャ、席空いてたか?」
サシャ「ベルトルトとライナーが席、取ってくれてるので、お邪魔しましょう」
コニー「おお」
スタスタ
ライナー「よお、サシャ。コニー」
サシャ「お邪魔しますね」
コニー「よっ。邪魔するぜ」
ベルトルト(あっ…サシャ、コニーの隣に座っちゃったな。まあ、向かいにいるからいいか)
ユミル「お。ここ向かいで座れるな。おい、クリスタ。こっち」
ベルトルト(わっ、ユミルだ。僕の隣か…)
ユミル「よっと。ん?ベルトルさんか。ちょっと詰めてくれ」
ベルトルト「うん…」
クリスタ「サシャ、隣ごめんね」
サシャ「いいえ。どうぞどうぞ」
ライナー(うん!?クリスタがサシャの隣か!…サシャと代わりたいな…)
サシャ「ユミル、今日はパンくれないんですか?」
ユミル「んなタダで餌毎回毎回やるかよ。欲しけりゃ働け」
サシャ「残念です」
ユミル「それか、向かいのでっかいのにあなたのパンが欲しいですって、おねだりしてみるんだな」
サシャ「えっ?」
ベルトルト「な、なんだよ。おねだりって。ユミル、変な言い方しないでくれ」
ユミル「なんだ?変な言い方って?」
ベルトルト「そ、それは…。なんか…その…」ボソボソ
ユミル「何考えてんだ。ベルトルさん、やーらし」
ベルトルト「や、やらしくないっ…。そんなんじゃないっ…違うからっ!ユ、ユミルちょっと来て!」
ユミル「な、なんだよ…」
ベルトルト「いいから…」
グイグイ
クリスタ「どうしたんだろ?」
ライナー(今だ!ユミルの席まで移動して、クリスタの向かいに座るぞ!)ススススス・・・
サシャ「………」
コニー「ユミルって女のくせに下ネタ好きだよなー。ん?おい、サシャ。ボーっとしてどうしたんだよ」
サシャ「え?いえ、さーて、パン食べましょう!パン!」
サシャ(…ベルトルトとユミル…。どこ行ったんでしょう?…仲良さそうでした)モヤモヤ
サシャ「はぁ…(なんか気になって、パンがうまく飲み込めません)」
**********************
《食堂・裏》
ベルトルト「変なこと、サシャの前で言わないでくれ…」
ユミル「悪かった悪かった。わざわざこんなとこまで連れ出してきてお説教か?」
ベルトルト「お説教とかじゃないけど…サシャと僕をからかうようなこと言わないで欲しい」
ユミル「なんだ?そんな繊細な関係になってんのか?」
ベルトルト「繊細っていうか。まあ…その…。サシャはどうかわからないけど。僕はからかわれると真に受けてしまう」
ユミル「サシャへのスケベ心が露呈したら困るってか」
ベルトルト「そういう言い方、本当やめてよ。サシャのこと、変に意識して、…ギクシャクしたくないんだ。だから、周りからからかわれると…やっぱり、一緒に居たりしにくくなるし…サシャも恥ずかしいと思うし」
ユミル「そんなの気にしなくていいだろ。情けないこと言ってないで、堂々としてりゃいいじゃねぇか」
ベルトルト「…僕はそういうのできないんだ」
ユミル「そうかそうか。まあ、ベルトルさんはよくやってくれてるからな。わかったよ。からかって悪かったな」
ベルトルト「うん、わかってくれたならいいよ。ありがとう」
ユミル「で?サシャとはどこまで行ったんだ?」
ベルトルト「ど、どこって…なんで君にそんなことまで報告しないといけないんだ?」
ユミル「サシャが嫌がることしてないか確認するだけだよ。…もうやったのか?」
ベルトルト「ややや、やってないよ!全然、そんな、そんなとこまで、まだ…。全然…。手…つないだだけ」
ベルトルト(本当は…嫌がることしちゃったけど。ユミルに話す必要はないもんな)
ユミル「そうか。うんうん、ほのぼのしてていいじゃねぇか。まあ…昨日の夜、帰ってきたサシャが泣き顔だったことについては…」
ベルトルト「………!」ドキッ
ユミル「詮索しないでおいてやるよ。あんたが関わってるかもわかんないし…。クリスタも寝てて気づかなかったし、朝にはサシャいつも通りだったからな」
ベルトルト(…怖い。ユミルに全部見られてるんじゃないか?ってくらい鋭いよ。ユミル怖い怖い…)ブルブル
ユミル「ほれ、戻るぞ。長引くとサシャに食われるからな」
ベルトルト「う、うん」ブルブル
******************
《食堂》
ユミル「おい…ライナーさんよ。なんで私の席に座ってんだ」
ライナー「いや、クリスタと話が盛り上がって段々な…。ユミルのメシは、ひとつずらしてあるから…」
ユミル「こ、この野郎…どけっ」
ライナー「うおっ!お、押すな」
ユミル「うるせぇ!ぐっ、このっ。重い…ちくしょうっ」
ライナー「お、おい。ユミル!バカ、お前。そんなにしたら…当たってるぞ!?」ヒソヒソ
ユミル「そうだな。このまま押し付けてても良いけどよ。クリスタの前で、変態になるか、紳士になるか選べよ」ヒソヒソ
ライナー「くっ…。わかった。譲る…」
スッ
ユミル「ふぅ…。スケベ野郎」ジロッ
ライナー「お、お前が勝手にしたんだろ…」
クリスタ「ユミル、ライナー…喧嘩は駄目だよ?」
ユミル「だってよ、クリスタ。この野郎、私の乳を…」
ライナー「ユミル!!おいっ!!」
ベルトルト「あれ?僕の席に…ライナー座ってるの?」
ライナー「お、おお。悪い。ずれるから…」
ベルトルト「うん」
トスッ
ベルトルト(サシャ、さっきのユミルの気にしてないかな?)
サシャ「モグモグ…モグモグ…」
ベルトルト(うん、大丈夫そうだ。良かった…)
ベルトルト「サシャ、今日のスープ、具が大きいね。エレンかな?」
サシャ「…モグモグ」
ベルトルト「サシャ?」
コニー「おい、サシャ。ベルトルトが話しかけてんのに無視すんなよ」
サシャ「え!?」
ベルトルト「スープ。具が大きいよねって」
サシャ「ああ、そうですね。うん。良いスープです!」
コニー「なんでエレンってわかるんだ?」
ベルトルト「具が大きい時はエレンかジャンなんだって。サシャが言ってた。ね?サシャ」
サシャ「…モグモグ」
コニー「おい、サシャ」
サシャ「ん!?ええっ?あ、すいません。そうですね。そうです」
コニー「お前、食うのに集中すんのもいいけどよ。人の話も聞けよ。失礼だろ」
サシャ「別にわざと無視したわけじゃないですよ!」
ベルトルト「ああ、いいよ。いいから」
サシャ「あ、いえ。すいません。コニーも、ごめんなさい」
コニー「ま、これからは気を付けろよな」
サシャ「わ、わかってますよ」
ベルトルト(サシャ、なんかピリピリしてるのかな?何かあったんだろうか?)
サシャ(私ったら、ユミルとベルトルトがどこ行ったのか考えてしまって。コニーに八つ当たりしてしまいました。いけませんね…)
*******************
《サシャ小屋》
ギイイイイイイ
サシャ(今日も一日終わりましたし、お休みまでもう少しですね。なんだか、気分が晴れませんが…)
『幻獣の世界』
サシャ(この本もそろそろ返さないといけません。ベルトルト、今日はここに来るでしょうか?)
ペラ…ペラ…
サシャ(ふふ、キリン…)
ドンドン
ベルトルト「サシャ」
サシャ「!!」
サシャ「はいっ!(ベルトルト!!)」
バタバタ…ギイイイイ!
サシャ「お、おかえりなさい!」
ベルトルト「え?お出迎え?」
サシャ「あ…。えっと、そ、そうです!」
ベルトルト「ははっ。なんか、うちに帰ったみたいなお出迎えだった。おかえりなさいなんて、いつ振りだろう」
サシャ「お、おかしかったですかね」
ベルトルト「ううん。ただいま…なんてね」
サシャ「…は、はい。おかえりなさい…」
ベルトルト「なんか照れくさいね」
サシャ「そうですね。あは…」
ベルトルト「休みのさ、計画立てようと思って。ブラブラしてもいいけど…その…」
サシャ「時間とか、決めておいたほうがいいですね」
ベルトルト「うん…(というか、その日に…もうちょっと先に進めないかななんて…。でも、僕から言っちゃいけないかな…)」
サシャ「では、こちらにどうぞ」
ベルトルト「うん。あ、また幻獣の世界読んでたの?結構気に入ったね?」
サシャ「はい。面白いです」
ベルトルト(あ…。キリンのページが開いてる。僕のことまた、考えてたのかな?う…。顔がにやける)
ベルトルト「気に入ったなら、この本も買いに行こうか?」
サシャ「え?でも、かなり高そうですけど」
ベルトルト「うーん、もっと簡単なのも図書室にあったから、そういうのあれば…。ここに置いておきたいな」
サシャ「そうですね。一緒に読んだ本ですし」
ベルトルト「うん。バクが載ってるのがいいな」
サシャ「あと、キリンが載ってるのがいいです」
ベルトルト「うん。探そう」
サシャ「はい!」
ベルトルト「じゃあ、予定なんだけど。朝に出かけて…お昼を外で食べて…って思ってるんだけど。どう?」
サシャ「いいですよ」
ベルトルト「どこか、行きたいところとか、ある?」
サシャ「美味しいものがあるところですかね」
ベルトルト「あはは。うん、了解」
サシャ「ベルトルトは?どこか行きたいところありますか?」
ベルトルト「サシャと?」
サシャ「そうです」
ベルトルト「…故郷」ボソッ
サシャ「え?」
ベルトトルト「…は、無理だから。そうだなぁ。どこでもいいけど…二人になれるとこ」
サシャ「二人にですか」
ベルトルト「うん」
サシャ「じゃあ、ここ…ですかね?」
ベルトルト「じゃあ。ここね。帰ってきたら、よ、夜…ここで過ごそう?」ドキドキ
サシャ「いいですよ」
ベルトルト(…ん?あれっ?含みを持たせたの気づいてないのかな?あれれ…)
ベルトルト「えっと…夜…だからね」
サシャ「はい。いつも夜ですよね」
ベルトルト「…その…。僕は、ちょ、ちょっと期待してしまってもいいのかな?…というか、するよ?」
サシャ「は?…えっ!?あ、そ、それは!?」
ベルトルト「嫌なら…何もしないけど…」
サシャ「あ、や…嫌じゃない…ですけど…。そ、そうですね。はい…。一応、準備しておきます」
ベルトルト「む、無理してない?」
サシャ「してませんよ!全然!」
ベルトルト「じゃ、じゃあ…そういうことで。うん。た、楽しみだな」
サシャ「…た、楽しみだなんて。スケベです…」
ベルトルト「そうだよ。スケベだよ。もう僕、開き直ったからね。サシャの前でカッコつけても…どうせスケベなんだし、しょうがない。いっぱいスケベなこと、す、するから…」
サシャ「えっ、ええっ!?いや、そんな…」
ベルトルト「…サシャが、嫌だって思ったらやめるから。安心してよ」
サシャ「はい…」ドキドキ
ベルトルト「無理せずに、嫌なことは…言ってね」
サシャ「はい。あの…じゃあ」
ベルトルト「ん?」
サシャ「早速ですが。あの、今日のことなんですけど…」
ベルトルト「うん」
サシャ「食事してる時に、その、ベルトルトの話聞いてなかったじゃないですか、私」
ベルトルト「ああ。別に気にしてないよ?」
サシャ「…ユミルと、どこ行ってたんですか?」
ベルトルト「ユミル?」
サシャ「食事の時、ユミル引っ張って…どこか行ったじゃないですか。ベルトルト」
ベルトルト「ああ、うん」
サシャ「それがなんだか気になって…食事中に頭の中グルグルしてて…。話聞いてなかったんです」
ベルトルト「そうだったんだ。あれは…ユミルが僕らのこと変にからかわないように頼みに行ったんだ」
サシャ「そうですか。じゃあ…別に…」
ベルトルト「うん、ユミルとはなんでも…(無い…ことは無いけど…)」
サシャ「なんでも?」
ベルトルト「…ううん、どうしよう」
サシャ「どうしたんですか?」
ベルトルト(もし、ユミルと僕の間に何かあるって、サシャが気にしたら、かわいそうだよな。でも…メモがばら撒かれても困る…サシャも困る)
ベルトルト(でも…僕がコニーに嫉妬したみたいに、サシャが嫉妬してるとしたら、嘘はつけないな)
ベルトルト「実は、ユミルに、サシャをここに誘った時のメモと、オナニーについて書いたメモを拾われてて」
サシャ「えっ」
ベルトルト「弱み握られて、ユミルの仕事手伝ってる」
サシャ「そんな。わ、私ユミルに話してきます!」
ベルトルト「僕が話すから、いいよ。それに、ユミルも自分のためっていうか、好きな人のためにしてることなんだ。あ、好きな人って僕じゃないからね。だから、僕とユミルの間には、それ以外何もないよ。仕事って言っても別に大したことじゃないし」
サシャ「そうですか」
ベルトルト「ユミルに嫉妬した?」
サシャ「…そうですね」
ベルトルト「なんか嬉しいよ…」
サシャ「…私は、勘違いして恥ずかしいです」
ベルトルト「サシャはユミルの仕事のこと、知らないふりしてね」
サシャ「わかりました。詮索はしません」
ベルトルト「ありがとう」
ベルトルト(ばらしちゃったな。メモ…公開されるとしても、サシャを巻き込まないようにしないと…)
ベルトルト「他には無い?」
サシャ「いえ、ありません。あの、ありがとうございます」
ベルトルト「うん。じゃあ、計画の続き立てようか」
サシャ「そうですね!」
ベルトルト(楽しいな。なんだろう…、わくわくして、ドキドキしてるよ。本当は…こんなこと…ダメって、わかってるのにな…。わかってるのに…)
*********************
次回へ続く
くっ…焦らしのうまい>>1だ
くそういつもありがとう
2人はクソ可愛いが、もうこれぐらいじゃ満足できなくなってる・・・
>>1による焦らしプレイにまんまとハマってるぜ・・・
まだかな
楽しみにしてます
本当は…こんなこと…ダメってわかってるのに…続き待ってます
乙!楽しみに待ってる!
《翌日・食堂裏》
ユミル「なんだ?こんなところに呼び出して。告白か?」
ベルトルト「あのね…。まあ…告白といえば告白だけど」
ユミル「悪いがお断りだ。…ってのは冗談で。なんだ?」
ベルトルト「僕が書いたメモをユミルに拾われて、頼みを聞いているってこと…サシャに話した」
ユミル「他言無用っつったよな。なんで話した」
ベルトルト「サシャが、僕と君の間に秘密事があるんじゃないかと不安になってたから。でも、クリスタのことについては言ってないし、サシャがそのことについて、君を詮索することは無いよ」
ユミル「なるほどな。…今朝、サシャの態度が妙だと思ったんだ…」ジロッ
ベルトルト(や、やっぱりか…)
ユミル「メモ、公開されてもいいってことか」
ベルトルト「それなんだけど。メモ。返してくれないか?」
ユミル「は?」
ベルトルト「メモにはサシャの名前が書いてあるんだ。公開されたらサシャを巻き込まないってことはないだろ。僕はいいけど、僕のせいでサシャがからかわれるのは…我慢ならないよ」
ユミル「ほぉー。なかなかかっこいい理由じゃないか」
ベルトルト「う、うるさいな…。とにかく、メモを返してほしい」
ユミル「ダメだと言ったら?」
ベルトルト「君に利益が無い状態で返してくれるとは思って無いよ。メモ、君が手放しても、僕はクリスタの成績工作手伝っても構わない。思ったより大したことしなくてもうまくやれてるし」
ユミル「あんたが間違いなく手伝うって保証できるのかよ」
ベルトルト「それは…僕を信じてくれとしか言えないけど」
ユミル「信じると思うのか?私が」
ベルトルト「君が、クリスタやサシャを助けてやりたいと思う気持ちが、僕に対して少しでもあれば…信じてくれるんじゃないかな。僕…結構忠犬だったと思うよ?」
ユミル「…まあ、いい子だったよ。あんたは。でも、メモは返せないな」
ベルトルト「なんで…?」
ユミル「あんた脅したそのすぐ後に燃やしたから、もう無い」
ベルトルト「えっ!?じゃあ、メモ、あれからずっと無かったの!?」
ユミル「あんなもん、隠し持ってたら、いつどこで誰に見つかるかもわかんないだろ。いちいち管理しとくのも面倒だし。あんたが頼み聞いてくれた時点で必要なくなったんだよ。…ま、ネタばらしは卒業時って思ってたんだけどな」
ベルトルト「…ぼ、僕は一体なんのために働いてたんだ…」
ユミル「人知れず任務を遂行してたんだ。スパイの工作訓練にはなっただろ?」
ベルトルト「ス、スパイ?だ、誰が…そんなこと」
ユミル「そういう仕事もするかもしんねぇだろ?憲兵団ともなれば…」
ベルトルト「あ、そっか。そういうことか。あはは…。やだな、もう(ユミル、僕のこと感づいたのかと思ったよ。怖いよ…)」ブルブル
ユミル「ま…あんたにゃ向かないか…」ジーッ
ベルトルト(…うう、ばれてるんじゃないか?何もかも…。別に他意は無いんだと思うけど、なんだかユミルの言葉って意味ありげに聞こえるから、必要以上に不安になるよ)
ユミル「ま、クリスタの件は好きにしてくれ。無理強いはしないが、手伝ってくれるっていうならよろしく頼む」
ベルトルト「うん、まあ、クリスタと関わる訓練ではほどほどに手を抜くよ」
ユミル「ありがとよ。あんた立派な忠犬だ。じゃあな、犬トルさん。サシャ泣かすなよ」
ベルトルト「犬トルって…」
ユミル(サシャのために私と交渉しに来た男気を買ってやるよ。敵を作らず、クリスタが上位に入れるならその方がいいしな。それに…)
ベルトルト(でも、メモのこと、解決して。良かった…。良かったぁ…)ウルッ
ユミル(クリスタといい、サシャといい…ああいう内気な臆病者…いじめたくなるけど、なんだか弱いんだよなぁ…。なんでかわかんねぇけど…)
ベルトルト(これで、心置きなく、サシャとデートできるぞ!心置きなく!!)
*******************
《夜・男子寮》
ベルトルト(…心置き、あった…)
ライナー「…なんだよ?さっきから俺の方見て」
ベルトルト「えっ…。いや…」
ベルトルト(ライナー。ライナーに話しておいた方がいいのかな?)
ベルトルト「ライナー…あのさ」
ライナー「ん?」
ベルトルト「僕、明日さ…」
ライナー「おお」
ベルトルト「…その…街に…(サシャとデートに…)」
ライナー「買い物か。荷物持ちか?」
ベルトルト「あ、うん…。いや、そうじゃなくて」
ライナー「なんだよ?」
ベルトルト(…僕ばっかり、浮かれて…デートなんてしていいのかな?ライナーは、戦士になったり兵士になったり、心が壊れているのに…。僕は…)
ライナー「荷物持ちといえば、サシャ。あいつと街に行くと食い物の店回って、食べまくるからよ。大変だよな」
ベルトルト「…え。ライナー、サシャと出かけたことあるの?」
ライナー「お前無いのか?」
ベルトルト「無い…。買い物に行ったの?」
ライナー「サシャの荷物持ちでな」
ベルトルト「何回くらい?」
ライナー「さて、何回だろうな?多すぎてわからん」
ベルトルト「そ、そんなに一緒に出かけてたんだ?」
ライナー「俺はでかいから荷物持ちに丁度いいんだろ。あとはサシャだと、コニーとか、マルコが良く付いて行かされてるな。ジャンも文句言いながら何回か付いて行って…やっぱり文句言ってたな」
ベルトルト「そうだったんだ…。僕もでかいのに、誘われたことない…」
ライナー(お前は…存在感薄いから…)
ベルトルト「ライナー、言いたいことがあるなら口で言ってよ」
ライナー「いや。なんでもない。まあ、ほとんど何人かで出かける。色気もなんもない買い物だ」
ベルトルト「そっか。二人きりじゃないんだ」
ライナー「二人の時もあるけどな」
ベルトルト「そっか…」
ベルトルト(思い返せば、昔、ジャンが芋女が食べ物の店しかいかないし、目の前で食べまくるから胸焼けしたって言ってたっけ。僕、全然サシャに興味無かったからな…)
ベルトルト「女の子と出かけると、楽しい?」
ライナー「ん?荷物持たされるから大変だぞ。でもまあ。男同士とはまた違って、デートみたいで楽しいのは楽しいな」
ベルトルト「僕も、デートしていい?」
ライナー「デートしたいのか?」
ベルトルト「うん。ただ…ライナーがいいよって言ってくれたらだけど。僕一人で浮かれて楽しむの、心苦しいんだ」
ライナー(こいつ…)
ベルトルト「ダメかな?ライナーが嫌なら…僕は…諦めるよ」
ライナー「いいぜ。別に。そんなにデートしたいんなら…」
ベルトルト「本当?ライナー…いいの?」
ライナー「ああ。まさかお前がそんなこと言うとは思わなかったが。…で?いつだ」
ベルトルト「明日…」
ライナー「なにっ!急だな。どこ行くんだ」
ベルトルト「街に行って…お菓子屋さん覗いて、食べ物屋さん回って、お昼食べて…」
ライナー「計画まで立ててるのか。気合が入ってるじゃないか」
ベルトルト「うん」
ライナー「何時に出るんだ?待ち合わせは?」
ベルトルト「10時くらい。訓練所の門のとこで…」
ライナー「そしたら、早く寝ないとな。よし、寝るか」
ベルトルト「うん!デート、してもいいんだね?ライナー」
ライナー「ああ、いいぞ」
ベルトルト(やったぁ!!ライナーは許してくれた!もしかしたら、サシャとデート最初で最後になる可能性もあるし…嬉しい。嬉しいな。いや、最後にはしたくない…。でも、いつか終わるんだ…。僕は勝手で卑怯だけど、少しの時間を、離したくない。どうしても欲しくてたまらないんだ…)
ベルトルト(夢を…見たいんだ…)
ベルトルト「おやすみ、ライナー」
ライナー「ああ。おやすみ」
ベルトルト(楽しみだ。明日。サシャとデートできる…)
****************
《男子寮》
チチチ…
ベルトルト(んー…鳥の声…)
ベルトルト「むにゃ…あっ、朝!」ガバッ
ベルトルト「何時だろう?えっ!もうすぐ10時だ!ライナー!なんで起こしてくれなかったの!?…って、あれ?いないや」
ベルトルト(大体、ライナーに目覚まし頼んでたわけでもないのに、僕は…。開拓地の癖が抜けてないな。もういい加減、こんなことでライナーに甘えるのはよさないと…)
ベルトルト「のんびりしてる暇ないぞ!ええっと、顔洗って…」ドタバタ
《訓練所・門》
サシャ(ちょっと早く来すぎてしまいましたね。なんだか緊張します。芋でも齧って落ち着きましょう)
モグモグ
ライナー「よお。サシャ」
サシャ「ああ、ライナー。おはようございます」
ライナー「おっ、めかしてるな。可愛いじゃないか。デートか?」
サシャ「デートなんですかね!?」
ライナー「俺に聞くなよ。待ち合わせか?」
サシャ「そうです。ライナーは?」
ライナー「俺は…デートだ…」
サシャ「えっ!?誰とですか!?」
ライナー「それは…」
ベルトルト「ごめん!!!遅れた!!」
ダダダダダッ
ライナー「来たか」
サシャ「ベルトルト!」
ベルトルト「ご、ごめん…ハアハア…。待たせちゃった…」
ライナー「いや、起こしてやればよかったな。すまん」
ベルトルト「え?あれ?ライナー?こんなとこで何してるの?」
ライナー「待ち合わせだ」
ベルトルト「ふーん。誰と?」
ライナー「お前とだろ…」
ベルトルト「は?」
ライナー「デートするんだろ」
ベルトルト「…君は何を言っているんだ、ライナー?」
サシャ「どういうことですか?ライナーはベルトルトとデートしたいんですか?」
ライナー「逆だ。昨日ベルトルトがデートしたいっていうから、こうして待ち合わせ場所に来てやったんだ」
ベルトルト「…いや、君としたいとは一言も言ってないだろ」
ライナー「…なにっ?もしかして勘違いか?」
ベルトルト「もしかしなくても勘違いだよ…」
ライナー「お前…俺以外にデート相手がいたのか?」
ベルトルト「うん…失礼だな…。ライナー」
ライナー「すまん。お前いつの間にそんな相手ができたんだ。隅に置けんな。誰だ?」
ベルトルト「えっ…。誰って…」
ライナー「…アニか?」ヒソヒソ
ベルトルト「違うっ。アニの名前、出さないで。そこにサシャがいるのに!」ヒソヒソ
ライナー「おお、そうだな。しかし違うのか。じゃあ誰だ?」
ベルトルト「ライナーの横にいるでしょ」
ライナー「ん?」
サシャ「モグモグ」
芋「ホクホク」
ライナー「芋か…」
ベルトルト「違うっ!芋食ってるほうだよ!」
ライナー「サシャか!」
ベルトルト「そうだよ。皆に言いふらさないでよ。自然に知られるならいいけど、からかわれるから…」
ライナー「そうだったのか。お前も…そんな歳になったんだな…。あれ…涙が」
ベルトルト「君は僕のなんなの」
サシャ「話はまとまりましたか?」
ライナー「ああ。まとまった。ベルトルトのこと、頼むぞ。いいか、あんまり振り回してやるなよ?困らせるんじゃないぞ?メシはほどほどにしておけよ?」
ベルトルト「君はサシャのなんなの!もう!恥ずかしいからやめろ!」
ライナー「わかったわかった。しかしまあ、いつの間にお前らそういう仲になってたんだよ。ベルトルト、お前やるなぁ」
ベルトルト「からかわないでってば!(…ライナー、完全に兵士モードだな。本当に嬉しそうだ…)」
サシャ「ベルトルト、ライナーともデートの約束をしてるだなんて、許せませんね!」
ベルトルト「あのねぇ!ライナーとはしないってば…!」
ライナー「わはは。振られてしまったな!だが、サシャ相手ならしょうがない。今日のサシャには俺も太刀打ちできんな」
サシャ「むふふ。今日の格好、ライナーが可愛いって言ってくれました。ベルトルト、どうですか?」
ベルトルト「えっ…今日の格好?(肩出しのレースのシャツに…。赤いスカートに、黒のベスト…。肩出し!!)」
ベルトルト「か、可愛いよ。すごく、可愛い」
サシャ「そうですか?ありがとうございます!へへへ…!(昨日の夜散々悩んで決めた甲斐がありました!)」
ライナー「やれやれ。俺はお邪魔だな。せっかく早起きしたからその辺走って帰るか」
ベルトルト「あっ、ライナー!」
ライナー「ん?」
ベルトルト「ありがとう、ライナー」
ライナー「ああ。後で話聞かせろよ。じゃあな」
ベルトルト「うん」
サシャ「ライナー、デートする気満々でしたね」
ベルトルト「そうだね。お土産買って帰ってあげよう。…じゃあ、行こうか?」
サシャ「そうですね!」
***************
《街》
サシャ「スンスン…!むっ、あっちから良い匂いがします!」
スタタタタタッ
ベルトルト「ちょっと、勝手にどんどん行かないでよ。それに最初は砂糖菓子買うんだろ」
サシャ「そうでした。品切れになる前に買っておく手筈でしたね」
ベルトルト「うん。そうだよ。お店はこっちだよ。付いてきて」
テクテク
ベルトルト「サシャさ…」
ベルトルト「今日の服なんだけど、可愛いけど、肩出しすぎじゃないかな?いや、すごく可愛くて、僕は…好きなんだけど」
ベルトルト「…あんまり他の奴に見られるの嫌だな。なんて…」
ベルトルト(…う。余計なことだったか?もしかしてめんどくさいって思われたかも…)
ベルトルト(サシャ…。黙ってるな。怒った?)
ベルトルト「あの、サシャ…」
クルッ
ベルトルト「あれ?サシャ?…あ、あれ…?」
キョロキョロ
ベルトルト「いない…。サシャ!?」
ベルトルト(…いなくなってる…!)
ベルトルト「サシャ…!どこ行ったんだ!?」ドキドキ
ベルトルト(迷子…!?)
ベルトルト「サシャ!!」
サシャ「ふぁい」
ベルトルト「うわっ!!」
サシャ「わ、わらひは、ムグムグ、ここにいまふ。…ムグムグ」
ベルトルト「…どこ行ってたの?」
サシャ「ん?ムグムグ……?ろこも行って無いれふよ」
ベルトルト「何か食べてるよね?」
サシャ「…ムグムグ…」フルフル
ベルトルト「じゃあ、口開けてみろ」
サシャ「…ムグムグ…ンぐ…」ゴックン
サシャ「ふう。証拠隠滅完了です。もはや口を開けても何も見つかりませんよ。ふっ…」
ベルトルト「証拠隠滅って自分で言ったらばれたも同然だろ」
サシャ「はっ!」
ベルトルト「勝手にフラフラしないでくれよ。心配するだろ」
サシャ「勝手に体が引き寄せられていくんですよ。私の意思に反して、気づいたら口の中が幸せになっていて、財布の中が不幸になっているんです。これはアルミンも垂涎のミステリーですよ」
ベルトルト「犯人は君の食欲だ。よし。ミステリー看破。サシャ、そんなミステリーじゃまだまだアルミンは涎を垂らさないよ」
サシャ「そんな…!」
ベルトルト「とりあえず、犯人が逃走しないように逮捕するよ」
ギュッ
サシャ「むぅ。手を拘束されてしまいましたか」
ベルトルト「サシャ、菓子店に連行する。付いて来い」
サシャ「イエッサー!」
ベルトルト「それじゃ犯人と憲兵じゃなくなるよ」
サシャ「そうですね。ベルトルトは憲兵ごっことかしてましたか?」
ベルトルト「いや、あんまり…。憲兵ごっこじゃないけど、小さい頃にライナーと戦士ごっこはよくしたかな」
サシャ「戦士ごっこですか」
ベルトルト「うん。木の棒拾ってきて、戦う真似したり…(壁を壊す前は、巨人になって壁を壊す真似したり…)」
サシャ「どっちが強かったんですか?」
ベルトルト「いい勝負だったと思うけど。でも、ライナーが本気になったら怖くってさ。僕が泣いちゃって。そしたらライナーがわざと負けてくれるんだ。…でもわざと負けたのわかるから、僕が悔しくてまた泣くっていうね…」
サシャ「ふふふ。ベルトルト泣き虫だったんですね」
ベルトルト「恥ずかしいな…」
サシャ「ライナーは、ベルトルトのお兄ちゃんみたいな感じですか」
ベルトルト「うん、一応年上だしね。一緒にいて、自然と関係がそうなってたな。別に僕のお兄ちゃんって思ってるわけじゃないけど。今は皆の兄貴って感じだし」
サシャ「ベルトルトも、お兄ちゃんって感じです。色々教えてくれますし、なんでも許してくれて優しいです」
ベルトルト「いや、僕は…、そんなに頼りがいのあるやつじゃないよ。甘えてばかりで…。それに僕が優しいってのは…自分に甘いから人にも甘いってだけで」
サシャ「そんなに甘いですかね?ベルトルトは黙々と辛い訓練も真面目に取り組んでますし、甘えてるようには見えませんけど」
ベルトルト「やらないといけないことやってるだけだよ。川の流れにのって流れるだけ。そこから…自分の意思でなにか変えれるような強さが僕には無い」
サシャ「それって甘えなんですかね?ベルトルトは意識が高いです。私なんてもう座学の勉強なんてしたくない!とかいつも思ってるのに…」
ベルトルト「僕も思ってるよ。立体機動とか、体動かす科目は結構好きだけどね」
サシャ「私もです!」
ベルトルト(僕は、体動かしてる間は、使命の事とか、これからのこととか何も考えなくていいから好きなんだ)
ベルトルト「あ、サシャ。お菓子屋さん。ついたよ」
サシャ「おおっ!良い匂いです!入りましょう!入りましょう!」
グイグイ
ベルトルト「うん」
ギイイイイ…カランカラン
サシャ「う、うわー!お、お菓子です!むふふふふ!!!ええと、これとこれとこれを…!!!」
ガサガサガサ
ベルトルト「サシャ、砂糖菓子…!砂糖菓子買いに来たんだよ!」
サシャ「はっ!そうでしたね!でもちょっと待ってくださいよ。こっちも美味しそうですし、むふふ!!」
ベルトルト「だ、ダメだ…。僕のこと眼中にないぞ…」
ベルトルト(しょうがない。好きにさせておこう。その間に僕は砂糖菓子を買うぞ。どこかな?)キョロキョロ
『星砂糖』
ベルトルト(お…。星みたいな形だ。薄ら色もついてるな。可愛い!…げっ。すごい値段だ)
ベルトルト「こ、こんなに小さいのに、ちょっと加工してるだけでこんなにするのか…。これはとてもたくさんは買えないな。せいぜい数粒…。こっちの普通の砂糖菓子が倍買える」
ベルトルト(けど、こっちの星砂糖…。サシャに食べさせてあげたいな。うん、ちょっと奮発しよう)
ベルトルト「すいません、この星砂糖っていうの…少しください」
店主「はいよ」
ザラザラ…
ベルトルト「あっ、そ、そんなには…。ええと、予算はこのくらいです」
店主「ん?はいはい。可愛い彼女連れてるから、おまけしたげるよ」
ベルトルト「えっ!?彼女…!!」
サシャ「ベルトルト、何買いました?」
ベルトルト「何って、砂糖菓子だよ…って、サシャ、君こそ何買ったんだ?」
サシャ「美味しそうなものを一通り!」
店主「彼女、いっぱい買ってくれたから、彼氏におまけしといたよ」
サシャ「ありがとうございます!」
ベルトルト「そういうことかぁ」
ベルトルト(彼女だって…)ドキドキ
店主「ありがとねー!」
ギイイイイイ…カランカラン
ベルトルト「いきなりサシャは大荷物だな。持ってあげるから貸しなよ」
サシャ「いいですよ。まだ片手分ですし。ベルトルトが持つのはこっちです」
ギュッ
ベルトルト(わぁ。手握ってきた。嬉しい。あと可愛い…)
サシャ「大荷物ですよ」
ベルトルト「うん、サシャは大荷物だな」
サシャ「ん?何か含みがありましたね。どういうことですか」
ベルトルト「どういうことだろうね?」
サシャ「ジロッ」
ベルトルト「お、怖い」
サシャ「ふふふ。次は本屋さんですね」
ベルトルト「うん。幻獣の本あるといいね」
サシャ「そうですね!」
《本屋》
サシャ「わー、見てください、ベルトルト!この絵、本物みたいです。美味しそうですね!」
ベルトルト「本当だ。果物の本だね」
サシャ「ああ~。この本の食べ物が取り出せたらいいのに…!」
ベルトルト「サシャなら本でも食べれそうだな」
サシャ「紙は食べてみましたがあんまり美味しくなかったですね」
ベルトルト「食べたんだ…」
サシャ「昔ですよ?羊が食べてたので食べてみたら、お父さんに怒られました」
ベルトルト「そりゃ怒られるよ。でも、紙食べる小さい頃のサシャが、容易に想像できておかしい。ふふっ」
サシャ「たぶん、幼馴染とかで…小さい頃に一緒に居たら、紙食べる私見てベルトルトは泣き出しますね。間違いないです。お父さんも顔青くしてましたし」
ベルトルト「もしかしてお父さんの本食べたの?」
サシャ「そうだったかもしれません」
ベルトルト「僕、サシャと幼馴染で、現場目撃したら、以降、一緒に本読まないな。きっと」
サシャ「なんでですか。読んでくださいよ」
ベルトルト「サシャと遊ぶんだったら、外で遊んだ方が面白そうだな。木登りとかして。僕、体動かすの得意だから、サシャにも負けなかったと思う」
サシャ「私だって負けませんよ。小さい時に限らず。今だって、ベルトルトに負けませんから」
ベルトルト「いや、僕も自信あるな」
サシャ「じゃあ、後で勝負です!」
ベルトルト「いいよ」
サシャ「ふふっ…。泣き虫ベルトルト時代を思い出させてやりますよ!」
ベルトルト「サシャが負けて泣いたら可愛そうだから、ハンカチ買って帰ろうかな…」
サシャ「ぬぬぬ…」
ベルトルト「ふふふ…」
サシャ「あっ、ベルトルト。この本、キリンが載ってました!」
ベルトルト「本当だね。バクは載ってる?」
サシャ「待ってください。見てみます。えーと、バ…バ…」
ベルトルト「ある?」
サシャ「ありませんね。残念です。でもキリンが載ってるので私はこれでいいですよ」
ベルトルト「バクが載ってるのがいいな」
サシャ「じゃあ、他のも見てみましょう」
ベルトルト「うん」
*****************
ベルトルト「無いね。バクは専門書にしかないのかもね」
サシャ「そうですね。私はキリンが載ってるの2冊見つけてしまいました。よりベルトルトっぽい絵のほうにします」
ベルトルト「どっちも一緒じゃない?」
サシャ「違いますよ。ええーっと、ベルトルトと似てるのは…。あ、動かないでください」チラッ…チラッ…
ベルトルト「うん」
サシャ「うーん。こっちですかね。うん。こっち!」
ベルトルト「こっちか。決め手は?」
サシャ「…毛りょ…、いえ。毛の感じですかね」
ベルトルト「今、言い直したよね?何て言おうとしたの?」
サシャ「いえ。何も!こっちのベルトルトのほうが、キリンっぽくてかっこいいです!」
ベルトルト「いや、逆だろ。それよりねえ…、今毛量ってさ…」
サシャ「私買ってきます!」
ダッ
ベルトルト(あっ!逃げた!)
****************
ベルトルト「あれ?本だけにしてはなんか荷物多いね?」
サシャ「ついでに座学用の筆記用具も買いました」
ベルトルト「そっか。じゃあ、そろそろお昼食べに行こうか」
サシャ「はい!行きましょう!」
ベルトルト(本、バクが載ってなかったのは残念だけど、サシャがキリンで喜んでくれてるからいいか)
ベルトルト「本の袋は僕が持つよ。貸して」
サシャ「ちょっと重いですからいいですよ」
ベルトルト「重いものこそ、僕が持つべきだな。それに両手塞がってると、サシャを持てないし」
サシャ「じゃあ、お言葉に甘えて。ありがとうございます」
ベルトルト「うん。はい。君はこっち」
サシャ「はい」
ギュッ
ベルトルト「お昼は何食べようか」
サシャ「お昼は、露店を巡って食べ歩きです!」
ベルトルト「食べ歩きか。楽しそうだね」
サシャ「勿論楽しいですよ!」
ベルトルト(サシャ、迷子にならないかな。…大丈夫かな)
******************
《露店通り》
サシャ「ハグハグ!ベルトルト!これ、美味しいですね!具を包んでる皮が、揚げてあってぱりぱりです!」
ベルトルト「ハフハフ…。パリパリ…。うん。中に入ってるお芋とチーズも美味しいね。それに結構大きいな」
サシャ「あっ、隣で魚のお団子を焼いてますよ!良い匂い…!たまりません!おじさん、二つ!」
露天商「あいよっ」
サシャ「フーッ!フーッ!ハグッ!…んんー!!おいひい!!ングング…むむっ!?あっちのスープもおいしそうですね!行きましょう!!」
グイグイ
ベルトルト「ま、待ってよ。僕まだ芋の包み揚げ食べてるんだから」
サシャ「大丈夫です。ベルトルトの分も確保していってますから。スープが呼んでいます!先に行ってますからね!」
タタタタタッ
ベルトルト「あっ!サシャ!」
サシャ「スープ!ください!」
ベルトルト「迷子になるよ!」
タタタタタッ
サシャ「おっ、あちらから良い匂いが!魚の丸焼きください!」
タタタッタッ
ベルトルト「待ってって!」
タタタタタッ
サシャ「むっ!?見たこと無い露店が出てますね!食べ物ください!」
タタタタッ
ベルトルト「移動速い!!!サシャ!置いて行かないでよ…!」
サシャ「ぬおおおおお!!」
タタタタタッ
ベルトルト(…サシャ…見えなくなってしまった…)
ベルトルト「…これはデートなんだろうか」
ベルトルト(しょうがない。追いかけても消耗するだけだから、その辺の腰掛にでも座ってたら帰ってくるだろ…。たぶん。犬だし…)
《近くのベンチ》
ベルトルト「ふぅ…。ハグハグ…」
ベルトルト(どこか食堂を探しておけば良かったかな?そしたら向かい合ってゆっくり食事できたかも)
ベルトルト(まあ、これはこれでいつものサシャの買い食い状態が見れて良かったかな)
ベルトルト「…モシャモシャ…んぐ…」
ベルトルト(………)
―20分後―
ベルトルト(…サシャ、僕の事忘れてるんじゃないか?)
ベルトルト「………」
タタタタタタッ
サシャ「はぁっ、はぁっ…!」
ベルトルト(あ、サシャだ。忘れられては無かったんだ。良かった)
サシャ(ベルトルト!ベルトルトを置き忘れました!この辺だったと思うんですけど!?)
キョロキョロ
ベルトルト(僕探してるな。ここにいるんだけど…気づいてないな。気づくまで黙って見てるか)
サシャ「ベルトルト!ベルトルト!?」
ベルトルト(ここだよ~)
サシャ「ベルトルトオオオオオ!!!ごめんなさい!どこですか!?おおおーーーーーーい!!」
ベルトルト(こ、ここだよ…。声でかいな、サシャ…。皆見てるよ。恥ずかしいよ…)
サシャ「ベルトルト!ベル…ベールベルベル!!ベルベルベル!!ピュイイイイイイイイ!!!」
ベルトルト「!?」
サシャ「ベールベルベルベー!!ピュイイイイイイイイイイイ!!」
露天商「嬢ちゃん、犬でも捜してんのかい?どんな犬だ?」
サシャ「えっ!?黒毛で!でっかくて!とにかく大きいですね!でも目はとっても可愛いんです!」
露天商「そんなでかい犬、この辺で見てないな?馬か?暴れ馬か?」
サシャ「性格はおとなしいです!でも馬ではありません!」
ベルトルト「…サシャ」
スタスタ
サシャ「あっ!ベルトルト!」
露天商(…でっかい!)
