後輩「私は先輩を裏切ったりしませんから」(79)

※SSを書くのは二年ぶりです。
それでもいいと言う方はこっそりと駄文を読んでいってください。

1
今日の目覚めは最悪だった妹に叩き起こされるまで魘されたぐらいだ。
そして、まだ1年も昔の事を引きずっていると言うことを痛感した。

僕には昔付きあっていた彼女が居た。
家が隣で保育園から付き合いのあるまあ、俗にいう幼馴染と言うものだ。

2
それなりに僕としては彼女とは仲良く出来ていたと思っていた。
寧ろ何故あのような事になってしまったんだろうと今振り返ってもそうも思う。

単に僕が女の見る目が無かっただけなんだと今振り返ってみると痛感した。
つまり何が言いたいかって気持ちよく晴れてると言うのに相変わらず僕の気分最悪なのだ。

3
そんな下らないことを考えてる内に学校に着いた。
高校生活というのはあっというまに過ぎていくのか分からないが、高校2年の冬休みも明けてついに三学期となってしまった。


そういやさっさと体育館に向かわないと面倒なのことになると考えていたら友が話しかけてきた。
いや確かこんな朝早くから来てるのは生徒会メンバーしかいないのだが。

「よお、冬休み明けで余計にまあけだるそうな表情をしてよお、俺にも移っちゃいそうだぜ」

「…当たり前だろ、休み明けってのはやる気が出ないものなんだよ、そんな事より早く体育館に行かないとまた会長におこられるぞ…」

「あっ、そうだな面倒だなあ…」

今日はここまでです。
おおよそ一日に3レスから5レスずつ投稿していこうと思っています。
よろしければ読んでいってください。

なんかところどころ句読点とかが抜けてないか
まあ楽しみにしてるよ

>>5
すいません寝ぼけならが書いてたもので、次回からは気を付けます。

4
なんでこんな、不真面目な二人が生徒会かんかに入ってる理由なんて一つしかない。

内申のためだ、もっともまあ一年から続けてるのだから多少は思い入れもあるはずだ。

「おいおい、そんな急がなくたっていいだろう…」

「さっきも言ったが俺怒られるのは面倒だ、ましてや女子に甲高い声で怒られるのは苦痛だ…」

「いやいや、寧ろ会長のような女子におこられるなんて我々の業界ではご褒美だろ…?」

5
相変わらず、ドM根性の染み付いた奴だ、折角顔は整ってるのに台無しだといつも思う。

ちなみに、僕の顔はお世辞にも良いとは言えない。
この何時まで経っても、中学生に間違われる顔が嫌いだ。

「あなた達、遅いじゃない相変わらず不真面目な奴らだわ…」

「しょうがないだろ、おばあさんの道案内をしてたら遅刻したんだよ」

「嘘ばっか言わないの、まったく男君はいつもふざけた事ばかりいって…」

6
この身長が低く、可愛らしい美少女がこそが我らが生徒会長様だ。

が、身長の事について触れると怒られる、禁句なので注意をすべき事なのだ、ちなみにこの間友はと言うと俺のうしろでニヤニヤとしていた、なんなんだこいつ。

「友くんはその気持ちの悪い笑顔をやめてほしいんだけども…」

「いやいや、今日も会長は愛らしいなと思いましてね…」

7
「ねえ、後輩ちゃんもなんかいってやんなよ、特にやる気のない男君にさ」

「…いや私が今更何を言ってもせんぱいがやる気を出すわけがないじゃないですか」


いや、この一言には幾ら僕でも傷付くぞ、そう言えば、後輩とは何時からの付き合いになるんだろう、確か彼女とは中2の頃からの、付き合いだった気がする。

ちなみに、別に付き合いが長いからといっても男女の仲と言うわけでもない、あくまでありきたりな先輩と後輩の仲だと思う。

あえていうのなら腹が立つことに、後輩は俺とあまり身長が変わらない、僕だって、171位で男子生徒の平均的な身長だというのに、後輩が169もあるのが悪いのだ。

