穂乃果「海未ちゃんファン感謝祭!」 (65)

~3月初頭~

―廊下―



一年生「海未さん、私とお付き合いしてください!」リョウテサシダシー

海未「ッ!////////////」ダッ

一年生「あっ!海未さん、待ってくださいー!」ダッ



※初SSです。
 読みづらい点、文句も色々あると思いますがご容赦ください。
 海未ちゃん誕生日記念!おめでとう!
 当日までに間に合わせたかった…!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394957545

―廊下の物陰―



穂乃果「もう今月に入って5回目…」

ことり「海未ちゃん、本当に後輩の女の子にモテるよねー」

穂乃果「ダメだよ!!」クワッ

ことり「わあっ!びっくりしたなぁ。いきなり大声出されるとびっくりしちゃうよ!って穂乃果ちゃん?」

穂乃果「このままじゃ海未ちゃんが誰かに取られちゃうよ!」

ことり「取られちゃうって… いつから海未ちゃんは穂乃果ちゃんのものに…」

ことり「でも海未ちゃんっていつもあんな感じで恥ずかしがって逃げちゃうし、そんな心配しなくてもいいんじゃないかなあ…」

穂乃果「甘いっ!!」クワワッ

ことり「わっ!だからびっくりしちゃうからやめてよ穂乃果ちゃん!」

穂乃果「甘すぎるよことりちゃん!ほむまんの餡子ぐらい甘い!」

ことり「その例えはちょっとよくわからないかなぁ…」

穂乃果「海未ちゃんって告白されるたびにああやって逃げてるけどちゃんとお断りしたことないでしょ?」

ことり「そうなの? というかなんで穂乃果ちゃんはそのことを知って…」

穂乃果「と!に!か!く!こっちに来て!」ダッ

ことり「わあ!危ないから引っ張らないでー!穂乃果ちゃんってばー!」ズルズル

―1年・教室―



真姫「はぁ…いつからこのクラスはこんなことに…」ヤレヤレ

凛「真姫ちゃーん!どうしたのー?」

真姫「わからないの?クラスのみんなの会話聞いてみなさいよ…」

凛「にゃー?」キキミミタテー




ウミサンカッコイイヨネー

フダンクールナノニテレタトキトカ-

ワタシモコクハクシチャオウカナー

ハカマスガタモヤバイヨネー

キャッキャッ





凛「これはすごいねー、海未ちゃんモテモテだにゃー」

真姫「そして…」チラッ

花陽「はぁ…海未ちゃん…//」

凛「にゃ!?」

真姫「ついに花陽も陥落しちゃったってわけ。イミワカンナイ!」

凛「そんな…」プルプル

真姫「マッタクー…」

凛「真姫ちゃん!」ガタタッ

真姫「ひっ!びっくりさせないでよもうっ!」

凛「このままじゃ凛のかよちんが海未ちゃんに取られちゃうよ!」

真姫「花陽はいつからアンタの物に…」

凛「なにか手を打たないと!」

真姫「聞いちゃいないわ…でもこんな状態の花陽だとどうにもやり辛いのは私も同じだし…でもどうすればいいのかしら…」

凛「あれ?なんか教室の扉のところでコソコソしてるのは…」

穂乃果「ほらことりちゃん!ちょっと教室覗いてみて!」

ことり「なんでことりがこんなことを…」

穂乃果「いいから早く!」

ことり「しょうがないなぁ。あれ?あの娘前に海未ちゃんに告白して逃げられちゃった子だよね?」

ことり「でも相変わらず海未ちゃんについて楽しげに話してるような…」

穂乃果「そうなの!」クワッ

ことり「うわっ顔が近いよ穂乃果ちゃん!」

穂乃果「海未ちゃんがちゃんと断らないからみんなまだチャンスがあると思ってるんだよ!」

穂乃果「だから海未ちゃんのファンは減らずに増えていく一方で…」

穂乃果「最近では照れた海未ちゃんの表情が見たいがためだけに告白する人も数知れず…」

穂乃果「このままだと穂乃果の海未ちゃんが~!どうしよう、ねえことりちゃん~!」ウルウル

ことり「うーんどうしようと言われても…」

ガラッ

凛「あー!やっぱり穂乃果ちゃんとことりちゃんだにゃー!」

真姫「マッタクー。こんなところで何してるの?」カミノケクルー

穂乃果「凛ちゃん!真姫ちゃん!ちょっと聞いてよ!」クワッ

真姫「う゛ぇえ…!ちょっと!顔近いわよ!//」


カクカクシカジカ…


真姫「何があったのかと思いきやあんたまで海未に…ん?」

凛「穂乃果ちゃん!」クワッ

穂乃果「わっ!?り、凛ちゃんちょっと顔近くないかなぁ~って…」


カクカクシカジカ…


穂乃果「…凛ちゃん!」ヒッシ

凛「…穂乃果ちゃん!」ガッシ

穂乃果「お互いの利害が一致したね…!」

凛「穂乃果ちゃんと海未ちゃんが結ばれれば、凛はかよちんと幸せになれる!」

真姫「また面倒臭そうなコンビが…」

ことり「あはは…」

―部室―

~海未・花陽以外のμ'sメンバー~




穂乃果「というわけでっ!」

凛「海未ちゃんのモテモテをどうにかしよう作戦会議の始まりにゃー!」

絵里「で、なんで私達まで呼ばれているわけ?」

にこ「そうよ!にこはアイドルとしてやらなければならないことが他にもたくさん…」

希「まあまあにこっち。なんだか面白そうだからええやん?」

絵里「それにしても海未がモテるのは知っていたけどそこまでとは…しかも花陽まで海未のことをねぇ…」

希「えりちだって後輩の女の子にしょっちゅう告白されとるやん?」

にこ「まあ二人共このにこにーには敵わないけどね~☆」ニコッ

真姫「それはどうでもいいけどどうにかしようって言ったってどうするのよ」カミノケクルクル

にこ「ちょっと!どうでもいいってどういうことよ!」

希「はいはい二人はイチャイチャしない♪」

にこ・真姫「イチャイチャしてない!」

ことり「でも海未ちゃんのモテモテをどうにかするなんてどうすればいいの?」

穂乃果「海未ちゃんの魅力は穂乃果にも十分すぎるぐらい伝わってるし魅力を減らすなんてことはできないよねっ!」

凛「凛はとにかくかよちんを取り戻さなきゃ!」

真姫「この二人は本当にどうにかする気あるのかしら…」

絵里「でも海未のファンが増え続ける一方なのは、海未が告白をちゃんと断らないからでしょ?ちゃんと断るように言えばいいんじゃない?」

穂乃果「それができないから困ってるんだよ!穂乃果は何度もそう言ったんだけどダメだったの…海未ちゃんの照れ屋ぶりを知ってれば絵里ちゃんも分かるでしょ?」チッチッチ

絵里「…なんだか今日の穂乃果は凄くムカつくわね…!」コブシニギリー

ことり「ははは…絵里ちゃん抑えて抑えて…」

凛「海未ちゃんがかよちんをきっぱり振ってくれれば凛はそれを見計らって優しく慰めてあげて…」ブツブツ

絵里「凛がとても下衆なことを考えているのだけど…」

真姫「こんなキャラだったかしら…?」

希「それなら告白を断れない原因であろう海未ちゃんの照れ屋なところ自体を治してあげればええんちゃう?」



穂乃果・凛「それだっ!!!」ガタタッ

にこ「きゃあ!机揺らさないでよ!にこのアイドルグッズも置いてあるんだから危ないでしょ!」

ことり「確かに海未ちゃんは恥ずかしがり屋さんすぎるところがあるから少し治るとことりも嬉しいかな?」

ことり「もう少し肌の露出が多い衣装も作れるかもしれないし♪」

絵里「確かに人前に出ることの多いスクールアイドルをやっている以上、これからも多少は露出のある服も着ることになるだろうし…」

絵里「何より自分の考えを正直に伝えられるぐらいの素直さは必要よね」

真姫「そんなこと言ったってあの海未よ?そんな簡単に照れ屋なのを素直な性格に治すなんてできるとは思えないんだけど?」

一同「う~ん…」



穂乃果「そうだっ!!!」

凛「穂乃果ちゃん!なにか思いついたの!?」

穂乃果「フッフッフ…」

~翌朝~

―通学路―



海未「いつも起きるのが遅い穂乃果が私達より先に学校に行くとは一体どういう風の吹き回しでしょうか」ハテ?

ことり「そうだねえ。(昨日の穂乃果ちゃん、何か思いついたみたいだったけど一体何を…)」ハハハ…

ことり「あれ?なんか校門の前に人が集まってるよ?」

海未「本当ですね。しかも心なしか1年生が多いような…」



キャーキャー

ワーワー

アッウミサンダ!




