亜美「ピヨちゃんのてるてる坊主」 (36)
亜美「おっはろ~ん…」
がちゃ
小鳥「あら、亜美ちゃんおはよう」
亜美「ピヨちゃんおは~…」
小鳥「ん?何だか元気がないわね」
亜美「今日の雨で亜美の元気は流されちったよ…」
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小鳥「ふふっ」
亜美「む、なんで笑うのさ!?」
小鳥「ごめんね、普段元気な亜美ちゃんだから何だか可笑しくて」
亜美「む~、心配するならまだしも笑うのは酷いんじゃないかねピヨちゃんや」
小鳥「ごめんね、亜美ちゃん」
亜美「まぁ、心の広~い亜美はアイス一個で手を打って…何してんの?」
小鳥「え?あぁ、これを作ってるの」ヒョイ
亜美「てるてる坊主?」
小鳥「雨が早く止みますようにって思って」
亜美「へぇ、それもう完成?」
小鳥「うん、ティッシュを包んだだけの簡単なものだけど」
亜美「う~ん、どうせだったらさ」
小鳥「え?」
亜美「ちょっと貸してね」ヒョイ
小鳥「あ、亜美ちゃん?」
亜美「ペン借りるよ~」キュポン
小鳥「(顔でも書くのかしら)」
亜美「出来た~!にーちゃんてるてる坊主!」
小鳥「あ、顔とメガネが付いてる…ふふっ言われてみるとプロデューサーさんにそっくりかも」
亜美「でしょでしょ~?結構自信作なんだYO!」
小鳥「それじゃあ窓の近くに吊るしておきましょう」
亜美「いえーい!」
映画でちょうかわいいと思ってたんだ
小鳥「亜美ちゃん、椅子持っててもらえるかしら?」
亜美「イエスアイ真美!」
小鳥「マムでしょう?ってそんな歳じゃないわよぅ!」
亜美「ピヨちゃん…?」
小鳥「え?あ、あぁごめんね。それじゃあ吊るしましょう。んしょっと」ゴソゴソ
亜美「ついた~?」
小鳥「ええ、ありがとう亜美ちゃん。ほいしょ」スタン
映画で超かわいいと思ってたんだ
亜美「雨止むといいね!」
小鳥「う~ん」
亜美「ピヨちゃん……?」
小鳥「一人だとプロデューサーさん、寂しいかしら?」
亜美「え?」
小鳥「やっぱり、他にもいた方が嬉しいんじゃないかなって」
亜美「あ~、うん……。」
連投すまん
小鳥「じゃあ、作っちゃいましょうか」
亜美「う、うん…(ピヨちゃんおかしくなっちゃった?)」
~~~~十数分後~~~~
小鳥「ふぅ、できたわね」
亜美「意外にかかったね」
小鳥「それじゃあ皆の顔を書いていきましょうか」
亜美「何か楽しくなってきたよ~!」
小鳥「うふふ、それじゃあまずは春香ちゃんから」
亜美「はるるんといえば~」
二人「リボン!」
亜美「んっふっふ~。わかってるねぇピヨちゃん!」
小鳥「ふふっ、伊達に事務員を務めてないわよ!」
亜美「じゃあ赤ペンでリボン書いて~」カキカキ
小鳥「お顔をつけたら~」
亜美「できたー!はるはる坊主!」
小鳥「何だかすごくご利益ありそうな名前ね」
亜美「んっふっふ~。いい名前でしょ!?」
小鳥「そうね、素敵な名前だわ」
亜美「よ~し、早速次に取り掛かるよ!」
小鳥「次は~…千早ちゃんにしましょうか」
亜美「千早お姉ちゃんか~」
小鳥「そうね~、顔よりも体の方にマイクの絵を書きましょうか」カキカキ
亜美「お、それい~じゃん!」
小鳥「お顔も書いて、と」
亜美「できたー!歌姫坊主!」
小鳥「ふふ、歌でお日様を呼んでくれるのかしら」
亜美「何か乗ってきたよ!次は誰にする?」
小鳥「それじゃあ次は美希ちゃんにしましょうか」
亜美「ミキミキか~。う~ん、じゃあ眠そうな顔にしとこっか」
小鳥「えぇ!?せ、せめておにぎりを持たせるとか…」
亜美「よーし、書くぞー!」カキカキ
小鳥「あぁ……」