ベルトルト「僕は動物か(デコピンの刑だ…)」
ピシッ
サシャ「いてっ」
ベルトルト「いっぱい食べれた?」
サシャ「はい。ごめんなさい、置いてけぼりにしてしまって…。でもほら、ベルトルトの分も買ってきましたよ!座って食べましょう!」
ベルトルト「うん。…でも、なんか全部齧ってない?」
サシャ「ん?味見をしておきました」
ベルトルト「君は、先に同じもの食べたんだろ?」
サシャ「でも、私の食べたのとベルトルトの食べるので味が微妙に違うかもしれませんから、念のため!」
ベルトルト「別にいいけどね。あそこに座ろうか。僕ずっとあそこに座ってたのにサシャ気づかなかったね」
サシャ「座ってるとわかりませんよ。ベルトルト探すときは、上の方見まわしてるんですから」
ベルトルト「ああ、なるほど。そういうことか」
ストッ
サシャ「ふー。いっぱい食べました。満足です」
ベルトルト「サシャも満足するんだね。さて、いただきます。…ハグッ」
サシャ「………」
ベルトルト「うん、おいしい!ムグムグ」
サシャ「………じゅるッ」
ベルトルト「サシャ、よだれ」
サシャ「はっ!」
ベルトルト「欲しい?」
サシャ「いえ!」
ベルトルト「本当は?」
サシャ「欲しいです!」
ベルトルト「もっと可愛く」
サシャ「欲しいですぅ!」
ベルトルト「ライナーっぽく」
サシャ「おい、俺も欲しいぜ」
ベルトルト「ユミルっぽく」
サシャ「ベルトルさん、こっちにそれを寄こしな」
ベルトルト「キース教官っぽく」
サシャ「フーバー訓練兵!没収だ!」
ベルトルト「んふふ!!」
サシャ「もう!私で遊ばないでくださいよ!」
ベルトルト「ごめんごめん。はい。半分こ」
サシャ「ありがとうございます!!!」ニコニコ
ベルトルト「美味しいね」
サシャ「はい!」
ベルトルト(なんだか幸せだなぁ…。いいのかな。こんな時間過ごせるなんて、夢のようだ)
****************
ベルトルト「さて、そろそろ、行こうか。どこか見たいお店とかある?」
サシャ「そうですねー。ベルトルトはありますか?」
ベルトルト「うん。雑貨屋さんに行きたいな」
サシャ「何買うんですか?」
ベルトルト「鏡」
サシャ「鏡、持ってないんですか?」
ベルトルト「いや。あの小屋にと思って」
サシャ「そういえば鏡ありませんね。私も半分出すので、一緒に買いましょう」
ベルトルト「いや。いいよ。僕が使いたいだけだから」
サシャ「まあまあ。遠慮しなくていいんですよ」
ベルトルト「でも、サシャのお財布、そろそろ不幸なことになってるんじゃないの?お昼、サシャに奢ってもらったみたいなもんだし」
サシャ「ん?そんなこと…ちょっと待ってくださいよ?確認します」
ゴソゴソ…
サシャ「どれどれ…」
ジーッ
ベルトルト「どう?幸せな財布だった?」
サシャ「……不幸でした」
ベルトルト「無理しなくていいからね。僕が買うから。さ、行こう」
サシャ「はい」
《雑貨屋》
サシャ「色々ありますよ。どれにします?」
ベルトルト「ちょっと大きめのがいいんだ」
サシャ「ベルトルト大きいですからね。お、これは大きいですよ」
ベルトルト「そうだね。でも、丸いのはちょっとな。四角いのがいいんだ」
サシャ「じゃあ、こっちですかね」
ベルトルト「ああ、いいね。うん。これにしよう。帰ったら、壁に掛けるとこ作らないとな」
サシャ「そうですね。あと、本もベルトルトのが増える予定ですから、本棚もあるといいかもしれません」
ベルトルト「今度作ろうか。食器棚に…洋服掛けに…」
サシャ「ベッドもあるといいですね」
ベルトルト「ベッドか、うん。いいね。あそこ狭いから作るにしても…まあ、一つでいいか」
サシャ「そうですね。でもベルトルトが寝れる大きさだと結構大きいですよ」
ベルトルト(うん。…何も考えてないんだろうな…)
ベルトルト「じゃあ、僕これ買ってくるから、待っててね」
サシャ「はい」
**************
ベルトルト「おまたせ」
サシャ「どうします?もう帰りましょうか?それ抱えて歩くの大変ですよ」
ベルトルト「うん。荷物いっぱいになったしね。帰って、森で木のぼり対決しよう」
サシャ「あ!そうですそうです!対決です!」
ベルトルト「うん。行こう。あ。手…つなぎたいけど荷物いっぱいだから難しいな」
サシャ「持っててもいいですよ。こうして、ベルトルトの腕に私が腕を通して…」
ピトッ
サシャ「こうしてくっついてれば、迷子になりません」
ベルトルト(…可愛い)ジーン
サシャ「帰りましょう、ベルトルト」
ベルトルト「ああ、帰ろう」
ベルトルト(このまま、帰り道がずっと続けばいいのにな…。いや、でも早く夜になって欲しい気持ちもあるけれど)
****************
《サシャ小屋》
サシャ「ベルトルト、私が先に入るので、そこで待っててください!」
ベルトルト「うん?」
ギイイイイイ…バタン
ベルトルト「?」
サシャ「ノックしてください」
ベルトルト「うん」
コンコン
サシャ「おかえりなさい!」
ギイイイイ
ベルトルト「ただいま」
サシャ「これがやりたかっただけです!」
ベルトルト「僕もやりたいと思ってた」
サシャ「あ、嘘っぽいですよ」
ベルトルト「あはは、本当だよ、本当。さて、鏡掛けるとこどこにしようかな?」
サシャ「ここの壁は補修してあるので結構しっかりしてますよ」
ベルトルト「釘立てていい?」
サシャ「いいですよ。ベルトルトの小屋でもあるんですから」
ベルトルト「じゃあ、ここにしよ。釘とかある?」
サシャ「その辺になければないですね。また明日でも持ってきましょう」
ベルトルト「そうだね。じゃあ、とりあえずここに置いといて、さあサシャ。外に出て、勝負しようか」
サシャ「いいでしょう。負けませんよ」
ベルトルト「僕だって」
****************
《サシャ小屋近くの森》
サシャ「この木が、この辺で一番大きいですね」
ベルトルト「うん。枝も太いし、登っても危なくなさそうだ」
サシャ「ちょっと準備運動しましょうっと…。いっちに、いっちに」
ベルトルト「僕も。よいしょっと…」グッグッ…
サシャ「あの、折れてる枝のななめ下にある太い枝に先に登ったほうが勝ちでどうですか?」
ベルトルト「いいよ。もっと上でも構わない」
サシャ「上になればなるほど私が有利になりますよ?」
ベルトルト「それはどうだろうね?」
サシャ「むっ」
ベルトルト「ふふ…」
サシャ「じゃあ、スタート地点は、ここです。この線から、せーので、木に登り始めましょう」
ベルトルト「了解。サシャ、何か賭けようよ」
サシャ「ほお。面白いですね。いいですよ。夕飯のパンにしますか?」
ベルトルト「いや。僕が勝ったら、キスさせてもらう」
サシャ「えっ!?」
ベルトルト「…させてもらうから」
サシャ「ええっ!?えっと…えっ!?」
ベルトルト「じゃあ、サシャ。行くよ。せー…」
サシャ「あっ!ちょっと!待ってください!準備が!心の…じゃなくて、いや、どっちもこっちも準備が!」
ベルトルト「…っの!!」
ダッ
サシャ「あああっ!ずるいです!!フライングですよ!!!」
サシャ(ベルトルトが急に思わぬこと言うから!!うぐぐぐ!!!)
ダダッ
ベルトルト(よっと。僕は腕が長いから、サシャより上の枝に手が届くし、背も高いからぐっと上に行ける)
シュタッシュタッ
ベルトルト(運動も得意だから、たぶん勝てる!そしてキスをする!…サシャの顔見れなかったけど、引かれてないことを祈る…)
シュタッシュタッ
サシャ「ほっ!はっ!とりゃ!!!」
バッバッ
ベルトルト「ん?」
サシャ「とぉーーーーーーう!!!」
シュバッ
ベルトルト「えっ!!?」
ベルトルト(な、なんだ!?周りの木の枝から飛び移りながら登ってる!!野生だ!速い!!!)
サシャ「ひゃっほーーーー!!ベルトルト、なにトロトロ登ってるんですか!お先に失礼しますよ!!」
ベルトルト「ああああああ!!ずるい!!(あれ、僕の体重でやったら、悪くしたら枝折れるよな…)」
サシャ「ふふふん!軽い軽い!」
ピョンピョン
ベルトルト「アンカー無し立体機動って感じだな…。ダメだ。勝てないよ」
サシャ「ベルトルトーーー!!!到着です!!私の勝ちで――――す!!!やった―――――――!!」
ベルトルト「あーあ…。負けちゃったか。僕もそこに行くから待ってて!」
ヨジヨジ
サシャ「…遅かったですね!」
ベルトルト「君が速すぎなんだ。はぁー、休憩!」
サシャ「ふふふ。私の勝ちです!賭けも私の勝ちですね!」
ベルトルト「そうだね。なんでも言って。パンでもスープでもあげるから」
サシャ「じゃあ…」
ベルトルト「うん」
サシャ「……えっと」
ベルトルト「両方でもいいよ」
サシャ「いえ、えーとですね。…えーと」
サシャ「…私が勝ったので、…キ、キスさせてもらいましょうか」
ベルトルト「え…」
サシャ「キ、キスをさせていただきます!…よ?」
ベルトルト「あ、うん!え…ああ、その…いいのかな?それじゃあ…僕も勝ったようなもんだけど」
サシャ「いいえ。させてはあげませんから。私がするんです!」
ベルトルト「なにそれ、あはは。じゃあ、好きにしてもらおうかな。僕、幹に持たれるから、サシャ、乗っかって」
サシャ「えっ」
ベルトルト「落ちないように支えてあげるから、僕の脚跨いで、肩に手かけて」
サシャ「は、はい」
ベルトルト「ん。サシャ、腰…細いね…」
サシャ(わわわ!ベルトルトの腕が腰に回って…!)ドキドキ
サシャ「…ベルトルトを見下ろしてるのは不思議な気分です(ベルトルトの上目使い…目がくりくりで可愛いです)」
ベルトルト「そうだね。変なの」
サシャ「では!覚悟ですよ」ジリッ…
ベルトルト「う、うん…」ドキドキ
サシャ「………」ドキドキ
ベルトルト「………」ドキドキ
サシャ「…はぁ…はぁ…」ドキドキ
ベルトルト「…ま、まだかな…」ドキドキ
サシャ「ちょっと待ってください。フーフー…!」ドキドキ
ベルトルト(サシャの鼻息が荒い…)
サシャ「あの、そういえば。歯…まだ磨いてません」
ベルトルト「僕もだから気にしなくていいよ」
サシャ「…そうですね。では…」ジリッ
ベルトルト「………」ドキドキ
サシャ「…うううっ…」バックンバックン
チュッ…
ベルトルト「………」
サシャ(やりました!!!一瞬でしたが!キスしました!)
サシャ「終わりました!ありがとうございます!!!」
ベルトルト「まだ」
サシャ「ええっ!?」
グイッ
ベルトルト「もっとして」
チュッ
サシャ「んっ…!んんっ!んー!」
サシャ(ベルトルトの手が!背中押さえてて、動けません!!しかも、キス…されてます)
サシャ「ふぅっ…んっ…んぅ―――!!」
チュッ…
ベルトルト「…ごめん。苦しかった?」
サシャ「はぁ…はぁ…。え?ちょっと…また、無理矢理…しましたね」
ベルトルト「無理矢理してないよ。…無理矢理してもらった」
サシャ「屁理屈です、それは」
ベルトルト「無理矢理じゃなければいい?」
サシャ「…そ、そうですね」
ベルトルト「じゃあ、キスしていい?」
サシャ「…いいですよ」
ベルトルト「ありがとう…」
チュッ…チュッ…
サシャ「ん…」
ベルトルト(幸せだ…。サシャの唇、なんて柔らかいんだ…。体も、思ったより、柔らかい…。鍛えてるから、それなりにがっちりはしてるけど。僕ら男とは違う。ふわっとしてて…。腰も、細くて折れそうだ)
ギュウッ
サシャ「むぅっ…!?」
ベルトルト(お尻も、可愛い…)
ナデナデ
サシャ「んんっ!!むぅ!プハツ!…べ、ベルトルト!手…!どこ触ってるんですか!?」
ベルトルト「お、お尻かな…?」
サシャ「お尻です!」
ベルトルト「可愛いから触りたい。触らせて?」
サシャ「うう…」
ベルトルト「胸も触っていい?」
サシャ「えっ!」
ベルトルト「脚も触っていいかな?」
サシャ「それは…その」
ベルトルト「全部許可がいるなら、全部聞いて、触っていいとこだけ触るよ。どこ触っていい?」
サシャ「えええ…どこって」
ベルトルト「触っていいところの方が多いなら、どこがダメ?サシャが触られると困るところ、どこ?」
サシャ「そんなの言われても…」
ベルトルト「じゃあ、一つ一つ確かめようか。お尻は?」
ナデナデ
サシャ「え…。う…」
ベルトルト「3秒以内に答えなければいいってことにするよ?」
サシャ「うう、わかりました。いいです。お尻は…いいですよ」
ベルトルト「やった…!」
モミモミ…ナデナデ
ベルトルト「お尻、可愛い」
サシャ「………」
ベルトルト(顔、僕の胸にうずめちゃったな。恥ずかしいんだ…)
ベルトルト「………」
ペチペチ
ベルトルト「サシャ尻太鼓…」
ペチペチ
サシャ「…楽しいですか?」
ベルトルト「うん…」ナデナデ
サシャ「…恥ずかしいです」
ベルトルト「誰も見てないよ」
サシャ「ベルトルトが見てます」
ベルトルト「う、うん、まあ…」
サシャ「…でも、嫌じゃないです」
ギュウッ
ベルトルト(…ダメだ。サシャ可愛い!まずい、ずっと半勃ちだったのが臨戦態勢になる!!)
ムクムク
サシャ(んっ!?何かが下半身辺りに当たってますね。さっきは柔らかかったのに…何かが押し上がってきました)
ベルトルト「サシャ、スカート捲っていいかな?」
サシャ「え、なんでですか?…恥ずかしいですって」
ベルトルト「嫌ならしない」
サシャ「えっと…。捲られるのは…。手を入れるまでなら許可します…」
ベルトルト「手、入れていいんだ?触っていいの?」
サシャ「いいですよ…」
ベルトルト「全部は捲らないけど、手入れてちょっと捲れるのはしょうがないよね?構わない?」
サシャ「はい」
ベルトルト「じゃあ…」
スッ
サシャ「…っ!」ビクッ
ベルトルト「太もも触っていいかな?」
サシャ「…はい」
ツーッ
サシャ「ううっ…」ビクッ
エロに入るとこまでなんとかいけたか。続きはまた書き溜めて次回。
乙!
エロ以外のとこもアホかわいいな!ありがとう!
微笑ましいな
続き楽しみ
やばい仕事前に漲ってきたじゃねーか
続き楽しみにしてます
かわいい
寸止め!
解放させてくれ・・・
>>322
うわぁ…
やばい!かわいい!!!楽しみにしてます。
やばい!かわいい!楽しみにしてます。
※エロになるので、苦手な人は注意。
サシャ(ベルトルトの手が…!触られると背中がゾクゾクして、ううっ、恥ずかしいです)
ベルトルト「太もも、すべすべしてる」
サワサワ…ナデナデ
ベルトルト(さすがに筋肉しっかりついてる。でもこの辺はモチモチだ…。触ってて気持ちいいな)
モミモミ
サシャ「………」
ベルトルト(サシャの太ももに挟んだら、気持ちいいだろうなぁ…)
ナデナデ
サシャ「………ふぅっ…」
ベルトルト(うっ。色っぽいため息だ…。首が赤いし…。感じてるのかな?)
サシャ(太もも撫でられてるだけなのに、濡れそうでまずいです。ベルトルト…抱き付いてると、胸板結構ありますし、ドキドキが聞こえてきますし、服、洗濯仕立てなんですかね?良い匂いがします)クンクン
ベルトルト(許可貰ったし、お尻を堪能するか)
スススッ…モミッ
サシャ「……!」
ベルトルト(下着の上から揉んでもいいけど、どうせなら下着の下に…手、入れてしまおう)
モゾモゾ
サシャ「ちょ、ベルトルト!」
ベルトルト「下着の上からだと、スカートの上からとあんまり変わらないから…」
サシャ(わあああ!お尻なんて、昔お父さんに叩かれた以外、触られたこと無いのに!どうしましょう!?)
ベルトルト(サシャのお尻、引き締まってて可愛いな。肌も僕の指に吸い付いてくる…)
ナデナデ…
サシャ「…うぅ…」モジモジ
ギュウッ
ベルトルト(お、サシャがしがみついてきた。む、胸当たってる…。柔らかいな。…サシャのへそのした辺りが僕のあそこにくっついてきてるし、モゾモゾされると…)ムラムラ
ベルトルト「サシャのお尻可愛い」
モミモミ
サシャ「………」
ベルトルト(後ろからサシャのお尻にこすりつけるのもいいなあ…。お尻の割れ目…)
ツツツ・・・
サシャ「わっ!!!き、汚いです!そんなとこ…!」
ベルトルト「汚くないよ」
サシャ「ダメです!お尻の割れ目触るのは駄目です!」
ベルトルト「わかった。了解」
サシャ「うう…(ベルトルトが割れ目に手を差し込んできたので、そのままお尻の穴触られるかと思いました。危なかったです)」
ベルトルト(なんか泣きそうな顔してる。お尻の割れ目触ろうとしたのが嫌だったか。どうしよう…)
ベルトルト「ごめんね。お尻の割れ目はもう触らないよ」
サシャ「はい」
ベルトルト「…もう触られるの嫌になった?」
サシャ「………」フルフル
ベルトルト「恥ずかしい?」
サシャ「………はい」コクン
ベルトルト「恥ずかしがらなくても大丈夫だよ。可愛いよ」
サシャ「は、恥ずかしいです!」
ベルトルト「恥ずかしがってるの可愛い」
サシャ「わああああああ!か、可愛い可愛いって!恥ずかしいいいい!!ううううう!ベルトルトは恥ずかしくないんですか!?」
ベルトルト「恥ずかしいよ。でも、触りたいし…可愛いのは本当のことだから」
サシャ「うううう…」
ベルトルト「僕のせいでサシャが恥ずかしがるの、嬉しいんだ」
サシャ「うう…」
ベルトルト「でも、もっと恥ずかしいこともすると思うから…」
ナデナデ…ススス…
サシャ(ん?ベルトルトの手が…お尻から下に…!)
ベルトルト(さて、濡れてるかな?)
ヌルッ
サシャ「…っ!」
ベルトルト「濡れてるね。僕に触られたからかな。それとも、恥ずかしいのが良くて、濡れちゃった?」
サシャ「良くなんてないです…!濡れてるのは…ベルトルトが触ったからです…よ」
ベルトルト「サシャは僕に触られると、感じちゃうんだったね」
サシャ「もうっ…そうですけど…」
ベルトルト「ふふ。サシャ、ここは、触ってもいいところ?」
サシャ「…いいとこです」
ベルトルト「触られたいところ?」
サシャ「………」
ベルトルト「ねぇ?」
サシャ「そ、そうです…」
ベルトルト「エッチ…」
クチュ…
サシャ「あぅ…んっ…」
ベルトルト「はぁ…サシャ。すごく濡れてる…」
クチュ…クチュ…
サシャ「うっ…。やぁ…あんっ…」
ベルトルト「気持ちいいんだ…?」
サシャ「…んっ……」
ベルトルト「自分で、いっぱい触った?」
サシャ「そ、そんなの…し、知りません…あぅ…」
ベルトルト「触ったんだろ?オナニーしてたじゃないか。僕、見たって言ったろ」
クチュ…クチュ…
サシャ「あっ…ふぅ…はぁ…はぁ…べ、ベルトルト…」
ギュウッ
ベルトルト「うん…なに?」
サシャ「はぁ…はぁ…。うぅっ…」
サシャ(ああ、ベルトルトの指が…、私の触って、変な気持ちです。ベルトルトの指、私の指より太くて大きい…、気持ちいいけど…怖いです)
ベルトルト(ん?サシャ、腰引いてるな。なんだろ…)
ベルトルト「サシャ、腰引かないで。触らせて」
ツプッ…
サシャ「ひゃ!!!」ビクッ
ベルトルト(あ、今…指の先っちょ入りかけたな…)
サシャ(あわわ!指、入れられそうでした!)ドキドキ
ベルトルト「ごめん、痛かった?」
サシャ「い、いえ…大丈夫です」
ベルトルト「ね、指、入れてもいいかな…」
サシャ「え…!」
ベルトルト「僕、ここに指入れたい」
サシャ「ダ、ダメです」
ベルトルト「ゆっくり入れるから」
サシャ「ダメです!絶対ダメ!」
ベルトルト「入れたい」
サシャ「ダメったら駄目です!駄目!!怖いからダメ!」
ベルトルト「じゃあ、今みたいに撫でるのはいい?入口、ちょっと広げて撫でるだけ。奥には入れないから」
サシャ「それなら…いいです。入れるのは駄目です」
ベルトルト「入れられるの怖い?」
ツツツ…
サシャ「んっ…。こ、怖いです」
ベルトルト「いっぱい濡らしたら大丈夫だと思うけどなぁ」
ピチャ…ピチャ…
ベルトルト「音するくらいビショビショだけど…。はぁ…。サシャ…エッチな音してるよ」
サシャ「そういうこと言うの、やめてください…。あぅ…。んんっ…」
ベルトルト(ああ…。指入れたい…。というか、入れたいのはあっちだけど。もう、なんか完全に勃起しちゃってるし、でも…子供ができる可能性あるから、完全に避妊できない以上、入れれないけど…。サシャも拒むだろうし)
ベルトルト「……すごいいっぱい出てるよ」
サシャ「ふぁ…。ああっ…んっ…はぁ…」
ピチャ…ピチャ…
ベルトルト(女の子って、こんなに濡れるんだ…。しかも、僕が触って、それで濡れてるなんて…頭クラクラしてきた…)
ベルトルト「サシャ、もっと気持ちいいとこ触ってみようか?」
サシャ「もっと気持ちいいところですか…?」
ベルトルト「うん。えっと…」
ツツツ・・・
サシャ「あぅ…やっ…」
クチュ…クチュ…
ベルトルト「この辺、サシャのおしっこするとこだね」
サシャ「………!!」カアァァァァァッ
ベルトルト(あ、すごく真っ赤だ。涙目になっちゃった…)
サシャ「もう、やです…」ウルウル
ベルトルト「どうして?」
サシャ「ううう…恥ずかしい…」
ベルトルト「恥ずかしいけど、気持ちいいでしょ?」
グチュ…!グチュ…!
ベルトルト(女の子って、こんなに濡れるんだ…。しかも、僕が触って、それで濡れてるなんて…頭クラクラしてきた…)
ベルトルト「サシャ、もっと気持ちいいとこ触ってみようか?」
サシャ「もっと気持ちいいところですか…?」
ベルトルト「うん。えっと…」
ツツツ・・・
サシャ「あぅ…やっ…」
クチュ…クチュ…
ベルトルト「この辺、サシャのおしっこするとこだね」
サシャ「………!!」カアァァァァァッ
ベルトルト(あ、すごく真っ赤だ。涙目になっちゃった…)
サシャ「もう、やです…」ウルウル
ベルトルト「どうして?」
サシャ「ううう…恥ずかしい…」
ベルトルト「恥ずかしいけど、気持ちいいでしょ?」
グチュ…!グチュ…!
サシャ「あっ…!ベルトルト…!そ、そんなに強くしたら、い、痛いです!うぅ…」ビクッ
ベルトルト「痛がってるサシャも可愛い…」
サシャ「な…なっ!い、痛いのは嫌です!(な、なんかベルトルト、目が本格的にぎらついてて…怖いですよ)」
ベルトルト「ごめん。濡れてても強くしたら痛いよね。サシャ。アルミンの本で、ここの作り見ただろ?」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「ここの、おしっこするとこのちょっと上突起があるよね…何て言うかちゃんと覚えてる?」
サシャ「え…そ、それは…」
ベルトルト「なんだっけ?僕に教えて?」
サシャ「う…」
ベルトルト「ねえ、サシャ。サシャがオナニーでいっぱいいじったとこだよ…」
サシャ「な!なんで!?そこまで知ってるんですか!!!」
ベルトルト(あ、いっぱいいじったんだ…)
サシャ「ベルトルト、知ってるくせに…!なんで私に言わせたがるんですか。意地悪です…」
ベルトルト「それは…サシャが恥ずかしがりながら、スケベなこと言うのに、こ、興奮するから…」
サシャ「変態です…!」
ベルトルト「変態の僕に触られて気持ちよくなってるサシャも変態だよ。違う?」
クチュ…クチュ…
サシャ「んんっ…あっ…も、ずるいです…」
ベルトルト「ほら、ここだよ。なんていうの、ここ」
クニッ…
サシャ「やぁ…!あっ、んっ…!」ビクッ
ベルトルト「サシャ、言って…」
クニクニ…
サシャ「ううっ…んぅ…。あっ…」
ベルトルト「言わないと、指入れちゃうかも…」
ツプッ…
サシャ「やっ!だ、ダメです!!ううう…はぁ…あ」
ベルトルト「ね…、早く言わないと。ちょっと入ったよ」
ツププ…クチュ…クチュ…
サシャ「あぅ…!あ…もう…、ベルトルト、入れちゃダメです!ゆ、指、動かさないでくださ…」
ベルトルト「言わないってことは入れてほしいってことかな…」
サシャ「ち、違っ…!うう…ク…」
ベルトルト「うん」
サシャ「ク…クリト…リス。…で、す…」
ベルトルト「え?」
サシャ「クリトリス…」
ベルトルト「耳元で言ってくれないと聞こえない…」
サシャ「………」
ベルトルト(おっと…やりすぎたかな。怒られるかも…)
ギュウッ
ベルトルト(わっ、サシャ抱き付いてきた…!)
サシャ「耳元って、ここですか、ベルトルト…」フゥッ
ベルトルト「………っ!!」ゾクゾクッ
サシャ「…クリトリスです…」
ベルトルト「う、うん…!そうだ。正解」
サシャ「これでいいですか?」
ベルトルト「うん、うん。ありがとう…」ドギマギ
ベルトルト(い、一瞬サシャが色っぽかった…!いや、感じてるのもずっと可愛いんだけど、なんていうか、怒らずにあんな、絡みついて耳元で溜息つくようなしゃべり方するなんて。妖艶な…。意外な一面を見てしまった…)ドキドキ
サシャ「もう…恥ずかしい…」
ベルトルト「いや、良かったよ…。うん」
サシャ「そうですか?じゃあ、指、入れかけてるの抜いてください」
ベルトルト「わ、わかったよ。でもクリトリス触るから…いい?」
サシャ「…は、はい」
クニッ…
サシャ「んぅ…!」ビクッ
ベルトルト「こないだは痛いって言ってたけど、今日はサシャの大事なとこからいっぱい出てるやつで、ヌルヌルになってるね。痛くない?大丈夫?」
サシャ「ん、痛くない…です、け…ど!」
クチュ…クチュ…クニクニ…
ベルトルト「ん?」
サシャ「ああっ…!ダメです!も、そんな…やぁあっ…!」
ベルトルト「そんなに気持ちいいの?」
クチュ…クチュ…
サシャ「ああっ…んぅ…あっ、はぅ…」
ベルトルト「ああ…可愛い…」
チュッ…
サシャ「あ、首…だめ」ゾクッ
ベルトルト「じゃあ、口…」
チュッ…
サシャ「んんっ…むぅ」
ベルトルト(舌入れてもいいかな…?)
グッ
サシャ「んっ!!」
ベルトルト(あ、ダメか。すごい固く口閉じちゃった…。まあ、無理矢理して嫌われるの嫌だからまたにしよう…)
チュッ…
サシャ「…っはぁ…はぁ…(べ、ベルトルト、舌入れようとしてきました…)」ドキドキ
ベルトルト「サシャ」
サシャ「ん…なんですか?」
ベルトルト「サシャも、早くエッチしたかった?」
サシャ「ううっ…。そ、そんなの…」
ベルトルト「ねぇ、サシャ…」
クチュクチュ…
サシャ「ああっ…あんっ…や…!」
ベルトルト(うう、声可愛すぎる。僕が触って出してる声だって思うとたまんないな…)
ベルトルト(…僕も先走りで下着濡れてきたかも…)
ベルトルト(ああ…サシャ、僕の触ってくれないかな…?でもいきなり握らせるのはちょっと悪いか)
スリッ…
サシャ(ん!?ベルトルトが、腰押し付けてきてますね…。腰というか。何か固いものがさっきから下腹部に当たってますから…。たぶん…性交可能な状態になったナニだと思いますが…。こ、こんな固いの、男子についてるんですね)
サシャ「あの、ベルトルト。…うぁ…んっ…。何か当たってます…。固いの…」
ベルトルト「うん。わざと当ててる…ごめん。サシャのここいじってたら、固くなった…」
クチュ…クチュ…
サシャ「あぅう…。んっ…。固くなる…?」
ベルトルト「うん。興奮すると固くなるんだ。普段は柔らかいよ。今度、普通の時も触ってみる?サシャに触られるって思っただけで、すぐ固くなっちゃうけど…。あ。抜いた後なら大丈夫か」
サシャ「ベルトルトも、触られると気持ちいいんですか?」
ベルトルト「そりゃ、気持ちいいよ。今、サシャのお腹に当たってるのも気持ちいいよ…」
グッ…
ベルトルト(思いきり押し付けたけど、怒らないかな?)
サシャ「…さ、触りましょうか?」
ベルトルト「えっ?」
サシャ「私ばっかり、気持ちいいの…悪いです」
ベルトルト「…僕にいじられて、気持ちいいの?」
クチュクチュ…
サシャ「あっ…。んぅっ。そ、そうですよ。気持ちいいです…。すごく…気持ちよくて…ドキドキします」
ベルトルト「そ、そっか」
サシャ「でも、ベルトルトだって、こんなになってるのに…」
ギュッ
ベルトルト「わっ!」
サシャ「私ばっかり恥ずかしいことされて…」
モミモミ
サシャ「なんだか不公平じゃありませんか?」
ベルトルト「うわっ…!サシャ、ちょ…揉まないで!」
サシャ「…わかりました。じゃあ、こうです」
ナデナデ
ベルトルト「や、そ、それも…駄目だ…」ゾワッ
サシャ「…な、なんか今、ここ、ピクって動きました…」
ベルトルト「そりゃ、感じたら…反応するよ」
サシャ「ふふん、私のことをエッチエッチと言いましたが、ベルトルトもエッチです!」
ベルトルト「そうだね。ごめん。僕もエッチだね。いや、僕のほうがエッチかも」
サシャ「ふふふ…!ベルトルト、気持ちいいですか?」
ナデナデ
ベルトルト「はぁ…うん。気持ちいいよ…」
サシャ「目が潤んでますよ。可愛いです。泣かしちゃいましょうかね。ベルトルトのここ…もっと気持ちよくしてあげたいです」
ナデナデ
ベルトルト「ん…嬉しいけど…。サシャには刺激が強いかも…」
サシャ「大丈夫です」
ベルトルト「うーん。…じゃあ、ちょっと…待って」
カチャカチャ
サシャ「ん?」
ベルトルト「…見るの初めて?」
サシャ「見るって…えっ…」
ベルトルト「僕も女の子に見せるの初めてだから…恥ずかしいけど…」
ゴソゴソ
ベルトルト「引かないでよ…?」
サシャ「え…な、なんか怖くなってきました…」
ベルトルト「今更そんなこと言ってもダメ…」
ボロン
サシャ「………わっ!!!!」
ベルトルト「なんで目つぶるの。どうせ、見ることになるんだから…」
サシャ「だって。ちょっと、チラッと見えましたけど、な、なんか…」チラッ
サシャ「き、きのこ…!肉キノコ!!ひええええ!なんか生々しいです!」
ベルトルト「うん、まあ、生肉だからね…。サシャ、キノコもお肉も好きだろ?」
サシャ「そ、そ、それは食べ物の話です!」
ベルトルト「別に食べてもいいけど…」
サシャ「え?食べれるんですか?」
ベルトルト「齧らなければね。でも、それはまだ先でいいよ。サシャもいきなりそんなことしたくないだろうし、僕もさせる気ないから…。目、開けなよ」
サシャ「…見るの怖いです」
ベルトルト「じゃあ、つぶってても良いけど…触ってくれるのは触ってくれる?」
サシャ「え。う…、そ、それは…ベルトルトが気持ちよくなるのなら…。その、…はい」
ベルトルト「ありがとう。じゃあ、手、こっち…」
ギュッ
サシャ(ううっ。ベルトルトが手をとって、あああ…どうしましょう。ちょ、直接…さ、触ってしまう!)
スリッ
ベルトルト「ふぅ…手の甲、スベスベだね」
サシャ「わぁっ!」
サシャ(何かに擦り付けられました!って、何かってお、おちんちんですよね!?あああああ!!)
ベルトルト「この辺、握って?」
グイッ
サシャ「は、はは…はい!こ、こうですか!?」
ギュッ
ベルトルト「おわっ!いや、もっと、優しく…!両手で…包むようにして」
サシャ「は、はい…ごめんなさい、痛かったですね」
ベルトルト「大丈夫、大丈夫。サシャの手、柔らかくて気持ちいいよ」
サシャ「…訓練で豆だらけですし、固くなってます」
ベルトルト「いや、男の手とは違うよ。指も細いし…。そのまま、ゆっくり揉むようにしてくれるかな」
サシャ「わかりました」
モミモミ
ベルトルト「ん…。はぁ…」
サシャ(ベルトルトの声、熱っぽいです。なんか…恥ずかしい)
ベルトルト(ああ…。サシャの手が僕の握ってるなんて、信じられない。目つぶっちゃって、可愛いな…。竿握って貰って…先走りで濡れたら、もっと上の方も触って欲しい…)
サシャ「き、気持ちいいですか?」
モミモミ
ベルトルト「うん。気持ちいいよ…。ふぅ…、うっ…」
ベルトルト(でも、あんまりしてもらってると、すぐ出るな。気持ちよすぎる。どうしよう。ここで出したら…紙も無いし。サシャの服汚しちゃうかもしれない)
ベルトルト「サシャ…」
クチュ…
サシャ「んっ…!」
ベルトルト「僕の触ってるからかな。サシャのほうも、またいっぱい濡れてる」
サシャ「だって…。あっ…。べ、ベルトルト、触られると…駄目です。手、力入らない…」
ベルトルト「うん。いいよ。ちょっとサシャの手に、僕の手、添えるね。僕がするみたいに…そのままの強さでこう、動かしてて…」
シュッ…シュッ…
ベルトルト「…気持ちいいよ」
ハムッ…
サシャ「あっ…!耳!」ビクッ
ベルトルト「耳、弱いんだ?」フゥッ
サシャ「あううっ…!」ビクビクッ
ベルトルト「耳、舐めていい?」
サシャ「え?な、なんで…そんなの…わかりませ…」
ベルトルト「全部確かめるって言ったよね。いい?ダメならしない」
サシャ「い…です…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「いいです…。はぁ…ううっ…」
ベルトルト「うん」
チュッ…ピチャ…
サシャ(わあああああ!耳の横…!で音が!うう、ベルトルト、私の耳の…な、中に舌入れてます!ああ。耳掃除してましたっけ!?あああ…!!)
ベルトルト「サシャの手、気持ちい…はぁ…ああ…。サシャぁ…」
サシャ(こ、声が…、ベルトルトが、いつもと違う、声で…!耳の傍で…)バックンバックン
サシャ(ううう。心臓が、バクバク言って、頭は真っ白ですし…。手は、ベルトルトの握ってますし、ベルトルトは私の股をいじってますし…。もう、私、どう、どうすればいいんでしょう)
クチュ…クチュ…
ベルトルト「サシャ…」
サシャ「はぁ…はぁ…。んっ…あん…」
ベルトルト(サシャ、すごく気持ちよさそうだ。ああ…僕の、サシャのここに擦り付けたい…)
クチュ…クチュ…
サシャ「ああっ…んぅ…あっ、はぅ…」
ベルトルト(サシャの手、完全に力抜けちゃってるな。もう僕がサシャの手使って自慰してるみたいなってるや…。気持ちいいからいいけど)
シュッ…シュッ…
ベルトルト「はぁ…はぁ…。ん…」
サシャ「うぅん…あん…あぅ…。はぁ…はぁ…」
クチュクチュ…ピチャ…ピチャ…
サシャ「あっ、んっ…あぁ…ベルトルト…」
ベルトルト「ん?なに…」
サシャ「き…気持ちいいです…。あぅ…んっ…」
ベルトルト「僕も…」
ベルトルト(サシャ、トロンとしてて可愛い…。ああ、僕、ダメだ。このまましてたら出る。サシャの手にかかっちゃうな。ああ、でも、どうせなら、サシャのあそこにこすりつけて、そこで出したい…)
ヌルッ…
サシャ「あ、な、なんか…」
ベルトルト「ん…、どうしたの?」
サシャ「ベルトルトの…お、おちんちん…ヌルヌルしてきました…」
ベルトルト(サシャが今、おちんちんって言った…)
サシャ「あ、手の中でピクッてしましたね…」
ベルトルト「サシャ。先走りって言って、男も濡れるんだよ。個人差はあるみたいだけど…僕は結構…いっぱい出ちゃうんだ。ごめん、垂れてきたからサシャの手…汚しちゃったね」
サシャ「いえ…そんなこと言ったら…ベルトルトこそ…私ので、えっと…」
ベルトルト「あはは、そうだね。サシャ、そのまま、上の方までゆっくり僕の、擦って…」
サシャ「は、はい」
グチョ…グチョ…
ベルトルト「んっ…、はぁ…はぁ…。ん、気持ちいい…。もっと握って…その…段になってるとこ擦られるの、気持ちいいんだ…」
サシャ「こ、ここですか…」
グチョグチョ…
ベルトルト「はぁ…んっ、そこ…」
サシャ(わわわ…、ベルトルト、目がウルウルしてますね。気持ちよさそうです)ドキドキ
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
グチョグチョ…グッ…グッ…
サシャ(あ、あ…ベルトルト、私の手上から握りこみながら、おちんちん擦ってますけど、こ、これ…。ベルトルトが自慰してる時…こ、こんな感じなんですね、きっと)
サシャ(目がトロンってして、私の事見てるような見てないような…。こ、これってベルトルトの欲情してる顔なんでしょうか…)ドキドキ
ベルトルト「サシャ…。もっとやらしい顔見せて…」
グチュ…グチュ…
サシャ「あっ…あんっ…やぁ…ベルトルト…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…サシャ…サシャ…」
グチョグチョ…グチュグチュ…
サシャ「んっ…あっ、ああっ…はぅん…んっんっ…」ビクッ
サシャ(あっ…来ました。また…おしっこの感覚…!漏らしちゃいます…!)
サシャ「ベルトルト、手、止めてください!んっ、駄目…、私、漏れちゃいますっ…」
ベルトルト「いいよ。おしっこ出そうなら出して。漏らしていいから…」
グチュ…グチュ…
サシャ「やっ!できません!あっ…あっ…、だめ…無理です!嫌!あんっ…うぅっ…嫌です!!」
ベルトルト「大丈夫だよ、サシャ」
サシャ「嫌です…!ご、ごめんなさい、こんな木の上で、おしっこ出たら…。無理…無理です。それに、こ、怖いんです…!や、やめてください、お、お願いですからぁ…!」ビクッ
ベルトルト「わ、わかったよ。でも、今夜するときは、おしっこ出そうになっても続けよう?」
サシャ「えっ…そ、それは…」
ベルトルト「ね?」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「うん、きっと気持ちいいよ…」
サシャ「わ、わかりました。がんばります…けど、手…あっ…どけてください」
クチュ…クチュ…
ベルトルト「僕がイクまで触らせて?」
サシャ「だ、ダメです…もう。おしっこ漏らしちゃいますから…ほら、手どけてくださいってば」
ペシッ
ベルトルト「いてっ…。じゃあ、変わりに胸触らせて…」
サシャ「こ、こんなとこで脱げませんって…」
ベルトルト「脱がなくてもいいよ。手、突っ込むから…」
サシャ「ダメです。手…ヌルヌルですし…」
ベルトルト「そんな…」
サシャ「これで我慢してください」
ギュウッ
ベルトルト(ん、また抱き付いて…胸、当たってるけど…もどかしいな)
サシャ「フゥーッ」
ベルトルト「っ!!!」ビクッ
サシャ「ベルトルトも、耳…弱いんじゃないですか?」
パクッ
ベルトルト「ぅあ…」ゾクッ
サシャ「耳、噛まれるの気持ちいいですか?さっき、私にしたみたいに、舌…入れてみてもいいですかね?」
クチュッ…ピチャ…ピチャ…
ベルトルト「…ん、あ、サシャ…それ…」ゾワゾワ
サシャ「ベルトルト…可愛いです…」
ハムハム…
ベルトルト(わあああ!耳、舌でつつかれるのも、唇で挟まれるのも、まずい。き、気持ちよすぎ…)
ベルトルト「ああっ…ダメだ、サシャ…。僕…」
グシュグシュ…
サシャ(ん、手の動きが速くなってきましたね…)ドキドキ
ベルトルト「はぁ…はぁ…!う…駄目だ。イきそう…」
サシャ「え…!」
ベルトルト「あ、サシャ、は、ハンカチか何か…ない?」
サシャ「えっ!?えっ!?」
ベルトルト「出そう…。サシャの服、汚しちゃう…」
サシャ「えっと。ちょ、ちょっと待ってください!」
シュルシュル
ベルトルト「はぁ…ああ…サシャ…サシャぁ…」
サシャ「と、とりあえずこれに…!」
パサッ…
ベルトルト「あ、ありがと…ハンカ…」
ヌルッ…
ベルトルト(ん?なんか濡れてる…)
サシャ「ご、ごめんなさい…その、私の下着です…」
ベルトルト「!!!!!」
*******************
ベルトルト「…はぁ…」
サシャ「大丈夫ですか?」
ベルトルト「う、うん…(サシャの下着で覆った瞬間…出てしまった…)」
ベルトルト「ごめん。サシャの下着に出しちゃったね」
サシャ「いえ、私が差し出したんですから…。すいません、咄嗟とはいえ、汚れてるもの差し出してしまって」
ベルトルト「いや。それはそれで…すごく良かったんだけど、その、汚してしまって…これ、新品だよね?」
サシャ「ん?別に…」
ベルトルト「僕とデートするから新しいのおろしたんだろ?」
サシャ「…そうですけど、いいですよ。洗ったらいいことです」
ベルトルト「そうじゃなくて、新しいの穿いてきてくれるの可愛いなって…その、僕に見られると思った?サシャもエッチなこと考えてたのわかって、嬉しい」
サシャ「そんなの…前からわかってるくせに、なんでもう!そうやってぇ!!!」
ベルトルト「だって、嬉しいから」
サシャ「…じゃ、じゃあしょうがないですね…」
ベルトルト「下着、僕が洗うよ。僕のべっとりついちゃってるし…ごめん」
サシャ「いいですよ、私が洗いますから!!わ、私のもついてますし!」
ベルトルト「いや…でも…匂いもあるし…」
サシャ「いいですから。私の下着なんですから」
バッ
ベルトルト「ごめん、じゃあ…。お願いするよ。でも、部屋に持って帰って洗っちゃダメだ。小屋に桶持ってきて、そこで洗って」
サシャ「わかりました。小屋にはまだ、いろいろ必要ですね」
ベルトルト「そうだね。…さて、そろそろ木から降りようか?」
サシャ「そうですね。じゃあ、私から…」
ベルトルト(…サシャ、ノーパンか…)
ベルトルト「いや、僕から下りるよ。サシャが下まできたら、抱えてあげる」
サシャ「大丈夫です。後から下りても私の方が速いですし。では、お先に!とぉっ!」
シュタッ
ベルトルト(サシャ、さっきまでエロエロだったのに、切り替えが早すぎる…)
****************
《サシャ小屋前》
サシャ「では、荷物も置いたし、どうしましょうか」
ベルトルト「さっきの続き…」
サシャ「一旦帰って、着替えてきましょう。替えの下着も持ってこなくてはいけませんし、汗かいてしまいました」
ベルトルト「ああ。そうだね。(匂い大丈夫かな…)」クンクン
サシャ「じゃあ、帰って、着替えて、夕飯食べて…お風呂入って…夜にまた、ここで」
ベルトルト「う、うん。楽しみだ…」
サシャ「……私も…楽しみです」
ギュッ
ベルトルト「サシャ…!」
サシャ「ふふふ…じゃあ、一旦帰りましょう」
ベルトルト「うん」
ギイイイイイイ
ベルトルト「あ、サシャ、ちょっと止まって」
サシャ「はい?」
ベルトルト「サシャ、もうちょっと後ろ。…うん、その辺」
サシャ「なんですかこれは?」
ベルトルト「…いってきます」
サシャ「?」
ベルトルト「行ってらっしゃいって言ってよ」
サシャ「ああ!いってらっしゃいベルトルト!…はやく帰って来てくださいね?」
ベルトルト「うん。…あと、キスして」
サシャ「じゃあ、かがんでください」
ベルトルト「うん」
チュッ…
サシャ「…いってらっしゃいのキスです」
ベルトルト「ありがとう」
ベルトルト「…これがやりたかっただけ」
サシャ「新婚さんみたいでした!」
ベルトルト「そうだね。さ、行こうか。手出して」
サシャ「はい!」
ギュッ
ベルトルト(サシャ…君と結婚して、一緒に住めたら、きっと楽しいだろうな。君は、悪夢を食べてくれただけじゃなくて、僕に夢まで見させてくれる…。この手を…ずっと、ずっと離さずにいたい…。僕が巨人じゃなければ、きっともっと容易い道なのに)
********************
一部二重投稿すまん。次回に続く
うおおおおお!萌えた!!本番楽しみにしています
エロいわ可愛いわでおい!ありがとう!
幸せなぶん切ないよ~
続き楽しみにしてます乙!
切なさと可愛さがあってすごく好きです、続き楽しみにしてます!!
おかえりただいまって!いってきますいってらっしゃいって!!
これがやりたかっただけって!!!
初々しいし切ないし可愛い;; 続きお待ちしてます
《女子寮》
サシャ(ノーパンですから、なるべく見つからないように着替えたいですね。誰もいませんように…)
ユミル「なにコソコソしてんだ」
サシャ「ぎゃっ!!ユミル!!」
ユミル「出かけてたんじゃないのか?」
サシャ「出かけてましたが、汗かいたので…。着替えに帰りました」
ユミル「ふーん」
サシャ「クリスタは?」
ユミル「洗濯してる」
サシャ「そうですか。一緒じゃないの珍しいですね」
ユミル「べつに毎日毎日そんなにべったりしてないだろ。ほら、着替えるならさっさと中入って着替えろよ」
サシャ「そうですね…(困りましたね。ユミルがいるので、下着つけてないのばれないようにしなくては…)」
スタスタ
サシャ「ふぅ…」
ポスン
サシャ(ああ、お布団気持ちいいです。なんだか疲れました。このままひと眠りしたい…ですが、着替えないといけませんね)
ムクッ
ミーナ「あー、疲れた」ドタドタ
サシャ(ん?ミーナ!…とアニとミカサ)
アニ「あんた、迷いすぎだよ」
ミーナ「だって、どれもおいしそうで、決めれなかったんだもん…」
ミカサ「アニも迷ってた」
アニ「あんたもだろ」
ミーナ「あ、サシャ、帰ってたんだ。おかえり」
サシャ「ミーナたちもおかえりなさい。どこ行ってたんですか?」
ミーナ「街に新しくできたご飯屋さん。アニと一緒に行ってたら途中でミカサに会って、一緒にお茶して帰ったんだ」
ユミル「珍しい組み合わせだな」
ミーナ「新鮮で面白かったよ。また行こうね、ミカサ」
ミカサ「うん、行こう」コクッ
ミーナ「今度はユミルたちも行こうよ」
ユミル「気が向いたらな」
ミーナ「連れないなぁ…。サシャは…」
サシャ「勿論行きます!」
ミーナ「ん?サシャ、首のとこ赤くなってるよ。虫刺され?」
サシャ「え?」
ユミル(…げっ)
サシャ「どの辺ですかね?」
ミーナ「ちょっと待って、鏡…」ゴソゴソ
ミーナ「ほら。ここ。鏡で見てみなよ」
サシャ「どれどれ。おお、森の中で刺されたのかもしれません」
ユミル(…いやいや、そりゃ…キスマークだろが。ベルトルさんか?)