下級生「海未さん!おはようございます!」

\おはようございます!/

海未「お、おはようございます//」

下級生「15日、楽しみにしてますね!」

海未「15日? 何かありましたか…?」クビカシゲ

下級生「では失礼します!//」ダッ

海未「あっ、ちょ、ちょっと!」



キャーウミサントアサカラカイワシチャッタヨー

イイナー ウラヤマシー

ワイワイガヤガヤ





海未「ことり。15日にμ'sでイベントやそういった類の予定なんてありましたか?」

ことり「海未ちゃん…これ見て…」ハァ…

海未「何ですか、このポスターは?えーと…」




園田海未 ファン感謝祭開催!
日時:3月15日(土) 14時から
場所:講堂
ゲスト:園田海未
参加希望の方はこちらのURLにアクセス!
http://love_arrow_shoot.com/



海未「」プルプル

ことり「う、海未ちゃん…?」

海未「穂乃果ああああ!!!」ダッ

―2年・教室―



海未「それで?これは一体どういうことか説明してもらいましょうか!」ガタッ

穂乃果「うっ…海未ちゃん顔が近いよ…そんなに近いと穂乃果照れちゃ…//」

海未「そんなことはどうでもいいんです!どういうことですかこのポスターは!校門どころか学校中に貼ってありましたし…私は何も聞いていないですよ!?」

穂乃果「どうでもいいって…ひどい…」シクシク

海未「一体何を思ってこんなことを…」

穂乃果「だ、だって後輩に海未ちゃんのファンってかなりたくさんいるでしょ?」

海未「なっ?そ、そんなことは…//」

穂乃果「あるよ!海未ちゃんだってあんなにいつも後輩の女の子従えて…!気づいてないなんて言わせないよ!」

海未「従えてとは何ですか、人聞きの悪い!そもそもあれは私の意思ではなく…」

穂乃果「でも海未ちゃんはスクールアイドルなんだよ?ファンが多いというのは光栄なことでしょ?」

海未「た、確かにそうですが…」

穂乃果「だからそのたくさんのファンのみんなに海未ちゃんが恩返しをする場を用意してあげたってわけ!」

海未「なるほど…確かにその意見には一理ありますが、いくらなんでもやり方が強引すぎます!通常こういうことを計画する時は当事者に相談してから行うものでしょう!?」

海未「し、しかも私が1人でファンの皆さんの前に立つなんて…想像しただけでも…!//」カーッ

ことり「ねえ穂乃果ちゃん・・・一体どういうつもりなの…?」ヒソヒソ

穂乃果「こうやって無理矢理にでもファンの娘たちと交流させれば海未ちゃんの照れ屋も克服して、素直にできるかなーと…」ミミウチー

穂乃果「フフフ…そうすればこれから海未ちゃんに告白する女の子は尽く撃沈していき…」ニヤニヤ

ことり「そううまくいくとは思えないけど…とはいえファン感謝祭を開くこと自体はいいアイディアだと思うなー」

穂乃果「どうして?」

ことり「海未ちゃんにまた新しい服を着せられるから♪」チュン

海未「やっぱり無理ですうううううう!」

穂乃果「ど、どうしたの海未ちゃん?」

海未「私一人で…ファンの皆様の相手をするなんて…感挙げるだけで恥ずかしくて出来ません…!」フルフル

ことり「そんなに恥ずかしがらなくても…もうμ'sの活動とかでだいぶ慣れたんじゃない?」

海未「それは周りにメンバーのみんながいるとわかっているからで…1人なんてとても私には…」

穂乃果「そこは大丈夫!」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「感謝祭は海未ちゃん以外のμ'sメンバーが全面協力します!私達がずっと近くにいるから平気だよ!」

ことり「ええっ!聞いてない穂乃果「しっ!もう少しなんだから!」

海未「ほ、本当ですか…?」ウルウル

穂乃果・ことり「(なにこれ超可愛い)」

海未「私だってファンの皆さんにはとても感謝しているんです。こんな私を慕ってくれているのですから。でもいつも恥ずかしくて素直になれずに…」

海未「穂乃果ぁ…ことりぃ…協力していただけますか…?」ウワメヅカイ

穂乃果「(可愛い可愛い可愛い)はっ!もちろん!言い出しっぺは穂乃果だもん!」

ことり「(それはことりの…!でも…可愛い…!)もっ、もちろんだよ!」

海未「あ、ありがとうございます!」パァッ

穂乃果・ことり「かわいい」

海未「え?何か言いましたか?」

穂乃果「いやいや別に何も言ってないよ!じゃあ穂乃果とことりちゃんは感謝祭について色々やることがあるからまた後でね!」ノシ

ことり「ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん待って!じゃあまたね、海未ちゃん!」

海未「ちょ、ちょっと!もう少しで朝のHRですよ!穂乃果ー!ことりー!」

―廊下―



穂乃果「よっし!これで海未ちゃんを何とか言いくるめることができたよ!」ガッツポ

ことり「こんなこと言いたくないけど…海未ちゃんって本当にチョロいんだね…可愛かったけど」

穂乃果「さて!まずは講堂の使用許可を取りに絵里ちゃんたちのところへいかないと!」

ことり「ええっ!?許可ももらってないのにポスターに書いちゃってたの!?」

穂乃果「うんっ!まぁ後から行けば平気かなと思って!」テヘペロ

ことり「もう…穂乃果ちゃんったら…海未ちゃんの許可だけじゃなく他も無計画なんだね…まあいつものことだけど」

穂乃果「じゃあ生徒会室に行くついでに他のみんなにも伝えに行こう!」

ことり「多分こんな学校中にポスター貼ってあったらみんな気づいてると思うけどね…」ハハハ…

―生徒会室―



穂乃果「絵里ちゃん!希ちゃん!」ガラッ

絵里「……穂乃果。そろそろ来る頃だと思ってたわ」ハァ…

穂乃果「お!その様子なら話は早い!」

絵里「穂乃果…今回はたまたま空いていたし、講堂の使用許可を出すことに問題はないわ。でもやることの順番は考えなさいよ?」

絵里「そもそも生徒会が私たちじゃなかったらどうするつもりだったのよ…」

絵里「幸いうちの学校は卒業式が3月の後半とかなり遅いし、スクールアイドルをやってるお陰で特別にまだ生徒会も続けさせてもらえてるけど…」

穂乃果「えへへ、ごめんね!思いついたら居ても立っても居られなくて!」

絵里「全く…」

希「まあまあえりち。それにしても海未ちゃんのファン感謝祭なんて大胆な事考えたなぁ」

希「無理矢理ファンの皆と交流させてショック療法で照れ屋を改善しちゃおうっていう魂胆やろ?これは面白くなりそうやんなぁ」ニヤニヤ

穂乃果「さっすが希ちゃん!全てお見通しだね!」

絵里「そもそもあの海未があんなこと許可したの?1人でゲストなんてあの娘の性格でできるのかしら」

穂乃果「既に海未ちゃんの許可はもらってきたよ!」

ことり「許可をもらったというか言いくるめたというか…」アハハ

穂乃果「ただ感謝祭の企画とか準備とかはμ'sメンバー全員に協力してもらいます!そして当日は裏方として海未ちゃんの近くにいてもらいます!もちろん絵里ちゃんと希ちゃんも!」

絵里「そんなことだろうとは思ってたけど…それも行動する前にあらかじめ相談しておくこと!私達は生徒会なのよ?もし他に仕事があったらどうするの?」

希「せやけどその日は何にもないんやからええやん?」

絵里「全く、希は甘いんだから…まあいいわ。今回は特別に講堂の使用許可出しとくわね。その様子だと他のメンバーにも話してないんでしょ?さっさと行ってきちゃいなさい。」ハンコポチー