以上で今日の分は終わります、毎日夕方から夜に投稿していこうと思っています。

>>8
誤字
×かんか ○なんか

8
「いやいや、僕だってやるときはやる男だぞ何を言ってるんだ」

「少なくとも私が知るかぎりじゃ高校生になってからの先輩はやる気が無さすぎるのですよ、昔はもっとこう*??*

「う、うるさいなそういう人間なんだよ、仕方がないだろ」

まさに図星だ痛いところをついてきやがる、こんな下らない会話を続けてるうちに準備が終わり、声がかかる。

ちなみに、話しかけてきたのは同じ学年の書記の男子生徒だ、我が校生徒会は会長1名、副会長1名、書記2名、会計2名、会計監査1名の計7名構成となっている。

ちなみに、俺は副会長で、友は会計監査、後輩は書記だ、どうやらそろそろ始業式が始まるみたいだ、眠たいというのに…まあ、ただダラダラと準備をしていただけだが。

9
相変わらず、始業式とは無駄に長いものだ、眠たすぎてついついあくびをしてしまう、ちなみに6回ほどあくびをしたところで、後輩に足をおもいきり踏まれた。

これは痛い、確かに眠気を覚ますのには効果的な方法ではあるが、年功序列という言葉があるように、年上は敬うものなのだがしかし、友は立ちながら眠っていた、羨ましいほどに器用な奴だ。

「せめて会長先輩の挨拶ぐらいは聞いてくださいよ、もっと踏みつけてあげましょうか…?」

「いや、それは困る俺は痛いのは嫌いだからな、それに年上は敬うものだぞ」

そんなことで、会長の挨拶が始まった、こうしてみるとやはりまあ完璧な人だと思う。
俺なんかとは全く違うできる人だ。

10
「新学期もはじまり…」

先輩のあいさつはおよそ2分程で終わった、校長みたいに無駄なことをべらへらとしゃべらなければ、こんなものなのかとふと思った。

そしてその後も、始業式は進行していきあくびを繰り返してるうちにあっという間に終わった。

始業式が終われば各自教室に帰っていくだけだ、ちなみに片付けに関しては生徒会は関与しないので、その点はとても楽で助かる。

「会長、男先輩に生徒会の皆さんお疲れ様でした、また放課後に」

「おいおい、俺の扱いだけ酷くないか後輩ちゃん…」

「えっ、そんなことないですよ友先輩、後気持ち悪いのでニヤニヤしないでくださいね」

11
教室に戻れば、何時もの光景が広まっているだけだ。

ちなみに、僕は偉いので冬休みの課題だってやってきたし、こういうときに限れば真面目なのだ、確か今日の授業は物理、世界史、数2だったか、世界史以外は全て課題を出されていた。

「先生ー宿題を忘れたんですけどどうすればいいんですか!」

「おい、馬鹿かお前、明日朝イチでもってこい!」

「うわーまた友君やっちゃったのー相変わらず抜けてるねー」

「あはは、しょうがないだろ朝鞄のなかにはいれようとしたんだけどなー」

12
このような事から分かるように、友は意外と女子からは、そこそこ人気があるのかもしれない。

僕はどうなんだ、何て事は聞かないで欲しいものだ、ある女子達には同情され、またある女子達には疎まれるという微妙な立場となってしまっているからだ。

そしてこんな無駄なことを考えていたら物理の授業は終わった。

「本日の授業は以上だ、号令!」

「起立、きをつけ、れい!」

「ふぁぁ、眠いなあ男はよく起きてられるよな」

「当たり前だろう、余程だるい授業でもない限りは寝ないものだろう」

「俺は全ての授業が無駄だとおもえるんだよ…」

13
そして、この後も友と下らない雑談をしていたら、チャイムがなったので、椅子についた、なにも考えずにダラダラと授業を受ける、頭のなかに浮かぶのは授業内容ではなく、あの思い出したくもない歯軋りのするような幼馴染の切り声だ。