ユミル(まあ、ミーナもサシャも虫刺されと思ってるからほっとくか…)
サシャ「でも、別に痒くも膨れても無いですね…。いつの間に…」スリッ
サシャ「…!!!」
サシャ(こ、ここ!!!ベルトルトが吸ったとこです!!もしかして、もしかして跡が残ってるんじゃ…!)カアァァァ
ミーナ「あれっ。どうしたの。顔赤いよ…?」
サシャ「いえ、なんでも!」
サシャ(あとで確認しましょう!と、とりあえず着替え持って、お風呂場で着替えましょう!)ワタワタ
サシャ「ちょっと、出てきます!」
ドタドタ
ミーナ「サシャー?…どうしたんだろ。急に…」
ミカサ「恥ずかしがっていた…」
ミーナ「…あ、もしかして」
ユミル(………)
ミーナ「キスマーク…だったりして…」
ミカサ「キスマーク?」
ミーナ「うん。キスで強く吸われると跡になるって本で読んだんだけど、首に自分でつけるって無理だよね」
ミカサ「サシャに誰かがつけた?」
アニ「誰が」
ユミル「私だよ」
ミーナ「えっ!」
ユミル「さっき冗談で付けてやった」
アニ「…あんた、やっぱりそっちの趣味だったんだね」
ユミル「やっぱりってなんだよ。冗談でって言ってんだろ」
ミーナ「本当かなぁ?あやしい~!」
ユミル「よし、ミーナ。お前も付けてやる。こっちこい。お前には冗談じゃなくだ」ジリッ…
ミーナ「えっ!いいよ!ちょ、ユミル、待って待って!ほ、本気!?」
ユミル「本気になるかはお前次第だな~、どれ…」
チュッ
ミーナ「きゃっ!!ユ、ユミル!」
アニ「うわ…」
ミカサ(後学のためによく見ておこう)
ユミル「…チュッ。ほら、付いたぞ」
ミーナ「ユ…ユミル。激しいよ…」ウルッ
ユミル「………(なんでそんな潤んだ目になってるんだよ…)」
クリスタ「ただいま~」
ユミル「!!」
クリスタ「………!」
クリスタ(…ユミルが、顔を真っ赤にして涙目のミーナに馬乗りになってる…)
ユミル(くそっ、犬ップルを無意味にかばったせいで、私がピンチに…!)
クリスタ「…ユミル、何して遊んでるの?」
アニ(修羅場だ…)
ミカサ(修羅場…)
ユミル「…きゅ、吸血鬼ごっこ…」ドキドキ
クリスタ「………」
アニ(吸血鬼ごっこ…)
ミカサ(ユミルの口から意外な単語が)
クリスタ「楽しそうだね。私も混ぜて?」ニコッ
ユミル「よ、よし!じゃあ、お前も吸血鬼役な。アニを襲え」
クリスタ「うん!アニ!覚悟!血をいただくよ!」
アニ「な、なんで私!ミカサの方に行きな!」
ミカサ「私は吸血鬼役がいい…、アニ、覚悟」
アニ「あんたずるいよ…!」
クリスタ「うふふ」ジリジリ
ミカサ「…アニ、逃げても無駄」ジリジリ
ミーナ「あ、私も吸血鬼役する!アニ!覚悟!」
アニ「ちょっと!いじめか!」
ユミル(よし…なんとか色々誤魔化せた…。アニが犠牲になったけど…。しかし、ベルトルさん、奥手そうな面して、やるとなったら手早いな…)
*****************
《男子寮》
ベルトルト「へっくしゅ!」
ライナー「風邪か?」
ベルトルト「いや、今脱いだからだと思う。汗も冷えちゃってるしね」
ライナー「ちゃんと拭いとけよ」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(はぁ…。サシャ、可愛かったな。デートも楽しかったし。夜が来るの待ち遠しいけど…今日が終わるのも嫌だな)
ライナー「どうした、ボーっとして」
ベルトルト「え?ううん。なんか、最近たまに夢見てるみたいな気分になって。ボーっとしちゃうんだ」
ライナー「ははは。訓練中はボーっとするなよ?」
ベルトルト「わかってるよ。…ライナーこそ、しっかり頭働いてるの?」
ライナー「おお。働いてるぞ」
ベルトルト(…兵士)
ベルトルト「さすが。戦士だね」
ライナー「…ん?ああ…そうだな」
ベルトルト(…戻ってるのか。戻ってないのか…。わからないな。いや、もしかして混じってるのか?…こんな状態で僕ら使命を果たせるんだろうか?)
ベルトルト(ああ、ダメだ。サシャのこと考えよう。今日は、今日は使命の事とか、ライナーのこととか考えないようにしよう…。あと…アニのことも…)
ベルトルト(僕の暗闇にある光は…サシャだけ…サシャだけだ)
****************
《夜・逢引小屋の奥の森の中》
ベルトルト(来た…。夕飯食べて、お風呂入って…夜がきた!)
ベルトルト(夕飯の時はサシャ普通だったけど、僕は夜のことばっか考えてて、スープぶちまけたり、恥ずかしかったな)
ベルトルト(…サシャ、まだかな)
タッタッタ
サシャ「ベルトルト!」
ベルトルト「サシャ!」
サシャ「お待たせしました!」
ベルトルト「うん。こっち来て」
サシャ「はい」
ギュウッ
ベルトルト「サシャ…。温かい…」
サシャ「ベルトルトも温かいですよ。どうしたんですか、抱き付くのは小屋に行ってからです」
ベルトルト「誰もいないから大丈夫だよ。サシャ、良い匂い」
ベルトルト(石鹸かな…)
サシャ「ベルトルトも良い匂いです」
ベルトルト「うん…。サシャ、上向いて」
サシャ「?」
ベルトルト「………」
チュッ
サシャ「……ふふっ」
ベルトルト「行こうか」
サシャ「はい」
*****************
サシャ「あっ!そうです、ベルトルト。お昼に木の上で乳繰り合った時のことなんですけど」
ベルトルト「乳く…いや、うん。あれがどうかしたの?」
サシャ「ベルトルト、私の首にキスしてたじゃないですか」
ベルトルト「ああ、そうだね」
サシャ「その…ここのとこにしましたよね?」
チラッ
ベルトルト「あ…ごめん。跡になってるね」
サシャ「やっぱりそうでしたか」
ベルトルト「ごめん。誰かに何か言われた?」
サシャ「いえ。でも、こういうの付けないでくださいね」
ベルトルト「なんで?」
サシャ「お風呂で見られるからですよ。説明に困ります!」
ベルトルト「そうだね。気を付けるよ」
サシャ「よろしくお願いしますよ」
ベルトルト「でも、そういうの見ると…夢じゃなかったんだなって思うよ」
サシャ「夢ですか?」
ベルトルト「うん。サシャと、こうやって手つないで…一緒の時間過ごして…。抱き合って…僕は、こんな時間過ごせるなんて思って無かったから。夢みたいで…」
サシャ「そうですね。言われてみると、ベルトルトとこんなに仲良くなったのは不思議です」
ベルトルト「僕も。あのね、夢を見てる間って…すごく幸せなんだ。嫌なことも怖いことも全部どこかにいってしまう。それは、いつも寝る時だけだったんだけど。今は…起きててもそれを感じる。君が傍にいるから。君はバカで明るくて楽しくて…」
サシャ「バカは余計です!」
ベルトルト「ごめん、ごめん。でも、そういうとこに救われるんだ」
サシャ「救われるって、ベルトルトは何に苦しめられているんですか?」
ベルトルト「え…」
サシャ「訓練、確かにきついですが。ベルトルトの嫌なことや怖いことって…それだけじゃないような気がします」
ベルトルト「それは…いつか僕らは殺しをしないといけない。何かを守るために…。勿論、僕だって、そのつもりでここにいるんだ。覚悟は出来てる。でも…怖いんだ」
サシャ「ベルトルトは調査兵団志望なんですか?憲兵団なら、内地で暮らせますからそんなに心配しなくてもいいんじゃないでしょうか」
ベルトルト「志望は憲兵だけど。内地が平和だとは限らないよ。僕らは兵士である以上、巨人との戦いは避けれないと思う。いつ死ぬかもわからない。今、一緒に訓練してる仲間たちもずっとこのまま、皆生きて一緒に居れるわけじゃなくなるんだ。皆、いずれ死ぬ。戦って…死ぬんだよ」
サシャ「そんなこと毎日考えてるんですか。私、そんなこと考えていませんでした」
ベルトルト「まあ…皆、そこまで考えていないよね。…ははっ。変な話してごめん。僕、心配性なのかな」
サシャ「私が…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「私がいて、ベルトルトが安心するなら…私、死なないように強くなりますし、ずっと傍にいますので!ええと、ベルトルトが嫌でなければ!…なんて」
ベルトルト「ありがとう、サシャ。嬉しいよ」
サシャ「へへへ…」
ベルトルト(僕も…君がずっとそばにいてくれるならどんなにいいか…)
《サシャ小屋》
ベルトルト「さて、到着だ。お先にどうぞ。お迎えしてくれる?」
サシャ「了解です!」
ギイイイイイ…バタン
ベルトルト「サシャ、ただいま」
コンコン
サシャ「合言葉は?」
ベルトルト「えっ?合言葉?そんなの決めてないだろ」
サシャ「なんでもいいので言ってください!」
ベルトルト「えー…。んっと…『星砂糖キラキラ』」
サシャ「おっ。可愛い。開けましょう」
ギイイイイ
サシャ「おかえりなさい!」
ベルトルト「ただいま」
チュッ
サシャ「あっ!不意打ちです!」アタフタ
ベルトルト「サシャが動いたから、ちょっと唇から逸れたね。もう一回しよう」
サシャ「やり直さなくてもいいですよ」
ベルトルト「嫌だ。やり直す。ほら、こっち向いて」
サシャ「うう…」
ベルトルト「サシャ…」
チュッ…
サシャ「ん…」
ベルトルト「…うん。ちゃんとできた。ありがとう」
サシャ「はい。なんか…何回しても照れますね。こういうの…」
ベルトルト「そうだね。…でも、これからもいっぱいしようよ」
サシャ「は、はい。そうですね!」
ベルトルト「うん、さて…」
ベルトルト(…いきなり押し倒してもいいものか…。いや、でもそういう約束で夜ここに来ることになってたんだから。いいとは思うけど…)
ベルトルト「…どうしようか(うう、僕はへたれだ!)」
サシャ「お茶でも飲みましょうか。用意しますので、ベルトルト座って待っててください」
ベルトルト「う、うん」
カチャカチャ
ベルトルト「サシャ、今朝買った幻獣の本、どこに置いてるの?」
サシャ「そこの棚の下に本をまとめてます。そこにありませんか?」
ベルトルト「どれどれ…あっ、あった」
ベルトルト(バク載ってないんだよなぁ。ライナーは載ってるかな?)
ペラペラ
ベルトルト(あった!ゴリラはメジャーなんだな。でもこの絵はあんまりライナーには似てないな)
サシャ「お茶です。あと、今朝買ったお菓子もどうぞ!」
ベルトルト「ありがとう。そうだ。星砂糖も。一緒に食べよう」
サシャ「星砂糖ですか。あれ、高かったんじゃないですか?」
ベルトルト「少しね。でもサシャが買い物してくれたからおまけしてもらったし、結構いっぱい買えたよ。ほら…」
ザラザラ…
サシャ「おお!おいしそうですね!ジュルジュル…」
ベルトルト「サシャ、これが星で、空に光ってるとするだろ」
サシャ「はい」
ベルトルト「僕が取って…」
スッ
ベルトルト「君に食べさせてあげるんだ。はい。口開けて」
サシャ「…えっ。な、なんか照れます」
ベルトルト「あーんして」
サシャ「あ、あーん…」
コロン
サシャ「むふ!甘くておいしいです!!美味しい!!!」
ベルトルト「良かった」
サシャ「じゃあ、私もベルトルトに食べさせてあげますね!…はい!あーんしてください」
ベルトルト(…あれ?僕、星食べても良かったっけ?死んじゃうような気がしたけど。いや、あれは夢だったっけ…。これは砂糖菓子じゃないか)
ベルトルト「あーん」
コロン
サシャ「どうですか?」
ベルトルト「うん、甘くてとっても美味しいよ」
サシャ「へへ…。もっと食べましょう!こっちのお菓子も美味しいですよ!パンケーキです。モグモグ…」
ベルトルト「僕も食べる。あーん」
サシャ「え?」
ベルトルト「あーん…」
サシャ「ベルトルトって甘えん坊ですね。はい。どうぞ」
ベルトルト「モグッ…ムグムグ…。うん、美味しい!サシャも甘えてもいいよ」
サシャ「え…そんなこと言われても。ええと…じゃあ、もうちょっと椅子くっつけてもいいですか?」
ベルトルト「いいよ」
サシャ「では」
ガタガタ…
サシャ「近いですね」
ベルトルト「うん。近い」
ピトッ
サシャ「こうしてくっついたら、もっと近いです」
ベルトルト(可愛い…)
サシャ「ベルトルトの心臓の音…聞こえてきます」
ベルトルト「…ドキドキしてるのばれちゃうな…」
サシャ「私もドキドキしてますから、一緒です」
ベルトルト「うん。サシャ…」
ベルトルト(このまま抱き寄せて、キスして…なだれ込もう…)
ギュッ
サシャ(んっ?ベルトルトが肩を抱いてきましたね…)
ベルトルト「サシャ…(よし!いくぞ!)」
サシャ「はっ!」
ベルトルト「な、なに!?」
サシャ「そうだ。幻獣の本なんですが…」
ベルトルト「ん?幻獣の本…?」
サシャ「バクが載ってないですよね」
ベルトルト「そうだね。でも、どの本にも載ってなかったからしょうがないよ」
サシャ「描きましょう。バク」
ベルトルト「描くの?」
サシャ「そうです。本屋で画材を一緒に買ってきましたから。ベルトルトと一緒に描こうと思って…」
ベルトルト「座学用の筆記用具じゃなかったんだ」
サシャ「ちょっと準備しますね」
ベルトルト「うん。わかった(完全にタイミング外されちゃったな。まあ、こういうマイペースなのがサシャのいいとこだけど)」
サシャ「さて。ベルトルト。バクを描いてくださいね。見本は幻獣の世界がありますから」
ベルトルト「うん。サシャも描こうよ」
サシャ「いいですよ。そうだ。どっちが上手く描けるか勝負です!」
ベルトルト「いいよ。何賭ける?」
サシャ「そうですね。負けたほうが勝った方にキスです!」
ベルトルト「それじゃあ賭けにならないな」
サシャ「ふふふ。負けませんよ!」
ベルトルト「そんなに僕にキスしたいんだ?」
サシャ「そ、…そうですよ!」
ベルトルト「ふふ、僕も勝ってサシャにキスしたいな。よし、頑張って描こう」
カリカリ…
サシャ「お、これはなかなか上手く描けましたよ」
ベルトルト「どれどれ?あ、本当だ。結構上手いね、サシャ」
サシャ「覗くのはいけませんよ。まだ途中なんですから」
ベルトルト「ごめんごめん。僕もうまく描けてるよ」
カリカリ…
ベルトルト「うん。できた!」
サシャ「私もできました!せーので見せ合いましょう!」
ベルトルト「うん。じゃあ…せー」
サシャ「…のっ!」
サッ
サシャ「じゃーん!どうですか!?可愛く描けました!」
ベルトルト「お、これは負けたかな…?」
サシャ「…って!ベルトルト、それバクじゃないじゃないですか!」
ベルトルト「うん。サシャの似顔絵。結構上手く描けてるだろ?」
サシャ「なんで私なんですか」
ベルトルト「僕のバクって言ったらサシャだから。食いしん坊なとこそっくりだし。これ、君のバクと一緒に本に挟んでおいて」
サシャ「わかりました(今度ベルトルトの顔かいてキリンのページに挟んでおきましょう)」
ベルトルト「これ、どっちが勝ったのかな?」
サシャ「うーん、どっちでしょう?」
ベルトルト「引き分けってことでどう?」
サシャ「いいですよ!」
ベルトルト「…じゃあ、キスはどうしようか?」
サシャ「それは…私からもしますし、ベルトルトからもしてください。二人同時にです」
ベルトルト「うん。じゃあ、こっち来て」
サシャ「はい…あの。首に腕回してもいいですか?」
ベルトルト「いいよ。そんなの…聞かなくても、サシャのしたいようにしていいよ」
サシャ「では、失礼して…」
スルッ
サシャ「…目、つぶってください…」
ベルトルト「ねぇ、サシャ。お昼に木の上でさ。キスした時、舌入れようとしたら拒んだろ」
サシャ「だって…びっくりして」
ベルトルト「これからキスしたら、舌入れるからね?口閉じないでくれよ?」
サシャ「え。あの…は、はい…」
ベルトルト「………」
チュッ…
ベルトルト「…ん…」
サシャ「…ふぅ…んっ…」
チュッ…チュッ…
ベルトルト「…はぁ…んぅ…口、もっと開けて…舌入れるから」
サシャ「んぐぐ…」
ベルトルト(なんで食いしばるんだ…。口開けてって言ったのになぁ…。まあ、ちょっと無理矢理だけどねじ込むか)
グググ…
サシャ「うぅ…むぅ…!(わわわ!舌が!ベルトルトの舌が…!わ、私の口こじ開けて…!)」ドキドキ
ベルトルト(…歯閉じてるし。こなくそっ!)
サワッ…
サシャ「んぅ…!?」ビクッ
ベルトルト(くすぐってやったら口開くだろ)
コショコショ…
サシャ「むふっ…!んんん!…んぅ!」ビクッ
ベルトルト(…そのまま胸触っちゃお…)
ムニッ…
サシャ「ん…!」
ムニムニ…
サシャ「んんっ…!んーっ!」
ベルトルト(柔らかい…)
サシャ「んっ…、あ…」
ベルトルト(おっ、口緩んだ…)
ググッ…チュクッ…
サシャ「ぅんっ…」
ベルトルト「…ん、チュッ…んん…」
サシャ「んっ…!ぁん…!むぅぅ!」
チュクッチュクッ…
ベルトルト「…っ…ん。サシャ…舌引かないで。僕の舌から逃げないの」
サシャ「だ、だって…(ベルトルトの舌が私の口の中動き回るから…つい)」
ベルトルト「だってじゃないよ。ほら、舌出してみて。ベーってして」
サシャ「え…えっ!?」
ベルトルト「ベーって」
サシャ「は、はい。…べーっ」
ベルトルト「ん、そのまま…」
ピチャ…チュッ…
サシャ「わっ!」ビクッ
ベルトルト「そのままってば」
サシャ「ベルトルトが急に舌絡めて…吸うから…」
ベルトルト「じゃあ宣言してから吸うよ。サシャ、舌吸うから、出して」
サシャ「え…あ、その」
ベルトルト「べーして」
サシャ「はい…」
ベルトルト「ん…チュッ…」
サシャ「ぅあ…んっ。んんっ…」
ベルトルト「…チュクッ…ん…クチュ…はぁっ…」
サシャ「ふ…チュッ…んむ…チュクッ…う…」
ベルトルト「サシャ…チュッ…ん」
チュッ…クチュッ…
サシャ「ベル…トルトぉ…。んんん…」
以下次回。また書き溜めてから。
次が待ち遠しい!
かわいいなーエロいのいいなー
そしてベルトルト少し壊れてきてないかw
そういうのもいいけどな!
×サシャ「そうですね。負けたほうが勝った方にキスです!」
○サシャ「そうですね。勝ったほうが負けた方にキスです!」
だな。ミスってたわ。
ベルトルト(シャツ…サシャのシャツのボタン…外そう)
プチ…プチ…
サシャ「ん…チュク…ふ…チュッ…ぅん…」
ベルトルト「…チュッ…ん…」
プチプチ…
ベルトルト(胸…直接触りたい…けど。下着、どうなってるんだ?ううん…わかんないから下から手突っ込むか)
グイッ…
サシャ「んっ!んむっ…!」
ベルトルト「ふ…チュッ…ん…」
ムニュッ…
サシャ「…っぷはっ!あ、ダメ…!」
ベルトルト「何が?」
ムニュムニュ…
サシャ「む、胸…!あっ…や…」
ベルトルト「サシャ、逃げないで」
サシャ「だって…!」
ベルトルト「だってって…嫌なの?」
サシャ「……い、嫌とかじゃ…」
ベルトルト「今日の夜はエッチなこといっぱいするって言ったよね?」
サシャ「そうですけど、その、心の準備はしてきたつもりですけど。やっぱり…」
ベルトルト「やっぱり嫌になった?」
サシャ「いえ…、その…ご、ごめんなさい。私…。あの…恥ずかしくて。そ、そんなこと言っても、今更なに言ってるんだって思われるのはわかってるんですけど!ですけどぉ!!」
ベルトルト「嫌なら我慢するよ」
サシャ「え、いや、我慢しなくてもいいんですけど、ううう…。その。私、べ、ベルトルトに触られるだけで、体中ゾワッてして、気持ちよすぎて…お、おかしくなりそうなんです。ご、ごめんなさい。…自分がどうなるかわからなくて怖いです」
ベルトルト「僕も怖いよ。このまま進めたら、自分で自分を抑えられる自信ない…。その、子供ができるようなことはしないように気を付けるけど」
サシャ「…ベルトルトも怖いんですか?」
ベルトルト「うん。幸せになるって、大事なものができるって、怖いことなんだ。いつか…(それは壊れてしまうものだから…)」
サシャ「いつか…?」
ベルトルト「ううん。なんでもないよ。サシャ、君がこれから僕とすること、怖いのも恥ずかしいのもわかってる。でも、僕…君を抱きたいんだ。これは僕のわがままになるけど…君を抱きたくてたまらない…」
サシャ「そ、それは…私も…同じ気持ちです」
ベルトルト「じゃあ、一緒に気持ちよくなろう?」
サシャ「う…は、はい」
ベルトルト「本当に嫌になったら言ってくれよ。僕、君とエッチしたいけど…君が我慢して泣くのは嫌だ」
サシャ「わかりました。あの、気持ちよくて泣いてしまうのは許してくださいね…」
ベルトルト「う、うん!」
サシャ「すいません、なんか水差しちゃって…。よし、やり直しましょう!」
ベルトルト「うん。えっと、椅子の上だとしにくいから、床に毛布敷こうか」
サシャ「そうですね。そこに藁が積んでありますから、それ敷いて、上に毛布敷きましょう」
**********************
サシャ「よし!立派な寝床が完成しました!ふかふかです!飛び込んでみましょう。はっ!」
ボスッ
ベルトルト「本当だ。結構良くできたな」
サシャ「では…ええと。あっ、ちょっと灯り消しますよ!」
ベルトルト「えっ。ダメだよ。サシャの体見えなくなるだろ」
サシャ「み、見なくていいですよ!」
ベルトルト「嫌だ。サシャの裸見たい」
サシャ「そ、そんな!駄目です!こんな明々したとこで!消します!」
フッ…
ベルトルト「ダメだって!点けるよ。マッチ…マッチ…」
シュッ…ボウッ
サシャ「点けちゃダメです!」
フッ…
ベルトルト「消しちゃダメだ」
シュッ…ボウッ
サシャ「うぐぐ…!」
ベルトルト「明るいとこでしたいんだ」
サシャ「私は暗いとこがいいです!マッチはいずれ無くなりますからね。吹き消すのは無限にできますから、無駄なあがきですよ」
ベルトルト「うぐぐ…」
サシャ「…別に全部消すとは言ってませんし。テーブルに1本残しておきますから。いいですか?」
ベルトルト「わかったよ。ムキになってごめん」
サシャ「いいですよ。ベルトルトがエッチなのは知ってますから」
ベルトルト「…そうだね」
サシャ「明るいとこでするのは…もっと恥ずかしいのに慣れてからです」
ベルトルト「していいんだ…」
サシャ「しなくていいならしたくありませんけど」
ベルトルト「いや!したいよ!」
サシャ「ベルトルトがしたいなら…私も…してもいいかな…って思いますから」
ベルトルト「サシャ…!」
サシャ「まぁ、それは先の話ですからね」
ベルトルト「うん。ありがとう」
サシャ「ふふふ。えっと…では…とりあえずここに座りましょう」
ベルトルト「うん」
ポスッ
サシャ「…あの、ベルトルト」
ベルトルト「うん」
サシャ「優しく、よ、よろしくお願いします」
ベルトルト「え!あ、こ、こちらこそ…心がけるよ。よ、よろしく」
サシャ「では、ええと…私、ここに寝ころびましょうかね…ゴロンっと…」
ポテッ
ベルトルト「じゃ、じゃあ僕も…」
ポテッ
サシャ「…目の前にベルトルトの顔があるの変な感じです。いつも見上げてるのに」
ベルトルト「あはは。そうだね。サシャ、こうしてみるとたれ目だね。僕と一緒だ」
サシャ「あ、本当ですね。ベルトルトもたれ目です。…目、綺麗な色ですね。ガラス玉みたいです」
ベルトルト「サシャも綺麗だよ。大きいし、睫毛ふさふさだ…可愛い」
サシャ「あ、ありがとうございます」
ベルトルト「鼻は僕よりぺちゃっとしてるけど」ツン
サシャ「ベルトルトは鼻高すぎです」
ベルトルト「はは、そうだね。…サシャの唇、つやつやしてて…。ここに、何度も僕…キスしたんだね」
ツツ…
サシャ「…そ、そうですね(ベルトルトの指が…く、口…なぞって…うう)」ゾクッ
ベルトルト「もっとしたい…。口、開けて…」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「舌、拒まないでね…」
サシャ「わ、わかりました…んっ…」
チュッ…
ベルトルト「…ん…」
サシャ「…ぅ…。ん…チュッ…ふ…」
ベルトルト(サシャ!サシャ…!)
ベルトルト「チュッ…はぁっ…んっ…チュクッ…」
サシャ「ぅん…ん…」
ベルトルト「ふ…チュッ…チュッ…ぅん…」
サシャ「う…チュクッ…ん、ん…」
ベルトルト「…チュッ…サシャの唇、…砂糖の味がする…この辺…」
ペロッ…チュッ
サシャ「んっ…」ゾクッ
ベルトルト「さっき星砂糖食べたからかな…」
サシャ「そうですね…」
チュッ
サシャ「んっ!んぐっ…」
ベルトルト「んっ…」
チュッ…ググッ…
サシャ「う…。うぅ…ん…(うう、また舌が入ってきました)」
ベルトルト「ん…チュッ…クチュッ…ふ…」
サシャ「…っ、んんっ…うぅ…チュ・・・」
サシャ(ベルトルトの舌、熱い…)
サシャ(ベルトルトがしたみたいに。す、吸ってみましょうか…)
サシャ「んぅ…チュッ…チュッ(これで、上手く吸えてるんでしょうか…)」
ベルトルト「…っ!ん…」
ベルトルト(サシャ、僕の舌一生懸命吸ってくれてる。…可愛い)
サシャ「ふ…チュクッ…チュッ…ん…んっ」
ベルトルト「…チュクッ…ん…ふ…」
ベルトルト(もっと…。舌、もっと僕の舌に絡めて欲しい…。こっち、もっとこっちに…)
ググッ…
サシャ「んぅ…!ん…チュッ…」
サシャ(な、なんだかベルトルトの舌、生き物みたいです。わ、私の舌に絡みついてきて…。すごくエッチです。うう、も、もう…下着…濡れてきました。あああ…、私って…)
ベルトルト「…ふ…チュッ…チュク…」
ベルトルト(サシャの口の中温かくて気持ちいい…。全部僕のだ…)
ベルトルト「…ん、クチュ…」
ベルトルト(全部…舐めたい)
サシャ「んぅ!んっ!!」ビクッ
サシャ(わあああ!?ベルトルトの舌が、上顎に!う、う…そこそんなに舐められたら!なんですかこれ!す、すごくゾワゾワして…!)
サシャ「んんっ…!んー!!んむっ!」ジタバタ
ベルトルト「チュッ…ん…チュク…」
ベルトルト(ん?サシャ暴れだしたな。上から乗って抑えるか…)
ズシッ
サシャ「ん!?んぅー!ん、んっ!!」
サシャ(ぐあ!ベルトルト乗っかってきました!う、腕が!腕が下敷きになってて動けません!うぐぐ、重い!!それより!口の中、舐められてそっちが…ゾワゾワしすぎて!もう、ううう!)
サシャ「うぅ!…んー!んっ!んっ!ううーっ(あああ…よ、涎飲み込めない…)」ジタバタ
ツーッ
ベルトルト(あ、涎垂れてるな…)
ベルトルト「…ふ…チュッ…。涎垂れちゃったね…」
サシャ「…っは!はぁ…はぁ…!ん…」
ベルトルト「サシャの涎か僕のかわかんないな…」
ペロッ…
サシャ「あっ…」
ベルトルト「首の後ろまで垂れてる…」
チュッ…ピチャ…
サシャ「ふぁ…!あっ…んっ、あ…」
ベルトルト「ここも…」
ペロッ…
サシャ「わわわ!ちょ、い、いいです!な、舐めなくて…あ…」
ベルトルト「涎垂れてるから。サシャ…の唇も、口の中も…ほっぺも、首筋も…全部舐めたい」
チュッ…
サシャ「な、舐めたいって…あ…。す、吸わないでください…。跡ついちゃいます」
ベルトルト「チュッ…。そうだね。じゃあ舐めとるだけにしようか」
ペロッ…
サシャ「ぅあ…!ん…」ゾクゾクッ
ベルトルト「はぁ…サシャの感じてる声、可愛い…」
ペロ…ペロ…ツツーッ
サシャ「あっ…んっ、あぅ…」ビクッ
ベルトルト「首筋、感じるんだね」
ツツツ・・・
サシャ「あんっ…はぁ…うぅ…」
ベルトルト(ここ…僕の付けた跡…)
チュッ…
サシャ「あっ…んっ、す、吸わないでくださいって…や…」
ベルトルト「もうここ跡ついてるとこだよ…チュッ」
サシャ「…ん…、あぁ…んっ…やぁ…」
ベルトルト「もっといっぱい跡つけたい(僕のものだっていう、印付けたい…)」
サシャ「ふぅ…はぁ…。ダ、ダメ…駄目です。ん…」
ベルトルト「なんで?」
チュッ…ピチャ…
サシャ「で、ですから。見られる…!ぅあ…」
ベルトルト「お風呂で見られちゃう?」
ピチャ…ツツツ・・・
サシャ「そ、そうです…。ぅあ…あんっ…」
ベルトルト「サシャがエッチなことしたってばれちゃうな」
サシャ「こ、困ります!それは…!」
ベルトルト「そうだね。でも、恥ずかしがりながら一生懸命隠すサシャって、興奮するかも」
チュッ…
サシャ「あっ…!う…、ん…。跡つけるのダメですよぉ…」
ベルトルト「ユミル辺りは気づくかもね。僕が、君につけたって…」
チュッ…
サシャ「あっ…も、ダメです!ダメ!」
ベルトルト「うん、冗談だよ」
サシャ「ほ、本当ですか?」
ベルトルト「…うん。ほんと…。跡ついてたとこ吸っただけだから」
サシャ(冗談ですか…。本当ですかね…。ベルトルト目が本気なんですが…)ドキドキ
サシャ「あの、ベルトルト。重いのと、腕動かないので、体重かけるのやめてください」
ベルトルト「ああ。ごめん。キスしてたらサシャが暴れ出したから…。上体起こすね。よっと…」
サシャ(ふぅ…。お尻は私の上に乗っかったままですね…。まあ腕が自由になったのでいいです)
サシャ(こうして見上げたら…ベルトルト、細いけど…結構逞しいですね…)ドキドキ
ソーッ
サシャ(胸板…)
ピタッ
ベルトルト「ん?」
サシャ「胸板タッチです…」
ベルトルト「…エッチ」
サシャ「ふふ…モミモミ…」
ベルトルト「あは!くすぐったい…!スケベなのはこの手だな」
グイッ
サシャ「ばれましたか!」
ベルトルト「うん…」
サシャ「なんですか?」
ベルトルト「サシャの指…」
チュッ…
サシャ「!!」
ベルトルト「…この指でオナニーして…」
ペロッ…
サシャ「えっ…!えっ…!」
ベルトルト「…僕の握ったんだよね…」
サシャ「う…///」カアァァァァッ
ベルトルト「スケベな手だね」
サシャ「う、ううう…」
ベルトルト「ん…」
パクッ…チュッ…チュッ
サシャ「あ…ぅ…(あわわわ!わ、私の指く、咥えてます!ベルトルトの舌が!舌が這って…あわわ!)」
ベルトルト「サシャ…サシャもして」
ツツッ…プニッ
ベルトルト「サシャの唇で、僕の指挟んで…」
サシャ「は、はい…ん…」
パク…
サシャ(ベルトルトの指、長くて大きいですね)
ベルトルト「舌絡めて、舐めてくれる?」
サシャ「ぅん…チュッ…チュクッ…こ、こうれふか…?ん…」
ベルトルト「そうそう…奥に入れるよ?」
ジュプッ…
サシャ「んっ…」
ベルトルト(サシャ、上顎弱かったな。上顎擦りながら抜くか)
ツツツ・・・ジュプッ…
サシャ「ぅ…ん!…っ…ん…!」ゾクゾクッ
ベルトルト(も一回しよ)
ジュプッ…ツツツ・・・グチュッ…
サシャ「ふぅぅ…!っん…あ…」
ベルトルト「擦られながら出し入れされるの気持ちいいね?」
ジュプジュプ…
サシャ「ふ…ううう…んっ…」
ベルトルト「…サシャ、上顎弱いなぁ」
ツツツ・・・
サシャ「ふ…!ぅあ…!」ビクッ
ベルトルト「…体、ビクッてしてる(ずっと撫でたらどうなるかな…)」
チュク…チュクッ…
サシャ「ぅあ!んっ…んんっ…」ビクビクッ
サシャ(あああ!これダメです!くすぐったいような、感じてるような…うう)
サシャ「んっ…ぅう!んーっ…!」ビクッ
ベルトルト「はぁ…可愛い…」
チュクチュク…
サシャ「やぁ…、うぅ…んっ…」
サシャ(んんん…!うう、べ、ベルトルトにも同じことしてやりましょう!ううっ…上顎…)
ツツツ・・・
ベルトルト「…っ!ん…」ビクッ
サシャ(あ、ベルトルトもビクッてなりました!)
サシャ「ふふふ…、きもひいいでふか?」
ツツツ・・・
ベルトルト「……んぁっ」ビクッ
サシャ(…あ…。ベルトルトの大きくなってますね…)
ベルトルト「もう…サシャ。ん…」
チュッ…チュパチュパ…
サシャ「ひゃぅ!!!」
サシャ(わわ…。そ、そんな私の指…吸って…ううう…)ドキドキ
ベルトルト「サシャの舌くすぐってやろうかな」
クチュクチュ…
サシャ「ふぅ…、んんっ…(し、舌撫でられたら…)」
ベルトルト「なんか、涎どんどん出てくるし、サシャの口って、どっちもすぐ濡れるね」
サシャ「な、なっ…///」
ベルトルト「この口、キスの時は中々開かないのに、パンは太くても軽々咥えられるんだよなぁ…」
クチュクチュ…
サシャ「ぱ、パンは関係ありまひぇん…!むぅう…んぁ…」
ベルトルト「ん、ごめんごめん」
チュポッ…
サシャ「はぁ…はぁ…」
ベルトルト「サシャの涎で指ヌルヌルだ…サシャの唇もほら…」
ツツツ…
サシャ「ん…」
ベルトルト「唇…」
ツーッ
サシャ「んぅ…あ…」
ベルトルト「舌出して、僕の指舐めて…」
サシャ「あ…」
ベルトルト「舐めて…?」
サシャ「う。は、はい…ペロッ…」
ベルトルト「うん、もっと…」
サシャ「ん…ピチャ…ふ…ピチャ…ピチャ…」
ベルトルト「はぁ…」ゾクッ
サシャ「チュッ…ピチャ…ピチャ…んん…」
ベルトルト「舌…も唇も涎で光ってて…」
サシャ「ふ…ピチャ…ピチャ…ぅん…チュクッ…チュッ」
ベルトルト(…指じゃなくて…舐められてるの僕のだったら…)
ベルトルト「ん…サシャ」
キュッ
サシャ「ふわっ!?んんっ!?(指で舌つままれました!?)」
ベルトルト「舌、出したまんまにして…」
チュッ…
ベルトルト「もっかいキスしよう…」
ピチャ…
サシャ「ん…」
ベルトルト「舌、ひっこめないで…出したままにしてて。そのまま舐めたい…」
ピチャ…ピチャ…
サシャ「ううぅ…ん…ピチャ…クチュ…んぅう…」
ベルトルト「はぁ…ピチャ…ピチャ…ん…ふ…」
サシャ「ぅん…チュクッ…ピチャ…ん…あ…」
ベルトルト「サシャ…(やっぱり、奥まで入れる深いキスがいい…)」
チュッ…ググッ…クチュ…
サシャ「ふぅ…んっ…う…」
ベルトルト「チュッ…ん…クチュッ…んっ…」
サシャ「うぅ…んっ…チュッ…ぅん」
ベルトルト「クチュ…チュッ…んぁ…ふ…サシャ…」
サシャ「…ぁ。はぁ…はぁ…、は、はい…んぅ…」
ベルトルト「はぁ…サシャ…。服、脱ごうか」
サシャ「…え…」
ベルトルト「服、脱ご?」
サシャ「あ、え…あの…えと、う…」
ベルトルト「サシャの手で、僕のシャツのボタン外して」
グイッ
サシャ「えっえっ…」
続きは次回
今日も焦らしの>>1である
暖かい時期になってよかった
パンツなしでも待機できるぞ
ぜんらたいき
ベルトルト「…ボタン」
サシャ「あ、えっと」
ベルトルト「外して…」
サシャ「う、は…はい。わかりました」ドキドキ
サシャ(お父さんのシャツのボタン留めたことはありますが…。こ、これは…)ドッキドッキ
サシャ「う…」
ググッ…
サシャ(うぐぐ…ホ、ホールにボタンを潜らせて外すだけなのに!!)
プルプル…
サシャ(スッと外せません!手!なんでこんなに震えてるんですか!)
グググッ…
サシャ(ぬおおおおおおおおおおお!!!)
プチッ…
サシャ「やった!」
ベルトルト「……うん」
サシャ「………」
ベルトルト「まだボタンいっぱいあるよ」
サシャ「わかってます」
グググ・・・プルプル・・・
サシャ「う、うぐぐ…」
ベルトルト「ねぇ、サシャ。わざとしてる?もしかして僕の事焦らしてるの?」
サシャ(…う、ベルトルトの目が!ギラギラしすぎです!スケベなことで頭いっぱいな目してますよ!)
サシャ「違いますよ。手…震えて…」
プチ…
ベルトルト「ほんとだ。震えてるね。ごめん」
プチ…
サシャ(こ、これ外し終わったら…どうなるんでしょう…。私もシャツ脱いで、下も脱ぎますよね。たぶん。そ、それで…)ドキドキ
プチ…
サシャ(裸で…抱き合ったり、見せたこと無いとこ見せたり…触られたり、触ったり…)ドキドキ
プチ…
サシャ(ああ…ベルトルトの肌が見えてきました。男の人の体…こ、こんなマジマジと見たことないです)ドキドキ
プチ…スルッ
サシャ「わっ!(まだ全部外してないのに!!ぬ、脱げ落ちました!!!)」
ベルトルト「なんで目逸らすの?」
サシャ「え…目のやり場に困って…」
ベルトルト「まだボタン一つ残ってるよ」
サシャ「あ、はい…」チラッ
ベルトルト「………」
サシャ「…う」
ベルトルト「どうかした?」
サシャ「あ、いえ!(ベルトルト、ヒョロっとして見えるのに!脱いだら筋肉すごいです!む、胸とか…ふ、腹筋もミカサみたいにいっぱい割れてます!ま、まあ鍛えてるから当たり前ですけど。私も腹筋くらいありますし…でも)」
ベルトルト「…?」
サシャ(ミカサも筋肉すごいですが…やっぱり女の子とは違って、ベルトルトの体、男の人って感じです…。そういえば、木の上で抱き付いたときも胸板厚かった…)ドキドキ
プルプル・・・プチッ…
パサッ
サシャ「はい。終わりです」
ベルトルト「ありがとう。手震えてたのにがんばったね」
サシャ「あはは…。あの…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「腕とか…思ったより太いですね」
ベルトルト「そう?ライナーよりだいぶ細いよ。もしかしたらマルコの方が太いかも」
サシャ「そうなんですか。む、胸板も…その、逞しいです」
ベルトルト「え…。まあ…体が大きいからその分はね…」
サシャ「腹筋も立派に割れてて」
ピトッ
ベルトルト(うっ…サシャの手がお腹に…)ドキッ
サシャ「お。腹筋固いですね」
ペチペチ
ベルトルト(平手で叩くより撫でたりして欲しいな…)
サシャ「すごく…その…」
ベルトルト「うん?」
サシャ「かっこいいです」
ベルトルト「えっ!あ、そ、そうかな!?…全然、そんなこと無いと思うけど。…あ、ありがとう」カァッ
ベルトルト(そんなこと初めて言われた!う、嬉しい!…ライナーやコニーに比べたら僕、そんなに筋肉無いのに…。サシャ、逞しいのが好きなのかな?狩猟民族だしな。も、もっとがんばらないとな…!)
ベルトルト「えっと…じゃあ、次サシャの服…」
サシャ「は、はい」
ベルトルト「僕がボタン外すね…」
サシャ「さっき座ってた時にベルトルトが外したから、もう半分くらい外れてますけどね」
ベルトルト「下着見えちゃってるもんね。この辺レースになってて可愛いね」
コショコショ
サシャ「うひゃ!」
ベルトルト「あは、ごめん」
プチ…
サシャ「ああーっ!やっぱり恥ずかしいです!わーっ!」ジタバタ
ベルトルト「あ、こら!暴れないの…」
プチ・・・プチ…
サシャ「ううう…」ドキドキ
グググ・・・
ベルトルト「あ、あれっ…おかしいな」
サシャ「どうしたんですか?」
ベルトルト「いや、あとボタン数個だなって思ったら…」
プチ…
ベルトルト(全部外し終わったら…。サシャが、今から裸になるんだって思ったら…)
ベルトルト「…な、なんか手震えるね…はは」ドキドキ
プチ・・・
サシャ(ああ、ボタンあと何個でしょう!?あああー!)ドキドキ
ベルトルト「う、うーん、固い…」
グググ…プチッ…
ベルトルト「よ、よし。外れた。全部外れたよ、サシャ」
サシャ「う、はい…」
ベルトルト(…蝋燭で体に影ができてるのがやらしいな。胸の谷間とか…鎖骨の影とか…)
ベルトルト「サシャも腹筋割れてるね」
ナデナデ…
サシャ「んっ…。皆割れてますよ…」
ベルトルト「いっぱい食べてるからもっとプニプニしてるのかと思った」
サシャ「プニプニのほうがいいですか?」
ベルトルト「いや、プニプニより、鍛えられてるほうがいいよ。僕ら、強くないと…ずっと一緒に居れないだろ」
サシャ「そうですね」
ベルトルト「それに触ったら僕よりだいぶ柔らかいし、触り心地は十分プニプニだ」
フニフニ
サシャ「ベルトルトは固いですもんね」
ペチペチ
ベルトルト「それなりにね…」プルプル
サシャ「ん?さっきより固いです」
ベルトルト「いや、さっきもこのくらい固かったよ」プルプル
サシャ「ベルトルト、お腹に力入れてませんか?」
ベルトルト「…入れてないよ」プルプル
サシャ「………」
コショコショ
ベルトルト「わはっ!」
ペチペチ
ベルトルト「あっ!」
サシャ「さっきより柔らかくなりました」
ベルトルト「………」
サシャ「力入れてましたよね?」
ベルトルト「…うん。ごめん、もっと鍛えるよ」
サシャ「今でも十分かっこいい腹筋ですけど」
ベルトルト「あ、ありがとう。でももっと鍛えて…サシャに」
サシャ「私に?」
ベルトルト「えっと…もっとかっこいいと思って欲しい」
サシャ「思ってますよ」
ベルトルト「今よりもっとだよ。ライナーとかと比べても僕のほうがかっこいいって言ってほしい」
サシャ「ライナーよりかっこいいですよ」
ベルトルト「えっ、いや、そ、そんなことないだろ…。ライナーの腹筋すごいんだから。この辺までしっかり割れてて…。サシャ、ライナーの見たこと無いのに…無い…無いよね?」
サシャ「ありませんけど。じゃあ、今度見せてもらいましょうかね」
ベルトルト「だ、ダメ!」
サシャ「じゃあ、比べられませんね。私の中ではベルトルトの方がかっこいいでいいじゃないですか」
ベルトルト「ううん…。じゃあ、いいか。でも、もっと鍛えるのは鍛えるよ」
サシャ「はい、がんばりましょう!」
ベルトルト「うん(いざエッチしようとしてるのに、なんで僕らいつの間にかこんな色気のない会話になるんだろう…)」
サシャ「…えっと、それで、ここからは…」
ベルトルト「あ、うん。ええっと…(下着を…)」
ベルトルト(ん?…サシャの腰、すごい細いな)
ベルトルト「サシャの腰、すごいくびれてるね…」
ベルトルト(この、腰のくびれエロイなぁ…)ドキドキ
ナデナデ…
サシャ「うぅ…。あぅ」ビクッ
ベルトルト「細いなぁ…。僕の両手に収まりそう」
サシャ「そ、そこまで細くはないですよ」
ベルトルト「でも、細いよ。あれだけ食べて、どこにいってるんだろうね…」
サシャ「さあ…」
ベルトルト「あ。…ここかな。胸…」
ムニッ
サシャ「わっ!」
ベルトルト「下着…取ってもいい?」
サシャ「へ?、あ、ああ…」
ベルトルト「と、取るよ?僕…」
サシャ「…うう、どうぞ。覚悟はできてます!」
ベルトルト「うん!…ええっと…えーっと…」
グイグイ
サシャ「………」
ベルトルト「ご、ごめん…、えっと、こっちかな?」
グイグイ
サシャ「あ、あの…」
ベルトルト(は…外し方がわからない…!エロ本では詳細な外し方書いてなかったけど、紐をどうとか書いてたかもしれないな。どこの紐だろう!?紐…いっぱいあるけど、どれだ?肩の…あ、これは飾りか?う…どうしよう、わからない…恥ずかしい!でも聞くのも恥ずかしい!)アセアセ
ベルトルト「…えっと、えっと…ううん」
サシャ「…その、背中の紐の結び目を解いてですね…」
ベルトルト「あ、せ、背中側。ご、ごめん…。ええっと…」
ゴソゴソ
ベルトルト(どこだ…結び目…、どこ…)アセアセ
サシャ「すいません。わかりにくいですね。ちょっとうつぶせになりますから…」
ゴロン
サシャ「結び目、解いてください」
ベルトルト(お…おお。なんか…こっちに背中向けて…。う、この体勢。エ、エロい)
ベルトルト「シャツで背中隠れてるからちょっと引っ張るね」ドキドキ
スルスル…
ベルトルト(わああ…!背中のライン綺麗だ。エロすぎる…。背中側からの腰のくびれもすごい、色っぽいよ)ドキドキ
サシャ「紐、わかりました?」
ベルトルト「あ、う、うん。これ、上下で二つ結んであるの両方?」
サシャ「はい。上と下の二つとも引っ張ったら、外れます」
ベルトルト「わかった。あの、ごめんね、手間取って…。かっこ悪いな…」
クイッ…
サシャ「いいえ。でも、わかりやすい前閉じの下着にしてくれば良かったですね」
サシャ(でも、この下着が一番新しくて可愛い下着なので…)
シュルシュル
ベルトルト(前閉じとかあるのか。いや、これはこれで…僕は好きだ。でも前閉じも今度外してみたい)
ヒラッ
ベルトルト「紐、取れた…」
ベルトルト(う、うわぁ…!せ、背中丸出しで…色っぽいなぁ…。シャツと下着が半脱ぎなのもまた、エロい…)
ベルトルト(おっぱいすごい見たいって思ってたけど、背中もいいな…いい。いや、おっぱいもすごい見たいけど)
ベルトルト「背中…綺麗だね(撫でちゃおう)」
ツツツ・・・ツーッ
サシャ「ぅん…!」ビクッ
サシャ「…訓練での傷跡とか…痣とかありますし…、綺麗じゃないです」
ベルトルト「そんなことないよ。すごく、スベスベしてる(ああ、背中、キスしたい…)」
チュッ
サシャ「んっ…」
ベルトルト「サシャ…」
チュッ…チュッ…
サシャ「ぁ…んんっ…」
ベルトルト「はぁ…サシャ…(胸…触りたい)」
スッ…ムニッ
サシャ「ぅう…」
ベルトルト「…柔らかい。サシャの胸…」
ムニュ…ムニュ…
サシャ「はぁ…、ん…。うぅ…(あああ!ベルトルトの手が!うう、胸なんて、誰にも触られたことないのに。恥ずかしくて死んでしまいそうです!)」
ベルトルト「柔らかくて気持ちいい…はぁ…」
ムニュムニュ…
サシャ「ん…」
ベルトルト「背中の肌も…」
チュッ…ペロッ…
サシャ「ふぁ!」
ベルトルト「サシャ…気持ちいいよ…(女の子の体って…どこもかしこも僕らと比べると柔らかいな)」
ムニュムニュ…
サシャ「ぁう…」
ベルトルト(うう、おっぱい最高…)
ググッ
サシャ(あ、ベルトルトが私の太ももに、おちんちん押し付けてきました。か、固いの当たってます)ビクッ
ベルトルト「サシャ、ここ…」
ツン
サシャ「っう…!(ベルトルトの指が!ち、乳首をっ!)」
ベルトルト「…触ってもいいかな?」
サシャ「はい。いいですけど…いいですけど」
ベルトルト「けど?」
ツンツン…スリスリ…
サシャ(そ、そんな指先で先を撫でるような触り方はっ…!)