穂乃果「ありがとう絵里ちゃん!希ちゃん!じゃあまた後でね!」バイバイ

ことり「またね。絵里ちゃん、希ちゃん。あっ、穂乃果ちゃん待ってー!」ヤーン

絵里「はいはいまた後で…ふぅ」

希「ふふふ、毎度穂乃果ちゃんは元気やなぁ」

絵里「元気すぎるわ。さて今回はどれだけ振り回されるのかしら…」ヤレヤレ

そして真姫、凛、にこへの報告を済ませ…



放課後

―部室―



穂乃果「さて!練習が終わって解散した後にまたまた皆さんに集まってもらいました!」

絵里「海未はともかく相変わらず花陽もいないのね…」

真姫「さっきまでの様子を見ると完全にお客として参加する気満々だったわ…」

穂乃果「さっき感謝祭の参加申込みサイトを確認したらしっかりとかよちゃんの名前も入ってたからね…」

凛「うう…かよちん早く目を覚ますにゃー!!」ジタバタ

真姫「ちょっと!ジタバタしないで!」

にこ「しかし昨夜急に電話をかけてきて「ホームページってどうやって作るの!?」とか聞いてきた時はなにかと思ったけど…」

穂乃果「えへへ…にこちゃん、ありがとう!おかげでスムーズに参加者を募る事ができたよ!」

にこ「まぁにこにーともなれば人にわかりやすく物を教えるなんて朝飯前よ!にっこにっこに…」

真姫「それはどうでもいいけど今度はなんで集まってるの?」カミクルクル

にこ「ちょっと真姫ちゃん!」

希「はいはいイチャイチャ…」

にこ・真姫「してない!」

穂乃果「さて今回集まってもらったのは他でもありません!海未ちゃんファン感謝祭で何をするか話し合います!」

穂乃果「さーて何か案のある人は?」

ことり「ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん!全部人任せなの?」

穂乃果「へ?」

にこ「そうよ!他の人に尋ねる前に言い出しっぺのあんたは何かないの?」

穂乃果「穂乃果?穂乃果はねー…うーん…」

絵里「本当に何も考えてなかったのね…考えるより先に行動することしかできないのかしらこの娘は…」

にこ「しょうがないわねぇ。このにこにーがアイドルのファンとの交流について教えてあげるニコッ☆」

凛「ちょっと寒くないかにゃー」スットボケー

にこ「何か文句でも…?」キッ

凛「な、なんでもないにゃ…」

にこ「というわけで単純にファンとの交流会でアイドルがすることと言ったら」

にこ「トー…希「トークショーとか?」

にこ「あくし…ことり「握手会とか?」

にこ「ライ…真姫「ライブをすることとかもあるんじゃない?」

にこ「にこもう帰る…」シクシク

絵里「よしよし…さすがに今のは可哀想だと思ったわ」ナデナデ

穂乃果「おお!いいねいいねえ!それ全部採用!」

真姫「まぁトークショーなら質問するネタは参加者から募集するか私達で考えて、誰かが司会役をやればいいんじゃない?」

希「まぁそれならメンバーの誰かが言った質問に答えればいいわけやし海未ちゃんもそんなに緊張しないかもしれんな」

凛「でも海未ちゃん1人大勢の前で歌わせたり、握手させるなんてかなり大変そうだにゃー」

穂乃果「大丈夫だよ!握手会に関しては当日まで黙っておいて無理矢理やらせちゃえば平気平気!」

絵里「鬼ね…」

にこ「ふ~んだ!」プイッ

ことり「となると問題は…」

一同「ライブ…」

絵里「ライブってことは今から海未のソロの曲を作るってこと?」

穂乃果「もちろん!不純な動機とはいえ海未ちゃん1人のファン感謝祭だからね!」

ことり「まだ2週間ぐらいはあるけど…真姫ちゃん、できそう?」

真姫「あ、当たり前じゃない!私なら3日あれば作れるわ!」フフン

穂乃果「さっすが真姫ちゃん!海未ちゃんっぽい可憐な曲を頼むよ!」

希「歌詞はどうするん?μ'sの曲はいつも海未ちゃんが作詞してるけど、新しくソロの曲を作詞してもらうなら海未ちゃんにライブのことを黙ってるわけには…」

穂乃果「さすがに当日にやることを一つも伝えないのも悪いし、ライブだけはなんとか説得してみるよ!」

凛「凛も一緒にいくにゃー!海未ちゃんとはユニットも同じだしね!かよちんのためにも!」

穂乃果「じゃあ曲は真姫ちゃん、よろしく!」

穂乃果「あと一つだけ!みんなに当日のことで言っておきたいことがあるんだけど…」

一同「?」


・・・・・・・

―園田家・海未の部屋―



海未「それで突然家に訪ねて来るなんてどうしたんですか?」

凛「さっきまで海未ちゃんのファン感謝祭について話し合ってたんだー!」

穂乃果「それである程度どんなことをやるのかも決まって…」

海未「そ、そうなんですか!// 」

凛「その話になるだけで顔が真っ赤になるなんて本当に大丈夫かにゃー…?」

海未「それで何をすることになったんですか?」

穂乃果「ううん。基本的にはその日始まる1時間ぐらい前に講堂に来てもらうだけでいいんだ。当日説明すれば事足りることばかりだからね!」

海未「そうなんですか?ではなぜわざわざ家まで…」

穂乃果「そうなんだけど…どうしても一つだけは海未ちゃんに協力してもらわないといけないことが…」

海未「あるんですか?私のファン感謝祭なのでできる範囲のことであればもちろん協力させていただきますが…」



穂乃果・凛「海未ちゃん!」ヌッ

海未「きゃっ!近いですよ二人共!」

穂乃果「当日海未ちゃんには曲を歌ってもらいます!」

凛「それも海未ちゃんのソロのために書き下ろした新曲だよ!」

海未「はい?」パチクリ

穂乃果「というわけでその曲のために歌詞を書いてください!」

凛「曲の方は今真姫ちゃんが作ってくれているところだにゃー!」

海未「ちょ、ちょっと待って下さい!歌?歌詞?突然何を…」

穂乃果「ファンの皆のために感謝の気持ちとして海未ちゃんの歌声を届けるんだよ!」

凛「いつもμ'sの曲の歌詞を書いてる海未ちゃんなら簡単でしょ?」

海未「わ、私が1人で大勢の前で歌を…//」カーッ

海未「む、無理ですできませんー!」クビフルフル

穂乃果「でも海未ちゃんも今はスクールアイドルなんだからファンの皆さんに届けるものとして一番わかりやすいのは歌でしょ?」

凛「μ'sでも、3人しかいないリリホワでもちゃんと人前で歌えてるんだから平気だよ!リリホワでは海未ちゃんリーダーなんだよ?」

海未「た、確かにアイドルとして歌を届けること自体は間違っていないと思います…歌詞を書くこともできるとは…思います…ただ…1人で歌うのが恥ずかしくて…」

凛「もう!真姫ちゃんはもう曲作り始めちゃってるんだよ!海未ちゃんのイメージに合うようなものってリクエストしちゃったよ!」

海未「ず、ずるいですよ、先に逃げ道を塞ぐなんて…!」

穂乃果「もう!逃げちゃダメでしょ、海未ちゃん!ファンの皆のためなんだから!」

海未「うっ…で、でも…」

穂乃果「大丈夫だよ!ステージのそばで私達も見てるし、海未ちゃん実は1人でステージ立つのに憧れてるの知ってるんだから!」

海未「…は?」

穂乃果「みんなのみんなのハート、撃ち抜くぞ~!ラブア…もがが」

海未「わ、わかりました!歌います!歌詞も書きますからやめてください!というかなぜ穂乃果がそれを…!」

穂乃果「ぷはぁっ!もう!苦しかったじゃん!よし、じゃあ真姫ちゃんと相談しつつ歌詞を考えておいてね!」

凛「頑張ってねー!凛たちも海未ちゃんのソロ曲、素直に楽しみだにゃー♪」

海未「……わかりました。」

穂乃果・凛「また明日ー!」

海未「ううう…なんだか穂乃果に乗せられっぱなしです…」

翌日

―音楽室―



ガラッ

海未「真姫!」

真姫「あら、来たのね。その様子だと決心がついたようだけど」

海未「半ば強引に…しかしわざわざ曲を作ってもらうなんて…いいんですか?」

真姫「いいのよ、私も好きでやってるの。(海未がソロで歌うところもちょっと見てみたいしね…)」カミノケクルクル

海未「真姫?」

真姫「ああなんでもないのよ。昨日の夜少し考えてきたんだけど、和風ロックなんてどう?」

海未「和風でロック…?いまいちピンとこないのですが…」

真姫「海未は武道や日舞で和なものに触れることも多いだろうし似合うと思ってね。そして何よりファンは海未にカッコ良さを求めてると思うのよ」

海未「はあ…それで和風ロック…ですか。でも少し面白そうです」

真姫「ちょっと大元の部分だけ作ってみたのだけど…聞く?」

海未「はい!もちろん!」



・・・・・・・・・



海未「確かにかっこいい…それでいてちゃんと和風な要素も入っていて…さすが真姫です!」

真姫「や、やめなさいよ!//」

海未「ではこのテイストに合うような歌詞を考えますね。作詞と作曲は相談しつつ行いましょう!」

真姫「そうね。とりあえずお互いが進めていって、見聞かせしあって詰めていくいつもの感じでやりましょう」

海未「わかりました!でもμ'sの時とは違って私個人としてのファンの皆様への気持ちを歌詞に込めないといけないんですよね…昨日穂乃果に歌詞を書くよう言われてから考えてるんですが…難しいです。」

