モバP「ロックな少女とまだまだ寒い日」 (31)
―――事務所
李衣菜「寒いですねプロデューサー」
P「んー、寒いなぁ」カタカタ
李衣菜「もう三月なんですけどねー」
P「もう三月なんだけどなぁ」カタカタ
李衣菜「もうちょっとしたらあったかくなりますかね?」
P「どうかなぁ」カタカタ
李衣菜「でも、こうしてくっついてたらあったかいですね!」ギュー
P「そろそろ離れてくれー、仕事しにくいからー」
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李衣菜「えー、やです」
P「いやいや……あったまりたいならストーブの近く行って毛布でも被ってばさい」
李衣菜「いいじゃないですか、一応パソコン出来てますし」
P「やりにくいって言ってるんだってば」
李衣菜「プロデューサーなら余裕ですね、ロックですから」
P「まーたよく分からない理論を……」
李衣菜「えー、やです」
P「いやいや……あったまりたいならストーブの近く行って毛布でも被ってなさい」
李衣菜「いいじゃないですか、一応パソコン出来てますし」
P「やりにくいって言ってるんだってば」
李衣菜「プロデューサーなら余裕ですね、ロックですから」
P「まーたよく分からない理論を……」
だりーなss!ありがたい!
李衣菜「とにかく! なんでもいいので私をあっためてください」
P「んもう……ほら、手出しな」
李衣菜「はい、どーぞ」スッ
ぎゅ
P「ん……うわ、冷たっ」
李衣菜「ふへへーあったかー……♪」
P「大丈夫か李衣菜……ほれほれ」スリスリ
李衣菜「へへー、プロデューサーの手あったかいです」
P「本当に冷たいなぁ」スリスリ
李衣菜「手が冷たいと心はあったかいって言いますよね」
P「李衣菜の心、あったかいのか?」
李衣菜「そりゃもう。熱いソウルが宿ってますからねっ」
P「言うと思ったよ……」
李衣菜「わぁ、以心伝心ってやつですね!」
P「そうなのかなぁ」
李衣菜「私だってプロデューサーの考えてること分かりますよ?」
P「ほう」スリスリ
李衣菜「えーっとですね……そう、ずばり李衣菜の手は小さいな、と!」
P「……当たっててびっくりした」
李衣菜「へへん」
P「いや、ホント小さいよな。指は長いけど」
李衣菜「ギターのコード押さえるくらいなら出来ますしねー」
P「弾けるかどうかは別としてなー」
李衣菜「あうう……」
P「ちゃんと練習してるか?」
李衣菜「は、はい。まだ人に披露できるレベルじゃないですけど……」
P「まぁ、少しずつな?」
李衣菜「頑張りますっ」
P「そうそう、ギターと言えば……」スリスリ
李衣菜「?」
P「この前のエアギター、格好良かったぞ」
李衣菜「!」
P「広いステージの真ん中で、よくやったもんだ。アドリブだろ?」
李衣菜「あ、あはは……その場のノリで、よく考えないままやっちゃいました」
P「少なくとも俺はロックだと思ったぞ?」
李衣菜「そ、そうですかっ?」
P「あの瞬間は、最高にキラキラしてたなぁ。眩しいくらいにさ」
李衣菜「……へへ。どもです」ニヘラ
P「曲が終わっても、フラフラになりながら声援に応えてたよな」
李衣菜「青い光がずっと揺れてて……なんだか夢の中にいるみたいでした」
P「俺にも見えてたよ。夜空を見上げてるような気分だった」
李衣菜「夜空……私、星みたいに輝いてました?」
P「もちろん。一等星より輝いてたぞ」
李衣菜「ふふ、良かった」
P「さすが、俺のアイドルだよ」ナデ
李衣菜「うぅ、そこまで言われると恥ずかしいですってば」
P「おお、李衣菜にも恥じらいはあるのか」
李衣菜「ちょっ、失礼です!」
P「あはは、ごめんごめん。いつも簡単にくっついてくるもんだから」
李衣菜「別に誰彼構わずくっつく訳じゃないです……もう」
P「そうか?」
李衣菜「そうですよ。プロデューサーだからこそです」
P「そりゃ嬉しいなぁ」
李衣菜「む、嬉しそうに聞こえない……」
P「ほらほら、まだ手冷たいだろう」スリスリ
李衣菜「誤魔化さないでくださいよぅ」プクー
P「……ま、ありがとな」
李衣菜「……まったく、仕方ないですね」
P「…………」スリスリ
李衣菜「…………」