サシャ「ぁん…!うっ…ん」
ベルトルト「…けど、なに?」
スリスリ…
サシャ「あっ…!ぁん。あっ、あ…(な、なんか…!胸触られてるのに、ま…股がキュウッってなって…)」
ベルトルト「サシャ…」
ハムッ
サシャ「あんっ…。う…(耳!後ろから噛むの…だめ、です)」ゾクッ
ピチャ…
ベルトルト「ん、…はぁ」
ピチャピチャ…ハムッ
サシャ(ま、また耳に舌を…。うっ、舌をちょっと動かされただけで、気持ちいいです。それにベルトルトの吐息が耳元で聞こえるのが恥ずかしすぎて…あああ!)
ベルトルト「ねぇ…サシャ」
サシャ「ふ…あ、なんです…かぁ…」
ベルトルト「…乳首たってきたよ」
クリクリ・・・
サシャ「あ、や…あ、あん…あ、あ…」ビクッ
ベルトルト「固くなってる…いじられてこうなるなんて、男のあれみたいだね」
サシャ「ん、あ、あぁん…」
クリクリ・・・
ベルトルト「サシャ、僕の、サシャの太ももに当たってるのわかる?」
ググッ
サシャ「う、は、はい…んっ…」
ベルトルト「サシャの乳首も、これと一緒で固くなってる」
スリスリ…クニクニ…
サシャ「んぅ…あ、あ…」
ベルトルト「なにみたいかわかるよね?」
サシャ「え?」
ベルトルト「サシャの乳首、いじられて、固くなって、なにみたいか言って…」
サシャ「そ、それは…えと…」
グイッ
ベルトルト「ほら、僕が当ててるものだよ」
サシャ「う、その…んちん…です」カァァァッ
ベルトルト(真っ赤になって可愛いなぁ…。でももっと聞こえるように言って貰わないと)
ベルトルト「うん、も一回」
クリクリ・・・
サシャ「あっ、あんっ…、も…、わかりました。お、おちんちん…です」
ベルトルト「うん」ゾクッ
サシャ「もう…こ、興奮しました?」
ベルトルト「した…。ごめん、変態で…」
サシャ「いえ…」
ベルトルト「…あの、変態ついでにもう一個いいかな?」
サシャ「ん…なんですか?」
ベルトルト「…僕にいじられて、乳首をおちんちんみたいに固くしてしまって、私はスケベです。って言って…」
サシャ「…本当、変態ですね。もう…」
ベルトルト「…ご、ごめん。今の聞かなかったことにして…(ああああ!調子に乗ったら引かれてしまったああああ!)」
サシャ「…べ、ベルトルトに…」
ベルトルト(…へっ)
サシャ「ベルトルトに乳首…いじられて…お、おちんち…んみたいに固くして、固くしてしま…って…」
ベルトルト「あ、あ…えっ」
サシャ「私…スケベです…」
ベルトルト「………」
サシャ「…言いました」
ベルトルト「あ、あり、ありがとう…」
サシャ「はい」
サシャ(実際、胸触られて、いじられて…もう股のとこビショビショですし、もっとしてほしいって思ってますから、私スケベなんです…)
ベルトルト「嬉しいよ…(サシャ、優しいな…)」テレッ
サシャ「いえ…!(はにかんでるの可愛いです…)」テレッ
ベルトルト「サシャ、スケベなの可愛い」
クリクリ…クニクニ…
サシャ「ぅあん…!」
ベルトルト「ねぇ。こっち向こうか」
クニクニ…
サシャ「あぁ…う、あ…は、はい?なんです?」
ベルトルト「仰向けになって、おっぱい見せて」
ムニュムニュ
サシャ「ん…ぅ、じゃあ手、どけてください」
ベルトルト「わかった」パッ
サシャ「…う、…仰向けになったらいいんですね」
ベルトルト「うん」
サシャ「…よっ」
ゴロン
サシャ「…なりました」
ベルトルト「なんでおっぱい隠してるの」
サシャ「だってぇ…」
ベルトルト「だってじゃないよ。ほら…手は頭の横に」
グイッ
サシャ「わわわっ」
プルンッ
ベルトルト(………!!!)
サシャ(ああっ!お風呂で女子にしか見られたこと無いのに!顔から火が出そうです!)カァァァァッ
ベルトルト(お、おっぱい…!生おっぱいだ!絵じゃないぞ…。女の子の、サシャのおっぱいだ。さっき、サシャの手剥がしたとき、おっぱい、揺れた。ボヨンッって、揺れたぞ)
ベルトルト「お、おっきいね…たぶん」
サシャ「そ、そんなに大きくないです…」
ベルトルト「いや、そんなことないだろ(え、他の女子はこれよりもっと大きいの?そんな巨乳な子いたっけ?)」
ベルトルト「それに、形綺麗だ…」
モニュッ…タプタプ
サシャ「あ、ありがとうございます」
ベルトルト「サシャのおっぱい…」
ムニュ
サシャ「ぅ…」
ムニュムニュ
ベルトルト(うああ…や、柔らかい…。それにこの、僕の手の中で形が変わるの、視覚的にエロすぎる。こ、こんな柔らかくて可愛くて気持ちいいものが二つも付いてるなんて、ありがとうございます!)
ムニュムニュ…ムニュムニュ…
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
サシャ「ん、あ…あ、はぁ…ん」
ベルトルト(乳首、ぷっくりしてる。僕がさっき触ったから立ったんだ)
クニ…
サシャ「あっ」
ベルトルト「………」
スリスリ
サシャ「あんっ…あ、あ、…やぁ」ビクビクッ
ベルトルト「乳首の先、擦られるの好き?」
スリスリ…
サシャ「や、あっ…んっ、あ」
ベルトルト「それとも摘まんでいじられる方がいいかな」
キュッ…クリクリ
サシャ「あぅ…あっ、やだ…!」ビクッ
ベルトルト「どっちが好き?」
クリクリ…クニクニ…
サシャ「ふぅうっ…はぁ…あ、あ、や…」
スリスリ
ベルトルト「ねぇ。サシャ…どっち?どっちがいい?」
サシャ「う、あ、あぅん…あ、ど、どっちも…んんっ…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「どっちも、い…いです…。はぁ…」
ベルトルト(どっちも良いんだ…!エ、エロイな…。それにしても…)
プルンッ
ベルトルト(この柔らかさ、ほどよい弾力、つやつやの肌…。サシャのおっぱい…吸い付きたい…)
モミモミ
ベルトルト(乳首、吸って、舌で転がしたい)
ベルトルト「はぁ…サシャ」
サシャ「ん…」
ベルトルト「…ペロッ」
サシャ「ふっ…!(ベベ、ベルトルトの舌が乳首を!も、もしかして吸うつもりなんでしょうか?)」
ペロペロ…
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
チュッ
ベルトルト「ん…チュッ…レロ…」
サシャ「あっ…!(ああっ!やっぱり!)」ビクッ
ベルトルト「チュッ…ふ…ぅ…」
レロレロ…
サシャ「ひゃっ!あ、あ、ぁう…!あ、うぁ…舐めるの…ぃや…あ」
ベルトルト「ん…チュッ…チュパッ…」
サシャ「あっ、あ、ぁん…!」
ベルトルト「チュッ…チュッ…んん…」
サシャ「んぁ、あぁ、あ、あ、…やぁっ」
ベルトルト「はぁ…はぁ…チュッ…ピチャ…ん…」
サシャ「あ、う…んっ、あぁ…」
ベルトルト(声、エロイ。可愛い。乳首で感じてるんだ…)
サシャ(ううぅ。ゾワゾワして、変な気分です。ベルトルト、一生懸命吸って…あ、赤ちゃんみたい…)
ベルトルト「チュッチュッ…クチュ…ふ…レロ…」
サシャ「はぅん…あ、あぁ…」
ベルトルト(おっぱい吸って、反対のおっぱい揉んで、や、柔らかくて、気持ちいい…。サシャの体、石鹸のすごい良い匂いしてるし、ちょっと汗っぽいのも…興奮する…)
ベルトルト「ん、チュッ…レロ、チュッ…」
サシャ「あんっ…は、あ、うぅあ…」ビクッ
ベルトルト「…ピチャ…はぁ…はぁ…チュッ、んん…」
クチュ…
ベルトルト「ぷは…(お、乳首、僕の涎でヌルヌルでテカってエロイ)」
サシャ「ふ…、ぅあ…(あ、胸…ベルトルトの涎まみれに…)」
ベルトルト「乳首、ぷっくりしてて可愛い」
クニクニ…
サシャ「あんっ…あ、んんぅ…」
ベルトルト「サシャ…、もう濡れてるよね」
サシャ「そ、そうですね…」
ベルトルト「スカート、捲るよ」
ススッ…
サシャ「んっ…」
ベルトルト「太ももスベスベ…」
ススス…
ベルトルト(触ったけど、見るのは初めてだな。ご対面…)
サシャ(ああ、見られます。ベルトルトに!下着…下着と、あそこ見られてしまいます!)
ベルトルト「う、わ…」
サシャ「な、なんですか」
ベルトルト「いや、その…ご、ごめん。なんか…エ、エロすぎて…ちょっと、ちょっと待って」ドキドキ
ベルトルト「すーはー…うん、よし。ご、ごめん。再開」ドキドキ
サシャ「うう…」
ベルトルト「すごい…柔らかそう、だし」
ベルトルト「ここ、触らなくてこんなになるんだね(下着がビショビショになって張り付いてて…形が…)」
サシャ「い、言わないでください!」
ベルトルト「サシャのあそこの形、わかる…」
サシャ「ううう…」
ベルトルト「サシャ、スカート脱いで」
サシャ「はい…」
ゴソゴソ
ベルトルト「あ、待って。もう一回うつぶせになってくれる?」
サシャ「え?、こうですか?」
ゴロン
ベルトルト「うん、それで、上半身は寝そべったままで、お尻…こっちに突き出して」
サシャ「…はい」
グイッ
ベルトルト「その姿勢で、スカート脱いでくれると嬉しいな」
サシャ「…うう」
ゴソゴソ
ススス…
サシャ「この姿勢、お、お尻見せつけてるみたいで…」
ベルトルト「だね」
サシャ「も、もう…」
ススス…
ベルトルト(おお…この、スカートを下ろしながら徐々にお尻が出てくる感じ…)ムラッ
サシャ「し、下着も一緒に脱いだ方がいいですか?」
ベルトルト「え?いや、下着は付けてていいよ」
サシャ「わかりました…うぅ、恥ずかしい…」
ススス―…パサッ
ベルトルト(サシャのお尻、良く引き締まってて、ぷりぷりしてて…)
モミッ
サシャ「ひゃう!」
モミモミ
ベルトルト(この感触たまらないな)
ペチペチ
ベルトルト「サシャ尻太鼓…」
サシャ「また…!」
ベルトルト「…いい音鳴るんだもん」
サシャ「いいですけどね、別に」
ベルトルト「冗談はさておき…」
ベルトルト「サシャ、お尻の方まで濡れてる。ぴったり下着が張り付いてるよ」
ベルトルト(…ここ、木の上で僕がいじったとこ。入口の割れ目の線がエロイなぁ…)ドキドキ
ベルトルト(この割れ目、今は閉じてるけど、ぱっくり開いて…入れたい)
ツーッ
サシャ「や…あ、あ、んっ…」
ベルトルト「サシャ、ここ、どうなってるか見たことある?」
サシャ「え?いえ…」
ベルトルト「アルミンの本で見て触っただけ?」
ツツーッ
サシャ「ぁんっ…う、あ、そうです…」
ベルトルト「…ここ、見ながら一緒に触ろうよ」
サシャ「え?」
ベルトルト「ちょっと待ってて…」
スッ
スタスタ
サシャ「?」
ベルトルト「よっと…」
ゴトッ
サシャ「えっ!?」
ベルトルト「この辺でいいかな。立てかけてっと…。蝋燭、ちょっと近くに寄せよう」
ゴソゴソ…
サシャ「え、ちょ、ちょっと。ベルトルト…」
ベルトルト「うん。こんなもんか…。サシャ、こっち来て」
サシャ「いや、その…、それは…」
ベルトルト「ごめん。このために買ったんだ。鏡」
サシャ「待って、待ってください。ちょっと頭が混乱してるんですが、あの…何をするつもりなんですか?」
ベルトルト「僕の前にサシャが座って、鏡に映しながら…その、サシャの大事なとこ触るつもり…」
サシャ「嫌!嫌です!そ、そんなの!!」
ベルトルト「大丈夫だよ。鏡があるだけですることは一緒なんだから…」
サシャ「い、いきなりそんな変態みたいな、え、エロ本みたいなことできません!」
ベルトルト「できるよ。エロ本読んだサシャならできる!」
サシャ「できませんよぉ…!」
ベルトルト「目、つぶっててもいいから」
サシャ「できません…」
ベルトルト「そんなへたれじゃ…巨人に食われるよ!」
サシャ(ベルトルトには言われたくありませんが…)
ベルトルト「…お願いだ。鏡の前でしたい…。暗くするのは譲ったんだから、ここは僕のお願い聞いてほしい」
サシャ「さっきから色々聞いてる気がしますが…もう、そんな、捨てられた犬みたいな目で見るのやめてくださいよ。私が意地悪してるみたいじゃないですか」
ベルトルト「意地悪しないでくれ」
サシャ「し、してませんって。も、もう…なんなんですか。なんで、今日…そんな積極的なんですかね」
ベルトルト「サシャの食欲と一緒だよ。サシャがパン欲しいっていうのと一緒。サシャだって、欲しかったら奪うだろ。お伺い立ててる分、僕はまだ理性的に行動してると思うんだけど」
サシャ「…それを言われれると何も言えません」
ベルトルト「もっと強引にしてもいいんだけど、無理矢理は嫌だろ?素直にこっちおいでって」
サシャ「わかりました…。はぁ…あああ」
ベルトルト「僕の脚の間に座って」
ポスッ
サシャ「ここでいいですか?」
ベルトルト「うん。もうちょっと僕にくっついて…うん。後ろから揉むおっぱいもやっぱりいいね」
モミモミ
サシャ「んぅっ…!」
ベルトルト「えっと、鏡この辺だな…」
ゴトゴト
サシャ「ううう…」
ベルトルト「うん。これでよし。サシャ、いいよ。脚開いて」
サシャ「え、は、はい…。脚ですか…」
ソロソロ…
以下次回。
ううういいところで焦らしやがってええええ、でも乙!
>>1がドS過ぎてツライ
でも更新ありがとうございます
おつ!ありがとう!
おっぱいに感謝するベルトルトw
ベルトルトどスケベすぎるww待機!!
サシャ(わああっ!ま、股が!鏡に映ってます!む、胸も…うう、顔が映ってないのがせめてもの救いですね)
ベルトルト(あ、顔映ってないな。遠くに置くと肝心なとこが大きく映らないし。もっと縦が長いのにしたら良かった…)
ベルトルト「サシャ、もうちょっと開こう」
サシャ「う…」
ソロソロ…
ベルトルト「もっと」
グイッ
サシャ「わあっ!」
ベルトルト「あ、お尻引かないで」
グニッ
ベルトルト「…僕のに押し付けたくてしてるなら…まあ、いいけど」
サシャ「あ、えっ!ち、違いますっ!あ、でもベルトルトが気持ちいいなら、私は…」
ベルトルト「ありがとう、僕は後でいっぱいしてもらうからいいよ。先にサシャ気持ちよくしてあげたいんだ」
サシャ(え…いっぱい?)
ベルトルト「だから、鏡で良く見えるように、もうちょっと腰前にだして」
サシャ「はい…うぅ…」
ベルトルト「うん。いいね。ビショビショに濡れて、下着張り付いてるサシャのやらしいとこ、鏡にしっかり映ってるよ」
サシャ「うう…もう、スケベですよ…」
ベルトルト「どっちが?」
サワッ…
サシャ「んぅっ…!」
ベルトルト「股のお肉、ふにふにして柔らかくて気持ちいいね」
フニフニ…
サシャ「あ、あぅ…ん」
スリッ…
ベルトルト(このふっくらしてるとこ、今は閉じてるけど…開いたら、もっといっぱい愛液出てくるかな)
フニフニ…スリスリ…
サシャ「うぅ…あ、あ、んっ…」
ベルトルト「触り心地良い」
スリスリ
サシャ(う、う、気持ちいいですが、も、もどかしいです。早く、もっと気持ちいとこ触って欲しいです…)モジモジ
ベルトルト(閉じてる線に下着が沿ってるのやらしいよね…)
ツツーッ
サシャ「んっ!あんっ…」
ベルトルト「こんなに割れ目に食い込んで…」
ツツツ・・・
サシャ「ふぅ…う、あ、あ…」
ベルトルト「前に僕の前でアルミンのエロ本読んでた時も、こんなになってたんだね」
スリスリ…
サシャ「あ…あ、うっ…はぁ…」
ベルトルト(サシャ、耳真っ赤)
スリスリ…
サシャ「んぅ、あ、あ、んっ…」
ベルトルト「下着、ぐっしょり濡れてるから大丈夫かな?痛くない?」
サシャ「ん、大丈夫です。う…あの、な、撫でられるの…」
ベルトルト「ん?」
ツツーッ
サシャ「あっ!あ、あ…んぅ」ビクッ
ベルトルト「気持ちいいんだね」
サシャ「う、あ、は、はい…んぅ…」
ベルトルト「割れ目、穴のとこから、クリトリスまでなぞられるのいいんだ…」
ツーッ
サシャ「あん…あ、う、うぅ…」
ベルトルト「声気持ちよさそう…」
フニフニ…ツツツ…
サシャ「んっ、あ…あ…」
ベルトルト「サシャ、鏡見れる?」
サシャ「え、や…。恥ずかしいです」
ベルトルト「見て」
サシャ「う、わ、わかりました」チラッ
サシャ(うう、私の下着…ビショビショですね、なんか…肌少し透けてますし。ああ…)
ベルトルト「ほら、僕の指が、サシャの割れ目なぞってるよ」
ツツツ…
サシャ「あ…ぅ」
クチュ…
ベルトルト「割れ目に指挟まれて、柔らかくて、温かくて気持ちいい」
サシャ「う、あんっ…」
クチュクチュ…
ベルトルト「それに涎いっぱい…」
サシャ「よ、涎?」
ベルトルト「うん。サシャもパン欲しいと涎出るだろ」
サシャ「は、はぁ…」
ベルトルト「こっちも…えっと、涎出してるから…」
クチュクチュ…
サシャ「あぅっ…!ん、よ、涎って…!」
ベルトルト「はぁ…お腹すいてるのかもよ…」
クチュクチュ…
サシャ「んぅ、あ、あ…」
ベルトルト「サシャ、さっき星砂糖食べる時にあーんってしたよね」
サシャ「はい。しましたね」
ベルトルト「こっちも、あーんしよう」
サシャ「あ、あーん?こっちって、え?」
ベルトルト「サシャの涎いっぱい出るもう一個の場所」
ツンッ…ツーッ
サシャ「う、あんっ…!」
ベルトルト「ここ、閉じてるの広げよう(両側から、指でふっくらしてるとこ引っ張って…)」
クチュッ…
サシャ「やっ…あっ…」
ピチャッ…パクッ…
ベルトルト「開いたよ。下着が張り付いて、開いてるのもまるわかりだね。ほら」
クチュ…
サシャ「ん、う…はぁあ…」
ベルトルト「ここ、下着が邪魔してるけど、のけたら指、入っちゃうね…」
クチュクチュ…
サシャ「や、あ、あ、あ…んぅっ」ビクッ
ベルトルト「すごいヌルヌル…」
クチュクチュ…クチュクチュ…
サシャ「あんっ、う、はぁ…はぁ…あ、あ、あ…」
ベルトルト(この穴に…僕のを…い、いや、入れたら子供できるから…駄目だ。でも…)
クチュクチュ…
サシャ「あぁ…んっ、やぁ…あ、あ」
ベルトルト「はぁ…(入れたい…)」
サシャ「んっ、ベルトルト…あ、あ…」
ベルトルト「こっちも触ってあげるね…」
クニッ…
サシャ「うぁっ!あ、ぅんっ…!」ビクッ
ベルトルト「クリトリス気持ちいいね」
クニクニ…
サシャ「あ、うっ…んっ、あ、あ…」
ベルトルト「サシャ、ここも、乳首やちんちんみたいに、触ってると固くなるんだって」
クニッ…
サシャ「あっ!」ビクビクッ
ベルトルト(やっぱりここは敏感だな)
クニクニ…
サシャ「んっ、あ、はぁ…ふ、う、んっ…」
ベルトルト(穴と同時に…こっちの手でクリトリスいじろう)
クリクリ・・・クチュクチュ…
サシャ「うぁ…!あ、ああっ…あんっ!あ、あ…」
ベルトルト(クリトリス触りながらだと、すごいいっぱい…愛液出てくるな。サシャも気持ちよさそうだし…)
ベルトルト「サシャ、オナニーは直接触ってしてたの?」
サシャ「ん、え…いえ」
ベルトルト「こうやって、下着の上からいじってた?」
クチュクチュ…クリクリ・・・
サシャ「あんっ…あ、は、はい。うぅん…そ、そうです」
ベルトルト「気持ちよかった?」
サシャ「う…は、はい」
ベルトルト「して見せて」
サシャ「む…無理、です…。恥ずかし…いです」
ベルトルト「うん、恥ずかしいの見たいんだ」
サシャ「嫌…」
ベルトルト「鏡見ながら、して」
サシャ「や…」
ベルトルト「僕が手伝ってあげるから。手貸して」
グイッ
サシャ「ちょ、ちょっと…も、もう!やですってぇ!」
ベルトルト「サシャの『嫌』は、恥ずかしいだけで、するのは満更でもないってもうわかっちゃったから」
サシャ「なんですか、それ…そんなこと…」
ベルトルト「それにサシャが恥ずかしがりながらエッチなことするのがいい。ほら、サシャの手で触るよ」
グググ…
サシャ「あ、も、もう…(うぐぐ、力ではかないません…!)」
クチュ…
サシャ「ううぅっ…」
ベルトルト「穴のとこ、こうやって…ぐりぐりいじった?」
グイッ…クチュクチュ…
サシャ「んっ…、あ」
ベルトルト「下から上に撫で上げて…」
グイッ…ツツーッ
サシャ「ふ…!んぅっ…!あ、あ…」
ベルトルト「クリトリス、いっぱいいじったって言ってたね。サシャの指で、撫でまわしたの?」
グッ…クリクリ…クニクニ…
サシャ「やぁっ…も、や…あ、あ、うぅ…」
ベルトルト「僕の名前呼びながら…」
クリクリ…クニクニ…
サシャ「うぅ、あんっ…はぁ…はぁ…」
ベルトルト「こんな風にオナニーしたんだね」
サシャ「あ、あ、う…うぁ」
クチュクチュ…
ベルトルト「オナニーしてる時、サシャの頭の中で、サシャは僕にどうされてたの?」
サシャ「っ…!そ、それはぁ…」
ベルトルト「僕にエッチなことされたかったんだろ」
サシャ「う、ううう…」
ベルトルト「こうやって、指でいじられてた?」
クチュ…クチュ…
サシャ「うぁ…んっ。あ、あ、あ…」
ベルトルト「それとも、ちんちんで…」
サシャ「あ、も、ベルトルト…」
ベルトルト「ん、どうしたの」
サシャ「も、ベルトルトの…で」
ベルトルト「僕の?」
サシャ「私のより。べ、ベルトルトの指で…してください…。そ、その方が…」
ベルトルト「その方が?」
サシャ「ううぅ…気持ちいいです…」
ベルトルト「わかった(サシャの目がトロンとしてきたな。なんか…素直になってきたような気もする…)」
ベルトルト「サシャ、僕の指が下着の上から触ってるの見て。鏡」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「下着、ぴったり張り付いて、クリトリスが浮き出てるね。ここ…」
クリクリ…
サシャ「はぁん…あ、う…」
ベルトルト「サシャ…(首の後ろ、髪で隠れるから、跡付いてもいいよね…)」
チュッ…
サシャ「ふぅ…あ、うぅん」
ベルトルト「チュッ…チュッ…ん…サシャ…。きっと涎だらけでここ、ぐしょぐしょになってるよ」
クチュクチュ…
サシャ「あ、んっ…、あ…あ」
ベルトルト「下着取って、直接見たいな…」
クチュクチュ…
サシャ「ん、うぅ、あ…あ」
ベルトルト「下着、取るよ?いい?」
クイッ…シュルシュル
サシャ「も、取ってるじゃないですか…」
ベルトルト「うん…だって、もう、見るし」
シュルシュル…
サシャ「うう…あ…(ああ、ぜ、全部見られてしまいます!ううう…)」
シュルッ…パサッ
サシャ「う…!」
サッ
ベルトルト「あっ!脚閉じないで!開いて」
グイッ
サシャ「わわっ!」
ベルトルト「もう、力入れないの…」
グググッ…
サシャ「あああ…!」
ベルトルト「ああ…すごい」
ベルトルト(お、おまんこだ。生んこだ。サシャの…ぐしょぐしょに濡れてて…ふっくらしてて、エ、エロすぎ)
ベルトルト「めちゃくちゃエロイ…。サシャ、鏡見て」
サシャ「も、無理…無理です」フルフル
ベルトルト「見てって…」
サシャ「や、嫌です!無理…無理無理無理!」
サッ
ベルトルト「あっ!脚閉じないでってば…」
グググッ
サシャ「やだ!もう!!嫌です!!」ジタバタ
ベルトルト「サシャ、暴れないでよ…!」
グイッ
サシャ「わあっ!」
ベルトルト(おわっ、思わずサシャの脚抱え上げてしまった!う、うわあ…お尻の穴まで鏡に…)ドキドキ
サシャ「ぎゃあああ!な、何してるんですか!!ちょ!」
ベルトルト「も、もうちょっとこのまま…。わぁ…お尻の方まで垂れてるよ…」
サシャ「やあああ!お、下ろして!下ろしてください!」
ベルトルト「う、うん…。いや、でも…これは…すごく」ドキドキ
サシャ「下ろしてくださいってば!!!」バシバシッ
ベルトルト「いてて!わ、わかった。わかったから!」
ストッ
サシャ「あああああ…!バカバカ!!スケベ!変態!!」
ベルトルト「サシャ、ごめん。ごめん…」
サシャ「うううう…」
ベルトルト「ごめん。でも、脚は開いて…?ごめんね、広げるよ」
グイグイ
サシャ「うぐぐ…謝りながらめげない図太さ…」
ベルトルト「僕は戦士だからね。そう簡単にはめげないよ。僕には意志が無い…。これは本能がそうさせてるんだ。僕はそれに従うだけだ」
グイグイ
サシャ「う、もう。わかりましたよ。開きます。開きますから…。ほ、ほら…(も、もうどうにでもなれ!…です)」
スッ
ベルトルト「サシャ!」
サシャ「これで、見えますか?いいですか?」
ベルトルト「目、開けてサシャも見てよ」
サシャ「目つぶっててもいいって言ったじゃないですか!」
ベルトルト「サシャが見て、恥ずかしがるの見たいんだけどな…」
サシャ「無理…」
ベルトルト「じゃあ、どうなってるか教えてあげるから、見たくなったら見て」
クチュ…
サシャ「うっ…」
ベルトルト「こうやって、僕の指を割れ目に沿って動かすだろ…」
ツツーッ
サシャ「はぅ…あ、ん」
ベルトルト「そしたら、サシャのあそこからエッチな涎出るんだ」
ピチャ…
サシャ「ん…あ」
ベルトルト「音、したね」
ツーッ…ピチャ…
ベルトルト「いっぱい出てるよ。僕の指、もうヌルヌルだ。ほら」
ピトッ
サシャ「ひゃ!(わわっ!唇に指!!)」
ベルトルト「サシャのだよ。舐めて…」
ツプッ…
サシャ「んぐッ…!」
ベルトルト「はぁ…そのまま舐めててね。もっといっぱい涎出してあげるから…」
ツツツ…ピチャ…ピチャ…
サシャ「う…ん、ん…チュクッ…んぅ」
ベルトルト「涎出るとこ、広げよっか」
グッ…クチュ…パクッ
サシャ「ふぁ、あ…ぅん」
ベルトルト(木の上で、入口のところいっぱい撫でた…あの時もここ、こんなになってたのか)
クチュクチュ…クチュ…
サシャ「う、あ…あ、あ…」
ベルトルト(直接触ると、ヌルヌルで、熱くて…)
ベルトルト「サシャ、ぱっくり開いて、中も濡れてグショグショになってるの鏡に映ってるよ」
クチュ…クチュ…
サシャ「あんっ…う、あ…やぁ…」
ベルトルト(ああ、ここ触ってたら入れたい。指。中に入れて…)
ツプッ…
サシャ「ひゃう!!あ、ベルトルト!?」
サシャ(あっ!ベルトルトの指が…!ちょっと、入って…入って…!うわわ!鏡見ちゃいました!)
ベルトルト「あ、鏡見たね」
サシャ「ううう…私の、こんなのが付いてたんですか」
ベルトルト「うん。エッチだよね」
クチュ…クチュ…
サシャ「あ、う…あんっ…(あああ、ベルトルトの指が…!私の、触ってます。う、動いて…ヌルヌルで…やらしいです)」
サシャ「はぁ…う。な、なんか…やらしすぎます」
ベルトルト「うん。やらしい…」
クチュ…クチュ…
サシャ「ふわっ!あ、あ…あ(うう、やらしくて、恥ずかしいのに…つい、見てしまうんですが!)」
ベルトルト(サシャ、嫌がってたけど鏡見てるな。やっぱりエロくなる素質があるのかも…)
ベルトルト「指、ちょっと入れちゃったけど痛くない?」
サシャ「ん、大丈夫です」
ベルトルト「入口…グチュグチュだね」
グチュグチュ…
サシャ「んぅ!動かしたら…や、あんっ」
ベルトルト「あ、ごめん」
ピタッ
サシャ「え、あ…あの」
ベルトルト「ん?」
サシャ「えっと…さっきのは嫌じゃなくて、う、う」
ベルトルト「う?」
サシャ「動かしてくだ、さい…あの。き、気持ちいいです…」
ベルトルト「え」
サシャ「気持ちいいですから…」
ベルトルト「あ、え?」
サシャ「で、ですから。気持ちいいんです…もっと、その。もっと…」
ベルトルト「う、うん…」
サシャ「もっとしてください…」カアァァァッ
ベルトルト「………」
ベルトルト(ねだってきた…おねだりだ。真っ赤になって、おねだりしてきた…。よし、もう一回だ)
ベルトルト「ごめん、声小さくて聞こえなかった」
サシャ「え、いや、そんなに小さくありませんでしたよ」
ベルトルト「聞こえなかったから。もう一回、もっとしてって言ってよ」
サシャ(聞こえてるじゃないですか…!!)
サシャ「もっと、してください」
ベルトルト「な、何を?」
サシャ「もう、わざと!わざとですよね!」
ベルトルト「だって…」
サシャ「だってじゃありませんよ。その…もっと、ベルトルトの指で、エッチなことしてくださいって…言ってるんです…!」
ベルトルト「……スケベだ」
サシャ「スケベですよ!!…ううう。こんな、スケベな女、嫌ですよね。ご、ごめんなさい…」
ベルトルト「い、いや、謝らなくていいよ。スケベなサシャって最高だ。それに素直になってくれて嬉しいよ」
グチュグチュ…
サシャ「あ、あぅ…んん」
ベルトルト「これでいい?」
サシャ「は、はい。ん、あ…もっと…もっといっぱい…」
ベルトルト(ダメだ。サシャ、エロすぎる。これもう、僕の方はちょっと擦ったら、出ちゃうかも…)
グチュグチュ…
サシャ「はぅ…ぅん…あ、あ…気持ちいいです…ん…」
ベルトルト(可愛い…)
サシャ「うぅ、気持ちい…。ベルトルト、もっと…」
ベルトルト「う、うん(わああああ!エロくなってきたぞ。おねだり可愛すぎるよ…)」
ベルトルト「こう?」
グチュ…グチュグチュ…
サシャ「あ、ああ…んっ…ベルトルトぉ…」
ベルトルト「サ、サシャ…。はぁ…」
サシャ「んぅ、あ、あ…ああっ…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
グチュグチュ…
サシャ「あ、あ、んぅ…あっ…」
ベルトルト「ねえ、サシャ…ここに指、全部入れてもいいかな」
サシャ「全部ですか?…こ、怖いです」
ベルトルト「いっぱい濡れてるし、ゆっくり、痛くないように入れるから。ね?」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「ありがとう」
ツププ…
サシャ「あっ…んぁ、あぁ…」
ベルトルト(中、温かい…)
ベルトルト「痛くない?」
サシャ「う、あ…はい。大丈夫です…」
ベルトルト「じゃあ、もっと入れるね」
ズププ…
サシャ「やぁ!あ、あああ…!」
ベルトルト「ん、入った。入ったよ」
サシャ「あ、な、なんか…んぅ…」
ベルトルト「中もヌルヌルだ。ほら…」
グチュ…グチュ…
サシャ「あぁ!中で、う、動かしたら…や、あ、ああ…!」ビクッ
ベルトルト「音、すごいね」
グチュグチュ…ピチャピチャ…
サシャ「ふぁあ、あ…!あ、あ…!」
ベルトルト「ああ、すごい。サシャ…見て。僕の指が、ほら、入ったり出たりしてるよ」
グチュグチュ…
サシャ「んっ…あ、あ。やだ…あ、でも…うぅ、き、気持ちいいです…ああぁ…」
ベルトルト「はぁ…可愛い、サシャ。僕の指咥えこんで、濡らして、よがって…」
グチュグチュ…ピチャピチャ…
サシャ「あ…!あ、あ、うぅ…んっ」
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
グチュ…グチュ…
ベルトルト(ああ…ここに僕の、入れたら…。サシャ、痛がるかな?もっと喘いで乱れるかな…。いや、ダメ、それは駄目だ…)
グチュ…ググッ
サシャ「あぅん!あ、ん、そ、そこ…」
ベルトルト「ん?どこ?」
サシャ「さっき、ベルトルトの指、当たったとこ…ん、う…」
ベルトルト「え?ここ?」
グチュ…
サシャ「ち、ちが…。もうちょっと、抜いたとこです…」
ベルトルト「ええっと、ここかな?」
グニュ…
サシャ「あぁっ…!あぅ!」ビクッ
ベルトルト「ここか」
グチュグチュ
サシャ「ふぁ、あ、あああ…あ、ぅう…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…。ここ、好きなんだね。うん。いっぱい触ってあげる。ここも…」
クニ…
サシャ「んっ!あ…」
ベルトルト(クリトリス触ったら、中がキュウッてなったぞ。気持ちいいんだな)
サシャ「はぁ…あ、あ、やぁ…あぅ!」ビクッ
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
グチュ…ピチャピチャ…クニクニ…
サシャ「んっ、ん、あ、はぁ…はぁ…ぅうあ」
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
サシャ「ふ、う、あ…あ、あ」
サシャ(す、すごく気持ちいいです。ベルトルトの指、太くて、中、ぐりぐりされて…)
グチュ…グチュ…
サシャ「んぅ。ベルトルトぉ…」
ベルトルト「ん、どうしたの」
サシャ「き、気持ちいいです…。ベルトルトの指、気持ちいい…んっ…はぁ…」
ベルトルト「もっと欲しい?」
サシャ「は、はい…もっと…」
ベルトルト「うん。もう、エロすぎだよ。サシャ…」
サシャ「ごめんなさい、あ、ぅ…んっ、ん、あぁん…」
クニクニ…
サシャ(そ、それに、クリトリス、き、気持ちよすぎて…も、私…)
サシャ「う、あ…クリトリス、も、気持ちいいです、ふぅ、あ、あ…」
ベルトルト「ん、ここ、すごい敏感だよね」
クニクニ…
サシャ「あんっ…う、あ、あ、んぅ」
ベルトルト「サシャ、鏡見て…」
サシャ「ん、はい…」
ベルトルト「クリトリス、ぷっくりしてるね」
クリクリ…
サシャ「あ、う、はい」
ベルトルト「ここ。皮がかぶってるって、アルミンの本に載ってたろ」
サシャ「皮…ですか」
ベルトルト「うん、剥いたら…もっとすごいらしいけど…痛いかも」
ツンツン…
サシャ「ん…してみてください」
ベルトルト「え。いいの!?」
サシャ「痛かったらやめてくださいね」
ベルトルト「うん。わかった。じゃあ、痛くないように、いっぱい愛液付けて触ろう」
グチュグチュ…
ヌルッ…
サシャ「はぁ…あ、あ…」
ベルトルト「…じゃあ剥くね」
グッ…クニュッ…
ベルトルト「お。おお…」
サシャ「あ、こ、こんなになるんですね」
ベルトルト「じゃあ。愛液塗って…触るから」
クチュ…グニッ
サシャ「あっ!あああっ!や…!!ダメ!あぁん!」ビクッ
ベルトルト「あ、痛い!?」
パッ
サシャ「いた、少し、う、でも、敏感すぎて…」
ベルトルト「じゃ、じゃあ、慣れてないうちはやめとこうか。痛くなったらかわいそうだし…」
サシャ「あ、でも…ベルトルトが触りたいなら、いいですよ…」
ベルトルト「えっ、いいの?」
サシャ「は、はい…ちょっと痛くても我慢します」
ベルトルト「あ、いや。でも…」
サシャ「痛がるのも興奮するって言ってましたし」
ベルトルト「う、そうだけど…」
サシャ「触ってください…」
ベルトルト「ええっ、うん。じゃ、じゃあ…」
グニッ…
サシャ「ああっ…んっ!あ、あ…」
ベルトルト「痛かったらすぐやめるから…」
サシャ「い、痛いです!」
ベルトルト「あ、うん。やめよう」
サシャ「ご、ごめんなさい…」
ベルトルト「えっと、たぶんよーく濡れたらそんなに痛くないと思うんだけど」
サシャ「はい、でも、澱粉とか無いですから」
ベルトルト「無い…こともないよ」
サシャ「え、持って来たんですか?」
ベルトルト「いや。えっと…その、ううーん」
サシャ「なんですか?」
ベルトルト「嫌って言わない?」
サシャ「それは…わかりません」
ベルトルト「じゃあ、ダメだ。サシャが嫌がらないって言うなら、あるんだけど、やり方が」
サシャ「なんですか…それ」
ベルトルト「嫌って言わないって約束してくれる?」
サシャ「そんな…まあ、わかりました。言いません」
ベルトルト「よし。じゃあ…寝ころんで」
サシャ「寝ころぶんですか?」
ゴロッ…
ベルトルト「うん。それで…僕の方に脚向けて、脚、立てて、開いて」
サシャ「え、そ、そんな恰好…あ、あそこが丸見えじゃないですか」
ベルトルト「まあ。そういう風にしてってことだから…」
サシャ「うう…は、恥ずかしすぎます…」
ソロソロ…
サシャ「こ、これでいいですか?」
ベルトルト「うん。もっと、脚開いて」
サシャ「は、はい…」
ググッ
サシャ「このくらいですかね…。あの、そんなにじっと見ないでください」
ベルトルト「いや、見ないわけには…ううう、エロイ…」
サシャ「ん…ベルトルト…」モジッ
ベルトルト「あ、ごめんごめん。ええっと、暴れないでね…」
スッ
サシャ(えっ?あ!?ベルトルト、ええっ!?)