真姫「別にそんなに気にしなくてもいいんじゃない?」

海未「というと?」

真姫「海未が単純に歌いたいと思うような歌詞でいいのよ。μ'sの歌詞を作る時だってファンのことは考えるし歌いたい歌詞を書くでしょ?」

海未「はい。それはもちろんですが…」

真姫「あまり意識しすぎないであなたが歌いたいと思う歌詞を書けばファンのことも考えられたいい歌詞ができると思うわ」

真姫「私、海未の歌詞好きよ。私、最初はあなたの歌詞を見て曲を作ってあげようと思ったのよ?」

海未「そ、そんな!// でも自分が歌いたいと思う歌詞…か。しかし、真姫は褒められると怒るのに、人のことはよく褒めてくれますよね」クスッ

真姫「な、何よ!何か文句あるの?//」

海未「ありませんよ。ありがとうございます、真姫。あまり気負わずに書けそうな気がしてきました。あなたのお陰です」

真姫「全く世話が焼けるんだから。ちゃんとこの真姫ちゃんの作る曲にふさわしい歌詞にするのよ!かっこ良くしなさいよね」フフ

海未「ふふ、もちろんですよ。ではまた!」

見てる

―2年・教室―



穂乃果「うん、曲作りも順調みたいだし私達も準備頑張らなきゃね!」

ことり「嫌々引き受けたかのように見えたけど、海未ちゃん結構やる気だね」

穂乃果「「ファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたいのは確かですから」って言ってたよ、さっすが海未ちゃん!」

ことり「でも穂乃果ちゃんはその海未ちゃんのファンを減らそうとこの計画を立てたんじゃないの?」

穂乃果「うっ…で、でもほら!結果的に海未ちゃんの照れ屋が改善されて、素直になったらメリットも大きくなるわけだからいいんだよ!細かいことは気にしない!」

ことり「いいのかなぁ…(でも多分このままいったら逆に…)」

ことり「そういえばお客さんは?」

穂乃果「うん!1年生はほとんど申し込んできてるね!外部からもいくつか申込があるけど…」

穂乃果「まぁ講堂は全校生徒が入るぐらい広いわけだし、抽選とかにはならないかな!」

ことり「後輩全員ってだけで十分多いと思うんだけど…海未ちゃんの人気すごすぎるよ…でも大丈夫かなぁ」

穂乃果「さーてトークショーのテーマとか考えなきゃ!」

ことり「ことりは当日海未ちゃんが着る衣装作らなきゃ♪お色直し、何回にしようかなぁ…」チュンチュン

穂乃果「じゃあ穂乃果は他の皆と相談してくるね!ッて聞いてないか。じゃあいってきまーす!」

ことり「和風ロックって聞いてるし、歌うときの格好は…」ブツブツ

~数日後~

―音楽室―



海未「できましたね!」

真姫「うん、これなら歌詞と曲もマッチしてるし完璧だわ」

海未「真姫のお陰です。なんとお礼をしていいか…」

真姫「もう、好きでやってるからいいって言ったでしょ!かっこいい歌詞書けたじゃない、さすがね」

海未「そうですか?あまりファンの方々に向けた歌詞という形にはならなかったのですが平気でしょうか…」

真姫「むしろ海未のファンにとっての海未のイメージそのものだと思うわ。自信持ちなさいよ!」

海未「ふふ、真姫に言われると説得力がありますね。一番私の歌詞を見ている時間が長いはずですから」

真姫「そういうことよ。じゃああなたはこの曲をしっかり歌えるように練習しなきゃ。手伝ったほうがいい?」

海未「お気持ちは嬉しいのですがお断りしておきます。この曲は私自身が正しいと思う形で歌にしようと思いまして」

真姫「そう。それでいいと思うわ。また何かあったら聞いてちょうだい」

海未「ありがとうございます!ではまた!」

3/15 園田海未ファン感謝祭 当日




開始2時間前

―講堂・控室―



穂乃果「というわけで!」

凛「今日のプログラムはこれにゃー!」バッ


園田海未ファン感謝祭!

~プログラム~
1. 園田海未からファンの皆様へ挨拶
2. 海未ちゃんに色々聞いてみよう!ウミトーーク!
3. 音ノ木坂で海未ちゃんと握手!園田海未 握手会!
4. 園田海未 シークレットライブ

司会進行:絢瀬絵里・東條希

海未「ちょ、ちょっと!握手会なんて聞いてないですよ!」

穂乃果「言ってないからね!」フンス

凛「ちなみに海未ちゃんのシークレットライブ以外のプログラムはもう参加者全員知ってるから今更やらないなんて言えないよー!」

海未「ぐぬぬ…ファンの皆様一人一人と握手をするなんて…//」

海未「だいたい私と握手するなんて嬉しいんですか…?」

穂乃果「もちろんだよ!とーにーかーく!もう決まったことだから!」

凛「「今日はありがとうございます!」とか一言ずつ言って挨拶するだけで平気だよ!」

海未「うう…」


ガラッ

絵里「海未、もう来てたのね」

真姫「おはよう、ちゃんと歌は練習してきたの?」

海未「おはようございます、絵里、真姫。歌は大丈夫だと思います。初めて一人でカラオケに行ってみたりもしましたし…」

真姫「そう、楽しみにしてるわ。(1人カラオケは恥ずかしくないの?)」


ガラッ

希「海未ちゃんおはよう。開始1時間前集合やのに来るの早いんちゃう?」

海未「希、おはようございます…家に1人で居ると緊張して落ち着かなくて…」


ガラッ

にこ「にっこにっこにー☆ほら、海未!あんたのためにこのにこにーも協力してあげるんだからテンション上げなさいよ!」

海未「にっこにっこにー…」ズーン

にこ「な、なによ調子狂うわね… 海未!ちょっと来なさい!今日はあなた1人のイベントなんだから可愛く見える仕草とか色々教えてあげるわ!」ズイッ

海未「ちょ、ちょっとにこ!?引っ張らないでください!」ズルズル

絵里「にこ…溜まってたのね…」

海未「だ、ダレカタスケテー!」


ガラッ

ことり「みんなおはよう!あれ?海未ちゃんは?」

希「今にこっちが引っ張っていったで。というかことりちゃん、目の下のクマ…すごいよ?」

ことり「えへへ…今日の海未ちゃんの衣装作ってたら朝になっちゃってて…少ししか寝てないんだ」フフフ…

絵里「全く…あんなに穂乃果にあきれてたわりにあなたもノリノリなんじゃない」ヤレヤレ

ことり「ふふふ、海未ちゃんに可愛い服を着せられるならことりはいつでも本気だよ♪」チュン

ことり「さて海未ちゃん探しに行かなきゃ!またあとでね!」

絵里「なんだか慌ただしいわね…私達もトークショーの内容の確認でもしましょうか」

希「せやね。じゃあ真姫ちゃん、そこに座って海未ちゃんの代わりやってくれへん?」

真姫「う゛ぇえ!?代わりってなにすればいいのよ!」

絵里「まぁ海未っぽい受け答えしてくれればいいのよ。流れを確認したいだけだから」

真姫「わ、わかったわよ、しょうがないわね」

穂乃果「じゃあ穂乃果たちはお客さんの誘導そろそろ行ってくるよー!」

凛「またあとでねー!」

―部室―



海未「全く、こんなところまで連れてきて…」

にこ「いい? 今日はあんた1人のために大勢の人が来てくれるのよ? あなただけを見に来るのよ? わかる?」

海未「うっ…や、やめてください!更に緊張してしまいます!//」

にこ「とにかく!こういう時には、何か可愛い仕草だったり挨拶だったりが必要なのよ!」

海未「と言われましても…すぐには思いつきませんよ…」

にこ「ほら、にっこにっこにー☆みたいな挨拶でもいいのよ?」

にこ「もしくはにこにーみたいな可愛い語尾なんてどうニコ?」キャピッ

海未「…」メソラシー

にこ「ちょっと!どうして黙るのよ!あ、そういえばあんたも決め台詞みたいなの持ってるじゃない」

海未「は?」

にこ「確か…みんなのハート、撃ち抜くぞ~!ラブア…もがががが」

海未「どうしてあなたがそれを…!」クチフサギー

にこ「ぶはっ!だって前に部室の鏡の前でやってるところ見ちゃったのよ!多分他の皆も知ってるわよ?」

海未「よし、死にましょう。刀の用意を…」スック

にこ「ちょっ、ちょっと待ちなさい!死んでどうするのよ!これから感謝祭じゃない! でも…私はあれ可愛いと思うわよ?」

にこ「正直初めてあれをやってる海未を見た時、にこ、負けたかもしれないと思ったの。お世辞でも何でもなくね」

にこ「あんたみたいに普段真面目なタイプの娘がああいう挨拶をしたら…正直言って破壊力は凄まじいわ。絶対にやるべきよ」

海未「アイドルに関する知識量は他の追随を許さないあなたがそう言うということは… し、しかしあれを人前でやるのは!//」

にこ「でもいつか人前でやりたいと思ったから練習してたんじゃないの?アイドルとしての武器を隠すなんて…勿体無いわ」

海未「にこ……わかりました。やれるだけ頑張ってみます… それにしても…にこは優しいですね」

にこ「べ、別に!私だけ何にも手伝えてないのも癪だっただけなんだから!それに部長が部員の面倒を見るのは当たり前ニコッ☆」

にこ「あ、あと心のなかで「私は可愛い」と唱え続けなさい。少しは自信になると思うわ。にこにーからのアドバイス!」ポン

海未「私は可愛い・・・ですか。ふふ、わかりました、ありがとうございます。それにしてもにこがいつもそんなことを心の中で考えていたなんて。にこにも可愛いところがあるんですね」クスッ