「あんたみたいな男なんて、ただ同情で付き合ってたに決まってるじゃない!何を期待してたの?ばっかじゃないの!気持ち悪いんだよ、この童貞野郎が!」

と、幼馴染の言葉が頭のなかによぎる、じゃあ何故言い寄ってきたのか、はじめから俺なんかと付き合わずにあいつと逢い引きを交わせばよかったのではないのか。

いなくなった人にしろ、女という生物はつくづく理解しがたいものだ。

こうなると、さっさと今日の授業なんて終わって欲しい、さっさと家に帰りたいまあ、帰れないんだけれどもな。

14へと続く

お疲れ
、と。をうまく使い分けたら読みやすくなると思う

14
そんな願いが叶ったのか知らないが、放課後になったようだ。

後輩に釘を刺されたというのに友は何食わぬ顔で帰ろうとしやがったのだ、もちろん引き留めてやった。

生徒会室に向かおうとしたら、途中で幼馴染とすれ違った。

一瞬僕の方に向かって、振り向いた気がしたが勘違いだろう、そうだとしても今更何の用があるというのだ、先に裏切ったのは彼女なのだから。

15
生徒会室に着くと、友以外は全員そろっていた、そして数分経過したところで友がダッシュで駆け込んできた。
毎回こんなことをやっていて疲れない物なんだろうか。

「友君も到着したようなので会議をはじめます」

「今後の行事と言えば卒業式ですがそれについてです」

「まずはーーー」

「いやいやそれはこうであってーーー」

淡々と進行していく、ここまですらすらと進んでいくと退屈で寝てしまいそうになる。

そんな風にウトウトしていたら会長や、後輩に睨まれた、寝てないのだからいいじゃないかと。


そんな事で本日の会議は終わった、とても有意義な議論を交わしたのではないかと思う。

「それでは各自解散ー!」

16
なんの用事があるのかは知らないが、友はそそくさ帰っていった。
どうせろくでもない事に違いないだろう。

そして後輩が話かけてきた。

「先輩、一緒に帰りませんか…?」

「ああ、別に構わないぞ、じゃあ帰るか…」

「はい!」

ちなみに、俺と後輩の家はそれなりに近い、小中が同じだからってのもあるだろう。

だが、小学校時代に交友があったという記憶はない。頭の何処かに引っ掛かりがあるが全く思い出せない。
余談だが俺も後輩もついでに友も自転車通学だ、家から一番近い進学校だったので選んだのだ。