ベルトルト(…いきなりここまでできるとは思わなかったな…)
ピチャ…
サシャ「わあああっ!!」
ガバッ
サシャ「あ、あ…あああ!?な、何を!!」
ベルトルト「あ、もう…。暴れないでって言ったのに…」
サシャ「い、今。舌で…私の、あそこ、あそこを舐めました!?」
ベルトルト「うん。舐めた…。っていうか、舐めて、舌を中に入れようとした」
サシャ「や…(あっ、嫌だって言わない約束でした!うぐぐ…)」
サシャ「汚いです。あ、あんなとこ…舐めるなんて」
ベルトルト「汚くないよ。サシャの綺麗だし」
サシャ「でも、な、舐めるなんて…」
ベルトルト「クリトリス剥いても、舌なら柔らかいし、涎でヌルヌルになるから…そんなに痛くないと思うんだ」
サシャ「え」
ベルトルト「気持ちいいと思うよ。舐めさせて」
サシャ「う、そうですか…」
ベルトルト「うん。寝て。それか嫌なら僕が寝るから、顔の上にまたがって…」
サシャ「寝ます!ね、寝ますから…!跨るとか、そ、そんな高度なことできませんから…」
ベルトルト「じゃあ、それはまた慣れてからしよっか」
サシャ(あ、いつかはさせられるんですね…)
サシャ「では…」
ゴロン
ベルトルト「うん。はい、脚開いて、僕によく見せて」
サシャ「うう、もう!はい…これでいいですか」
ベルトルト「うん…いいよ」
ピチャ…
サシャ「ふ…!」
ベルトルト「ん…ピチャピチャ…ぅ…(中に舌、入れよう…)」
ググッ…
サシャ「うあ…あ、あ、あ…んっ」
グチュグチュ…ピチャ…
ベルトルト「は…チュクチュク…んっ…クチュ…チュ…」
サシャ「あ、ああっ…んぅ…あ、あ…」
ベルトルト「ん…ピチャ…ピチャ…グチュ…はぁ…」
サシャ「や…あぅ、ん、んっ…」
ベルトルト(クリトリスのとこまで、舐めあげて…)
グチュ…レロ…
サシャ「ああっ…!あ、あんっ!」ビクッ
ベルトルト(も一回…)
レロ…
サシャ「あぁん!や、あっ…ああっ」ビクッ
ベルトルト「サシャ、クリトリス、舐めるから…指で開いて…良く見えるようにして」
サシャ「ん…はぁ…う、こ、こうですか…」
グチョ…パクッ…
ベルトルト「うん。そのまま…(舌の先で、ちょっといじるか)」
チロッ…
サシャ「はぅん!」
ベルトルト「はぁ…サシャ…」
チロチロ…
サシャ「うっ、あ、あ…ん(うう、もどかしいです…)」モジモジ
サシャ「ベルトルト…その」
ベルトルト「ん?」
チロチロ…
サシャ「んっ。もっと…ちゃんと、ですね…」
ベルトルト「うん…」
チロチロ…
サシャ「ふぅう…あ、な、舐めて…舐めてください。もっと、強く…」
ベルトルト「…おねだりたまんないなぁ…」
ピチャ…レロッ…
サシャ「んんっ…!あ、あ…あぅ!」
クチュ…クチュ…レロレロ…
ベルトルト「ん…チュクッ…ピチャ…ピチャ…」
サシャ「ふぅぅ…あ、あああ…ん、あ、んぅ」
ベルトルト(サシャ、舐めてくれなんて、目もとろんとしちゃってるし、気持ちいいんだな。本当エロイよ…)
サシャ「はぁ…あ、んっ…あ、あ…ん」
ベルトルト「ほら、もっとおねだりして…」
ピチャ…
サシャ「う、うぁ…ん。もっと、もっとしてください…」
ベルトルト「ん…チュク…ピチャ…ピチャ…」
サシャ「はぅう…もっとぉ…」
ググッ
ベルトルト(お、押し付けてきた…、サ、サシャ…エロすぎだよ…)
ベルトルト「チュッ…ピチャ…ふ…う、ピチャ…ピチャ…」
サシャ「あ、あ、あ…うぅん…はぁ…はぁ…」
ベルトルト「ん…サシャ、剥くよ?クリトリス…」
サシャ「あぅ…はい」
クニッ…
ベルトルト「いっぱい涎つけて…」
グチュ…ピチャ…
サシャ「っ!!」
ベルトルト(痛くないかな…)
レロ…
サシャ「ああああっ!やっ…!あ、あ…!あああ!」ビクッ
ベルトルト(うわ。すごい。よっぽど感じるんだな。体ビクビクしてる…)
ピチャ…ピチャ…グニグニ…
サシャ「あぁっ!や、やぁああ!あっ、も、や、うぅうあ…」
ベルトルト「ん…ピチャ…はぁ…ピチャ…ピチャ…」
サシャ「あ、あああ…あっ!」
ベルトルト「やらし…クチュ…ピチャ…は…」
サシャ「あ、あ、あああ…!やぁっ…うぅん!」
ベルトルト(クリトリス舐めながら、指、入れて…中を…)
グチュ…
サシャ「んっ!」
グチュグチュ…
ベルトルト「はぁ…んっ…クチュ…ピチャ…ピチャ…チュッ」
サシャ「あぁぅ…!す、吸ったら…ああっ…!やあああ!」ビクッ
ベルトルト「チュッ…チュッ…」
グチュグチュ…
サシャ(クリトリス吸われて、中、中グチュグチュにされて、も、もう…)
サシャ「ああああ!や!あ、あ、あ、あ…んっ!」
ベルトルト「クチュ…ん…はぁ…ピチャ…」
サシャ「あああ、も…だ、ダメ!あ、あ…!ベルトル、ト…も、あああっ!」
ベルトルト「ん、サシャ、イきそう?」
ベルトルト(サシャのイクとこ見たい…!)
サシャ「ん、ん…。あああっ…う、あ、ああ…な、なに?」
ベルトルト「お、おしっこ、出そう?」
グチュグチュ…クニクニ…
サシャ「はぅ、う…は、はい。あ、あ…も、出そうで…す、ぅ…」
ベルトルト「そっか。おしっこ。おしっこ出そうなんだね」
ツツツ…
ベルトルト「ここ、サシャのおしっこするとこ。クリトリスと一緒に吸ってあげるね」
ピチャ…チュッ…
ベルトルト「ん…チュッ…チュッ…」
サシャ「やぁ…!あ、あ、ああああ…!」
ベルトルト「それとも、指で擦るほうがいいかな?」
グチュグチュ…グチュ…
サシャ「あっ!ああ…!んっ、も、あぁん!出る…出ます…」
ベルトルト「おしっこ、していいよ」
サシャ「え、や、あ…あ…嫌ぁ…」
グチュグチュ…グチュグチュ…
サシャ「んっ、あ…あああ!うぅっ…や、やぁ…!怖い、やめ…」
ベルトルト「大丈夫、僕しか、いないから。漏らしてもいい」
サシャ「でも、あああ!ぅあ…うっ…や、出る…も、止めてくださぃ…んんっ…!」
ベルトルト「ダメ。お昼に、やめないって言っただろ。おしっこ漏れていいから」
グチュ…グチュ…ピチャピチャ…
サシャ「あ、あ、んぁ…!だ、だめぇ!で、出る!やっ…!出ちゃうっ…!!あぁん!あああ!」ビクッ
ベルトルト「うん、うん。出して、出していいよ」
グチュグチュグチュグチュ…
サシャ「あっ、んっ…も、も、う…あっああ、ああっ…!」ビクビクッ
サシャ(ああ、もう、ダメです!おしっこ、我慢できません!お腹の奥から、熱い、熱くって。も、…駄目!!)
サシャ「はぁ…ああっ…!あ、あ…!」ビクッビクビクッ
サシャ「あ、あ、あぁっ…!ふああああああっ…!あああああん!」ガクガクガクッ
ベルトルト「サシャ…!(イッた…、サシャ。あそこがヒクヒクしてるし、中…僕の指キュウキュウ締め付けてる…)」
サシャ「あ…あ、う…」
ベルトルト「おしっこ出なかったね」
サシャ「ん…あ、は…」ボーッ
ベルトルト「でも、ちゃんとイけたね。気持ちよかった?」
サシャ「い、イッたって…?」
ベルトルト「頭真っ白になるくらい気持ちよくなったろ。ここ、触られてさ…」
クチュ…
サシャ「やっ…!」ビクッ
ベルトルト「あ、ごめん」
サシャ「ん、大丈夫です。あ、頭、真っ白になって、気持ちよくって…それをイッたって言うんですか」
ベルトルト「うん。可愛かったよ…」
サシャ「え…うう…」カアァァァッ
ベルトルト「起きれる?」
サシャ「はい…」
ググッ
サシャ「あ」
ベルトルト「ん?」
サシャ「や、ダメです…。脚…震えてて…体に力も入りません…」コテンッ
ベルトルト「そっか。無理しないで、寝てていいよ」
サシャ「ありがとうございます」
ベルトルト「本当、可愛いかった…」ナデナデ
サシャ「あ、あの」
ベルトルト「サシャはそのまま寝てて、キスだけさせて」
サシャ「はい」
チュッ…
ベルトルト「ん…本当に夢みたいだ…」
チュッ…
サシャ「んん…」
ベルトルト「はぁ…サシャ…」
ギュッ
サシャ「ベルトルト…」
ベルトルト「サシャ…ありがとう」
サシャ「ん?なにがですか」
ベルトルト「僕、色々無理言ったのに…聞いてくれて」
サシャ「…い、いえ…私も、気持ちよかったですし、ありがとうございます」
ベルトルト「うん。もっと、キス…」
サシャ「はい…」
チュッ…
ベルトルト「このまま、ここで一緒に寝たいなぁ…」
サシャ「ダメですよ。帰らないと朝二人でいないの疑われますし…それに寝るのはまだ早いです」
ベルトルト「そう?」
サシャ「そうです。だって…」
グッ
ベルトルト「わっ!」
サシャ「べ、ベルトルトの、こんなにパンパンにして…私だけ気持ちよくて、そんなのいけません」
ベルトルト「そ、それは…」
サシャ「後でいっぱいしてもらうって、ベルトルト言ってました」
ベルトルト「い、言ったかもしれないけど…サシャ、疲れてるだろうし、む、無理は…」
サシャ「ちょっと休んだら大丈夫です。私も…」
サシャ「私も、ベルトルトのこと、いっぱい気持ちよくしてあげたいんです…」
ナデナデ…
ベルトルト「ううっ…ちょ、撫でたら…」
サシャ「エッチなこと…して欲しいこと…私、します」
カチャカチャ
ベルトルト「あ、え、でも…あ、べ、ベルト外さなくていいって…するなら僕が…」
サシャ「私の服、全部ベルトルトが脱がせたんですから。ベルトルトのは私が脱がせます」
スルッ…
ベルトルト「いいの?本当に…僕、もう、嫌って言われてもするよ…」
サシャ「えっ、う、そ、そうですね…。いいですよ。でも、あの。子供ができることは駄目です」
ベルトルト「うん。それはわかってる。…本当は、したいけど」
サシャ「それ以外なら、言うこと聞きますから…」
ベルトルト「サ、サシャ…」
サシャ「ベルトルト…」
チュッ…
サシャ「ベルトルトの…大きくなってるから、ズボン引っかかってますね」
グイッ…スルスル
ベルトルト「ごめん。サシャがエッチすぎるからしょうがないだろ」
サシャ「私のせいですかぁ?あ…」
ベルトルト「どうしたの?」
サシャ「ベルトルトも、下着…濡れてますよ」
ツン…
ベルトルト「んっ…」
サシャ「先のとこ…染みになって…ヌルヌルしてます」
ツツツ…クルクル…
ベルトルト「ゆ、指でそんな…先いじるのは…うっ…」
サシャ「直接触った方がいいですか?…でも、下着越しでも気持ちよさそうですけど」
ベルトルト「そりゃ…サシャの指で触られたら…気持ちいいよ。んぅ…」
サシャ(切なそうな顔、可愛いですね…)
サシャ「下着、取りましょうか…」
ベルトルト「う、うん…」
シュルッ…
続きは次回
糞スレ乙
クソ萌える乙!
クッソいい
続き期待
クソかわいいスレ乙
かわいいいいいベルサシャたまらん
ボロン
サシャ「う、肉キノコ…!」
ベルトルト「おいしそう?」
サシャ「食べ物じゃありませんし…」
ベルトルト「食べ物じゃないけど…食べていいよ」
サシャ「えっ!これ食べれるんですか!?」
ベルトルト「い、いや。食べれない」
サシャ「意味が分かりません」
ベルトルト「口に入れてもいいよ…って意味。歯立てられたら困るけど」
サシャ「こ、これをですか?」
ベルトルト「うん。そうされると、気持ちいいんだよ。…たぶん。エロ本でそういうシーンがよく出てくるから(ヌルヌルにすると気持ちいいし…)」
サシャ「ほ、ほお」
サシャ(本物のキノコなら…かぶりつくとこですが…こ、これは…)
サシャ「う。うーん…」
ベルトルト(悩んでるな。引かれなかっただけマシか…)
ベルトルト「…嘘々。冗談だよ。そんなことしなくていいよ。したくないだろ」
サシャ「え、いえ」
ベルトルト(そこまでは期待してないし…いつかはして欲しいけど…)
サシャ「う、ううん。あの。…し、してもいいですよ」
ベルトルト「ええっ!?」
サシャ「ベルトルトも…似たようなことしてましたし、ベルトルトがして欲しいなら、します」
ベルトルト「え、いや、そりゃ…して欲しくない理由は無いけど…」
サシャ「じゃ、じゃあ…します…」
グッ
ベルトルト「や、ちょ、ちょっと待って…に、握らない!」
サシャ「え、なんでですか」
ベルトルト「手、一旦、離して、そんな強く握らないの…!」
サシャ「なんですかもうっ…」
パッ
サシャ「されるの嫌ですか?」
ベルトルト「嫌じゃないよ。全然。でも…いいのかなって思って…」
サシャ「いいですけど…」
ベルトルト「君がよくても。僕は…悪いような気がする…」
サシャ「したいんじゃないんですか?」
ベルトルト「…したい」
サシャ「私は、いいですよ。ベルトルトが気持ちよくなるならしたいです。上手く出来ないかもしれませんが…。ベルトルトも私が気持ちよくなるために色々してくれましたし…」
ベルトルト「う、そう?ええっと…じゃあ…」
ベルトルト「し…してもらおうかな…。本当にいいの?」
サシャ「はい。いっぱい…して欲しいんですよね。そう、言ってましたよね」
ベルトルト「う、まあ。うん。言った」
サシャ「しますよ。私、がんばります!」
ベルトルト「ありがとう…」
サシャ「で、では…」
グッ
ベルトルト「う、うん」
サシャ「…えっと…どうすれば…」
ベルトルト「そのまま咥えてくれたんでもいいけど…。えっと、歯は立てないでね」
サシャ「わかりました…」
ジーッ
ベルトルト「…どうぞ?」
サシャ「あ。は、はい…」
サシャ(こ、これを…く、咥える…)ドキドキ
ベルトルト「………」ドキドキ
サシャ「…うぅ…」
ベルトルト「あの、無理しないでくれよ。本当に…」
サシャ「だ、大丈夫です。やれます!」
ベルトルト(本当に大丈夫かな…。まあ、あんまりやめとけっていってお預けになったら悲しいから、やる気になってるみたいだし、してくれるのを待とう…)
サシャ(これはキノコ、これはキノコ…噛んではいけないけどキノコ…!)
サシャ「よ、よし…いきますよ」
ベルトルト「うん…」
サシャ(ええと、咥える前に、味を見ておきましょうかね…)
チロッ…
ベルトルト(お、おお…サシャの舌が…!ぼ、僕のに…うわわわ…!)ゾクッ
ペロッ…
ベルトルト「んっ…!」
サシャ(汗ですかね。少ししょっぱいです…)
サシャ「ん…ペロ…ペロ…」
ベルトルト「あ、ちょ…舐めるの?」
サシャ「ダメですか?」
ベルトルト「いや、いいよ…舐められるの、気持ちいい」
サシャ「気持ちいいんですか…(そしたら、咥える前にいっぱい舐めてあげましょう…)」
ペロペロ…
ベルトルト「はぁ…サシャ…」
サシャ「ん…ペロ…ピチャ…ピチャ…んん…」
サシャ(キノコの芯のとこ…ベルトルトが私にしたみたいに、下から舐め上げてみましょうか)
ツツーッ
ベルトルト「……ふっ!」ビクッ
サシャ(ん、気持ちいいみたいですね。ビクッてしてました。もう一回…)
ツゥーッ
ベルトルト「…はぁ…」
サシャ(気持ちよさそうな顔です…。私がしたことで気持ちよくなってくれてるの、なんだか嬉しいですね…)
サシャ「ベルトルト、どこがいいですか?」
ピチャ…ツゥーッ
ベルトルト「え…もうちょっと上…」
サシャ「ここですか?」
ペロ…
ベルトルト「ん…も少し、段になってるとこの、す、筋のとこ」
サシャ(キノコの傘の…あ、これですかね?筋って…)
ツツーッ…ペロ…
ベルトルト「うっ…うん、そこ…」
ベルトルト(ああ…サシャの舌が…僕の裏筋舐めてる…!信じられない…)
サシャ「ん…ペロ…ペロ…ふ…チュッ…」
ベルトルト「はぁ…う、はぁ…はぁ…」
サシャ「チュッ…ペロ…チュクチュク…んぅ…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…あ、サシャ…」
サシャ「ふ…ペロペロ…」
ベルトルト「う…はぁ…はぁ…」
サシャ(ベルトルト、喋らなくなりましたね…。息、荒いです…)
ベルトルト(うう、気持ちいい…。た、玉も口で転がしたりしてくれないかな…さ、さすがに頼みにくい…)
ベルトルト「サシャ、手…」
サシャ「ん?手?」
ベルトルト「貸して…」
サシャ「はい…」
ベルトルト「うん、こ、こっちは…ここ、擦って…」
グイッ
サシャ「キノコの芯ですね」
ベルトルト「キノコ…うん。まあ、竿のとこ」
サシャ「じゃあ、擦りながら…舐めますね…んっ…」
シュッ…シュッ…ペロペロ…
ベルトルト「わ!う、うん…はぁ…そ、それと、こっちの手は…」
グイッ
サシャ「む…?」
ベルトルト「ここ…強く掴むと痛いから…撫でて…」
サシャ「…これは…」
ベルトルト(…玉だよ)
サシャ「こ、これはぁ…あの…」
ベルトルト「ご、ごめん!やっぱりいいよ!」
サシャ「えっ!?いえ、す、すいません。あの、気持ちいいんですか?ここ…」
サワサワ…
ベルトルト「う、うん…。優しく触ってくれると、気持ちいい…あと、嫌じゃなければ…舐めたりとかも…」
サシャ「そ、そうなんですか…こ、ここも…」
フニフニ…
ベルトルト「うん…はぁ…、いいよ」
サシャ「あとは…あとは、どこかあるんですか?」
ベルトルト「あ、あるにはあるけど…」
サシャ「どこです?」
ベルトルト「え…そ、そうだな。玉の裏の…辺とか…」
サシャ「どの辺です?」
ベルトルト「ううん…手、引っ張るよ」
グイッ
ベルトルト「この辺…指で、触ってみて」
サシャ「え、こ、こう?」
スリスリ…
ベルトルト「ん…そう」
サシャ「ここが…」
ベルトルト「うん…」
サシャ「ほ、ほぉ…(こ、これ…お、お尻の穴が近いんじゃ…)」
ベルトルト「あとは…(お尻の穴辺りも気持ちいいけど…)」
サシャ「あとは?」
ベルトルト「いや、ここまででいいよ。うん。ここも、そんな、触らなくてもいいよ。お、お尻に近いし…嫌だろ」
サシャ「え、別に…ベルトルトがいいなら、私、頑張りますよ」
ベルトルト「や…いいよ。初めてで、舐めてくれてるだけでも…すごい、頑張ってもらってる…」
サシャ「そうですか?でも、したくなったら、言ってくださいね…!が、がんばります…」
ベルトルト「ありがとう、それは先の楽しみにとっとくよ」
サシャ「先ですか…」
ベルトルト「うん。今日だけで…終わりじゃないだろ」
サシャ「そうですね」
ベルトルト(あと、何回できるかわからないけど…)
サシャ「ええと、玉、舐めたら気持ちいいんですね」
ベルトルト「うん。えっと、舐めてくれるの?」
サシャ「はい。コロコロしててなんか可愛いです」
ベルトルト「か、可愛いかな…」
サシャ「ん…」
チロッ…
ベルトルト「ふ…」ピクッ
ペロペロ…
サシャ(ちょっと唇で優しく…挟んでみましょう…)
サシャ「ハムッ…ん…ふ…ハム…ハム…」
サシャ(それで、手は…こっちを擦るのがいいんですね…)
シュッ…シュッ…
ベルトルト「うぁ、サシャ…、ん、舌も使って…」
サシャ「ん…ピチャ…んん…ハム…ハム…ペロ…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…んっ、はぁ…」
サシャ(ベルトルト、気持ちよさそうですね)
サシャ「ふ…ピチャ…ペロペロ…んっ…ハムハム」
シュッ…シュッ…
ベルトルト「ああ…サシャぁ…」
サシャ「んっ…ん…ハムハム…ペロペロ…」
ベルトルト(うああ、気持ちいい。このままされてたら出ちゃうな。で、でもまだ我慢しないと…)
サシャ(う、な、なんか…、こうしてると…ベルトルトの声、気持ちよさそうに上擦ってますし、握ってる手の中でピクッて動きますし…。すごくエッチで…うう。また、私も濡れてきました…)モジッ
サシャ「ん…チュッ…こっちの竿ですかね。ここも、また舐めてあげますね…」
ツツーッ
ベルトルト(あ、サシャの舌で舐め上げられるの…すごいいい…)
ピチャ…ツーッ
サシャ(玉はこうやって撫でてたんでいいでしょうか…)
サワサワ…
ベルトルト「んぅ…はぁ…」
サシャ「ここの筋と…ピチャ…ペロペロ…んっ…」
ベルトルト「っ…」
サシャ「あと、ここの段のとこ、気持ちいいって言ってましたね…」
レロ…
ベルトルト「あ、ぅ…うん。いい…」
サシャ「ベルトルト、先からおしっこ漏れてますよ」
ベルトルト「ち、違うよ。それ…先走りだって言っただろ。サシャが濡れるのと一緒」
サシャ「ベルトルト、エッチな気分なんですね」
ベルトルト「そりゃそうだよ。この状況でエッチな気分にならないわけないだろ」
サシャ「それにしたって、こんなにいっぱい漏らしていけませんね…。こぼれちゃいそうです」
ベルトルト「な、舐めて…」
サシャ「ん?何をですか?」
ベルトルト「え、何って…わかるだろ…」
サシャ「はっきり言ってくれないとわかりませんね。何を舐めて欲しいんですか?」
ベルトルト「何って…サ、サシャ意地悪だな…」
サシャ「ふふふ…。さっきベルトルトに散々言わされたのでお返しです!してほしかったらお願いしてください!」
ベルトルト「わ、わかったよ。まさか君に責められるとは思わなかった。僕、ちょっと調子に乗ってやりすぎちゃったな」
サシャ「自業自得とはこのことです!可愛く言ってくださいね!」
ベルトルト「可愛くって…あのねぇ…。えっと、サシャ…」
サシャ「なんでしょう」
ベルトルト「サシャがエロすぎて僕のちんちんから先走りが止まらないから、エッチ大好きなサシャの舌で舐めとってくれないか?お願いだ…」
サシャ「な、なんで私がどスケベみたいになってるんですか!」
ベルトルト「僕が辱められるだけなのは悔しかったから…つい」
サシャ「ダメです!やり直しです!やり直しを要求します!」
ベルトルト「ええーっ。僕何も間違ったこと言ってないのに。サシャエロイし…エッチ大好きだろ」
サシャ「だ、大好きじゃありませんし!別に!!」
ベルトルト「ごめん、嫌いだったんだ…」
サシャ「い、いや、嫌いってこともありませんけど」
ベルトルト「じゃあ、好き?」
サシャ「え、ええーっ、まあ。そうですね、それなりに…って!誘導尋問しないでくださいよ!」
ベルトルト「ごめんごめん。サシャの反応が楽しいから」
サシャ「ううう…もう、舐めませんよ。そんなことばっかりしてると」プイッ
ベルトルト「ごめんね。そんなこと言わずに僕の先走り舐めて?お願い」
サシャ「言えるじゃないですか。最初からそうやって素直になってればいいんですよ。も、もう。しょ、しょうがないですね…」
ベルトルト「舐めてくれる?」
サシャ「いいですよ…」
チロッ…
ベルトルト「う…」
チロチロ…
サシャ「ん…ピチャ…ふ…チュッ…」
ベルトルト「うあ…はぁ…ああ…」
ベルトルト(あああ、サシャの舌で先いじられるの気持ちいい。うう、エロ本で読んで妄想してたシーン…。こ、こんなに気持ちいいなんて…)
サシャ「ピチャ…ピチャ…んぅ…ペロペロ…」
ベルトルト「さ、竿も擦って…」
サシャ「は、はい。わかりました…」
グチュ…グチュ…
サシャ「ヌルヌルになってますね」
ベルトルト「う、うん…はぁ…ああ、気持ちい…。サシャ、そのまま擦りながら舐めてくれ」
サシャ「ん…こうですか?」
ペロッ…
サシャ「ふ…ピチャ…ピチャ…レロッ…んぅ…」
グチュ…グチュ…シュッ…シュッ…
ベルトルト「うあ…そ、そう…」
サシャ「ペロペロ…ん…ピチャ…ペロペロ…」
ベルトルト「はぁ…ああ…はぁ…はぁ…」
サシャ(吸ったらもっと出てくるんでしょうか…)
チュウッ…
ベルトルト「わっ…!サ、サシャ!ちょ…うあ…!」ビクッ
サシャ「んん…はぁ…レロッ…ピチャ…ピチャ…(ベルトルト、感じてますね。さっきベルトルトに色々されてた時みたいに、また頭がボーっとしてきました…)」
サシャ「ベルトルトのキノコ、舐めるとピクッてしますね」
ベルトルト「だって…それは、しょうがないだろ…。気持ちいいんだから…」
サシャ「自分でいつもいじってる時も、こんなに固くしてるんですか?」
ペロペロ…シュッシュッ…
ベルトルト「んぅ…。い、いつもじゃ…ないよ」
サシャ「でも最初に逢引小屋で会った時も、こんなになってたんですよね?」
ペロペロ…チュウッ
ベルトルト「ぁうっ…。ちょ、サシャ…」
サシャ「ん…何も知らない私の前で、勃ててたんですか?」
チュウチュウッ…
ベルトルト「い、いや…。ま、待って…」
サシャ「こ、こういうことしたかったんですよね。エロ本に載ってるようなこと…」
チュウチュウ…レロッ…
ベルトルト「う、はぁ…あ、ちょ、ちょっと…も、出そうかも…」
サシャ「ん…」
ピタッ…
ベルトルト「あ、え?」
サシャ「まだ出しちゃダメですよ」
ベルトルト「え…」
サシャ「ちょっと休憩しましょう」
ベルトルト「い、いや…、休憩しなくていいよ。続けて…」
サシャ「ダメです。まだイッちゃダメですよ。このエッチなキノコは…」
ツツーッ
ベルトルト「はぁ…あ(うう、サシャ、指でなぞるだけだと物足りないよ…)」
サシャ「私の好きにさせてもらいます。この気持ちいい筋のとこも…」
クニッ…
ベルトルト「うっ…!」
サシャ「段のとこも…」
ツツツ…
ベルトルト「ん…サシャ、指で焦らすのやめてくれ…」
サシャ「びしょ濡れの先っちょも…」
クニッ…
ベルトルト「サシャぁ…」
サシャ「おねだりです」
ベルトルト「へ?」
サシャ「そんなにイきたいなら、おねだりできますか?」
ベルトルト「お、おねだりって…、か、勘弁してよ」
サシャ「おねだりしてください。私もしたんですから。ベルトルトもしてください!」
ベルトルト「…い、イかせてください…」
サシャ「なんか違います!もっとエロ本みたいにです!」
ベルトルト「エロ本みたいに…!?な、なんだよそれ…。サシャ、お手本見せて」
サシャ「えっ!?お手本!?ええっーと!そうですね…」
ベルトルト「………」
サシャ「えっと…ぼ、僕の…スケベな僕の…えーっと。スケベな僕の、キノコ。美味しいキノコを、いや、違いますね。スケベなキノコを…もっとスケベにしてスケベでスケベな…」
ベルトルト「…早くまとめて」
サシャ「うーんと、スケベなキノコの…キノコノコノコ…」
ベルトルト(じれったい…わざとやってるのかな。早く…早くしてくれ…)
サシャ「キノコのスケベな…」
ベルトルト「…スケベな僕の勃起ちんちんを」
サシャ「へ?」
ベルトルト「サシャのエロくて可愛い…」
サシャ「えっ!」
ベルトルト「この口で」
ツプッ…
サシャ「んむっ…!(んんっ!口にベルトルトの指が!)」
ベルトルト「根本までしゃぶって…舐めて…」
クチュ…クチュ…グググ・・・
サシャ「ふむぅううん!!んっ!」
ベルトルト「僕の精液、この口の中にいっぱい出させてください…」
チュプッ…
サシャ「…ぷはっ…んはっ…」
ベルトルト(し、しまった!焦らされてムラムラしてついやってしまった!)
ベルトルト「…な、なんちゃって」
サシャ「なんちゃってって…せ、精液、口の中で出すんですか?」
ベルトルト「う、うん…」
サシャ「食べれるんですか?」
ベルトルト「た、食べなくていいよ。の、飲む人もいるみたいんだけど…そこまでは…(サシャなら飲めるかもしれないけど…)」
サシャ「口の中で出したいんですか…」
ベルトルト「で、できれば…。無理なら、いいけど。それより、僕…ちゃんとエロ本みたいにおねだりできただろ?たぶん…」
サシャ「え、そうですね。エロ本みたいでした」
ベルトルト「じゃあ、イくまでしゃぶってくれる?」
サシャ「う、はい…それは。えっと…しゃ、しゃぶるんです…?」
ベルトルト「うん。口、開けて…あーってして」
サシャ「あ…あーっ」
ベルトルト「歯、当てないように…ちんちん咥えてみて」
サシャ「は、はい…うっ」
ヌチャ…
サシャ「んぅ…」
ベルトルト「ん…そ、そう…。す、すごい…サシャの口の中…ヌルヌルで…」
サシャ「ん…んんー?んっ?んっ?(えっと、これでどうすれば!?)」
ベルトルト「そのまま、舌で舐めながら、奥に入れたり…出したりして欲しい。できる?」
サシャ「…ん、ん」コクコク
ベルトルト「うん。じゃ、じゃあ…お願い」
ナデナデ
サシャ(あ、頭撫でられました。そ、それにしても…口の中いっぱいで…)チラッ
ベルトルト(うっ。うわぁ!上目使いだ!咥えながらその目線は反則だ!)
サシャ(ベルトルト、目がウルウルしてて、上気した顔ですね。エ、エッチな顔です。いつもはこんな顔見れません…)
ヌチュ…グチュ…
ベルトルト「うぁ…!」
サシャ「んっ…んっ…ジュプッ…ジュポ…んぅ…」
サシャ(舌で、傘のとこいっぱい舐めて…)
グチュグチュ…
ベルトルト「ふ…あ…」
サシャ「んっ…ん、ん…ジュプジュプ…」
サシャ(歯…立てないように、唇で擦りながら…出し入れしたらいいですかね)
ジュプッ…ジュプッ…
ベルトルト「ああ、サシャ…」
サシャ「ふ…ジュプジュプ…んっ、ん…」
ベルトルト「はぁ…気持ちいい…うう」
ベルトルト(サシャの舌が、口の中で動き回ってちんちん刺激して…。すごい気持ちいい。関係あるのかわかんないけど、いつも色んなもの食べてるだけあるな…)
サシャ「クチュ…ん、ん、ジュポッ…ジュポッ…っん…」
ベルトルト「ん…うぁ…はぁ…はぁ…」
サシャ「ジュプッ…グチュ…ん、ん…」
グニュッ
ベルトルト「っ!うぁ…んっ…」
サシャ(ん…今、舌で段のとこ舐めながら唇締めたらビクッてなりましたね。段になってるとこ、刺激したら気持ちいいんですね)
サシャ(ここだけ行き来させてみましょうか…)
サシャ「グチュ…ん、ん…ふ…ジュポジュポ…」
ベルトルト「あ、そ、そこ…はぁ…はぁ…」
サシャ「チュクッ…ん、はぁ…ジュッポ…ジュププッ…んぅ…」
ベルトルト「あぁー…き、気持ちい…はぁ…」
ベルトルト(うう、すごい…)
サシャ「ふ…ジュプジュプ…んぅ…グチュグチュ…」
ベルトルト「ふぅ…はぁ…はぁ…あ、うぅ…」
ベルトルト(もう、も、このまま…竿擦って貰って、だ、出そう。もう、イク…イキそうだ)
ベルトルト「はぁ…はぁ…手、手で根本擦って…」
サシャ「ん、ふ…グチュ…ジュプッ…ん、ん、ジュプッ…」
グッ
ベルトルト「す、吸いながら、はぁ…あ…しごいて」
シュッ…シュッ…グチュ…グチュ…
ベルトルト「んぅ…あ、はぁ…はぁ…(ああ、気持ちいい!うう、口の中、もっと奥に…!奥に入れたい)」
グッ…!
サシャ「っんぐ…!(んんっ!?ベルトルト、私の頭抱えて、ちょっと奥に突っ込んできました…!)」
ベルトルト「はぁ…はぁ…もっと、もっと奥で…」
ベルトルト(奥で出したい…!)
グイグイ…
サシャ「んぅう!んっ!(の、喉が!)」
ベルトルト(喉、サシャの喉当たるの、気持ちいい…!もっと、奥。奥…)
サシャ「んぐぐ!ううーっ…!!(く、苦しいっ!!)」
ベルトルト「ご、ごめん。喉のとこ当たるの気持ちいいんだ…はぁ…はぁ…」
ジュプッ…ジュプッ…
サシャ「んぅぅ!んんー!(あ、謝りながら突っ込むのやめません!)」
ベルトルト「はぁ…はぁ…!」
ジュプッ…ジュプッ
サシャ「ん!!!んん!んうー!(そんな喉まで入れられたら!う、突かれたら、は、吐きそうです…)」
サシャ「んーっ!」
ベルトルト(サシャ、苦しそうだ。うう、この顔そそる…けど、ちょ、ちょっと奥に入れすぎたな。ちょっと引くか…)
ヌプッ…
サシャ「んぅっ!」
ドンッ
ベルトルト「わっ!」
ズルッ…
ベルトルト(突き放された…)ドキドキ
ベルトルト「ご、ごめん、サシャ」ドキドキ
サシャ「っは…!ゲホッ!」
ベルトルト「やりすぎた。ごめんね」
サスサス
サシャ「ゲホゲホ…も…ひどいですよ。もう…」ウルウル
ベルトルト「ごめん。口はもうやめとこう」ナデナデ
サシャ「はい…今度です」
ベルトルト「え、今度してくれるの?」
サシャ「気が向けば…です」
ベルトルト「ありがとう、サシャ」
チュッ…
サシャ「ん…」
ドサッ
ベルトルト「サシャ…チュッ…ん…クチュ…」
サシャ「んぅ…チュッ…ふ…」
ベルトルト「…はぁ…押し倒しちゃったな」
サシャ「押し倒されました」
ベルトルト「ふふ…」
ベルトルト「ごめんね。サシャ。嫌になった…?」
サシャ「ちょっと怖かったですけど…大丈夫です。やめてくれましたし」
ベルトルト「なんで、そんな優しいの…」
サシャ「なんででしょう?」
ギュウッ
ベルトルト「教えてよ」
サシャ「わかりません」
ベルトルト「じゃあ、わかったら教えてね」
サシャ「勿論です!」
ギュウウッ
ベルトルト「ありがとう、サシャ…」
サシャ「ベルトルト…」
ベルトルト(サシャ可愛い。あと…おっぱい当たって気持ちいい)
サシャ「手で、しましょうか?」
スリッ…
ベルトルト「ん…いや、どうしようか(サシャのおっぱいに挟んだりもしてみたいけど…それはまた今度のお楽しみでもいいしな…。もうこれ以上擦ると長く持たないし…)」
ベルトルト「サシャ、横になってくれるかな」
サシャ「こうですか?」
ベルトルト「うん。ちょっと、ごめんね…触るよ」
クチュ…
サシャ「んっ…あ、な、なんですか。も、いいですよ。私は…。ベルトルトのほうを…」
ベルトルト「いや、ここ使うから…。結構濡れてるね。咥えながら濡らしてたんだ…」
クチュ…クチュ…
サシャ「う…やぁ…」
ベルトルト「もっといっぱい濡らして…」
クチュ…クチュ…
サシャ「んっ…ベルトルト…あぅ…んっ」
ベルトルト「サシャ、太もも、締めててね」
サシャ「は、はい」
ベルトルト(ここに…)
ジュプッ…
サシャ「えっ、あ、ダメです!子供…」
ベルトルト「ん、大丈夫。中に入れるんじゃないから。サシャの大事なとこに擦り付けるだけ」
ジュプジュプ…グニッ…
サシャ「あっ…んぅ…(べ、ベルトルトのおちんちんが!わ、私のあそこにくっついてます!!)」
ベルトルト「はぁ…う、うん。ヌルヌルしてて…いい(愛液凄い出てるな…)」
グチュ…
ベルトルト「動かすから、サシャも、気持ちいいとこあったらくっ付けて」
サシャ「ん、は、はい…」
ギュウッ…
ベルトルト「あは…。だ、抱き付いてきて可愛いな…」
サシャ「これ、一緒に気持ちよくなれるの。嬉しいです…」
ベルトルト(本当、可愛い…)
ベルトルト「僕も、嬉しい…。サシャ、僕のに手…添えて」
サシャ「はい…」
ギュッ…
グチュ…
サシャ「ぅん…あ…」
ベルトルト「はぁ…サシャ…動かすよ…」
グチュ…グチュ…
サシャ「あ、あ…んっ」
ベルトルト「ん…はぁ…はぁ…」
ジュプジュプ…グチュ…グチュ…
サシャ「うぁあ…んんっ…あ、あ」
ベルトルト「…はぁ…はぁ…」
ジュプジュプ…
サシャ「あんっ…う、あ、あ、あ…!(ベルトルトのがクリトリスに擦れて…!)」ビクビクッ
ベルトルト「ふぅっ…ん…はぁ…はぁ…」
グチュグチュ…グチュグチュ…
サシャ「んっ、あ、あぁっ…やぁっ…」
ベルトルト「んぅ…サシャっ…はぁ…(ああ、気持ちいい!)」
サシャ「はぁん…あ、あ、あぁん…はぁ…はぁ…」
ベルトルト「う、はぁ…はぁ…ん、うぅ…(サシャの、あそこが吸い付いてくるみたいだ)」
ジュプッジュプッ…
ベルトルト「サシャ、サシャのが吸い付いてきて、気持ちいいよ…はぁ…はぁ…」
サシャ「わ、私も…ベルトルトのが擦れて…き、気持ちいいです…う、あぁ…」
グチュグチュッ…
サシャ「あ、あっ…ん、うぅん…あぁっ」
ベルトルト「サシャのおまんこ…はぁ…涎出しすぎ…」
サシャ「だ、だって…あ、あ、うぅ…!」
ベルトルト「ちょっとで…ん…こ、こんな、グショグショにして…スケベすぎるよ」
グチュグチュ…!ジュプジュプ…!
サシャ「だ、だってぇ…あっ…あんっ…エ…エッチなことされたら…出ちゃうん…ですぅ…あ、あ、あ…」
ベルトルト「されなくてもっ…出るだろ…」
サシャ「んっ…で、出ませ…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…。サ、サシャは…エロ本読んで…」
ジュプジュプ…!
ベルトルト「ん、はぁ…お漏らしみたいに…下着ビショビショに、してたろ…はぁ…はぁ…」
サシャ「んっ…そ、それは…あっ…ん、んっ…」
ベルトルト「はぁ…また…エロ本貸してあげるからね…ん…一緒に読んで…」
サシャ「やっ…も、そんなのぉ…あ、あ、あんっ…!」
グチュグチュ…!
ベルトルト「はぁ…はぁ…。読みながら、同じこと、ん…しよ…」
ジュプジュプ…!グチュグチュ…
サシャ「んぅ…あ、あ、ぅんっ…ぃや…ぁ」
ベルトルト「嫌じゃないだろ…」
サシャ「はぁ…はぁ…う、うぅん…あ、あ…」
ベルトルト「サシャ、エッチなこと…んっ…好きだろ…ねぇ…?」
ジュプッジュプジュプッ
サシャ「はぁ…はぁ…す、すき…あ、あぅ…」
ベルトルト「ん?好き?はぁ…はぁ…エッチ好き?」
サシャ「んぅ…あ、は、はい…す、好き…ですぅ…。あ…あんっ…!」
ベルトルト「僕も…」
グチュグチュ…グチュグチュ…!
ベルトルト「サ、サシャ…。エッチ好きでも、ぼ、僕以外としちゃ…ダメだよ」
サシャ「あっ…うぅ…はぁ…ん、う、あ…し、しません…」
ベルトルト「はぁ…はぁ…、僕だけだ…僕だけとするんだ…」
サシャ「ん、あ…あ、は、はい」
ベルトルト「ん…僕だけだよ…はぁ…はぁ…」
ベルトルト(あと、あと何回こうして…サシャを抱けるんだろう…)
サシャ「はぁ…あ、あっ…うぅん…あああ」
ベルトルト(卒業まで…何回)
ジュプッジュプッ…!
ベルトルト(今しか、今しかないんだ…僕らには)
ベルトルト「はぁ…はぁ…サシャ、これからもいっぱい…しよ」
サシャ「あ、あ、んぅっ…!あああ…」
ベルトルト「ん…気持ちいいこと…はぁ…はぁ…いっぱい…」
ジュプジュプ…!
ベルトルト(卒業して…使命を果たす時がくれば…)
サシャ「あ、あんっ…あ、あ、あうぅ…!」
ベルトルト(ど、どうせ…)
グチュグチュ…
ベルトルト(どうせ死ぬんだ…)
ベルトルト「はぁ…んっ…は、はぁ…はぁ…!」
ジュプジュプ…!グチュグチュ…
サシャ「あぁん…!う、ああ、あああ…!あ、あぁっ…」
グチュグチュ…
ベルトルト(サシャは…。皆、皆も死ぬ…)
ジュプジュプグチュグチュ…!
ベルトルト「ん…はぁ…はぁ…!」
ベルトルト(僕が…僕たちが殺すんだ…)
サシャ「うぁ…あ、あ、んっ…ああっ…んぅぅ…」
グチュッグチュッ…
ベルトルト(僕が…サシャを…サシャを…)
サシャ「やぁぁっ…!あ、あ、あぁっ…!」
ベルトルト「はぁあ…はぁ…はぁ…!サシャ!サシャっ…!」
グチュグチュ…グチュグチュ…!
サシャ「あ!も、ベルトルト…やっ…あ、あ…!」
ベルトルト「サシャ、イ、イキそう?」
サシャ「んぅっ…あ、あ、あ…は、はい。もぅ…んぅ!イ、イキそうです…あ、あああ!」
ベルトルト「ん、うん…!(ぼ、僕ももう…イキそうだ)」
ジュプジュプ…ジュプジュプ!
サシャ「あぁっ!あ、あああ!ダメ、で、です!も、もぉ…!やぁあ!」
ベルトルト「はぁ…!はぁ…!ぼ、僕も…も、もう…!」
ジュプジュプジュプジュプ…!
サシャ「あ、あ、あ、ベルトルトぉ!あああああ…!んんっ…!」ビクッ
ベルトルト「サシャ!サシャっ…!」
ベルトルト(ごめん、ごめんサシャ…僕は…僕はっ…!)
グチュッグチュッ…ジュプッジュプッ…!
サシャ「はぁ…あ、あ…あああっ!」ビクビクッ
サシャ「ああぁ…やっ、イク…イッちゃいます…!イ、クぅ…あぁあん!う、ああ…あああああっ!」ガクガクッ
ベルトルト「っ…くっ…僕もっ…イ、イクっ…あ…」ビクッ
ベルトルト「んっ…うぅっ!」ビクビクッ
ビュクッ…ビュピュッ…
ベルトルト(で、出た…)
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
サシャ「…あぅ…はぁ…はぁ…んっ…」
ベルトルト「ん…サシャ…」
チュッ…
サシャ「んぅ…」
ベルトルト「…ん。はぁ…可愛かった」
サシャ「べ、ベルトルトも」
ベルトルト「それにすごい気持ちよかった」
サシャ「はい」
ギュウッ
ベルトルト「…サシャ」
ギュウウッ
サシャ「ん、苦しいです」
ベルトルト「うん」
サシャ「ふふふ」
ベルトルト「ううっ…うう…」
サシャ「ん?」
ベルトルト「うぅ…ふ…」
サシャ「えっ!?ベルトルト、な、泣いてるんですか?」
ベルトルト「えっ…、い、いや…。な、泣いてない…泣いてないよ」ズズッ
サシャ「泣いてます…」
ベルトルト「…ご、ごめん。なんでだろ。は、恥ずかしいな…」ゴシゴシ
サシャ「恥ずかしくないですよ」
ギュッ
ベルトルト「サシャ…」
サシャ「よしよし。本当に泣き虫ですね、ベルトルトは」
ナデナデ
ベルトルト「…ぅう…うっ…ご、ごめん。ごめんね…うう…」
ベルトルト(サシャ…。君は温かすぎる。僕は…僕は……)
ベルトルト(いつか、君を殺すのに…)
ベルトルト「サシャ…ごめん、ごめん」
サシャ「なんですか。謝ってばっかりで」
ベルトルト「…サシャ、もし、もし人類が巨人に勝てなくて…」
サシャ「?」
ベルトルト「この世に、誰もいなくなったら…僕と、一緒に来てくれる?」
サシャ「どこへですか?」
ベルトルト「僕の、故郷…」
サシャ「それは…行ってもいいですが。人類が巨人に勝てなかったらなんて…そんな絶望的なこと今から考えてちゃダメですよ」
ベルトルト「あ…。う、うん。そうだね。ごめん。変なこと言って」
サシャ「確かに…巨人に勝とうなんて、本気で思ってるのエレンくらいかもしれませんが」
ベルトルト「あはは…そうだね」
サシャ「でも、私も、巨人がいなくなって平和に暮らせる世界の方が好きですから…」
ベルトルト「…あ、ああ」
サシャ「ベルトルトの故郷も、平和になったら連れてってくださいよ」
ベルトルト「…うん(平和になったら…か。それこそ、僕にとっては絶望的な未来になるよ)」
サシャ「巨人がいなくなれば、土地も返ってきますし。山で熊や、いのしし捕って。牛とか、豚とか…いっぱい育てて。美味しいものいっぱい食べれるようになります」
ベルトルト「……うん」
サシャ「おなかいっぱいご飯食べて、その時、と、隣に…」
ベルトルト「………」
サシャ「ベルトルトが居てくれたら…嬉しいです」
ベルトルト「…そうだね」
ベルトルト(そんな未来…)
サシャ「へへへ…」
ベルトルト「………」
ベルトルト(来ないんだ…サシャ…)
******************
《男子寮》
ギイイイイッ
ベルトルト「………」
ライナー「ぐおおおおおお」
ベルトルト「……はぁ…」
モゾモゾ
ベルトルト(サシャと…デートして、抱き合って…夢みたいな時間を過ごしたのに…)
ベルトルト(苦しい…とっても)
ベルトルト(僕は…サシャにとてもひどいことをしてる。何も知らないサシャに…)
ベルトルト(でも、離したくない。サシャを。殺さずに、連れていきたい、一緒に。でも、嫌われる。知られたら嫌われるんだ。憎まれて、恨まれて…どっちの道を選んでも僕はサシャを苦しめる)
ベルトルト(僕も…僕もライナーみたいになれれば、楽になるのかな…)
ライナー「ぐおおおお…ん…むにゃ…」
ベルトルト「…ダメだ。それは…」
ベルトルト(どうして…僕がやらなくちゃいけないんだろう。こんな、こんな力なんて…無かったらよかったのに…。そしたら…僕は、自由だったんだ)
***************
ベルトルト『いてっ!』
バシッ
ライナー『よっし!俺の勝ち!』
ベルトルト『またぁ!?マルセル!今、僕とライナーどっちが勝ってる?』
マルセル『4対2でライナーだな』
ベルトルト『くっそぉ…』
マルセル『戦士ごっこはライナーが強いからな。ベルトルト、もっと修業が必要だ』
ライナー『まあ、ベルトルトもどんどん強くなってるからな』
ベルトルト『まだライナーに負けてるから、こんなんじゃダメだ』
ベルトルト(あ…昔の夢かな。懐かしい…)
マルセル『そうだな。お前はもっと強くならないと。…おっと俺はもういく時間だ』
ベルトルト『マルセル、どこ行くの?』
マルセル『ん?どこって…』
ベルトルト『あっ!!!(マルセルが透けてる!き、消えちゃうぞ!)』
マルセル『…どこに行くんだろうな…』
スウッ
ベルトルト『マルセル!ラ、ライナー!マルセルが!!』
ライナー『俺も、行かないと…』
ベルトルト『えっ?ライナー』
ライナー『俺は兵士だからな。巨人を倒さないといかん。ベルトルト、先に行ってるぞ。人類のために…心臓をささげるんだ』
タッタッタ
ベルトルト『待って!ライナー!行っちゃダメだよ!兵士なんてなっちゃダメだ!』
ズシッ
ベルトルト(ううっ。脚が重い。動かないっ…!ダメだ。ライナーが、ライナーが遠くに行っちゃう!)