にこ「何よ!それじゃいつもは可愛くないみたいじゃない!にこにーはいつも可愛いの!」プンスカ

海未「ふふ、わかってますよ。にこは可愛いです。」

にこ「ふーんだ」プイッ


ガラッ

ことり「あっ!海未ちゃんこんなところにいたー!」

海未「ことり?何ですかその大荷物は…」

ことり「でもここなら誰も来ないだろうしちょうどいいかもね!」

海未「ちょっと!それは何かと聞いてるんです!」

ことり「ふふふ。今日の海未ちゃんの衣装作ってきたんだー♪」

海未「衣装?制服ではいけないのですか?」ポカーン

ことり「ダーメ!せっかくファンの皆さんの前に出るんだから可愛い格好しなきゃ!」

海未「それにしても衣装という割には荷物が多すぎませんか…?」

ことり「海未ちゃんには何度かお色直しをしてもらいます!」

海未「お色直し!?ま、待ってください!聞いてないですよ!」

にこ「ちょっと!にこのこと無視して話進めないでよ!」

ことり「あっ、にこちゃんいたんだ!これから海未ちゃんの衣装合わせするから手伝って!」

にこ「はぁ…しょうがないわね。海未、あなたももう諦めなさい。こういう時のことりが少しでも退くと思う?」

海未「うっ… 無理ですね… わかりました、ことり。衣装はあなたの好きにしてください…」

ことり「もちろん!最初からそのつもりだよ♪」チュン

海未「そういえば…先程から花陽の姿だけは見ていませんね。何か用事でも?」ハテ

ことり「あー、かよちゃんはね…」

―園田海未ファン感謝祭入場待機列―



穂乃果「園田海未ファン感謝祭に参加の方はこちらの列に並んで下さーい!」

凛「あと5分で入場開始だからちょっと待っててねー!」




ザワザワ

タノシミダネー

ウミサントアクシュナンテユメミタイ!




花陽「海未ちゃん、どんなことするんだろうなぁ。楽しみだなー。あわわ、なんだか花陽が緊張してきちゃったよ」ダレカタスケテー

凛「かよちんがナチュラルに列に並んでるにゃー…」

穂乃果「それにしても凄いね!海未ちゃん1人のためにこんなに人が集まるなんて!」

穂乃果「これが全部穂乃果のライバルなんだね…」ゴクリ


??「穂乃果さーん!凛さーん!」フリフリ

穂乃果「ん?あれは…」

凛「亜里沙ちゃんだにゃー!」

亜里沙「こんにちは!」

穂乃果「亜里沙ちゃんも申し込んできてたんだね!」

亜里沙「お姉ちゃんにこのイベントのことを聞いてすぐ申し込んじゃいました!こんなハラショーなイベント、来ないわけ無いじゃないですか!」フンス

凛「亜里沙ちゃんってこんなにテンション高いキャラだったかにゃー…?」

亜里沙「はぁあ、これから海未さんの格好いい姿が見れるなんて…ハアアラッショオオオオオウ!」

穂乃果「ははは…じゃあ楽しんでね!終わった後にでも裏に来てくれたら会えるからさ!」

亜里沙「はい!楽しみにしてます!」ワクワク

~13:50(開演10分前)~



ガヤガヤ
タノシミダネー




―講堂・ステージ袖―



穂乃果「ふぅ!お客さん全員入れ終わったよ!」

凛「本当にたくさん来てるにゃー」

絵里「凄いわね。想像以上だわ」

希「とりあえずステージ周りの準備も完了してるし、あとは海未ちゃん次第やな」

真姫「海未は今どこにいるの?」

ことり「さっき衣装合わせをして、今は控室にいると思うよ」

にこ「ここで待ってるとあの娘余計に緊張しちゃうでしょ」

穂乃果「絵里ちゃん!そのマイク少し貸して!」

絵里「え?これ?後で司会で使うものだけど、なにか使うの?」

穂乃果「ちょっとだけ前説をね!」

一同「前説?」

穂乃果「いいからいいから!皆にはもう説明したんだけどなぁ。じゃあ行ってくる!」ダッ

絵里「ちょ、待ちなさい穂乃果ー!」

―ステージ―



穂乃果「皆さんこんにちはー!スクールアイドルμ'sの高坂穂乃果です!」

花陽「あれ?穂乃果ちゃん?」




ザワザワ
ナンダロ-?
アトジュップングライダヨ
ワクワク




穂乃果「私が出てきたのは少し皆様に手伝ってほしいことがあるからです!」

穂乃果「まぁここにいる皆は海未ちゃんのファンの人ばかりだからお気づきかと思いますが、今日は…」


…………

―講堂・控室―



海未「うう、ことりは何を考えてこんなドレスのような派手な衣装を…」シクシク


ガラッ

希「海未ちゃん、そろそろ時間やで。ステージに行かへんと… おっ、その衣装可愛いなぁ、よく似合っとるでー♪」ニッコリ

海未「も、もうやめてください!わ、わかりました。希!ステージではあなたと絵里だけが頼りです!よろしくお願いしますね!」ガシッ

希「そんなに緊張しなくても平気やって。自然体でいこう。な?」ポン

海未「ありがとうございます。希の言葉を聞くと落ち着きますね。」フー

希「そうか?ありがと♪さあファンの皆に感謝を伝えるんやろ?頑張ろうな?」

海未「もちろんです!」

―ステージ―



絵里「どうもみなさんこんにちはー!」

希「今日は忙しい中こんなにたくさん集まってくれてありがとうなー!」

絵里「それではこれから園田海未ファン感謝祭を始めたいと思います!」


\キャアアアアアアアアアアアアアア!/



キャー!

エリセンパイモカッコイー

ノゾミセンパイノオッパイスゴイ…

キャー

オネエチャーン!

ザワザワ




絵里「司会は私、μ'sのメンバーであり生徒会長の絢瀬絵里と」

希「同じくμ'sメンバーで生徒会副会長の東條希で進行していくでー!」




―ステージ袖―



ことり「海未ちゃん、震えてるけど大丈夫?」

海未「だ、大丈夫ですよ、なんのこれしき…!」プルプル

穂乃果「頑張ってね海未ちゃん!穂乃果たちが側にいるから平気だよ!」

凛「そうだよー!いっそ思い切って楽しんじゃうといいにゃー!」

真姫「海未なら大丈夫よ。この真姫ちゃんが作った曲がついてるんだから!」フフン

にこ「ほら海未!にっこにっこにー☆って!笑顔笑顔!」ニコッ

海未「みんな…ありがとうございます!では行ってきます!」フンス

―ステージ―



絵里「それではここで本日の主役!海未に登場していただきましょう!」

希「海未ちゃんカモーン!」

海未「し、失礼します!」スタスタ


\キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!/



イショウモカワイイー

ウミサーーンワタシデーースケッコンシテクダサーイ!

ハラショオオオウ!!

ウミサンウミサンウミサアアアアン!




海未「」

希「ほら、海未ちゃんしっかり!」

海未「はっ!は、はい!」ガチガチ

絵里「それでは海未から皆様に始めの挨拶をしてもらおうかしら?」

希「じゃあ海未ちゃん!」ポン

海未「わ、わかりました!」ガクガク

海未(挨拶…! にこに言われたとおりやらないと…こうなればヤケです!私は可愛い私は可愛い私は可愛い…)

絵里「海未?」

海未「それでは…」スッ














海未「みんなのハート撃ち抜くぞ~!!ラブアローーーーーシュートォーーーー!☆ばぁん!ばぁん!ばぁん!園田海未です!今日は皆様よろしくお願いします!」キャルン

絵里・希「…」ポカーン

\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!/


フオオオオオオオオオ!

ダレカタスケテー!

ウチヌカレマシタアアア!