17へと続く

17

「先輩、前より更に沈んだような顔をしてませんか…?」

「そうかな、何時もと変わらない暗い表情なだけだよ」

「無理は…しないでくださいね、辛かったら休めばいいだけなんですから」

休めばいいか、何時からか忘れたがまともに身体はともかくとして心が休まった事なんてあったのだろうか。

時間が経てば、何事も忘れていく何て言うが、俺はそんな事は信じない時間経てば経つほどに傷は深くなっていくものだ。

その後も談笑を重ねて、ついにこの分岐点で後輩とはバイバイだ、学校からなんて15分ほどだ。

「それでは先輩また土日あけに、私は*??い┣燭任發覆い任垢*つかれさまでした」

*??い筺∋笋狼*方の味方ですからとそう言いたかった。

文字化けをしたので再投稿。

17

「先輩、前より更に沈んだような顔をしてませんか…?」

「そうかな、何時もと変わらない暗い表情なだけだよ」

「無理は…しないでくださいね、辛かったら休めばいいだけなんですから」

休めばいいか、何時からか忘れたがまともに身体はともかくとして心が休まった事なんてあったのだろうか。

時間が経てば、何事も忘れていく何て言うが、俺はそんな事は信じない時間経てば経つほどに傷は深くなっていくものだ。

その後も談笑を重ねて、ついにこの分岐点で後輩とはバイバイだ、学校からなんて15分ほどだ。

「それでは先輩また土日あけに、私はーーいえお疲れさまでした」

ーー私はいつだって、貴方の見方ですよとそう言いたかった。

18

家に着くと妹が夕飯を作っていた、うちは何故だか母親が居ないので妹が家事の殆どを引き受けている。

父親はどうしてるかというと、あの人は総合商社で働いているので遅くに帰ってくる、しかも今は単身赴任中なので実質妹と二人暮らしだ。

「ただいま…」

「あっ、兄さんお帰り、もうすぐご飯できるから待っててね」

そう言われたので、ひとまずは制服から部屋着に着替えた、丁度着替え終わりそうな時に、妹から声が掛かってきた、どうやら出来たようだ。

「いただきますー」

今日の夕飯は、目玉焼き、トマトサラダ、野菜炒めと味噌汁だった。

個人的にだが、うちの妹は今すぐにでもお嫁に出しても、恥ずかしくないぐらいに家事ができると思う。

だがしかし、妹がお嫁に行くなんて現実は訪れて欲しくない、妹に相応しい高スペックな男でなければ許可なんてしたくない。

「ごちそうさま、今日も美味しかったよ」

「ありがと、お風呂はもうわいてるから好きな時間に入ってね。」

19

さすがに、ご飯を食べてからすぐにはお風呂になんて入りたくないので30分ほどダラダラと過ごした。

ちなみにこの30分で、自分と真剣に向き合った、どの様な事をしたかってそりゃ男がすることと言えばあれに決まってるだろう。

やはり、お風呂というのは最高だ身も心も休まる、特に湯船に浸かってゆったりと過ごすのは最高の気分だ。


「おーい、あがったからな」

「うん、判った。」

髪の毛も乾かして、歯を磨き、顔も洗い、パジャマに着替えた。

ーーそれから10時になったぐらいだろうか、隣の幼馴染の家から何か耳を塞ぎたくなるような声が響いてきた。

20へと続く

男の一人称は「僕」なの?「俺」なの?

>>31
すいません、訂正し忘れてました。
男の一人称は「僕」です。

20

一体なんだろうと思い、耳をすましてみた。

すると何か艶めかしい、まるで情事にでも発展しそうな甘い女の声が聞こえてきた、これは幼馴染の声だろうか。
それにもう一人、男の声も聞こえてきた。

「なあ、こんな時間にしたら隣の男君の家まで聞こえるんじゃないかこりゃたまらないな…」

「ちょっと、嫌よそんなの!昨日だってあなたの家で夜遅くに散々したじゃない、我慢してったら!」

「いいじゃん、何回もここでヤっただろ?時間なんて関係ないさ、前したときも聞こえてたかもしれないしな…」

やはりそう来たか、だが何故この時間からそんな淫らな事を始めると言うのか、はっきりいって最近の若者の性の乱れは異常だ。

だが腹立たしくなるのはそんな理由からではない、隣にすんでいる限りは避けられないし仕方がない。
じゃあ何が憎たらしいかって…?

人づてに聞いた事だが、僕とはそういった事はしたがらなかったというのに、あの男には付き合って一ヶ月程で純潔を捧げたらしい。
この点が腹立たしいと言うのだ、何が結婚するときまで取っておきたいだ。


僕と幼馴染が付き合っていた期間は一年だった。
それに対してあの男に純潔を捧げるまでの期間はたった一ヶ月だったらしい。
つまりはたったそれだけの期間で、僕の事なんて捨てるほどにどうでも良くなったのだ。

そう考えると、一体僕と幼馴染が過ごした10数年とは何だったのだろう。
彼女は余程僕の事が嫌いで生理的に受け付けられなかったのか。
もう、何もかんがえたくなんてない。

21

結局、土日も何の楽しみもなくダラダラと過ごしてしまった。

悲しき童貞高校生が、土日にすることと言えば適当に読書をして、@chを巡回し、おかずを探すことに勤しむ程度だ。
朝起ちすらおさまらずに寒さにおびえ、布団と格闘をしていたら妹が起こしにきた、盛んな人たちと違って悲惨なものだ。