ライナー『じゃあな。ベルトルト』
タッタッタ
ベルトルト『嫌だ!待って!待ってくれライナー!!!』
ドテッ
ベルトルト『うぐっ!』
ベルトルト(…走れない…。こんな、子供の体じゃ。た、立ち上がることもできないよ…)
ベルトルト『ふぅ…ううう…うええええええ…』
??『…なにやってんの』
ベルトルト『うわああああああ…ライナーがぁ。ライナーが僕を置いてったんだぁああ。うあああああん』
??『情けないね。ほら、私が居てやるから…泣き止みなよ』
ベルトルト『ふううう…えっえっ…き、君は誰?』
??『…アニ』
ベルトルト『アニ…』
アニ『ほら、鼻水かみなよ』
ベルトルト『あ、ありがとう…』ブビーッ
アニ『落ち着いた?』
ベルトルト『う、うん…。わぁっ』
アニ『どうしたの?』
ベルトルト『アニ、君って星でも食べたのか?ま、眩しくて目がチカチカするよ』
アニ『そういえば食べたかもね』
ベルトルト『うう、目が…。でも、君って温かくてとっても綺麗だ』
アニ『ふーん』
ベルトルト『君が居たら暗い森でも迷子にもなりそうにないね。ねえ、一緒にライナーを捕まえに行ってくれる?』
アニ『いいよ。行こう。手、貸しな』
ギュッ
ベルトルト『わあ。温かい』
アニ『ボーっとしてないで、行くよ。あっちの森だね』
ベルトルト『うん』
ザッザッザ
ベルトルト(アニと手を繋いでると、脚が軽いぞ。どんどん歩けるよ。暗い森は怖いけど、アニがいれば大丈夫だ)
アニ『ほら、ライナーだ』
ベルトルト『あっ!本当だ!行こう、アニ』
アニ『…あっち』
ベルトルト『え?』
アニ『あっちに行きたい』
ベルトルト『ええっ!?だ、ダメだよ。僕と一緒に来てくれよ』
アニ『あっちが明るいんだ。私はあっちに行きたい』
パッ
ベルトルト『あっ!手、離しちゃ…』
アニ『ベルトルト、バイバイ』
ベルトルト『待って!アニ!君がいないと、迷子になる!こんな暗い森に…一人にしないで!』
アニ『………』
タッタッタ
ベルトルト(ああ、アニの、アニの光が消えていく。あんなに眩しかったのに、薄くなって…き、消える…)
ベルトルト『待って!待ってよ!』
ズシッ…
ベルトルト(まただ。また、脚が…重い…)
ドテッ
ベルトルト『アニ…置いてかないで』
ベルトルト(アニ、もうあんなに遠くに…消えそうだ。君の光が、消えてしまいそう…)
ベルトルト(もう、このまま…ここで眠ってしまおうか。ここはずっと暗くて、朝なんてこないから…)
ベルトルト『………』
???『とおーーーーーぅっ!!!』
ドシンッ!!
ベルトルト『ぐえっ!!』
???『わっ!木の下に人が寝てました!わわわ!』
ベルトルト『ううう…』
???『生きてますか?もしもーし?』
ツンツン
ベルトルト『うう、な、なんだよ…もう』
???『あーっ!誰かと思ったら、ベルトルトじゃないですか!』
ベルトルト『え?』
???『私ですよ!』
ベルトルト『え…あっ!!サシャ!!』
サシャ『なんでこんなとこで寝てるんですか?』
ベルトルト『ここは、暗くてずっと夜だから』
サシャ『何言ってんですか。こんなに明るいのに!』
ベルトルト『えっ!?わ、わわっ!』
ベルトルト(お、お昼だ!いや、朝かな!?さっきまで真っ暗だったのに…!眩しい!)
サシャ『寝てないで、今日も木登り対決しましょうよ!』
グイグイ
ベルトルト『今日もって…?』
サシャ『寝ぼけてるんですか?毎日一緒に遊んでるのに!』
ベルトルト(あ、あ…そうだ、僕とサシャは幼馴染だったんだっけ?)
ベルトルト『う、うん。寝ぼけてたかも。遊ぼう、対決だ!』
サシャ『あの木のてっぺんまで競争です!』
ベルトルト『いいよ!』
サシャ『勝ったら、ベルトルトのおやつをいただきますよ!』
ベルトルト『ええっ!?じゃあ、僕が勝ったら?』
サシャ『おやつ半分で許してあげます』
ベルトルト『ずるいよ!』
サシャ『よーし!行きますよ!いっせーのっ!』
ダッ
ベルトルト『わあああ!急に始めるのずるいって!』
**************
ベルトルト「…ん」
パチッ
ベルトルト(…あ、夢か。サシャと幼馴染だった夢だ。サシャ、子供の頃から敬語だったのかな…。まあ、僕の夢だからか)
ベルトルト(結構楽しかったな。木登りして…まだ早いから、もうちょっと寝よう。続き…見れるかな)
スヤッ
**************
ベルトルト『サーシャ―ちゃん!あーそーぼー!』
ドンドン
ベルトルト(今日は、お気に入りの本をサシャと一緒に読むんだ!)
ギイイイイ
ベルトルト『サシャ!』
キース『誰だ』
ベルトルト『わああああ!教官だぁ!』
キース『私はサシャのお父さんだよ』
ベルトルト『あ、そっか!そうだった!ごめんなさい』
キース『サシャ!ベルトルトが遊びに来たぞ』
ノシノシ
ベルトルト『来たよ』
トコトコ
サシャ『モグモグ』
キース『あっ!』
サシャ『モグモグ!』
ベルトルト『うあああ!サシャ!何食べてるの!?本だよ!それ!』
キース『わ、私の本が…うぅん…』バタッ
ベルトルト『お、お父さんが気絶したぞ!サシャ!食べるのやめるんだ!』
サシャ『なんでですか?美味しいですよ』
ベルトルト『嘘だぁ!』
サシャ『本当ですよ。果物の本、美味しいです』モシャモシャ
ベルトルト『本当に?』
サシャ『食べてみてください。ほら。あーん』
ベルトルト『あ、あーん』
モシャ
ベルトルト『あ!本当だ!果物の味だ!』
サシャ『ね』
ベルトルト『うん』
サシャ『ベルトルトも本持ってますね』
ベルトルト『こ、これは食べちゃだめ!』
サシャ『なんでですか?』
ベルトルト『サシャと一緒に読むから!』
サシャ『ちょっと齧るだけ』
ベルトルト『だめぇ!』
サシャ『じゃあ、いいですよ。なんの本なんです?』
ベルトルト『えーっとね、これはね…』
サシャ『ふんふん』
ベルトルト『エッチな本だよ』
サシャ『ふーん』
ベルトルト『大人になったら、僕とサシャでこういうことするんだ』
サシャ『どうしてですか?』
ベルトルト『さあ…?でも、するんだよ』
サシャ『ふーん』
ベルトルト『結婚っていうんだ』
サシャ『結婚ですか』
ベルトルト『うん。僕、サシャと結婚したいな。サシャは?』
サシャ『しましょう!結婚!』
ベルトルト『ほ、本当!?』
サシャ『勿論です!』
ベルトルト『や、やったぁ!!』
***************
ベルトルト「…や、やったぁ~…やった…へへへ」
ライナー「ふあああ…ん?」
ベルトルト「結婚だぁ…ふふふ…」
ゴロン
ライナー(すごい笑顔だ。いい夢でも見てるのか。今起こすのはかわいそうだな…。もう少し寝かせといてやるか)
ベルトルト「…むふふ…」
***************
以下次回
エロ可愛い
キノコノコノコって!
ちょいちょい笑える
すごい可愛い
かわいいけど切ないな…
《格闘訓練》
キース「では二人組を作って、訓練開始!」
ベルトルト「ふあ…」
ライナー「眠そうだな、ベルトルト」
ベルトルト「ん…少し」
ライナー「昨日も帰って来るの遅かったのか?最近夜、皆が寝た後に帰って来てるみたいだが、どこに行ってるんだ?」
ベルトルト「えっ、それは…部屋で遅くまで本読んでると灯りで皆に迷惑かけるかなって思って。外で本読んでる」
ライナー「エロ本か?」
ベルトルト「違うよ。普通の本」
ライナー「毎晩遅くまで読むなんて、よっぽど気に入った本なんだな」
ベルトルト「ま、まあ。そ、それよりライナー。早く始めよう。教官に怒られるよ」
ライナー「ああ。そうだな」
ベルトルト(あんまり毎晩遅いとライナーに疑われるな。心配かけたらいけないから…ちょっと早めに帰るようにしようか)
ベルトルト(でも、サシャと一緒に少しでも居たいしな…)チラッ
サシャ「とあーっ!」
コニー「ほちゃーっ!」
ベルトルト(…コニーはいいな。僕、コニーになりたい…)
ライナー「よし、行くぞ。…おい、よそ見するな」
ベルトルト「あ、ご、ごめん」
ライナー「ボーっとしてると怪我するぞ」
スッ
ベルトルト「わかってる。ライナー、僕ら今どっちが勝ってるっけ?」
ライナー「俺だろ」
ベルトルト「そうだっけ?僕だろ」
ライナー「昔から俺はお前に勝ち越ししてただろ」
ベルトルト「そんなこと無いよ」
ジリジリ…
ライナー「そうかっ!?」
シュッ
ベルトルト「…っ!そうだよ!」
ガシッ
ライナー「おっと!(腕を取られた!)」
ベルトルト(よし、このまま投げよう)
グイッ
ライナー「そうはいかんぞ!」ググッ
ベルトルト「あっ!クソっ!重いっ!」
ライナー「よっ!」
ギュッ
ベルトルト「ちょ、片手で腰つかんでも…!無駄だよ!僕の体重知ってるだろ!」
ライナー「知ってるが、まあ、無理な重さじゃないなっ…」
グググッ
ベルトルト「えっ!ええっ!?」
ライナー「うっ、うおおおおおおっ!!」
グインッ
ベルトルト「うっ!うわあああああ!(も、持ち上げられたっ!!!)」
コニー「うわっ!見ろよサシャ、ライナーのやつ、ベルトルトのこと片手で持ち上げてるぞ!」
サシャ「おおっ!本当ですね!バカ力です!」
ベルトルト(あっ!ああっ!?サシャ、サシャがこっち見てる!)
ライナー「うぐっ…ぐおおおおおっ!」
ググググッ…
ベルトルト「わ!わあああああ!」
ライナー「でやああああっ!!」
ブンッ
ベルトルト「うわあああ!!」
ズデンッ…!ドザーッ
ライナー「ふぅ…ふぅ…」
ベルトルト「う、うぅーん…」
ライナー「はっ!しまった!思いきり投げてしまった。お。おい。ベルトルト、大丈夫か!?すまん!!」
ベルトルト(うう…サシャに…サシャに見られてしまった。カッコ悪い…)
ライナー「おい、頭打ったか!?」
ベルトルト「ん…いや、だ、大丈夫」
サシャ「だ、大丈夫ですか!?」
コニー「大丈夫かぁ!?」
タッタッタ
ベルトルト(サ、サシャ!)
ベルトルト「う、うん…」
エレン「おい、大丈夫かよ?」
アルミン「ベルトルト、平気?」
ジャン「すげぇ音したぞ」
マルコ「怪我してない?念のため医務室行ったら?」
ベルトルト「いや、受け身はとったから…」
キース「集まって何事だ」
マルコ「あ、教官。フーバー訓練兵が負傷したかと思いまして…」
キース「ふむ。立てるか?フーバー訓練兵」
ベルトルト「は、はい。お父さん!」
キース「…ん?」
マルコ「えっ」
ライナー「お、おい…」
ジャン「はぁ!?」
コニー「ぶっ…!」
エレン「…お父さん?」
サシャ「む、むふっ…!」
アルミン「べ、ベルトルト…!」
ベルトルト「あっ…!!あ、す、すいません!!」カアァァァッ
キース「…一応、医務室に行ってこい」
ベルトルト「は、はい…ううっ…」
テクテク…
ジャン「うぐっ!お父さんだとよ…!」
マルコ「ジャン!笑っちゃだめだよ!あは…」
コニー「お、お父さん!ぶはははは!」
サシャ「ちょ、コニー…!むふっ…!むふふ!」
キース「誰か付き添ってやれ」
サシャ「あっ!じゃあ、私がっ!」
キース「うむ。他のものは訓練に戻るように!」
エレン「ベルトルト、教官の事お父さんだってよ」
アルミン「いや、でも。あれはあるよ。僕も昔やったことあるし…」
サシャ「コニー、私付き添いに行ってきますね」
コニー「おお。じゃあ、ライナー。組んでくれよ」
ライナー「ああ。サシャ、ベルトルトのこと頼んだぞ」
サシャ「了解です!」
タッタッタ
***************
ベルトルト(ああ…恥ずかしい。サシャの前でライナーに投げ飛ばされたあげく…教官のことお父さんなんて…)
サシャ「ベルトルトー!」
タッタッタ
ベルトルト「…サシャ?」
サシャ「医務室に付き添うように言われました!」
ベルトルト「そっか。ありがとう」
サシャ「いいえ!」
ベルトルト(サシャ…。あ、ダメだ。昨日の事思い出して顔がにやける…。サシャ可愛かったし、またしたいなぁ。今夜でも…。いや、こんな朝からそんなこと考えてたらダメだ)
ベルトルト「サシャさぁ」
サシャ「なんですか?」
ベルトルト「さっき、僕が教官のことお父さんって言った時、笑ったろ」
サシャ「ん?いえ…?ぷくくっ…!」
ベルトルト「笑ってるじゃないか!もう!」
サシャ「だって面白かったんですもん!」
ベルトルト「恥ずかしい…」
サシャ「ふふふ。ああいうの、なんで間違えちゃうんでしょうね」
ベルトルト「いや、教官ってさ。サシャのお父さんに似てるだろ?」
サシャ「えっ?似てませんよ」
ベルトルト「え…?そうかな?それで、間違って呼んじゃったんだけど」
サシャ「というより、ベルトルト、私のお父さん見たことありましたっけ?私、何か見せました?」
ベルトルト「ん?えっ…いや、昔、サシャの家でさ…」
サシャ「私の家?」
ベルトルト「ほら、僕が遊びに行った時に」
サシャ「なんのことですか?」
ベルトルト「あれっ?」
サシャ「???」
ベルトルト(僕と、サシャ…小さい頃遊んでなかったっけ?あれっ?アニだったかな?いや、違う子かな?)
ベルトルト「おかしいな…」
サシャ「やっぱり頭打ったんじゃないですか?」
ベルトルト「い、いや…(あっ!そ、そうだ。夢だ。夢で見たんだった)」
ベルトルト「ごめん。夢だ。夢でね。サシャと子供になって遊んだ夢見て。キース教官がサシャのお父さんだったんだよ」
サシャ「なんですか!それ!教官がお父さんだったら毎日怒られてしまいます!」
ベルトルト「あはは。そうだね。でも、僕と幼馴染だったよ」
サシャ「それは良い夢ですね!」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(僕…サシャといると夢見てる時みたいな気分になるから、夢と本当とがごっちゃになっちゃったんだな。気を付けよう)
ベルトルト「それにしたって、あれは無かったな」
サシャ「皆の前でしたしね」
ベルトルト「それに…その前にライナーに派手に片手で投げ飛ばされたのも恥ずかしかったのに。追い打ちだったよ」
サシャ「ライナーすごいですね」
ベルトルト「…僕は君の前で、情けないよ…」
サシャ「そんなこと思ってませんよ?」
ベルトルト「思われてなくても…自分で自分が情けないんだ」
サシャ「ストイックですねぇ」
ベルトルト「そんなんじゃないよ…。君にはかっこいいとこ見せたいし」
サシャ「情けないとこも人間ぽくっていいじゃないですか」
ベルトルト「人間っぽい…」
サシャ「私は、ベルトルトのそういうとこ、親近感持っちゃいます」
サシャ「背も高くて、頭も良くて、強いのに…謙虚なところ良いと思いますよ」
ベルトルト「そうかなぁ…」
サシャ「ベルトルトはもっと、自信持ってもいいと思いますけどね。でも、自分に自信持つのって結構難しいですからねぇ」
ベルトルト「うん。そうだね。ありがとう、サシャ」
サシャ「ふふふ」
ベルトルト「…今日も、小屋、行く?」
サシャ「そうですね…どうしましょう」
ベルトルト「サシャが来るなら、僕、行きたいな」
サシャ「私が居なくても行っていいですよ」
ベルトルト「僕…サシャに会うために行ってるから…」
サシャ「じゃあ、行きましょうかね」
ベルトルト「う、うん!やった!じゃあ…夕飯終わったら…小屋で」
サシャ「了解です!」
ベルトルト「楽しみだなぁ」
サシャ「むふふ。さ、ベルトルト、医務室ですよ。よーく見て貰ってくださいね」
ベルトルト「うん」
サシャ「では、私は訓練に戻りますね」
ベルトルト「えっ…もう?」
サシャ「ベルトルトが無事医務室に到着しましたので、私はお役御免です!では!」
ベルトルト「あっ、待って。小屋、何時に来る?」
サシャ「んー、行きたくなった時に行きます!ベルトルトもお好きな時間にどうぞ!」
タッタッタ
ベルトルト「ちょ、ちょっと!待っ…。行っちゃった…。て、適当だなぁ…」
ベルトルト(僕とあんなことしたのに平気そうだし…。僕はかなり意識しちゃうのになぁ。サシャって僕の事本当に好きなのか?)
ベルトルト(今日聞いてみようかな)
****************
《夜・男子寮》
ライナー「ベルトルト。格闘訓練の時、思いきり投げて悪かったな。どこも悪くなってなくて良かった」
ベルトルト「ありがとう。でも本当、あんな投げ方やめてくれよ」
ライナー「悪い悪い」
ベルトルト「あ、そうだ。ライナー、昨日私忘れてたんだけど」
ライナー「ん?」
ベルトルト「サシャと出かけた時、君にお土産買って来たんだ。はい。焼き菓子」
ライナー「おお。悪いな。ありがとう」
ベルトルト「ううん」
ライナー「楽しかったか?デートは」
ベルトルト「う、うん。まぁね」
ライナー「俺も今度誰か誘ってデートしてみるかな」
ベルトルト「誰誘うの?(クリスタ?)」
ライナー「さて…」
ベルトルト「サ、サシャは誘わないでよ」
ライナー「ん?お前サシャのこと好きなのか?」
ベルトルト「えっ!?い、いやっ、別にそんなんじゃ…」
ライナー「あいつ色々ぶっ飛んでるとこあるが、まあ、可愛いからな。動物みたいで…。ちゃんと世話しろよ」
ベルトルト「サシャはペットじゃないよ。いいの?ライナーは。僕が、その、壁内の子を好きかもとか…思ってても」
ライナー「いいんじゃないか?」
ベルトルト「いや、でも・・・僕らにはやらなきゃいけないことがあるだろ」
ライナー「やらなきゃいけないこと?」
ベルトルト(ああ…兵士なんだね。今は。もう、しょうがないな)
ベルトルト「ライナー、君は…戦…」
ベルトルト(ライナーが兵士のままで、僕も使命を放棄して…全部、全部隠し通せれば…)
ライナー「なんだよ、やらなきゃいけないことって」
ベルトルト(ダメだ。そんなの。僕は使命を果たすために生きてるんだから。サシャより使命だ。連れていけるわけがない。付いてきてくれるはずもないし。どの道、サシャは死ぬ。割り切らないといけない)
ベルトルト「け、憲兵団に行くこと…」
ライナー「ああ。そうだな。確かにそりゃやらなきゃならんが。お前なら大丈夫だと俺は思うが、両立できないなら我慢すべきだな。我慢と言ってももう少しのことだ。両立は難しいのか?」
ベルトルト「う、ううん…まあ、結構ね。難しいよ」
ベルトルト(今、僕…ライナーを、戦士に戻さなかった。使命が優先だと、僕は…覚悟しているはずなのに)
ライナー「そうか。サシャも憲兵目指してるんだ。話し合えばわかってくれるだろ。大丈夫だ」
ベルトルト「…あの、もし」
ライナー「なんだ?」
ベルトルト「こ…」
ライナー「………」
ベルトルト「故郷に連れて帰りたいって言ったら…」
ライナー「故郷に…?」
ライナー「…故郷に、誰を連れて帰るんだ?」
ベルトルト(あ、戦士に戻った…)
ベルトルト「いや。なんでもないよ」
ライナー「そうか?」
ベルトルト(戦士のライナーは…僕とサシャの関係を認識してないのかな…)
ライナー(さっき、ベルトルトが好きな子がどうのと言ってたが、なんだったか…。好きな子の話なら、アニか?)
ベルトルト(あんまり…ライナーに話すと心配をかけるかもしれないな…)
ベルトルト(そんなの、サシャを…手放せばいいことだけど。でも…でも…)
ベルトルト「ライナー、僕、出てくるね」
ライナー「おお。明日辺り、また集まろうと思うから、明日は空けとけよ」
ベルトルト「うん…」
***************
《サシャ小屋に続く森の道》
ベルトルト(ライナーから逃げるように出てきてしまった…)
テクテク
ベルトルト(いや、ライナーというか、サシャとのこと、どうするか考えたくなくて…。それから逃げた。僕は無責任だな)
ベルトルト(サシャに会いたい…はやく会いたい)
テクテク
《サシャ小屋》
ベルトルト「サシャ、来たよ」
コンコン
ベルトルト(…返事が無いな。まだ来てないのか。鍵…鍵っと)
ガチャガチャ…ギイイイイッ
ベルトルト「ただいま」
ベルトルト「お茶でも飲んで待っていようか」
カチャカチャ
ベルトルト(静かだなぁ…)
ベルトルト「はぁ…」
ベルトルト(サシャ来たら、抱き締めて…昔の話一緒にしよう。結婚の話覚えてるかなぁ)
ベルトルト(あ。サシャに僕の事好きかも聞かないと)
ベルトルト(好きだよね。結婚してくれるって言ったし…)
ベルトルト(…言ったっけ?)
ベルトルト(あれ?…夢だっけ?どっちだっけ)
ベルトルト(うう…。夢だったらどうしよう。ああ、嫌だ。そんなの、嫌だよ)
ベルトルト「…サシャ、遅い」
ベルトルト(寝よう。寝たら楽しい夢だ。サシャのいないここは辛い現実だ。サシャが来るまで寝ていよう…)
スゥッ…
******************
サシャ『…ベルトルト、ベルトルト』
ベルトルト『ん?むにゃ…?』
サシャ『起きてくださいよ』
ベルトルト『ああ。サシャ。遅かったね、待ちくたびれたよ』
サシャ『ごめんなさい。当番があったの忘れてて』
ベルトルト『そっか、サシャ。こっち』
サシャ『はいはい』
ギュウッ
ベルトルト『サシャぁ…』
サシャ『どうしたんですか?甘えん坊ですね!』
ベルトルト『うん。僕、サシャには甘えるんだ…。サシャずっと一緒にいてくれよ』
サシャ『勿論ですよ。死ぬまで一緒です』
ベルトルト『嬉しいなぁ…』
サシャ『でも、あとちょっとですね』
ベルトルト『なにが?卒業?』
サシャ『そうです。卒業したら、終わるじゃないですか。私たち』
ベルトルト『どうして?終わらないよ。結婚するって言ったじゃないか。小さい頃、約束した』
サシャ『しましたけど、私…卒業したら死んじゃいますからねぇ。そこで終わりです』
ベルトルト『な、なんで!?なんで死ぬんだよ』
サシャ『なんでって…』
ベルトルト『いやだ、僕が、僕が守るから…』
サシャ『守るなんて無理ですよ』
ベルトルト『僕そんなに頼りないかな?』
サシャ『だって、あなたが私を殺すんじゃないですか―』
サシャ『「ベルトルト!!」』
****************
ベルトルト「……っは!!!」
ガバッ
サシャ「わっ!」
ベルトルト「僕、僕は…だって、サシャ…そんなことしたいなんて、思って無いよ。でも、でも誰かがやらなきゃ…」
サシャ「ど、どうしたんですか?」
ベルトルト「サ、サシャ…ぼ、僕は…僕、あの」
サシャ「落ち着いてください。怖い夢でも見たんですか?」
ギュウッ
ベルトルト「サシャ…」
サシャ「大丈夫ですよ。もう、夢は終わりです。ほら、怖くありません!」ナデナデ
ベルトルト「う、うん…」
サシャ「悪い夢は私が食べますからご安心ください!」
ベルトルト「ありがとう。サシャ…遅かったね」
サシャ「当番があったの忘れてて」
ベルトルト「と、当番…。さっきと一緒…夢、まだ夢か」
サシャ「夢じゃないですって。ほら。ほっぺたビローン」
ギューッ
ベルトルト「いひゃい!いひゃいよ!サヒャ!」
サシャ「はい、現実ですからね!」
ベルトルト「もっと、キスとかで確かめさせてよ」
サシャ「キスは気持ちいいので夢かわからないかもしれません」
ベルトルト「それもそうか…。でも一応確かめさせて」
サシャ「はい、どうぞ!」
ベルトルト「ん…」
サシャ「………」
チュッ…
ベルトルト「…やっぱりまだ夢かも」
サシャ「んー、否定できませんね」
ベルトルト「ふふ。サシャ…」
グイッ
ベルトルト(このまま…脱がせて…)
サシャ「キス、もう一回ですか?」
ベルトルト(い、いや。昨日の今日で…いきなりがっついたら、嫌がられるかもな。やりたいだけと思われるかも)
ベルトルト「うん。も一回」
サシャ「はい」
チュッ
ベルトルト「ありがと…。えーっと、どうしよっか?(ああっ!なんだその質問!具体的にすること言わないと、エッチに誘導してると思われるかもしれないのに!)」
サシャ「座学の勉強教えて貰おうと思って。お願いしたいんですが、いいですか?」
ベルトルト「あ、ああ!いいよ!うん。もちろん」
サシャ「やったぁ!座学もうすぐ試験ですからね。今回は前よりいい点取らないと」
ベルトルト「えーっと、どこから教えたらいいかな?」
サシャ「ここなんですけど…」
ベルトルト「どれどれ…?」
****************
ベルトルト「うん。それでちゃんとできてるよ。合格!」
サシャ「ぅやったぁー!!終わったああ!あああ!頭が爆発しそうです!」
ベルトルト「あはは。頑張ったよ。ご褒美にお茶入れるね」
カチャカチャ
サシャ「ありがとうございます!ベルトル神様~!」
ベルトルト「拝まれるのも悪くないね。ははっ。ほら、お茶。どうぞ」
サシャ「わぁーい!!」
ベルトルト「お菓子もあったら良かったけど、もう食べちゃったね」
サシャ「そうですね。また買いにいけばいいです」
ベルトルト「うん。行こう」
ベルトルト(…サシャに、聞いてみようか。僕の事、ちゃんと好きか…)
ベルトルト「サシャ、あのさ」
サシャ「なんですか?」
ベルトルト(…待てよ?でも、サシャ…今まで僕のこと好きなんて言ったことあったっけ…?)
サシャ「?」
ベルトルト(エッチは好きって言ったけど。いや、でも好きでもない奴とエッチなんて…好きでもない…)
サシャ「………」
ベルトルト(…僕は、僕はサシャの事好きか…?)
ベルトルト(いや、好き…なはずだけど…)
ベルトルト(どうしてアニの姿が、こんな時に浮かぶんだ。もう、アニを見るのはやめたのに…)
サシャ「どうしたんですか?ボーっとして」
ベルトルト「い、いや。なんでもないよ。サシャ、灯り…消そうか」
サシャ「えっ?」
ベルトルト「あの…エッチ。エッチしよう」
サシャ「昨日しましたよ?」
ベルトルト「したけど…今日もしたい」
サシャ「いいですけど、そんな毎日するものなんですか?」
ベルトルト「僕はしたい…」
チュッ
サシャ「…んぅ」
ベルトルト(嫌だ。もう、考えたくない。夢を、夢を見てれば、幸せなんだ。サシャのことだけ…サシャのことだけ考えてれば…)
ベルトルト(ずっと…ずっと夢が覚めなければいいのに)
***************
《女子寮》
ギイイイイッ
サシャ(うう、ベルトルトが離してくれないし、色々強くされて疲れましたね)
サシャ(なにか、様子がおかしかったですし…大丈夫でしょうか?)
ポスッ
サシャ(うーん、やっぱり小屋にもお布団あったほうがいいですね。藁より布団です)
サシャ(ベルトルト、エッチ明日もするって言ってましたね。明日も…私体力持つんでしょうか…)
スヤッ
サシャ「ぐがああああ~!」
ユミル「うわっ!るせっ!」
ポカッ
サシャ「ふぎゃっ!…んがぁ…」
ユミル「ったく…」
ユミル(サシャのやつ、また遅くに帰ってきたな。どこでなにしてんだか…。まあ、私にゃ関係ないか)
***************
《男子寮》
ベルトルト(…なんか、半ば強引にしてしまったな)
ベルトルト(僕…おかしくなってるかも…)
ベルトルト(使命を果たすことが勿論、一番だ。わかってる。わかってるけど、覚悟が出来てると思いながら、サシャに…逃げてる。僕は…)
ベルトルト(なのに、アニがちらつくし…)
ベルトルト(僕は…自分で自分がわからない。今まで使命のことしか考えてこなかったんだ。僕は、自分の意志がどこにあるか…わからない)
ベルトルト(ああ、ダメだ。…寝よう)
***************
以下次回
いつもおつ!ありがとう!
ベルトルトやばい
このベルトルトには幸せになっていただきたい
《翌日・夜・男子寮》
ベルトルト(今日も、サシャの小屋に行って。サシャと一緒に過ごそう)
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「なに?ライナー」
ライナー「そろそろ時間だから、行くぞ」
ベルトルト「行くってどこに?」
ライナー「アニとの会議だよ。昨日の夜に言ってあっただろ」
ベルトルト「え?ああ、そうだっけ?」
ライナー「そうだよ」
ベルトルト「わかった。行くよ(サシャの小屋は後で行ったらいいか)」
《森の奥》
ライナー「………」
ベルトルト「ライナー、今日はだいぶ外れたところに行くんだね」
ライナー「ああ」
ザッザッザ
ベルトルト(どこまで行くんだろう。まずいな。この道…サシャの小屋へ向かう道だよ)
ベルトルト「ライナー、アニは?」
ライナー「先に行って待ってる」
ベルトルト「そう…。ど、どこで話すの?こんな森の奥…」
ライナー「この先に小屋がある」
ベルトルト「!!」
ライナー「…どうした?」
ベルトルト「い、いや…」
ライナー「…そういえばお前」
ベルトルト「何?」
ライナー「サシャとはどうするんだ?」
ベルトルト「サシャとって…どうって…」
ライナー「サシャとお前が親密な関係になってるのは知ってる」
ベルトルト「………アニも?」
ライナー「さぁな。俺からは言ってないが」
ベルトルト「そう…」
ライナー「いずれ、俺たちはこの壁内の人間を全滅させて、故郷に帰らないといけないだろ」
ベルトルト「うん…」
ライナー「サシャは、その時どうするんだ?」
ベルトルト「そ、それは…」
ライナー「もし、連れて帰りたいのなら…」
ベルトルト「ええっ!?い、いや。それは…現実的じゃない」
ライナー「いや。お前が連れ帰りたいなら、俺がなんとかしてやるから諦めるんじゃない」
ベルトルト「でも…そんなの、無理だよ。どう考えても無理だろ…」
ライナー「無理じゃない」
ベルトルト「なんで…?」
ライナー「俺がどうにかしてやる」
ベルトルト「どうやってさ。無理に決まってる。最初から…最初から僕はわかってる。い、今少しの時間でも夢が見れたら…それでいいんだ」
ライナー「サシャを慰み者にするのか?」
ベルトルト「そ、そんなつもりは…」
ライナー「だが、そういうことになるぞ」
ベルトルト「…連れて帰るなんて。僕らが帰るだけでも大変なのに、君らに余計な負担をかける。…サシャとの関係は今日でやめる。やめるから…」
ライナー「お前はそれでいいかもしれんが、サシャはどうなる」
ベルトルト「…どうって…」
ライナー「お前のこと、好きなまま突き放して、置いていくのか?」
ベルトルト「サシャは別に僕の事そういう風に好きじゃないよ…たぶん。懐いてるだけで…」
ライナー「好きでもない奴とデートするか?あんなに可愛い格好して」
ベルトルト「でも…好きって言われてないから」
ライナー「それは聞け。お前は好きなんだろ?告白して、返事を聞け」
ベルトルト「僕は………」
ベルトルト(わからないんだ。サシャのことを本当に好きなのか…。ただ、温もりに縋ってるだけなのか)
ライナー「………」
ベルトルト「………」
ベルトルト「…意味ないよ。告白とか、好きとか…。聞いても意味ない。今だけの関係じゃないか。卒業したら終わりだ。だって…」
ベルトルト「卒業したら作戦が始まる。そしたら、サシャは…死ぬ。どうせ、壁の中の人類は全滅するんだから…。僕らが…全滅させるんだ…」
ベルトルト「だから、僕は…僕のために…少し夢を見るために…」
ライナー「…サシャとはどこまでの関係なんだ?」
ベルトルト「どこって…」
ライナー「体の関係があるなら、無責任にひどいことをするな」
ベルトルト「…何したって、どうせ、死ぬんじゃないか…」
ライナー「ベルトルト」
ベルトルト「僕らが殺すんだ」
ライナー「…殺さなくていい方法を探しているだろ」
ベルトルト「そんなの、あるかもわからないだろ」
ライナー「…きっとある。座標さえ見つかれば」
ベルトルト「どっちにしろ、この壁の中は滅びるよ…」
ライナー「サシャくらい連れていける」
ベルトルト「どうやって。僕らは、君らの家族も、仲間も殺したけど、君の事は責任取るから一緒に付いてきてくれるよねって言えばいいのか?来るわけないだろ!」
ライナー「そこまでわかってて、責任をとる気もなく、なんで手を出した」
ベルトルト「責任はとるよ…」
ライナー「連れ帰らず、どうやってとるんだ」
ベルトルト「…僕が、殺すよ。僕に汚されて捨てられて惨めな思いで生き残らないように、僕が責任とって、殺す」
ライナー「お前…!」
ベルトルト「それ以外、どうしようもないだろ!どうせ、僕らもすぐ死ぬ!サシャも死ぬ!キスしたって、セックスしたって、どうせ死ぬだろ!だったら、したいことして死ぬ!サシャは手放さない、でも連れてかない。僕だけのものにして、終わる時には、僕だけのサシャのまま…」
ライナー「そんな考えよせ」
ベルトルト「そんな考えってなんだよ!やめてくれ!僕に説教しないでくれ。き、君だって、おかしくなってるじゃないか。僕も、おかしくなってもいいだろ。なんで責めるんだ。アニだって、君だって、元の君らじゃない。僕は、僕は真っ暗闇で、何も見えなくて、光が消えて…ううっ…」
ライナー「ベルトルト…」
ベルトルト「うううっ…。僕ら、僕ら、本当に正しいことをしてるのかな?僕らの信じるものは本当に間違っていないのか?僕ら…悪いことをしてるから、罰を与えられてるんじゃないのか…。あの時、あの時僕らは壁を壊してしまったから…。こんな地獄に突き落とされて。もう…僕は、僕の心がどこにあるのかわからない…」
ベルトルト「ライナー…。僕は…僕は、サシャといると、楽になるんだ…。抱き合って、キスして、お互いに求め合ってると、まるで眠って夢を見ている時のように不安もない、恐怖もない…幸せな気持ちになれるんだ。サシャの気持ちなんて、知らないよ。僕は、僕はそれで幸せなんだ。サシャが可愛くて、嬉しくて…。ただの人間みたいな時間を過ごせるんだ」
ライナー「そんなに泣いて、苦しんでるのに、まるで夢を見てるようだって?お前が見てるとしたら…そりゃ、悪夢だな」
ベルトルト「悪夢じゃない。悪夢だなんて言うな」
ライナー「悪夢だよ。お前が見たがってるのは全部。自分でそうした。お前は自分勝手で、汚くて、最低だ。それに狂ってる」
ベルトルト「なんで…そんなこと言うんだ!」
ライナー『それは、お前自身がそう思ってるからだ』
***************
ベルトルト「………!」
ベルトルト「はぁ…はぁ…」
ライナー「ぐうううううう…スピー」
ベルトルト(ゆ、夢。また。また悪い夢だ。…どこからだ?どこから夢だった?サシャと、小屋でエッチして。帰って来て…。今日は、アニと会議で…。今日だったか?昨日だったのか?明日?)
ベルトルト「ライナー、ライナー!」
ユサユサ
ライナー「ん…?んあ?なんだぁ?」
ベルトルト「会議はいつだったかな?今日、したんだっけ?」
ライナー「んー?今日は…お前夜は出かけてたろ。いつもみたいに。会議は、今から二度寝して、朝が来て、昼飯食って、夕飯食って、それからだ」
ベルトルト「じゃあ、僕とライナーは、夜に森に一緒に出掛けてない?」
ライナー「出かけとらん。寝ぼけてるのか?」
ベルトルト「う、うん…ごめん(良かった。夢だった。サシャと座学の勉強してエッチしたのはどっちだっけ…。明日サシャに聞いておこう)」
ベルトルト(…夢か、現実か…。境界がわからない。良いことだけが現実で、悪いことだけが夢なら、良かったのに…)
**************
《座学の教室》
サシャ「昨日ですか?」
ベルトルト「うん。あの、大きい声で話すと周りに聞こえるから。しーっ」ヒソヒソ
サシャ「昨日は一緒に勉強、しましたよ。夢ではないです」
ベルトルト「そっか。良かった」
サシャ「寝不足なんじゃないですか?夜更かしが連続しましたから」
ベルトルト「そうかな」
サシャ「今日は夕飯終わったら寝た方がいいです」
ベルトルト「寝るなら、小屋で…」
サシャ「一緒に居ると寝れません(ドキドキしてしまいますからね…)」
ベルトルト「…寝れるよ」
サシャ「私が寝れませんから。今夜は行きませんからね」
ベルトルト「なんでだよ」
サシャ「ベルトルトが変だからです」
ベルトルト「変って?」
サシャ「言ってることもやってることも変です。夢かどうかわからなくなってたり、あんなに強引に…いや、それは置いといても。きっと寝不足だからです。ちゃんと食べて、寝て、治してください。心配ですから!」
ベルトルト「…今日も行く」
サシャ「私は行きませんよ」
ベルトルト「………」
サシャ「…たぶん」
ベルトルト「…たぶんなんだ」
サシャ「いやっ!行きませんよ!」
ベルトルト「うん。わかった」
サシャ(ベルトルト、夢だったかどうかなんて、確認して…。昨日もですし。やっぱり、ライナーに投げられた時に頭がおかしくなったんじゃないでしょうか。ぐっすり寝て、治るといいんですが)
ベルトルト(まあ、今日は会議だってライナー言ってたし、あんまり毎日求めてもサシャが負担に思うよな。我慢しよう)
****************
《夜・訓練所の外れの倉庫》
ライナー「合言葉、新しいの覚えてるか?」
ベルトルト「うん」
ドンドン
アニ「いつも一緒は」
ベルトルト「フーバー、ブラウン」
アニ「か弱い乙女は」
ライナー「良い尻レオンハート」
アニ「…ベルトルトだけ入りな」
ギギィ…
ベルトルト「…ライナー。余計な言葉付け加えるから。じゃあね…」
バタン
ライナー「おい!俺も入れてくれよ!」
ドンドン
ベルトルト「アニに謝るんだ」
アニ「謝れ」
ライナー「すまん、アニ。お前の良い尻のせいだ。許せ」
ギギィ…
アニ「よし、入りな。ぶっ殺してやる」
ライナー「仲間割れはよそうぜ」
ズカズカ
バタン
アニ「さて、何か報告は?」
ライナー「そうだな。卒業が近いから、作戦を細かく打ち合わせておこう」
アニ「了解」
ベルトルト(アニ…。久々に会った。アニは女の子なのにこんな過酷な使命を負ってて。守らなきゃ…僕らが。それ以外の感情はもう、持ってもしょうがない。僕にはサシャがいるから…いいかげん、吹っ切れないと)
ベルトルト(でも、やっぱり。アニは強がってても、本当は普通の女の子だし、綺麗だ…)
アニ「………」チラッ
ベルトルト「……!」ドキッ
ベルトルト(なにドキドキしてるんだ。僕にはサシャがいるだろ。ほ、他の子を気にするなんて、ダメだ。ダメ)
ライナー「おい、ベルトルト」
ベルトルト「えっ!?なに!?」
ライナー「聞いてるか?」
ベルトルト「うん」
ライナー(話してる俺じゃなく、アニのほうじっと見てたけどな。アニのことやっぱり好きなんだな)
ベルトルト(ダメだダメだ。話に集中しよう)
アニ「………」
**************
ライナー「大分遅くなったな。じゃあ。また続きは来週でも」
アニ「了解」
ベルトルト「ライナー、アニを送って行ってあげなよ」
ライナー「俺が?」
ベルトルト「うん」
アニ「ベルトルト、あんたが送って」
ベルトルト「えっ」
アニ「ちょっと話がある」
ベルトルト「話…?」
ライナー「だとよ。じゃ、頼んだぞ」
ベルトルト「うん…(話って、なんだろう?)」
アニ「…行こう、ベルトルト」
***************
テクテクテク…
ベルトルト「アニ、話って?」
アニ「ああ。あのさ」
ベルトルト「うん」
アニ「前に、暗闇で光がどうのとかあんたと話しただろ」
ベルトルト「ああ…」
アニ「あの時、外の光を求めるなんて不毛だって、あんた言ったろ」
ベルトルト「そうだね(言った本人が…外の光に縋ってしまってるけど…)」
アニ「それで、暗闇の中にも光はあるから、支え合えばいいとも言った」
ベルトルト「うん」
アニ「私はそれこそ不毛だって言ったけどさ。悪かったよ」
ベルトルト「…え」
アニ「あんたの心の支えになってるものを、否定して、希望を奪った」
ベルトルト「あ、いや…」
アニ「私らにとって明るい未来も希望も無いんだろうけど。未来を繋いでいくために…希望に繋ぐために、私らは使命を果たしにここにいる」
アニ「でも、使命を果たした先にある希望って、遠すぎてよくわからないんだよね」
アニ「だから、手に掴めるかもしれない、小さな希望って…私らにとって…」
アニ「本当に大事なものなのに…」
ベルトルト「アニ…」
アニ「ごめん」
ベルトルト「ううん。いいよ。ありがとう…」
ベルトルト「アニ、それって、僕は希望を持っててもいいってことなのかな?」
アニ「さぁね…。それはあんた次第だろ。私は知らない」
ベルトルト「う、うん。そうだね」
アニ「話はそれだけ」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(…アニは、僕がアニを想っててもいいと、言ってくれたんだよな。どうなるか結果は別として、僕次第で…か)
ベルトルト(アニ…)
アニ「じゃあ、ここでいいよ。ありがと」
ベルトルト「うん。気を付けて」
アニ「ああ」
タッタッタ
ベルトルト(光が戻ったはずなのに…。本当なら、浮かれてしまいそうなことなのに…。言われた瞬間、サシャの顔がよぎった…)
ベルトルト(僕は、サシャのことが…)
***************
《女子寮》
サシャ「ふあ~!良く寝ました!」
ユミル「お前ずっと夜遅かったもんな。早起きついでに水汲み譲ってやろうか」
サシャ「そ、それは自分でしてくださいよ…」
ユミル「ま、お前が餌も無しに働くなんて期待はしてねぇよ」
サシャ「報酬によっては喜んで代わりますよ!」
ユミル「結構だ」
サシャ(久々にゆっくり寝れましたね。ベルトルトと一緒に居る夢をみてしまいましたが。ベルトルトも良く寝れたでしょうか?)