ウミサンウミサンウミサアアアン!!

テンシデスー!!

カハッ…!



亜里沙「ハアアラッショホオオオオオオオウオオウ!!海未さん素敵ですー!!」

花陽「う、海未ちゃん…可愛すぎるよ…」クラッ

穂乃果「可愛いいいいい!すごい!すごいよ海未ちゃん!」

ことり「海未ちゃん可愛い♪」チュン

にこ「や、やるじゃない!ま、まぁこのにこにーには敵わないけど?(可愛すぎるんですけどー!?)」プイッ

真姫「そ、そうね、まあまあなんじゃない?(可愛い可愛い可愛い)」カミノケグルグルグルグル

凛「海未ちゃん可愛いにゃー!悔しいけどこれならかよちんがメロメロになるのも…」


絵里「ハラショー… 希、私は今何を…見たのかしら? 天使?」ポケー

希「えりちはもうあかんみたいやな…至近距離でがっつり撃ちぬかれてしもうたからなぁ… それにしても海未ちゃんやるやん!凄く可愛かったでー!」

海未「/////////////////」カオマッカ


希「海未ちゃんしっかり!まだまだこれからやで!しょうがない、このまま次のコーナーに行ってしまおう!」

希「次はー… 海未ちゃんに色々聞いてみよう!ウミトーーク!のコーナーです!ほらえりちも!」

絵里「は!私は一体何を… さ、さてウミトーーク!のコーナーでは海未に対して聞きたいこととして事前に皆様から集めた質問、μ'sメンバーからの質問を本人に直接聞いちゃいましょう!」

希「それでは海未ちゃんはこの椅子に座ってなー」

海未「は、はい!わかりました!//」

絵里「それでは質問を読んでいきましょう。では一つ目!P.N:ペリメニさんから頂きました!」


『海未さんの好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか?』

希「おおーこれはシンプルな質問やね。最初の質問としてはバッチリや。では海未ちゃん!」

海未「そうですね。特に食べ物で好き嫌いはないのですが、一番好きな物を選べと言われると穂乃果の家の和菓子屋「穂むら」のお饅頭でしょうか。絶品なんですよ、皆さんも是非行ってみてください!」

穂乃果「やったあ!」ガッツポ

海未「あと嫌いなものも特にないのですが、炭酸飲料だけは飲めないですね… 味ではなくあの刺激に耐えられないのです」

絵里「なるほどなるほど!ペリメニさんどうでしょうか?では次の質問に行きたいと思います!P.N:米キチさんから頂きました!」

『お米派とパン派どちらですか?』

希「食べ物の質問が2つ続いたねー!それで海未ちゃんはどっちなん?」

海未「うーん…どちらも美味しいと思いますが、強いていうならお米でしょうか。両親が日舞の家元と武道の師範であるからか、基本的に食卓には和食が多いと思いますので。」

花陽「よし!」ガッツポ

穂乃果「えー!なんでなんでー!パンの方がー!」グヌヌ

絵里「海未はお米派みたいですよ、米キチさん!良かったですね!では次の質問行きましょう!」



こうしてウミトーーク!のコーナーは順調に進んでいった。


……


絵里「では次が最後の質問になりますよー。P.N:マッキーさんから頂きました!」


『海未さんはμ'sのほとんどの楽曲の作詞を担当されていますが、どの曲の歌詞がお気に入りですか?理由も教えて下さい。』

希「おおー、すごくまともな質問やね!これウチも気になるわー!さて海未ちゃんどうでしょう?」

海未「そうですねぇ… 基本的にどの曲の歌詞も気に入ったからこそ自信を持って皆さんの前にお届け出来ていると思います。」

海未「ただ…『START:DASH!!』だけはやはり思い入れが違います。私が初めて書いた歌詞ですし、この曲の歌詞を見た真姫が曲を作ってくれたんです。」

\おおー!/


海未「自分の書いた歌詞が曲になったものを聞いた時は恥ずかしくはありましたがとても嬉しくて…」

海未「そして何よりこの歌詞を見て曲を作ってくれたということでとても自信になりました」

海未「この事があったからこそ、その後も作詞を担当できていると思っていますし、真姫には感謝してもしきれません。

海未「この場であらためて感謝させてください。本当にありがとうございました!」

希「おおー?袖にいる真姫ちゃんは動揺を隠せず顔が真っ赤です!かわええなー」

真姫「カラカワナイデ!//」

絵里「ではこれでこのコーナーは終了したいと思います!皆さん満足していただけましたかー?」

\わああああああああ!/


希「それはよかったなー。ね、海未ちゃん?」

海未「そうですね、ファンの皆様に満足していただけたなら何よりです」ニコッ

絵里「それではここから5分ほど休憩を挟んで、握手会に入りたいと思います!」

希「順番は後で説明するからルールは守ってなー。ちゃんと全員海未ちゃんと握手できるから安心しといて♪」

―ステージ袖―



海未「ふぅ…」

ことり「海未ちゃん、緊張もほぐれてきたみたいだね!」

穂乃果「うんうん!質問も読むのがあの二人だったしやりやすかったのかな!」

ことり「じゃあ海未ちゃん行くよ!」

海未「え?行くってどこに…」

ことり「お色直しに決まってるでしょ!ほら」ガシッ

海未「ちょ、ちょっとことり!引っ張らないでください!」ズルズル

凛「ことりちゃんも相変わらず衣装のこととなると人が変わるにゃー」ヤレヤレ



―ステージ―



絵里「さて!休憩も終了しましたので、これから握手会を始めたいと思います!」

希「人数も多いからいくらでもってわけにはいかんけど、一言ぐらいなら海未ちゃんと会話してもええでー!」

\わああああああ/


絵里「それでは再び海未に登場してもらいましょう!」

海未「ううう…」テクテク


\キャアアアアアアアアアアア/

イショウガカワッテルー!

ヒラヒラシテテカワイイ!

ウミサンスタイルイイヨネー

ワイワイガヤガヤ


希「おおー!海未ちゃん、お色直しとは気合入ってるなぁ~!」

絵里「可愛い… はっ!それではステージの中央に椅子と机を用意したので海未はそこに座ってちょうだい」

海未「わ、わかりました!」

絵里「左のブロックの一番前の方から順にステージに上って並んでください!」

希「その順番のまま海未ちゃんの座る机の前に行ったところで握手して、逆側の階段から降りてなー」

\はーい!/



客A「海未さん!この日を楽しみにしてました!これからも応援してます!」ギュ

海未「は、はい!ありがとうございまっひゅ!//」ギュ

客A「キャー!噛んじゃう海未さんも可愛いですー!」

海未「/////」


亜里沙「海未さん!こんにちは!」

海未「あっ、亜里沙!?どうしてここに!?」

亜里沙「海未さんのかっこいい姿を見ようと思って来ちゃいました!最初の挨拶、とっても可愛かったです!ハラショー!」ギュ

海未「うっ// あっ、ありがとうございます…//」ギュ


花陽「う、海未ちゃん…!」

海未「花陽!?なぜあなたがこの列に並んでいるのですか?」

花陽「えへへ、花陽ね。海未ちゃんのこと、メンバーとしてじゃなく1人のアイドルファンとしても好きなんだ」

花陽「いつもは凛としてて頼りがいもあって凄くかっこいいのに、実はとっても恥ずかしがりやさんで可愛いところもあって…」

花陽「アイドルに関しては誰にも負けない自信がある私から見ても、海未ちゃんはすごいアイドルなんだよ!!」ビシィッ

海未「は、花陽?キャラが変わってませんか…?」

海未「で、でも花陽にそこまで褒めてもらえるなんて光栄です。ありがとうございます。それに花陽もとっても可愛いですよ」ニコッ

花陽「う、海未ちゃん…!恥ずかしいよ…//」ギュ

海未「ふふふ、照れてる花陽も可愛いです」ギュ

花陽「もう!海未ちゃん!//」カオマッカ



凛「かよちん…海未ちゃんのこと、アイドルとして憧れてたってことだったんだね!かよちんらしいにゃー!」

にこ「ぐぬぬ… 私も負けてられないわね…!」ゴゴゴ

ことり「でもあの様子だと今のやり取りでかよちゃんは…」

真姫「完全に落ちたわね…」

凛「ん?どうしたの?」

ことり「ナ、ナンデモナイノヨナンデモ!」

穂乃果「かよちゃんのおかげで海未ちゃんも少し落ち着いたみたいだね!」


海未「今日はありがとうございます!」ニコッ

客B「あ、こっ、こちらこそ!私も海未さんの色々な姿も見れて感激です!」ギュ

海未「ふふふ、これからもμ'sの応援、よろしくお願いしますね」ギュ

客B「//////」



穂乃果「フッフッフ、穂乃果の作戦通り海未ちゃんの照れ屋は改善されてきたみたいだね…」キラーン

ことり「でもあれだとむしろ逆効果というか…」

真姫「むしろお客さんが照れちゃってるわね。あれじゃ皆もっと本気に…」ヤレヤレ

ことり「間違いなくライバルが増えるだろうね」アハハ

穂乃果「ん?どうしたの二人共?」

真姫「べ、別になんでもないわ!」



こうして海未が落ち着きを取り戻したこともあり握手会は順調に終了した。

絵里「皆さん握手会はどうでしたか!?皆さん海未に伝えたいことは伝えられましたかー?」

希「ではここで海未ちゃんから言いたいことがあるみたいなので、皆聞いてなー。では海未ちゃんよろしく!」

海未「はい!」スタスタ


ザワザワ

マタイショウガカワッテルー!