「兄さんーいい加減に起きて!」

「分かったよ、今行くよ…」

何度でも言ってやるが妹こそが僕のオアシスだ。

妹は二歳下の中三だが、年の割りに大人びた容姿をしており身内からみても整っていると断言できる。

それでもって勉強もできる、通知表を除き見たら体育と美術以外の成績は全て5だった。

なのに志望校は僕の通ってる高校だという、偏差値で言えば63程度で精々県内三番手クラスの高校だ。
まあ、妹の志望はもう少し偏差値の高い国際教養科らしいが。

22

そんなことで妹の手料理は今日も格段に美味しかった。

「ごちそうさまー」

「あっうん、じゃあ顔を洗って歯をみがいてきてね」

「はいはい、わかったよー」

まるで、これじゃあ僕が弟みたいじゃないか。
それほどだらしがないと言うことなんだけど少し悲しくなる、あの女の娘だとはとても思えないほど出来がいい。

そんな事で歯を磨き、顔も洗い終わった。
元からワイシャツには着替えてあるので後はネクタイを閉め、ブレザーを着用して準備も万端だ。

行きたくないが、登校するとしよう。

「んじゃ、行ってきますー」

「うん、いってらっしゃい」

23

やはり月曜日という物は嫌いだ、むしろこの曜日を好きだなんて言う奴なんているのだろうか。

そして人生はそう甘くもないのか今日から全日授業だ。

今日の天気が快晴だなんて言うのなら気分も上向きになるのだが、一日中どんよりとした曇り空らしい。

やはり冬と言うものは身体にも心にも響くぐらいに寒い、だが夏よりはましだと言える。

こんな空も気分もどんよりした中でもっと最悪な事態になった。
信号待ちをしていたら目の前に幼馴染の姿を発見してしまった、どうやら時間がかぶってしまったようだ。

顔すら必要以上には見たくないので最速スピードで駆けていった、もう学校も目の前だ。

よりもによって何故あんな濡れ場を聞いたその翌週に遭遇するだか、僕には運と言うものがないのか…?
寝取られ物のエロゲ主人公でもあるまいし

24へと続く

25

ふと思う、何故授業中と言うものは眠たくなるのか。
自分の嫌いな科目だから眠たくなるんじゃない…?と言う人もいる。

ちなみに僕は自分の嫌いな科目ほどウトウトしてしまう。

また別の答えもある、余裕があるからじゃないかと言う人もいるのだ。

僕の場合は、意識が完全にシャットアウトされるわけでも無いのでノートは写してるし当てられたらそれなりの答えを導き出せる。

思い起こせば小学時代はかなり酷かった。

何が酷いかと言うと、興味の無い授業はふと気がつくと爆睡してしまい、チャイムがなって漸く起きるぐらいだった。

そういった事を繰り返してきたのか、見つからないようにこっそりと寝たりしていた。
恐らく他人から言わせると、要領よく授業を受ける事が身に付いたのだと思う。

27

そして、購買を離れて移動を始めた。

一応購買の近くにカフェペースがあったり、又は教室で食べたりするのが普通なんだが俺はそうではない。

じゃあ何処で食べるのか?ありきたりと言えばそうかもしれないけど屋上で食べている。

普通は締め切ってあるはずだが、一部のスペースから侵入出来る、はっきりと言って警備体制が不安になるぐらいだ。

そうしているうちに、屋上へと着いた。

弁当を開けて食べる準備は万端だ、後輩は少食なのかおにぎりとサンドイッチのみしか買っていないようだった。

「そういえば先輩ってなんで屋上で昼御飯を食べるようになったんでしたっけ?」

ふとそんなことを聞いてきた、それに対しての僕の返答は実に簡単な答えだった。

「それはだな、大体一年ぐらい前に経んな目で見られるようになる出来事があったからだよ、前にも言わなかったか…?」

そう、丁度一年前と言えば幼馴染を寝取られたぐらいの時期だ、良い思い出なんて決してない。

「あっ、そうでしたっけなんだかごめんなさいね」

「いや、別に気にすることでもないさ僕はそこまで傷ついちゃいない」

ーーそれは嘘でしょう、きっと未だに忘れちゃちゃいないことだ、あなたはそういつも強がって自分の主張を出さない。

28

ふとさっき考えていた授業中は何故眠たくなるのか?と言う疑問を後輩に聞いてみることにした。

「なあ、なんで授業中ってあんなにも眠たくなるんだ…?」

「そりゃアタマを働かせれば眠くもなりますよ」

まさに正論だ、言い返す事すら出来ない、確かにアタマを働かせれば疲れるし眠くもなるのだ。

「じゃあさ、後輩は授業中に居眠りをしたことがあるのか?」

「そりゃまあありますよ、私だって人間ですから、なんだか先輩はどうも誤解をしてるようですけど、私はそんな漫画に出てくるような優等生みたいに完全無欠なんかじゃないですよ」

全くその通りだ、どうあがいても眠たくなるときは知らないうちに寝てしまうのだ。

だが俺は知っている、こいつがとんでもなく優秀であると言うことを、2学期末までの定期考査で全ての科目において未だに85点を下回ったことがないらしい。
俺なんて大嫌いな数学で赤点すれすれの点数ばかりとっていると言うのに、通知表に10と9しかないというのはどんな気分なんだろうか。