《食堂》
ベルトルト「おはよう、サシャ」
サシャ「おはようございます。ちゃんと寝ましたか?」
ベルトルト「うん。いっぱい寝たよ」
サシャ「なら良かったです!」
ベルトルト「いっぱい寝たから、今日は小屋に行ってもいい?」
サシャ「いいですよ。でも、夜更かしはしませんからね」
ベルトルト「わかったよ」
ベルトルト「じゃあ、行ったらすぐしよう」ヒソヒソ
サシャ「そ、そういうことじゃないです!」
ベルトルト「だって…」
サシャ「すねた顔しないでくださいよ。もう…」
ベルトルト「まあ、ダメなら我慢するよ。…僕、一緒にいれるだけでいいし」
サシャ「そうですか?ふふ…へへへ」
ベルトルト「うん。さ、はやく食事しよう」
サシャ「そうですね。パン!パン!」
***************
《夜・サシャ小屋》
サシャ「んっ…、あ、あっ…も、やぁ」
ベルトルト「何が嫌なの?」
サシャ「んんっ…!も、ベルトルト、さっきイッたじゃないですか。私もイきましたから、も、終わりです!終わり…」
ベルトルト「嫌だ。もう一回する…」
サシャ「も、もう一回って…。そんな何回も…」
ベルトルト「昨日お預けくらった分」
サシャ「そ、そんな!お預けって。もうやめましょうよ~!」
ベルトルト「ダメ」
サシャ「あ、ちょ…ちょっと…!ベルトルト!あっ…そ、そんな!ご無体な!」
****************
サシャ「…ううう、疲れました。ベルトルト、こないだもですが、強引すぎです!」
ベルトルト「ごめんごめん。でもサシャ気持ちよさそうだったじゃないか。すごい喘いでたし…」
サシャ「き、気持ちよかったのは良かったですけど」
ベルトルト「僕も気持ちよかったよ。サシャ、お茶入れてあげるね」
サシャ「ありがとうございます。でも、もう帰らないと、時間が…。また寝不足になりますよ」
ベルトルト「まだ大丈夫だよ。今日は来てすぐ始めたし」
サシャ「そうです。そうですよ!我慢するとか言ってたのに。来て早々始めるし…」
ベルトルト「我慢してみたけど無理だったんだよ。はい、お茶」
サシャ「ありがとうございます」
ベルトルト「サシャさぁ…」
サシャ「なんですか?んぐんぐ…」
ベルトルト「昔の約束覚えてる?」
サシャ「んぐ?(約束?)」
ベルトルト「僕ら結婚するって約束したよね」
サシャ「んブフーッ!!」
ベルトルト「うわっ!お茶!」
サシャ「ゴホッゴホッ!!痛たた!鼻から!鼻からお茶が!」ダラダラ
ベルトルト「だ、大丈夫?こ、これで拭いて…」ゴシゴシ
サシャ「ふんぬぬぬ…」
ベルトルト「はい、かんで」
サシャ「ブビーッ」
ベルトルト「ん。いいよ。鼻水治まった?」
サシャ「ん…。はい」
ベルトルト「なんで噴出したの?」
サシャ「いや、ベルトルトが私らが昔に結婚の約束してたとか言い出すからですよ」
ベルトルト「だって、しただろ」
サシャ「し、してませんよ。いつの話ですか」
ベルトルト「忘れたの?ひどいなぁ…。ほら、小さい頃に、サシャの家で一緒に本読んだ時だよ」
サシャ「それ、夢の話ですよね。前に私とベルトルトが幼馴染だった夢見たって、ベルトルトが言ってました」
ベルトルト「え?夢?」
サシャ「そうですよ。夢です、それは。ベルトルト、やっぱりまだ変ですよ。夢と、現実とわかってますか?」
ベルトルト「ゆ、夢じゃないよ。だって、僕ら幼馴染だろ…?だよね?」
サシャ「違いますよ。それは夢の話です」
ベルトルト「え?じゃ、じゃあ…僕ら、なんでエッチしてたの?」
サシャ「なんでって…それは…(え?なんでって言われると…な、なんででしょう…)」
ベルトルト「あ、これも夢か。ああ…そうだ。良いことが現実で、悪いことは夢だもんな。結婚の約束忘れられてるなんて悪い方だ。でも、サシャがいる時は気分が良くて夢みたいで、夢は気分がいいはずで…。あれ?…あれっ?」
サシャ「あの、大丈夫ですか?」
ベルトルト「う、うん。あの、僕…おかしいんだ最近」
サシャ「はい。そうですね。なんか言ってることが変ですからね」
ベルトルト「あの…あのね。僕にとって、現実は悪夢のようで。いつも緊張してて、不安で、怖いものなんだ」
サシャ「はい」
ベルトルト「でも寝てる時だけ、なにもかも忘れて自由な気持ちになれたんだ…」
サシャ「………」
ベルトルト「起きたら、また苦しい一日が始まって…」
ベルトルト「夢も毎日いい夢ってこともないし。悪夢も見た。そんな日は一日暗い気分だ。でも、でも…」
ベルトルト「サシャと…君といると、まるで楽しい夢を見てる時みたいに、心が安らいだ」
ベルトルト「君が、本当にバクになって、僕の悪夢を食べて…夢を見させてくれたから…」
サシャ「そ、そんなの、たまたまですよ。たまたまバクの話をした日に良い夢を見ただけですよ」
ベルトルト「僕は、サシャの言うように、最近…夢か、現実かわからないんだろうな…。夢と現実の境界がわからなくなる」
サシャ「え…」
ベルトルト「結婚の話も、夢…夢なんだろうね。だって、木登りしたことと、本を読んだこと以外、小さい頃の君との思い出がわからない」
ベルトルト「ご、ごめん…。こんなこと、僕もどうしていいかわからないのに。サシャ、困るだけだ」
サシャ「困るなんて、そんなこと!ええっと、その…困りましたね」
ベルトルト「困ってるじゃないか…」
サシャ「困ってますけど。私にできることがあるなら、力になりたいので…なんでも言ってください」
ベルトルト「なんでも?」
サシャ「出来る範囲で」
ベルトルト「じゃあ、ずっと僕の傍にいてくれ…。死ぬまで。ずっと」
サシャ「えっ!!そ、それって、プ、プロポーズってやつですか!?いきなり!そんな!えっ!?」
ベルトルト「だって、結婚の約束してた」
サシャ「ん、え?それは…」
ベルトルト「してた…よね?」
サシャ「ん…ええ。まあ…そうだったか、どうだったか…(思わず話を合わせてしまいましたが…これでいいんでしょうか)」
ベルトルト「そっか!良かった。じゃあ、卒業したら結婚だ」
サシャ「卒業したら!?」
ベルトルト「うん」
サシャ「う、ううん…。でも、そんな、すぐじゃありませんか」
ベルトルト「すぐしないと、故郷に一緒に帰れない」
サシャ「故郷に?内地で暮らすんじゃないんですか?」
ベルトルト「故郷に行くんだよ。僕の。絶対来てよ。ずっと、一緒に居るって言ったんだから…」
サシャ「それは…」
ベルトルト「心配しなくても僕と、ライナーが、なんとかするから(ライナー、僕が無理だって言ったけど、どうにかするって言ってたよな)」
ベルトルト「僕が、僕がどんなやつでも、一緒に来て。ずっと一緒にいるんだ。約束だ。約束したんだから、僕は絶対離さないからね…」
サシャ「ベルトルト…(な、なんだか。ベルトルト…大丈夫なんでしょうか。私が夢を食べるとか言ってからです。私が、私がベルトルトをおかしくしてしまったんじゃ…)」
ベルトルト(サシャが来てくれるなら、ライナーにも報告しないと…)
サシャ「あの、ベルトルト」
ベルトルト「ん?なに?」
サシャ「しばらく…ここに来るのやめませんか?お互いに…」
ベルトルト「なんで?」
サシャ「やっぱり、ベルトルトがおかしいからです」
ベルトルト「おかしいかもしれないけど…僕は、君といれるならそんなの構わないよ。夢でも現実でも、君が僕の傍にずっといてくれるならどっちでもいいんだ。それで解決してる」
サシャ「解決してませんよ。それに、私といるから…おかしくなってるのかも」
ベルトルト「そんなことないよ」
サシャ「でも、そうとしか思えません…。私が夢を食べるとか…言ったから。ベルトルト、夢と現実がわからなくなるって言ったじゃないですか。わ、私とここに来るようになっておかしくなったんですよ…!」ウルッ
ベルトルト「ち、違う!違うよ!な、泣かないでくれ!違うから…!」
サシャ「違いません!私…も、もう来ません。か、帰ります…」
ベルトルト「い、嫌だ!待ってくれ!君のせいじゃないよ!僕の勘違いだ!僕は、ちゃんとわかってる…わかってるから」
サシャ「…じゃあ、今、これは夢ってこと、わかってます?」
ベルトルト「あ、ああ。夢だよ。これは。僕の夢」
サシャ「…現実です。今は…」
ベルトルト「…夢だ」
サシャ「やっぱり、離れるべきですね」
ベルトルト「嫌だ…」
サシャ「私は、ベルトルトが壊れるほうが、嫌です」
ベルトルト「壊れてもいいよ。僕は。もともと、壊れてるようなもんだ…。お願いだ。泣かないで、傍に、僕の傍にいてくれよ」
サシャ「いいえ。しばらく、お別れです」
ギイイイッ
ベルトルト「サシャ!」
ガシッ
ベルトルト「行かないで」
サシャ「…帰ってきますよ。ベルトルトが治ったら」
ベルトルト「嫌だ」
サシャ「私と居ると治りません。たぶん」
ベルトルト「嫌だ!なんで僕と離れたがるの!?」
サシャ「私だって、嫌ですよ!離れるの…嫌です!でも…」
サシャ「好きな人苦しめるのはもっと嫌です…」
ベルトルト「す、好きな人…?」
サシャ「ベルトルトのことです」
ベルトルト「僕のこと好きなの?え、好き…?僕の事を?」
サシャ「そうです。す、好きでもないのに…!あ、あんな!あんなことできるわけありません!」
ベルトルト「好きなのに、僕を置いてくの?」
サシャ「好きだからです。…ベルトルトも…」
サシャ「わ、私の事、すす、す、好きなら…手を放してください」
ベルトルト「そんなのずるいよ…」
ベルトルト(そんなの…)
スルッ
サシャ「…ありがとうございます」
ベルトルト「…絶対、帰ってきてよ」
サシャ「ベルトルトが治ったら帰ってきます」
ベルトルト「治らなかったら…?」
サシャ「私と居ない方がいいということです…。じゃ、じゃあ…私、行きますから」
ベルトルト「待って」
グイッ
サシャ「…んっ」
チュッ…
ベルトルト「いってらっしゃいの、キス…」
サシャ「…いってきます」
ギイイイイッ…バタン
ベルトルト「…離さなけりゃ良かったかな」
ベルトルト(…サシャ。僕の事好きだと言ってくれた。僕も、手を放してしまった。…好きなんだ。僕も、サシャのことが)
ベルトルト(離したくなんて無いけど、あの時…サシャを解放してあげないとって思った)
ベルトルト(卒業まで、もう少し…。どうせ、サシャは死ぬのに…。手を離さなくても…僕の好きにすれば良かったのに)
ベルトルト(でも、これで良かったのかもしれない…。このまま…終わるのがいいんだ。きっと)
ベルトルト(僕は…やっぱり、アニ以外好きになっちゃいけなかったんだ)
ベルトルト「…ふっ…。ううっ…ううっ…」
ベルトルト(バカみたいに夢を見て、壊れて、壊して…)
ベルトルト(僕は…いつも、壊してばかりだ…)
*****************
《そして時は流れ―解散式の夜》
《サシャ小屋》
ギイイイッ
ベルトルト「はぁ…。ここに来るのも僕は皆勤賞だな」
ベルトルト(夢か、現実か…。いまだに曖昧なまま…。サシャも、あれからここには帰って来ず…)
ベルトルト(全然、話してないし…。遠くから見るだけだ…)
ベルトルト「…幻獣の本」
ゴソゴソ
ベルトルト(ここに挟んだサシャの似顔絵見るために通ってるようなもんだ)
ガサガサッ
ベルトルト(ん?あれっ?キリンのページに紙が…)
ガサガサ
ベルトルト「…あ、これ、サシャが描いたのかな?僕の似顔絵…?」
ベルトルト(いつ?いつ来たんだ?昨日は無かったよな?サシャ、来てくれたんだ…嬉しい)
ベルトルト「でもこれ、髪の毛…薄いよな…書き足しておくか。ええと、筆記用具…。あったあった」
ガリガリ
ベルトルト(…あ、そうだ。ついでに…)
ガリガリ
ベルトルト(いや、でも、こんなこと書いたら、まだ治ってないって思われるな。あー、でも、途中まで書いちゃったし、今更だな…)
ベルトルト(いいや、僕の今の気持ちだし…素直に書こう。返事貰えないだろうけど…)
ガリガリ
ベルトルト「よし。挟んでおこう」
バタン
ベルトルト(ああ…。本当にサシャと一緒にいたのが夢だったみたいだ。もう、今日が終われば…いつ死んでも、殺してもおかしくない)
ベルトルト(明日…僕が、殺すかもしれない…。最優先は使命を果たすこと。ライナーもアニも、そのために今日まで耐えてきたんだ。僕のせいで失敗することは許されない。サシャのことはもう、諦めないといけないんだ…)
ベルトルト(…でも、生きてたら。生きてたら…連れて帰るんだ)
ベルトルト(全滅したら…一緒に来てくれるって言ってたもんな)
****************
以下次回
おつ!
やばい、すげー気になる
本気になればなるほどツラくなるよね、山奥との恋物語は。続き楽しみにしてるよ!
2人はどうなってしまうんだ…
最後の更新。たぶん救いは無い終わり方なので苦手な人は注意。
《解散式・翌日》
カンカン カンカン
ジャン「うおおおおおお!なんで今日なんだ……!?明日から内地に行けたっつーのに!!」
ベルトルト「………」
ダズ「う、うぅ…」ビチャビチャ
クリスタ「大丈夫!?」
ベルトルト「………(始った。今日は調査兵団が壁外へ出ている…。新兵なんて、ほとんど生き残れないだろうな)」
ベルトルト(そして、人類はまた後退するだろう…。憲兵団になった僕らは壁内にいける。そして…最後の壁を壊す。それで終わり。終わりだ)
ベルトルト(早く、早く終わらせて…故郷に帰りたい。終われば、帰れるんだ)
ベルトルト(帰れる…)
***************
サシャ「はぁっ…はぁっ…」
バシュッ
サシャ(撤退命令が出たのに、巨人、巨人がこここ、こんなにいたら…!壁を登る前に、わ、私、死ぬ、死ぬんじゃ…)
コニー「サシャぁ!後ろっ!!」
サシャ「う、後ろっ!?」
コニー「掴まれるぞ!」
巨人「………!!」ドォッドオッドオッ
グワッ
サシャ「う、うぎゃあああああああああああああああああ!!!」
コニー「サシャ!」
ヒュバッ
コニー(か、躱した!!)
サシャ「わああああ!!あ、あぶっ、あぶ…!!コニーィィィ!!!(か、紙一重でした!)」
コニー「サシャ!こっちだ!こっち!」
サシャ「コニーィィィ!あ、ありがとうございました!も、もうちょっとで…ううっ」ブルブル
コニー「おお。おい、サシャ!あそこ、ジャン達じゃねぇか?」
サシャ「ほ、本当ですね!あっ…!」
コニー「どうした!?」
サシャ「ガスが…!ガスがもう…!」
コニー「お、俺もだ!よし、ガス補給所に…」
サシャ「そ、そうですね!」
コニー「まずジャン達と合流しようぜ」
サシャ「はい!」
シュバッ
*****************
タシッ
コニー「ジャン!」
ジャン「おお、コニーかよ」
コニー「こんなとこで何してんだ?皆集まってよ。早く壁を登らねぇと…」
ジャン「ガスがねぇんだよ」
コニー「ガスなら、補給所がそこに…」
サシャ「コ、コニー…」クイクイ
コニー「あ?」
サシャ「ほ、補給所が…」
コニー「え…?なっ!?なんだあれ…」
ジャン「見ての通りだ。巨人が群がってて…近づけねぇんだよ」
コニー「クソッ!どうするんだよ!?」
ジャン「どうもこうもねぇよ…」
ベルトルト(…コニーが来たのか…)チラッ
サシャ「………」
ベルトルト(サシャも一緒か。…よかった。生きてたんだ)
ベルトルト(使命があるし、僕らは今は兵士なんだ。僕が付いてて守るなんてできないからな。僕は見守るだけだ。サシャが最後まで生きてたら…故郷に連れ帰る、死んだら…諦める、諦める…)
サシャ「やりましょうよ!みなさん!!」
ベルトルト「!?」
サシャ「さぁ!!立って!!」
サシャ「みんなが力を合わせれば、きっと成功しますよ!私が先陣を引き受けますから!」
ベルトルト(サ、サシャ!?な、何を言っているんだぁぁぁ!?し、死にたいのか!!)ソワソワ
サシャ「み、みなさん……」
サシャ(う…、だ、ダメですね)
サシャ「………」
ベルトルト(誰ものってこなくて…良かったよ)
サシャ「アルミン。一緒にみんなを…」
アルミン「………」
ベルトルト(僕は…。死んだら死んだで諦る…って覚悟してるはずなのに、サシャの死に急ぎっぷりに焦ってしまった)
ベルトルト(気になるけどサシャのこと気にしてたら…僕だって、どうなるかわからない。頭を一瞬で食われたら僕らだって、マルセルみたいに…)ゾワッ
ベルトルト(い、いや。あの時は子供だったし…今は違う)
ベルトルト(サシャのことは、考えないようにしよう。使命…今は使命のことだけ考えるんだ)
ベルトルト(使命のことだけ―)
ミカサ「アニ!」
アニ「!」
ミカサ「なんとなく状況はわかってる、その上で私情を挟んで申し訳ないけど…」
ベルトルト(…ミカサ)
ミカサ「…アルミン」
タッ
ベルトルト(エレンを探してるのかな?)
アルミン「ごめんミカサ…エレンは僕の身代わりに…」
ベルトルト(エレン…。死んだのか)
ベルトルト(僕の事を強く憎んでいた。エレンが…)
ベルトルト(ええと、現実だよな。今は…)
ベルトルト(もう、治らないのかな。これ…)
ライナー「おい、ベルトルト!ボーっとしてるなよ!行くぞ!」
ベルトルト「え?」
ライナー「ミカサだよ。あいつ、一人で補給所に突っ込むつもりだ。俺たちも行くぞ」
ベルトルト「補給所に!?」
ライナー「そうだ!」
******************
《ガス補給所》
ベルトルト「ライナー!もうガスが切れるぞ!」
アニ「どうする!?」
ライナー「ガス全部絞り切って、窓から突っ込め!おおおおおおおお!」
ベルトルト「あああああああ!!」
ガシャッ
ズザザザザッ
ベルトルト「うあっ!」
ライナー「うおっ!」
アニ「うっ!」
ベルトルト「よ、よかった。ギリギリ到着だ」
バキッ
ベルトルト「!?」
マルコ「よせ!!ジャン!」
ジャン「こいつらだ!俺たちを見捨てやがったのは!!てめぇらのせいで余計に人が死んでんだぞ!!」
補給兵「補給所に巨人が入ってきたの!!どうしようもなかったの!!」
ジャン「それをなんとかするのがお前らの仕事だろうが!!」
ヒユオオオオオオォォォ
ライナー「!?」
ライナー「伏せろ!!」
ベルトルト「!?」
アニ「!!」
ドオオオオオオオオオオオオッ
ベルトルト(巨人が!!突っ込んできた!!ひ、人が集まってきたからか!!)
ライナー「ちっ…いよいよとなったら…」
アニ「ああ…」
エレン巨人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ベルトルト「えっ!?」
ライナー「なっ!?」
ドゴオオオッ
ライナー「巨人が…巨人を吹っ飛ばした…」
アニ「あの巨人…まさか」
ライナー「あ、ああ…。いや、まだわからんが。様子を見よう」
ベルトルト「………」
ライナー「もし、もしあいつが…俺たちの探していたものなら…」
ライナー「人類を全員消さなくて済むかもしれないな…」
ベルトルト(…!!)
******************
《夜》
ベルトルト(僕の空けた穴…エレンが塞いだんだな)
ベルトルト(ジャン…。調査兵団に行くのか。あのジャンが…)
ベルトルト(僕は、どうなるんだろう。失敗したのかな。でも、座標が見つかったかもしれないってライナーが言ってたから…。僕らとしては方向転換、ってとこか)
ライナー「おい。ベルトルト」
バシッ
ベルトルト「うわっ!」
ライナー「行くぞ。作戦が変わるからな…」
ベルトルト「うん。わかった」
***************
《人知れぬ倉庫》
ライナー「俺は、調査兵団に行く」
ベルトルト「えっ!?」
アニ「は?」
ライナー「エレンが座標かどうかは…未確定だが。エレンは調査兵団志望だ。あいつの近くにいた方がいい。俺はあいつとも仲がいいし、見張るには俺が適任だと思う」
アニ「壁はどうすんのさ」
ライナー「壁は壊さない。エレンを連れて帰れれば、そのほうがいい」
ベルトルト「危険だよ。あのエレンが…素直についてくるはずない」
ライナー「しかし壁を破壊するのは何度もできん。壁を塞がれてしまえば何度も同じことをしないといかんからな。だが、同じことを繰り返せばいずれ露呈する。破壊する壁を変えるには兵団を留守にしないといけない。俺たちがどこに行っているか、破壊された時、誰が兵団にいないか調べればわかってしまう」
アニ「それなら、調査兵団の壁外調査に出た時に…そのままエレンを連れ去る方がいいってことか」
ベルトルト「それに、兵士が何人も死ぬし、遺体が回収できなくてもしょうがないから、僕らが行方不明になっても不自然じゃない…。僕らにとっては好都合だね」
ライナー「そうだ。誰かが調査兵団でエレンの見張り役をしなくちゃならん。この中で適任なのは俺だ」
ベルトルト(でも、ライナーは…一人で行かせると…。完全に兵士になってしまうんじゃ…)
ライナー「それで、そうなると外でエレンをさらうのは、アニ。お前しかできん」
アニ「だろうね。いいよ。誰かがやらなくちゃいけないんだ」
ライナー「ベルトルト、お前は…」
ベルトルト「僕は、調査兵団に行く」
ライナー「…いいのか?」
ベルトルト「憲兵団に行っても、その作戦で僕が外で巨人になっても役に立てないだろうし、留守番だろ。それなら、調査兵団に行って、エレンの見張りをしたほうがいい。外でアニにエレンの位置を知らせるにしたって、ライナー一人より、僕もいたほうが動きやすいだろ」
ライナー「そうだな。どうだ、アニ。一人でやれるか…」
アニ「やるしかないだろ」
ベルトルト「アニ…」
アニ「ベルトルト、見張りしっかりしといてよ」
ベルトルト「ああ(あ…ライナーのことだな、これ)」
ライナー「じゃあ、そういうことで、決まりだな。細かい内容はまた日程と壁外調査の内容がわかってから…」
ベルトルト(調査兵団か…。エレンの巨人の出現で、思わぬ方に転がっていくな…)
ベルトルト(でも、どっちでも、しんどさは同じなんだろうな。選ばなかったほうの道は、どうなるかなんてわかるわけないんだから…)
******************
《調査兵団入団式》
エルヴィン「心臓を捧げよ!」
新兵「「ハッ!!」」
ベルトルト(まさか調査兵団に所属することになろうとは…)
ベルトルト(…それに、次の作戦は…アニが単身で調査兵団に突入しなくちゃならない…)
ベルトルト(一人、標的になるんだ)
ベルトルト(アニ…死なないでくれ…)
サシャ「…う…嫌だよぉ…。怖いぃ…村に帰りたい…」
ベルトルト(サシャも、なんで調査兵団なんて選んだんだ…。憲兵団に行くために頑張ってたんじゃなかったのか。なんでだよ。バカ…本当にバカだよ…)
ベルトルト(作戦は変わったんだ。エレンを手に入れれば、壁内の人類を消さなくてすむ。サシャも憲兵団になってれば、内地で安全に暮らせた…。たとえ、わずかな期間だったとしても。死ななくてすんだんだ。なのに死にに行くなんて…)
ベルトルト(…そうだよ。もう、死ななくてもいいのに)
ベルトルト(内地で…内地で待っててもらって、エレンを故郷に連れ帰ってから、僕が迎えに来ることだって…できるんじゃないか?)
ベルトルト(そうだよな。できるよ…)
サシャ「ううう…、コ、コニー。なんで残ってるんですか…」
コニー「はは…わ、わかんねぇ。お前こそ…残ってるじゃねぇかよ」
サシャ「そ、そうなんですよ…。うぅ…ふぐぅう」
ベルトルト(サシャが生きてさえいれば…)
ベルトルト「………」
ライナー「一月後にはいよいよ壁外調査か…。俺たちどこまでやれるんだろうな。ベルトルト」
ベルトルト「ああ。やれるとこまでやるしかないよ」
ライナー「そうだな。…さて、新兵の登録を済ませて帰るか」
ベルトルト「うん」
****************
モブリット「新兵の子は、ここに名前と戸籍の出身地を書いて帰ってね」
サシャ「うう、は、はい…」
ガリガリ
モブリット(しょうがないけど…。この子も手、震えてるな)
サシャ「これでいいですか?」
モブリット「えーと、う、ううんと。名前と出身は?」
サシャ「サシャ・ブラウスです。出身はダウパー村です」
モブリット「サシャ…ブラウスね。うん、うーん。まあ、読めるか。いいよ。入団ありがとう。今日はゆっくり休んで」
サシャ「は、はい…。よろしくお願いします」
スタスタ
サシャ(あれ?コニー…コニーは先に帰ってしまったんでしょうか?ええっと…誰か一緒に…)キョロキョロ
ベルトルト「あの、サシャ…」
テッテッテ
サシャ「ベルトルト…」
ベルトルト「や、やあ…」
サシャ「こんばんは。ベルトルトも調査兵団に入ったんですね」
ベルトルト「うん」
サシャ「なんで入っちゃったんでしょうか。はぁあ…」
ベルトルト「う、うん。そうだね。あの、あの…ひ、久しぶりだね。話すの」
サシャ「そうですね。あれから症状はよくなりましたか?」
ベルトルト「まあ…」
サシャ「ならいいんですが」
ベルトルト「一緒に帰ろうよ」
サシャ「いいですよ」
ベルトルト「え!いいの?僕といて、いいの?」
サシャ「一緒に宿舎に帰るだけですよね?小屋には行きませんよ!」
ベルトルト「うん、わかった」
サシャ「じゃあ、帰りましょうか」
*****************
《宿舎までの帰り道》
ベルトルト「…サシャ、こないだ小屋、来た?」
サシャ「解散式の日の朝にちょっと寄りました」
ベルトルト「そっか。全然来てないのかと思ってたから…。キリンのページに、僕の似顔絵挟んであったね」
サシャ「あれは結構前に挟んでおいたやつですよ?」
ベルトルト「いや、僕、君が来ないって言った日からあの本毎日開いてるけど挟まってなかったよ。前からって、それ、嘘だろ」
サシャ「う、嘘ですけど」
ベルトルト「やっぱり。僕のこと、気にしてくれて…嬉しいよ」
サシャ「そりゃ、気になりますよ。好きなんですから」
ベルトルト「僕もサシャのこと好きだから、やっぱり一緒にいて欲しいんだけど…」
サシャ「私といるとベルトルト、おかしくなって辛そうですし…」
ベルトルト「確かに、夢か現実か混乱するのは辛いけど…。でも、サシャが居なくなって、距離が遠くなって、一人で小屋に通ってるほうが辛かったよ」
サシャ「そうですか…」
ベルトルト「好きな人が辛いのは嫌だってサシャ、言ってくれたよね?」
サシャ「言いましたね」
ベルトルト「僕、君が戻ってきてくれないと辛い。前よりもっとおかしくなるかも…。結局僕は君が居てもいなくてもおかしくなるし、どこにいても君は僕をおかしくするんだから、傍に居てよ」
サシャ「えっ、えぇ!?そ、それは…?え?そ、そんなのありですか?でも、私が居てもいなくても辛い目見るってことは、そもそも私とベルトルトが仲良くならなければ、ベルトルトがおかしくなることもなくて…?ん?いや、わかります。わかってますよ、理屈は。でもちょっと納得しかねるので待ってください」
ベルトルト「サシャってさぁ…」
サシャ「なんです?」
ベルトルト「自分も元々結構おかしいのに、僕のことおかしいおかしいって言うの、おかしいよ」
サシャ「は!?私がおかしい!?」
ベルトルト「うん。おかしいよ。変だよ。変人だよ。異常食欲だし、平気で盗み働くし、公然と放屁するし、バカだし」
サシャ「お、おかしくありませんよ!変人でもないっ!!それに放屁はしてませんっ!!」
ベルトルト「でも、僕、そこも好きなんだ…」
サシャ「えっ、あっ!?」
ベルトルト「サシャが変でもいいんだ…」
サシャ「うう、なかなか、ずるいですね、それは」
ベルトルト「うん。サシャが居なくなる時、ずるい手使ったからね。僕も使うよ」
サシャ「ううううーーん」
ベルトルト「戻ってきてよ」
サシャ「ええええ…うううん」
ベルトルト「サシャがいないと、苦しくて辛い。僕の事本当に好きなら、これ以上苦しめないでくれ」
サシャ「ず、ずるい…」
ベルトルト「うん。僕はずるいよ」
サシャ「………」
ベルトルト「サシャ、僕のこと好き?」
サシャ「好きです」
ベルトルト「戻ってきてくれる?」
サシャ「…わ、わかりました」
ベルトルト「わかってくれた!?」
サシャ「はい。その、私が原因でおかしくなったなら、私が責任持って一緒に治すべきだったかなとも…。もう治ってるなら今更ですけど。私は、ベルトルトから離れることで救ったつもりで…。自分がベルトルトに大変なことをしてしまったんじゃないかってことが怖くて、逃げてただけかもしれません」
ベルトルト「い、いや、それはそれで、サシャの優しさだってこと。僕はわかってるよ」
サシャ「…置いていってごめんなさい」
ベルトルト「ううん。ええっと…おかえり」
サシャ「ただいま…ですかね」
ベルトルト「うん、うん」ウルッ
サシャ「あ、泣いてます」
ベルトルト「い、いや。泣いてないよ…。うううっ…。こんなんなら、もっと早く話せば良かった。僕、話しかけるの…怖くて…情けないな」
サシャ「あ…ご、ごめんなさい…」ウルッ
ベルトルト「うわ!泣かないでくれ。ごめん!そんなつもりじゃ、僕、諦めようとも思ってたし…。ううっ…、ごめ…ごめんね。うっうっ…」
サシャ「いえ、私こそ、ごめんなさい。ご、ごめんなざいいいい!」
ベルトルト「サシャ…」
ギュウウウッ
ベルトルト(もう、嫌われても、憎まれてもいい…)
ベルトルト(サシャが僕に向ける感情ならなんでもいい。無関心になっていなくなるよりマシだ。僕は、僕はサシャを連れ帰る。その時は、全部、全部話して…)
ベルトルト(理解なんてしてもらえないだろうけど。僕はサシャを苦しめて傷つける。僕もきっと苦しいだろう。でも、サシャが誰かのものになったり、僕から遠いところで死ぬよりずっといい)
ベルトルト(はは…夢と現実が混じるよりも、いよいよおかしくなってるかもな、僕…)
サシャ「ベルトルト…」
ベルトルト(でも、それは君のせいじゃないよ。サシャ…)
ベルトルト(いけないってわかってて…君の事、好きになった僕のせいだよ)
****************
《翌日・サシャ小屋》
サシャ「…うーん、久しぶりです」
ベルトルト「うん、おかえり」
サシャ「はい」
ベルトルト「お茶飲もうか」
サシャ「そうですね!」
ベルトルト「僕が入れるから、座ってて」
サシャ「ありがとうございます」
ベルトルト「うん」ニコニコ
サシャ(嬉しそうですね。あんなに笑顔になってくれるなんて。私も嬉しいです…。それに、飼い主が久々に帰って来た時のうちの猟犬思い出しますね。可愛いです)
ベルトルト「お菓子も買ってきたからね。食べて」
ガサガサ
サシャ「お菓子ぃ!!!」
ベルトルト「全部食べていいよ」
サシャ「わあああああ!ムグムグ!ありがとうございます!ベルトルト!!ふがふが!!」
ガツガツ
ベルトルト(ああ…、この、遠慮ない食べっぷり。相変わらずがっつき方が怖いけど楽しいなぁ…)
サシャ「んん~!!美味しい~!!!」
ベルトルト「うんうん」
***************
《その次の日・サシャ小屋》
サシャ(昨日はいっぱいお話しましたね。夜も早目に帰ってゆっくり寝れましたし、いい感じです)
ベルトルト「今日は、またアルミンにお勧めしてもらった本持ってきたよ。言っておくけど、エッチなのじゃないからね」
サシャ「何の本ですか?」
ベルトルト「魚の図鑑。サシャ、どれが好き?」
サシャ「んー、どれどれ。美味しそうなのを見つけましょう!」
ベルトルト「こいつはどうかな?」
サシャ「お、いいですね!」
****************
《そして次の日・サシャ小屋》
ベルトルト「今日は小屋の掃除しようか」
サシャ「そういえばずっとしてませんでしたね」
ベルトルト「うん。僕もそんな気起こらなかったし…どうかな?」
サシャ「いいですよ!しましょうしましょう!とりあえず私はここの食料箱の中を掃除しますから、ベルトルトはあっちを…」
ベルトルト「食べてすっからかんにして掃除完了!とか言うんだろ。だめだよ。サシャはこっち!」
サシャ「うぐっ…なぜばれたんですか。しょうがないですね!」
ベルトルト「バレバレだよ」
サシャ「ぐぬっ…」
***************
《それから3日後・サシャ小屋》
サシャ「今日は、お菓子を作ってきてみました」
ベルトルト「ええっ!?すごい!」
サシャ「ふふふ!」
ベルトルト「作ってから、ここまで食べずに持ってこれたの!?すごいよ!」
サシャ「そっちですか!!まあ、つまみ食いはしましたけどね!」
ベルトルト「手作りって嬉しいな。サシャ、料理得意そうだし…」
サシャ「ふっ、料理は好きですからね!作ってあるの食べるのも、自分で作って食べるのも好きです!さ、食べてくださいよ!」
ベルトルト「うん、モグモグ。んっ!!おいひい!!!すごい!!」
サシャ「良かったです!!」
ベルトルト「美味しいよ!本当に。うんうん」ハグハグ
サシャ「ふふふ」
サシャ(喜んでくれて良かったです)
******************
ベルトルト「お、そろそろ帰ろうか。…今日は美味しいお菓子ありがとうね。さ、行こう」
サシャ「そうですね」
ギイイイイッ
ベルトルト「はい、手…」
サシャ「はい」
ギュッ
ベルトルト「ふふ」
サシャ「…あはっ」
サシャ(…なんででしょう)
ベルトルト「あ、見て。星いっぱいだよ」
サシャ「そうですねぇ!」
サシャ(ベルトルトが、手を握る以外、何もしてきません!!)
サシャ(前はあんなにすぐ色々してきていたのに)
ベルトルト「僕ね、星取れるんだ。よく取ってあげてるよね」
サシャ「そうですねぇ!」
サシャ(いや。別に…別にしてほしいとか、そんなんじゃないんですけど。いや、欲しくないこともないんですが、キスもしないので、もしかして気を使われてるのか、もう興味無いのか、飽きたのか…)
ベルトルト「サシャが星を食べると、光るから眩しいんだよな」
サシャ「そうですねぇ!」
サシャ(はっ!!もしかして、私が本気で嫌でもないのに嫌だ嫌だって恥ずかしがってたのが、いいかげん腹立たしくなって、とかでしょうか!?もしくは自信を無くしてしまった!?)
ベルトルト「僕は、食べると死んじゃうから食べれないんだけどね」
サシャ「そうですねぇ!」
サシャ(…なんて。本当は私がしたいのに、ベルトルトがしてくれないのがもどかしいだけなんですね、きっと。でも、ベルトルトがその気がないのに、私から言ったら迷惑じゃないでしょうか?言ってもいいのか…悪いのか…。さっきからベルトルトの話が頭に入ってきません!)
ベルトルト「じゃあ、またね。気を付けて」
サシャ「はい、それでは…」
サシャ(ああっ!!言えない!!聞くのに勇気がいります!うう、ベルトルトが遠くに行ってしまううう~!!)
サシャ「べ、ベルトルト!!」
ベルトルト「ん?」
サシャ「ま、待ってください」
タッタッタ
ベルトルト「どうしたの?」
サシャ「あの、えーっと。かがんで、目をつぶってください!」
ベルトルト「うん、いいよ。キスするの?」
サシャ「えっ!?」
ベルトルト「キス?」
サシャ「そうです…!」
ベルトルト「ん…、かがんだよ。目も閉じた。はい。どうぞ」
サシャ「…は、はあ。では失礼して」
チュッ
サシャ「…ん。ありがとうございます」
ベルトルト「うん。ありがとう。嬉しい」
サシャ「久しぶりなので、照れます!」
ベルトルト「僕も。照れるし…、もっとしたくなっちゃうな。なんて…ははっ・・・なんてね…」
サシャ「あ、我慢してました?」
ベルトルト「うん、前にがっついて…あれも悪かったのかなって、思ってて」
サシャ「いえ、別に悪くは…」
ベルトルト「じゃあ…また、しようか…?」
サシャ「そうですね…、その。したいです」
ベルトルト「僕も…。今からでもしたいけど…あ、明日しようか」
サシャ「は、はい…」
ベルトルト「うん、じゃあ、今日はキス」
チュッ…チュッ…
サシャ「…んっ…」
ベルトルト「ん…っは…」
サシャ「はぁ…。へへへ」
ベルトルト「顔がにやけてるよ。へへっ…」
サシャ「ベルトルトもにやけてます」
ベルトルト「うん、にやけちゃうな。あはは」
サシャ「ふふふ!」
ベルトルト「仲直りできて、またキスできるなんて夢みたいだ…」
サシャ「現実ですよ」
ベルトルト「本当に?」
サシャ「そうです、現実です。わからなくなっても、私が教えてあげますから大丈夫です」
ベルトルト「うん。サシャがいるならどっちでもいいんだけどね。ありがとう」
サシャ「では、また明日!」
ベルトルト「うん、またね」
タッタッタ
ベルトルト(幸せだ…)
ベルトルト(やっぱり、サシャがいないとだめだ。サシャが死なずに、僕が迎えに行くまで生きてて待っててもらわないと。壁外調査まではまだ時間がある。明日…明日だ。明日、そのことをサシャに話そう)
****************
《翌日・サシャ小屋》
サシャ「さて。ここ数日で少しづつ掃除してきて、大分綺麗になりましたね」
ベルトルト「そうだね。あ、本棚とか作ろうか…?」
サシャ「うーん、それなんですが…。昨日考えたんですよ」
ベルトルト「?」
サシャ「もう、私たち訓練兵じゃありませんから、ここに通うのは遠いし、いずれ新しい訓練兵が入団してここに来るかもしれませんよね。そろそろ引き払った方がいいんじゃないかなって思うんです」
ベルトルト「そうか…。言われてみたらそうだね」
サシャ「さみしいですけどね」
ベルトルト「うん。でも、まあしょうがないよ。鏡は僕が貰おうかな」
サシャ「そうですね」
ベルトルト「一緒に買いに行ったよね」
サシャ「まさかあんなことに使うためとは思いませんでした」
ベルトルト「あはは…。また使おうか?思い出しながらさ」
サシャ「ん、んんー…。そ、そうですね…。そういうのもありかもしれませんが、あはは…」
ベルトルト「掃除も終わったし、今からする?」
サシャ「え、は、はい。したいです…」
ベルトルト「よし!じゃあ…し、しよう!」
サシャ「でも、ちょっと、汗臭いですね。一回お風呂に…」
ベルトルト「お風呂か。行ったり来たりで時間かかるし面倒だね。そうだ!僕、布濡らしてくるから拭きっこして…それでしようか?」
サシャ「拭きっこですか?」
ベルトルト「うん。掃除の続きみたいだね。ちょっと布何枚か濡らしてくる」
ギイイイイイッ
サシャ(話しかけるの怖がってたわりに、こういうのは積極的なのは男の子だからでしょうか…)
サシャ(それにしても久しぶりなのでドキドキしますね…。最中にお腹鳴らないように何か食べておきましょうか)
ガサガサ
サシャ「お、幻獣の本。これも持って帰らないと…」
ペラッ…
サシャ(あ、私の描いたベルトルトです。あれ?なんか髪の毛…描き足してますか?それにこれは…私宛のメッセージですかね)
サシャ「…返事を書いて挟んでおきましょうか。ふふふ…」
ガリガリ
ベルトルト「お待たせ」
ギイイイッ
サシャ「おかえりなさい」
ベルトルト「何書いてるの?」
サシャ「内緒です!」
ベルトルト「なんだよ。見せてよ。あ、それ僕の似顔絵!」
サシャ「ベルトルトがメッセージを書いてくれてたので、お返事を書いています」
ベルトルト「返事?え、どっち?どっちだ?見せて見せて」
サシャ「まだ書けてません!」
ベルトルト「じゃあ、サシャ拭きながら待ってるよ。脱がすからね」
サシャ「はいはい」
ベルトルト「…あれ?嫌がらないの?」
サシャ「本当に嫌でもないのに嫌だって言うのは、悪いかなって思って…」
ベルトルト「嫌がってるのがだんだん蕩けてくるのも燃えるんだけどなぁ」
サシャ「じゃあ…、脱がすなんて!嫌です!ベルトルトのエッチ!やめてください!」
ベルトルト「棒読みだぁ!」
サシャ「だって、ベルトルトとするの嫌じゃないんですもん」
ベルトルト「…うん(ダメだ、僕、最近涙腺がゆるいよ…)」ウルッ
サシャ「よし。書けました!」
ベルトルト「見せて」
サシャ「はい」
ピラッ
ベルトルト「…これ、本当?」
サシャ「そうですよ。勿論です!」
ベルトルト「う、嬉しい…。あ…ありが、ありがとう…ううっ…」
サシャ「また泣かしちゃいましたね。私、ベルトルトの事泣かせてばっかりですね」
ベルトルト「嬉し涙だから…。なんか僕の方が女の子みたいだな。恥ずかしいや」
サシャ「いいですよ。そういうとこも可愛いです!可愛いから、今日は私が襲っちゃいましょうかね!」
ベルトルト「ええっ!?」
サシャ「ほらほら!脱ぐんですよ!ふっふっふ!」
ガチャガチャ
ベルトルト「ちょ、ちょっと…!サシャ、そんな、いきなりベルトから!?ま、待って」
サシャ「待ちません!むふふふ!」
ベルトルト「うわっ、うわわ!無理矢理は…や、やだー!」
******************
サシャ「なにが『やだー!』なんですか!あっ、あんっ…」
ベルトルト「なんとなくノリで…。でも形勢逆転だ」
サシャ「んんっ…。ふぅ…あ、あ…」
ベルトルト「サシャ、僕としてない間、自分でしてた?」
サシャ「え…、そ、それは…んっ…」
ベルトルト「僕はしてたけど。やっぱり、サシャとするほうが気持ちいい…」
サシャ「私もです…」
ベルトルト「うん。あのさ…」
サシャ「ん?」
ベルトルト「今日は…あの、入れてもいいかな」
サシャ「指ですか?いいですよ。入れてください」
ベルトルト「いや、指じゃなくって…こっち。触って」
グイッ
サシャ「へっ!?おちんちんをですか!?」
ベルトルト「うん。…もう訓練兵じゃないんだ。入れて…セックス、したい」
サシャ「で、でも。訓練兵ではないですが。妊娠したら困ります」
ベルトルト「困るかな?」
サシャ「困りますよ!兵士なのに…。するにしたって。避妊具を用意しないと…」
ベルトルト「いや、避妊具はいらない」
サシャ「なんでですか」
ベルトルト「中に出したいから」
サシャ「そんなのダメです…」
ベルトルト「子供作りたいんだ」
サシャ「こ、子供?」
ベルトルト「…調査兵団に行ったら、サシャ…死ぬかもしれないだろ」
サシャ「それは覚悟の上です…」
ベルトルト「妊娠したら、壁外調査に行かなくて済む」
サシャ「そんなこと考えてたんですか?」
ベルトルト「うん…。あの、本当は。憲兵団に行って、内地に家を借りて。け、結婚して…。サシャには退団してもらって…って、それが理想なんだけど。僕も調査兵団に決めたし、君も調査兵団だし、結婚したとても調査には出ないといけないだろ。だけど、子供ができればさすがに壁外調査には行かなくていいと思って」
サシャ「妊娠しても…気づかないまま壁外調査に出るかもしれませんし、最悪、できた子供も死ぬかもしれません」
ベルトルト「出来て無くても、結婚して、妊娠したことにして行かなかったらいいんだよ」
サシャ「ダメですって」
ベルトルト「子供欲しい…」
サシャ「私たちだって、まだ子供なのに…」
ベルトルト「でもセックスできる。子供も作れるよ。作ろうよ」
グッ…クチュッ…
サシャ「なんで、そんなに子供欲しいんですか?あ、ちょ、ちょっと!入れていいって言ってないのに!あてがわないでくださいっ!」
ベルトルト「子供できたら…サシャは死なずに僕を待っててくれるだろ?」
サシャ「ま、待つ?」
ベルトルト「僕、壁外調査が終わったら…故郷に帰るんだ」
サシャ「え?それは、休暇をもらえるならいいんじゃないですか?私待ってますし。でも、それと子供と関係ないと思うんですが、あ、い、痛っ…、ま、待って!や、やめてください!」
ベルトルト「僕が故郷に帰って、また戻ってくるまでに、君が…壁外調査に出たり、調査兵団の仕事で死ぬかもしれない。子供作って、何もせず、内地で待ってて欲しい。それが一番安全だ。産まれるまでには迎えにくるから…」
グチュッ…ヌプッ…
サシャ「やめてくださいってば!い、痛いです…!は、入りませ…!う、うあっ…いっ…」
ベルトルト「壁外調査に出たらしばらく会えなくなるんだ…。それまでに子供作る」
サシャ「なんでそんな、焦ってるんですか!い、意味がわかりませんっ!あ、やっ、離してください!痛いです!」
ベルトルト「我慢して、僕には時間が無いんだ」
サシャ「なんで!」
ベルトルト「いずれ話すけど、今は駄目だ」
サシャ「何で話してくれないのに!こういうことをするんですか!!!」
バシッ
ベルトルト「!!」
サシャ「どいてください!!」
ドンッ
ベルトルト「…あ」
サシャ「子供いなくたって、待ってますよ…」
ベルトルト「じゃあ、退団してよ…」
サシャ「それはできません」
ベルトルト「死ぬよ…」
サシャ「それは、その時です。死ぬとは限りません」
ベルトルト「死ぬよ!!!壁外調査で死ぬ!外にいるのは、君が見たような巨人だけじゃないんだ!平野で立体機動も満足にできなくて、新兵で!…ベテラン兵士たちでも太刀打ち出来ないような巨人も、出るかもしれない…」
サシャ「死にませんから…」
ベルトルト「………でも」
サシャ「ね?死にません!まだいっぱい食べてないですから!死んでる暇はありませんからね!」
ベルトルト「…うん」
サシャ「子供と結婚は…仕事に慣れて、生活が落ち着いてきてからにしましょう。お父さんにも紹介してからでないと…」
ベルトルト「うん…ごめん」
サシャ「いえ、私こそ強く怒りすぎましたね。ごめんなさい。そんなに、しょんぼりしないでください」
ベルトルト「いや、僕が悪かったから…。僕は、いつもサシャに甘えたことばかり言って…」
サシャ「私だって甘えてますよ?」
ベルトルト「僕のほうが甘えてる」
サシャ「なんだか、ベルトルトが大きい子供みたいですね。よしよし」
ベルトルト「えっ?僕が?い、嫌だよ。子供じゃない」
サシャ「じゃあ、弟です」
ベルトルト「お、弟!?前はお兄さんみたいだって言ってたのに!?」
サシャ「そうです。実際私の方が少し年上ですよ」
ベルトルト「数か月じゃないか」
サシャ「そうですけど」
ベルトルト「それに…子供や弟とはこんなことしちゃダメだろ、サシャ」
サシャ「じゃあ、やめましょうか」
ベルトルト「嫌だよ!やめない。子作りの練習する…」
サシャ「入れちゃダメですからね」
ベルトルト「わ、わかってるって…」
ベルトルト(…これ以上無理強いするとまた離れて行っちゃうな。どうしよう。サシャを妊娠させて内地で待っててもらわないと、調査兵団の任務で、最悪僕らと戦うことになるかも…)
ベルトルト(あとは、壁外調査での僕らの作戦を成功させて…僕らが帰る時に一緒にサシャを連れていく。サシャが生きていれば…)
ベルトルト(ただ、サシャの班が近くにいるとは限らないから、あまりに無謀ならやっぱり、一旦帰ってから迎えに来るしかない。ただ、その時は…サシャには何も知らせず僕はいなくなることになる…。僕がいない間に死ぬかもしれないし…)
サシャ「眉間に皺寄ってますよ。入れさせてあげたいのはあげたいですけど、避妊具無しでは…」
ベルトルト「えっ、あ、ごめん。あの。それとは関係ないよ」
サシャ「避妊具…なんとかしてみましょうかね」
ベルトルト「あ、いや、入れたいんじゃないんだよ。子供作りたいって意味だから、無理に入れなくていいよ」
サシャ「そうですか?たぶん、ユミルにお願いしたら調達してくれるような気がしたんですけど。前にエロ本調達できるって言ってましたから、きっと謎のルートを持っています。でもまあ…入れないなら必要ないですね」
ベルトルト「…う、うーん。いや、手に入るなら、入れたいけど。子作りとは別にして…」
サシャ「一応聞いてみます」
ベルトルト「うん。あ、でも、ユミルに僕とサシャが使うってばれるな」
サシャ「それはしょうがありませんよ」
ベルトルト「からかわれるよ…?」
サシャ「ベルトルトとならいいですよ?」
ベルトルト「あ、そ、そう!?うん。僕も…サシャならいいか」
ベルトルト(ううっ、嬉しい!)