ワフクチックデスゴクキレイ!

ハラショ-!

モウオワッチャウネー

オワッチャウノヤダナー

ウミサントアクシュシチャッタネ//



海未「今日は皆様、私のためにお集まり頂いて本当にありがとうございました!」

海未「私からの…サプライズと言っては大袈裟ではありますが、最後に1人で歌わせていただこうと思います」


\ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!/

ウミサンノソロライブ!

スゴイ!

ゲキレアダネ!

キテヨカッタ!

シンデモイイカモ…



海未「μ'sの曲を1人でカバーするというのも良かったのですが、わざわざ私一人のために集まって頂いたということもあり、新しく曲を作りました!」

海未「いつものμ'sの曲と同じく歌詞は私が書いて、曲は真姫に作っていただきました」

海未「とにかく今の私が歌いたい、皆さんに私、園田海未の曲としてお届けしたいという気持ちで書いた歌詞です。」

海未「それでは聞いてください!『私たちは未来の花』!」


パチパチパチパチパチパチ!

シャンシャン…


海未「そして私たちは巡り合う…」



♪ ジャージャジャジャジャジャ!



♪ 陽 に 向 か い た い と 願 う 花

   心 に 一 輪 あ る で し ょ う
   大 事 に し な が ら そ れ ぞ れ を
   違 う 道 が い ま 待 っ て て も
 


穂乃果「かっこいい!海未ちゃーん!」サイリウムフリフリ

ことり「きゃー!海未ちゃーん!!」フリフリ

真姫「海未…頑張って…!」グッ

凛「海未ちゃーーーん!テンション上がるにゃあああああ!」ウズウズ

にこ「こうなったら徹底的に盛り上がっちゃうわよ!きゃあああ海未ちゃああああん!」ピョンピョン

絵里「凄い… 客席も青い光一色ね… 綺麗…」

希「まさに『海』やね… 海未ちゃん、かっこええな!」

♪ 願 い を 叶 え る と 明 日 に 羽 ば た く

   勇 気 が よ ぶ 綺 麗 な 夢
   ね え … と も に 見 て い た い
  

♪ ダッ!ダッ!ダッ!ダダダダ!


♪ 君 よ 咲 い て 熱 い 希 望 の 果 て

   旅 立 つ こ の 定 め よ 輝 き は 風 の 彼 方
   い つ か 答 え が 満 ち て く る
   優 し さ を 忘 れ ぬ よ う に 咲 き ま し ょ う か

   そ し て 私 た ち は 巡 り 合 う
   赤 く 赤 く 大 き な 花
   そ し て 私 た ち は 巡 り 合 う
   再 び 会 え た 時 は 変 わ る は ず で し ょ う ?



亜里沙「キャアアア!海未さんかっこいいですー!ハラショー!!」フリフリ

花陽「海未ちゃんすごい… 1人であんなに堂々としたパフォーマンス…!花陽も応援しなきゃ!海未ちゃーーん!」ブンブン

\ワアアアアアアアアアアアアア/






海未「はぁっ・・・はぁっ…」


\ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!/


パチパチパチパチパチパチ!
パチパチパチパチパチパチ!

ブラボオオオオオオ!

ウミサーン!サイコオオオオオ!!!

カッコヨカッタデスー!

カンドウシチャイマシタ!

シーディーデビューシテクダサイー!

ハアアアアアアラショオオオオオウッホオオオオオウ!

ウミチャアアアアアアアアン!



ゾロゾロゾロゾロ

海未「みんな!」

穂乃果「海未ちゃん…凄い…穂乃果、感動しちゃったよ!」グスッ

ことり「海未ちゃんかっこよかったおおおお!衣装作れてよかった!永久保存版だね!」チュンチュン!

真姫「海未…良かったわね…!」ズビズビ

にこ「きゃあああ海未ちゃんさいこおおおお!んー?もしかして真姫ちゃんも泣いてるの?もう、真姫ちゃんはお子様なんだから…!」ポロポロ

真姫「にこちゃんこそひどい顔よ?」クスッ

凛「海未ちゃん!最高だにゃ―!大好きだよー!」ピョンピョン

絵里「凛も調子いいんだから… でも素晴らしいステージだったわ!私も感動しちゃった…!」

希「海未ちゃん凄いなぁ。もう1人でステージなんて朝飯前やん。こんなの見たら惚れてまうやろ~?」ニコニコ

海未「ありがとうございます!皆さんがそばにいてサポートしてくれたからです!なんとお礼していいか…」

海未「それでは本日の園田海未ファン感謝祭はこれにて…」


穂乃果「ちょおおおっと待ったああああ!」

海未「穂乃果!?」ハテ

穂乃果「全く!本人は完全に忘れちゃってるみたいだけど… みんな!始まる前に教えたとおりいっくよおおお!」

\はーい!/


穂乃果「せーのっ!」


 ♪ Happy birthday to you

    Happy birthday to you
    Happy birthday dear \うーみちゃーん!/
    Happy birthday to you


パチパチパチパチパチパチ!

ウミサンオメデトー!

オメデトウゴザイマスー!

パチパチパチパチパチパチ!



穂乃果「海未ちゃん!誕生日おめでとう!」ニパッ

海未「そうか、そういえば今日は私の誕生日でしたね…!」ポンッ

ことり「もう!海未ちゃん、ことりたちの誕生日は絶対忘れないくせに自分のは毎年忘れてるんだから!」

凛「海未ちゃんらしいにゃ!海未ちゃん、おめでとう!」

真姫「海未、誕生日おめでとう。歌、素敵だったわよ」ウルウル

にこ「間違いなく今日のあんたは最高のアイドルだったわ!悔しいけど、今日の海未の姿、これから本当のアイドルを目指す私にはとても励みになった」

にこ「ありがとね。そしておめでとうニコッ!☆」キラッ

絵里「誕生日おめでとう、海未!私たちはもう少しで卒業しちゃうけどこれからもずっと応援してる。今日のあなた、とてもかっこ良かったわ!」ガシッ

希「海未ちゃん、誕生日おめでとうなー!ウチらが卒業しても海未ちゃんがいればμ's…ううん、音ノ木坂学院は安泰や!」グッ

海未「みんな…!ありがとう…本当に…本当に…ありがとうございます…!」ポロポロ

穂乃果「ちょ、ちょっと海未ちゃん泣かないでよ!ここは海未ちゃんを祝う場なのに!」オロオロ

希「多分ここまでの緊張が一気にほどけちゃったんやろうな。じゃあこの会はそろそろ締め…」


海未「の、希!平気ですからこの会を締めるのは私にやらせてください…!」グイッ

絵里「海未… わかったわ。最後、頑張りなさい!」

海未「はい!それでは…」



\アンコール!アンコール!/
\アンコール!アンコール!/
\アンコール!アンコール!/



海未「!?」


ミューズゼンインデモウイッキョクー!

ミューズデガンバルウミサンモミタイデスー!

オネエチャンモウタッテー!

ホラホラハナヨサンハステージニアガッテ!

エ、エエエエ?チョッ!ダ、ダレカタスケテー!



絵里「だそうよ。みんな!どうする?」ニヤッ

穂乃果「何言ってるの絵里ちゃん!歌おうよ!」

ことり「もちろんだよ!海未ちゃんのステージ見てたらことりも歌いたくなってきちゃったところだったの♪」

凛「かよちんも早くー!一緒に歌うにゃ―!」ノシ

花陽「みんな!花陽、なんにもお手伝いできなくてごめんなさい!海未ちゃん凄くかっこよかった!私も一緒に歌いたいです!」フンス

凛「もちろんだにゃー!μ'sは9人でμ'sだよー!」ニャー!