「じゃあ、そろそろ戻りましょうか…」

「そうだな、いいかげん戻らないと不味いな」

ひとまずごみを片付けて移動する、はっきりと言って午後の授業はサボリたいぐらいだ。

29

結局のところ午後の授業はあまりよく内容が頭に入って来なかった。

別に慢心している訳では無いのだが国語総合と世界史は得意科目だ、いずれも学年で10位以内に入るような成績だ。

それに英語もまあ悪くはない、20位以内には毎回入っている。

問題は理数系の科目だ、唯一言えば化学なんかはまともな成績だった、物理は50位、数学に至っては学年180人中160位なんて酷い点数を取った事もある、最近はそこそこ勉強しているので100位から良くて80位ほどだ。

自分で言うのも何だがそこまでわるい成績でも無いと思う。

30

ちんたら考え事をしている内に帰りのホームルームが終わった。

周りを見渡せばそそくさ帰ってる奴もいるし、また友達と雑談をしているやつもいる。

ちなみに僕は前者だ、学校になんて長くいたくはないし疲れたのでとっとと帰りたいのだ。

「んじゃーな男また明日ー」

基本的には友はそそくさ帰っていく、またバイトばかりをつめているし中学が同じとはいえ微妙に帰り道が違うので友とはあまり一緒には帰らない。

そんなことで準備も終わったので僕もとっとと帰ることにする。

31へと続く

酉をつけてみました。

また次回から月単位で時間を飛ばします。

26は?

抜けてました、すいません…


26

こんな事を考えている内に昼休みになってしまった。

流石にお腹も減ったので購買へと向かうことにした。
ちなみにうちには学食なんてものはない、コンビニのように弁当等が売っているだけだ。

また人によっては弁当を持参してきたりするらしい、昼飯代も込みで父親がおカネを振り込んでくれるので、その辺の心配は無い。

いくらなんでも弁当まで作ってくれ、何て言ったら妹が可哀想だ、そこまで酷い兄では無いのだ。

とりあえず、安い唐揚げ弁当と飲み物を買って購買を離れようとした。

その時だったか、丁度良いタイミングで後輩が話しかけてきた。

「あっ、先輩もしよかったら一緒に食べませんか…?」

「いいよ、別にいつもの場所に行ってのんびりと食べるだけだからな…」

「それじゃあ行きましょうか」

2日~4日ぐらい間をあけて書きためます…

支援

がんばれー

31

親子って…何?血のつながりが重要なのかと言う人もいるけれど、それは違う。世の中には腹を痛めて産んだ子供を捨てる親だっている。

それを何故知ってるのかって…?その理由としては、私が望まれずによって生まれた子供だから。

だから、自分自身が幸せになれるだなんて思っていない。

母は私をおろさず産んだ。そして、私が4歳の時に無くなった。私なんかを産まなきゃきっと早死にしなかったんだろう。それほどに重荷だったんだと思う。


結局何故私は生きているのだろう。けれども、あの男だけは許せない。いつか地獄のような苦しみを味わってほしい。

ーーー母を恨んだりはしていない。きっとこんなことが無ければわたしか産まれて来なかった代わりに、幸せな生活を送れたのだろうから。

32

よりいっそうに冬が深まってきた。どうやら今日は、世間ではバレンタインデーらしい。

えっ、まるで他人事見たいじゃないかって…?
まあ、チョコなんて余り貰えない僕からすると正に他人事だ。

これがたくさんチョコを貰えるモテモテのリア充なら違うんだろう。しかし僕は日蔭者なのだ、残念なことに沢山のチョコなんて貰えるはずがない。

去年のバレンタインは後輩、妹、妹友、会長、従妹から貰った。これが全て義理なのではないかと考えると、とても悲しい。

関係ないことを今から言う。妹友ちゃんはロリ系でかなり可愛いと僕は思う。なので義理チョコでも嬉しかった。ちなみに誤解を招く発言をしているが、僕は断じてロリコンではない。