サシャ「調達可能かどうかわかりませんから、あんまり期待しないでくださいね」
ベルトルト「うん。わかったよ」
ベルトルト(子作り断られちゃったな。でも、まあ…いいか。夢で断られても、現実で作ればいいんだから…)
ベルトルト(早く朝にならないかな…)
******************
《調査兵団・新兵宿舎》
ベルトルト「ふああ…」
ポスッ
ベルトルト(眠い…。サシャといっぱいしたからなぁ。ん?夢でしたのに、また寝るのか?あれ?…まあ、どっちでもいいか。サシャはどっちでも僕の傍にいるんだから…)
ベルトルト(あ、でも子供作るのは現実じゃないと…意味ない…無いなぁ…ううん…)
スヤッ
*****************
サシャ『ん、あ、ああっ…あああ、んぅっ』
ギシッ…ギシッ…ジュプジュプ…
ベルトルト『はぁ…はぁ…』
サシャ『ん。そんなに動いたら、ベッド、壊れますよ。うぁ…ん、あっ…』
ベルトルト『だって、中…気持ちいいから…。ベッドは壊れても直せばいいよ』
ギシッギシッ…ヌプヌプ…
サシャ『あ…ん…あああ』
ベルトルト『ん…サシャ、出そう…』
サシャ『はぁ…あ、な、中に…出してください…』
ベルトルト『うん。サシャ、中突かれるのも出されるのも好きだね…』
サシャ『こ、子供…欲しいですから…』
ベルトルト『僕も…』
ジュプジュプ…ズプッ…
サシャ『あああ…あんっ…ああ、気持ちい…です、もぉ、い、イッちゃいます…』
ベルトルト『うん、イッて…』
グチュグチュ…ズプヌプッ…
サシャ『うぁあ…あ、あ、も…ぅああ…あっあ、あぅあああああ!』ビクビクッ
ベルトルト『…っ!』ビクンッ
サシャ『ん…はぁ…』
ベルトルト『…僕もイッちゃった。いっぱい出たよ』
ズルッ…
サシャ『あ…』
ドロッ
ベルトルト『中に出したの、垂れてきてる』
サシャ『子供できますかね…』
ベルトルト『毎日してるから、きっとできるよ』
サシャ『はい、早く欲しいです』
ベルトルト『うん』
******************
《サシャ小屋》
ベルトルト「…ん?あれ?朝?」
ベルトルト「えーっと、今いつだ?」
コンコン
サシャ「ベルトルト、来てますか?」
ギイイイイッ
ベルトルト「ああ、サシャ。丁度良かった。今。どっちで、いつかな?」
サシャ「ん?またわからなくなりました?今は現実ですよ。昨日の夜ここで掃除してエッチして、夜は宿舎に帰って、今日は調査兵団の仕事して、終わってからここに来ました」
ベルトルト「そっか。んー、じゃあ、エッチはしたんだ」
サシャ「しましたよ」
ベルトルト「今日もする?」
サシャ「いいですよ。あ、そうだ、ユミルに聞いてみたら、避妊具なんとかしてくれるみたいです(その代り仕事肩代わりになりましたけど…)」
ベルトルト「避妊具?」
サシャ「使ってエッチするって話でした」
ベルトルト「今更?いつも無しでしてるからいらないんじゃないの?」
サシャ「いえ、中に入れるって…」
ベルトルト「いつも生で入れて中で出してるだろ。子供欲しいんだったら避妊具使ってもしょうがないよ」
サシャ「あの…それ、夢ですよ」
ベルトルト「え?夢?」
サシャ「そ、そんなに子作りしたいんですか」
ベルトルト「いや、夢じゃないと思うよ。僕ら、卒業したし結婚してるよね?」
サシャ「夢ですよ。現実は今です。結婚してませんし、子作りはしません」
ベルトルト「そうだっけ…?ううーん。でも、サシャが言うならそうなんだろうな」
サシャ「そうです。私が言うのが事実ですからね」
ベルトルト「でも、子供欲しいって言ってたよね」
サシャ「それは夢の中の私ですよ」
ベルトルト「そうなの?どっちもサシャだからどっちが正しいのかわかんないなぁ…」
サシャ「それはそうですね。夢の中の私を信じられたらそれはそれで困りますね」
ベルトルト「まあ、でも。その時目の前にいるサシャの言うようにしてたら大丈夫か。夢の中でしていいよって言われたことでも、現実でその場でダメって言われたらしないようにすればいい」
サシャ「そうですね。それがいいです」
ベルトルト「…中に入れて出すのは?」
サシャ「それは夢の中だけでどうぞ。今は駄目です」
ベルトルト「そっか。うーん、残念」
サシャ(ベルトルト、夢と現実がかなり混じって来てますね。私の前だけならいいですが…)
ベルトルト「はぁ…はやく何もかも終わらせて、君と故郷に帰りたい…」
サシャ「そうですね。巨人がいなくなれば…。私の村にも来てください」
ベルトルト「うん」
ベルトルト(一緒に故郷に帰って、結婚だ…)
********************
サシャ『そういえば…あの、たぶんできました』
ベルトルト『え?』
ベルトルト(あれ?ここ…?どこの家だろう?僕、さっきまでサシャと小屋にいたよな。小屋じゃないけど、サシャはいるな…。聞いてみるか)
ベルトルト『えーっと、ごめん。今は夢かな?現実かな?』
サシャ『現実ですよ。しっかりしてください』
ベルトルト『そうか。うん、これは現実なんだね』
サシャ『はい。それで…赤ちゃん、たぶんできました』
ベルトルト『ほ、本当!?』
サシャ『はい。なので、内地のこの家で待ってますね。使命を終えたら、ちゃんと迎えに来てください』
ベルトルト『うん!勿論!でも、できたんだ。僕と…君の…嬉しい』ジワッ
サシャ『私も嬉しいです』
ベルトルト(良かった。これで、サシャは死なないぞ。僕が迎えに来るまで…ここにいてくれる!)
*********************
《調査兵団・新兵宿舎》
ベルトルト「…ん、あ…?」
ムクッ
ベルトルト(…赤ちゃん、できたんだ)
ベルトルト「…良かった」
《調査兵団本部》
サシャ「今日は作戦の説明会議ですね。ちゃんと覚えられるか不安です」
クリスタ「私も…それに、怖いよね…」
サシャ「はい、死なないように頑張りましょう」
クリスタ「そうだね」
ユミル「お、しまった。資料持ってくるの忘れてた。クリスタ、見せてくれよ」
クリスタ「いいけど、まだ時間あるから…自分の持ってきたほうがいいよ」
ユミル「いいよ。お前ので」
クリスタ「ダメだよ。後で班ごとに説明があったら、資料ないと困るでしょ」
ユミル「ちっ。おい、サシャ、お前ちょっと行って取ってきてくれよ」
サシャ「ええっ!?」
クリスタ「ユミル、自分で行きなよ。サシャ、行かなくていいよ。どうしても嫌なら私が取って来るから…」
ユミル「ああ、いいよ、自分で行けばいいんだろ。しょうがねぇな」
ガタッ
スタスタ
ユミル(あ、そうだ。サシャに頼まれてた避妊具…あれもついでに取って来るか)
《調査兵団・新兵宿舎女子寮》
ユミル「えーっと、資料はっと」
ゴソゴソ
ユミル「あと、避妊具…(サシャのやつ、ベルトルさんとやることやってんだな。あの食欲バカが女になってるなんて、変な感じだな)」
ユミル「さて、戻るか…」
*******************
ベルトルト(内地の家…借りてたっけな?夢だっけ?調べて、借りて無かったらどこか探さないと)
ユミル(お?前歩いてるのはベルトルさんか。ちょうどいい、あいつに渡してやろ)
ユミル「よお、ベルトルさん」
ベルトルト「ああ、ユミル」
ユミル「なかなかお盛んだな、あんたら」
ベルトルト「うん。まあ仲良くしてるよ」
ユミル「お、からかっても怒らないとは成長したな。ほれ、サシャに頼まれてたもんだ」
ベルトルト「何?」
ユミル「やるときに使うもんだよ」
ベルトルト「ん?なんだろ?」
ガサガサ
ベルトルト「なにこれ?」
ユミル「避妊具だよ」
ベルトルト「ああ…。ありがとう。でも、当分使わないなぁ」
ユミル「生でやってんのか?兵士のくせに、妊娠したらどうすんだよ。外に出しても避妊にならねぇぞ」
ベルトルト「したらっていうか…。もうしてるからいらなんだ」
ユミル「はぁっ!?」
ベルトルト「まあ、もらっとくよ。ありがとう」
ユミル「いや、ちょっと、待て待て。どういうことだ?サシャのやつ、妊娠してんのか!?」
ベルトルト「うん。してる…と思う。たぶん、してるはず」
ユミル「なんだそりゃ、あいつがそう言ったのかよ?」
ベルトルト「言ったと思う。サシャが言うのは本当のことだから…」
ユミル「たぶんとか、思うとか…、あんた…なんか自分で思い込んでるだけじゃねぇのか?だとしたら気持ち悪いぞ…それ」
ベルトルト「気持ち悪いって…。僕だってそんなのわかってるよ。でも、どっちが本当なのか、サシャに聞かないとわからないんだからしょうがないだろ。サシャが妊娠したって言ったから、してるんだろうけど、サシャに聞いてみないと…」
ユミル「おいおい…、あんた言ってること意味不明だぞ…」
ベルトルト「…おかしいかな?」
ユミル「おかしい。つか、気持ち悪い。頭ぶっ叩いてやろうか?多少マシになるかもな」
ベルトルト「サシャも、気持ち悪いって思ってるのかな…」
ユミル「さあな。でも、あんまり困らせるなよ。あいつ図太そうに見えるけど…、平気そうにみせて、自分の事は内に貯めて見せないタイプだろ」
ベルトルト「………」
ユミル「そりゃ、あんたもか…」
ベルトルト「…ユミル、今って…現実?」
ユミル「寝ぼけてんのか?私は起きてるから現実だけど。あんたにとっちゃどうかなんてわかんねぇよ。あんたが目開けて立ったまま寝てるなら、これも夢だろ」
ベルトルト「どっちなんだろう…。サシャに聞かないと…」
ユミル「…大丈夫か?あんた」
ベルトルト「はは…どうだろね。でも、いいんだ。僕がおかしくなっても。サシャがいてくれるから。いなくなったら、もっとおかしくなるし…」
ユミル「あんたがおかしくなってるのは、サシャのせいか?」
ベルトルト「違うよ。…僕が、サシャを好きになったせい…。サシャに言うなよ、僕がおかしいとか…」
ユミル「そんだけ妙なこと言ってたらあいつもわかってんだろ」
ベルトルト「うん。でも、一緒にいてくれるって言ったから。サシャが居なくなるの嫌だ…」
ユミル「なんでそんな病んでんだよ。サシャもえらい奴に捕まったもんだな」
ベルトルト「あのね…。サシャも僕の事好きって言ってくれてるから。それに、僕が病む気持ちは…ユミルにはわからないよ」
ユミル「…そうかよ」
ベルトルト「いや、ごめん。これは…誰にもわからないと思う。サシャにも…」
ユミル「まあ、勝手に病んでろよ。あんたが壊れんのは勝手だが。悲劇のヒーローだかなんだかしらないが、自己満足にサシャを巻き込むなよ」
ベルトルト「悲劇のヒーローってなんだよ」
ユミル「あんたらを理解できるやつなんて、ここにいないよ。…理解できても、あんたがサシャにやってることは自己満だ」
ベルトルト「…わかってるよ」
ユミル「わかってやってんなら…悪い奴だな、あんた」
ベルトルト「わかってる!(前に…ライナーにも言われた。あ、あれは夢だったか?こ、これも夢か?だとしたら、このユミルは僕だ…)」
ユミル「けど…傷つけても傍にいたい存在ってのはわかるよ」
ベルトルト「?」
ユミル「私にもあるからな…」
ベルトルト「…ユミル」
ユミル「サシャにはあんたがおかしいのは言わないでやるよ。じゃあな」
ベルトルト「………」
ベルトルト(…僕らを理解できるやつなんていないか…。そんなのわかってるよ…)
ベルトルト(…僕ら?)
ベルトルト(ユミル、『あんた』じゃなくて『あんたら』って言ったよな…
ベルトルト「ユミル…君は何を知ってるんだ…?」
******************
クリスタ「ユミル、資料あった?」
ユミル「ああ。おい、サシャ」
サシャ「はい?」
ユミル「ちょっと耳貸せよ」
サシャ「なんですか?」
ユミル「例のブツ、ベルトルさんにそこで会ったから渡しといたぞ」ヒソヒソ
サシャ「え、あ、ありがとうございます」
ユミル「万が一、落としたとき、お前よりあいつが持ってたほうがいいだろ」
サシャ「ユミル!や、優しいじゃないですか!」
ユミル「今頃気づいたのかよ(そういやベルトルさんが言ってたように、こいつ妊娠してんのか?)」
ピトッ
ユミル「なんか腹に詰まってるか?」
サシャ「ん?なんですか?そんなにいっぱい食べてませんし!それに快便です!」
ユミル「そうか」
スッ
ユミル(してたらもっと動揺するか…)
ユミル(ベルトルさんは、夢で見たことと現実がわからなくなってるみたいだったな…)
サシャ「ああ~。私の班、強い先輩がいっぱいいたらいいんですが…」
クリスタ「皆ベテランの兵士だから大丈夫だよ」
ユミル(…ベルトルさんの混乱具合が原因で悪いことにならなきゃいいが。良くなるような感じもしないが)
ユミル(ま、私にゃ関係ないことだけど)
******************
サシャ「はぁ~。終わりましたね。クリスタ、ユミル。一緒にご飯食べに行きましょうよ」
クリスタ「そうだね。行こうか、ユミル」
ユミル「ん、ああ」
ベルトルト「サシャ!」
タッタッタ
サシャ「ん?ベルトルト。どうしたんですか?」
ベルトルト「ご飯食べに行こうよ」
サシャ「えっと、今日はユミルとクリスタと行くので」
ベルトルト「え…そ、そっか。じゃあ、ちょっとだけいいかな?話したいんだ」
サシャ「わかりました。クリスタ、ユミル。先に行っててください」
クリスタ「うん。待ってるね」
ユミル「さっさとしろよ」チラッ
ベルトルト「ごめんね(…ユミル、サシャに何も言ってないよな?)」
サシャ「じゃあ、外で話しましょうか」
ベルトルト「うん、行こう」
******************
サシャ「この辺の腰掛にでも…。よいしょっと」
ベルトルト「うん。よっと」
サシャ「話ってなんですか?」
ベルトルト「うん、また確認なんだけど」
サシャ「ああ。今は現実ですよ」
ベルトルト「赤ちゃんは?」
サシャ「赤ちゃん?」
ベルトルト「妊娠したって言ってただろ。あの時も、現実ってサシャ言ったよね?」
サシャ「それは夢ですね。夢の私が現実って言ったのかもしれませんが、妊娠してません」
ベルトルト「本当に?」
サシャ「本当ですよ。妊娠するようなことしてませんからね」
ベルトルト「え?そうだっけ…?いつも中で…」
サシャ「夢ですよ、それは(あれ…?こないだも説明したのに。また同じこと言ってますよ)」
ベルトルト「入れたこと無かったっけ?」
サシャ「ありません。子供も作ってません。避妊具、ユミルから預かったんですよね?するにしてもそれを使う予定です」
ベルトルト「あ、ああ。これか。あ、そうだ。あと、内地の家の事なんだけど」
サシャ「内地の家ですか?」
ベルトルト「うん。結婚しただろ、それで家を借りてたかどうかが夢だったかどうか…」
サシャ「け、結婚してませんってば…!」
ベルトルト「してなかった?あれっ…?」
サシャ「夢ですよ。結婚してるのは」
ベルトルト「ああ、そっか。違うんだった。夢で、いつも結婚してるから。ごめんね。同じこと聞いてるよね、僕…ごめん」
サシャ「いいえ」
サシャ(やっぱり、悪化してますよね。…明日もまた、同じように夢を見て、私に確認するまで不安なまま過ごして、ぬか喜びして…がっかりして…。ベルトルトはそれを繰り返すんでしょうか)
サシャ「力になれなくてすいません。ベルトルト、どんどん悪くなってます」
ベルトルト「そんなことないよ。君がいるだけで、救われてるんだから…」
サシャ「辛そうにしか…見えません」
ベルトルト「辛くないよ。君がいなくなるほうが耐えられない」
サシャ「そうですか?」
ベルトルト「うん」
サシャ(私といるとどんどんおかしくなるんじゃないでしょうか。でも、離れると苦しいって…ベルトルトは言いますし。前にも思いましたが。私と、こんな関係にならなければよかったのかもしれません…。私と…)
サシャ「………」
ベルトルト「どうしたの?ボーっとして」
サシャ「え!?いいえ。あの、なんでも…」
ベルトルト「そう?僕が迷惑かけて辛かったら…言ってね。その、なんでもするよ」
サシャ「はい、ありがとうございます」
サシャ(私が辛いのは…)
ベルトルト「うん。じゃあ、また夜にね」
サシャ「はい」
サシャ(私のせいで、ベルトルトがおかしくなることです…。やっぱり一緒に居たら、ベルトルトは…)
サシャ「…全部、夢だったら良かったのかもしれません…」
******************
《食堂》
サシャ「お待たせしました!あれ?クリスタは?」
ユミル「教官に呼び出されて席外してる。すぐ戻ってくると思うけど」
サシャ「そうですか。あの、ユミル」
ユミル「ん?」
サシャ「ベルトルトと話した時、なにかおかしいって思いました?」
ユミル「…頭おかしいな、ありゃ」
サシャ「あはは…」
ユミル「お前のせいじゃないみたいだから気にすんなよ」
サシャ「いえ、私のせいです。私と…一緒にいるようになってからあんなになったので…」
ユミル「あいつはそれで良いって言ってんだから。ほっとけよ」
サシャ「でも、同じこと何回も信じ込んでたり、夢なのか現実なのか全然わからなくなってるんです。つ、辛そうで…」
ユミル「辛いのも楽しいんだろ、あいつは。お前がいりゃいいって言ってたぞ。そういう性癖なんだろ」
サシャ「そうですかね」
ユミル「辛そうなのはお前の方だな。もう、ベルトルさんのこと見てらんないって感じだ」
サシャ「…ううっ」
ユミル「泣くなよ」
サシャ「すいません」
ユミル「…何してほしいんだ?」
サシャ「………」
ユミル「なんか頼みたいんだろ?言えよ」
サシャ「…それは」
ユミル「それが、ベルトルさんのために良いと、お前が思ってるんならやってみればいいだろ。もちろんタダとは言わないが、それで気が済むなら手伝ってやるよ」
サシャ「…ユミル、ありがとうございます」
ユミル「はぁ…手のかかる犬共だな」
*******************
《サシャ小屋》
ベルトルト(サシャ、来てるかな?)
テクテク
ベルトルト(鍵鍵っと…)
ベルトルト「あれっ?鍵…ついてない。ん?壊れたのかな?」
ギイイイッ
ベルトルト「サシャ…」
ガッ
ベルトルト「うわっ!ととと!」
ベルトルト「な、なんだ?何かに躓いた…。えーっと、灯り灯り…」
ベルトルト(ん?あれ?燭台が…無い。マッチも…あれっ?)
ガッ
ベルトルト「わっ!?ま、また。なんだ?足元にいっぱい何か置いてあるな」
ベルトルト(暗いけど…扉開けたら月の光で見えるか…)
ギイイイイッ
ベルトルト「…え?な、なんだよ、これ…」
ベルトルト「ご、ゴミが…。いっぱい。それに、椅子も壊れてる…本。本は?」
ゴソゴソ
ベルトルト(無い!しょ、食器もない!毛布もっ…。鏡も無い!?)
ベルトルト「誰か…誰か入ってきたのか?荒らされた?サシャ…サシャは?」
ベルトルト(もし、サシャが先に来てたら…)ゾッ
ベルトルト「サシャ…!」
ダッ
《調査兵団・新兵宿舎女子寮》
ベルトルト(サシャ、サシャはいるのか?)ウロウロ
ベルトルト(誰か、誰か出てきてくれ)
ミカサ「…何してるの?」
ベルトルト「あ!ミカサ!!」
ミカサ「まさか…覗き…?」
ベルトルト「違うよ!?あの、サシャ呼んできてくれないか?」
ミカサ「サシャ?」
ベルトルト「うん。無事かどうかだけでもいいんだけど。良かったらここに連れて来てほしい」
ミカサ「わかった。待ってて」
ベルトルト「ありがとう!」
ベルトルト(良かった。ミカサが外にいて助かったな)
ベルトルト(…サシャ、いるといいんだけど)
***************
サシャ「私に用って、なんですか?」
ベルトルト「サシャ!良かった。無事だったんだね」
サシャ「はあ…」
ベルトルト「小屋に行った?」
サシャ「小屋?」
ベルトルト「うん。中、荒らされてただろ」
サシャ「小屋ってなんですか?」
ベルトルト「え?小屋っていったら、僕らの小屋だよ。訓練所の森の奥のさ」
サシャ「なんのことですか?」
ベルトルト「なんのことって…、冗談?」
サシャ「冗談言ってるのはそっちじゃないんですか?意味がわからないです」
ベルトルト「いや…。一緒に来たらわかるよ」
サシャ「うーん、私眠いので…」
ベルトルト「な、なに?なんか怒ってる?」
サシャ「怒ってませんよ?」
ベルトルト「やけに冷たいじゃないか」
サシャ「そうですか?冷たいって言われても、別に私たちそんなに仲良くないですよね?」
ベルトルト「え?いや。仲良いよ。いいだろ…」
サシャ「あんまり話したことありません」
ベルトルト「なんでそんなこと言うんだ?僕、何かした?」
サシャ「何もしてませんけど、どうしたんですか?」
ベルトルト「…記憶喪失?頭打った?」
サシャ「は?」
ベルトルト「うーん、ちょっとこっち来て」
グイッ
サシャ「な、なんですかぁ?」
ベルトルト「こっち…」
サシャ「どこ行くんですか」
ベルトルト「人目のないとこ」
サシャ「えっ、ちょ、なんで…」
ベルトルト「この辺でいいか」
サシャ「なんなんですか、もぉ~」
ベルトルト「なんで意地悪するの?」
グイッ
サシャ「わっ!?な、なにするんですか!?」
ベルトルト「キスだよ。いつもしてるだろ?」
サシャ「してません!ぎゃああ!痴漢です!」
ベルトルト「はぁっ!?な、なんでだよ!?エッチもいっぱいしてるだろ!?」
サシャ「してませんって!ちょ、離してくださいよ!!」
ベルトルト「ええっ!?な、なんで!?意味がわからないぞ!?」
サシャ「それはこっちのセリフですよ!」
ベルトルト「あ、夢か?これ…」
サシャ「………」
ベルトルト「夢だね?これ」
サシャ「起きたまま夢見てるんですか?」
ベルトルト「だって…サシャが僕の事嫌がるなんて、夢だよ。サシャは僕の事好きだって言ってくれるし、キスもしたがるし、エッチも…」
サシャ「あの、それが夢なんじゃないですかね?」
ベルトルト「え?」
サシャ「私とベルトルトはそんな関係になったことありませんから。夢で見たのを勘違いしてるんじゃないですか?」
ベルトルト「いや…そんなことないよ、たぶん。小屋もあったし(…あれ。でも、確かにサシャと使ってた小屋は荒れてなかったな)」
サシャ「なんですか、小屋って…」
ベルトルト「う、うん。あれ?いや、間違いないと思うんだけど…、最近、ちょっと自信なくて」
サシャ「はあ」
ベルトルト「僕ら、恋人同士だよね?」
サシャ「…違います」
ベルトルト「キスした」
サシャ「してません」
ベルトルト「デート、しただろ」
サシャ「荷物持ちで付いてきてもらったことはあります」
ベルトルト「エッチした、したよ」
サシャ「してませんって。もう、いいかげんにしてくださいよ」
ベルトルト「いや、だって、ほら、避妊具。これ…君がユミルに。そうだ、ユミル!ユミルを呼んでくれ」
サシャ「ユミル?」
ベルトルト「うん。ユミルは知ってるからね。僕がおかしなこと言ってないってわかるよ」
サシャ「わかりました。それで納得するなら呼んできますよ」
スタスタ
ベルトルト(…おかしいな。サシャとのことは、途中から夢と混じったけど、現実だったはずだ。エロ本貸して、エッチして、気持ちの確認もしあってる。夢じゃない…と思う。どこからどこまで現実で…夢なのか、はっきりわからないけど)
ベルトルト(ユミルに聞けばわかる…)
ユミル「なんだよ。告白か?」
ベルトルト「なんで君に告白するんだよ」
ユミル「呼び出されたからそう思ったんだが」
ベルトルト「サシャは?」
ユミル「なんかあんたが怖いから行きたくないってよ」
ベルトルト「なんで怖いんだよ…」
ユミル「いや…、全然仲良くもない男から急にエッチしてたとか言われて迫られたら怖いだろ、そりゃ」
ベルトルト「は?」
ユミル「あんた、サシャに気が合ったのかよ?にしたってやることが気持ち悪いぞ」
ベルトルト「い、いや。気があるって言うか。付き合ってるし。ほら、君知ってるだろ。僕がサシャに渡したメモ拾って、僕を脅したじゃないか」
ユミル「なんだぁ?メモって?」
ベルトルト「メモだよ!サシャを小屋に呼び出すメモ。あと、エッチなこと書いてたやつ…」
ユミル「うわっ…、こりゃ怖いわ…」
ベルトルト「なんだよ?なんで、二人そろって知らないふりするんだ?」
ユミル「ふりってなんだよ、知らねぇもんは知らねぇんだよ!」
ベルトルト「そんな。そんなのおかしいよ。僕、確かに…」
ユミル「夢でも見てたんじゃねぇのか?」
ベルトルト「え、いや。そんなわけ…(そんな…。夢だったのかな?全部…?)」
ユミル「寝ぼけるのは勝手だが、妙なこと口走る前に、顔洗ってちゃんと目、覚ましてから来いよ」
ベルトルト「これは…夢だ、夢だ…」
ユミル「現実だよ、ベルトルさん。夢は寝て見るもんだろ。あんた起きてるぜ」
ベルトルト「嘘だろ…。今までの、全部、夢だったって言うのか?そんなの、嘘だ…」
ユミル「もういいか?」
ベルトルト「いや、待って…サシャを呼んでよ」
ユミル「もう来ないだろ」
ベルトルト「呼んで…お願いだ、お願い…」
ユミル「来ないよ、ベルトルさん。あんたが夢見てる間は、誰も来ない。じゃあな…」
ベルトルト「嘘だ…。全部夢だったなんて、嘘だ、嘘だ」
*******************
ベルトルト(…昼間に小屋に行ってみたけど、やっぱり、荒れたままだった。サシャが補修したって言ってた壁も、補修なんてされてなかった…)
ベルトルト(全部、サシャとの思い出のもの、無かった)
ベルトルト(サシャも来ないし、話しかけても、素っ気ない…というか、もう気持ち悪いなこいつって顔してるし)
ベルトルト(僕、ずっと、夢見てたのかな…。本当に)
ベルトルト(それが、自分じゃはっきりわからないんだ。サシャの言葉と、小屋がなければ、夢だったのか現実だったのかはっきりわからない)
ベルトルト(どこから夢だったんだろう…それに、夢だったにしても、なんでサシャだったんだ…)
ベルトルト(サシャ…)
********************
《壁外調査後・エルミハ区》
ベルトルト(壁外調査でエレンを連れ去ることはできなかった…アニは、無事だったろうか)
ベルトルト(それにしても…僕らをこんなとこに隔離するなんて…疑われてるのかな)
ベルトルト「………ライナー、チェックメイト」
ライナー「いや、待て」
ベルトルト「待たないよ」チラッ
サシャ「……あー、お腹すきました」
コニー「さっき昼飯食ったろ」
ベルトルト(…サシャと一緒にいたの、全部夢だったみたいだけど。僕は、まだ信じられない…)
サシャ「………」チラッ
ベルトルト「…!!」ドキッ
ベルトルト「チェックメイトだから!ライナー。もう一戦ね、もう一戦」
ガチャガチャ
ライナー「あ、おい。ったく…」
ベルトルト(目があっただけだろ!お、落ち着け。というか…夢だって言われても、夢でも。エッチしたり、やたらサシャと色々したことリアルに思い出すし、サシャのこと…気になってしょうがない)
ベルトルト(でも、最近夢見なくなったな…)
ベルトルト(前は、夢が長く続いてた気がしたけど、今は、起きたら辛い気持ちばかりで。夢も大していい夢見ないし)
ベルトルト(なんだったんだろ…)
ベルトルト(サシャは、夢では僕の事好きって言ってくれてたけど。好きな人いるのかな?コニーかな?)チラッ
サシャ「………お腹すきましたね」
コニー「だから、さっき食ったろ」
ベルトルト(…サシャと恋人同士だったのが、現実だったら…どうなってたんだろう)
ベルトルト(故郷に、連れて帰って…)
ベルトルト(いや、そんなの…現実だったとしても夢見事だ)
サシャ「あれ!?」
ガバッ
ベルトルト「!?」
サシャ「足音みたいな地鳴りが聞こえます!!」
コニー「は?」
*****************
ライナー「こんな明るいうちから巨人が出るとはな…」
ベルトルト「う、うん…」
サシャ「な、なんで、こんなことに」
コニー「いいから、さっさと鞍運べって!」
サシャ「ううう、立体機動も無いのに、襲われたら…死ぬかもしれません」
コニー「馬に乗ってりゃそうそう死なねぇよ」
ベルトルト(死ぬ…)
ベルトルト(ここで、死に別れるかもしれないのか…)
ガチャガチャ
ベルトルト(サシャに、告白しておこうか…)
ベルトルト(…いや、気持ち悪がられるだけだろうから…)
ベルトルト(でも、帰ったら、話を聞いてもらおう。僕の気持ち、夢の話、全部…それをお願いしよう)
ベルトルト「サ、サシャ…」
サシャ「なんですか?早く鞍つけないと…」
ベルトルト「僕はもう、付けたから。手伝うよ」
サシャ「ありがとうございます」
ベルトルト「あの、しつこくしてごめんね。色々気持ち悪いことも言ったし…僕の事嫌だと思うけど」
サシャ「別になんとも思ってませんよ」
ベルトルト「ありがとう、もし、本当に嫌じゃなければ…。帰って話聞いてほしいんだ。なんで僕が君に色々…変なこと言ったのか、理由を聞いてほしい」
サシャ「…わかりました」
ベルトルト「うん、ありがとう。それだけ…。はい、鞍付いたよ」
サシャ「ありがとうございます。ベルトルト、あの…」
ベルトルト「ん?」
サシャ「ごめんなさ…」
ライナー「おい、ベルトルト!早くしろ!」
ベルトルト「ああ!じゃあ、サシャ、またね」
サシャ「は、はい。また…」
ベルトルト(良かった。話聞いてくれるんだ…嬉しいな。サシャと話すと、なんでこんなに気分がいいんだろう。まるで、夢見てるような…)
ベルトルト(…そうだ、サシャといると夢みたいで…)
ベルトルト(僕は、どっちかわからなくなって…)
ベルトルト(それで…)
ベルトルト(やっぱり、サシャと居たのは夢じゃなかったんじゃないかな。いや、もう今となってはわからないんだけど)
ベルトルト(それも全部、帰ってからだ…帰ってから…)
*********************
《ウォール・マリア/シガンシナ区》
ユミル「…女神も悪くないが、はあ…なんでこんなになったんだ」
ライナー「逃げてもいいんだぞ」
ユミル「いいって、もう」
ライナー「…俺は、何か食料を探しに行ってくる。戻ったら起こすから、お前らは少し、寝てろ」
ベルトルト「うん」
ユミル「おいおい、ライナーさん。ベルトルさんに私が襲われたらどうすんだ」
ライナー「そうだな。ユミル、ベルトルトを襲うなよ」
ユミル「なんで私に注意すんだよ…」
ライナー「ベルトルト、気を付けろ」
ベルトルト「う、うん…」
ユミル「うんじゃねぇ!」
ライナー「じゃあ、すぐ戻る」
シュバッ
ベルトルト「僕、ユミルのこと襲ったりしないよ。好きな子いるんだ」
ユミル「ああ。アニってライナーが言ってたな」
ベルトルト「うん、あれは戦士のライナーだね」
ベルトルト「僕…前にユミルに、変なこと言ったろ。サシャと付き合ってるんだとかなんとか」
ユミル「そんなこともあったかな」
ベルトルト「あれ、全部夢だったみたいなんだけど。僕、サシャのこと気になって仕方なくって…好きになっちゃってるんだ」
ユミル「そーかよ。恋愛相談所じゃねぇぞ。私は」
ベルトルト「ユミル、サシャと結構仲良いだろ。好きな人とかいるのかな?」
ユミル「いなくても、あんたとは無理だろ。巨人と兵士だぞ。敵だ。敵」
ベルトルト「う、うん…わかってるよ。もしかしたら、もう、死んでるかもしれないし…。別にどうこうなりたいとか、そういうのはあきらめてるよ」
ユミル「…いるにはいると思うぜ」
ベルトルト「コニーかな」
ユミル「さぁな」
ベルトルト「なんでこんなに気になるんだろうね。はは…寝ようか」
ユミル「起きとけよ。また、こんがらがるぞ」
ベルトルト「え?」
ユミル「あんた、夢見たら、現実か夢かわかんなくなるだろ。寝なきゃ夢見なくていい」
ベルトルト「え?えっ?なに…なんで知ってるの?今は夢じゃないのに」
ユミル「そうだよ。治ったのか?良かったな」
ベルトルト「今は現実はいつも気分が悪いから…でも、ユミルに話したっけ?」
ユミル「こんがらがってる時にな。聞いたよ」
ベルトルト「そっか。なんかね。サシャと仲良くなってから後は…全部夢だと思ってるから、ユミルに話したのは現実か」
ユミル「まあ、そうだな」
ベルトルト「ん?でも、僕、なんで夢と現実がグチャグチャになってたんだろうな?」
ユミル「そりゃ…楽しかったんだろ」
ベルトルト「楽しかった?」
ユミル「サシャと居ると、夢みたいで、辛い現実も楽しかった…ってとこだろ」
ベルトルト「え…?」
ユミル「サシャには口止めされてたけど、もういいだろ」
ベルトルト「何…口止めって」
ユミル「小屋、荒らしたのサシャと私だ」
ベルトルト「えっ!?ええっ!?じゃ、じゃあ…僕とサシャの関係はやっぱり夢じゃなかったんだ!?」
ユミル「サシャが、あんたがおかしくなってくのは自分のせいだから、全部無かったことにするって言って。最初から関係持ってなかったように…全部夢だってことにしたんだよ。あんたはこんがらがってるし、サシャの言葉は信じるだろ」
ベルトルト「なんで…なんでそんなこと…僕、そんなの構わなかったのに」
ユミル「あんたより、サシャが限界だったんだろ。あんたが辛そうにしてるの見てられなかったんだよ、あいつは」
ベルトルト「……僕のせい」
ユミル「だな。失ったのは自業自得だよ」
ベルトルト「…そうだね」
ユミル「でも、まあ…気持ちは変わってないと思うけど」
ベルトルト「いや、もう…僕は」
ユミル「小屋の中の物、全部捨てるんだっつって…サシャが持ち出したけど」
ガサガサ
ユミル「本から落ちて、拾って…私が持ってたままだったな。これだけ」
ベルトルト「なに?」
ユミル「ベルトルさんの似顔絵じゃないか?ほら」
ベルトルト「ああ…」
ユミル「『結婚しよ』こりゃあんたの字だな。それから…『よろしくお願いします』こっちはサシャか」
ベルトルト「あはは…。それは、僕がおかしくなってた時に書いたものだし、サシャの返事も昔の気持ちだよ、たぶん…」
ユミル「ふーん。じゃあ、こっちは今の気持ちだな」
ベルトルト「え?」
ユミル「たぶん、片づけてる時に付け足したんだろ。あんたに見せるつもりは無かったんだと思うけど。ほらよ」
ヒラッ
ベルトルト「わわっ…」
ユミル「裏側」
ベルトルト「裏…?」
『大好きです』
ベルトルト「……はは」
ユミル「返事してやらないとな」
ベルトルト「どうやって…もう、もう…そんなの…無理なのに…!」
ユミル「夢ででもしてやれよ…」ゴロン
ベルトルト「ううっ…ううう…」
ベルトルト(サシャ、ずっと演技してたんだ…)
ベルトルト(僕は、自分の事ばっかりで…)
ベルトルト「うううう…うああああ…」
ベルトルト(サシャ…)
*****************
サシャ『ベルトルト!』
ベルトルト(夢か。サシャの夢…)
サシャ『昨日の、エロ本なんですが、貸してくれませんか?』
サシャ『…その。お、女も、そういう、変化が現れるものなんでしょうか?』
サシャ『そっちこそ、覗きしてるじゃないですか!』
サシャ『ムッツリスケベがばれましたもんね…。んふふ…』
サシャ『…恥ずかしいのに、エロ本、私のために借りてきてくれてありがとうございました。すごく、嬉しかったです』
サシャ『変なきっかけでしたが、ベルトルトとせっかく仲良くなれたので、これで話さなくなるのはさみしいです』
サシャ『ベルトルトが悪夢を見てるなら、食べてあげたいです』
サシャ『わああああああ!!!!なん、なんですか!!のぞ、覗いてたってことですか!?ちょ、手!手、離してくださいよ!嫌です!もう!恥ずかしいいいい!!!わああああ!!』
サシャ『あの…や、優しくしてくれるなら、ベルトルトに気持ちよく、してほしいです』
サシャ『でも、私の食べたのとベルトルトの食べるので味が微妙に違うかもしれませんから、念のため!』
サシャ『おかえりなさい!』
サシャ『で、ですから。気持ちいいんです…もっと、その。もっと…』
サシャ『うーんと、スケベなキノコの…キノコノコノコ…』
サシャ『情けないとこも人間ぽくっていいじゃないですか』
サシャ『しばらく…ここに来るのやめませんか?お互いに…』
サシャ『そうです、現実です。わからなくなっても、私が教えてあげますから大丈夫です』
サシャ『いいですよ。そういうとこも可愛いです!可愛いから、今日は私が襲っちゃいましょうかね!』
サシャ『起きたまま夢見てるんですか?』
ベルトルト(ああ…全部。全部現実だったんだ…。そうだ、サシャといると夢みたいで)
サシャ『ベルトルト。ごめんなさい、ごめんなさい。やっぱり、私がいると、ベルトルトが…ベルトルトが』
ベルトルト(悪いのは…こうなるのがわかってて君を巻き込んだ、僕なんだ…君は悪くないよ…)
サシャ『ごめんなさい…、一緒にいれなくて、ごめんなさい』
ベルトルト『サシャ…』
ギュッ
サシャ『ベルトルト…』
スウッ
ベルトルト『…消えた…サシャ…。夢の中でも、一緒にいてくれないの?』
ベルトルト(サシャ…)
*******************
ライナー「おい、ベルトルト、起きろ。食料だ」
ベルトルト「…ん。あ、うん」
ガサッ
ベルトルト(…泣き疲れて寝ちゃったのか…)
ライナー「おい、ユミル…」
ユミル「ん?ああ…」
ベルトルト(サシャ。生きてたら、僕の正体も知ってしまうんだろうな…)
ベルトルト(サシャのメッセージ…)
ガサガサ
『大好きです』
ベルトルト(もう、この気持ちも消えてしまうかもしれないな…)
ベルトルト(最初からこうなるなんてわかりきってたのに)
ベルトルト(なんで、好きになってしまったんだ)
ベルトルト(好きにならなけりゃ、僕も、サシャも…夢も、現実もぐちゃぐちゃになったりしなかった…。結末だって知ってたのに…)
ベルトルト(気持ちが抑えられなくて…欲しくなって、おかしくなって、傷つけて…消えてしまった)
ベルトルト(この気持ちの先に、もう何も光なんて無いのに、無くなってしまったのに)
ベルトルト(それでも僕は…)
ベルトルト(君が、好きだ…)
********************
『ダメだと思いながら…。いけないことだとわかってて…抱き合って、繋がって…なにもかも忘れて、グチャグチャになって…。それって、人間らしいだろ?頭と体が違うこと考えるんだ、でも、ねえ、ベルトルト。それが人間…』
完
コメありがとう。以上で終わりです。
面白かったよ、お疲れ様!
後味悪い系も好きだから問題ない
恋する二人がひたすら可愛かった
最後は悲しいけど、それもこの世界の運命なのかもな…
乙です
話も描写も丁寧で引き込まれたよ
長丁場乙!
すごかった…。圧倒されたよ
最初は本編で絡みないしな~と思ってたけどベルサシャいいね
互いに興味のない2人が惹かれあってくのが切な可愛かった
ベルサシャ次回作があればぜひまた読みたい。乙でした
このSSまとめへのコメント
泣いた