真姫「マッタクー。仕方ないから私も歌ってあげるわ」カミクルー

にこ「またまたー?真姫ちゃん最初から歌う気満々だったくせにー?海未ちゃんが歌ってる時、一緒に口ずさんでるの見ちゃったニコ~♪」

真姫「ちょっ、にこちゃんそれは!もう…そうよ!私にも歌わせなさいよ!もう待ちきれないのよ!」ムキー

にこ「やっと素直になったじゃない。にこも~皆にかわいい歌声、届けたいニコ!」キャピッ

絵里「やれやれ、みんなそう言うと思ってたわ。私もμ'sで一緒に歌えるのなんてもう殆ど無いもの。よし!歌いましょう!」

希「当たり前やん!ウチだって海未ちゃんの頑張り見てたら居ても立ってもいられない気持ちになっとったんや!歌うよね、海未ちゃん?」

海未「もちろんです!あなた達がいなければ今日のイベントだって上手くいかなかったはずですから。私も皆と共に歌いたいです!では、行きましょう!」



穂乃果「よし!それじゃあいくよ!μ's!!ミュージック―ーーー!!!」


μ's・客一同「スタートーーーーーー!!!!!!!!!!!」

~数日後~

―廊下―



穂乃果「いやあ、園田海未ファン感謝祭、大成功だったねえ!」

ことり「まさかことりたちも歌うことになるとは思ってなかったけどね」アハハ

穂乃果「楽しかったからいいのいいの!これで穂乃果の作戦も成功して…」ニタニタ

穂乃果「はっ! それにしても片付けが大変だったねぇ…」

ことり「たくさん来てた海未ちゃんのファンが、みんな誕生日プレゼントを置いていったからね…」

ことり「でも…あの日の海未ちゃんかっこよかったなぁ…//」ポケー

穂乃果「ことりちゃん…?」

凛「あっ!穂乃果ちゃんだにゃ―!」

穂乃果「あっ、凛ちゃん!かよちゃんと真姫ちゃんも一緒なんだね!」

真姫「穂乃果、ことり、おはよう。今日も元気ね。」

花陽「穂乃果ちゃん、この前は何もお手伝いできなくてごめんね!」

穂乃果「いいのいいの!最後に皆で歌えたし片付けは手伝ってくれたじゃない!」

穂乃果「そうだ、凛ちゃんちょっと」コソコソ

凛「にゃ?」

穂乃果「かよちゃんの海未ちゃんに対する気持ちはどうなったの…?作戦はうまくいった…?」

凛「ああその話?それはねー、もういいの!」

穂乃果「へ?」

凛「だって…その… あの日の海未ちゃんの1人で頑張る姿を見てたら… 凛も海未ちゃんのことが好きになっちゃったというかー…//」テレテレ

穂乃果「は?」

花陽「今は凛ちゃんと私でどっちが海未ちゃんのハートを射止められるか勝負してるの!」

凛「かよちんには負けないにゃー!」グッ

花陽「こればっかりは花陽も譲れないよ!」クワッ

真姫「ちょっと!何勝手に話を進めてるのよ!その…海未のことは…私だって…//」

凛「お!真姫ちゃんも勝負する?大歓迎だけど絶対負けないにゃ―!」

真姫「何言ってるのよ!作詞作曲という作業で海未とお互い信頼しあっている私に勝てるとでも思ってるのかしら」フフン

凛・花陽「ぐぬぬ…!」

ことり「海未ちゃん…//」

穂乃果「」


絵里「あら、どうしたの皆集まって?」

希「もう登校日はとっくに終わってるのに学校に来てる私たちも私たちやけどな」フフ

にこ「にっこにっこにー☆今日も可愛いにこにー、ここに参上ニコッ☆」キャルン


穂乃果「絵里ちゃーん!助けてー!皆がー!」ウワーン

絵里「あらあらどうしたのよ穂乃果。あっ、そうだ、穂乃果に相談したいことがあったのよ」

穂乃果「え?どうしたの、絵里ちゃんが穂乃果に相談なんて珍しい!」

絵里「えっと、それなんだけどね… そろそろ私たちの卒業式でしょ?」

絵里「その…その日に…海未と二人きりで話せる場…なんて作ってくれないかしら…//」

穂乃果「へ?なんでまた海未ちゃんと二人きりなんて…」

絵里「あっ、いやその… 卒業する前にこの思いを海未に伝えなきゃーとかなんとか思ったりしたりなんか…//」テレテレ

にこ「ちょっと!絵里!抜け駆けは許さないわよ!にこだって海未のこと…愛してるんだから…!//」ポッ

希「せやでー、えりち?ウチだって海未ちゃんを思う気持ちは誰にも負けへんと思っとるんや!抜け駆けなんてしたらワシワシするでー?」ワキワキ

絵里「な!亜里沙だけじゃなくあなた達まで!?嫌よ!私の海未をあなたたちに取られるわけにはいかないわ!」


ギャーギャー!

ワーワー!


穂乃果「」


海未「あっ、皆さんおはようございます。全員お揃いで…一体何をしているんですか?」

ことり「海未ちゃん!おはよっ!」

海未「ことり!おはようございます。今日もとっても可愛いですね」ニコニコ

穂乃果「!?」

ことり「海未ちゃん、可愛いなんてそんな…//」キャッキャッ


凛「海未ちゃん!おはよー!」

海未「ふふふ、凛もおはようございます。今日も元気で何よりです」ナデナデ

穂乃果「なでなで!?」

凛「にゃー//」ゴロゴロ


花陽「う、海未ちゃん!おはよう!」

海未「花陽!おはようございます。花陽を見てるとなんだか抱きしめたくなりますね…それっ!」モギュッ

穂乃果「」

花陽「わっ!びっくりしたなぁ、海未ちゃん…!ああ幸せ…//」パナァ


真姫「おはよう、海未//」メソラシー

海未「おはようございます真姫。ん?ほら真姫、あなたの可愛い顔、こっちに見せてくれないと勿体無いですよ」フフフ

穂乃果「へっ!?」

真姫「かっ!可愛いなんてそんな…!////////」プシュー


絵里「海未、おはよう。今日もいい天気ね」

海未「絵里!おはようございます。今日もとても綺麗ですね、さすがとしか言えません」フフ

穂乃果「もうやだ…」

絵里「あ、あらそう?ありがとう//」ニヤニヤ


希「おはようさん、海未ちゃん。」

海未「おはようございます、希。…ふむ。」

希「海未ちゃん?」

海未「…それっ!」ワシワシ

穂乃果「海未ちゃん!?」

希「きゃっ!もう海未ちゃん何するのー?// 急にワシワシするなんて反則やでー?//」

海未「ふふっ!いつものお返しですよ。大きいなあ思っていたらつい触りたくなりまして!」テヘッ

希「もう!全くしょうがないなぁ。…まぁ海未ちゃんならいつでも触ってええんやけどね…//」

穂乃果「なんだこれ」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「あ、穂乃果!おはようございます。宿題はやりましたか?」

穂乃果「もう!違うでしょ!なんで穂乃果だけいつもと変わらないのさ!」プンプン

海未「違うって何がですか?私はいたっていつも通りだと思いますが…」ハテ?



一年生「あっ海未さん!おはようございます!今日もとっても綺麗です!」

\おはようございまーす!/

海未「皆さん、おはようございます。ふふふ、皆さんもとっても可愛らしいですよ」ニコニコ


キャー!

カワイイダッテー!

ウミサンニカワイイッテ!カワイイッテ!//


一年生「しっ、失礼します!////」

海未「ふふふ、また会いましょう」ノシ



穂乃果「…一体どうしてこんなことに… 穂乃果の作戦は完璧だったはず…」ブツブツ

穂乃果「海未ちゃんの照れ屋が治って素直になったら、皆が告白して撃沈するはずだったのに!」

穂乃果「海未ちゃんを独り占めするどころかみんなが本気で海未ちゃんに惚れてライバルが増えちゃったよー!」

穂乃果「うわああああああん!ダレカタスケテー!!」





おわり

長々と失礼しました!
これで終わりです!
初めてのSSなので慣れてないこともあり不手際もあったかと思いますが、
見ていただけたならとても嬉しいです。


穂乃果ばかり言われてるけど海未ちゃんも天然タラシが似合うと思うんです!

乙素晴らしかった

乙 


素晴らしかった
ハーレムは嫌いだけど何故か海未ちゃんハーレムは大好きだから良かった

面白かったわ乙

ハーレム展開でも、ネタ感があって嫌悪感は感じなかった。
海未ちゃんへの愛がひしひし伝わる良かったSSだったと思うよ

おつ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月17日 (月) 09:03:23   ID: 79x_BYrS

海未ちゃんラヴが伝わってきた…いいSSです

2 :  SS好きの774さん   2015年09月13日 (日) 15:32:44   ID: oklksXOP

海未総受けSSとはこのSSのことですね。 
にやけ止まりませんでした。
どうも、ありがとうございます!

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