しかし、現実は厳しく今年は貰えるかなんてわからなものだ。

33

取り合えずベットから起き上がる事にした。
今日は休日で、とてもねむいというのに何故目が覚めたのだろう。

時計を見てみた。まだ、五時ではないか。

これならばもう少しだけ寝ていてもいいのかとおもった。

しかし、また寝れるかと言えばもう寝付けないと思う。それに、たまには休日に早起きをするのも健康的かもしれない。
…すこしばかり早起きのしすぎで身体が重いけど。

34

前言撤回。結局のところ布団の中でモゾモゾしていたら寝ていたようだ。

改めて時計を見てみた。すると、時計のの針は8時を指していた。なんだよ、何時の僕と変わらないじゃないかとふと思った。

「…おはよう」

「あっ、おはよう兄さん。はいチョコあげる、今日はバレンタインでしょ?」

「んっ、ありがとう」

「じゃあホワイトデーのお返し、期待してるからね…?」

35

そうだ。たまには休日に一人で出掛けるのも悪くはないと思う。別に悲しい事を言ってる訳ではない。僕はボッチだと言うわけでもないのだから。

人間群れるだけが良いことだとは、僕自信がそう思わないだけの話だ。

しかし、行く宛がないとはいかにそれこそ自分自身があわれに思えてきた。
そうだ、ならば本屋にでも言ってみよう。

えっ…? いやいやえっちぃな本を見に行くわけじゃあない。僕だってそこまで煩悩の塊ではないのだ。

36

町の本屋に着いた。この本屋はローカルのチェーン店だ。そして、僕はゆっくりとした足取りで店の中に入っていった。

「いらっしゃいませ…」

ふと店員のやる気のない声が響いてきた。女性の店員なんだが何故か毎回気だるそうな接客態度なのだ。

この態度で彼女がクビにならないのか。だが、流石に店員にいちゃもんばかりつけるのはよくないことなのだと思うのだ。

店内を散策する。特にこれと言って目的があって本屋に来たかと聞かれると少しばかり困る。

37

結局なにも買わず店を出てきてしまった。これでは一体何のため本屋に来たのかさっぱりだ。

お腹もへったし家に帰ることにする。

「ただいま…」

「おかえり兄さん何処に言ってたの?」

「本屋に行ってたのさ」

ふとお腹の減るような匂いがする。これは僕の考えてた通り丁度昼飯が出来ているようだ。

「ごはん、出来てるから好きな時間に食べてね」

「ああ、分かった」

38

昼飯を食べ終えた。ここでいよいよすることが無くなってしまった。

じゃあ何をしよう…? 残念ながら何も思い浮かんで来なかった。

ネットサーフィンをする。今日もVIPでは元気に糞スレが乱立しているようだった。

そして僕は重要な事に気がついた。いつも通りだらけているだけではないかと。

ここで最高に馬鹿げた事を思い付いてしまった。妹の髪の毛の匂いをひたすらに嗅いでみたい。

えっ? それってセクハラじゃないかって…? いやいや、聞こえないぞこれはスキンシップだ。

39

思い立ったら行動すべし。これが先人たちからの偉大な教えだ。

何故髪の毛の匂いかと聞かれるとこまるものだが。

「おーい妹ちょっといいか?」

「えっ? なにどうしたの…?」

「唐突だけどさ、髪の毛の匂いをかがせてくれないか?」

妹は固まったような表情をしている。どうやら思考が停止しているようだった。
そして次の瞬間だったのだ。にらみをきかさて更に、鋭い言葉が胸に刺さった。

「…ねえ兄さん。ついに頭が完全におかしくなっちゃったの? 私はとても心配だよ…」

40

その言葉を聞いて流石の僕も我に帰った。一体何を考えていたのだろうかと。
しかし、次の瞬間だった僕も予期せぬ言葉が帰ってきた。

「あっ、あのさ…いいよ髪の毛の匂いを嗅いでも、それで兄さんが正常な思考回廊にもどるのなら」

えっ…いやこれで良いのだろうか。確かに言い出しっぺは僕だ。

だが、ここで行動に起こさなければ男が廃れると言うものだ。

「本当にいいんだな…?」

「うっ、うん…」

41へと続く。

41

妹の髪の毛を手に取った。何だろう、とても手触りがいい。そしてゆっくりと鼻を近づけた。

「ひゃっ、はう…」