P「…………」スリスリ
李衣菜「あ、白髪」
P「なにっ!?」バッ
李衣菜「嘘です」
P「おい」
李衣菜「えっへっへ」
P「ったく」スリスリ
李衣菜「…………」ニコニコ
眠い……
おはようございます
一気に書き切るよー
P「――ほい、もう冷たくないぞ」
李衣菜「どもどもー。おお、ほかほかですっ」
P「じゃあ俺は仕事に……」
李衣菜「うーん……でもやっぱり」
P「……はぁ、まだなにか不満があるみたいだな」
李衣菜「いやー、手はもうあったかいんですけどね?」
P「うん」
李衣菜「こう、なんと言いますか。……やっぱりこれですよ」スッ…
P「……腕を広げてどうした」
李衣菜「定番のハグです!」
P「言うと思ったよ……」
李衣菜「さ、どうぞプロデューサー!」バッ
P「やんないぞ?」
李衣菜「えー」
P「えーじゃなくてだな」
李衣菜「手を握るのも抱きしめるのも大して変わりませんって」
P「いやいやいや」
李衣菜「細かいこと気にしてたらロックなんて語れませんよ?」
P「元からそんなに語れないだろ」
李衣菜「うぬぬ」
P「可愛く唸ってもダメ」
李衣菜「むぅ……本当にダメですか?」
P「…………うぅん」
李衣菜「…………」ジー
P「…………むむむ……」
李衣菜「ね、プロデューサー?」
P「……よし。ちょっとだけな」
李衣菜「! ……へへ、言ってみるもんですね」
P「ほら、おいで李衣菜」
李衣菜「わぁーっ」タタッ
むぎゅぅ
P「っと……」ギュ
李衣菜「おー、もうあったかいですっ」ギュー
P「じゃあ離すか?」
李衣菜「あっいやダメです! もっと!」
P「ふふ、はいはい」
李衣菜「んー……」キュ
李衣菜「んんー……」スリスリ
P「ちょ、くすぐったいっての」
李衣菜「やっぱり恥ずかしいですね、えへへ!」ニコッ
P「あんまり恥ずかしそうに聞こえないけど」
李衣菜「これでもドキドキしてますけど……嬉しさの方が強いですから」
P「ん」ナデナデ
李衣菜「やー、あったかあったか。へへへ……♪」
P「あったかいなぁ」
李衣菜「ですねぇ」
P「……そろそろいいか?」
李衣菜「うーん、まだです」
P「あとどのくらいこうしてればいいんだ……」
李衣菜「私が満足するまで?」
P「今満足しろ、すぐ満足しろ」
李衣菜「無理ですー。もうちょっともうちょっと」ギュー
P「はぁ……あぁ恥ずかしい」ギュー
だりーな!だりーなきた!(代理)
李衣菜「はふー」ギュー
P「…………」ギュー
李衣菜「ずっとこうしてたいですー」
P「ダーメ」
李衣菜「ふふ、ですよね」
P「分かってて聞くなよ」
李衣菜「へへ」
P「まったく」
李衣菜「――ん、よしっ! プロデューサー分補給しました、充電ばっちりです!」パッ
P「やっとか……ああ、もう日が沈んでるし」
李衣菜「いやぁ、ありがとうございますプロデューサーっ」
P「李衣菜が喜んでくれてなによりだよ……仕事残っちゃったけど」
李衣菜「遅くまでかかります?」
P「と言ってもそこまでかからないと思うけどなー」
李衣菜「それじゃ私、あっためてくれたお礼に夕飯作りますよ!」
P「お、夕飯?」
李衣菜「はい、丁度ストーブありますしおでんとかいいかなーって」
P「おでんか! いいなぁそれ」
李衣菜「へへへ、ですよね! 給湯室、お鍋とかありましたし作れますよ」
P「ああ、たまに事務所に泊まったりするからな」
李衣菜「……ちゃんと休んでます?」ジトッ
P「や、休んでる休んでる」
李衣菜「本当かなぁ……」
P「よ、よし、さっさと買い出し行こう! なに入れようかなーっ?」
李衣菜「あ、また誤魔化したっ」
P「いつも李衣菜が癒やしてくれるから大丈夫だって、な?」
李衣菜「もー、調子いいんですから……」
P「あはは……さ、行こう。まだまだ寒いから、あったかくしてさ」
李衣菜「はい、まだまだ寒いから――」
李衣菜「手、繋いで行きましょう。ねっ!」
おわり
というお話だったのさ
だりーなと小さなお鍋囲んでおでん食べたい
乙
いいねほのぼのした
おほーっ
画像サンクス
おつー
エアギターってSSAの時のことかな?
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