亜美「せっかくだからおにぎりも持たせてっと。できたー!」
小鳥「あぁ、でも何だか美希ちゃんっぽい顔だわ……」
亜美「名づけてキラキラ坊主!」
小鳥「顔と名前がアンバランスだけど、納得してしまうあたりすごいわ……」
亜美「よーし、次は真美だー!」
小鳥「真美ちゃんはやっぱりサイドポニーよね」
亜美「だね!よーし、こーんな感じで」カキカキ
小鳥「それじゃあ亜美ちゃんのも作っちゃいましょう」
亜美「え、亜美も?」
小鳥「えぇ、真美ちゃん一人だと寂しくなっちゃうと思うの」
亜美「あー、さびしんぼだからな~真美は」
小鳥「それじゃあ逆側に髪留めとか書いて、と」カキカキ
亜美「できた!」
小鳥「うーん、二つ並べてあみまみ坊主なんてどうかしら?」
亜美「お、なかなかやりますな~」
小鳥「気にいってくれて嬉しいわ」
亜美「あれ、あと一個しかないや」
小鳥「あら、それじゃあ最後は誰にしましょうか?」
亜美「う~ん……やよいっち、いやいおりん?」
小鳥「社長かしら?」
亜美「うあうあ~決められないよー!」
小鳥「流石に全員分作る時間は無いし……」
亜美「どうしよ……あ、ピヨちゃんのでいいじゃん!」
小鳥「えぇ!?ぅわたし!?」
亜美「うんうん、そうと決まれば最後の一個はピヨちゃんで!」カキカキ
小鳥「何だか恥ずかしいわ///」
亜美「最後にこうしてっと、できたー!」
小鳥「あの、なんでくちばし付いてるの……?」
亜美「鳥だもん」
小鳥「あ、そう……」
亜美「うん、この子はピヨピヨ坊主だ~!」
小鳥「ピヨ……」
亜美「早速吊るそうよ!」
小鳥「そうね、皆並べましょうか。…よいしょっ」
亜美「ピヨちゃん落っこちないでね?」
小鳥「大丈夫、蛍光灯換えたりとかで慣れてるんだから!」ゴソゴソ
~~~~数分後~~~~
小鳥「ふぅ、やっとできたわ」
亜美「ピヨちゃんお疲れ~!」
がちゃ
律子「ただいまもどりました~」
小鳥「あ、お帰りなさい律子さん」
律子「小鳥さんただいまです、と亜美、おはよう」
亜美「律っちゃん、おはおは~」
律子「あ、小鳥さん。資料できました?」
小鳥「…………あっ」
律子「……あ?」
小鳥「……ごめんなさい、まだです」
律子「ほほぅ……」
小鳥「いや、あの、これには理由が……」
律子「一体今まで何してたんですか!?」
ガミガミガミガミガミガミガミガミ
律子「はぁ、気をつけてくださいね…!」
小鳥「申し訳ないです……」
亜美「大丈夫?ピヨちゃん」
小鳥「亜美ちゃん、ありがとう」
亜美「お仕事大丈夫そう?」
小鳥「えぇ、パパッと終わらせちゃうわよ!」
亜美「あ!」
小鳥「え!?ど、どうしたの?」
亜美「見て、ピヨちゃん!雨上がってるよ!」
小鳥「あら、ホントね~。」
亜美「んっふっふ~。」
小鳥「嬉しそうね、亜美ちゃん」
亜美「とーぜんっしょ!晴れてる方が気分がいいもん!」
亜美「ピヨちゃんのてるてる坊主のおかげだね!」
おわり
乙!
かわいかった
終わりです。
劇場版で小鳥さんが作ったてるてる坊主がとっても可愛かったのでこの話を書きました。
深く考えずに書いたのですが楽しんでいただけたら幸いです。
それではお目汚し失礼しました。
>>28
途中のコメントありがとうございます。
すごく励みになりました!
仰る通り劇中のてるてる坊主すごく可愛かったですよね!
>>30
こちらこそ楽しませていただきました!ありがとうございます。
乙
乙!
おつ
乙。ふたりともかわいい
亜美ちゃんは私の目の前で崩れ落ちた
残ったその頭部はまるで…
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