何だこれは…? こんな声をあげられたら、まるで僕がいけないことをしているみたいじゃないか。

しかし、これはいいものだ。とても甘い香りがただよってくる。
丁度いい。この行為で、今まで足りてなかった妹分を補充するとしよう。

42

まずい。これは癖になるぞ、止められない。夢中にさせられてるのは僕が悪いわけではない、決してだ。

「ううっ、ねっねえまだ続けるの…?」

「残念だな妹よ、この行為は僕が満足するまで続けるぞ」

「ええっ、そんなぁ…」

しかしだ、そんな甘い反応じゃ僕は止められないぞ。心の芯まで僕は変態なのだ、肉親にそんなことをするぐらいには。

43

ただ嗅いでるだけでは何の面白味がないじゃない。そこで僕は素晴らしき案を思い付いた。

実況をしながらそして誤解を招くような言い方でしてみようと。

「なあ、お前のここの毛ふさふさだなあ…」

「ちょっ、ちょっとおかしな言い方をしないで…」

「ふぅ…すっごくいい匂いだよこれだけで何回も…」

妹が露骨に嫌そうな顔をし始めた。そろそろかわいそうになってきた。しかし、僕は男の鏡だまだ続けるぞ。

44

10分はたっただろうか。妹の表情が気だるそうな感じになってきた。

そしてそろそろ僕も飽きてきた。しかしいい匂いだった。

今夜はとても充実した夜を迎えられそうだ。

「ちょっ、なんでよう髪の毛の一部が唾液で湿ってるじゃない…」

「しらんな、汗でもかいたんじゃないか…?」

「いやいや言い訳は良いから、さりげなくなめてたんでしょ?」

「そうです、ごめんなさい…」

「こっ、これで気がすんだよね今度から変な事を言い出さないでね、それとシャワー浴びてくるから…」

45へと続く

ここ数日忙しいので9日までおやすみします、申し訳ありません。

まだかな?

45

…1日頭を冷やした。どうやら相当どうかしていたらしい。

疲れた。思えばこの一年は自分が自分じゃないみたいだった。

なんと表現したらいいのか分からない。けれども、壊れていたのには違いない。

しかし、いつから歯車が狂い始めたのか。いや、それが思い出せないのだ。

人は…自分の子供すら捨てることが出来るのだ。結局考えるだけ無駄だと思う。

46

頭を冷やしているうちに夜になった。寝る準備をした、しかし寝れない。何かが訴えかけてくるのだ。

それでいいのかと、立ち止まったでいいのかと。

僕は思う。そんなのは、人が決めることではない。じゃあ…誰が決めるのか。

好きにさせて欲しい。僕は、人の傀儡ではないんだ昔とは違うんだと。

47

夢の中だろうか。僕の憧れていた光景が広がっている。

家族団らん。何年前だろうかあの人もまだ何処か普通の母親で、妹もまだ心の奥底から笑っている。

一体何が行けなかったのだろうか。そしてあたまの中に声が響いてくる。

いつまでそこにとどまっているのかと。

48

ただでさえ妹には苦労をかけている。僕がした行為は最低だ。

ここ数年、彼女が心の奥底から笑った姿を見たことがないのだ。

言うまでもなく僕のせいだ。妹にまで負担をかけて一体何をしたいんだろう。

まるで悪夢だ、何かに取り付かれているのかもしれない。

兄妹とは言え彼女が考えてる事までは分からないのだ。

49

まるで悪夢を見ているみたい。これはいつの頃の記憶だろう。お母さんがまだ普通だった時の記憶…?

何が悪かったんだろう。それすらも分からない。

家族がバラバラになったのは私のせいかもしれないんだと。

お父さんは帰ってこない、結局お母さんと同じことを繰り返していただけなんだ。

50

私は必死になって止めたつもりだった。けれどそれは、なんの効果もなかった。

いつか帰ってくると思ってた。そう思ってたのは私が子供だったからか。

けれども、兄さんは気がついていたお母さんがなにをしてたのかに。

そして言えることは一つだけだった。きっと初めからお父さんとお母さんは交わるべき人達ではなかったのかもしれないと。

51へと続く

期待

まだ?

はよー

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